きまぐれな日々

菅直人首相には、ますます呆れるばかりだ。

臨時国会召集日に、「異例」の記者会見(異例かどうかは異論もあるようだが)を行って、何を言い出すかと思うと、「国会議員が自ら身を切る必要がある」と称して、衆議院80、参議院40の定数削減を言い出した。

おそらく、「公務員叩き」で人気を急上昇させた「みんなの党」にあやかろうという魂胆だろう。

だが、そんな浅知恵はすぐに見透かされてしまう。

この議員定数削減は、小沢一郎や鳩山由紀夫が強硬に主張していた政策だから(小沢一郎と鳩山由紀夫は菅首相よりもっと悪質で、削減の対象を比例区に絞っていた)、世の「小沢信者」はこの件では菅首相を批判はしないだろう。だが当ブログは菅首相を批判する。

何よりふざけているのは、菅首相自身が、アメリカ以外の国と比較すると日本の国会議員定数は決して少なくないことを知っていることだ。そのことに言及した映像がテレビで流れた。世界的には必ずしも少なくないけれど、アメリカ並みに少なくしたいと言ったのである。

ネットでも、ちょっと調べただけで日本の国会議員の数はアメリカを除く先進国より極端に少ないことがわかる。たとえば、「おしえてBP!」という日経BPのサイトに、下記エントリが掲載されたのは2007年である。
http://oshiete.nikkeibp.co.jp/qa3424711.html

以下引用する。

確かにアメリカ合衆国の連邦議会との比較であれば多いです。
軍事・外交権限は連邦政府にありますが、各州政府は合衆国憲法の範囲内で、それぞれ立法権、行政権、司法権を持ちます。
各州には上下両院があり、50州の下院議員の合計は5488人(96年)となり人口100万人あたり20.41人となります。

G7各国(96年)の下院議員の定数の人口100万人比では
日本    3.98
イギリス 11.21
イタリア 10.98
カナダ  10.05
フランス  9.90
ドイツ   8.01
米連邦下院 1.62
となっています。

よって、アメリカの連邦議会の下院と比較して多いが、
先進主要国中では極端に少ない、という実態である事がわかります。


それなのに、「国会議員自らが身を削る」という名目で、菅首相が議員定数削減にこだわるのは何故か。

いうまでもなく、二大政党の一つである民主党は、少数政党の議席を減らしたいからである。

もともと選挙制度の改悪は、90年代の「政治改革」の目玉だった。かつて鳩山一郎や田中角栄が企て、そのたびに野党や朝日新聞などマスコミの反対にあって潰れたが、90年代の政治改革の局面では、マスコミが選挙制度改悪に加担する形となった。朝日新聞にも、故石川真澄記者のように小選挙区中心の選挙制度に反対したジャーナリストがいたが、それは社論とはならなかった。

たまたま、処分しようとしていた『論座』2007年9月号に、河野洋平と若宮啓文(当時朝日新聞論説主幹)が宮澤喜一氏を追悼する対談をした記事が出ているが、1993年当時マスコミが小選挙区制実現に熱心で、梶山静六・自民党幹事長以下、河野洋平氏やYKK(山崎拓、加藤紘一、小泉純一郎)ら、小選挙区制に反対する議員は「守旧派」とのレッテルを張られた。宮澤首相は、テレビ朝日の『サンデープロジェクト』に出演し、政治改革を「どうしてもこの国会でやらなければならない。やるんです。私はうそをついたことはありませんよ」と発言したが、自民党執行部は反対派で固められていたため、宮澤内閣は最終的に政治改革法案の成立を断念した。これが田原総一朗らに「嘘つき」と攻撃され、内閣不信任案可決につながった。「政治改革」論を唱えていた自民党羽田派(実質的には「小沢派」だった)は大勢で自民党を離党し、新生党を結成した。

この時の衆院選の結果を受けて細川内閣が成立したのだが、この選挙では自民党が勝った。私は自らの思想信条に従って、何があっても自民党には投票しない人間なのだが、この時は「政治改革」の目玉である選挙制度の改悪には絶対反対だったので、意識的に死に票となる無所属候補に投票し、開票速報では自民党の善戦を期待したほどだった。そして、現に自民党は勝ったのである。一般には「負けて下野した」ことになっているが、自民党は解散時に羽田派が抜けて既に過半数を割っており、解散時より1議席増やしたのである。つまり、当時の日本国民の多数は必ずしも小沢一郎らが推し進めた「政治改革」など支持していなかった。

