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きまぐれな日々

参院選が終わって2週間が経過したが、頭を去らないのが「みんなの党」の躍進と共産党・社民党の不振である。特に、選挙前に一部知識人やマスメディアが「みんなの党」への雪崩現象を起こそうとしていたことが、非常に気になった。

ここでいう「一部知識人」として私が念頭に置いているのは飯田泰之であり、マスメディアとして念頭に置いているのは『週刊朝日』である。前者はロスジェネ世代に人気のある経済学者で、後者は小沢一郎シンパの間で最近評判が高い週刊誌だ。

ところが、これにとどまらず、「みんなの党」支持者は意外に広範な広がりを見せていた。たとえば、「小沢一郎よ、今こそ立ち上がれ!」と題したエントリを上げて、世の小沢信者を狂喜させた天木直人もその一人だ。天木は、前記小沢一郎にエールを送った2日前のエントリで、比例区も選挙区もともに「みんなの党」に投票したことを告白している(下記URL)。
http://www.amakiblog.com/archives/2010/07/14/

小沢信者たちは、天木直人が民主党に「弓を引いた」ことをよく頭に入れておく方が良いというのはともかく、菅直人首相の突然の消費税増税発言以来、急に「みんなの党」に吹いた追い風はここまで強烈だったのかと恐れ入った。

当ブログのほか、「みんなの党」を「コイズミ亜流の新自由主義政党」として批判していたブログにも、「参院選で『みんなの党』に投票した」というコメントが寄せられた。これほど「みんなの党」ブームに沸いた中で、よく「みんなの党」はあの程度の議席増で済んだと思えるほどだ。もちろん、「みんなの党」支持者からしたら、これだけしか議席が伸びなかったのかと失望したことだろう。そこは、地方の一人区でしぶとく勝った自民党や、負けたとはいえ都市部で粘った民主党といった大政党に及ばなかったところだ。

ネットで見られる「みんなの党」支持者の意見でもっとも多いのは、「公務員の給料が高すぎる、もっと下げろ」、あるいは「公務員の数をもっと削減せよ」というものだ。特に私の目を引いたのは、「税金を原資にしている公務員の給料が民間より高いのは怪しからん。もっと公務員の給与を減らせば税負担は軽くなる」というロジックで、これは当ブログのコメント欄における論争でも見られたが、ここばかりではなくあちこちで、それも前述のように、普段新自由主義に反対しているブログのコメント欄などで頻繁に見られた。

これは、勤労者の所得減少が深刻であることの反映であるとは思うが、その怒りが民間の企業には向かわずに公務員に向かうところが不思議なところだ(高級官僚には怒りが向かって当然だけれど)。同一労働価値同一賃金という、賃金制度の大前提も、正社員の給与削減や解雇しやすさを正当化するために用いられているのが実情で、24日未明に放送されたテレビ朝日の『朝まで生テレビ』でも、城繁幸らがそのような主張をしていた。これに対して河添誠が反論し、正社員の給与水準を下げるのではなく、最低賃金を上げるべきなのであり、少なくとも最低賃金は生活保護基準より高くなければならないと主張していた。

私には、河添誠の意見は至極もっともな正論のように思われたが、番組に出演していた、今やリフレ派の論客となった勝間和代は、不満そうな反応を示し、持論であるインフレターゲット論を開陳したのだった。

ブログ主がコミュニスト(共産主義者)だという『紙屋研究所』が、「はてな」に移転する前の旧サイト時代に公開した雨宮処凛・飯田泰之共著『脱貧困の経済学』の書評で、飯田泰之が「最低賃金の引き上げは雇用を失わせる」、「派遣規制を行うな」と主張していることを指摘している。勝間が河添の最低賃金引き上げ論に色よい反応を示さなかったことで、私は上記『紙屋研究所』による雨宮・飯田の共著の書評を思い出した。

当ブログが菅首相が打ち出した消費税増税政策を批判した時、リフレ政策に目を向けよとするコメントをいただいたが、私はリフレ派を信用する気にはなれずにいる。その代わりに私は、「法人税を減税してもらわないとやっていけない企業だとか、最低賃金1000円に耐えられない企業は市場から退出せよ」と主張するのである。法人税の減税は、利益の出ていない中小企業には何のメリットもないが(これで潤うのは利益を上げている大企業である)、最低賃金を引き上げると潰れる中小企業が出てくるだろう。しかし私は、それも止むなしと考える。ブログ主がコミュニストだという『紙屋研究所』は、最低賃金引き上げとともに、雇用喪失のリスクを何らかの形で公的にカバーせよと主張するが、それでも残るであろう最低賃金分を払えない企業にはつぶれてもらう他はないと突き放している。

