参院選で民主党代表として戦って惨敗した菅直人に、小沢一郎が惨敗したのである。
国会議員票で200人対206人。ポイントで400対412。しかし、ほぼ議員数に比例する地方議員票では40対60、さらに小選挙区制をとる党員・サポーター票では、得票率は40対60ながらポイントでは51対249。まさに小沢一郎の惨敗だった。
私は、「菅直人が勝った」とは言わない。菅直人は、選挙戦の最初から最後まで、「消極的な支持」しか得ることができなかった。要は、さほど強くない現職。しかも、参院選では惨敗している。
しかし、そんな菅直人に小沢一郎は勝てなかった。
これは、「マスゴミ」のせいなどではない。小沢一郎自身が、現職の菅直人に取って代われるだけの魅力を、国会議員、地方議員、一般の党員・サポーターに示すことができなかった。これがすべてである。
よく論評されるように、左派・リベラルのネットワーカーの小沢一郎支持が目立った。そればかりではなく、岡留安則、佐高信、魚住昭、江川紹子、池田香代子ら、リアルの「リベラル・左派」文化人たちの間にも小沢一郎への信仰は深く浸透してきた。
中でも、「小沢信者」の弱点をよく示しているのが池田香代子氏の文章である。比較的最近になって政治に関心を持つようになったという池田氏をあげつらうことには気が引けるところもあるが、政治に関する彼女の文章はあまりにひどいので、これを批判した私の裏ブログ『kojitakenの日記』の記事へのリンクを張っておく(下記URL)。
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20100912/1284275386
なんといっても気になるのは、「反英米」の小沢一郎なら「敵の敵は味方だ」という論法に従って小沢一郎を応援するかも、という池田香代子氏のメンタリティだ。池田氏が翻訳したヨースタイン・ゴルデルの『ソフィーの世界』のどこをどう読めば、こんなに陳腐にして危険な発想が出てくるのだろうか。10年前、『ソフィーの世界』を読んで、とても楽しい時間を過ごさせてもらった私の思い出を完膚無きまでにぶち壊すひどい文章だ。
最近とみに感じることだが、小沢信者にとっての「アメリカ」とは、ネット右翼にとっての「特亜三国」と同じではないのか。「特亜三国」に対して挑発的な言葉を繰り返し発する安倍晋三、平沼赳夫、城内実らに肩入れするネット右翼と、「小沢さんでなきゃアメリカに対抗できない」などという幻想を持つ小沢信者はどこが違うのか。よりにもよって、ヴィクトール・E・フランクルの名著『夜と霧』を翻訳した池田香代子氏がこんな落とし穴にはまってしまうとはと、私は大きなショックを受けた。小沢信者にとっての「アメリカ」は、ナチスドイツ信奉者にとっての「ユダヤ人」でもあることに気づくべきだ。現に、ネットにおける「小沢信者」と「ユダヤ陰謀論者」はかなりの重なりを見せる。アメリカに対する正当な批判は必要だが、無力感をすべてアメリカ金融資本のせいにする陰謀論は有害であり、1997年に亡くなったフランクルは、草葉の陰で「こんな人に私の著書を翻訳してほしくなかった」と思っているのではないか。
植草一秀の文章にいたっては、全くの論外であり、今さら何も書きたくはない。しかし、民主党代表選で小沢一郎が惨敗した翌日の記事だから、植草の駄文(下記URL)も少し紹介しておく。
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/post-9b62.html
党員・サポーター票は、小選挙区ごとに、49対51の得票率でも0対1ポイントで計算される。僅差で菅直人氏が勝った選挙区が多かったため、ポイント数に大きな差がついた。
そして、より重大な点は、この党員・サポーター票に不正が介在する余地が極めて大きかったことである。投票を保管した倉庫から、小沢一郎氏に対する投票を一部抜き取れば、今回の代表選結果を得るということも、完全に否定できる想定ではない。
仮に不正がなかったとしても、国会議員票は49対51、地方議員と党員サポーター票は40対60であった。したがって、菅直人氏圧勝、あるいは大勝は事実と異なるのである。
特に赤字ボールドで示した部分など噴飯ものである。
植草は、かつて小沢一郎の経済政策に影響を与えたエコノミストといわれていたが、現在では小沢一郎とは無関係だろうと私は考えている。おそらく、小沢一郎を商売に利用しているだけだろう。現在の植草のブログを見ていると、益より害の方が圧倒的に多い。とりわけ、ブログで小沢支持者を扇動し、「信者化」させた害毒の大きさは計り知れない。植草一秀もまた、ユダヤ陰謀論者と平気で共闘している。