あの時の選挙結果だったら、自民党には他党と連立を組む選択肢があったが、当時の自民党執行部は尊大な人間ばかりで、河野洋平氏によると、野党を惹きつける吸引力のある政治家は、ただ一人後藤田正晴氏がいただけなのだそうだ。実際、後藤田氏のとりなしによって、自民党は日本新党と連立を組む流れだったとも聞いたことがある。ところが、サミットの最終日に後藤田氏が体調を崩して倒れてしまい、梶山静六、三塚博、佐藤孝行では「とても他党の人は集まらない」(河野洋平氏による)状態になり、結局日本新党は新生党や社会党その他と組んで、細川護煕内閣が成立したのだった。つまり、後藤田正晴氏さえ倒れなければ、政権交代はなかった。「ハプニング政権交代」だったともいえる。

こんなことを延々と書いたのは、あの時小沢一郎が「剛腕」をもって進めた政治改革には、本来政権交代を起こす力などなかったことが言いたいからだ。当時自民党側が持ち出した案は単純小選挙区制であり、社会党や公明党は小選挙区比例代表併用制だった。後者は、実質的には比例代表制であり、自民党案とは水と油だったから、まさか社会党が小選挙区比例代表並立制で、しかも両者イーブンではなく小選挙区制300、比例区200などという案で妥協するとは想像もしなかったし、こんな案で妥協した社会党は馬鹿じゃないかと思った。94年の自社さ政権時代の変節ともども、政治改革における妥協でも、社会党は自滅への道を選んだ。

昨年の衆院選前に小沢一郎と鳩山由紀夫が「衆院比例定数80削減」を強硬に主張したのは、90年代からの一貫した自民党系「政治改革」の流れを汲むものだし、今回の菅首相の発言もその延長線上にある。

民主党が削減したいのは、むろん比例区であって、昨日(1日)、枝野幸男幹事長は「比例区削減というのは、それが一番簡単だからであって、実際どのように減らすかは野党と議論していきたい」などと詭弁を弄していたが、公明、共産、社民、みんななど少数政党はもちろん、自民党の石原伸晃までもが比例区定数削減には反対していた。もっとも、自民党やみんなの党は比例代表中心の一院制(当然憲法改正を伴う)を主張しているはずだ。

とはいえ、当面の政策としてだけではあっても、この件だけは自民党には比例区定数削減反対を貫いてほしいと思う。参院選で民主党が過半数を確保していたら、「衆院比例定数80削減」の法案は必ずや通っていただろうと思うから、民主党が今回の参院選で負けたことは、日本の政治にとっては良かったと思う。

それにしても菅直人。消費税増税発言で支持率を落としたかと思えば、今度は議員定数削減とは、いったい何を考えているのか。全然国民生活のためにならないことばかり口にするこの男にはほとほと呆れ果てた。このていたらくでは、9月の民主党代表選で負けても仕方ないと思う。本来百家争鳴の気風を持つ政党であるはずの民主党は、代表選でいろんな人たちが手を挙げて、一大論争を展開し、それを国民に示すべきだ。

その結果、前原誠司だの樽床伸二だのといった新自由主義者が民主党代表・内閣総理大臣になろうものなら、民主党政権は自壊への道を歩むだろうとは思うが、それも政権政党の選択であれば仕方ないだろう。次の総選挙で有権者が民主党を見放すだけの話である。いずれにせよ、菅直人代表が再選されたいと思うのであれば、論戦に勝たなければならない、そんな民主党代表選にすべきである。

最後に、昨年8月5日付エントリ「『国会議員の定数削減に反対する共同声明』に賛同します」へのリンクを示す。
http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-966.html

記事の前半は、昨年の今頃大騒ぎになっていた、城内実の「眞鍋かをりさんポスター無断使用事件」について書いているので、思い出していただくのも一興かと思う(笑)。もちろん、その部分は今回の本論とは全くの無関係であり、後半で 「国会議員の定数削減に反対する共同声明」を紹介している。