リフレ派は最低賃金の引き上げだとか派遣労働の規制などを言い出さないので、劣悪な労働環境であっても、仕事がないよりはマシだと諦めている人々の支持を得やすいのかもしれない。私は、そんなに虫のいい話があるのかと懐疑的になってしまうのだけれど。

それに、リフレ派の主張はトリクルダウン論の変種のようにしか思えてならないのだが、リフレ派は、トリクルダウン論は単なる金儲け優遇政策であり、それに対してリフレは経済成長重視路線であって、似て非なるものだと主張する。確かに、飯田泰之は税制の累進性強化を主張しており、一度当ブログで朝日新聞に載った飯田泰之のインタビュー記事を批判した時、お前の飯田泰之批判はアンフェアだと批判を受けたことがある。しかし、飯田泰之が『週刊朝日』で「第三極」という表現を用いて、暗に参院選での投票先として誘導した「みんなの党」が、再分配に重きを置く主張をしているかは私には疑問で、リフレ論者でロスジェネ世代に人気のある論客たちの「みんなの党」への傾斜が、日本社会に良い結果をもたらすとは、私には思えない。もっとも、「みんなの党」は、派遣労働の規制には反対しているが、最低賃金については、「景気や中小企業の経営状況を見極めながら、最低賃金を経済成長により段階的にアップする」としている。

また、リフレ派は何も「みんなの党」の専売特許ではなく、自民党の中川秀直ら「上げ潮派」、民主党の金子洋一や松原仁らがいる。松原仁というと、すぎやまこういちが応援歌「JIN・ジン・じん・仁・松原仁」を作ったことから、政治思想的には城内実の仲間といえるが、経済思想的には違うようだ。城内実は、相互リンクを張っている植草一秀の教えをかつて受けたとの情報もあるが、政治思想的には右派に当たる『株式日記と経済展望』の2005年10月26日付エントリ「FRB議長 リフレ派のバーナンキ氏を指名」(5年前の古い記事である)によると、

 おそらく、この領域(テレビによく出演するエコノミスト=筆者註)で唯一リフレ派といえるのは、ほぼ森永卓郎氏だけであろう。若干微妙なのは、リチャード・クー、植草一秀といった、財政派の論者たちの位置付けである。彼らは確かに景気重視派ではあるが、同時に、金融政策の意義を完全に否定してはばからない反金融緩和派でもある。したがって、上に定義した意味でのリフレ派には入らない。

とのことである。植草は「みんなの党」に対しては当然ながら敵対的なスタンスをとっている。

前記『株式日記と経済展望』は、野口悠紀雄、榊原英資、木村剛、小林慶一郎、金子勝、斎藤精一郎、池尾和人各氏らを「反リフレ派あるいは構造改革派」と位置づけている。小泉・竹中に賛成だろうが反対だろうが一緒くただ。そして、同ブログは

景気対策としては減税を行いましたが主に高額所得者と法人の減税であり累進税をフラット化させて財政赤字を大きくしてしまっている。株式日記の表紙に載せているように財政赤字と景気回復を同時に行うためには、消費税の廃止と累進税率の強化が必要不可欠の政策であり、消費税の増税と所得税制のフラット化ではデフレがひどくなるだけだ。この結果失業者が増えて財政支出が増えて赤字はより大きくなるだろう。

と主張しているが、これは2005年の秋、「郵政総選挙」で小泉自民党が圧勝して間もない頃に書かれた記事である。当時は小泉構造改革全盛だったが、その綻びを繕いきれなくなったあと、社民主義的な行き方がとって代わると思いきや、リフレ派が台頭してきた。

参院選で「みんなの党」が躍進を遂げたこともあり、今後このような主張が大々的にアピールされると思われるが、私は大いに懐疑的である。日本国民は税金は大嫌いだから、「みんなの党」の主張が受け入れられて議席を伸ばしたのだろうし、最近は名古屋市長の河村たかしは、「官僚の一番好きな食べ物は、何ですか。税金にきまっとるがね。減税勢力出てきてちょう!」などと言って、ポピュリズムを煽っている。

しかし、私が示唆的だと思うのは、前記『紙屋研究所』が指摘している、当のリフレ派の飯田泰之の指摘である。以下引用する。

 国と地方をあわせた日本の税収は約85兆円です。それを日本の世帯数である500万で割ると170万円。税を170万円以上払っているのは、だいたい収入1000万円以上の世帯です。仮に所得を全部消費に使ったとしても、消費税と所得税込みで170万円払うのは収入1000万円以上なんです。
 なのに実際には、700?800万円どころか、年収600万円の人が「税金を払いすぎている金持ち」だと思って、小泉改革路線に賛同し、貧乏人を放置させようとしている。橋本内閣以降、そして小泉路線の想定した「税金を払いすぎている金持ち」は年収1000万円以上、それ以下は税金を納めない「貧乏人」なんです。