「小沢幻想」とでもいうべきものの害毒は、国会議員にも及んでいる。今朝(9月15日付)の朝日新聞を見ると、「『小沢先生が導いてくださる』といった若手議員の声も聞こえてきた」(「天声人語」)とか、「1年生議員が『小沢さんなら官僚主導を変えてくれる』と言う」(渡辺勉の署名記事)などと書かれている。渡辺勉は、普天間基地移設問題に関して「日米合意」を支持する文章を書いた右派と思われる記者であり、私は好まないが、その渡辺勉よりも、意気地のない菅直人政権よりも、もっと危険なのが小沢一郎を「救世主」として崇め奉る風潮である。そして、民主党若手議員の中には「小沢信者」としかいいようのない人たちもいることが今回の代表選で示された。これはもう政策論争以前の問題だ。
今では「小沢信者」に転んでしまったネットワーカーの中には、かつて辺見庸の文章の魅力を力説していた人が何人かいる。その辺見庸が地方紙に載せたエッセイ「ツユクサの想い出 直腸熱39度の孤独」の文章の一部を、ネットで知った。
貧しい老人が熱中症で死んだ。遺体の腸の温度は39度。その4日後、
国会議員らが百数十人も「研修」と称して軽井沢の緑陰にあつまった。涼風で風邪などひかぬように上着を着けて、よく冷えた地ビールやワインを飲みかわし、「キアイダー、キアイダーツ!」とげびた声をあげて、こぶしを宙につきあげたりした。
議員たちは貧者のくらしに役立つなにを研修したというのだろう。
研修というのなら、全員そろって死んだ老人の木造アパートにおもむき、順ぐりにせんべい布団にあおむいてみて、死んだ人が腹が39度の熱をたもっていた厳酷無比のわけを、とくと探求すべきだった。
しかし、老人が熱中症で死んだ部屋と軽井沢の涼しい風景のつなぎ目がどこか、さがしても結局は見えはしない。
つなぎ目もなにも、2つの風景は交わることがない。ふつうと異様に境界はもうない。
老人が死んだ日の熱い夜、シャモの卵黄みたいに赤黄色い弦月がぽかっとあがった。
ツユクサはみんなで合掌した。
老人の腹はあのとき、いくらか冷えていたのだろうか。
(辺見庸「ツユクサの想い出 直腸熱39度の孤独」(2010年9月14日付中日新聞夕刊に掲載)より)
辺見庸は「キアイダー、キアイダーツ!」とげびた声をあげた国会議員たちに対する怒りの文章を書いたが、同じ軽井沢の集いに狂喜乱舞し、
と書いたのは植草一秀である。その植草に小沢信者たちは盲従している。彼らは、気づいてみれば辺見庸からはるか遠く隔たってしまった。皆で「カンけり遊び」でもすればさらに盛り上がったのではないかと思われる
もういい加減に目を覚ます時だ。私は何も菅直人を支持しているわけでも何でもない。菅直人の直近の経済政策には非常に問題が多く、菅氏の再選によって日本経済が大きなリスクを抱えることを憂慮するものでもある。だから、この代表選でもいっそのこと小沢一郎が勝って、直近の景気対策として菅直人より少しはマシな政策を実行してもらうとともに、「小沢幻想」を小沢一郎自身の手によって粉々に粉砕してほしいと思ったし、当ブログにもそう書き続けてきた。
しかし、文化人や国会議員にも及んだ「小沢信仰」の広がりを見るに及んで、考えを改めた。今回の民主党代表選は、菅直人の再選で止むを得ない。
朝日新聞に、300選挙区における党員・サポーターの得票が出ている。小沢一郎が勝ったのは、青森、岩手、富山、石川、福井、沖縄の6県だけであり、鳥取、長崎でイーブン、あとはすべて菅直人が勝っている。このうち、沖縄は小沢一郎のリップサービスが功を奏したものだろう。しかし、小沢一郎は鳩山由紀夫に何の影響力も及ぼさなかった。北陸にはどんな事情があるのかはわからないが、中国・四国・九州の民主党員は、小沢一郎には心を動かされなかった。特に、2007年の参院選で四県すべて民主党が勝った四国では、小沢一郎は全滅した。そりゃそうだ、軽井沢の豪邸で「キアイダー」の掛け声をあげる姿は、「国民の生活が第一」からあまりにもかけ離れている。
さらに私が注目するのは、東京・千葉・埼玉で小沢一郎が善戦したことだ。小沢一郎が沖縄などを除く地方で支持されず、都市部で支持を増やしてきたことは、どう解釈すべきなのか。私は、都市部から「小沢信者」が増えてきているのではないかと邪推している。
朝日新聞を見ると、社説などが「反小沢」で一貫しているのに対し、前述の政治エディター・渡辺勉の記事は、少し毛色が変わっている。一日も早く挙党態勢を築くことが政権党の責務だとする渡辺は、
と提案しているのである。小沢氏の「政治とカネ」の問題にけりがついたら、財務相など主要閣僚で起用したらどうか。