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菅直人は阿呆である。消費税に続いて、国会議員の定数削減を具体的な数字を挙げて打ち出した。イギリスの政治制度を見本としているらしい彼だが、そのイギリスは日本の半数の人口で庶民院定数は650名。

今の日本で国会議員の数を減らしたら、それこそ、例えば、小沢一郎のような政治家が政権を握ったら、独裁政治が容易にできるようになるだろう。

それにしても、衆参分裂の今、自分たちが可愛い国会議員が自らの定数削減などするわけないのに、またまた、大口広げてしまった。菅直人は消費税アップ賛成、定数削減に賛成するマスコミに騙されて、またはのせられて、ほんと馬鹿としかいいようがない。

エイズ問題に尽力した菅直人とカイワレ大根をむしゃむしゃ食らった菅直人のどちらになるかと思っていたが、カイワレ大根をむしゃむしゃ食らった菅直人になったわけだ。

死票になってしまったが、今回の参議院選挙で民主党に投票しなくて本当に良かった。

2010.08.02 10:45 URL | 負け組みの矜持 #- [ 編集 ]

国会議員定数削減について、思い出すのは少し前に立ち読みした『サンデー毎日』に載っていた中野翠のコラムですね。

ゴールデンウィーク直後でしょうか。口蹄疫のニュースを見ながらやきもきしていることからはじまります。農業に関しては素人でしかないとことわってから、それにしても政府の対応が遅すぎやしないかと疑問に思った点を書いていました。

それに続いて、いまは政治が重要な時期なのに、参院選に谷亮子を立てるというニュースを見るといらいらしてくる、有権者をバカにしているんじゃないかと、不満を述べ、大勢の一般人が共感するであろう思いが表されます。

その後に、「議員の数も多すぎるのではないか」という感想が続くのですね。議員にかかる費用を考えると、票集めのために谷亮子のような有名人を候補に立てたりしてるわけだから、ああいうのは無駄なんじゃないかと、わりと大勢の人が同じように考えてもおかしくない発想から、そう書いていました。

中野翠ですが、『サンデー毎日』連載のコラムは映画や芸能人の話題が多く、政治のことを取り上げるのは稀ですし、取り上げたところで穏当で保守的な一般市民としての感想を書いてあるだけです。そして、ありがちな感想をさすがにおもしろく読ませるように書いているなと思うことも多いのですが、今回の発言には落ち込みました。

というのも、穏当で保守的な中野翠と同じような感想を抱いている一般人はめずらしくないのだろうなと想像できるからです。比例区を削減されると困ると思うのは、少数政党を支持している人になるでしょうし、そうなると、全体からみると少数派になってしまうでしょう。

自民党の石原伸晃は、比例区削減は少数意見切捨てにつながるのでよくないと、教科書どおりの発言をしていましたが、自民党の政治家よりも多数派一般人のほうがこのあたりは極めてドライなのではないか。素人のほうが乱暴なのではないか。

かつての政治改革では、マスコミ、特に久米宏がはしゃいでいたのが記憶に残っています。「改革」というと意味なくはしゃいでしまうのがマスコミ人種なのかもしれませんし、商売柄仕方ないのかもしれないんですけれども、バラエティじゃなくて報道やってるんなら、もっとまじめに考えて報道してくれないと迷惑しますね。

石原伸晃がいったようなことを、マスコミが言わなければいけないと思うのですが、現状では議員定数削減を煽りそうだし、菅みたいな民主党議員は、マスコミ受けのいいことをするのが好きな性向の方が多そうで、幻滅します。

あの民主党の無責任さは、マスコミ文化人の無責任さと質がよく似ていると思う。

2010.08.02 12:20 URL | nessko #aIcUnOeo [ 編集 ]

文化人といえば、なまじ「リベラル」のイメージもあるだけに始末が悪いのが今や国会議員定数削減のプロパガンダの徒と化した寺島実郎氏です。
TBS「サンデーモーニング」のレギュラーコメンテーターをずっと務めていることは、ご存じの方が多いと思いますが、かなり前から定数削減をしつこく主張しています。それも、全く関係ない話題のときでも発言を求められると唐突に「定数削減」を言い出す異様さです。昨日も出ていて、議題になったわけでもないのにまた言ってました。こういう人をコメンテーターに登用しているTBSの狙いも勘ぐりたくなります。