(雨宮処凛・飯田泰之 雨宮処凛・飯田泰之『脱貧困の経済学』 66頁、『紙屋研究所』より孫引き)


年収1000万円以下の世帯は、とられる税金より公的セクターのお世話になっている分の方が多い。だから飯田泰之もやみくもな減税など主張しないし、それどころか累進性の強化を主張している。河村たかしの叫ぶ「減税」を政治が推進すると、格差はますますひどくなる一方なのである。

だが、リフレ派の学者が投票を誘導した「みんなの党」に、税の累進性強化の思想などあるだろうか? 菅首相のブレーンの学者たちが、菅首相によって自説を消費税増税政策に換骨奪胎されたように、「みんなの党」への投票を誘導したリフレ派の論客たちも、渡辺喜美らの勢力拡張に利用されるだけではないだろうか? 「みんなの党」へ影響力がもっとも強いブレーンである高橋洋一は、小泉内閣で竹中平蔵の補佐官を務めた人物であり、「小泉政権下での規制緩和ですら、先進国では中くらいであった」と発言したことがある。高橋は、「霞が関の埋蔵金」を暴いた功績はともかく、財政政策を軽視する人間であり、再分配の思想など持っていない。「みんなの党」も同様の方向性を持っていることは、同党が徹底的な公務員叩きの主張をウリにしていることからも明らかだ。

私が朝日新聞に掲載された飯田泰之のインタビューを読んだ時、これは「地方切り捨て」につながる、典型的な都市部リベラルの発想だなと思って拒絶反応が起きたのだが、それでも再分配を重視する、つまり、税制政策にもそれなりの重きを置く点は、小泉構造改革路線とは一線を画するものかもしれない(もっとも朝日のインタビューで飯田は小泉構造改革に一定の評価を与えていたが)。しかし、飯田が投票を誘導した政治勢力は、再分配を重視などしておらず、やみくもな公務員叩きで人気を得るポピュリズム政党でしかない。


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こんにちは

「リフレ派」というくくりをこの記事ではじめて見て、たいへん参考になりました。

下の引用で「デメリット」とあるのは、「メリット」の間違いではありませんか。

法人税の減税は、利益の出ていない中小企業には何のデメリットもないが(これで潤うのは利益を上げている大企業である)、最低賃金を引き上げると潰れる中小企業が出てくるだろう。

2010.07.26 09:20 URL | shiremono #- [ 編集 ]

shiremonoさん、ご指摘ありがとうございます。もちろん誤りです。後で訂正します。

2010.07.26 09:31 URL | 古寺多見 #e51DOZcs [ 編集 ]

「みんなの党」ブームは一過性で、支援組織のない小政党は長続きしないでしょう。渡辺さんや江田さんなど個人の地盤を持つ人は自民党に吸収され、他の人は政界から去っていくでしょう。
 今回、「みんなの党」が票を伸ばしたのは、民主党と自民党がともに「消費税増税」を言い出したからです。社民党、共産党、国民新党も消費税増税に反対でしたが、前二者には政権に加わって政策を実現する意欲が感じられず、国民新党は郵政国有化特化と具体策なき財政拡大が危ぶまれたのでしょう。
 リフレ政策と公務員たたきは別の話です。たまたま高橋さんと親交のあった「みんなの党」が選挙対策の併せ技として利用しただけです。高橋さんの官僚批判はキャリアへの批判でしたが、渡辺さんは官公労への批判にすり替えました。父親譲りの煽り上手です。
 しかし、渡辺父子の煽り選挙は(地盤は栃木限定で)全国的には風頼みなので、マスコミ露出が減ると直ぐしぼみます。マスコミも視聴者も、そのうち飽きます。小沢さんや自民党のように、組織をつくり、相手組織を潰す、地上戦の怖さはありません。中曽根さんの国鉄民営化も、結果的に国労を潰しました。
 リフレ政策は、インフレやバブルの怖さを知っている年配者には忌避されます。高橋さんや、同じく過去官僚の金子さんが熱心なのは、現役時代に日銀への遺恨があったのではないかと勘ぐります。
 現場レベルでの公務員たたきは身近な嫉妬なので厄介ですが、「みんなの党」の政策では、公務員の給与を減らして浮いた金を、法人税減税に充てるだけだと理解されれば、急速に支持は減っていくでしょう。

