fc2ブログ

きまぐれな日々

初めに残念なニュースだが、岸井成格が毎日新聞の主筆に就任した。就任したのは先月だが、既に数か月前には岸井の主筆就任は決まっていたようだ。

これに伴い、当ブログは、2008年8月17日付エントリで開始を宣言した「『毎日新聞叩き』に反対するキャンペーン」を終了し、代わって「毎日新聞を含むすべての全国紙を叩くキャンペーン」を開始する。その理由は説明不要だろう。

それにしても、読売新聞の渡邉恒雄(ナベツネ)、朝日新聞の船橋洋一、毎日新聞の岸井成格と、三大新聞の主筆がすべて親米新自由主義派で占められる事態になった。心胆を寒からしめるものがある。

とはいえ、今回はその毎日新聞の「えらぼーと」回答結果を分析した記事である。以前から、今日公開すると決めて準備していたから仕方がないし、他には読売も「ボートマッチ」を実施しているが、毎日の企画には、候補者の回答を参照できるメリットがある。

昨年の衆院選前に、「えらぼーと」への回答をもとに、政党間の距離を測ってみた記事を掲載し、反響をいただいたことがある。2009年8月17日付エントリ「『右』に寄り過ぎた自民党と、巧みなポジショニングの民主党」がそれだが、今回も同じ手法で政党間の距離を測定してみたところ、面白い結果が得られた。今回は、下表のようになったのである。

「えらぼーと」_2010参院選

今回は、前回と表示の色合いを変え、5段階表示にしてみた。政党間の距離が非常に近い場合(0.25以下)を赤地白抜きで表示し、やや近い場合(0.25より大きく0.35以下)をピンク地、中間は白地、やや遠い場合(0.50以上0.60未満)をグレー地白抜き、非常に遠い場合(0.60以上)を黒地白抜きで表示した。

前回衆院選前の時の分析も、同じ表示にすると下表のようになる。

「えらぼーと」_2009衆院選

お断りしておかなければならないのは、今回の「えらぼーと」では正反対の意図を持った回答が同じ選択肢に収まってしまう設問があることだ。たとえば「子ども手当」に関する設問がそうで、「財源を他の政策に振り向けるべきだ」という選択肢があるが、「現金給付より現物給付を行うべきだ」とする社民主義的立場からの批判も、「現金給付も現物給付も不要だ」とする新自由主義的立場からの批判も、同じ選択肢に収まってしまい、この設問に関する両者の距離はゼロになってしまう。こういう問題点はあるものの、これは毎日新聞のアンケート自体の欠陥だからどうしようもない。今回の計算ではこれらに関する補正は行わず、機械的に計算した。

真っ先に気づくことは、自民党とたちあがれ日本、日本創新党、新党改革の距離がきわめて近いことで、特に自民党とたちあがれ日本は際立って近く、すべての二政党の組み合わせの中でもっとも距離が近い(前回は共産党と社民党の距離がズバ抜けて近かったが、今回は連立政権の政策の評価をめぐって意見が分かれた)。

昨年の記事で、自民党ともっとも距離が近いのが「平沼グループ」(当ブログにおける呼称は「平沼一派」)であると指摘したが、平沼一派側から見た場合、もっとも距離が近いのは国民新党だった。しかし、平沼赳夫と与謝野馨が野合して「たちあがれ日本」が結成された結果、「たちあがれ日本」の経済政策が自民党と同じとなり、両党の距離がさらに接近したのだ。自民党と「たちあがれ日本」の距離の近さは異様である。

昨日(4日)に放送されたテレビ朝日の『サンデーフロントライン』では、大手生保会社の人間が作った、縦軸に「保守?リベラル」、横軸に「増税賛成?増税反対」とする怪しげなフリップを見せて、自民党から右翼政党「たちあがれ日本」が分かれて、その結果民主党と自民党の二大政党間の距離が縮まった、などと言っていたが、それは大嘘である。事実は、民主党と自民党との距離は縮まるどころか広がっている。一方、自民党を飛び出した「たちあがれ日本」と自民党の距離などほとんどない。自民党は、野党に転落して右翼度を強め、「トンデモ政党」と化しているのである。

