きまぐれな日々

菅直人政権がマスコミによって「死に体」宣告を受けてから、もう1か月ほどになるだろうか。またしても、渡邉恒雄、森喜朗、小沢一郎といった面々が、「大連立」を睨んで蠢いている。菅直人首相もそれに加わっているかもしれない。

まずナベツネだが、自民党の谷垣禎一総裁に、「大連立」を持ちかけたらしい(下記asahi.comの記事参照)。
http://www.asahi.com/politics/update/1208/TKY201012080371.html

谷垣氏、渡辺恒雄氏と会談 「大連立」めぐり意見交換

 自民党の谷垣禎一総裁は8日、渡辺恒雄・読売新聞グループ本社会長・主筆と党本部で会談した。関係者によると会談は渡辺氏側が要請。同席者はおらず、2人だけで約1時間話し合った。渡辺氏は福田政権時代に浮上した自民、民主両党の大連立構想に深くかかわっており、谷垣氏とも大連立について意見交換した。

(asahi.com 2010年12月8日19時16分)


8日に首相官邸で行われた自民党の森喜朗元首相と菅直人首相との会談で、「大連立」が話し合われたのではないかと勘繰るのは時事通信である(下記リンク先記事参照)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010120800948

「大連立」の動きか=菅・森会談で自民に波紋

 自民党の森喜朗元首相が8日、菅直人首相と首相官邸で会談し、同党内に波紋が広がった。森氏は福田政権下の2007年秋に起きた民主、自民両党による大連立構想の仲介役。菅政権の苦境を踏まえ、実現に向け再び動きだしたとの見方が多いが、党内には反発も強い。(後略)

(時事ドットコム 2010/12/08-23:41)


一方、こうした動きに不快感をあらわにしているのが小沢一郎である。小沢は、「大連立なら俺が本家本元」と思っているだろうから、「イチ抜き大連立」を目指しているかに見えるナベツネやシンキローの動きに心穏やかであろうはずがない。朝日新聞によると、小沢は大連立と分党の可能性を口にしたという(下記asahi.comの記事参照)。
http://www.asahi.com/politics/update/1208/TKY201012080108.html

小沢氏、両院議員総会の開催促す 中堅通じて首相側牽制

 民主党の小沢一郎元代表は7日夜、東京都内で会食した党中堅議員に対し、「近く両院議員総会を開催するべきだ」と語り、党執行部に開催を要望するよう求めた。菅直人首相の政権運営に不満を持つ議員らが公然と異議を唱える場作りを指示したことで、「脱小沢」路線を進める首相側を強く牽制(けんせい)したものとみられる。

 会食の複数の出席者によると、小沢氏は12日投開票の茨城県議選に触れ、「仮に大惨敗すれば地方組織から不満が噴き出す。自分は動けないが、君たちが動いて地方の声を代弁するため、(党執行部に)両院議員総会の開催を求めて欲しい」と話した。「菅直人首相、仙谷由人官房長官のコンビでは政権が成り立たない」とも述べ、仙谷氏の交代の必要性も示唆した。

 さらに小沢氏は、自民党との大連立や民主党の分党にも言及。「今の党執行部は、自民党と主義主張が違うので大連立も出来ない。自分は大連立も分党もやる覚悟があるが、まず、君たちに動いて欲しい」とも語ったという。(後略)

(asahi.com 2010年12月8日11時32分)


ネットでは小沢信者たちが、「空き缶が与謝野と会った」、「空き缶がシンキローと会った」、すわ大連立だ、と騒ぐが、3年前に小沢がやろうとして未遂に終わった大連立は「良い大連立」であり、現在菅直人がやろうとしている大連立は「アメリカの指示による」などとほざいている。あほらしい。菅直人(や鳩山由紀夫)には、「自社さ政権」の過去があるが、小沢一郎には、もっと罪の重い「自自連立」と「自自公連立」の前科がある。私に言わせれば、菅直人と小沢一郎は、ともに自民党と「大連立」を組みかねない、信用できない政治家であり、菅直人の大連立も小沢一郎の大連立も、ともに「悪い大連立」である。白い猫だろうか黒い猫だろうが、自民党にすり寄る猫は悪い猫なのだ。