なるほど、これは良いアイデアだ。小沢一郎を主要閣僚につけることは、有害な「小沢幻想」の広がりを抑えることにも役立つ。菅政権の支持率は下がるだろうが、経済関係の閣僚に小沢一郎を起用することは、小沢一郎の退路を断つことにもつながる。菅直人には、是非この案を真剣に検討してほしい。
もっとも、小沢一郎の昔からの持論である「所得税と住民税の大幅減税」(要するに金持ち減税)なんかをやられてはたまったものではないけれど、菅直人は「高額所得者に対する所得税の負担増」も視野に入れているそうだから(今朝の朝日新聞6面による)、そこは菅直人に抑えてもらえばよい。そして、菅直人がもくろむ不況下の消費税増税については、逆に小沢一郎に菅直人を抑えてもらえばよい。
要するに、菅直人と小沢一郎の政策の悪いところをそれぞれ排除していけば、民主党政権も今までよりは多少ましになるかもしれない。そして、政府を監視して圧力をかけていくのは、われわれ市民の役割だと思う今日この頃である。
↓ランキング参戦中です。クリックお願いします。

- 関連記事
-
- 小沢一郎の矛盾が噴出。かくして精彩を欠く菅政権が続く (2010/09/17)
- 小沢一郎は地方で支持されず完敗。代表選は菅直人が再選 (2010/09/15)
- 植草一秀の暴言くらいしか話題のない民主党代表選の終盤 (2010/09/13)
御名前をあげられた方々も、両者を比較すれば小沢氏を選ぶという程度だと思うのですが、小沢氏という存在を論じているうちに熱くなられたのでしょう。別方向からですが、古寺多見様の論評にも同じような熱さを感じます。
また、沖縄本島南半分が米軍基地に覆われ、さらに北の辺野古への新規建設を眼にすると、親米やアメリカ好きであっても、否と言える政治家を支持したくなるでしょう。
過去の自民党の権力闘争は国盗物語でしたが、今回の民主党の権力闘争は内ゲバ路線闘争なので、昔とった杵柄で、腕に覚えある皆様が熱くなられたと、面白く見ています。
腕に覚えある方々は、N恒氏やN中氏だけでなく、マスコミ言論界、官界、法曹界、ネット空間にも多いのでしょう。政治闘争のスタイル一新も先駆けたのでは?
2010.09.15 10:33 URL | トホホ #/Amn5WiM [ 編集 ]
陰謀論者は、すべてに「白」か「黒」かの色分けをし、自分たちを絶対的に「白」と定義したうえで、思い通りにならないと、「陰謀だ!」っと叫ぶものです。
植草は、もはや経済学者とも言えず、言論人とも言えず、単なるデマゴギーと化しました(前から?)。
そして、愚民の一部は、植草を熱狂的に支持します。これらの愚民は、植草が菅直人を支持したら、その通りにしたでしょう。
しかし、彼らが批判する「マスゴミ」ですが、確かに、読売、産経はもちろん、他のメディアでも偏向はしているでしょう。
でも、この代表選の期間、私は注意深く新聞をチェックしていましたが、マスコミは、自民党の復権のために、民主党代表選自体を叩くと言う姿勢であり、決して菅直人を支持していたわけでは無かったと思います。
「カレー味の●んこか、う●こ味のカレーか」っという下品な言葉は産経が使い始めたのだと思いますが、彼らは自民党に奉仕しています。
今、ここで、民主党の鳩山政権の失態を引き継がされた菅直人を誹謗中傷して、小沢の選挙対策支持に回った鳩山が免罪されているかのような状況はおかしいです。
いま再び、自民党時代の腐敗の構造に戻らないようにするために、反自民党の勢力内で、植草のようないかがわしい人物の妄言に左右されず、自分の意見を構築し、それを民主党にぶつけて行けばよいでしょう。
植草の言いなりに、小沢支持を強調し、菅直人に罵詈雑言を浴びせた、多くの、元「自・エンド」ブログの人々は、大いに反省すべきです。
2010.09.15 11:07 URL | ジャッカル #2eH89A.o [ 編集 ]
小沢さんの最後の演説はじつに心に響く名演説であり、現在の日本のおかれた状況をしっかりと認識したうえで、いかに硬直化した中央集権体制を打破すべきかと、全身全霊で訴えかけるものでありました。
前にも述べたように、マスコミの執拗な世論操作の前に、党員サポーター票はドント方式で菅さんへ流れるだろうことは容易に想像がついていました。
結果はまさにその通りになり、(圧力に屈して?)菅陣営にすり寄る議員も多数出てこの結果につながったということです。
今回の党員サポーター票のうち、実に11万票もの棄権票がでていることが、マスコミの影響をよくものがたっています。
菅さんではだめなので小沢さんに期待したいが、しかし政治とカネの問題があるので躊躇した人たちが棄権をしたのでしょう。
私はあの小沢さんの演説を聞いて、まさにリーダーの演説だなあと受け止めました。
