きまぐれな日々

クリスマス・イブにとんでもないバッドニュースが日本を駆けめぐった。首相・菅直人がたちあがれ日本に対し、連立政権への参加を打診したことが明らかになったのである。
http://www.asahi.com/politics/update/1224/TKY201012240568.html

たちあがれ日本に連立打診 首相、内閣改造も視野

 菅直人首相がたちあがれ日本に対し、連立政権への参加を打診したことが明らかになった。来年の通常国会に向け政権基盤を強化するための内閣改造を視野に入れ、平沼赳夫代表を拉致担当相で入閣させることを要請した。ただ、たちあがれ日本内では連立に反対する声が強い。

 首相が内閣改造を視野に入れたことで、参院で問責決議を受けた仙谷由人官房長官の進退が焦点となる。民主党の岡田克也幹事長は24日の記者会見で内閣改造について「通常国会をどう持っていくか、首相といろいろ意見交換している」と語った。

 首相はこれまで公明党や自民党との連携で、ねじれ国会を乗り切ることを検討してきた。だが両党は対決姿勢を強めており、参院での過半数確保に少しでも近づくことをめざし、小政党との連携を模索。新党改革の舛添要一代表とも9日に会談し、舛添氏の入閣も検討している。

 首相は11月18日にたちあがれ日本の与謝野馨共同代表と会談して「連立を組む用意がある」と打診。今月4日にも極秘会談し、平沼氏の入閣を求めた。与謝野氏は6日に平沼氏に報告。連立入りへ本格検討に入っていた。

 一方、首相の指示を受けた岡田幹事長も22日、平沼、与謝野両氏と極秘に会談。連立に向けて社会保障財源の安定化などの政策について意見交換した。

 ただ、たちあがれ日本は民主党政権打倒を掲げて4月に結党した。平沼氏は24日に園田博之幹事長らに初めて伝えたが、園田氏は朝日新聞の取材に「連立はありえない」と強く反発。党内がまとまるかは微妙だ。

 たちあがれ日本は衆参6人で、連立入りしてもねじれ国会は解消されない。首相は24日にあった内閣記者会とのインタビューで、連立打診について「正式に申し入れた形になっているとは承知していない」と述べるにとどめた。

(asahi.com 2010年12月25日 3時1分)


前のエントリで、たちあがれ日本を「論外極右政党」と表現した私がブチ切れたことはいうまでもない。菅直人は絶対に越えてはならない一線を、いとも簡単に踏み越えた。こうなった以上は、菅内閣の即時総辞職を求める立場で記事を書くしかない。

たちあがれ日本は、経済極右の与謝野馨と政治思想極右の平沼赳夫が野合してできたトンデモ政党であるが、菅直人にせよ民主党反主流派の小沢一郎にせよ、財政再建厨の与謝野と妙に親和性があって、そのことは当ブログでも以前から警戒していた。民主党内には、かつて新党さきがけに所属した園田博之と一緒にやりたい、などという声が結構あって、それにもうんざりしていた。

しかし、その園田博之は民主党との連立に反対する一方、菅直人は拉致担当相で入閣させることを要請し、平沼はどうやらそれを承諾したらしい。これには言葉もない。しかも菅は、もう一つのトンデモ極右新党である新党改革の代表を務める舛添要一の入閣まで検討しているというから、開いた口がふさがらない。

ここは、園田氏らに頑張ってもらうとともに、たちあがれ新党の政治思想極右勢力側からも、平沼赳夫のご乱心を諫め、連立参加を思いとどまるよう強く働きかけてほしい。党外にいる城内実も、平沼に民主党との連立に参加されてはたまったものではないだろうから、全力で平沼を引き留めてほしい。城内実以外にも、昨年の総選挙で平沼グループから立候補した人が多くいるが、このままでは今後平沼の資金力をあてにできなくなる彼らも、平沼を引き留めるべく働きかけてほしい。

平沼も平沼であり、このジジイが単なる権力亡者に過ぎないことを露呈したといえる。何が「共産党員すら認める、平沼赳夫という人物」かと毒づきたくなる。

しかし、平沼赳夫よりずっとずっとどうしようもなく程度が低いのが菅直人という人間である。まさに権力の座を維持する目的のためには手段を選ばない人間。ついこの間、社民党に接近したかと思ったら、それと並行してたちあがれ日本、新党改革の論外極右二政党に接近していた。