とにかく番組で示されたあのフリップはあまりにずさんで、あんな馬鹿な仕事しかできない無能な人間が高給をもらっているかと思うと、それだけで腹が立つ。横軸に「増税賛成?増税反対」をとって、社民党、共産党と国民新党を「増税反対」だとしていたが、3党は「消費税増税」に反対しているだけである。「増税反対」を主張しているのは新自由主義政党である「みんなの党」だけである(「みんなの党」も法人税減税後景気が回復すれば消費税増税を念頭に置いている)。逆にいうと、社民党や共産党の「消費税増税反対」も、それだけのメッセージしか有権者に伝わらない場合、「みんなの党」を助けるだけになる。もっとも、社民党の阿部知子のように、唐突に消費税増税の必要性をテレビ番組で口にすると、自らの属する政党の勢いに水を差すことになる。社民党は、社民主義の理念についてアピールする日頃の努力が欠けているとしかいいようがない。

あの馬鹿げたフリップを示した人間の意図はミエミエで、要するに民主党と自民党に大連立を組ませたいのだ。そのためのポジショントークである。だがそんなことをしたら、間違いなく民主党の分裂を誘発し、大きな政治の混乱を招くだろうから、菅直人がよほどの馬鹿でない限り、そんなことはしないと私は予想している。むしろ私が自らの分析結果を見て思ったのは、参院選後の民主党と公明党との連立の可能性である。

前回、「巧みなポジショニング」と評した民主党だが、今回は前回と比較して全政党と距離が開いている。距離が「非常に近い」政党も「やや近い」政党も1つも存在せず、社民党、国民新党、みんなの党、公明党の4党と適度な距離感を持っている程度だ。また、前回自民党と「やや近い」関係にあった公明党は、自民党とは「やや遠い」関係になってしまった。公明党も「非常に近い」政党も「やや近い」政党も持たないが、もっとも数字の小さい、すなわちもっとも距離の近い政党は民主党なのである(但し数値自体は前回よりやや大きい)。民主党と公明党の連立であれば、消費税増税に反対する「うるさい国民新党」も切れて、小沢グループが再編を仕掛けようにも対抗勢力を作るために手を組む相手が見つからない(強いて挙げれば自民党になるだろう)、こう考えれば菅首相が公明党との連立に傾斜する可能性はかなり高いように思われる。

ところで国民新党だが、これまで民主党の新自由主義化を阻止する勢力として評価していたけれども、ネガティブな面にも目を向けざるを得ない。表を見れば一目瞭然、国民新党は衆院選前と比較して保守色を大幅に強めているのだ。たとえば「取り調べの可視化」については、民主党の千葉景子法相が思いのほか弱腰だったり、国家公安委員長の中井洽がブレーキをかけているせいもあるが、亀井静香がかなり強硬な反対派である影響も大きいのではないか。連立政権の政策に成果が少なかった理由には、国民新党の悪影響も相当あると言わざるを得ない。仮に民主党が国民新党を切って公明党と連立の組み替えをした場合、国民新党の「自業自得」という側面があることを否定できないのである。少し前に植草一秀が民主党と公明党の連立を熱望していたが、なるほど民主党命の人間がそういうことを考えたくなる理由もわからなくはないと、初めて思った。社民党にせよ国民新党にせよ、参院選で投票したいという気が起きる政党ではなく、やはり私の選択は「選挙区も比例区も共産党」しか残されていない。

もっとも、国民新党を批判しているからといって、間違いなく直接税をいじる前の消費税増税を実現させるであろう民主党の「国民新党切り捨てによる公明党との連立組み替え」になど、私は与しない。公明党は、自公連立時代の悪行があまりにひど過ぎた。今度の参院選では、政権交代9か月の採点という意味合いもあるが、10年の長きにわたった自公連立政権の総括もまだなされていないのである。