個人的な話をすると、東京に来てから団塊世代の中産階級の人と接する機会がかなりあるが、彼らの大多数は自民党など支持していない。期待を寄せた政権交代に裏切られたと怒るものの、自民党政権に戻ってほしいという声はほとんど聞かない。それより上の階級の、いわゆる「エスタブリッシュメント層」の多くが、今も変わらず自民党を支持しているのと鋭い対照をなしている。団塊世代の中産階級の人たちは、小沢一郎より菅直人を支持する傾向が強く、外交・安全保障政策では比較的ハト派で、尖閣ビデオ流出問題や自衛隊の「暴力装置」問題で、なぜ仙谷由人が批判され、自民党など野党に辞任を求められているのか理解できないという。菅政権の経済政策に強い批判を持つ私も、その部分では同感である。一方、非正規雇用の問題や、沖縄の米軍基地の問題ではおおむね冷淡であり、これが「都市部リベラル」の限界だろうと思える。

一方、マスコミ、特にみのもんたがやっているTBSとか、テレビ朝日の朝のワイドショーっぽい番組は、団塊世代の中産階級と比較しても相当に「右寄り」の度合いが強く、これが世論を動かしているように見える。「右寄り」というのは、外交や安全保障の問題もあるが、経済政策における新自由主義への親和性が際立って高い。テレビ朝日の河村たかしへのお追従など、呆れ返るばかりの露骨さである。こうして、かつての国民政党からいまや支配層のための「階級政党」と化した自民党への支持を、支配者層の一員であるマスコミ人たちが誘導していく。

今日は、民主党政権がなぜつまずいた上、傷口を広げたのかを、『世界』2011年1月号に掲載された飯田哲也氏の論考「新政権の環境エネルギー政策はなぜ逆噴射したか」を引用しながら論じるつもりだったが、裏ブログの方で政治以外の件にちょっと熱中しすぎて、時間がなくなったので、詳細は次回以降に回すことにする。とはいえ、ブログで環境エネルギー政策の問題を取り上げると、「反戦」や「平和」の話題どころではなく極端にアクセス数が減るので、記事は裏ブログに回してしまうかもしれない。内需の拡大という観点からも、再生可能エネルギーの開発はもっと熱心に論じられてしかるべきだと私は思うが、アメリカでオバマ人気の低下に伴って「グリーンニューディール」があまり言われなくなると、日本人もそれに追随してしまうのだから、情けない限りである。小沢信者の少なからぬ人々に至っては、「地球温暖化陰謀論」にはまって、池田信夫(ノビー)と共闘する始末であり、その「反知性」ぶりには、空いた口が塞がらない。そんなことだから、今年もまたCOP16で「化石賞」を受賞したのである。おかげで、当ブログの昨年6月12日付の記事「不名誉な『化石賞』を受賞した日本と、それを報じない読売・産経両紙」へのアクセスが増えた(笑)。今回は、上にリンクを張った通り、読売新聞もきっちり報道している。

飯田氏の記事について少しだけ書くと、民主党政権の環境エネルギー政策のつまずきは、鳩山政権の発足直後の無策が最大の原因だった。さらに注目したのは、民主党の政策に見られる極端な原子力への傾斜について、自民党では経団連の影響を受けた同党の政治家の主張のを官僚が抑えて、原子力を突出させないようにしていたのが、政権交代前の民主党の政策においては、官僚の干渉を受けない分だけ、電力会社や電機会社の御用労組の影響を受けた民主党の政策に原子力突出が目立ったという飯田氏の指摘である。昨年の総選挙に向けてのマニフェストで、その原子力の突出を抑えた民主党議員は、岡田克也や福山哲郎だったとのことだが、彼らは鳩山政権で外務大臣と同副大臣に転出してしまった。これらの指摘を読むと、「政治主導=善、官僚主導=悪」、「親小沢=善、反小沢=悪」という、小沢信者の単純な「善悪二元論」のバカバカしさを改めて感じる。官僚は、政治家や財界(御用労組を含む)に歯止めをかける必要がない、と思えば、簡単に暴走を容認するだけのことだ。