「『草の根通信』の志を継いで」の東本高志さんも取り上げています。
http://blogs.yahoo.co.jp/higashimototakashi/archive/2010/07/18

2010.08.02 13:39 URL | ぽむ #mQop/nM. [ 編集 ]

>G7各国(96年)の下院議員の定数の人口100万人比

こうやって数字で示すとよくわかりますね。

私は、むしろ衆議院は定数を増やしてもいいと思ってます。

そして同時に参議院を衆議院の「焼き直し」じゃないように変えていくべきだと思います。

でも、「議員定数」やら「国の借金」やら「治安の悪化」云々を、数字をあげずに印象だけで世論を操作しようとする輩が非常に多いのが残念でなりません。

2010.08.02 16:55 URL | ウサギの耳アカ #- [ 編集 ]

>参院選で民主党が過半数を確保していたら、「衆院比例定数80削減」の法案は必ずや通っていただろうと思うから、民主党が今回の参院選で負けたことは、日本の政治にとっては良かったと思う。
今年の参議院選挙でも、比例代表や3人区以上では、民主党の方が議席を確保してました。
これを機に、菅直人&鳩山由紀夫は、小選挙区制&二大政党制志向を弱くすべきです。
(小沢一郎はどうしようも無いと思います。)

しかし、民社党系の議員や松下政経塾系の議員は、「ある政党」とパイプがあるからか、小選挙区制&二大政党制志向が弱いようです。
民社党系の議員にしろ、松下政経塾系の議員にしろ、「ある政党」にしろ、民主党支持者の多くから嫌われてるけど、あまり敵に回さないようにした方が良いと思います。

2010.08.03 01:04 URL | オザワキラー #A7JjC5KM [ 編集 ]

国会議員の定数削減を言う前に、立法府の一員としての活動に必要な費用と、立法府に国家予算からどれだけの金額を割くべきかという問いかけをしてほしいですね。
そこから本当の議論がはじまるのです。
今回の菅総理もそうですが、まずはじめに絶対的善?なるものとして国会議員定数削減があり、それをすることが政治家の身を切ることにされているのです。
そうではないでしょ、議員の数は国政への国民の大事な権利です。
それを勝手に自分達の権利と勘違いをしている(政治の私物化)から話がおかしくなる。
ちなみに私は今までの日本の国会(立法府)は中途半端なものだった気がします。
立法府としての機能を殆ど果たしてこなかったから、あんな低レベルの議員でやってこれた。
立法機能は行政府の霞ヶ関の役人が殆どの部分を代行していたからあんなレベルのぼんくらでもやってこれた。
この際本当に機能する国会に改めるべきだと思います。
その為には一人当たりの議員歳費を幾らぐらいにすべきかを議論すべきです。
欧米のように必要なスタッフを揃えて法案を作成していくには一人当たりの議員歳費を幾らぐらいにすべきかです。
勿論法案作成だけではなく、他の議員活動全般に必要な費用も含まれます。
そしてそれに議員数を掛けた金額が立法府全体の必要予算になるわけです。
もしその金額が多すぎるというのなら国民が自ら個人献金で足らない分を補填する必要があるということになります。
議員数は予算総額を抑えたいというときに議論になってくるのでしょうが、国民の権利ですからそこで改めて議員数の議論になればいいのです。
その際単なる政権交代しやすいからという理屈だけで、死に票が多く出て、新たな政党が育たなくなる小選挙区制は再考すべきでしょうね。
これは議院内閣制の本場イギリスの現状をみても明らかです。
この様な議論を抜きにしての、乱暴な議員数削減などとんでもない暴挙です。
そして政党助成金の存在をそのままにしての議員数削減は、政権政党の執行部を仕切る者達が強引な国政をしてしまう危険性もあるわけです。
だから小沢一郎前幹事長批判がそこで出てくるのでしょう。
それを批判していた側の現民主党執行部がなんら恥じることなくそれを行おうとしている。
悲惨なくらいの低レベルです。

2010.08.03 03:34 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]