2010.07.26 09:42 URL | トホホ #/Amn5WiM [ 編集 ]

「普通」じゃなくなるんだったら死んだほうがマシ

ブルジョアやめてルンペンになるくらいなら死んだほうがマシ

左翼政党に投票するくらいなら死んだほうがマシ

「かくも強大なるカネの力」に疑いを持つぐらいなら死んだほうがマシ


自殺者を潜在的な左翼の票田だと考えると(えらい不謹慎だが)、毎年3万票は失われていることになる

一方で「オレだけは出世できる」「カネ持ちが正義」と考える「セレブワナビー」は20代に多く毎年のように再生産される

これじゃリベラルは退潮するよな


いくらイキがっても、ほとんどは20代後半には「自分の人生が失敗だった」「自分は脇役どころか雑魚キャラに過ぎなかった」ことを痛いほど知ることになるが時すでに遅し

ボイコットもせずストライキもせず他人の困窮に同情もせずの人生が失敗だったときに自分をはかなんで死んでしまいたくもなるんだろうね

「淡白で薄情」これがうちゅくしいニッポソ人の伝統だな

2010.07.26 09:53 URL | ぽんにちでむぱ #4X7Cr/ig [ 編集 ]

天木はどうかしてますね。前回は極左政党で出馬していたのに、みんなの党ですか。てっきり保坂の選挙でもやっているとばかり思っていましてが、とんでもない転向振りですね。

2010.07.26 13:02 URL | puyonyan #- [ 編集 ]

私は参議院選挙で「みんなの党」に投票した一人ですが「公務員の給与削減」に共感を得て投票した訳ではありません。 消費税増税を唐突に打ち出した「菅民主党」や同じく消費税増税を打ち出した「自民党」に対するアンチテーゼとして「みんなの党」を選択しただけです。
 「バブル崩壊」以降政府は緊縮財政になり公共事業や大規模減税は雇用創出や景気回復に無効であるという考えかたが大勢を占め「小泉政権」が誕生し、公共事業の大幅削減や大幅な歳出削減をして日本政府が「お金」を使わなくなり今日のデフレへと続くのです。 
 この「デフレ」状態を脱却する為には誰かが「日本国内」で「お金」を使わなければならないのです。 「消費税増税」は国民の消費マインドを萎縮させデフレを加速させます。 「公務員」の削減や給与の2割カットも一般人の消費マインドには何ら関係がなく「公務員」の消費マインドをも下げ、「公務員デフレ」を引き起こします。 
 菅総理は財務大臣に就任した時に「デフレ」宣言を行ないました。 これ以降、与党である民主党はデフレ脱却に向けて何をしてきたのでしょうか? 「公共事業」の執行停止、「事業仕分け」、「消費税増税論」、「来年度予算の大幅削減」など「デフレ」脱却に関して全て逆効果な政策ばかりです。 「経団連」が主張する「法人税減税」は雇用を拡大し経済を押し上げるとしていますが、社内留保が増加するだけで「デフレ」状態にある「日本市場」に積極的に「設備投資」をする企業はありません。

政府は財政再建などやる暇はありません。 「経済の立て直し」「デフレからの脱却」「新規産業の転換、需要の拡大」を実現する為に大型の財政出動を必要としています。
「三種の神器」「新三種の神器」に代わる新たな平成の「三種の神器」をつくるべきなのです。。

その一つに「電気自動車」が間違いなく存在しますが、急速充電器の設備などインフラの設置が先進諸国のなかでもっとも遅れているのは「日本」なのです。

2010.07.26 15:48 URL | 世直し大工 #- [ 編集 ]

みんなの党が得票を伸ばした大きな理由は公務員叩きではなく、イデオロギー色を前面に押し出さなかったからではないでしょうか(前エントリあたりにもこういう意見がありましたが、私もなるほどと思いました)。
日米安保や外国人参政権については現状維持ということだけを主張して、それ以上はくどくどと言っていませんし。
ここ数年(安倍政権あたりからか?)の右だ左だの論争に嫌気がさした人の票が「みんな」に流れたのかもしれません。
同じような党には「新党改革」がありますが、こちらは妙な特区制度をぶちあげたのが失敗かと。
一国二制度のような極端なものはやはり受け入れがたいのでしょう。
特区として名前が挙がった大阪府においても低い得票率でした。

2010.07.26 21:45 URL | 元大阪府民からの伝言 #- [ 編集 ]

