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きまぐれな日々

「マガジン9条」のサイトで雨宮処凛さんが連載しているコラムに、河村たかし信者の生態が活写されていたのを読んで吹き出した。
http://www.magazine9.jp/karin/101020/

 もうひとつ、驚いたのは河村たかし市長の応援をしている、というオジサンの発言。何かとても熱心に応援しているようなのだが、河村市長の「市議会の議員報酬カット」を強く支持している模様で、「イチローがたくさん貰ってることには腹は立たないけど、議員が2000万貰ってるってことに腹が立つんですよ!」とアジテーション。また、生活保護を受けている人に批判めいた発言をしたり、「若者の貧困には同情するけど老人の貧困は自己責任」的なことを言って会場から非難されると慌てて取り消したりと、とにかく印象深い発言のオンパレードなのだった。


この部分だけ切り取り、

あの政治家にしてこの信者あり。

とだけコメントして『kojitakenの日記』に投稿したところ、一瞬だけとはいえ「はてな」のホッテントリになったが、読者の皆さまには、「『誰かが自分より得・楽してるっぽい』問題。の巻」と題された雨宮さんのコラム全文を是非お読みいただきたいと思う。雨宮さんが著書を読んだという山口二郎は、私は必ずしも高く評価する学者ではないが、彼のポピュリズム批判には異存はない。

雨宮さんはさらに、『DAYS JAPAN』9月号に斎藤美奈子さんが書いた、大阪で2人の子どもが置き去りにされて亡くなった事件に関する記事(「児童虐待と『消えた高齢者』の背後に隠れているのは何?」)に触れている。テレビなどマスコミにも大きく報道された事件だが、その原因には児童相談所の絶望的な人手不足があった。雨宮さんのコラム経由で、斎藤美奈子さんが書いた記事の結びの部分を以下に引用する。

 この件から間接的にいえるのは、十分な住民サービスを提供できるだけの体制が日本では整っていないという事実である。もっといえば、公務員の数が足りていない。

 私が疑問に思うのは、にもかかわらず公務員の削減や給与カットを支持し、『小さな政府』を標榜する『みんなの党』などに投票する人がいることだ。『行政はいったい何をやっているんじゃ!』と怒るなら、公務員の数を増やして福祉に潤沢な予算を回せ、という主張が出てきたっていいんじゃないの?

 行政の怠慢をなじりつつ『小さな政府』を支持する矛盾。公務員を非難してウップン晴らしをするような風潮がこのまま続けば現場の士気はますます下がるだろう。本末転倒、悪循環というしかない。


斎藤さんの文章を引用したあと、雨宮さんはコラムを下記の文章で締めくくっている。

 児童相談所だけでなく、ハローワークや福祉事務所も慢性的な人手不足に悩まされている。

 「自分より得・楽しているっぽい誰か」を見ると、条件反射的にイラッとくる気持ちはわかる。しかし、キツい言い方をすれば少なくない人の「条件反射」や「気分」がある意味でこの国の政治をグダグダにしてきた面も否定できない。ということで、私は自分に「条件反射」的反応を禁じている。とにかく、一度冷静になるように常につとめてはいるつもりだ。


最近では、小沢一郎を支持する人たちのうちかなりの人々が河村たかし支持に走ったり、天木直人が「みんなの党」に投票したのに小沢信者の誰もとがめ立てしないなど、「空気」によっていかようにも変わる人たちの多さに失望の度合いを強めていたが、ロスジェネ世代を中心に人気の高い雨宮処凛さんの認識がしっかりしていることには勇気づけられる。

それとは対照的なのが、雨宮さんに戯画化された「河村たかし市長の応援をしている、というオジサン」であって、アジテーションがうまくいかないと、途端に気が弱くなるあたりが笑える。徒党を組まなければ何もできない人なのだろう。

河村たかしに愛知県知事選への立候補を呼びかけられた自民党衆院議員の大村秀章は、私の見たところ立候補する気満点だ。いつまで続くかわからない野党議員暮らしを続けるくらいなら、名古屋で絶大な人気を誇る河村たかしの尻馬に乗って愛知県知事にでもなろうかと考えても不思議はない。こんな人間を頼りにしていたから、安倍晋三は3年前の参院選で惨敗に追い込まれた。