比して菅さんのそれは、役人の作成したそつのない説明文のプレゼンテーションにすぎない、感動のないものでした。
リーダーに必要なのは、胆力です。
細かいことは参謀役のものに任せて最後はそこから最良の選択をし、それを決断し実行する覇気がなければならない。
あの演説の小沢さんにはそれが感じられ、菅さんにはまったく感じられませんでした。
もう何もいえません。
こんな素晴らしい政治家をわれわれ日本国民は抱えながらも、結局総理に推し出すことができなかったのです。
いつものパターンの様な受け止め方でこの党首選を見つめているしかない日本人、なんて情けない国民なのだろうなあ。
この国は明治までは、世界でも類をみないような鎖国を伴う封建国家だったのです。
それをインスタントに国際社会に通用する国に仕立てる必要があり、中央集権型官僚統制国家に作り上げたわけです。
以来すべては武士に代わり官僚が決めて、政治家はお飾りにすぎなかった。
だから国民はお上(官僚)の言いなりに、与えられた枠内で生きていくしかなかった。
そして結果は軍務官僚の暴走による戦争と敗戦です。
しかし戦後もアメリカが日本の占領政策としてその官僚制度を温存しその上に天皇の代わりに君臨することにより官僚政治は継続した。
だからいまも日本人は本当の政治というものが理解できていない。
リーダーを選ぶという決断の重みもわかったいない。
個人が自ら決断するということができていないのです。
だからマスコミに簡単に騙されてしまう。
残念ながら小沢さん自身も自分のことを異端と言っていましたが、その異端者の小沢さんぐらいしか日本でこの体制を変えようとする人間はいないのです。
ほとんどの政治家は結局与えられた枠内で思考しているだけです。
でもそれではだめなのですよ。
小沢嫌いの人は、結局飼いならされた安全パイの日本人なのですね。
2010.09.15 11:24 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]
参考までに、
風太さんに端的に質問したいのですが、
よろしいでしょうか。
今から3年前のことですから、
記憶に新しいのですが、
ナベツネ主導の大連立構想に小沢が乗ってきて
頓挫したあの経緯について風太さんは
どのように思われますか?
2010.09.15 13:00 URL | フリスキー #iMBi6aSc [ 編集 ]
>小沢嫌いの人は、結局飼いならされた安全パイの日本人なのですね。
そんなことないですね。
小沢がすばらしい演説をしようが、革命的政策を発表しようが、小沢自身が信頼されていなかっただけでしょう。
党員サポーターがどのような判断基準で投票したか推測するしかないのですが、小沢が菅を凌駕するものがなかった、その結果がポイント差に表れたと思います。
選挙での支援を基にした貸借関係での党内私的党建設への反感も大きかったと思います。追随する議員たちは、演説や政策や理念ではなく、しがらみにからめとられていただけの気もします。
哺乳類の時代に暴れまわっていた恐竜もその座を失う時がきたのでしょう。こうした形で小沢主義を超克するのは残念ではあります。しかし、民主党の中堅クラス若手議員にはそうした小沢を否定する時の到来の思いが底流に流れていたと感じます。
生々しくは幹事長と財務委員長をめぐる権力闘争だったのでしょうが、幻想は党員サポーターによって否定されました。
哺乳類の時代の始まりです。
2010.09.15 13:18 URL | 浮舟亭田中屋 #- [ 編集 ]
近日中の消費税増税・法人税減税を明言している菅一派を、それを否定している小沢一派を同等か、それ以上に見るって、管理人さん、あいかわらず「植草&小沢信者」憎しで…。
とにかく我々ができることは、上記「税制改革」テーマのきたる総選挙で、その賛成派や同じ意見の旧与党系を断固落とすことぐらいでしょう。
ブラックボックスの民主党代表選は、こりゃもう、どうしようもないですから。
2010.09.15 15:41 URL | cube #- [ 編集 ]
植草氏は相変わらずですね、現実逃避。 無視していいのではないかと思います。
今回の不毛な代表選については、特にコメント無しです。
一つだけ印象に残ったのは、小沢氏が立候補を表明した途端に内閣支持率が上昇したことでしょうか。 「 なんじゃそれっ! 」 って思いました。 別に、「 マスゴミの捏造 」とか思ってません。 実際にそういう結果が出たのだろうし、それだけ小沢氏が有権者から嫌われているということでしょ。 で、代表選が終わったので、今度は元の鞘に収まるように内閣支持率が下降していくのでしょうか?
