司会は懐かしさなど全く覚えない田原総一朗、民主党からはすっかり口が達者になった細野豪志、自民党からはすっかり影が薄くなった石原伸晃、あと社民党の辻元清美や共産党の穀田恵二らが出演していた。
税制の論議がメインだったが、辻元氏がもっとも当ブログの意見に近い発言をしていた。普天間基地移設問題では福島瑞穂党首が頑張ったが、経済問題に関しては辻元氏の方が福島氏より一枚上手であるように感じた。辻元氏のような人が、社民党と(もし存在するのであれば)民主党左派を束ねる形になれば、社民主義的主張も力を増すのになあ、と思った次第だ。福島党首との距離が遠いように見えることは残念だが、今後の政治において、辻元氏は重要なプレーヤーの一人になるだろうと改めて思わされた。
だが、今日のエントリの主題はそれではなく、福島瑞穂氏同様、経済問題を不得手とする菅直人首相がたくらんでいる「財政健全化会議」の座長に与謝野馨を据える構想への批判と、以前から民主党がたくらむ国会議員比例定数削減への批判。これが今日のメインテーマである。
前者は、『朝まで生テレビ』の番組中で、田原が情報を提供したものである。菅首相が超党派の財政健全化会議を、「自民党」という党派名を出して呼びかけ、当ブログはもちろんこれを批判したのだが、田原はなんと、菅首相がこの会議体の座長に、「たちあがれ日本」共同代表の与謝野馨を据える意向だと暴露したのである。
与謝野馨といえば当ブログにとって「天敵」の一人であり、「小さな政府」と「消費税増税」の両立を目指す与謝野を、「考えられる限りもっとも苛酷な経済政策を目指す政治家」であるとして、安倍晋三や平沼赳夫を筆頭とする「政治思想極右」の政治家たち(他に城内実や稲田朋美も当ブログではおなじみ)と並んで攻撃の槍玉に挙げてきた。
この与謝野を座長とした「財政健全化会議」なるものができたとしたら、その会議体が打ち出す方向性は決まっている。「消費税増税」と「小さな政府」の両立という最悪の政治。与謝野馨は中曽根康弘直系の政治家であり、読売・ナベツネ(渡邉恒雄)の強い支持を受けている。参院選後に民主党と自民党が「大連立」を組むか否かにかかわらず、与謝野を座長とした「財政健全化会議」が発足するだけでも、これは事実上与謝野を接着剤とした大連立だ。
おそらく民主党は、「たちあがれ日本」にくっついている平沼赳夫一派や、下野してますます極右色を強めている自民党とあからさまな形で「大連立」を組むところまではいかなくて、経済政策に関してのみ民主党と自民党が与謝野馨を軸として協力するという形になると予想しているが、これは私が前回の記事で非難し、『kojitakenの日記』で(経済軸上での)「超絶極右」と評したナベツネ(読売)が思い描く通りの税制改革が行われることを意味する。すなわち、法人税減税と引き替えにした消費税増税であり、金持ち増税は決して行われず、消費税の増税分は財政再建に充てられる。
ケインズ派の学者たちの主張については、さまざまな論評がなされているが、昨日のテレビ朝日『サンデーフロントライン』で小野善康・阪大教授が強調していたことは、基本的には「再分配」だったと思う。もともと小野氏は「ニューディール政策」をやれと主張しているだけなのだ。ただ、金曜日(25日)付の朝日新聞夕刊文化面(東京本社発行最終版)に掲載された数理経済学者の指摘にあったように、再分配であれば所得税の方が適切であり、実際小野教授のもともとの主張もそうなのだが、菅首相が増税したいのは消費税であり、そこに残念な齟齬がある。これは政治の勢力分布において、与謝野・自民党・民主党右派・朝日新聞・読売新聞など、あまりにその方面からの影響力が強いからではあるが、所得税との比較を藤原帰一氏に質問された小野氏が、「どちらがいいかと言われたら所得税の方が良いけれども、消費税でもかまわない」という言い方をしていたのは、学者として妥協が過ぎると思った。そりゃ人頭税と比較したら消費税にだって再分配効果はあるだろうが、それはあくまで消費税増税分が再分配に用いられた場合に限る話であって、現実の政治が推し進めようとしているのは、「財政再建のための消費税増税」あるいは「法人税減税分を穴埋めするための消費税増税」なのである。これでは再分配効果が生まれるどころではなく、逆再分配になる。つまり、新自由主義のプロジェクトの目的である「格差の拡大と階級の固定」にいいように利用されてしまうだけなのだ。