↓ランキング参戦中です。クリックお願いします。
FC2ブログランキング

関連記事
スポンサーサイト



以前、民主党左派+公明党+社民党+共産党で協力がが出来れば、左派からすれば一番理想的だとコメントで書いたら、誰かから公明は絶対嫌だと批判をいただいたことがあるが、素直に考えればそうでもしないと多数派の協力は不可能で、民公連立も民主党が本当に公明党本来の主張に寄ってくるなら、意味のあるものになるかもしれない。しかし・・。

こうしてデータでみると間然するところがない見立てのようにも思えるが、実際その通りに動くかどうか。これまでの協力関係で言うと、自民党と公明党の連立、そして民主党と社民党の協力にかなり無理があり、自民、民主が小政党に必要以上に遠慮してきた面が大きいと思う。

また、現所属議員ではなく候補者、それも民主党にとっては前執行部の立てた候補者にすぎないというところにも、注意が必要だろう。何より民主党のヒラ議員について信用ならないのは、鳩山政権末期に議員の相当数が普天間基地の国外県外移設のアピールに署名しながら、なんらの行動を起こさなかったこと。今回驚くべきことは、民主党の候補者の半分近くが「日米同盟の多国間条約または平和条約への移行」を支持していることで、これは論理的には日米同盟の廃棄ということに等しく、菅の日米同盟深化とは真っ向から反するのだが、おそらくそんな自覚は候補者にはまるでないのだと思う(山岡の日米中三角形論みたいなもの)。一方で、24%が解釈変更での集団的自衛権行使に賛成しており、こちらは自覚的なタカ派が多いのではないか(2001年参院選では、民主党では同様の主張をした候補者は1人!だった)。

今後民主党執行部がどのような協力関係に進んでも、小規模なものならともかく、それがきっかけであからさまな党分裂という自体が起きるとは思えない。結局のところ、小選挙区の時代にあって(参院選にしても1人区が中心であることは間違いない)いかに議員が執行部の影響を受けやすいかということだと思う。

すると、口では勇ましいことをいいながら、さしたる急進的な保守的政策を実行する気があるとも思えない自民党と、執行部が新自由主義的政治家で占められる民主党との協力の可能性もかなりあるように思う。が、それ以前にまず現実的なのは、以前与謝野について指摘されていたように、接着剤のようにして第三極保守政党をとりこみ、その後に自民党との協力を探るということではないか(自自公と同じ)

公明党にとっても連立参加となると痛しかゆしで、まだ自民党との選挙協力は残っているようだが、いきなり民主党との連立というとあまりに節操がないとの批判を受ける可能性もある。彼らは一貫して影響力を与えられる地位にいることを望むので、あるとしても、ゆるやかな部分連合のようなものが、一番現実的ではないか。

2010.07.05 09:35 URL | こころ #- [ 編集 ]

公明党みたいなカルトまがいがいまだに政治に居座っていること自体がもう異常です
どういう政策を持ってきても支持はできません

自分から見れば、みんなの党=カルト=自民党=老害新党でしかないので

言うまでもなく共産党はほとんど、勝てないでしょう

ここ最近のエントリーでは管理人さん自身が政治経済というものに対して、意識しているかどうかはともかく絶望しているのではないかというようにも感じ取ってしまいました(自分はそうですが

国民新党もどちらかと言えば、自民党的な性格はあって、ただグローバリゼーションや郵政民営化に比較的、反対な立場を示していただけです
自分はそこまで、リベラルではないのでまあいいんですが



絶望して、このまま死んでいくわけにもいかないから、他のサイトで見ましたが半農半×みたいに自分たちで少しずつ生きていけるようにしていったほうがいいと思います

投票したい政党や政治家がいないから、棄権したら政治経済について語る資格はないとか言われて、反対にどれか一番ましなのに入れても、最終的には投票したおまえらが悪いとか悪政に加担したとか言われてしまいます