環境エネルギー政策でも、目立つのは、電力会社や電機会社の御用労組とつながりの深い「旧民社の害毒」であることはいうまでもない。「広島瀬戸内新聞ニュース」が、「民主党の『民社化』進みて、ネオリベ巻き返す」と題した記事で、「菅首相の支持基盤である大都市リベラルは『一周遅れ』、旧民社は『二周遅れ』、自民党は『三周遅れ』」と書いているが、納得できる喩えだ。一方、「親小沢か反小沢か」で敵味方を区別する小沢信者は、「ハーメルンの笛吹き」に導かれて、あさっての方向に歩き出している人たちであるといえる。彼らの言うことを真に受けることは、百害あって一利なしである。現に彼らの多くは副島隆彦に導かれて河村たかしを支持している。今朝の朝日新聞3面には、「橋下・河村連合が始動」という見出しが踊っている。いまや、小沢信者の多くは新自由主義の先兵と化している。

最近、新自由主義の主張が再び強まってきたことを感じさせられたことを一つあげておく。7日のNHK「日曜討論」に、土居丈朗なる「経済学者」が出演して、新自由主義むき出しの主張をしていたのだが、その土居が4年前に書いた文章をその当時に批判した「うさたろう」さんのブログ記事「『貧乏人は故郷を捨てろ』か。」が、今になって注目されて、多数の「はてなブックマーク」がついたものの、土居を支持してブログ主を批判するコメントをつけた人が非常に多かったことだ。明らかに、2年前や3年前とは空気が違う。小泉政権から安倍政権初期の頃に、空気が戻ってしまっている。いや、当時以上に、政治思想では右翼国家主義、経済思想では新自由主義の力が増している。気が滅入る一方の年の瀬である。
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いやー・・・そのブログ

>なお、菅直人総理や総理に近い議員の主要な支持基盤は大都市近郊のリベラル無党派や1990年代に一斉を風靡した生活者ネットなどです。政治的には民社党と比べればはるかにリベラルです。かつて、環境問題や食の安全、情報公開などでは実績も挙げた。

>しかし、大都市のインテリ(医者や弁護士、大学教授、大企業幹部など。専業主婦でも東大や京大などの出身という人も結構いる)だけに、疲弊している地方や、就職難に苦しむ若者とはやや距離がある。一周遅れだと思います

>自民党政治は、特に末期には、一握りのお金持ちや「世襲貴族」のための政治だったのは確かです。冷戦と高度成長を前提とした反共の利益分配団体であり、三周遅れの遺物でしょう。しかし、自民党にかわった民主党政権も都市上流サラリーマンないし連合幹部による政治に留まっているイメージが広まってしまった

涙ぐましい色わけですねえ。
一周遅れと三周遅れの支持基盤の違いが全くわかりませんが・・・。
もし菅政権の支持基盤が本当にこんなものなら、さっさとご退場いただくほかありますまい。それなのに、「よりマシ」と言い張る神経がわかりませんでした。(すぐ下に民主党議員の宣伝が出てきて、きわめて納得がいくわけですが)

だいたい支持率が数カ月で7割から2割に低下する政権の支持基盤なるものを考えてみても、何の意味もないと思うのですが・・・。

今おこっているのはことさら「民社化」と言い立てるようなものでもなんでもなく、財政制約のもとでのマニフェスト修正という、予想できた動きであり、また元来の民主党の本質であり、菅首相の周辺は核のようなものが何もないので、その方向に乗っかっているだけじゃないでしょうか。そして、それは自民党ともさしたる違いはないのです。国民の大多数は階層的利害でなく、政権運営の巧拙や安定感から支持不支持を決めているだけで、とにかくもう少ししっかりやってくれと言っているだけでしょう。それほどまでに、今の政権のヨタヨタ感と方向性のなさがひどいのです。その意味では、大連立が受け入れられる素地は幸か不幸か、かなりあると言わざるを得ません。(ただし選挙前には自民党が受け入れるはずもないでしょうが)

2010.12.10 10:57 URL | 赤塚男 #- [ 編集 ]

環境エネルギーという面で、日本の技術力に期待しています。エネルギー分野に限らず、たとえば現在車を作っている会社が持っている技術は、車だけでなく他の分野でも活かせるものが多々あるのではないでしょうか。地道に研究開発に取り組んでいる技術者への支援を充実させて欲しいと希望します。