与謝野を座長に据えた「財政健全化会議」などができたら、間違いなく上記の最悪の政治が始まる。だから、われわれのなすべきことは、参院選で民主党と自民党の議席数を減らすことであり、同時に「たちあがれ日本」には1議席も与えないことである。大部分の地方の一人区では民主党と自民党のどちらかが議席を獲得することは避けられないからどうしようもないが、比例区及び二人区以上では、民主・自民・「たちあがれ日本」の3党にダメージを与えるような投票行動が求められる。
特に、民主党に過半数の議席を与えてはならない。なぜならば、参議院でも過半数が得られたら、例の「衆議院比例定数80減」の法案を上程してこれを通すと民主党の枝野幸男幹事長が明言しているからだ。『朝まで生テレビ』でも細野豪志がこれに言及していた。民主党は参議院も40議席削減するとしているが、これも比例区中心の削減なのだろう。
菅政権を批判する小沢信者たちからも、この比例定数削減への批判はほとんど聞かれない。それもそのはずで、これは鳩山前首相や小沢一郎前幹事長が強く主張していた政策なのだ。昨年、当ブログはこの政策を批判するエントリをいくつも上げたが、コメント欄常連の方々からは強いご賛同をいただいたものの、他の「政権交代ブログ」で同様の主張をするところはほとんどなかった。今でも覚えているのは、当ブログの「天敵」の一人である植草一秀・元早稲田大学教授が、民主党の「比例定数80減」を批判するエントリを上げたことだが、小沢・植草・鳩山の「三種の神器」(植草一秀は「鏡」に相当するのだろう)として信奉する人たちにとっては、三種の神器にも序列があって、小沢一郎と植草一秀の主張が異なる場合、植草一秀の主張は、この例のような正論であっても斥けられるのである。なんたる個人崇拝の世界。小沢信者たちと相性が良いのは、ヒトラーのドイツ、スターリンのソ連、毛沢東の中国などだろう。
小沢信者批判はともかく、民主党が単独過半数をとれば「衆院比例区80削減」が実現してしまうのは、極めて深刻な事態だ。嘆かわしことに、「自ら身を切る」と称する民主党のこの妄動を支持する人たちが少なくないようだが、とんでもない話で、現在で既に日本の国会議員は世界的に見れば十分少ないし、ただでさえ民意を反映しない小選挙区の弊害がひどいのに、民主党が削減しようとしているのは比例区の定数なのである。それも、現在の180議席が半分近くの100議席にまで減ってしまう。これはとんでもない暴挙である。こんなことを断じて許してはならない。
民主党の単独過半数を阻止するためなら、先月まで「消費税増税」を主張していながら、急に「消費税増税反対」に主張を豹変させた二枚舌の渡辺喜美が率いる新自由主義政党「みんなの党」の力さえ借りたくなる、なんとも情けない今日この頃なのである。
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イデオロギーや立場よりも、とりあえず使えるものは使って、時間稼ぎでもしたほうがいいとは思います
でもみんなの党を使って民主党を牽制するとかいう主張は受け入れることはできません
最終的には、さらに貧困を招くような政策をかかげている時点でダメだからです
筋が通った人間というのもまた恐ろしい
要するに、己の野望を満たすためには、手段を選ばない、犠牲をいとわない、そういうような感じな人が多いのでは
サミットのほうも、また相変わらず役に立たないみたいようで
日本、カナダ、ドイツ、フランスは国家としては助かるにしても、米英のデフォルトさえ言われている状態でサミットの経費はムダではないのかよ
あれって、ただの慰安旅行じゃねとか思います
主要八カ国+EU代表(ここで、先進国の意見を合わせるらしい)、二十カ国のと分けてやっているのは効率的ではないでしょう
2010.06.28 09:23 URL | マイケル #- [ 編集 ]
今の現実的な可能性が、民主党中心の政府か、自民党中心の政府かの2つしか無い以上、民主党中心の政府を、私は選びます。
その上で、民主党の好ましい連立相手は、方向(イデオロギー)と力の両方を合成したベクトルで考えるなら、社共>国民新>みんな>改革>自民党>立ち上がれ他、ですかな。
