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きまぐれな日々

前回のエントリで取り上げた稲田朋美の代表質問だが、あれで溜飲を下げた、主に保守及び右翼系の人がよほど多かったとみえ、そこからGoogle検索を経て読者がたどり着いたであろう、2008年3月30日付の当ブログ記事「極左と紙一重の極右・稲田朋美を衆議院選挙で落選させよう」へのアクセス数は、10月6日以降の6日間だけで4千8百件を超えた。昨年の衆院選の時にもこの記事へのアクセスが一時的に増えたが、それらを合わせたこのエントリへのアクセスは累計で2万1千件を超え、当ブログの全エントリの中でも2番目に多いアクセス数となった(最多は2006年7月29日付の「電波芸者・勝谷誠彦の生態」であり、累計3万5千件を超えている)。

従来2番目に多かったのは、稲田朋美と思想的に極めて近い城内実を非難した、2008年11月20日付の「テロ行為と極右政治家・城内実だけは絶対に許せない」だったが、このところ城内実が鳴りを潜めていることもあって、このエントリへのアクセスはこのところさっぱり伸びなくなった。酷使さま、もとい国士さまの方々のホープも、城内実から稲田朋美へと移りつつあるのかもしれない。城内実の場合、「たちあがれ日本」に参加しなかった優柔不断さが酷使さまたちの間で不評を買った。

もっとも今日のテーマは稲田朋美や城内実ではない。またまた河村たかし関連の話題なのだが、この河村たかしも極右思想においては稲田朋美や城内実に決してひけはとらない。

だが、現在河村たかしが注目されているのは、なんといっても名古屋市議会のリコール運動であり、住民投票が実施されることになりそうだ。住民投票が行われれば、その投票の結果は火を見るよりも明らかだ。つまり、間違いなくリコールは成立する。市議会側には先手を打って議会を自主解散する動きがあることは、前にも書いたと思う。

河村たかしの主張通り、議員定数も議員報酬も半減し、おまけに河村のいいなりになる市議が多数を占めれば、名古屋市政は河村の独裁となり、名古屋市民の暮らしは大打撃を受けるだろうが、自らそんな道を選ぶのであれば仕方がない。河村がやろうとしているのは、極端な「小さな政府」を地方自治で行おうという過激な実験である。

一昨日(10日)朝、テレビ朝日で小宮悦子が司会をやっているサンデーなんとかという番組を見て、政治家の討論さえもなくなり、ますます政局咄で飯を食う業界人が好き勝手雑談する場と化した番組内容に呆れたが、その中で週刊10大ニュースとやらが選定され、名古屋市議会リコールに向けての署名が目標を上回る46万人以上を集めたニュースも取り上げられた。藤沢久美という人が、当日出演はしていなかったが、市民自身による政治参加だとかいうコメントとともにこのニュースを「10大ニュース」の1位に推していたが、新自由主義の恩恵にたっぷり浴した人らしいコメントだな、と思った。

前回も書いたが、河村の運動はアメリカでブームを巻き起こした「ティーパーティー(茶会)運動」の日本版に過ぎない。「究極の小さな政府」を追求するこのティーパーティー運動も、保守派の市民たちによる草の根の運動だとされる。このところ毎日新聞がこれを活発に取り上げており、「茶会の乱」と題した3回連続の記事を掲載している。

その上篇で、毎日新聞は「連邦政府の役割の縮小を求め、オバマ政権が進めてきた主要政策にことごとく反発し、『乱』を起こしつつある」この運動について、

 運動では「アウエークニング(目覚め)」という言葉を使い、運動の歴史的な意義が語られる。新しい民主主義の胎動か、一時的な保守派の反動に過ぎないのか、評価が定まるのはこれからだ。

と書いているが、これと類似する河村たかしの運動を手放しで「新しい民主主義の胎動」と肯定的に評価するのが、藤沢久美のごとき、新自由主義で飯を食う業界人である。なお、「アウェークニング」というのは嫌な響きの言葉で、私には「われわれは『目覚めた民』だ」といわんばかりの、彼らの選民意識を感じる。妙な連想かもしれないが、それは、「われわれはマスゴミなんかに騙されない」と力み返る、ネットにおける小沢・河村信者を私に思い出させる。