内閣支持率調査の権威が堕ちたように感じます。
2010.09.15 18:27 URL | aranjuez #cxxU/Yl2 [ 編集 ]
植草氏の言う不正の件は「きっこのブログ」でも似たような事を言ってますね。
http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2010/09/post-97e6.html
憶測の根拠は「投票率」だそうで。
それとネットアンケートの結果ですか。
そーいえばどこぞのブログに、官房機密費で(菅さん側が)マスコミ買収工作した、とか言ってるのもいましたね。
2010.09.15 19:19 URL | Ursaemajpris #dDasgHZQ [ 編集 ]
「リベラル・左派」は、小沢なんかを支持するべきではないという心境に凝り固まっているのか?
そうだとすれば哀れだ。
2010.09.15 19:19 URL | ss #- [ 編集 ]
小沢氏が代表に選ばれなくて良かったと思っています。
私が最も危惧するのは小沢氏の周辺や支持者の様相がカルト化している点です。支持対象に対する極端な神格化、自らの姿勢や願望を正当化するために陰謀論を重ねること、「真実を知る自分たちと愚かな大衆」という世界観など、枚挙に暇がありません。これらの性質はネット右翼に強く見られたものでしたが、小沢信者と呼ばれる人達の怖いところは、これがネットだけに収まらず、一部のジャーナリストや国会議員にまで広がっている点です。
こういった人達に支えられる総理大臣と内閣では、打ち出す政策がどのようなものであれ、自分たちの正義感に陶酔しながらファッショ体質を強めていく可能性があまりにも高すぎます。たとえば日刊ゲンダイにしても、あれは与党内非主流派に対するものだからまだギリギリ耐えられますが、総理大臣に対する称賛報道があのような形で行われるとなれば背筋が寒くならずにはいられません。小沢氏本人がどうであるかということ以上に、この状況で小沢氏が総理大臣になると超えてはならない一線を超えてしまうことになると思います。
2010.09.15 22:02 URL | 毛 #QMnOeBKU [ 編集 ]
民主党の党首選は党員・サポーター、地方議員、国会議員の投票で行われたんですよね?傍観者に過ぎない国民(私もその一人です)も多いのに何故、国民が馬鹿とか民度が低いと言われねばならないのでしょうか?「民主党員にあらずんば人にあらず」ですか?本音が窺えて興味深いですね。
マスゴミの責任?マスゴミの加勢が無ければ民主党が政権の座に就くことは困難だったのではないですか?政権に就いてからもどれほど甘やかされたことでしょうか。
小沢氏の信者の方こそ、馬鹿の称号に相応しいとしか言えません。ネトウヨのレベルすら通り越していますね。そのまま暴走し続ければいいですよ。自民党やその信者と同じ末路に至るまで。
2010.09.15 22:11 URL | loopy #- [ 編集 ]
菅さんに限ってコメントさせていただきます。
ぼくがおもうに菅さんは首相になってから相当に財務省・経済産業省の官僚たちに脅かされたのだと思います。菅さんは参院選挙前に「(消費税増税をしないと)このままでは日本はギリシャのようになる」と言っていたと思います。
首相になる前までは、「消費税10%」などとは言い出さなかったのに、選挙前にいきなり「消費税10%」を言い出したのはあまりにも不自然です。また今回の代表選では「法人税減税」についてはっきりと菅さんは発言していました。
この裏づけは、経団連の御手洗会長は法人実効税率引き下げの財源を問われて、「(消費税を)11年までに2%、15年までに3%ぐらいあげると(御手洗ビジョンに)明確に書いてある」(07年2月26日の記者会見)とつい本音を言ってしまったことにもつじつまが合います。
田中優氏によれば日本の預貯金は1400兆円ありますが、実際には個人の家のローンなど400兆円ほどを差し引くと、残りは1000兆円ほどです。このお金で日本国債を捻出してますが、国債の総額がだんだんこの1000兆円に近づいてきています。国債が預貯金を上回ると国は破綻します。IMFの配下に日本は入れられ、発展途上国並の生活レベルにまで引き下げられてしまうでしょう。田中優氏が経済産業省の人間にこの件について聞いたところ、彼ら官僚は興味深い返事をしているようです。