東京では副知事の猪瀬直樹が石原慎太郎に推されて来年の都知事選に立候補すると見られてきたが、ここにきて東国原英夫の立候補や、果ては石原慎太郎が4選を目指すという話まで出てきた。冗談じゃない。

大阪では橋下徹がどう動くのだろうか。辛坊治郎の名前も聞こえてくる。

政府税調の専門家委員会は、河村たかしとは正反対で増税を打ち出しているが、同委が所得税の累進強化を打ち出したことは前回のエントリでも紹介した。ところが、これを報じる共同通信の記事についた「はてなブックマーク」を見ると、

狂ってる。現役世代からより多くとって、資産家老人などは安泰ってことだよ。世代間格差が拡大する。

というコメントをつけている人がいる。

だが実際には、専門家委、というより政府は資産課税の強化も打ち出している。たとえば相続税について、鳩山内閣時代の昨年12月21日に、下記のような閣議決定が行われている(下記URLの税調専門家委員会資料より引用)。
http://www.cao.go.jp/zei-cho/senmon/pdf/sen9kai3.pdf

 相続税は格差是正の観点から、非常に重要な税です。バブル期の地価急騰に伴い、相続税の対象者が急激に広がったことなどから、基礎控除の引上げや小規模宅地等の課税の特例の拡充により、対象者を抑制する等の改正が行われました。バブル崩壊後、地価が下落したにもかかわらず、基礎控除の引下げ等は行われてきませんでした。そのため、相続税は100人に4人しか負担しない構造となり、最高税率の引下げを含む税率構造の緩和も行われてきた結果、再分配機能が果たせているとは言えません。また、金融資産の増加などの環境の変化が見られます。
 今後、格差是正の観点から、相続税の課税ベース、税率構造の見直しについて平成23年度改正を目指します。
 その見直しに当たっては、我が国社会の安定や活力に不可欠な中堅資産家層の育成や事業の円滑な承継等に配慮しつつ、本人の努力とは関係のない大きな格差が固定化しない社会の構築や課税の公平性に配慮すべきです。
 さらに、相続税の課税方式の見直しに併せて、現役世代への生前贈与による財産の有効活用などの視点を含めて、贈与税のあり方も見直していく必要があります。
 また、法人等を利用した租税回避への対応など、課税の適正化の観点からの見直しを引き続き行っていきます。


専門家委員会の資料に載っているグラフを見ると一目瞭然だが、地価はバブル崩壊によって1980年頃の水準に戻っているにもかかわらず、基礎控除は引き上げられたままだ。これでは再分配機能が弱すぎて、格差の固定化が進んでいるとして、鳩山内閣時代に見直しが閣議決定された。当時はまだ藤井裕久が財務大臣の頃で、専門家委員会委員長に神野直彦氏が招聘される前である。鳩山内閣の閣議決定は、別に「左派」が主導したわけでも何でもない、ごく当たり前の政策といえる。

ところが、河村たかしは「再分配なんて要らない」という意味でしかない「減税」を声高に叫んで、名古屋市民のハートをわしづかみにする一方、実質的には土豪に奉仕している。これぞ悪い意味でのポピュリズム。論外である。

最初に触れた、雨宮さんのコラムから河村たかし信者の暴言の部分だけ切り取って紹介した『kojitakenの日記』についた「はてなブックマーク」のうち、もっとも多くの「はてなスター」がついたコメントを最後に紹介する。

shigeto2006 こういう庶民の嫉妬心を利用するのが、日本型新自由主義。私が日本のネオリベが嫌いなのは、そのようなドロドロとした陰湿さが嫌だからなんだよ。 2010/10/23


雨宮処凛さんの言う、「誰かが自分より得・楽してるっぽい」と思って嫉妬心を全開にしているのが、「河村信者のオジサン」なら、それを利用しているのが河村たかしだといえるだろう。

