きまぐれな日々

今回も尖閣ビデオ流出問題の件から始めるが、この件で勢いづいたのが国内の極右勢力である。政治家でも、石原慎太郎、安倍晋三、城内実ら、いつもの極右政治家たちが勇ましい言葉で大衆を扇動している。『kojitakenの日記』で、一昨日(13日)には安倍晋三と城内実、昨日(14日)には石原慎太郎をそれぞれぶっ叩いておいたので、興味のある方はご参照いただきたい。

今回の件は、最初に政府がビデオの存在を思わせぶりに口にして、一部の国会議員に映像の一部だけを見せるなどしておきながら、間抜けにもセキュリティ管理がずさんで、易々と海上保安官にビデオの流出を許したという拙劣さが最大の問題だ。政府は厳しく批判されて当然だろう。

だが、その批判が、ビデオを流出させた海保職員を英雄視するという、「右」からの偏狭なナショナリズムによるものが圧倒的に多いところに、事態の深刻さがある。

中には、「『知る権利』によくぞ応えてくれた」と、海保職員を絶賛する馬鹿者どもが少なからずいるが、私にとってこれほど腹立たしい意見はない。

これまでにも何度か書いたように、私が小学生だった頃の1972年に起きた「西山事件」は、私がジャーナリズムへの関心を持つきっかけになる事件だったが、当時家で購読していた毎日新聞は、連日「知る権利」を見出しに踊らせて大々的にキャンペーンを張っていた。毎日新聞の西山太吉記者(当時)が、1971年に沖縄返還をめぐる密約を暴いたが、ニュースソースを佐藤栄作内閣に突き止められて、翌1972年4月に、外務省女性事務官とともに、国家公務員法違反で逮捕されたためだ。

毎日新聞はこれにいきり立ち、連日政府批判の大キャンペーンを張ったが、のちに民主党議員になった東京地検特捜部所属の検察官・佐藤道夫(2009年に76歳で死去)の奸計によって、下半身の問題にすり替えられて、『週刊新潮』その他の大々的な攻撃を受けた毎日新聞は世論の支持が得られず、すごすごと引き下がった上に大幅な部数減を招いて経営破綻するに至ったのだった。

その事件と今回のどこが違うのか。いうまでもなく、西山元記者は在野のジャーナリストとして日米両政府間の密約に迫ったものであるのに対し、今回は政府の対応に不満を持つ海保職員が、政府がもったいぶって公開を渋っていた動画を公開したものであることが最大の違いだ。つまり、西山元記者の取材は権力と対峙していた人間がやったのに対し、今回の事件は権力側の人間がやったことなのである。つまり権力の内紛ないしは権力のタガのゆるみであって、真実に迫ったネットの勝利でも何でもない。

右翼や安倍晋三・城内実・石原慎太郎ら極右政治家が海保職員を英雄視するのは、彼らの利害からいって当然だろうけれど、それに呼応するかのように一部の小沢信者が海保職員を持ち上げているのには頭が痛い。ここらの心理機構を考えてみると、小沢信者というのは、小沢一郎という「剛腕」の持ち主による、「上からの革命」を期待している人たちだから、秘密にアプローチしたのが権力に対峙する側だろうが権力側だろうが、そんなことには何のこだわりもなく、無邪気にマンセーしてしまえるのかもしれない。

その西山元記者へのインタビューが12日付の朝日新聞に掲載された。ネットには流れなかったようなので、要旨を紹介する。以下の文章は、朝日新聞掲載の西山氏インタビューの自由な引用であり、記事の文章を大幅に省略している(特にインタビューの前半)ことをおことわりしておく。

 私(=西山太吉氏、引用者註)の事件で、最高裁は国家公務員の守秘義務の対象となる秘密について「一般に知られていない(非公知)」「保護に値する」の2要件を見たす場合に限定されるという凡例を示した。違法な秘密は保護に値しないはずだが、政府側の偽証、でっちあげによって正当化されてしまった。

 今回の事件の映像について、政府が当初非公開としたことは否定しないが、その後の経緯から、これを「非公知」とはいえないと思う。海上保安官を罪に問えるだろうか(、疑問だ=引用者註)。