菅・仙石ラインなら、民社共の連立も不可能では無いと見ていたのですが、サミットで財政赤字半減(ただし消費税は明言せず)合意をし、辺野古基地建設を約束した以上、この連立は無理でしょう。
とすれば、多数派形成が必要なら、「みんな」に声をかけるもやむなし、でしょう。選挙中に言うことかどうかの戦術問題は別として。
>マイケル様
G8とIMFは曲がりなりにも日本の意見が反映されるかも知れない数少ない場です。大事にしましょう。
G20になると数が多すぎて、手がつけられません。
2010.06.28 11:25 URL | トホホ #/Amn5WiM [ 編集 ]
「おバカ教育の構造」(阿吽正望 日新報道)を読まれましたか。現在の学校教育に、子供の人生を壊される恐怖を感じませんでしたか。デタラメな文部科学省の政策に、腹の底から怒りがこみ上げてきたのではないでしょうか。
私たちは、すべての親に、この本を読むことを求めています。教育を変えなければ、子供の人生も、私たちの人生までも壊されてしまうと分かったからです。
多くの人に読んで頂き、政治家や教員に呼びかけて欲しいのです。事情あって匿名ですが、同じ思いを抱かれましたらご協力下さい。
愚民化教育を行い、民主主義を破壊し、米国従属、格差社会、社会荒廃を作り、子供達を引きこもりワーキングプアにした「自民党・官僚政治」は、生き返らせてはいけません。
2010.06.28 11:32 URL | なでしこ #mQop/nM. [ 編集 ]
田原総一朗は、そういう情報を取ってこれる、そして政治家相手に渡り合えるという点は、さすがだといわなければいけないのかもしれませんね。
菅、枝野、玄葉の発言が日毎におかしくなっています。小沢一郎にくらべると無防備ということなんでしょうか。
四国新聞には、麻生太郎が高松で演説した内容が乗っていましたが、まともだなという印象を受けました。あれだけ見ると、民主党より自民党のほうがまともなのかと思いそうになります。ただし、麻生と谷垣では、小泉後の総裁選に出たときから、経済政策は言ってることがちがっていましたから、麻生の演説だけでは判断できないかもしれませんね。
私は、自民党、民主党、どちらも議員定数削減を公約に掲げているので投票しません。
2010.06.28 12:49 URL | nessko #aIcUnOeo [ 編集 ]
ハンドラーズに真っ向から挑み、玉砕するのは、殉教者としては英雄かもしれませんが、政治家や指揮官としては困りものです。
押したり引いたり迂回したり隠れたりして、少しづつでも実を取る現実家の方が望ましい。
T氏ソースでは些か眉唾ですが、生命保険がわりにNツネNソネYサノ氏あたりに仁義を切るのも、交渉可能な現実家同士で悪くないかも。クーデター使嗾しかねない首都の妄想家を牽制する効果もあります。
現実家のお一人は歴とした元共産党員ですから、左嫌いのAbe氏あたりのご意見を聞きたいところです。
ところで、みんなの党も議員定数削減をうたっています。比例削減とは明記していませんが。
http://www.your-party.jp/policy/manifest.html#manifest01
2010.06.28 15:19 URL | トホホ #/Amn5WiM [ 編集 ]
お邪魔します。
みんなの党についてですが、私は全く評価していません。
このような歪んだ人物を擁立する時点でダメです。
社民>国民新>(壁)>自民=公明=みんな=た党=創新=幸福他
です。
2010.06.28 15:56 URL | 新内閣の行方を見守る者 #- [ 編集 ]
小野善康はテレビで見ると、お調子者の印象が拭えない。
口調など渡部恒三の息子そっくり。
新聞記事でみる印象と落差がこれほど大きい人物も珍しい。
菅のポスターも無駄にネクタイが太いのが目に付く。
ライブドア騒動で出てきた北尾吉孝を思い出してしまった。
この二人を見ると『強さ』への憧れが強いように見え、危うさを持ってしまう。
2010.06.28 18:58 URL | 観潮楼 #- [ 編集 ]
最近やけに「ホリエモン」がTVにでていると思いませんか?いくら儲けてもジーパンにTシャツ姿。 いっぱい「お金」を持っているのなら、ジャンジャン「お金」を使え!