2010.12.10 11:38 URL | nessko #aIcUnOeo [ 編集 ]

今日の文章も違和感ありますね。

まず、「大連立」という言葉の定義ははっきりしませんが、一気に国会の大半を占めるような連立という意味なら、総選挙抜きで、小沢主導でそんな連立はありえないでしょう。
なにせ、特に自民と「みんな」の執行部は小沢排除運動の主役なんですから。
あるとしたら、菅側が、小沢グループを追い出した後で、政権維持のために自民等と組むという構図だけです。

それから、
「菅支持者は一周遅れにすぎないが、小沢支持者はあさっての方向で『百害あって一利なし』」
というのもすごく反感を感じるものですね。
じゃあ、管理人さんは「大都市の団塊世代の中産階級」と同じでないにせよ、そのお仲間なんですか?と聞きたいですね。
菅と言わず、「その支持者」と書き、小沢と言わず、「その支持者」と書くあたりも、自己の矛盾に実は気づいているのにはっきり言明できない、最近の大手新聞みたいなずるい書き方だと思います。
「阿修羅」では、ネットウヨと思われる「赤カブ」という張り付きが、時々管理人さんの文章を引用して掲示してますが、管理人さんの努力がそんな方向に使われていることをお忘れなく。

2010.12.10 18:04 URL | cube #- [ 編集 ]

民主国家においては、政治の質は有権者の質に比例する。
日本は一度、「人権」「自由」を剥奪して、その尊さと厳しさを噛みしめるべきだろう。日本国憲法を停止して、自分たちの手で憲法を作るべきである。仮に現憲法とまったく同じものになったとしても、主権者自身が「自由と責任」「権利と義務」「尊厳と覚悟」を理解するのとしないのとでは大違いである。


平時に平和を語るのは何でもない。周囲が賛同してくれるから。
平時に戦争を語るのは覚悟がいる。周囲が石を投げてくるから。

戦時に戦争を語るのは何でもない。周囲が賛同してくれるから。
戦時に平和を語るのは覚悟がいる。周囲が石を投げてくるから。

そう、平時に平和を語る人が戦時に戦争を語るのであり、平時に戦争を語る人が戦時に平和を語るのだ。

2010.12.10 18:51 URL | わくわく44 #- [ 編集 ]

そう、だから平和時も軍隊や警察、軍需産業、国家権力を放任しちゃいけないんで、常に警戒が必要なんです。
先の戦争も、下々がそれを望んだのか?

たとえ大不況で仕事にあぶれていても、さつまいもや大根でも囓っていた方が、中国や東南アジアなどの戦地にゆくよりマシと、下々でも思うんじゃないんでしょうか。

「暴力装置」たる軍部やそれを核とした好戦勢力が勝手に肥大化・暴走して、5.15や2.26事件を起こし、中国戦線を拡大し、真珠湾攻撃までおっぱじめたです。

そしてそれを朝日新聞をはじめとする「官報」が煽って、マインドコントロールしたのです。

まさに今、それに近い状況になってきています。

2010.12.10 20:24 URL | cube #- [ 編集 ]

というか
そもそもこのブログ主は
社民が好きなので
民主が自民に勝ったあとに
自分の反自民で社民大好きの気持ちを乗っけてしまっているのだ。
そもそもブログ主の支持政党は民主ではないんですよ。

2010.12.10 21:24 URL | あのね #ehuBx04E [ 編集 ]

>平時に平和を語るのは何でもない。周囲が賛同してくれるから。
>平時に戦争を語るのは覚悟がいる。周囲が石を投げてくるから。
>
>戦時に戦争を語るのは何でもない。周囲が賛同してくれるから。
>戦時に平和を語るのは覚悟がいる。周囲が石を投げてくるから。
>
>そう、平時に平和を語る人が戦時に戦争を語るのであり、平時に戦争を語る人が戦時に平和を語るのだ。

やはり、詭弁ですな
論理学を勉強されては?