2010.07.05 09:48 URL | マイケル #- [ 編集 ]

それから、詳しくは書けませんが企業や地域によっては、社員や身内に対して、ここに入れないと(以下自粛 みたいな一種の圧力もあります
日本は戦後は米英仏を主軸にした西側についたわけですが、名前だけとは言え一応は民主主義や言論の自由が認められているのに
本当に名前だけだったみたいです
アメリカが持ち込んだもので、ほとんど唯一いい制度だった

2010.07.05 10:01 URL | マイケル #- [ 編集 ]

問題は、公明党は極端に言うこととやることが違う「面従腹背」な傾向がものすごく強い、てとこでしょうか。

最近は「福祉」を前面に出しているようですが、ご存知のように近年の福祉切捨て傾向は、自公政権で公明が自民の意向に沿って実現させてきたものです。
本音の部分で福祉政策をやりたいというモチベーションが公明の幹部には絶対に、ない。
むしろ、未だ自民党と一緒になって現政権批判を合唱している辺り、政治勢力的には殆ど自民党と融合している状態なのでは。

公明は上述のように言動が一致せず、これは要するに「やりたい政策なんか持ってない」からでしょう。
学界の政治部として政界に発言力確保できればいいのであって、政策の方向性は権力が維持できたら何でも構わない、だから党是と正反対に近い自民と長年連立できた。
そして、その間に政界の人脈や組織に於いて自民と一体化が進み、もはや身動きが取れ難くなっていると思われます。
損得で考えたら、自民の末期にはもう支持がなくなる一方なのは明白で、さっさと切り捨てて民主と組んでいた方が良かったはずです。
でも、下野の責を問われて執行部交代しながらまだ自民の尻尾のようなことを言っている、てのは、要するにそういうことなんでしょう、引っ付き過ぎて大手術しないと切断できない。

ネタの割れてない「みん党」は勢力を伸ばすようですので、選挙後に新自由主義的なロクでもない連立が出来そう、なのは予測できますが。
なんだか小泉政権のクローン再生みたいになってきました。まあマスコミの論調に従って動くと結局どうしてもそうなってしまうのか。

2010.07.05 16:55 URL | Gl17 #EBUSheBA [ 編集 ]

http://critic6.blog63.fc2.com/

 こういう見方もあるようです。
結局は参議院選挙の獲得議席数と、その後の連立模索によって、再編も視野に入れた綱引きの夏になるのでしょう。再編そのものは選挙区があるので、たやすくは無いでしょう。
 
 しかし、私は、菅氏や仙石氏が「民主党右派」(凌雲会や岡田G)とどこまで一体化しているか、疑問です。代表を取るためと実務を仕切らせるために右派を利用して、セフティネット拡充の実を取る、希望的観測ですが。
 消費税の逆進性や、所得税最高税率の引き上げや、法人税課税ベースの拡大(租税特別措置廃止)を、ようやく言い出しました。菅氏や枝野氏は議論しながら考えを詰める人たちなので、そのスタイルを選挙中も続けているのか?
 選挙を戦っている候補者たちには迷惑なことですが、そういうところが前任者と違う畳水練なのでしょう。

2010.07.05 19:03 URL | トホホ #/Amn5WiM [ 編集 ]

民公連立の可能性は私も考えていました。 「郵政改革法案」の先送りも連立から「国民新党」を追い出す口実を作りました。 民主党が参議院選挙に勝つか負けるかにかかわらず「郵政改革法案」は廃案になるでしょう。そして「国民新党」は連立を解消し民公連立政権が誕生します。 唯一計算出来ないのは「小沢一郎」の存在ですが・・・?