以下のところで、田中優氏のこの話が聞けますので、ぜひ聞いてみてください。
http://www.youtube.com/watch?v=cJoH8gd4S84
「法人税減税」という言葉が連日のようにテレビで古館一郎やみのもんたなどの口から出てきます。
結局、テレビ・新聞のスポンサーは大企業なのですから、大企業に都合の良い税制になるようにマスコミは必死で視聴者を暗示にかけようとします。こんなにも毎日「法人税減税・消費税増税」といわれたら、テレビを見ている人は潜在意識に刷り込まれてしまいます。
「サブリミナル効果」のように視聴者に効いているのだと思います。
http://ja.wikipedia.org/wiki/サブリミナル効果
Youtube の以下のチャンネルに行くとそういうマスコミの暗示にかかった人がいっぱいいますよ。
ぼくがいくら「法人税減税・消費税増税の悪行」について説明しても、それを彼らは正当化してきます。
もういい加減ぼくも説明のコメントを以下のチャンネルに書くのは疲れましたので、どなたか第三者の方、コメントしていただけませんか。ぼくがいくら言っても彼らは聞く耳を持ちません。
http://www.youtube.com/watch?v=YdjQMDnwUuU
同様に「抑止力」という言葉もマスコミによって視聴者の潜在意識に刷り込まれているのです。
「抑止力論」によって日本は年間5兆円もの軍事費を浪費していますが、それもマスコミによって「正当化」されているものです。前にもコメントしたと思いますが、日本人の固体出生率1.29で計算すると、なんと100年後には2400万、1000年後にはたった8人と言う計算結果がでるそうです。
日本は軍事費年5兆円を使っていますが、国に人がいなくなるというのに、これだけの金をかけて誰を守るというのでしょうか?本末転倒です。少子化対策こそ金をかけるべきです。このまま軍事費年5兆円を浪費していけば、それこそ日本は破綻してしまいます。
北朝鮮を裏で手を引いているのは中国です。北朝鮮の打ち上げたテポドンミサイルの1段目が、中国製ミサイル「東風」か「長征」だと韓国国防研究院が言っているそうです。
中国が北朝鮮をどのように利用しているかは以下のサイトが参考になります。
http://blog.livedoor.jp/japan_walker_2791/archives/51150420.html
2010.09.15 23:24 URL | Vitamin-C #lqZcrvkk [ 編集 ]
小沢が自民党幹事長に就任してから約20年以上たちましたが、この間小沢は政治家として何をしていたのだろうか。なぜこの人がこれほどまでに支持されるのか、わからない。
今の政治の劣化を象徴する人物なのに。
2010.09.15 23:44 URL | beat6820 #- [ 編集 ]
政権交代に対して悲観的なトーンが目立ちます。 普天間もダメ、雇用対策もダメ、取り調べ可視化もダメ・・・。 でも、唯一歴史修正には一定の歯止めがかかったと思いませんか。 今後は、中国の宇宙開発、空母建造、漁船体当たり事件とかもあって、「 中国はならず者だから、自衛隊を軍隊に格上げせよ 」みたいな言論が勢いを増す可能性だってあります。 その点だけを考えれば、やっぱり政権交代の意義はあったし、とりあえず、菅氏なら安全だと思えます。
2010.09.16 01:24 URL | aranjuez #cxxU/Yl2 [ 編集 ]
「小沢vs菅」(50音順)
これが90年代(いや、80年代?)だったらかなりの意義があったんでしょうが、、、
今回の「選挙」はあらかじめ結果がわかってたと思いますが、それにしても、かつて流行った「究極の選択」以上(以下?)に選択の仕様がない(私は党員orサポーターでないからその権利も無い)選挙だったと思います。
ま、どうしようと、地方経済はほとんど死んでますけどね。
(私は閑散(「かんさん」)とした通りをトヨタetc.のクルマが我が物顔でビュンビュン走る商店街に住んでます)
2010.09.16 01:49 URL | ウサギの耳アカ #- [ 編集 ]
>「リベラル・左派」は、小沢なんかを支持するべきではないという心境に凝り固まっているのか?