私は参院選ではみんなの党というよりは若林アキ(比例)に入れましたし去年の衆院選でも民主党というよりは長妻大臣に期待して投票しました。
みんなの党に入れたといっても少なくとも私が望むのは「公務員の給与・人員削減」ではなく「汚職対策」です!
郵政選挙で心ならずも自民党に入れてしまったのも同じで民営化ではなく「郵便貯金や簡易保険が融資名目で天下り法人に流れるのを防止する事」に賛成しました。
天下りは癒着によって出た利益を再就職先での高給という形で受け取るいわば「後払い式贈収賄」なのですから本当は天下った個人が贈収賄罪、横領罪、背任罪、商法違反(利益相反取引)等で処罰されれば一番良いのですが実際は組織丸ごとでないと責任を取らせるのが難しいため経済学的にはマイナスのはずのムダ撲滅にもまた心ならずも賛同したのです。

2010.07.26 22:44 URL | A #AtAD9fD6 [ 編集 ]

ノルマも解雇もない地方公務員みたいな
仕事が、民間より高いのがそもそも間違いでは? しかも、なぜ一流民間企業のみ
給料の対象にするのか甚だ疑問。

2010.07.26 23:24 URL | #- [ 編集 ]

世直し大工さん

消費税増税に反対するなら、みんなの党以外の選択肢もありましたが、なぜみんなの党を選ばれたのですか?

2010.07.27 00:07 URL | 禁忌 #4fKpeL1o [ 編集 ]

禁忌さんへ
答えは簡単です。「みんなの党」以外は票が分散して民主党候補者を落とせないと感じたからです。「みんなの党」の候補者に期待などしてませんし「みんなの党」自身が政治の主導権を握るとは思えません。今回の参議院選挙は「民主党」にストップをかけることが目的でした。
 共産党や社民党は消費税には反対していても経済政策はほとんどありません。 私の好みからすれば「幸福実現党」が一番ですがここでも票が取れない為、投票を諦めた次第です。基本的に渡辺代表は好きになれません。

結果として2人区の福岡は「自民」「民主」が票を分けあい「みんなの党」は3位で落選しましたが・・・、。

2010.07.27 02:46 URL | 世直し大工 #- [ 編集 ]

初めまして。

みんなの党はホームページは
確認されましたか?
みんなの党は最低賃金引き上げ、
給付付き税額控除の導入と累進課税と相続税の強化も主張してます。
個人的には最低賃金引き上げには反対
(給付付き税額控除の導入及び累進課税、相続税強化には賛成)ですが。

ちなみに何故かリンク出来ないので貼りませんが、
みんなの党は夜警国家主義者から批判されてますよ。

2010.07.27 05:44 URL | クックロビン #- [ 編集 ]

昨日(26日)、日本外国特派員協会で行われた記者会見でのみんなの党の渡辺代表の発言から。

 <教条的護憲主義は採らない、9条も見直し対象>
 外交戦略については、「日米同盟を基軸、そしてアジア重視の外交を行う」としたうえで、日本が「残念ながら憲法上の制約があり一人前の国家ではない。そのなかでできるだけ自前の国家戦略でできる立場を目指す」と述べた。憲法9条の是非については、「教条主義的な護憲主義は採らない。憲法も時代に合わせて見直う。当然9条も(見直しの対象に)入る」とした。

天木氏は、従来の主張と今回の投票行動をどう整合化するつもりなのでしょうか。

2010.07.27 10:45 URL | ぽむ #mQop/nM. [ 編集 ]

先のコメントに付け加えると。
その八方美人的なあいまいなところ、どうとでも受け取れる「ゆるみ」、節操のなさが「みんなの党」が人気を集めた一因でしょうね。

2010.07.27 11:03 URL | ぽむ #mQop/nM. [ 編集 ]

渡辺代表の日本外国特派員協会での記者会見から

<増税ありきの消費税議論には乗らないが消費税用途の議論は拒否せず>

 同党が来年にも実施すべきとしている次期総選挙では、100人以上の候補者を擁立し、政界のキャスティングボートを握ると強調。与野党との連携については、消費税増税ありきの議論には乗らないが、消費税を地方財源に回すなど消費税の用途についての議論は拒否しないと述べた。また特別会計を地方に分割する政策が必要と指摘した。

 与党との政策連携について、「表現ぶりとして幹と根っこが残ればよい」とし、政策の何割程度まで妥協できるかについては「それは争点次第で一概に言えないが枝葉の部分は妥協する」と述べた。

 民主党と自民党の大連立構想については、「両党とも大きな政府で官僚主義、増税路線」と指摘。こういう路線が現実になると、「国民は『政治に期待できないと』ニヒリズム(虚無主義)になる可能性が極めて高いく、官僚ファシズムで(官僚の)やりたい放題になる可能性がある」との懸念を示した。