2010.12.10 22:14 URL | ウサギの耳アカ #- [ 編集 ]

私も赤塚男氏の意見と同じく、この政権にはヨタヨタ感と方向性の無さを感じます。
だいたい閣僚たちが平気でてんでばらばらな発言をしますしね。
自由な議論がされているのでは決してなく、政権として必要最低限の統制がとれていないだけのように感じます。
さらにこれが国政そのものに波及しています。
国会が悪口合戦レベルにまで低下していることや、地方の首長たちが手前勝手な主張をがなりたてていることなどはその典型例ではないでしょうか。
国家としての最低限の統制も、もはやなされなくなりつつあるな、と感じています。
これは実にやばいですぞ。

2010.12.10 22:36 URL | 元大阪府民からの伝言 #- [ 編集 ]

今の政治状況は、外からのアメリカの思い通りにさせようとする指図に従おうとする圧力に混乱し、内からは霞が関の作り上げた体制の壁の前に、予算の根本的な組み換えすら出来ずに、その壁の前で身動きがとれずに四苦八苦する菅内閣の断末魔のあがきと、その後を睨んだ兵力(議員)を集める為の動き(大連立)のようです。

本来菅さんは、小沢さん支持派や社民党や国民新党をしっかりと抱え込む必要があったのですがしなかった。
小沢さんがなぜ社民党や国民新党を抱え込んでいたかが菅さんにはわかってなかったのでしょうね。
菅さんは民主党政権を進めていくときに、彼らを対外的体内的な防波堤に充分利用できたのです。
ところが菅さんや仙谷さんらは小沢さんを切り捨てることでアメリカに忠誠心を示し、社民党も国民新党も活用しようとはしなかったのです。
もはや本丸だけになった菅さんは、周りの堀を自ら埋め立てて大阪夏の陣で滅亡した豊臣方のようです。
さしずめ仙谷さんが淀君で菅さんが秀頼と言ったところでしょうか。

しかしこの政局の動きの前に、私には大きな懸念があります。
それは北朝鮮問題でのアメリカの動きです。
そもそも私には、沖縄の海兵隊基地にあそこまでこだわるアメリカの意図がわかりませんでした。
海兵隊はいずれはグァムに移転させられるはずだったのに、その線で交渉可能と踏んだからこそ鳩山さんは基地国外・県外移転をぶち上げたはずです。
ところがアメリカの反応は大きく異なった。
鳩山さんはこの件でまともな交渉すら出来ずにアメリカの圧力の前に自滅させられたのです。

今から考えるとアメリカは、当時から近い将来北を本格的に潰す意図があったのではと推定されます。
そして今のアメリカ軍の動きとそれに追従を強要される自衛隊をみていると、すぐそこまで戦争が迫っている危険を感じます。
まだ北がアメリカまで飛ばせる小型核ミサイルを開発する前に、アメリカは北を叩く必要がありますからね。
そして戦後復興には日本の資金が惜しみなく使われて、それをアメリカの景気浮揚の為に利用することも可能です。
その後はアメリカと中国とでアジア利権を分かち合う算段なのか。
私にはその為には邪魔な小沢さんを排除したいアメリカと、それに乗じて小沢さんを排除したい日本国内の既得権益勢力という構図が見えてくるのですが。

今回の大連立騒動とは、つまりそういうことなのではないでしょうか。

2010.12.11 08:50 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]

12月7日の朝日新聞東海版に「若者の介護従事 義務化しては」という投書が載りました。
介護職はなり手が少ないため、若者を1年間徴用せよとの主張です。投稿者は介護職57歳。

いくつもの不愉快な点があります。
まず「義務化」という言葉を「義務教育」と同様の意味に扱っている無知。それと介護職は何より優先されるべき職種だと言わんばかりの高慢さ。

dongfang99氏はかつてブログで政治家のボランティア化について、「善意に頼ろうとする社会は、善意が足りなくなったとき他人に善意を強要する全体主義社会にならざるを得ない」と警告していました。まさにそれを体現する意見が出てきたことになります。

介護職に人手が足りないのは労働条件が悪いからです。そこを放置して、誰かに苦役を強要すれば良いという短絡的な発想に呆れます。
社会には「経営的には成り立たないが必要な仕事」というものもあり、それこそ行政の出る幕なのです。介護職の低報酬は問題にされますが、それなら税金をつぎ込んで公的に補助する、あるいは介護職を公務員化するという手もあるでしょう。
いずれにしろ「小さな政府」を目指す限りでは解決できない問題なのです。
介護職の待遇改善は新自由主義脱却とセットでなければ解決できません。