>そうだとすれば哀れだ。
小沢氏を支持するリベラル派の方がよっぽど哀れだと思いますけどね。
私は菅政権に対して不満がありますが、仮に今回、小沢氏に代わったとしても同じだったと思います。
小沢信者が革命、革命と叫べば叫ぶほど、小沢氏に対しての疑念は私の中でどんどん大きくなりました。
3年前の大連立騒動がその一例ですし、今回の政策も「羊の皮をかぶった狼」ならぬ「社民主義・反既存権力の皮をかぶった新自由主義」であるという疑念を拭いきれなかったのは確かです。
ともあれ、今回の代表戦が「不毛な争い」であったことは紛れもない事実だと思います。
2010.09.16 05:20 URL | #z8Ev11P6 [ 編集 ]
ここに居る多くの方が小沢より菅の方がマシと仰っているのは、小沢が菅に比べて保守派に近いからですよね?違いますか?
2010.09.16 07:32 URL | 阿佐ヶ谷 #- [ 編集 ]
片方は現職総理として顔と名前が露出して刷り込まれた人、もう一方は徹底的にネガキャンされた人、この差を考えると、党員サポーター票(ポイントではなく)で4割は、小沢氏善戦でしょう。これ以上を期待するのは、親小沢でも反小沢でも、過剰期待です。
また、民主党の党員サポーターは公称で30万人で、公明党の40万人より少なく、全盛期の自民党100万人には遠く及びません。現時点でも地方議員数は、自民党と2ケタくらい違います。
4割の小沢票は無視できません。
菅さんや江田五月さんはこう考えるから融和策を探っているのですが、「反小沢」で凝り固まった人たちが無謀な好戦論なので困っています。菅氏と小沢氏を激突させて一気に世代交代させたいのでしょうが、その時は民主党票も激減して、元の野党です。
特定の人への贔屓は多少行き過ぎても微笑ましいの範疇ですが、極端なアンチは逆にアンチ・アンチをつくりだして、対象を実像以上に過大化させます。
ところで、北陸はテレビ朝日が放映されていないんじゃないですか?
沖縄は日テレが無いですね。
ネガキャンが届かなかった場合のサンプルでは?
2010.09.16 10:10 URL | トホホ #/Amn5WiM [ 編集 ]
>東京・千葉・埼玉で小沢一郎が善戦したことだ。<
千葉はともかく、東京と埼玉で小沢さんは善戦していませんよ。
【データ】民主党代表選党員・サポータ投票選挙区別結果表(菅原研究室紀要)
http://blog.livedoor.jp/sgt/archives/51780665.html
を元に計算すると
東京 菅60.6% 小沢38.8%
埼玉 菅61.6% 小沢38.1%
ーーーーーーーーーーーーー
全国 菅60.3% 小沢39.4%
全国総計とほぼ同じ(ほんの少し低め)です。
東京で小沢さんが3選挙区を取っているので善戦しているかと思いきや、東京は25区ありますから。ポイントでは22:3で圧倒的に負けてます(埼玉は14:1)。
2010.09.16 10:45 URL | kiriko #eE08hbcs [ 編集 ]
Vitamin-Cさん、田中さんの講演を紹介してくださりありがとうございます。
その中で田中さんが述べていた通産官僚の話は、霞が関の姿勢を如実にあらわしていますね。
つまり彼らは国民には本当の事は知らせないでおいて、問題を出来るだけ先延ばしにして、
そして国民が反発することなく、自発的に納得して滅亡を受け入れるように仕向けて行くようにするというわけです。
まあ、今の日本の身動きのできないようながんじがらめの体制の下では大きな舵の切り替えは無理でしょうから、それしか選択肢がないのでしょう。
だからそんな体制は、それ自体を打ち壊して新しい体制を国民の手で作りなおしていかなければならないのです。
座して死を待つよりも打って出ていく方が遥かにましではないですか。
結局このままでは、崩壊した後に一億総懺悔などということになり、すべては自己責任で片付けられて終わりです。
そんなことはまったくもって馬鹿げています。
霞が関の目的が、国民を自発的な滅亡に追い詰めていくことだとしたら、それは国民への背信行為以外のなにものでもないでしょうね。
そして国民の目を開かせようと(彼らにとっては)余計な事をしようとする小沢さんらが邪魔なために、小沢さんらの信用を貶める行為に加担しているマスコミの罪も限りなく大きいことになります。
あの記者クラブ主催の共同記者会見での質問者の記者たちの態度。
あれがいまのマスコミの真実の姿です。
ちなみに繰り返しますが小沢さんの臨時党大会における最後の演説、民主党のHPなどで見ることができますから是非みてください。