 今回の事件を受け、政府は機密保全に関する罰則強化に言及している。掲げてきた旗印を捨て去る兆しではないか。民主党政権は国家情報の公開こそが民主主義の要であるとして、沖縄返還密約も徹底調査したはずだ。情報公開を大前提とした枠組みの中で適切な情報管理がなされるよう、国民もメディアも監視を強める必要がある。

 一方、流出映像をもとに「弱腰外交だ」とあおり、対中強硬路線や日米同盟強化を声高に主張する勢力がいる。日中関係は日米関係に匹敵する外交の柱。中長期的視野に立ち、様々なトラブルを冷静に忍耐強く乗り越えて確立することは日本にとって死活問題だ。

 これまで日本の領海で海上保安庁の公務執行を妨害してきた中国船をはじめ外国船は数知れない。自民党政権から脈々と続く「見て見ぬふり」の累積の末、今回は逮捕の局面に至ったに過ぎない。

 自民党は、大臣の問責決議などで政府の責任を追及する構えだ。東京地検は今年4月、沖縄返還をめぐる密約の存在を認める判決を下したが、政権交代までの37年間、「密約はない」と国会で偽証してきたのは自民党政権だ。重大な外交交渉結果の密約を否定し、国民をだまし続けておきながら、情報をめぐる危機管理のあり方を糾弾する姿勢は矛盾もはなはだしい。

(朝日新聞 2010年11月12日付 西山太吉・元毎日新聞記者へのインタビューより)


これは、実にバランスのよくとれた主張であって、西山氏が現役時代に敏腕記者であったことをよくうかがわせるものだと思う。まず、今回の事件で保安官を犯罪に問うのは難しいのではないかとの見解を示し、次に、罰則強化などもってのほか、そんなことをやったら、民主党政権の公約違反だと、民主党政府に強く釘を刺し、さらに論点を「弱腰外交」との自民党など右側からの政府批判に移して、これに対する反論を行い、最後に沖縄密約について37年間嘘をつき通してきた自民党を厳しく批判するという、すっきりして論理的、かつ説得力のある主張である。

同じ紙面の、西山元記者のインタビューの下には、佐藤優のインタビューも出ている。小沢信者の多くは、この佐藤優を支持しているが、この佐藤は、何度も書くように、安倍晋三やイスラエルを支持する政治思想右翼である。しかし、左側に向けてもいい顔をして読者を騙すのが佐藤の得意技であり、朝日のインタビューでは新聞の読者層も考慮して、「左」にいい顔をする佐藤の面が出ている。バカバカしいから佐藤の主張はここでは紹介しない。

その代わり、11日に告示された沖縄県知事選の話をする。

mixiに開設した「鍋党」コミュニティに、東本高志さんが、沖縄県知事選を取り上げたご自身のブログ「『草の根通信』の志を継いで」のエントリ「佐藤優の論に異議あり ――本日の『写真で見る・知る沖縄』ブログ」を紹介されていた。

東本さんは、鍋党コミュにお寄せいただいたコメントで、沖縄の米軍基地問題について、「これも『本土』と沖縄に横たわる根底的な再分配の問題というべきではないでしょうか?」と書かれているが、その通りだと私も思う。その上で、東本さんは佐藤優を以下のように批判している。

佐藤優は上記の「評論」の中で次のように述べています。

11月28日の沖縄県知事選挙は、事実上、仲井真弘多氏と伊波洋一氏の一騎打ちとなる。いずれの候補が当選しても、外務官僚、防衛官僚が望む米海兵隊普天間飛行場の県内移設を認めることにはならない。(略)そのために、仲井真候補も伊波候補も、選挙で当然生じる感情的しこりが、官僚に付け込むすきを与えないように『戦後処理』を考えながら選挙戦を展開してほしい。


佐藤は仲井真氏と伊波氏を同列に並べて「いずれの候補が当選しても、県内移設を認めることにはならない」と述べていますが、この論じ方に私は彼の意図的なトリックを感じます。佐藤は「県外移設」という言葉こそ最近口にしだしたものの「県内移設反対」とは絶対に言わない仲井真氏を当選させたいと本音のところでは思っているのです。しかし、普天間基地の県外移設を強く求める沖縄県民の「民意」の前ではそのことをあからさまにすることはできない。そこで「いずれの候補が当選しても、県内移設を認めることにはならない」などと間接的に仲井真氏をバックアップする論陣を張ろうとしているのです。私たちはこの佐藤のトリックにだまされてはならないでしょう。