河村たかしに踊らされるような人たちが、名古屋のみならず日本をダメにする。


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 今日の『朝日』に、「選管の判断に疑問」の投書載る。『中日』にも同様投書が殺到しているとのこと。
 こうした声をどう取り扱えばいいのでしょうか。
 右から「赤旗」まで、「あんたたちは、利用されている!」というだけの言説しきりですが‥、
 

2010.10.25 12:21 URL | 影丸 #- [ 編集 ]

小林信彦『出会いがしらのハッピー・デイズ』は2000年に週刊文春に連載されたコラムをまとめた本ですが、その中で「民主党のカワムラタカシ(漢字不明で失礼)という名古屋弁の方」がTBSラジオ「アクセス」に出演してしゃべった税金についての考えが「画期的」であったとの感想を書いています。
「うまく要約できないのだが、要はアメリカのやり方です。公共事業の金の流れを変えてしまう、というのが画期的であり、民主党内でも孤立した意見だという。」(小林信彦『出会いがしらのハッピー・デイズ』)

小林信彦は、このころTBSラジオ「アクセス」をずっと聴いていたようですが、その番組に出てくる田中康夫のことは高く評価しているし、「アクセス」にゲスト出演した佐藤優の話を聴いて「非常に頭がいい」感心したりもしている(その部分は別のエッセイ集で読める筈)。日刊ゲンダイも愛読しているそうです。

小林信彦のエッセイは私は好きで、特に映画についてはいろいろ教えてくれる方だと思っていますが、もちろん書いてあることすべてに納得できるわけではない。都市型のインテリ系男性のわかりやすい型を見せつけられる気がすることも多い。それも含めて、読むととてもおもしろいのですが、2000年の時点ではよい印象を受けたと思しき「カワムラタカシ」について、現在どう見ているのだろう、ぜひ書いてもらいたいところです。

2010.10.25 13:02 URL | nessko #aIcUnOeo [ 編集 ]

河村と河村の支援団体主導で始めたリコール
メディアであれだけ河村の主張ばかり流されれば
小泉のときと同じく見事に利用されるわな。

2010.10.25 17:54 URL | 八式墓塵 #K1mnU2sU [ 編集 ]

kojitakenさんに先に書かれてしまいました(笑)。
本来なら無効扱いにされてもしかたない不備な署名を、再調査と言っただけで選管には電凸状態らしいですよ。河村信者にとって、市民感情はルールよりも優先されるらしい。そのうち市民感情で九九の計算さえも変えられてしまいそうですね(笑)。

私は妻と話していました。
「河村信者は無効が多くてリコールが成立しなかったら、今度は選管陰謀論をぶちあげるだろう」
その通りになりそうです。
困ったことに最近の調査では市民の7割が河村を支持しています。そこには「多数こそが正義だ」という根底から誤った思想が染み付いています。だから選管には抗議の電凸があるわけです。
「俺たちが正義だ、なぜなら多数の民意だからだ。多数に合わせないルールは守る必要がない」
非常に危険です。名古屋ではアーリア物理学やルイセンコ学派が再現しそうな勢いです。

河村信者達「ネットワーク河村市長」のかなりの部分を「バカサヨ」に属する者たちが占めます。いわゆるブリッジ共闘というやつです。
彼らは副島隆彦を信奉し、市議会陰謀論をまくしたてます。河村政策はポピュリズムだと批判する人たちを口汚く罵ります。やり口は先鋭化し、やがて暴走していった過去の左翼そのままです。

>影丸さん

それがポピュリズムの怖いところです。
この現象はかつて小泉政権時代と同じです。あの頃、小泉やその閣僚を批判すると途端に抗議が殺到した、80%だの90%だのという高い支持率を盾に安心して反対者を攻撃する心理です。
しかもこの「バカサヨ」ども、小泉には批判的な者が多いのですね。しかし河村の政策はまるで小泉のコピー。これなどもネトウヨが中国の覇権主義や北朝鮮の軍事独裁を嗤いながら、日本に覇権主義や軍備強化を唱える続ける現象と一致しています。
愚か者に右も左もないことを認識してことにあたらねばなりません。

2010.10.25 19:42 URL | 飛び入りの凡人 #mQop/nM. [ 編集 ]