中篇では、ネバダ州選出の上院選で、共和党候補で茶会運動の支援を受ける新人女性のシャロン・アングル氏(61)が、社会保障の廃止(!)や一部政府機関の解体を訴えて、上院民主党を統括するハリー・リード院内総務(70)を脅かし、世論調査では両氏の支持率は拮抗していることを伝えている。さらに、共和党支持者の中に、財政赤字を拡大し続け危機を招いたブッシュ前政権もオバマ政権も変わらないと見ていて、政府が大きくなりすぎたとして茶会運動に共鳴する人がいたり、それどころか民主党支持者までもが茶会運動に共鳴し、リード氏への投票を検討していることを紹介している。

さらに深刻な状況を伝えるのは下篇で、茶会運動の集会に参加した人たちの大半が白人であること、「オバマをケニアに送還しろ」などのプラカードを持ち込む人の姿が目撃されたことを紹介している。この毎日新聞のシリーズ記事には書かれていないが、ティーパーティー運動の参加者の中にはイスラム教の排撃を主張する人たちも少なくないといわれている。

今年2月に書かれたブログ『乾いた世代と廻る世の中』のエントリ「放課後ティーパーティーと元議員の差別発言」は、ハフィントン・ポスト紙が報じるティーパーティー運動の開会式で行われたスピーチを日本語訳付きで伝えているので、これを紹介する。

"People who could not even spell the word 'vote', or say it in English, put a committed socialist ideologue in the White House."
"His name is Barack Hussein Obama."

「英語で『投票』と言えず、字すら綴れない野郎が、社会主義のイデオロギーをホワイトハウスに注入した。そいつの名前は、バラク・フセイン・オバマだ」


"We do not have a civics, Literacy test before people can vote in this country”

「(オバマが大統領になったのは)投票する前にリテラシーテストがなかったからだ」


同ブログは、アメリカでは過去にジム・クロウ法により識字率の低い黒人の投票権をそのリテラシーテストによって事実上締め出しを行っていたことを紹介し、当時日本で話題になった平沼赳夫の蓮舫に対する差別発言「元々日本人じゃない」を引き合いに出して、「平沼赳夫と共闘すればいいと思うぞ」と皮肉っている。"bakawashinanakyanaoranai" で悪名高い城内実とも共闘できると私は思うけれども(下記URL参照)。
http://www.m-kiuchi.com/2008/11/11/bakawashinanakyanaoranai/

ティーパーティー運動とはそんな運動だ。ところが、呆れたことにこの「ティーパーティー運動」を日本に紹介して広めようとした政治家がいた。それが、なんと前述の城内実の宿敵として知られる自民党参院議員・片山さつきである(下記URL)。
http://satsuki-katayama.livedoor.biz/archives/2956502.html

上記リンク先の内容には触れないので、興味のある方はリンク先に飛んでご参照いただきたい。一つだけ指摘したいのは、ブログを飾る「日本を変える維新の志」というフレーズであり、元財務官僚の片山さつきとは、戦時中の「革新官僚」と似た気風を持った人なのかな、ということだ。それが清和会期待の星だった城内実と敵対していたのだから、何が何だかよくわからない。似た者同士じゃん。

そんな片山さつきを激しく非難したのが、陰謀論者として知られ、副島隆彦(ソエジー)の一派である「アルルの男・ヒロシ」こと中田安彦である(下記URL)。
http://amesei.exblog.jp/11589273/

以下引用する。

 ティーパーティーはポピュリストやリバータリアンを横断する多様な保守的な考えを持つ人々が、反税金というスローガンで集まった運動体であるといっていい。そのような運動を消費増税を掲げている自民党の候補が標榜するのは、ちゃんちゃらおかしくて、まさに「臍で茶が沸いてしまう」という話なのだ。


当ブログの継続的な読者であればおわかりと思うが、私は「反税金」なるスローガン自体に反対である。「アルルの男・ヒロシ」こと中田安彦が主張していることは、「われこそが正統的なリバタリアンなり」ということであり、ここで繰り広げられているのは、片山さつきと副島隆彦・中田安彦一派による「新自由主義の正統」争いに過ぎないのである。