(「『草の根通信』の志を継いで」 2010年11月13日付エントリ「佐藤優の論に異議あり ――本日の『写真で見る・知る沖縄』ブログ」より)


上記引用文のあと、東本さんは、目取真俊氏のブログ「海鳴りの島から」を引用しながら、佐藤優に対する批判を続けているが、内容については、下記リンク先に飛んでご参照いただきたいと思う。
http://blogs.yahoo.co.jp/higashimototakashi/9335200.html

この沖縄県知事選では、自公が現職の仲井真弘多を推しており、対立候補の伊波洋一を社民、共産、社大(沖縄社会大衆党)が推すほか、うさんくさい下地幹郎が幹事長を務める国民新党もなぜか伊波氏を推すという対立構造になっているが、民主党は自主投票を決め込んでいる。もちろん、菅執行部が本音では仲井真の当選を願っていることは想像に難くないが、民主党内反主流派の小沢派も、議員や信者たちが佐藤優なんかにかぶれているようでは、実質的に仲井真に味方しているようなものだろう。そうでなくとも、小沢信者の少なからぬ割合を占めると思われる元左翼までもが、佐藤優だの鈴木宗男だのに取り込まれているうちは、自民党の復調は着実に進んでいき、沖縄県知事選も4年前に続いて仲井真弘多の軍門に下ってしまうのではないかと恐れる今日この頃である。仲井真弘多のみならず、佐藤優にも「ノー」を突きつけない限り、「本土」と沖縄の再分配問題は前に進まない、と強く主張する次第である。


[PS] (2010.11.17)

当ブログも、東本高志さんに倣って、沖縄県知事選の期間中、デザインを変えて「イハカラー」の黄色にしてみました。


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 米国の支配下にあるマスコミ連合は、海保がどれほど素晴らしいか、ということをとくに読売テレビなどは特集まで組んで口をきわめて褒めちぎっている(特にミヤネの番組で小柄な局アナが何かに取り憑かれたように)。
 なにせ今回のことで‘戦前の軍部の満州事変とか2.26事件とか5・15事件’のことと絡めるようなコメンテーターは絶無に等しく、あえてタブーにしているかのようだ。おそらく何年も前から用意周到に練られた米国の世界戦略の一環としての今回の陰謀だろう。すでに海保は隠密裏に国民に知られないところで‘軍隊’に仕立て上げられていたのだ。
こうしてみるとテレビ連載だったか、映画だったか分からんが、‘海猿’が数年前から始まって放映され続けてきたのは、まさにこの日のためにされたことだったのかと思うと、全くドッチラケ、ドン引き状態だ

2010.11.15 15:05 URL | 極右の地、大阪、せとさんでも常勤解説者として出演交渉でもしたらどうだ! #- [ 編集 ]

そもそも、今回流出した映像は国家機密でもなんでもないんであって、それをさも大変な映像であるかのように騒ぐのが不見識だと思う。反政府側が騒ぐのはともかく(その背景には、「意外とたいした映像でなかった」ことへの不満もある気がするが)、不可解だったのは政府側がクーデターだの逮捕だの長官更迭だの罰則強化だの大騒ぎしたことでしょう。警察のテロ情報の流出のほうがずっと重要だと思うのに、国会もあっちを追及してほしい。

ただ、西山さんの後半三パラグラフは、蛇足というかためにする議論としか思えないな。自民党外交のせいだ、というのは口が滑った類で、これを突き詰めると白黒はっきりさせる強硬な前原路線になって、前の段落と矛盾しかねない。さらに、最後の段落もあの事件の当事者批評としてはクスリが効いてるけど、政府の不手際を批判する最大勢力は自民党なのだから、現実的には訴求力を持ち得ない議論じゃないでしょうか。野党の存在意義はそういうものですからね。

沖縄は・・・もう愉快なことは当面起こりそうにない。私はこのブログで盛んに展開される佐藤批判に全面的に賛成しますし、ほかのブログの「佐藤優現象」批判にも同意なのですが、ここで引用されてる佐藤の言は正しい気がするのです(こういうどっちつかずのポジショントーク自体を批判するならともかく、ここではあくまで言説の内容に限りますが)。