それにしても一時の「奉仕義務化」論争といい、安倍政権の「ボランティア必須化」といい、今回の意見といい、いつも対象は若者に限り、自分たちは除いているのですね。身勝手ですね。
なんなら「全国民、老いも若きも。介護職員も1年間無給とする」とすればまだバランスが取れますが(違憲ですけど)。

2010.12.11 13:19 URL | 飛び入りの凡人 #mQop/nM. [ 編集 ]

飛び入りの凡人さん、その気持ちわかります。
その投稿者は本当に介護職なのか、かなり疑問です。
なぜならば介護という仕事ほど個人の適性が求められるものはないからです。
要するに誰でも介護職を出来るわけではないのです。
細かい心配りや広い心を持ち合わせていないと、まず1週間ももたないと思います。
加えて専門的知識も求められますので、今の介護現場でお年寄り(身体障害者も)の人たちがいかに厳しい環境に置かれているかがわかります。
あれだけ低い待遇では、介護の現場に適性能力をもつ人材など集まるはずもありませんからね。
いまは現場の方のボランティア精神だけで持ちこたえているだけです。
私の知っているベテラン介護職の人は、あまりにも低い待遇の為に家族を養うことが出来ずに現場を離れました。

それなのにそういう待遇面の改善を疎かにしたままで若者の徴用で代替させるなど、本末転倒もいいところです。
そんな若者を現場に入れても、足手まといでかえって混乱するだけです。
本来は予算の組み換えをおこない、高齢化社会に対応した予算を作らないといけないのに、その作業は霞が関や既得権益集団の為に放置しておいて、限られた予算内で介護福祉もおさめてしまおうとするから、こういうことになるのです。
米軍への思いやり予算や、意味の無い公共工事などや、農協などの既得権益集団にばらまかれる税金をこちらへ振り向けないと、この問題の真の解決などおよそ不可能です。
このままでは高齢化社会で身内に要介護者を抱える家族はますます疲弊し、また負担増の介護施設も崩壊への道をたどるだけです。
要するに日本社会の足元が崩れてしまうということなのです。
新自由主義ですべてを解決? あんなものは通用しません。

2010.12.11 14:31 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]

 管理人さんは民主党の先の総選挙前のマニフェストに盛られた子ども手当てとか、農家個別補償とか、高校無償化とかを一定評価されているようですが、
 それならそれをまとめた責任者である小沢一郎に最後まで、最低4年は完遂させようとは思われないのでしょうか。
 また、「徹底的に政府や公共事業の無駄を排除」というのも、これには管理人さんは必ずしも賛成でないのでしょうけれど、今のただの「事業仕分けショー」や「かけ声だけ」で済ませちゃったら、「誤った」政策すらまだ実行できていないじゃないか、と思われませんか?
 先のマニフェストを実行させないために、謀略を働かせ、小沢を総理や閣僚から排除し、かつ菅や岡田、前原といったスパイの手で大枠の政権自体をぶちこわそうとしています。(私は参院選前に菅が消費税増税をぶったのは故意のオウンゴール、今の菅や岡田の小沢証人喚問要求も、スパイ的と思いますが)

 小沢政治の弱点云々は、あのマニフェストをしっかり実行させてから後でも遅くないですよ。

2010.12.11 15:49 URL | cube #- [ 編集 ]

cubeさん、
ブログ主は9月の民主党代表選挙の頃、小沢一郎は菅直人よりはましだ、という趣旨のことをコメント欄に書いています。ふりかえってみると、そのブログ主の言葉が私にとって大きなきっかけの一つになっています。

2010.12.11 17:53 URL | okonomono #Njh6.wds [ 編集 ]

cubeさん、
前のコメントに紹介したブログ主の発言を探しはじめたところで、cubeさんが当時からずっとコメントを書いているということがわかりました。いわずもがなでした。