中田安彦は、こんなこともつぶやいている。
http://twitter.com/bilderberg54/status/23205941819

確かに、片山さつきは「日本版ティーパーティー」と寝ぼけたことを言っていたけど、小沢と河村こそが日本版ティーパーティーになりえた。


ここで中田が過去形を使っているのは、「ツイッターの『草莽パワー』と連携しなかった小沢陣営の失敗」と題した、中田のつぶやきからリンクを張ったブログ記事を受けてのことだが、小沢一郎は民主党代表選の論戦で、当初「所得税と住民税の大幅減税」を打ち出そうとしながら、結局これを主要な争点にするのを止め、「一括交付金」の一点に絞る作戦に出た。後者にも新自由主義的な問題点はあるが、所得税と住民税の大幅減は、必然的に社会保障切り捨てを招く論外の政策であり、小沢一郎がこれを主要な争点にしなかったことは、リバタリアン側から見れば「ツイッターの『草莽パワー』と連携しなかった小沢陣営の失敗」に相当するのかもしれない。

ところで中田安彦だが、昨年3月13日に東京・品川で開催された城内実の「信念ブログ」オフ会に参加していたこともわかった(下記URL)。
http://amesei.exblog.jp/9463537/

ここらへんの話は、前回のエントリにコメントをいただいたcubeさんに感謝しなければならない。cubeさんはコメントで下記のように指摘された。

(前略)「小沢信者」といっても、河村を応援しているのは、城内実も応援しているような、政治分析に論理性のない一部でしょう。特に、副島隆彦一派とか。彼らは、前から支離滅裂です。
 たとえば、ブログ主さんの大嫌いな植草氏は、河村応援はしませんね。

2010.10.08 16:22 cube


このコメントを読んで、副島隆彦について調べていた時に、副島の子分格であるらしい「アルルの男・ヒロシ」こと中田安彦のトンデモエントリの数々に行き当たった次第である。

ただ、植草一秀のブログで「河村たかし」を検索語にしてブログ内検索をかけたところ、5件が引っかかり、いずれも軽い扱いではあったが好意的な言及であり、一度も批判はしていなかった。植草一秀は河村たかしが主導する名古屋市議会のリコール運動には一度も言及してはいないが、副島隆彦との共著は年中ブログで宣伝している。

上記のように、植草一秀に関する認識では残念ながらcubeさんと私では一致しないが、「城内実も応援しているような副島隆彦一派は、政治分析に論理性がなく支離滅裂」というcubeさんのご指摘には全面的に同意する。

そういえば城内実は(経済政策においては?)「中道左派」だとか言っていたような記憶もあるが、中田安彦のアプローチにはどういう見解なのだろうか。

城内実はともかく、私が問題だと思うのは、ネットで反自公政権運動を煽った多くのブロガーが、小沢一郎応援の旗を熱烈に振っていた副島隆彦の言説を、肯定的かつ仰々しく取り上げていることだ。あちこちの小沢信者のブログを見てみればよい。その多くには、副島隆彦のサイトだとか、たまには中田安彦のブログにもリンクが張られており、ブログ内検索で「副島」(たまに「福島」と誤記されていることもあるから要注意。「副島」は「そえじま」であって「ふくしま」とは読まないんだけどね)を検索語にして調べてみればわかるだろう。

政治思想右翼の城内実にすり寄る一方で、「究極の小さな政府」を目指す「日本版ティーパーティー運動」に入れ込み、民主党代表時代に「国民の生活が第一」を掲げて、子ども手当、高校無償化、農業者戸別所得保障制度など、「小さな政府」とは反対の方向性を打ち出そうとした小沢一郎(小沢一郎自身の方向性も怪しいが、それはひとまず措いておく)を「日本版ティーパーティー」の担い手にしようともくろむ人たち、それが副島隆彦一派である。

こんなのに易々と騙されてしまう「リベラル・左派」の脆弱さに長嘆息する今日この頃だが、最後に「ティーパーティー運動」の本質を一言でズバリ言い表した冷泉彰彦氏の寸評を紹介しておこう。冷泉氏は「ティーパーティー」を、

「小さな政府論」と「反エスタブリッシュメント」という「情念」で結ばれているだけで、中身はバラバラ

と評している。この「反エスタブリッシュメント」というところがキモで、エスタブリッシュメント層に対するルサンチマンが、今や「殉教者」となった小沢一郎を熱烈に崇め奉ることにつながるのだろうし、情念だけで結ばれているから、平気でそれまで持っていた思想信条をかなぐり捨てて、極端な「小さな政府」の思想に走ったって自己矛盾など全然自覚しない。

そんな人々を操ろうとする独裁者候補たちは、出番近しと待ち構えているに違いない。それは、東京からではなく、まず日本第三の都市圏から現れた。次は、日本第二の都市圏が舞台になるのではないかと思えてならない。