佐藤がいうように、どっちが当選しても、もはや現行案の強行は無理だし、県内への全面移設すら難しいと思うんです。そのためには、どちらが勝とうとも「県内移設は反対」で各勢力が一致してうまく立ち回る必要があるのもそのとおり。政府がその亀裂に漬け込もうとしても、おかしくない(難しいと思いますが)。

実際、アメリカも、あるいは日本政府も、次の局面を考えているのではないでしょうか。その意味で、伊波氏が勝ったほうが話が早い、と思っている人すらいるかもしれない。沖縄にとってはそれでいいだろう。今はとにかく「県内だけは反対」で結束するのが、彼らの正しいあり方ですし、それは批判できないと思う(振興策の軽減とかは甘受せざるをえない部分はあると思うが)。

でも、それで展開するのはおそらく平和・護憲路線とは正反対の、日米軍事同盟の強化や防衛力増強、自衛隊の「責任」増大になるでしょう。菅政権になって鮮明な「アメリカ回帰」は、その布石、予兆とすら言えると思うのです。ある意味では「駐留なき安保」「自主防衛」の鳩山由紀夫の本音に回帰したとも言えるのですが・・・。しかしそれって社民党とすら連立を組んでいた、旧社会党の人たちを多く抱える民主党の本来のあり方としてどうなのか・・・。

2010.11.15 17:32 URL | サンボレ@pc #mQop/nM. [ 編集 ]

ヘルマン・ゲーリング
http://ja.wikipedia.org/wiki/ヘルマン・ゲーリング
・語録
「q:ヘルマン・ゲーリング」を参照
・ニュルンベルク裁判関連

--
「もちろん、普通の人間は戦争を望まない。[…]しかし最終的には、政策を決めるのは国の指導者であって、民主主義であれファシスト独裁であれ議会であれ共産主義独裁であれ、国民を戦争に参加させるのは、つねに簡単なことだ。[…]とても単純だ。国民には攻撃されつつあると言い、平和主義者を愛国心に欠けていると非難し、国を危険にさらしていると主張する以外には、何もする必要がない。この方法はどんな国でも有効だ。」(心理分析官グスタフ・ギルバートに対して)

--

好戦的な連中が使う手口というのはいつもこういうものです。
こうした手口にわれわれは二度とのるべきではありません。

2010.11.15 21:01 URL | Vitamin-C #lqZcrvkk [ 編集 ]

ある有名保守ブロガーが、尖閣ビデオ漏洩事件を、戦時中の大本営発表と対比して、海保職員の行為を賞賛していた。
大本営発表についても情報流出があれば、国民は真実を知ることができ、日本は悲劇を避けられた、という内容だ。
驚いたことに、海保職員が読売テレビに渡したメモにも同趣旨の記述が含まれているらしい。

この保守ブロガーは、考えが浅く、視野が狭いことを特徴としているが、今回もその特徴を遺憾なく発揮していた。
戦時中の大本営発表は虚偽の事実を知らせていたので国民は情勢判断を誤ったのに対し、尖閣事件について政府は少なくとも虚偽の発表をしておらず、尖閣ビデオは何ら新しい事実を国民に知らせているわけではない。両者は本来比較する意味がないのだ。
私は、政権内部の人間であっても、政府が隠している国政に関する重要な事実を公表したら、それには一定の価値があると思う。それが仮に外交上国益上損失をもたらしたとしても、少なくとも国民は国政を判断しコントロールする為の材料が得られるからだ。
しかし、今回の海保職員の行為は、国民に何も新しい事実をもたらしていない。
もともと「知る権利」とは無縁の事件だったのだ。
(長谷部先生は朝日新聞で、一応、「知る権利」と関連付けておられますが、民主政の過程とは関係のない今回の事件は「知る権利」と無縁と言い切っていいと思います)

>今回は政府の対応に不満を持つ海保職員が、政府が表に出すのをもったいぶって渋っていた動画を公開したもの・・・
ここが尖閣ビデオ事件の本質だと思う。
政府の対中外交が気に入らないので、個人的判断で、政府のビデオ非公開の方針を覆しただけの話だ。この話を美化すべきではない。
海保職員は、「たちあがれ日本」あたりから立候補するのだろうか。