管理人の古寺多見(kojitaken)です。

風太さんのコメントですが、概ね賛成です。

ただ、末尾の部分には異論があります。

> この様な議論を抜きにしての、乱暴な議員数削減などとんでもない暴挙です。
> そして政党助成金の存在をそのままにしての議員数削減は、政権政党の執行部を仕切る者達が強引な国政をしてしまう危険性もあるわけです。
> だから小沢一郎前幹事長批判がそこで出てくるのでしょう。
> それを批判していた側の現民主党執行部がなんら恥じることなくそれを行おうとしている。

この点ですが、90年代の「政治改革」の頃から今に至るもずっと、小沢一郎も鳩山由紀夫も菅直人もみな同じ方向性を持っています。

「それを批判していた側の現民主党執行部」などというものは存在せず、オリジナル民主党の政治家と小沢一郎の旧自由党はともに、「二大政党制」への志向が強く、それも自民党改革派(小泉一派ではなく政治改革派、つまり小沢一郎を除く90年代の羽田派のこと)単純小選挙区制への志向性を持っているのです。

要は、90年代の「政治カイカク」をどう評価するかというのが、私が論点としたいところであって、記事本文に書いたように私はこれをほぼ全否定しています。

つまり、政治カイカクに反対した自民党の梶山静六を初めとして、YKK(山崎拓、加藤紘一、小泉純一郎)らの当時の主張を支持し、小沢一郎、鳩山由紀夫、菅直人ら現在の民主党の人たちの、当時から変わらぬ主張は支持しません。この制度改悪を利用して、改悪に反対していた小泉純一郎率いる自民党が「郵政総選挙」で圧勝したのは、大いなる歴史の皮肉です。

風太さんは、90年代の政治カイカクについては、いかなるご意見をお持ちでしょうか?

2010.08.03 05:19 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]

日記(尊大な共産党)の感想、はてなユーザーでないのでこちらに書きます。
スケジュールに余裕のある人ならば主催者が招待していなくても「一般参加者」として参加することは可能だとは思いますが、スケジュールの詰まっている人は難しいのではないですか。別の行事で呼ばれているならそちらの「来賓としての参加」が優先で、呼ばれていない行事は参加見送りでも仕方ないのでは。プログラムも決まっているのだから「来賓の挨拶」なんかもしようがないでしょうし。「呼ばれれば出席する」とはそういうことだと思いますけど(社民党の福島氏だけ来賓として呼んで共産党は誰も呼んでいないのであれば、むしろ主催者側に「セクト主義」の問題があるのでは)。
というか、みんなの党は誰か参加したんでしょうか?

2010.08.03 18:40 URL | Black Joker #RtNpiJ3M [ 編集 ]

私の文章表現に稚拙な点がありました。
文中のそれとは、よく小沢前幹事長を批判するのに使われる前幹事長の独裁体質とやらのことで、現執行部が目指しているのは、独裁的党運営につながる道なのではということです。
それは言われているように定数削減と同時に議員歳費を削ると、各議員は個人献金の習慣?のあまりない日本では、結局個々の議員は執行部の握る政党助成金の分配に頼らざるを得なくなるわけで、執行部に逆らう事ができなくなります。
これでは昔の自民党で行われていた、派閥の親分が金を集めて、それを子分に分配することにより力をつけるのと変わりません。
私は政党助成金を廃止して、正当な政治活動の必要額を直接個々の議員に歳費として支払うほうがよりベターだと思います。

で90年代の政治改革ですが、あれってつまりは永遠与党で霞ヶ関と一体化する自民党用のカイカクでしょ。
選挙を小選挙区比例代表並立制にしたのとて、党内で問題とされていた派閥の解消を目的のひとつにしていたのですからね。
しかしもはや自民党は「普通の政党」になったのですから、そのカイカクで起きた不都合な部分は修正する必要があります。
そして政治改革と同時に行われるべきだった行政改革は、省庁の合併だけではかえって中央省庁の権限が強くなっただけの気がします。
(私は日本の本当の政治改革とは、戦後アメリカが作り上げた日本統治システムを作り変える事だと思っています)