ブログ主さん、
コメント欄を汚してすみません。承認前でさしつかえなければ、okonomonoのコメントを2つとも削除してください。

2010.12.11 18:44 URL | okonomono #Njh6.wds [ 編集 ]

okonomonoさん、

民主党代表選ですが、いっそ小沢一郎が代表になった方が良いとはブログ本文に書いた記憶がありますが、コメント欄に小沢の方が菅よりマシと書いたかどうかはさだかではありません。でも書いたかもしれませんね。「国民の生活が第一」のフレーズは、菅には生み出し得なかったでしょうからね。ただ、「小沢信者」となると話は別です。主体性がなく、河村たかしや副島隆彦なんかに付き従ってどっかに行ってしまいそうな「小沢信者」よりも、平均的な菅支持者の方がマシだと思いますよ。

コメントの削除ですが、別に残しておいても良いんじゃないかと思うので、そのままにしてあります。強く削除を望まれるのであれば、削除しますけど。

2010.12.11 20:39 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]

ブログ主さんのご判断で異存ありません。
補足もいただきありがとうございます。
結局見つからなかったのですが、私(別HNだったかも)のコメントに対していただいたお返事として記憶しています。

2010.12.11 21:05 URL | okonomono #Njh6.wds [ 編集 ]

>介護職57歳

職種よりむしろ年齢に興味を持ちました。
投稿者の介護職が例えなりすましであったとしても、年齢がリアル57歳だったとしたらどうか。
失礼ながら年のわりに考えが浅はかに思えます。
さまざまな社会現象を見ておりますと、この掲示板でしばしば話題になっている「ポピュリズム」に乗っかりやすいのは実は高年齢層なんだということを、最近確信するに至りました。
若者に奉仕活動をさせるより、高年齢層に全国一斉学力テストでも実施したほうがはっきりいって有意義だと思いますなあ。
子供の教育よりも、年寄りへの再教育がこの国の課題でしょう。
件の投稿者、年齢に関してはなりすましとは思えないんです、私には。

2010.12.11 21:56 URL | 元大阪府民からの伝言 #- [ 編集 ]

>さらに注目したのは、民主党の政策に見られる極端な原子力への傾斜について、自民党では経団連の影響を受けた同党の政治家の主張のを官僚が抑えて、原子力を突出させないようにしていたのが、政権交代前の民主党の政策においては、官僚の干渉を受けない分だけ、電力会社や電機会社の御用労組の影響を受けた民主党の政策に原子力突出が目立ったという飯田氏の指摘である。

「世界」最新号は私も買いましたが、この部分は私も興味をそそられました。ついでに小沢一郎が固執する憲法解釈に対する内閣法制局長官の国会答弁禁止も連想しました。
飯田氏は政権交代前、昨年春の「世界」に掲載した記事では日本の環境エネルギー革命を妨げる要因として電力業界と癒着した経産省を批判していましたね。まともな知性の持ち主なら「政治主導=善、官僚主導=悪」みたいな単純な「善悪二元論」をふりかざすことはありえないということです。

>明らかに、2年前や3年前とは空気が違う。小泉政権から安倍政権初期の頃に、空気が戻ってしまっている。いや、当時以上に、政治思想では右翼国家主義、経済思想では新自由主義の力が増している。

一昨年秋のリーマンショック直後から昨年年頭の派遣村までが反新自由主義が最も盛り上がった時期でした。夏に迫った総選挙を前にあの頃は私も希望をいだいたものです。それがこんなことになるとは…。

2010.12.12 02:03 URL | ぽむ #mQop/nM. [ 編集 ]

>政治思想では右翼国家主義、経済思想では新自由主義の力が増している。

前者は尖閣問題と北朝鮮武力攻撃が大きく影響しているでしょう。
尖閣では言わなくてもいいことを言ってしまったために右翼勢力につけ込まれた。北の攻撃でも、軍事的緊張の高い海域で挑発的な訓練などするほうもどうかと思いますが、そうした論調は皆無ですね。

新自由主義の力が増しているというのは結果でして、国民が実際に望んでいるものとは言えない。むしろ国民は何を支持したら新自由主義が降りかかってくるかを理解していないのでしょう。
伊丹万作氏の「だまされる側の責任」という言葉もあるように、自分が選んだ結果を日本人は責任をもって受けとめることはしません。いつも「政治が悪い」「官僚が悪い」と転嫁するばかりです。