こういう奴がいっぱいいるから「デフレ」になるのだ!
2010.06.28 20:59 URL | 世直し大工 #- [ 編集 ]
大変申し訳ございません。
肝心のリンクを貼り忘れていました。
http://d.hatena.ne.jp/sympathyser/20100604
http://samayouengei.blog.shinobi.jp/Entry/1317/
みんなの党最悪。
2010.06.28 21:10 URL | 新内閣の行方を見守る者 #- [ 編集 ]
エントリーからズレていてすみません(=いつも、これですが
高速道路が無料化というのが、ネットやテレビで出ていましたが、公共交通をまた破壊して、さらに田舎を住みにくいようにするつもりでは
能登半島は穴水以北はもう列車は廃止されました
民主党や都会からすれば、ここなんかどうでもいいということなのか
2010.06.28 21:34 URL | マイケル #- [ 編集 ]
弁護士が外国人研修生制度(来ているのは主に中国人をはじめとしたアジア系)を廃止するように菅首相に申し入れるそうですが、そんなことをしても、次は日本人が雇用形態に関係なく、摂取されるだけでは
どうせ、この制度を廃止しても労働環境の改善まではしないような気がします
どういう言い方でごまかしてみても、やっていることは明らかに現代版奴隷制度にしか見えません
2010.06.28 21:45 URL | マイケル #- [ 編集 ]
昨晩の、NHK特番での与謝野先生のご発言
「それから、さっきから消費税を上げると逆進的だ、と。これ一種の迷信なんですよ。給付と消費税、合わせて考えると所得が低い階層の方が給付の水準が高いんで、逆進的どころじゃ無くて。(それを全部、社会福祉に使えば、ということでですね。)使えば、という。」
この与謝野発言もひどい。消費税の増税分は社会福祉に回すよ、でも財政再建も法人税の減税も賄うよって。
「たちあがれ」の代表お二人は、声がかすれてなんか入院患者みたいです。無理にたちあがらなくてもいいのに。
2010.06.28 22:49 URL | 竹 #W7YBr0t6 [ 編集 ]
>菅政権を批判する小沢信者たちからも、この比例定数削減への批判はほとんど聞かれない。それもそのはずで、この政策は鳩山前首相や小沢一郎前幹事長が強く主張していた政策だからだ。
こういった政策に関していえば、もともと菅直人も小沢一郎と似たり寄ったりではないでしょうか。
例えば、先の国会で成立見送りとなった小沢一郎の長年の宿願・国会法改正。小沢も菅も目指す方向は同じ。
なにしろ菅直人は自著「大臣」(岩波新書2009年改訂版)の中で「現行憲法の原則は『国民主権』であり、三権分立の規定はどこにもない。」と述べているほどの「政治主導」の名を借りた強権政治志向の人ですから。比例定数削減に意欲的なのもなんら不思議ではありません。「リベラル」だの「市民派」だのの衣をまとっている分余計たちが悪いようにさえ思えます。
マイケルさん。
高速道路無料化については、昨年秋、こちらのコメント欄でも大いに盛り上がりました。公共交通網の破壊につながるという点から私も反対です。
2010.06.28 23:45 URL | ぽむ #mQop/nM. [ 編集 ]
石川県、特に能登の話がコメント欄で出ていますが、私は1983年、2005年、2006年の三度石川県を訪れたことがあって、83年と05年には金沢から能登まで足を伸ばしました。
というより、05年に訪れた時には、廃止直前の穴水から蛸島までの「のと鉄道」に乗りに行ったようなものでした。
酔狂にも、3月の3連休を利用して、初日と3日目に高松~金沢間を「青春18きっぷ」で往復し、2日目にのと鉄道にお別れを告げに行ったわけです(金沢で2泊しました)。
1983年に初めて能登を訪れた時には、東京から直江津経由で金沢に至り、そこから乗り換えて能登に行ったのですが、もちろん当時は国鉄でした。
その時には、終点の蛸島までは行かず、珠洲で下車して、珠洲~蛸島間には乗っていなかったので、05年春の三連休には、何が何でも乗りに行かなくては、と執念を燃やして宿願を果たしたのでした。
もっとも、帰路で体調を崩してしまって、ほうほうの体でようやく高松に帰り着いたという苦い思い出もあります。