仙谷官房長官が大連立の可能性を示唆したそうで、「みんなの党」の人気はますます上がりそうです。
そして、時事通信社が最近実施したアンケートによると渡辺代表はついに「次期首相にふさわしい人物」のトップに躍り出たそうです。

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201007/2010072300643

2010.07.27 11:34 URL | ぽむ #mQop/nM. [ 編集 ]

 「みんなの党」と自民党は、解雇規制の緩和をアジェンダや公約しています。公務員だけでなく民間労働者も叩きの対象です。政治的には連合を潰して民主党を壊滅させるのが目的でしょう。
 ところで、「みんなの党」のリフレ政策に自民党は、石破さんが「ハイパー・インフレになる」と反対しています。1990年代のアルゼンチンあたりを連想しておられるようで、菅さんのギリシャよりリアリティがあります。民主党のリフレ派が「みんなの党」に釣られ、人脈が重なる凌雲会が動いて民主党本体が日銀法改正やリフレに組みして、結果、スタグフレーションになると、こっちからも民主党は再起不能になり、日本経済も壊滅します。
 今回エントリーの「みんなの党」の2つの目玉政策は、どちらも、民主党を崩壊させるだけでなく、日本経済と国民生活を壊滅させる毒です。ご用心ご用心。

2010.07.27 17:15 URL | トホホ #/Amn5WiM [ 編集 ]

天木氏への批判が出ていましたので、直接意見を求めるという手ががります。
私自身も全肯定とはいきませんので心情は察します。

8月8日(日曜日)に都内で講演会があります。そこで質問を受け付けるそうなので、関東圏の方々は行かれると良いでしょう。

場所は以下の通りです。
赤坂区民センター大ホール
住所 港区赤坂4-18-13
アクセス 地下鉄銀座線・丸の内線 赤坂見     附駅 A出口徒歩10分
     大江戸線・半蔵門線 青山一丁目     駅  4番出口徒歩10分 

2010.07.27 22:17 URL | 不肖の弟子 #IsFbO0XM [ 編集 ]

久しぶりに投稿します。

私は小沢信者ではないが、今回の辻元に怒りをおぼえる。彼女は今日テレビに出まくり、無所属で頑張ると述べていた。実際は適当な時期に民主党入りするでしょう。今度は「無所属ではないもできないから」と屁理屈を述べるでしょう。保坂さんの言わんとすることはわからないわけではないが、前原との「最後の別れ」の涙に私は鼻白む思いがした。

もはやこの国にリベラルな政党さえ存在しないというのが現実でしょう。

皮肉を言えば、小選挙区制をまい進させてきた小沢は、結局、リベラル派の崩壊に貢献したということでしょう。小沢も菅直人も馬鹿の一つ覚えのようにイギリス政治を信奉してきたツケがここに至ったとしかいいようがない。イギリスは実質的には一院制であるのに、それさえ気付かずにいるとしか思えない。アイルランドの政治を勉強して来いと2人には言いたい。

辻元は社民党が崩壊し消えてなくなったら、拍手喝さいすることでしょうよ。

2010.07.28 12:48 URL | 負け組みの矜持 #- [ 編集 ]

「みんなの党」の躍進は既に昨年の総選挙でみられた現象です。
民主党の圧勝・政権交代ばかりが話題になりましたが、実は、小泉政権の「構造改革」を全面的に否定する社民・共産・国民新が苦戦したのに対して、同じ少数政党でありながら「構造改革」を継承する「みんなの党」だけが票を伸ばしたことに、社民や共産は当時からもっと危機感をつのらせるべきでした。

民主党が政権を獲ったからといって、小泉流の自己責任論が否定されたわけではなかったのです。結局「一度変えてみるか」という以上のものではなく、「自民党をぶっこわす」と絶叫した小泉政権への人気と中身はたいして変わらなかったのです。また、これは個人的な印象ですが、民主党が「国民の生活がいちばん」を強く打ち出したのは3年前の参院選のときで、昨年の総選挙ではそれより「脱官僚」をウリにしていたように思えます。
そして「子ども手当」に対する不評をみればわかるように再分配政策も一般にはほとんど理解されていないようです。それよりも既得権に安住している連中を懲らしめるべきだという主張が支持を得やすいのでしょう。民主党が行った政策のなかで「事業仕分け」が極めて人気が高かったことにもそれが現れています。