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>「アウエークニング(目覚め)」

周期的にエホバの証人の信者と思しき人が、パンフレットを配りに来るのですが、あのパンフの題が「目覚めよ」だったなあ。
エホバの証人は、キリスト教系の新興宗教だと理解しているんですが、キリスト教文化圏だとおなじみのフレーズなのかもしれませんね。

>私には「われわれは『目覚めた民』だ」といわんばかりの、彼らの選民意識を感じる。

それもあるし、私は真実に目覚めた、といって、陰謀論を語り始めそうなこわさもあるなあ。

2010.10.12 11:34 URL | nessko #aIcUnOeo [ 編集 ]

朝日新聞でNYTの調査が紹介されていたが(下記ブログにもにたような調査がのってます)、ティーパーティー参加者自体は高等教育を受けた割合、アッパーミドル以上の階層が四分の三を占めているらしく、要するに典型的な保守的で豊かなアメリカ人を丸ごと取り込んでいるところが侮れないなと思います。オバマに投票した層もかなりいるという。

エスタブリッシュへの反感といっても、しょせんワシントンでありウォールストリートであり、そこそこの層が大きなうねりを作っている感じがする。

ティーパーティーのもっとも極端なアジテーションだけみていると、つかみきれないものがある気がします。

何しろ日本のメディアに出てくるアメリカといえば、ニューヨーク、ワシントン、カリフォルニアのまさにエスタブリッシュメントか、逆に「超格差社会」を話題にするときの、貧困層・移民といった下層な部分ですからねえ。中間の穏健な保守的な層って、一番見えてこないところだと思います。

これなんか見ると、そのあたりがよくわかります。
http://www.im-sendai.jp/archives/2010/04/post_358.html

アメリカで政府の恩恵を最も受けているのが、まさに大金持ちと貧困層というわけですね。そのどちらにも属さないところに、大きなうねりが出てきている。

安易に日本に重ね合わせるのは危険かもしれませんが、私は小沢信者にはまったく関心がないのですが、大阪や名古屋みたいに、なんだかんだ言っても相対的には豊かな自治体で、無税運動に近いものが支持されているのには、それなりに理由があるのかな、とも思いました。大阪人や名古屋人にとってのエスタブリッシュメントといっても、しょせん東京であり永田町・霞が関なのでしょう(と同時に、永田町・霞が関への反感は、より貧しい地方への税金還流に対する反発にもつながりそうですが)。

2010.10.12 12:38 URL | こころ #- [ 編集 ]

支持率が新聞社によって15%近くも違いがあり、当たらない政策とエセ右派ぶりの露呈で失速気味の橋下氏をなぜ河村氏と同列に語るのか。
ここがわからない。
他のことについては、ブログ主さんの意見にはうなすける内容も多いのだが。

2010.10.12 13:03 URL | 元大阪府民からの伝言 #- [ 編集 ]

このコメントは管理者の承認待ちです

2010.10.12 17:40  | # [ 編集 ]

>エスタブリッシュメント層に対するルサンチマンが、今や「殉教者」となった
>小沢一郎を熱烈に崇め奉ることにつながるのだろうし、情念だけで結ばれて
>いるから、平気でそれまで持っていた思想信条をかなぐり捨てて、極端な
>「小さな政府」の思想に走ったって自己矛盾など全然自覚しない。

日本の政治にとって本当の問題はそんなつまらぬレッテル貼ってのけなしゴッコじゃなく、過去ご自分が書いたこの記事にあるんじゃないのかな?いまだにぜんぜん解決していないと思う。

>http://caprice.blog63.fc2.com/blog-category-66.html

>そう、創価学会と公明党の間に政教分離は果たされておらず、竹入義勝氏や
>矢野絢也氏はそれを明言したために創価学会-公明党ににらまれ、激しい
>個人攻撃を受けることになった。
>
>政権をとるためにどんなに数合わせしたくなっても、カルトとだけは手を
>結んではならない。

2010.10.12 19:02 URL | 通りがけ #- [ 編集 ]

こころさん

>これなんか見ると、そのあたりがよくわかります。
>http://www.im-sendai.jp/archives/2010/04/post_358.html

よくわかりますか?「反税金運動・ティー・パーティー」の主張をそのまま紹介しているだけのようですが。(名古屋市に関連して例えれば、河村市長の「大衆運動」に賛同する者が、その運動内容を紹介しているだけ、という風に。)