民主党とたちあがれ日本・新党改革との野合が、これにとどまるものではないことはいうまでもない。1999年1月に、時の首相・自民党総裁の小渕恵三と、自由党党首の小沢一郎が行った「自自連立」が、公明党を加えた「自自公連立」への準備に過ぎなかったのと同様、民主党とたちあがれ日本・新党改革との野合は、自民党を加えた「大連立」への準備であり、もちろんシナリオを書いているのは渡邉恒雄(ナベツネ)である。

当ブログは、2007年に小沢一郎が自民党との大連立に走った時、直ちにこれを批判して小沢一郎の民主党代表辞任を求めた(2007年11月7日付エントリ「民主党は小沢一郎を慰留せず速やかに代表選を行うべし」参照)。それと同様、菅直人が自民党との大連立につながるたちあがれ日本・新党改革との野合に走ったことが明らかになった以上、直ちに菅直人の総理大臣及び民主党代表辞任を求めるものである。

今回の件は、菅直人の致命傷になるだろうし、致命傷にしなければならないと私は思う。絶対にやってはならないことをやった菅直人を、可能な限り早期に内閣総辞職に追い込まなければならない。そのためには「国士さま」や「小沢信者」とだって勝手に共闘するぞ、と心に誓ったクリスマス・イブだった。
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社会民主主義の実践(程度の差はあるにせよ)を期待して一票を投じたのですが…
つまるところ、緩やかな経済成長を図りつつ、債務の返済をし、同時にジニ指数の低下を目指すのが民主党政権の目指す地点のはずです。そのための、透明性を高めたうえでの税負担はいとわないと社民主義者を自認している人々は思っているはずです。そこらへんの出発点を菅政権はどう捉えているのか。

すみません。エントリーの話題からずれてしまうのですが、「社会民主主義」に関心のある方々に、おせっかいと知りつつ、本の紹介をさせてください。
『スウェーデン・パラドックス』湯元健治、佐藤吉宗共著(日本経済新聞社)
おそらくは社会民主党(スウェーデンの左派、第一党)を支持していると思われる佐藤氏と、右派の湯元氏が組んでスウェーデンの経済力の秘密、社会保障のあり方を説明しております。それぞれの章ごとに単独で担当して著しているらしく、それぞれの立場から若干ニュアンスが違っているのが面白いです。たとえば、P260で「2006年の総選挙で勝利した現在の保守党(穏健党)を中心とする連立政権のもとでは法人税率のさらなる引き下げや所得税の勤労所得税額控除の導入などむしろ減税措置が実施され、国民負担率や租税負担率は、なお水準は高いとはいえ、近年では低下傾向にあることに注目すべきだ」と訴えているのですが、P242のコラムでは「保守党(穏健党)は02年の総選挙で大幅な減税を掲げて大敗したことを契機に党内を刷新していた(中略)減税はするものの、社会保障を大幅に削減することはしないと約束。(中略)自らを『社会民主党に代わる新しい労働者の党』と名乗ったのだ。」とあります。
私は、柔軟な労働組合の高組織率こそ強さの源泉かと思っておりますが、皆さんはどう考えますか。ご一読をお勧めします。

2010.12.25 11:45 URL | 北欧かぶれ50 #- [ 編集 ]

wwwさすがにkojitakenもたちあがれ日本との連立はだめだと思ったのか。www

2010.12.25 11:58 URL | ss #- [ 編集 ]

テレビで見る与謝野の物欲しそうな顔が見苦しい。平沼もあれだが、与謝野と袂を分かてば面目は保てるだろう。菅と組んだら平沼は終わる。

たちあがれといえば、石原慎太郎もそうだった筈。そういえば石原も大連立したい風なことを記者会見で言ってた。大勲位の影響下にあるのだろうと想像する。

2010.12.25 12:56 URL | nessko #aIcUnOeo [ 編集 ]

拉致対策相というのなら横田さん等の拉致被害者家族の誰かを民間人閣僚として迎え入れた方がずっと有意義と思えてなりませんね…

2010.12.25 22:40 URL | A #AtAD9fD6 [ 編集 ]

 一番ぶったまげているのは連合幹部ではないでしょうか。あたかも、党内融和会議への菅の回答がこれなのかと。
 前も書きましたが、衆院2/3には、社民党と与党寄り無所属議員を2人加えれば可能なのであり、連合ならそれを望んでいるでしょう。ましてや、小沢一派を切るなんて、自ら政権を放棄するような暴挙で、政権のためなら誰とでも組んだ自民党とは正反対の、およそまともな政治家の思考とは思えない、「傀儡」「スパイ」といった視線で見ないと、とても理解できない行動です。
 