更に、雑誌「SIGHT」が参院選挙前に「みんなの党」特集を組んだことにみられるように、リベラル派の取り込みに成功したこともいわゆる「リベラル左派」にとっては脅威です。川田龍平氏の入党なども「リベラルなみんなの党」のイメージアップに貢献したことと思われます。国籍法で示したような氏自身の資質にもよるでしょうが、自分たちの陣営に引き込めなかった既成左翼にも問題ありと言わざるをえないかもしれません。(著書「貧困大国アメリカ」で戦争までが民営化されていくアメリカの現実を書いた堤未果さんはどう考えているか知りたいところですが。)

残念ながら、リベラルや保守を問わずいまだに「小さな政府」が良く「大きな政府」が悪いという価値観が根強いようです。「大きな政府」はムダが多く官僚がはびこる温床となりやすい、政府の干渉が強く自由がないといったようなイメージが刷り込まれているのでしょうね。それが単純に「左翼」に反感をもつ保守層だけでなく先鋭的なロック評論家だった(今でも?)「SIGHT」編集長渋谷陽一氏みたいな元々はアナーキーな傾向の人が「小さな政府」に傾く理由じゃないでしょうか。
余計なことですが今や「みんなの党」を積極的に支援する渋谷陽一氏をみると、70年代日本のカウンターカルチャーが行き着いた先がこれかとため息が出ます。かって「Rockin' On」を読んでいたおませな子供だった私としては。

2010.07.28 17:47 URL | ぽむ #mQop/nM. [ 編集 ]

こんな役人叩きの論理なんて、
田舎の財界誌がとっくの昔から僻み根性でやっているわけだが、
しつこく残っているのはやはりそう思う人々が多いからとしか言いようがない。
当方にはそんなのが月刊で三誌もあるって、おかしいだろ。
しかも広告主の大半が建設業者って…ギャグ?

2010.07.28 22:21 URL | 観潮楼 #- [ 編集 ]

>ぽむ様

今回の選挙結果で一番痛手をうけたのは、実は国民新党に代表される「旧来型保守」ではないかと私は考えています。
郵政民営化阻止の主張が受け入れられなかったのも、既得権益の温存とみなされたからでしょう。
現時点では国民の同意を得られているとはいい難い外国人参政権や夫婦別姓について、どの党よりも明確に反対を訴えたにもかかわらず、積極的財政出動や雇用確保優先の姿勢を強く打ち出したことで全て「帳消し」とみなされてしまったということです。

国民新党以外の右派は今やどこも完全な守旧派とは言い難く、既に昭和の香りはしません(中には、私としては偽装右派とも思えるのもあります)。
過去を全否定するだけが能ではないと思っている私は国民新党を支持していた(全てにおいて主張が一致しているわけではありませんが)のですが、残念な結果になってしまいました。
もはや本格保守の時代ではないのかもしれません。

2010.07.28 23:50 URL | 元大阪府民からの伝言  #- [ 編集 ]

亀井静香が記者会見で「女心と何とやら」と述べて千葉法務大臣を茶化すように非難していた。本当に亀井という人は、死刑廃止論者なのでしょうか。

何故にこうも差別的言動に無頓着なのでしょうか。

2010.07.29 14:03 URL | 負け組みの矜持 #- [ 編集 ]

http://www.asahi.com/politics/update/0727/TKY201007270508.html?ref=goo

 「みんなの党」が特別会計に切り込むそうです。大変結構なことです。
 しかし、切り込み先が労働会計で、企業側の保険料負担を減らすことが目的とは、労働者嫌いの「みんなの党」らしい。「みんな」とは資産家だけで、労働者は含まれないらしいです。
 道路特別会計には頬かむりかな?
また、八ッ場ダムの工事続行を主張するのも、渡辺さんの個人的事情かな?

2010.07.29 15:30 URL | トホホ #/Amn5WiM [ 編集 ]

官僚・公務員叩きといっても様々だけど、再三指摘があるように、もっとも無駄の多い地方公務員の人件費問題などが自治労との関係で民主党が手を出せないというのはまったくおかしな話で、現業や一部幹部の高待遇に比して、若手の職員の給与削減や新規採用減などという形で、国家公務員より酷い形で犠牲が出ている。こういうところには、みんなの党の政策がとりいれられるといいと思うのだが。

相変わらずマスコミのみんなの党持ち上げぶりは凄いのだが、渡辺のキャラクター、そして去年の総選挙以前に自民党を離脱したという点が、大きいと思う。

2010.07.30 01:10 URL | KKY #- [ 編集 ]