日野市議会議員の奥野りん子(共)さんが、お便りを出しています。
そのお便りの中で、以下のことが書いてありましたので、一部転載します(ミスタイプがありましたら申し訳ないです)。
子育ての教育の場や福祉の場に、企業の競争原理を入れてはだめだとぼくも思います。
とくに子供を育てている親の立場からすれば、学校給食や職員の充実を望みます。

りんこだより No.605 2010/10/21
・公務員削減のための「改革」でいいのでしょうか?
 自治体が税金を絶対にムダづかいしないという立場で、常に改革に取り組むことは、当然、必要なことですが、具体的な検証もなしに「公務員が多すぎる」「民間にできることは民間に」ということを金科玉条にして、民間委託をテコにして公務員を削減することが、本当に市民にとっていいことなのかを今一度立ち止まってしっかりと考えなければならないのではないでしょうか。
 福祉や教育の分野で自治体の職員が責任をもっておこなっている事業を、利潤をあげることを一番の目的にした企業に委託をしたことによって、市民がうけるサービスの内容が低下したり、負担が重くなったりした事例がすでにたくさん報告されています。また、委託を受けた企業で働く労働者の労働条件があまりにもひどく「官製ワーキングプア」という言葉まで生まれました。
 自公政権下で進められたこうした「改革」をあらためて見直していくべきときだと考えます。

2010.10.25 22:09 URL | Vitamin-C #lqZcrvkk [ 編集 ]

その「得」が"罪を犯しても償わなくて良い"という「得」である場合は「嫉妬」で済まされる問題ではありません。
もし私自身が「大きな政府を支持しているのにみんなの党に投票したのは矛盾しませんか?なぜみんなの党に入れたのですか?」と聞かれたとすれば「福祉に回す予算の財源は税金より先に汚職官僚に払わせた公金損失の弁済金を第一にあてるべきと思うから」というのが理由なんですね。
刑法19条で「犯罪行為によって生じ、若しくはこれによって得た物又は犯罪行為の報酬として得た物は没収することができる。」とある以上、商法違反・背任・横領・脱税・贈収賄といった罪と無関係ではいられない天下りによって築かれた財産は没収して福祉の財源と出来るはずだし仮に財源にならないとしても罪を犯した人間が刑務所に入らずにいて良い訳がないという考えです。

2010.10.26 00:12 URL | A #AtAD9fD6 [ 編集 ]

再度言う。
公務員ってそんなに羨ましい職業なんだろうか?
児童相談所やハローワークの職員になってDQN市民の相手をしたいか?
なりたい人はどうぞとしか言いようがないのだが。
そういえば大阪府ではかなり前から教員志望者が少なくて、前知事の時代には他県からのスカウト活動も視野に入れていたらしい。
ついでをいえば警官も志望者が少ない。
そこまで公務員が羨ましいのなら大阪で公務員になればいいじゃないか。
年齢その他の都合で自分が無理なら子供や親戚を送りこめばよろしい。
いかがかな?

2010.10.27 00:14 URL | 元大阪府民からの伝言  #- [ 編集 ]

前に、イギリスが財政赤字解消策として公務員49万人削減、というニュースが出ていましたが、これを受けて「日本もイギリスに続け!」の大合唱が起こることを危惧しています。
イギリスの場合、アメリカの反対を押し切って軍事費の削減も行うんですが・・・
(ちなみに私は自営業です)

2010.10.27 17:59 URL | ウサギの耳アカ #- [ 編集 ]

>shigeto2006 こういう庶民の嫉妬心を利用するのが、日本型新自由主義。私が日本のネオリベが嫌いなのは、そのようなドロドロとした陰湿さが嫌だからなんだよ。 2010/10/23

以前にも引用させていただいた「dongfang99の日記」から上記コメントと同じ主旨を述べたエントリを紹介。

横並び意識の新自由主義
http://d.hatena.ne.jp/dongfang99/20100505

以下、一部引用
────────
世の中は競争が激しくなっているのに官僚・公務員だけは守られているとか、財政が厳しいのに国会議員や官僚の給料は高すぎるのではないかとか、日本の「新自由主義」というのは所詮はそういうルサンチマン以上のものではなかった。