 いやみを書いて申し訳ありませんが、「都会の中産階級の典型」が小沢を嫌っているわけではありません。そんなに小沢が嫌いなら、連合幹部は菅やマスコミと同じことを小沢に要求するでしょう。会議でも、バランスをとって枝野や仙谷も参加させたんじゃないでしょうか。むしろ、連合幹部は小沢・鳩山を十分認め、評価しています。

 それをぶちこわし、政権を私物化し、右翼に貢ごうとしているのが菅・岡田・前原・野田のグループなのです。野田が、この野合を「衆院2/3のため」とか言ったようですが、笑わせますね。

2010.12.26 00:44 URL | cube #- [ 編集 ]

自民から分立した少数政党は、最初から民主との連立による政権参加を狙ってたのかも知れませんね。
よっぽど社民党や国民新党が羨ましかったんでしょう。
最低限のプライドが満たされればイデオロギーなんかもうどうでもいいんでしょうな。
連立を組んだ時点で終わりなのはむしろ「たちあがれ」のほうだと思います。
個々のメンバーとしてはともかくも、党の存在意義はなくなったも同然ですから。

2010.12.26 03:00 URL | 元大阪府民からの伝言 #- [ 編集 ]

最初は驚きもありましたが、連立に積極的な岡田も自民党出身で同根、平沼も初入閣は村山政権だった。菅もまた、自民党首班政権の中で名を上げたわけで、当事者はそれほど違和感がないのでしょう。とはいえ、やはりこれまでの「民主党」イメージを壊すような行動と取る人もいると思います。メディアによっては片山・中山氏はやや軟化したように伝えているものもあり、最終的には平沼の決断次第ということになるでしょう。(民主党から、左派や小沢派も含めて強い反対論が出てこないのがやや不思議だ。新聞の匿名談話程度。)

今回のことで、一番背筋が寒い思いをしてるのは、小沢とその支持者じゃないですかね。実際このブログのコメントもそういう雰囲気が出ています。菅は政権維持のためなら何でもやる人間だ、小沢切りも本気だ、と実感した気がします。自民党も、案外不気味に思っているかもしれない。菅には権力に対する不思議な嗅覚とでもいうものがある。

プライムニュースで、八幡和郎が、海部内閣以降の20年間、小沢一郎との関係をどう保つかという一点で政治が動いてきた。今回の政局は、そういう時代が終わるかどうかの節目だ、みたいなことを言っていましたが同感です。小泉政権をのぞけば、ほとんどの政権に、小沢一郎が何らかの形で絡んできたわけですから。そして、今年の後半以降進行していることは、錯綜していますが、脱小沢という一点では同じ方向を向いていると思うのです。小沢の力の源泉のかなりの部分は、政治資金の特異な集め方にあった。違法性についてはグレーゾーンですが、民主党の理念からすれば、少なくとも小沢を迎えたときに、その点を是正させる機会はあったはずなのですが、ズルズルと先延ばしにして、ついに総括の必要が出てきた。その説明問題をめぐって、小沢の政治生命が終わろうとしているのは、十分に必然性があるように思います。

2010.12.26 11:45 URL | 赤塚男 #- [ 編集 ]

自民党との大連立をあれだけ大プッシュしている読売が。
たちあがれの連立話が出て焦ってるのが面白いですね。
結局あの新聞は、自民党を与党に戻したいだけなんだと。

2010.12.26 13:23 URL | aki #- [ 編集 ]

たちあがれ日本は自民党保守派と連立組むべきだと思うね。あと石原都知事は東京都知事続投を望むよ。本気で!

2010.12.26 17:23 URL | 里奈 #nxzuATHA [ 編集 ]

そうだね、平沼赳夫は安倍晋三と組むべきだよ。

問題は与謝野馨で、本当に有害なのはこの男の財政再建至上主義だと思う。一部民主党寄りのブログで、平沼はノーサンキューだけど与謝野にはきてほしいという声があるけど、どんな政権にせよ与謝野馨の経済閣僚としての入閣だけは止めてほしい。そんなことしたら、日本経済が滅亡してしまうよ。

2010.12.26 17:29 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]

なにかいままで菅政権をもろ手を挙げて支持していた連中が真っ青になって右往左往している様が涙ぐましいが、

しかしおまえらこんな奴に入れ込んでいたのね。

http://alcyone.seesaa.net/article/176052353.html

こんな私怨で動き、世襲まで画策している権力亡者が首相ってどういう国よ?

こんな私怨で動き、世襲まで画策している権力亡者を石井こうきは見破ることができなかったのか?