2010.07.05 20:19 URL | 世直し大工 #- [ 編集 ]

 菅首相は参議院選挙後に超党派で税制改正の議論をしましょうと門戸を広げたのですから、有権者の反応や意見を見聞きしながら提案を変えていく、双方向発信の新しい選挙スタイルも、私は好きです。
 しかし、「俺の意見に賛成か反対か」と迫った人や其のご子息を未だにありがたがる人が多いせいか、「ブレる」「大衆迎合」と貶されていますね。
 民主主義国の政治家ですから、独りよがりでブレない人よりも、有権者のニーズに機敏に応える人のほうが、良い政治家だと私は思いますが。

 さて、連立相手ですが、みんなの党や公明党よりも、自民党の方が可能性は高いと思います。今の民主党執行部や前原氏にとって、谷垣氏や河野氏の方が、渡辺氏や池田大作氏よりも話がしやすいでしょう。
 合併ならともかく、連立だけなら、小沢氏も反対はなさらないでしょう。野党の方は、「極左」と騒ぎ立てたことなど素知らぬ顔で、喜んで擦り寄ってこられるでしょう。其の心配があるから「ブレなかった」純ちゃんは、「当分は野党でいるほうがいい」と早々と釘をさしているのでしょう。でも、待てない方が多いようです。野党には。

 菅氏は、逆進性が心底イヤなのだと思います。下記の方が書かれているように、財務官僚とお互いに洗脳しあって、やっぱりャ~メタ、とはならないにしても、
納税者番号、累進税率引き上げ、負の所得税、租税特別措置廃止、資産課税は実現する可能性があります。
 大連立までやるのであれば、宗教法人課税と広告税も、実現してほしいです。
 消費税は、色々やった後の最後の手段です。

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100705/1278342073

2010.07.06 20:14 URL | トホホ #/Amn5WiM [ 編集 ]

あれだけ反貧困と騒いだのに、今回の選挙戦では音沙汰もない。
増税論議と絡めるなら「更に貧困を拡大することになる」という切り口もあるだろうに。
結局、ネタとして消費しただけなのかと呆れていたが、
今日付けの『毎日』文化面の中島岳志論文は上記の指摘をしており、評価できた。
「今度の選挙のポイントは『(去年の総選挙で示された)新自由主義へのNO』が継続するか否か」も納得。

2010.07.06 21:44 URL | 観潮楼 #- [ 編集 ]

自民党が与党だった頃、野党の中にはその自民党の補完政党のような野党が存在していました。いつもは革新的なことをいっておきながら、他の野党が自民党を追い込んでいる肝心要のときに、それを邪魔していました。この野党、自民党を与党に据えて普段は革新的なことを言いながらもただお気楽批判ばかりをしていたものと思います。はじめから政権与党としてやる気は微塵もなく、万年野党に徹して、ひたすら幹部が毎週のようにTVに出演してお気楽批判で小遣い稼ぎをしていたように思えます。はじめからお気楽批判をビジネス化していたのかもしれません。見え見えでした。まあ、もっもらしい革新的なことをいっている政党の中にも汚い政党があるものです。
こんな政党にだけには、まちがっても投票したくありません。

2010.07.06 22:17 URL | 匿名 #sSHoJftA [ 編集 ]

こころさん
>今回驚くべきことは、民主党の候補者の半分近くが「日米同盟の多国間条約または平和条約への移行」を支持していることで、これは論理的には日米同盟の廃棄ということに等しく、菅の日米同盟深化とは真っ向から反するのだが、おそらくそんな自覚は候補者にはまるでないのだと思う