ボストン茶会事件についての誤った歴史認識も、茶会運動に携わっている人たちのものをそのまま受け入れているようですし。

2010.10.12 21:11 URL | KaraKoramParka #- [ 編集 ]

私も小沢本人についてはさほどの好き嫌いは感じないのですが…。河村応援団となれば批判せざるを得ないでしょう。菅原文太にも失望させられましたし…。

小泉・橋下・河村劇場型政治と、茶会の本質は「米国版みんなの党」ということでしょうね。
彼らやその支持者は、自分たちがそこそこ政治に見識があると思っている。そして自分たちに反対する者は見識が低いと(知らず知らず)上から目線になっているところでしょう。

民主党のさとうしゅういち議員、「エライ人だけでなくみんなで作る日本」を掲げています。これだけ見ると、なんだか河村氏の趣旨と同じです。事実一部同調している面もあります。しかしさとう氏は現在、河村氏を激しく批判しています。
“「プロの腐敗」もひどいが「素人の独善性」は国を滅ぼす”とも述べています。
「みんなで作る日本」というスローガンには反対しません。しかしそれは国民はあくまでも「目的地」を決めることで、その先はプロに任せなければとんでもないことになります。
今、日本で行われていることは「飛行機の乗客が目的地決定だけでなく、操縦も俺にやらせろ」と言っているようなものです。

すでに「官僚無謬論」なるものを信じている人など皆無といってもいいのに、いまだにこんな化石化した言葉を政治批判に利用し、一方あきらかに危険水域に入ってしまい、誰かが指摘しなければならない「民意無謬論」はマスコミによって持ち上げられます。

それにしても日本人にとってのエスタブリッシュメント層って誰なんでしょうかね?
日本の新自由主義者たちに言わせると、高齢者、正社員、公務員、労働組合員、こうした層を言っているようですね。なんとも水位の低いエスタブリッシュメントですこと(笑)。

2010.10.12 22:53 URL | 飛び入りの凡人 #mQop/nM. [ 編集 ]

(どいつもこいつもである)

川村市長しかり橋下知事しかり、民主党しかりみんなの党しかり、多くの国民しかり、この国の多くの人々達は「貧乏人」になることが大好きらしい。 市長の給料半額、公務員給料2割削減、公共事業大幅削減、
、どんどんお金を使わなくなっている。 このデフレ大国の日本でさらに国民がお金を使わなくなろうとしている。 みんな一斉に「貧乏」を目指して喜んでいる。 そして多くの企業が消費不振・販売不振で倒産が増加している。 今「イオン」などの「専門店街」が売上不振で倒産・退去を余儀なくされている。 この2年で益々、デフレ不況は加速しつつある。 
 麻生政権が行った「エコポイント制度」は「地デジ化」とも重なってそれなりの経済効果を発揮し、冷え切った消費を増加へと転じた。 
 が、現政府は公共工事を削減し失業者を増加させ、不況を益々悪化させている。 「みんなの党」は公務員の人件費を2割削減してどうしようとしているのか。 削減=デフレ化と同じだ。 
 金持ちの「中国人」は大歓迎で、小金持ちの公務員は「貧乏人」になれという。 
 公務員は貧乏な一般人と違い潜在的な消費能力は高い。  公務員を「貧乏人」にすることよりも「ジャンジャン」お金を使わせる方法を考えるべきだ。 給料の2割を商品券で支給するなど、打つ手はいくらでもあるはずだ。  今の政治家に消費を拡大させる政策はまるでない。

 皆が全て「貧乏人」になれば儲かるのは「倒産処理」に忙しい「弁護士」と「政治家」だけである

2010.10.13 20:02 URL | 世直し大工 #- [ 編集 ]

よくよく思うのは、官僚・公務員の人件費を減らさない話をするのであれば、省庁・役所の(特別)会計の中身に切り込んだり天下りの『渡り』を許さない、官僚・公務員に対するチェックシステム作りをすることは、セットで語る必要があるということ。
そうでなければ、大企業の大幅内部留保を許したまま、彼らに経済の牽引を託すことと同じことになってしまうのではないか。

市民国民のルサンチマンの要旨は「無駄を削れ」なのだ。
果たして官僚・省庁・役所はきちんと身を削って無駄を削減しているのか?
それが見えないからこそ「人件費の削減」にまで話は及ぶ。