テレビの夜の政治ショー番組だけではなく、昼間のワイドショー番組でも、巧妙に民主叩きが続いていますね。そしてもはや社民や共産はその対象としても無視されています。
普天間の問題でもそうでしたが、まともに深く考えれば、いかに自民公明の主張には自己矛盾があるか明白なのですが、マスコミは自分らの押す勢力の不利になるような事は決してしないのです。
で、いまそんなマスコミがしきりに持ち上げているのはみんなの党です。
あれだけマスコミが持ち上げて人気を博していた舛添も、自民党を抜けて道具としての価値が無くなったいまでは過去の人です。
マスコミなどの旧体制派の考えるこの国の政治など、その程度のものでしかないのですね。
じつに無責任です。だから彼らに政治を任せて置けないのです。

今回の参議院選挙では、あえて単純に言わせてもらうと、前提に「政治とカネの問題」というマスコミと地検特捜部が作り上げたキーワード(フィクション)で、民主党への支持に足かせをはめ。
そして財務官僚の甘言に引っかかった菅総理の失言が、思わぬ国民の反発を買って民主の票のかなりがみんなの党へ流れた。
みんなの党が伸びたといっても、一部の日本的教養人(笑)は別として、支持した国民の多くは間違いなく、「国会議員は自らは痛みを伴わないくせに、こちら(国民)にだけ増税の痛みを回すな」とかいうキーワードに見事にコントロールされてしまったということでしょう。

理屈はあとで幾らでも付けられますが、この国の国民はそんなに賢くは無いです。
そもそも政治的・社会的な思考力は、幼少時からの積み重ねで会得していくものです。
ところが日本では、高校くらいまでは「子供は政治になど関心を持たなくてよい。そんな暇があるならば勉強をしなさい。」などとして、政治的思考力が育たないように自ら牽制しあい、又少なくとも家庭で政治について親子で語り合う習慣ももたない国です。
そんな環境で、成人したらいきなりまともな政治思考力が生まれるわけもないでしょう。
まさに無いものねだりです。
だから日本人の多くは、大人になっても政治的社会的思考レベルはおこちゃま水準に留まっているのです。
でなければ無思想無教養の小泉総理に、あんなにも簡単に騙されて動かされるわけが無いでしょう。
それが現実です。

ちなみに今、京都大学などの日本を代表する大学内で、あの統一協会の勧誘活動が活発化しているようです。
日本国内では最高レベルの知性を持つはずの学生達が、あれだけ社会的に騒がれた統一教にいまだに引っかかってしまう現実がそこにあります。
受験勉強しかしてこなかった政治的社会的に純粋無垢の学生達は、カルト集団にとって格好の餌食なのでしょう。
そしてそんなカルトからも平気で支援を受けていたのが日本の旧体制派に属する政治家達です。
その代表が安陪晋三であり、総理大臣にまでなれるのですから大した国です。日本は

2010.07.30 06:47 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]

寄って集って、議員定数削減とは、「大衆迎合にもほどがある。万死に値する」という思いの素寒貧な人間です。

政党ビラを読み比べない、新聞も誘導記事に釣られないように読むことをしない、人の政治談義を鵜呑みにする、挙げ句には棄権するか何かに釣られて自分の生活を壊す、そういう体たらく故に、独裁体制を敷きたい奴らに餌を与えることになる。

憲法違反を平然とやらかし、部下を見殺しにした前原みたいに、議員定数削減に根拠を与えるようなことをやる手合いがいるから世話がない。
著名人の結婚式に出席している場合じゃないだろうが。
お祝い金を出すことや、祝電を送ることはいいけどさ。

2010.07.30 22:46 URL | 不肖の弟子 #FwsY.IlA [ 編集 ]

みんなの党は、政権公約として

「1人月額2~3万円の子育て手当を義務教育期間まで支給」

を掲げていました(今年5月半ば頃までは)。
ところが、参院選前には削除されており、「子ども手当はバラマキだから根本的に見直す」となっていました。
上記の「子育て手当」は民主党の子ども手当とほとんど同じなのに子ども手当法案に反対し、選挙前に何の説明もなく引っ込めました。

この党の「公約」は信用なりませんね。
給付つき税額控除、累進課税の強化なども、気がつくと削除されているかもわかりませんよ。

2010.08.02 21:30 URL | kiriko #eE08hbcs [ 編集 ]

>先鋭的なロック評論家だった(今でも?)
>「SIGHT」編集長渋谷陽一氏みたいな元々はア
>ナーキーな傾向の人が「小さな政府」に傾く
>理由じゃないでしょうか。

濱口先生の指摘する「リベサヨ」問題でしょうか。

2010.08.08 23:08 URL | Executor #8l8tEjwk [ 編集 ]













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