2010.11.15 22:46 URL | greenstone #- [ 編集 ]

この件で、澤地久枝の「密約」を読まずに高校の政経レベルでしか西山事件を知らずにいたボンクラでも「西山記者とは何かが違う」と思わずにいられませんでした。


西山記者がしたことを「情事」にすり替えて批判したのが市川房枝というのは「何の因果かよ」ですね。

>海保職員は、「たちあがれ日本」あたりから立候補するのだろうか。
逮捕をしないことが決定的になれば、海保は謹慎か減俸処分で終わらせるでしょう。
しかしながら、それを受け入れられないと思えばどこかに担がれる可能性を捨てるべきではないと思います。

また、彼を持ち上げる人は自民党政権下で同じことが起きたときに同じ行動を取れるかどうかを疑問に思います。

2010.11.16 23:10 URL | 不肖の弟子 #vnO9xef6 [ 編集 ]

読者の皆さまへ

エントリ本文からリンクを張った、東本高志さんに倣って、当ブログも沖縄県知事選の期間中、ブログのデザインを変えて、「イハカラー」の黄色にしました。

2010.11.17 01:12 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]

尖閣諸島事件から始まる一連の事件は、中国の脅威を煽り米軍の有意性を強調することで、県内基地移転に反対し国外を主張する伊波さんに不利に働くようにとの、前原大臣の仕掛けではと思われても仕方がない動きを見せていました。
事件の経過に合わせるように、前原大臣が中国側を煽り、一時は日中政府間の交流すら危うくなりかけました。
この間小沢さんのパイプを使ったのであろう細野さんが中国へ渡り、かろうじて日中の交流は断たれずに済みました。
前原大臣には、以前から辺野古の前市長とのつながりが指摘されていましたし、仙石長官にも内閣官房機密費を知事選につぎ込んだとの噂も噴出する状態です。
民主党自体も表向き中立ですが、岡田幹事長の姿勢を見ても、実際は党内の親伊波派の議員の動きを封じるのが目的なのはみえみえです。
ここまでして仲井間知事を支援するのも、仲井間さんの再選後の米軍基地に対しての思惑があるからでしょう。
もうどこまでこの国はアメリカ追従なのでしょうか。

ちなみにTPPに関しては、私はアメリカ主導のこのTPPに急に推進を言い出した現政権・マスコミに危惧感を持ちます。
TPPにはユーロも中国も韓国もそっぽを向いていて、その殆どは日本とアメリカの関係でしめられています。
このTPPに例によって参加の方向へ国民世論をもっていこうとしているマスコミの動きにも、なにがしかの思惑を感じざるを得ません。
この間まではFTA締結推進一色だったのが急にTPP,なんなんでしょうねえ。
アメリカ追従もここまでくると、情けないほどに滑稽ですらあります。
このまま彼らに政治をまかせていたのでは日本は沈没間違いなしです。

2010.11.18 04:54 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]

はじめまして。
この件ですが、西山記者事件と尖閣のビデオでは全然違うと思いますよ。世論は女性問題に一番厳しいです。西山さんこそそれを一番知っていた筈だと思いますが。
知る権利という点で似ているという点はご指摘のとおりですが、日本人は一般的に下半身の問題には大変冷たい。それだけのことです。それが「おかしい」というのなら、およそ議員の不倫で辞職することすべてがおかしいと言わないといけないと思いますね。

ともあれ、記事作成お疲れ様です。

2011.01.09 10:32 URL | とおりすがり #AJLAmuAc [ 編集 ]

とおりすがりさん、

もっと特徴のある名を名乗ってほしいと思いますが、それはともかく、ご指摘の

> 日本人は一般的に下半身の問題には大変冷たい。それだけのことです。それが「おかしい」というのなら、およそ議員の不倫で辞職することすべてがおかしいと言わないといけないと思いますね。

という件ですが、それは問題のすり替えであって、不倫があったら密約自体がなかったことになってしまうのか、と私は言っているわけです。

論理的におかしいでしょう?