まあ見破ったから殺されたのかもしれないが。

2010.12.27 00:06 URL | side6 #a2H6GHBU [ 編集 ]

>菅直人は拉致担当相で入閣させることを要請し、平沼はどうやらそれを承諾したらしい。
これ何処かソースあります?
平沼氏は「大義名分のない連立はあり得ない」と言ってますが↓
http://mainichi.jp/select/seiji/archive/news/2010/12/26/20101226ddm002010110000c.html

2010.12.27 00:27 URL | nozokist #9DGMV9.g [ 編集 ]

今になって「俺は菅直人の本性を見抜いていたんだ」と吹聴するような人が多いですね。
大地震が起きた後になって「俺は地震を予知していた」と言っている予言者やら自称研究者やらと同じで、それこそ見苦しい。
ええ、確かに私も期待はしましたよ。今となっては恥ずかしい話ですが「あるいは…」と期待しました。もろ手を挙げて支持などはしませんでしたが、ブレーンに社民主義者を抱える菅政権なら、福祉国家に舵を切ることを誰しも思うでしょうよ。

菅直人は市民運動出身ということで、左派的なイメージが強かったのが失望の原因でしょう。
実は私は民主党政権になるかなり前から、市民団体というものに、ある種の胡散臭さも感じていたのです。もちろん支持できる運動もありますよ。海上の森保全署名の市民団体は応援しましたから。
ただ市民団体にはいま流行りの言葉を使えば「モンスター」的なものも多いのです。クレームを付けることが目的化している、非常勤公務員へのボーナス支給返還訴訟を起こした連中などその最たるものです。彼らは非常に宗教的でもあります。菅直人の活動がそうだとは言いませんが。

つまるところ菅直人は分不相応な地位についたのだと思います。
市民目線を売り物にしながら、その実は市民レベルの政策、床屋談義レベルの政策しか持てない、一時期は素人感覚がもてはやされたため斬新に見えたが、そのメッキが剥がれたらこんなものだった、そういう話ではないですかな?

橋下・河村・竹原・みん党も、同じ道をたどるのではないでしょうかね。

2010.12.27 00:51 URL | 飛び入りの凡人 #mQop/nM. [ 編集 ]

>たちあがれ日本を「論外極右政党」と表現した私がブチ切れたことはいうまでもない。

こういう認識の有権者がいることが、質の低い政治を実現させているのでしょう。
鴻池元防災大臣が与謝野氏はじめとする「リベラル」の連中がいることを理由に合流を拒絶したことを知らないのか、それとも与謝野氏が「極右」だと判定する愚をしでかしているのか。

やはり日本人に民主主義とは「豚に真珠」なのだろう。それが明確になったこのエントリーである。

2010.12.27 01:49 URL | わくわく44 #- [ 編集 ]

たちあがれ日本ねえ、ついこの間与謝野さんと小沢さんが囲碁の公開対局をニコニコ動画でしたばかりですね。
その前には舛添さんと小沢さんらが意見交換をしたこともありましたっけ。
ということは次の連立働き掛け相手はこちらなのかな?
まだ話が固まっていない時点で話を外へ漏らすというのは、菅さんらは本気で連立を組もうと考えているのですかねえ。

それにしてもいつまでこんな状態がつづくのでしょうか、この間にも世界はどんどん動いているというのに。
要するに、ただ単に小沢さんが政権政党内にいるとアメリカ様との関係が壊れてしまう、だから何としても小沢さんと小沢さんの息がかかった人たちを政権政党内から放逐したい、それだけなのでしょ。
もっともアメリカ様との関係云々も建前で、本音は小沢さんが日本の制度変革を狙っているから、それに依拠して自分の地位を保っている政治家や霞が関の特権官僚やマスコミ人らにとって邪魔なだけなのでしょう。

繰り返しマスコミで報じられる小沢さんの政治とカネの問題を唯一の大義名分として、彼らは今日も国民の為の政治などそっちのけで小沢排除に必死です。
もっともこんな異様な状態がすでに2年間も続いているというのに、そこに気がつかない日本国民もかなり問題ですが。
それほど幼少時からマスコミ等により日本の常識とやらを刷り込まされているのでしょうね。
テレビドラマなどでもいまだにゼネコンやデベロッパーから多額の裏金を受けて力の源泉とする巨悪な政治家が登場していますものね。
オーウェルの1984みたいなものですか(笑)

2010.12.27 05:17 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]













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たちあがれw
たちあがれ日本に連立打診 首相、内閣改造も視野(朝日新聞)

2010.12.25 23:02 | 非国民通信