「人件費の削減」だけを訴えるのであれば、それは確かに国民のルサンチマンを晴らす、そのことにより国民から支持を得 権力を得るための姑息な手段にしか過ぎない。
それは本当に必要な上記、官僚・公務員に対するチェックシステムを作るための立場の表明としてこそ意味を持つ。
「官僚・公務員の人件費」にまで手をつけるのだから、「官僚・公務員に対するチェックシステム」も抜かりなく作るのだろうという理解を得るための、それは必要条件に過ぎない。

さらに言えば、「人件費削減」がブラフとして有効に働き、官僚・公務員が進んで自らに対するチェックシステム作りに協力するならば、「人件費削減」はその必要条件を失う。
小癪な「脱官僚」を訴える小党も、その梯子を外される形になるわけだ。

官僚もマスコミと結託するのであれば、敵の追い落としや自らの火消しにばかり神経を使うのでなく、自らの無駄削減努力・透明性(きちんとチェックされてますよということ)をアッピールするために能動的にそれを使えばよい。
そうすれば自ずと官僚・公務員に対する信用は高まる。
本来の「公権力に対する監視役」としてのマスコミ、監視される対象としての官僚・公務員という、この役回りを徹底させれば「脱官僚」こそ無駄、既に官僚は国民の下に白日に晒されコントロールされている、と国民は自ら悟る。

それが徹底されていない様が見てとれるから、人事と予算を政府直轄にして官僚をもっとコントロールしなければ、人件費を削減しなければという話がもっともらしく聞こえてしまうのだ。

2010.10.14 10:19 URL | 朱の盤 #XQYq98OQ [ 編集 ]

確認したいんですけれど、kojitakenさんは河村氏のとなえる『議員報酬・定数削減』には反対で、『政党助成金』には廃止の主張をされてますよね?
なぜでしょうか?
ある程度の費用をかけないといい政治は出来ないし、政治資金は党が管理したほうがいいと思うのですが。

2010.10.14 13:52 URL | SPIRIT(スピリット) #7HqCIcN2 [ 編集 ]

世直し大工様
>川村市長しかり橋下知事しかり、民主党しかりみんなの党しかり、多くの国民しかり、この国の多くの人々達は「貧乏人」になることが大好きらしい。

 はははは。
 パイの取り合いしか考えてないから、こうなってしまうのだよ。
 自民党の菅さんみたいに、パイを増加させることを考えないから。

◆政府紙幣発行に向け勉強会、自民・有志議員が発足
>新たな景気対策として政府紙幣の発行について検討しようと、自民党の菅義偉選挙対策副委員長と田村耕太郎参院議員ら有志議員が6日、勉強会を発足させる。

>経済学者や財務省などの意見を聞き、効果や問題点などについて話し合う。相続税の対象外で利子も付かない「無利子非課税国債」の導入の是非も協議する予定だ。

>これに関連し、財務省の杉本和行次官は5日の記者会見で、「無利子非課税国債」について、「発行には課題が多く慎重に検討すべきだ」と述べた。

http://kyoto-soken.com/news.html

2010.10.14 20:39 URL | 牧野弘幸 #v/Q4ADBU [ 編集 ]

このコメントは管理者の承認待ちです

2010.10.14 23:18  | # [ 編集 ]

書き込みしていたら無性に腹が立ってきたので河村→川村と書いてしまった。 まっ、河村市長の事は私はどうでもいんですけど・・・。ただこの人「減税」以外にやることないのかな?
「名古屋ってそんなに景気がいいのかなと思っています」

自民党の菅義偉について一言。 いくら良いことを言ったとしても所詮は野党。実現には乏しく、「犬の遠吠え」に過ぎません。

2010.10.15 01:00 URL | 世直し大工 #- [ 編集 ]

世直し大工様
>自民党の菅義偉について一言。 いくら良いことを言ったとしても所詮は野党。実現には乏しく、「犬の遠吠え」に過ぎません。

 何て言おうかな。
 リンク元の記事をご覧になって下さい。
 自民党の菅さんは、自民党政権の頃から政府紙幣発行に動いてました。

 確か、民主党の人間も、菅さんの勉強会に参加してたし、政府立法による実施が困難なため、党議拘束無しの議員立法による実施を前提にしてた気がします。

2010.10.15 23:40 URL | 牧野弘幸 #v/Q4ADBU [ 編集 ]













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