小選挙区制を取り入れても実際の政権交代はやっと今頃になって実現しました。
それよりもこれ以上比例代表枠を削減したら、日本では小数政党は存在しえなくなります。
民主党がお手本とするあのイギリスが、長年2大政党での政権のキャッチボールをしてきた為に第3政党が延びる事が出来ず、同じような考え方の二つの政党間での政権交代では、新たな時代の中を生き抜く為の新しい政党が育たなくなる結果の弊害に陥っています。
アメリカとてさらに違いの少ない民主・共和の二大政党下で時代の変化に追いつけなくなっているようにみえます。

昨日国会予算委員会で共産党の議員が日本の防衛予算・思いやり予算の欺瞞を盛んに追及していました。
ああいう場面が、今民主党が中心になり推し進めている定数削減で見られなくなる可能性が高いと思うと、この動きは絶対に阻止しないとの思いを強くしました。
このままでは現野党勢力も似たり寄ったりの政党だけが生き残り、チェック機能も持つ完全野党の異端派は、存在すら消えてしまいかねません。
そして時代に合った新たな考え方の小政党が生まれにくい選挙制度では、ただでさえ動きの鈍い政治がますます固定化されてしまいます。
私はこの動きには大反対です。

ちなみにこの動きは小沢前幹事長が強く推し進めた改革のひとつでもあるわけですが、
私は小沢前幹事長に対して是々非々の立場で、彼も又他の政治家と同様の国民にとっての将棋の駒の一つと考える私は、小沢前幹事長のこの考え方には賛同できません。
私が政治とカネの問題とやらで小沢前幹事長を擁護するのは、小沢前幹事長という「駒」の存在が今の日本の政治を作り変える為にどうしても必要だと思うからで、
ここ数ヶ月の日本の政治の動きを見ていて、彼を煙たがり貶めようとするマスコミの異様なバッシング報道や、
それを影で操る霞ヶ関の動きを見ていて、やはり彼は旧体制派にとって大変邪魔な存在(多くの国民の立場からは必要)なのだなという思いを強くしています。
アメリカに対して、最後まで自説を貫く事が出来ず、霞が関やマスコミの引き降ろし工作に耐えられなかった鳩山総理。
それを見て、総理の座を得る為に即座にアメリカに迎合する姿勢を見せ、マスコミの作ったお膳立てに乗り何とも感じない菅総理。
(菅さんという政治家はいったい何の為に政治家になったのか、よくわかりませんね。)

今は政権交代で一気に進むはずだった真の改革への変化の流れが、逆に戻り始めている気がします。
しかし日本が生き残るには、再び流を元に戻さなければなりません。
私はそう考えます。
(日本は生き残る為には、今の「アメリカの為の日本という立場」から脱却しなければなりません。
もっと自国本位で外交も何もやっていかないと、日本は21世紀中に世界の中で埋没してしまうのではと考えています。)

表現力が乏しい為長い文章になりすみませんでした。

2010.08.04 09:57 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]

90年代の「政治改革」とは、もともと政治腐敗を打破しようという中で生まれた動きです。それが何故か小沢一郎が「選挙制度改革」に中身をすり替えて、自らを改革派と名乗ったのです。
多くの人々は、どうして選挙制度改革が「政治改革」になるのか疑問に思ったのですが、マスメディアが、その動きを煽ってしまい、異論が出にくい状況になっていました。このとき自民党は用意周到で選挙制度改革の審議会にマスコミの幹部を登用して反対の動きをあらかじめ封じていました。
日本の政治の後進性を度々指摘してきた米国のメディアも訳も分らずに小沢を改革主義者と呼んで賞賛していました。
現在、民主党が比例区を嫌がっているのは、国民新党のような少数政党に実権を握られ、大政党である民主党が振り回されるからなんでしょうね。
今回政権交代が起きたのは、小選挙区制にしたからというより、小選挙区制を導入するときに議員定数の不均衡を1対2までに是正したことが大きいと思います。
また不況期が続き人々が政治に関心を深め、投票率が70%前後となり、無党派層が政治参加したことも大きな要因でしょう。
安定成長期は、理念的な保守革新の対立を眺めていればよかったのですが、現在の国民は税金の使い道を争点と考えています。イデオロギーから経済政策に対立軸が移りました。保守新党の方々や「美しい国」の安倍さんはその辺がまだ分らず、選挙で負け続け、笑いをとっています。