今年夏の高齢者の所在不明問題でも、9月の京田辺市幻の最高気温記録のときも「お役所仕事」のひとことで他人に責任転嫁して終わりです。
自分たちの「行政改革」や「緊縮財政」を支持してきた姿勢が引き起こした問題だという認識がない。新自由主義を後押しする選択を国民自身が続けたのに、いざ問題が起こると「政治・行政けしからん」などという身勝手な発言を繰り返します。

自分は年金を受け取っているのに、子ども手当や高校無償化に反対する「行革老人」が非常に目立ちます(その証拠としては、ネオリベみんなの党への投票は60代が最多だったことがあげられます)。
高齢者は年金でも健康保険でも、社民主義的政策の恩恵をもっとも大きく受けている層なのに、支持するのは「結果的に」新自由主義となっているのです。
民主主義を反政府と勘違いし、煽動的な報道を鵜呑みにし、何も市民のためにならない「自称市民派」のポピュリズム政治家にまんまと騙される、国民の無知が大きな原因となっていると言わざるを得ませんね。

困ったことにこうした意識は、一朝一夕では変わらないのですよ。

2010.12.12 23:10 URL | 飛び入りの凡人 #mQop/nM. [ 編集 ]

 社民党とさらに2人加えれば、衆院の2/3を使って、政策に必要な法案をおおむね通せるのです。
 社民党は例の米軍基地関連などに反対しているだけなのだから、菅や岡田がそれを「遺憾だが後回しする」とか言ってごまかせば、例のマニフェストの大部分は同意できていたのだから、政権は回るのです。
 辺野古移転なんて、沖縄知事選を見れば、とても近々実行できるような事柄ではないのだから。
 要するにやる気がないのは菅自身であって、安倍から麻生の時のように、地方選で負けようが、世論調査が悪かろうが、開き直って数の力で押し通さない。
 さらには、どちらにしたって来年早々には裁判所で白黒つけられる小沢問題で、拙速に党を割ろうとしている。こうなると、たとえ過半数を守っても、2/3はいよいよ使えなくなるのに。

「こうなことになるとは…」といった、客観情勢の問題ではなく、菅や岡田自身の主体的な問題です。「国民の生活が第一」なんか元々眼中にないのです。

2010.12.13 05:09 URL | cube #- [ 編集 ]

◆管理人様

どもども、牧野弘幸です。

>菅直人政権がマスコミによって「死に体」宣告を受けてから、もう1か月ほどになるだろうか。
>またしても、渡邉恒雄、森喜朗、小沢一郎といった面々が、「大連立」を睨んで蠢いている。
>菅直人首相もそれに加わっているかもしれない。


 万が一、小沢一郎議員が含まれる場合、
  民主党(小沢G)約120議席 + 自民党約120議席 ≒ 241議席以上
 の逃げ切りの危険性があるだけでは無く、政治面・経済面共に極端に右傾化するだけでは無く、小沢一郎議員主導の二党独裁制になってしまいますが、森喜朗元首相の話によると、小沢一郎議員を含まない意向です。

●小沢氏抜きなら…森元首相、大連立に理解
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101211-OYT1T00519.htm

>小泉政権から安倍政権初期の頃に、空気が戻ってしまっている。
>いや、当時以上に、政治思想では右翼国家主義、経済思想では新自由主義の力が増している。
>気が滅入る一方の年の瀬である。


 珍説だけど、公明党が連立政権に参加して無いため、右傾化の歯止めが利かなくなってるかもしれない。

以上です。

2010.12.17 22:20 URL | 牧野弘幸 #v/Q4ADBU [ 編集 ]

いやはや立ち枯れ政党との野合とは管総理のとんでもないクリスマスプレゼントが届いたもんです。大連立への布石のつもりなんでしょうか。こういう冗談は4月1日にやるもんですがね。ここまで露骨な政権維持策をやるしかないとは管内閣の命運も尽きつつあるということでしょうね。

2010.12.24 21:30 URL | 2割しかいない少数派の府民 #rZFRC36c [ 編集 ]













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