 そもそもアメリカと日本の「新自由主義」は、内容という以上に意識の水準でかなりの開きがある。前者が「政府から金をもらって生活するなんて誇りある人間ではない」という文字通りの個人主義的な倫理に由来しているのに対して、後者は「みんな厳しい状況で苦労しているのだから政府に安易に頼るべきではない」という、横並び意識のルサンチマンに根ざしている。

国がやるべき社会保障や規制を怠って貧困や労基法違反を放置していることに憤るよりも、官僚の「天下り」の人数や給与水準に憤りを感じるというのが、非常に悲しいが今の日本の世論の現実である(注釈:メディアが独法の「天下り」の人数を連日のように報道する一方で、「ブラック企業」のハードというより異常な研修内容を美談風に紹介しているというのが、まさにこの象徴と言える。)
────────

昨日(26日)のNHK「クローズアップ現代」でスタートして10年になる介護保険制度の実状を放映していました。
介護が必要にも関わらず何のサービスも受けていない高齢者が少なくとも3万8000人もいるそうです。サービスを受けられない主な理由は1割の自己負担を払えないことや認知症を患い身寄りもないためでそれも深刻な問題ですが、それに加えて7割以上の人が「人の世話になりたくない、迷惑をかけたくない」と言っているそうです。この「世話になりたくない、迷惑をかけたくない」はdongfangさんの言うアメリカ的な「個人主義的な倫理」とは明らかに別物です。そして、暗黙のうちに人々をこういう気持ちに追い込んでいるのが「横並び意識のルサンチマン」に根ざした世間の目です。

前回か前々回のコメント欄でも書かれていた方がいましたが、文部科学省が「奨学金制度利用について、社会貢献活動を条件付ける」方針を打ち出したり、指定都市市長会が働くことができる人の受給に期限を設けることや、過剰受診を抑制するため医療費を一部自己負担にすること、更にボランティアへの参加を義務づけたり、3~5年で「自立に向けて最大限の努力を行ったか」を判断し保護を続けるかどうかを決める等を厚生労働省に求めたなどという動きが出ています。

奨学金の条件「社会貢献活動への参加」追加へ
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101021-OYT1T00027.htm

生活保護「働ける人は受給期限を」指定都市市長会が要望
http://www.asahi.com/politics/update/1020/TKY201010200318.html

問題となっている司法修習生への給費についても同じです。

司法修習生 納得できぬ給費継続
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2010102002000071.html
※しかも、比較的まともと思っていた東京新聞の社説だけにがっかりです。

以前に新聞広告で見出しを読んだだけですが、「正論」が「かって受給した生活保護費を国に返している老婦人」の話を「美しい日本の心」と持ち上げて書いていたことにむかついたことがありましたが、単なる民間メディアならともかく公権力が上記のような動きを見せ始めたことには腹立たしさだけではすまない危険性を感じます。

2010.10.27 18:00 URL | ぽむ #mQop/nM. [ 編集 ]

生活保護に関しては、失業している人の数に対して求人が少ない上に安くて使い捨てに出来る人材のみを企業が求めているため働くに働けない現状があります。それを無視して政府のやるべきことを放棄して痛みを一方的に個人に転化するやり方は許せません。
もともと医療・介護・教育。雇用などの福祉ネットワークが弱すぎてラストリゾートである生活保護でしか救えない。その生活保護も担当者のマンパワー不足や恣意的な運用で受けられず餓死してしまう問題が横たわっているのにかかわらずです。
本来、税負担の高い累進性は経済を自動的に安定させるビルトインスタビライザーとしての役割を担ってきましたが、それを破壊した自民党政権の罪は大きいと思います。
そして増税するなら出て行くぞという大企業にはどうぞ勝手に出て行けば?としか言いようがありません。(出て行ってもうまくいくはずがない)

そこを見誤ってはいけないと思います。

2010.11.16 10:23 URL | 炬燵熊猫 #6sKKLMP2 [ 編集 ]













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