2010.08.04 20:19 URL | greenstone #- [ 編集 ]

2つ
・公務員すべての人件費が61兆円っていうのが すでに終わっている国家ってこと。1/3にすべき。
・世代格差をなんとかしないといけない。行方不明の老人へ払っている税金をみても 世代格差が大きいことがわかる。ブログ主氏は対象とされる世代なのか 切れ味が悪い。
もっとも人間であるから自分がかわいいということはわかる。

2010.08.04 21:16 URL | ろーりんぐそばっと #ehuBx04E [ 編集 ]

「ろーりんぐそばっと」へ

世代格差よりもっと深刻なのは世代間格差だよ。

> ブログ主氏は対象とされる世代なのか 切れ味が悪い

というのは、そばっとが私のブログを読解できていないことを露呈している。

そばっとは、「切れ味が悪い」などと書いているが、私は、「世代間格差より世代内格差を直視せよ」と言っている。どれだけ書いたらわかるというのか。

私の属する世代については、余計なお世話。確かにロスジェネ世代よりはずっと上だが、そばっとが想像しているであろうよりはかなり下だとだけ言っておく。

あんまりふざけたコメントはしないでくれ。

2010.08.04 22:22 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]

風太さんのいうことは、いろいろもっともなところもあるが、例によって、小沢の話になると、切れ味が鈍くなる気がする。

90年代の政治改革の萌芽の一つは、もちろん竹下派の羽田・小沢グループで、それは明らかに政権交代可能な二大政党制ということを視野にいれて主張されたものであって、自民党の一党制を強化する意図があったなんてきいたことがない。小沢も、あの時点での離党はハプニングだったろうが、かなり早い時期から離党の可能性は視野にいれていたといわれているし。

それに、政権交代がここまで遅れたのは、小沢の新進党解党が一番の原因であって、新進党や民主党が成長し、政権交代に至ったことについては、やはり小選挙区の存在は大きかったと思う。(これは結構本質的な論点で、小選挙区批判論者も、やはり昨年の政権交代は評価する人が多いと思う。比例中心になっていればともかく、中選挙区制度のままだったら、どのような政治になっていたか、想像するのは面白いが)

それから、またぞろ小沢がアメリカにものいう政治家であるとか行政改革とくに霞が関改革に積極的だとかいう話だが、これはもう幻想なのは明らかでしょう。

特にアメリカについて。日米構造協議にせよ、湾岸戦争にせよ、ガイドライン関連法にせよ、小沢は政権中枢にあるときにはむしろ積極的にアメリカに協力してきた。普天間基地問題でなんらアクションを起こさなかったのも、結局同じこと。議員との内輪の会合で「あの辺野古の海を」なんて言うのでなく、記者会見で、あるいは鳩山首相に対し、私は辺野古反対だ、と言ったらどうか。責任ある立場で、第七艦隊で十分、と言ったらどうか。暫定税率や高速道路の時のように。小鳩政権において、小沢のみ免責するということは、ありえない。

だからといって、逆に一部の反小沢がいうように、小沢こそアメリカべったりだとか批判したいのではなく、要するに日本の戦後の政権は、結局アメリカとの関係を重視してきたし、それが国益であると主観的には考えてきた、その流れの延長に小沢もあるのだということ。

2010.08.05 03:34 URL | 茅場 #- [ 編集 ]

>・公務員すべての人件費が61兆円っていうのが すでに終わっている国家ってこと。1/3にすべき。 <

61兆円だから「終わっている」というのは意味不明です。

公務員人件費総額の国際比較データによると

・一般政府支払い雇用者報酬のGDP比
・一般政府支払い雇用者報酬の全雇用者報酬比

いずれも日本はOECD国中、最下位です。

http://www.dir.co.jp/souken/research/report/capital-mkt/capmkt/05093001capmkt.pdf

2010.08.05 07:02 URL | kiriko #eE08hbcs [ 編集 ]

定数削減、減らせばいいってもんじゃない
http://www.yomiuri.co.jp/column/politics/20100803-OYT8T00474.htm?from=navlc

あの右派の読売ですら一記者の意見としてですが定数削減に慎重な記事載せたのに
朝日の報ステに出てる連中の定数削減ファッショは酷いですね

2010.08.05 14:45 URL | オザユキ #- [ 編集 ]