同感です。
しかも今回の「えらぽーと」は「日米同盟」といったソフトな言い方ではなくストレートに「日米安保」としていました。
「日米安保」=「日米軍事同盟」はごまかしようのない事実です。ですから、こころさんがおっしゃるように、「日米同盟の多国間条約または平和条約への移行」を支持することは、論理的には日米安保の廃棄を意味します。少なくとも、全員が「平和友好条約に改める」か「廃棄」と答えた社民・共産の候補者の意識にはそれがあったでしょう。
しかし、大多数の民主党候補者にはそんな意識もない上、それが党首の対米路線とは真っ向から対立すると事とも思っていないのでしょう。更にこの設問が国のあり方を考える上でどれほど重要なことであるかも。
要するに、「なんとなく聞こえがよい」答えをお気軽に選んだというだけに思えます。だから、彼らの多数が「9条改正反対」を選んでも信用できないのです。執行部の出方によっては、いともたやすく解釈改憲になびいてしまうのではないかと。

2010.07.07 01:57 URL | ぽむ #mQop/nM. [ 編集 ]

民主党あたりの味方をしなかったり、ごく当たり前の批判をする所を、自民党の「補完勢力」なんて呼ぶ方がまだいるんですねえ・・・。
いまだにそんなこと言ってる人たちって、
結局、いつまでたっても自エンドしてないんですよね。
心のよりどころは「自民党よりマシだろ」ってことだけなんです、いまだにね。
これは「左側」の解消し切れていない大きなネックだと思います。(自分も含めてですが)

こないだ寒総理がテレビで(TBSかな)言ってましたよ。
「2大政党制の下で何度か政権を行き来するような政治が理想」だそうな・・・。
まさにこれこそ、マスゴミ・官僚・そして財界さまの思い描く理想でしょう。

普段はマスゴミだの、官僚がどうだの声高に叫ぶ人たちが、
結局はそのマスゴミさんたちの手のひらの上から出られないでいるわけです。
そういう「左側」の人たちが、
今この国を蝕んでいる保守勢力の「補完勢力」となってることにいつになったら気づくことやら。

1年前には燃えに燃えていた「左側」が、
例えば有名ブロガーたちも今なぜかテンション低っくいのも、
自エンドしてない証拠かもしれない。
本当に世の中をよりマシにするのであれば、結構今チャンスだと思うんですけども・・・。
もはや「自民党よりマシ」なんて言葉に何の意味もないでしょう。
一歩進んで、
「民主党(&自公)よりマシ」で燃えてほしい所なんですが、「それでも民主党」っていう「左側」がまだまだ多そうで、もう・・・。
マスゴミの手の平からいつ卒業するんだろう?
ヤツラが発表する選挙予想に、従順に反応しちゃってるわけでしょ今(笑)。これじゃB層を笑えないでしょう。
あれって調査の精度というより、アナウンス効果の方がよほど大きいと思いますけどね。

今までは「右側」を応援する人たちのせいで、世の中変わんねえんだな、と思ってましたが、
むしろ「左側」の問題なんじゃないかと思うようになった今日この頃なわけです。

どうか選挙は「たまには」自公&民主以外でお願いしたいものです。

2010.07.08 01:17 URL | siroto #TNM/UGZw [ 編集 ]

3年前の参院選の高揚感がなつかしいです。
決して民主党支持ではない上、「二大政党制」を生み出した90年代の政治改革に批判的な私でも、とにかく安倍政権を終わらせるために民主党に勝ってほしかった。民主党候補者の宣伝カーが通れば、心から手も振りました。小沢一郎すら頼もしく思えたものです。(それでも比例では民主党には入れなかったのですが)。
それが、昨年の総選挙。懸念していたこととはいえ、小選挙区制のもとでの「政権交代」の行き着く先が見え始めていました。だから、郵政選挙から4年、待ちに待っていた総選挙だったのに心はわきたちませんでした。そして、こんどの参院選。消費税・普天間という二大争点で最大与党と野党第一党がほとんど変わらない主張を掲げているのですから、選挙なんかしなくても同じという事態になってしまいました。
もう、こうなったら「戦略的投票」なんか考えません。死票になろうがかまわない、選挙区も比例も自分の考えに近い候補者・政党に素直に1票を投じることにします。