あれはたぶん小沢さんの思いのたけだと思います。
そしてあれが真実の小沢一郎だと私は思っています。
2010.09.16 11:23 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]
佐高信について反論を。
氏は日頃「全肯定・全否定は無責任。部分肯定・部分否定の精神で」と主張している。
関連コメントを読めば「まあ、しょうがないな」という意思が行間に。
他に挙げられた「小沢先生こそ唯一の救世主!(キリッ)」群とは雲泥の差ではないかと。
また氏は「マイナス50とマイナス100ならマイナス50の方がまし」とも主張。
他の「ゼロ対100」に比べたら、小沢・菅いずれもマイナスという前提なので明らかに違うw
2010.09.16 13:21 URL | 観潮楼 #- [ 編集 ]
小沢信者とは自信の無い根無し草が、排他的な歪んだ願望に取り付かれて「自身に都合の良いネットからの情報を鵜のみにする愚者」という認識しかありませんし、質の悪いネトウヨと同根の病巣を持っているように思います。
2010.09.16 15:46 URL | 八式墓塵 #h.yhtjkM [ 編集 ]
かつての自民党を批判していたマスコミ関係者・知識人が、論理的整合性も示さずに小沢支持に転じている現状には、少なくない国民は違和感・不信感を感じています。そういう意味合いならば、「マスコミが小沢氏に対する不信を生み出している」と言えますね。党首選前は「街頭演説で菅直人には罵声、小沢一郎には歓声!」とも報道していましたっけ。小沢信者の方々は「贔屓の引き倒し」という言葉をご存知ですか?
信者が「マスコミの情報操作!」を唱えれば唱えるほど「民主党の議員及び党員・サポーターは、周りの意見に流され、自分の頭を使わず踊らされる馬鹿」という認識が浸透し、政権基盤は危うくなるでしょうね。
2010.09.16 22:24 URL | loopy #- [ 編集 ]
私も含め、小沢「寄り」支持者にとって、もう今の民主党政権が倒れても、別にいいんじゃないですか。
民主党へののこる希望は、党内半数近くの議員が、いつまで「消費税増税・法人税減税」路線にブレーキをかけられるか、
日米金融業界が嫌がる亀井主導の郵政改革法案を、ちゃんと通すのかどうか、だけでしょう。
それすらできないなら、もう完全に「知らぬ間にできていた第二自民党」です。さっさと壊した方がよいですよ。
ここで、「小沢信者」をけなしている方々、目前に迫る「消費税増税・法人税減税」を、現実に止められる勢力は、現在の小沢を中心とする民主党の一派と国民新党グループ以外、だれがいますか?
2010.09.17 05:48 URL | cube #- [ 編集 ]
マスコミが盛んに脱小沢だとかと言って、世論をリードしようとしています。
しかし本当に脱なのは小沢さんなのでしょうか?
ついこの間までは脱官僚政治だったはずではないのでしょうか。
結局マスコミは大きな壁である霞が関との軋轢より生じる自らの不都合よりも、与えられた「国民の的・古い政治の象徴」の小沢叩きに逃避したということではないのでしょうか。
私は小泉が政権を取った時の、自らの背後にアメリカの威光をちらつかせて霞ヶ関を改革?しようとしたのをみて、どこまでできるのかな、このおっさんと思ったものです。
案の定彼の痛みを伴う改革とやらは霞が関には殆ど打撃を加えられず。
もっぱら国民を、一握りの上流階層とその他多くの没落階層に分離する、国民の大多数に痛みを与えるだけで終わりました。
しかもアメリカ依存体制はより強化され、日本はますます没落に拍車がかかっています。
いま菅新政権が目指すのがいったい何なのか?
へたすれば小泉改革の劣化版のような気がしてなりません。
霞が関(特に財務省)とも手を組み、アメリカにもいい顔をし続ける(国民の為になる)改革など、本当にあるのでしょうかね?
2010.09.17 09:25 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]
>風太
あんたはまず、上に書かれている質問に答えろよ。
2010.09.17 09:37 URL | #z8Ev11P6 [ 編集 ]
>>loopyさん
最近小沢支持に転じたマスコミ関係者・知識人って誰ですか?
2010.09.18 06:22 URL | 田中 #- [ 編集 ]
トラックバックURL↓
http://caprice.blog63.fc2.com/tb.php/1110-91f6fd8d