反貧困とか派遣村支援とかに「積極的」になっても、選挙の票は大して増えないでしょう。みんなの党なんかは「公務員減らせ(=失業者を増やして雇用情勢を悪化させてやれ)」などという、ワーキングプアを余計に痛めつけることにしかならない政策を掲げていても、つまり反貧困・派遣村支援とは正反対の姿勢であるにも拘らず、B層の支持を広げていますから。
http://www.magazine9.jp/karin/090819/
B層の反知性はコイズミカイカクに踊った頃からほとんど変わっていないのではないですか。「国会議員定数削減」にしても、B層には十分受けそうな気がしますけど・・・。

2010.08.05 20:15 URL | Black Joker #RtNpiJ3M [ 編集 ]

私は小沢一郎は変化(変節ではない)し続けている政治家だと思います。
彼が以前アメリカに対する姿勢が他の保守政治家と同様だったとしても、それがその当時は日本の国益に合致していると考えていたからでしょう。
しかし間違いなくアメリカは大きく変わっています。
だから昔ながらの対米姿勢では、日本は生き残ることは出来ません。
小沢一郎という政治家はそれを読んで立場を大きく変化させているのだと思います。
彼は戦略家です。
だからむやみに動いたり発言をしたりはしません。
それがまた日本人には彼を誤解してしまうもとになっているのでしょうね。

2010.08.05 22:19 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]

 前回記事への私のコメント投稿が多すぎたかと今回は自粛していましたが、古寺多見様の日記で「多事争論歓迎」とありましたので、90年代の政治改革について一言。

 私は、90年代の「政治改革」とは、竹下登支配からの独立運動であったと総括します。
 竹下氏は、中曽根氏ほど長命ではなく、田中角栄氏ほどキャラが強くもなかったので、今ではダイゴ君の御祖父さん扱いですが、首相就任前から亡くなるまで、自民党だけでなく野党や官僚、財界、マスコミや彼らの後援者たちにまで幅広い影響力を行使していました。大勢の個人情報を詳細に入手して、真綿で包み込み絞めるような支配で、怖がられ、かつ、擦り寄られ頼られていました。「国対政治」も官房機密費だけでは効果は薄く、相手を把握してこそ効果的な使い方ができます。そういうことの上手でした。
 小沢一郎氏(当時50歳前後)は竹下派7奉行でも筆頭クラスで、従順にしていれば間違いなく自民党総裁総理になれる位置でしたが、姻戚でもあり裏を見過ぎたせいか、そういう竹下支配を嫌って離党し、細川政権をつくりました。傍からは安穏な後継者と見られた人が、操られることを嫌ってリスクを冒して独立する試みは、その後の加藤氏の乱や、今回の菅氏の小沢氏離れも、同じでしょう。
 細川政権は選挙で勝ちとったのではなく連立の妙でしたので、選挙で政権を取るべく小選挙区制を希望し、野党となった自民党も政権奪還を目指して小選挙区制を主張し、今の選挙制度になりました。このとき社会党の一部の造反の結果、細川政権案より比例人数の少ない自民党案で落着したことは、今日まで続く社会党社民党の先の見え無い失敗の奔りでしょう。
 細川、羽田政権は、竹下氏の指示を受けた梶山氏の指揮のもと、亀井氏や野中氏も動いて自社さ村山政権となり、小沢氏の20年にわたる野党生活が始まりました。竹下支配の終わりは、竹下氏と梶山氏が亡くなった後、当時の田中真紀子氏の人気に乗って政権を取った小泉純一郎氏が、竹下派の牙城だった土建と郵政を切り崩し、竹下遺産を継いだ野中氏を引退させ、青木氏を懐柔し、綿貫氏亀井氏を離党させて達成しました。古寺多見様のおっしゃる通り、きっかけを作ったのは小沢氏、果実を収穫したのは小泉氏でしたが、小沢氏と亀井氏も落ち穂を拾い集めて2009年の政権交代という収穫を達成はしたわけです。

2010.08.06 09:41 URL | トホホ #/Amn5WiM [ 編集 ]

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2011.02.13 13:32  | # [ 編集 ]













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