2011.01.09 10:46 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]

お返事ありがとうございます。

密約自体がなかったことには無論ならないと思いますよ。当方が言いたかったのは「密約自体を無かった事にしたくない」というのは誰よりもまず西山記者自身がそう思っていたはずです(ネットでその旨を語るインタビューも見ることができます)。であれば、(普段から女性問題で議員を糾弾して辞職に追い込むメディアなら当然分かっているはずですが)西山記者自身、自分が行った手口がリスクがあることを知っていないわけがないと思うわけです。

何が言いたいかというと、「密約が無い物とされた」ことの責任は政府だけでなくマスコミ、特にこの記者自身に責任があるのだと当方は考えています。

くどいですが、不倫のせいで密約がなくなった、となるべきではないという点に関しては全く同意です。

2011.01.10 03:08 URL | とおりすがり #AJLAmuAc [ 編集 ]

>とおりすがりさんへ
>「密約が無い物とされた」ことの責任は政府だけでなくマスコミ、特にこの記者自身に責任があるのだと当方は考えています。

個人の不倫と国家の密約では事の軽重がまるで違います。とおりすがりさんはこの二つを同一平面に置いて論じるべきでないということがわかっていないのでは。

第二審で西山氏に有罪判決が下り、最高裁が上告棄却の決定を通知した翌日の朝日新聞に当時参議院議員だった市川房枝が次のようなコメントを寄せました。
「西山元記者は、国民の知る権利を行使して、国民として当然のことをやったとはいえ、女性を利用したような取材の方法は、卑劣だった。いくらかの刑罰は仕方ないと思う」
リベラル派とされていた市川氏までがこうした発言をしたことに澤地久枝氏は自著「密約~外務省機密漏洩事件」(1978年・岩波現代文庫)の中で以下のように批判しています。
────────
犯罪にすべきでないものを、たとえ執行猶予つきであるにせよ、有罪にしたことは、犯罪にしたということである。
「女の人を脅迫するみたいなやり方で、卑劣だった」という判定はなにを根拠にしてされたのか。大きな政治的背景をもつ事件がみごとにすりかえられた結果、そこにいわばいけにえのように残され裁かれた男と女のありようだけを云々することは、露骨なすりかえ劇にすっかり乗せられ、本質を見失うことになる。
事態がねじ曲げられ歪められるきっかけとなった男女のありようと、国会と主権者に対する政権担当者の背信、欺瞞性との軽重をはかる姿勢──。その姿勢と本質をみる複眼をもたなければ、相手の「目つぶし」は効果的に作用する。いわゆる「情通」問題で、どんなに薄汚れドロドロした風評が流されていようとも、問題の本質にかわりはないはずなのである。
────────
市川氏はあの平塚雷鳥と行動を共にした日本のフェミニズムのまさにパイオニアのひとりです。ここでも「女性の人権を重んじる」ことを最優先したのかもしれません。しかし、澤地氏に指摘された通り、この件に関しては政治家としてことの本質を透視する眼がなかったといわざるをえないでしょう(上の方にあるコメントで指摘されているように菅直人が師と仰ぐ人というのも皮肉な巡り合わせですが)。

2011.01.10 14:35 URL | ぽむ #mQop/nM. [ 編集 ]

>個人の不倫と国家の密約では事の軽重がまるで違います。とおりすがりさんはこの二つを同一平面に置いて論じるべきでないということがわかっていないのでは。

いや、当方の趣旨はそういう2つの罪の重さの違いを述べているのではないです。

「罪の軽重があるにもかかわらず、下半身の問題で国家の密約が蔑ろにされるリスクはある」ということを誰よりも西山記者は知っていたはずだと。

この問題を一緒くたにすることが問題だというご指摘にはまったく同意しますが、一方で日本の世論は、不倫の問題に非常に大きく左右されることも事実ですので。

言い方を変えれば、僕は西山さんの不倫を糾弾したいのではなく、彼のやり方のせいで本来明るみにでるべきものが闇に葬られたんですよ。そこの責任を彼は考えているのか?ということを西山記者に問いたいのです。彼は「自分がいなければ密約は暴かれなかった」という光の当たる側面のみしか強調していないように見受けられるので。

ともあれ、なんどもご返信いただきありがとうございます。

2011.01.11 09:44 URL | とおりすがり #AJLAmuAc [ 編集 ]













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