地方では公共交通はどんどん廃れていく一方であることはよく知っていまして、もちろん四国も例外ではありませんでした。でも、私が住んでいた香川県ではコミュニティバスが結構積極的に導入されるなどして、まだましな部類でした(実際に観音寺市で乗ってみましたが、地元のお年寄りの足になっていました)。他県ではもっと状況は深刻だったようです。
2010.06.29 00:56 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]
どうかすれば、kojitaKen さんと会っていたりして^^
ああでも、あの時はないかな
日銀短観が改善とかいうのがありましたが、それでもダメみたいで
もう一種の大本営発表みたいな手も飽きられてきているのでは
年収三百万円ほどを目安にして、差を付けるとかつけないとかいう話しも出てきたそうですが、最終的に消費税増税に持っていくつもりでは
アメリカで原油流出が発生していますが、あれもどういう方向に向かうのか
2010.07.01 09:46 URL | マイケル #- [ 編集 ]
朝から日銀が短観を発表。「大企業の製造業」で業況判断が2ポイントプラスに転じたと発表したが、この内容をニュース速報でテロップ表示する「マスコミ」の神経が理解出来ない。 「嘘」ではないが中堅・中小の製造・非製造業は全てマイナス表示だが、ニュースで発表されない。 しかも9月期予想は大企業の製造業を除いて全て「マイナス」で「非製造業」においては「マイナス」が増加している。
インフレターゲットなどイメージだけでは景気を回復し消費を回復することはこの長期のデフレ状態では何の効果もない。
実際の給与やボーナスが上昇しなければ「消費」にはつながらない。 政府は経済対策を実施して経済を立て直さなければならないが、去年の政権交代以降「民主党」は「経済対策」を何ひとつ行ってない。それどころか「コンクリートから人へ」のスローガンで公共事業を停止し地方経済をボロボロにした。そこに来て「消費税」増税である。
もう「我々国民」は騙されてはいけない。財政再建で政府が「お金」を使わなくなることで実態経済に「お金」が回らなくなりデフレを加速するのだ。 「消費税」でさらに国内消費は悪化しデフレスパイラルはさらに加速する。路線価格も2年連続で大幅に下降した。
この不況を乗り切る為には「政府」はもっともっと「お金」を使って実態経済にばらまかなければならない。 今「財政再建」を打ち出している民主党を参議院で選択すれば戦後最大の「民主党不況」に突入する。
2010.07.01 17:40 URL | 世直し大工 #- [ 編集 ]
百年に一度の不況とかいう事態については、ちょっとつまづいたとか行き詰まったとかいうレベルではなくて、いままでの経済システムそのものが否定されたわけです
ここのコメント欄やほかのサイトでも話しがありましたが、日本国内に仕事や雇用がないというのが、これから本格的に響いてきます
よくぞここまで破壊したものです
エコなんかを煽って買わせても、それだっていずれはそこそこ購買力を持った人が生活用品を揃えてしまえば終わりがきます
消費税増税についても、嗜好品についてのみ増税すればいいという意見がありますが、最終的にはビンボー人には安い代わりに粗悪な品物を売りつけて、多少増税されても困らないような大金持ちには品質がいいものを売るような動きがありそうです(=そのくらい、日本政府や金融機関を信用していない
2010.07.01 20:55 URL | マイケル #- [ 編集 ]
>「政府」はもっともっと「お金」を使って実態経済にばらまかなければならない。
まったくです。
更に付け加えるなら、バラマキの効果をあげるために富裕層には痛い目にあってもらわなければなりません。
国民の間の所得格差、資産格差を是正しなければ、せっかく公金をばらまいても乗数効果が落ちます。
また、日本の過剰貯蓄は世界経済の混乱要因になっていますから、その意味からも富裕層から貧困層への富の逆流を促さなければなりませんね。
格差是正とセットでなければ、せっかく政府がバラまいても、富裕層や大企業がピンハネして蓄えてしまいます。
やっぱり消費税、相続税、法人税の累進税率引き上げがなくちゃねー。
2010.07.01 23:22 URL | sonic #GCA3nAmE [ 編集 ]
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