ところで、昨日の日記に

>少し前に沖縄の米軍基地問題を巡って言葉が二転三転させ、支持率を暴落させた政治家がいたが、瓜二つだ。

と、ありましたが、現首相が唐突に消費税増税を言い出した理由のひとつが、普天間問題での失態から国民の目をそらしたいからだったと言われています。しかも、この件に関しての現首相の変節ぶりも税制問題に関して以上にひどいですからね。
だいたい、前総理の支持率を暴落させたのが普天間問題への対応だったのに、その方針を継承することを明言した現内閣が発足直後あれだけ高かい支持率を得たのも不思議な事です。
おかげで、連立脱退直後はねあがった社民党の支持率はあっけなく消え去りました。

2010.07.08 02:06 URL | ぽむ #mQop/nM. [ 編集 ]

前総理の“功績”が、沖縄の基地問題を本土に可視化したこととすれば、税制問題に国民の目を受けさせたことは現総理の“功績”と言えるかもしれませんね。

2010.07.08 02:23 URL | ぽむ #mQop/nM. [ 編集 ]

たちあがれ痔民!

三橋貴明「ジーク自民! 2ちゃんねらーこそが、日本の次の時代を担う国民である!!」

http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/news/1278351790/

痛すぎてクソワロタ
いやほんとにもう少ししっかりしてくれ痔民

痔民一党独裁からミンス一党独裁になる悪寒

2010.07.09 02:39 URL | west #qbIq4rIg [ 編集 ]

共産党も社民党も、頑な過ぎますね。

確かに、頑固さは必要ですが、
連立を組んだら、全てを通そうとするのでなく、
幾つかは妥協しても、
一でも多く、自分たちの主張を、受け入れてもらう事が一番、必要な気がします。

普天間の問題は、民主党側が悪いのは判っているけど、
離脱より、代わりに何らかの社民党の大きな大切な意見が通った可能性が高いと思いますので、

社民党には、所得税の累進課税強化(最高税率の税率大幅アップ)に、大きく貢献出来たと思うのです。


共産党にも、同じ思いですが、
今、共産圏である中国の貧富の格差広がっているので、
共産党の目指す、平等が、実際には大きく崩れている様に見えます。

公明党は、今の状態ですと、
自民党の主張を丸ごと、取り入れている様に見えて、
公明党自体が、何を主張しているのかが全く判らない状態ですね。

2010.07.09 06:24 URL | かまぼこ #XmHeyEnw [ 編集 ]

私は共産党に入れましたが、
共産、社民が伸びないのはマスコミだけでなく自身の問題もあると思います。

共産党はすぐに人を組織に入れようとする(まるで宗教のよう)。

社民党はブレーンがいないのか政策があまりにも稚拙で、マスコミに流されて新自由主義的な法案にも賛成することもよくある。

この2点を直すだけでも支持率は上がると思います。

なによりこの2党が互いをライバル視していて相互に批判をしていることが問題だと思います。

昔なにがあったかは知りませんが、互いに少数政党なんだから少しは協力したらいいのに...。

2010.07.12 01:17 URL | redondo #qjO/rMHk [ 編集 ]

自民極左政権から自民中道政権
そして
民主極左政権

中川(酒)氏の功績もわからず知らせず叩くマスコミ、踊らされる日本人

自民の良い所ばかりだった
麻生政権をたたける日本人って本当に
情報を消化出来ない人達なんですね

日本解体3法案も賛成するつもりなのですかね?

自分で調べて自分で考えてみようよ

どちらが多数派かをアンテナの感度を良くして多数派に付く 
のがどんな結果をもたらしたのか 少しは自覚して欲しい

国会法改正

放送法改正

これがどんな意味を持つのか
そこから考えて見るのが早いと思う

まだみんな覚えているから話がしやすいでしょう

2010.07.12 07:10 URL | 日本はどこどこ #- [ 編集 ]













管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://caprice.blog63.fc2.com/tb.php/1089-d16959f3