樽床は、一昨年の自民党総裁選に立候補した棚橋泰文を思い出させる売名屋としか思えないが、なぜか自主投票を決めた小沢グループの中には、樽床を推す人間が少なからずいるという。特に昨年の政権交代選挙で当選した新人に、樽床に流れる者が多いのだそうだ。そんな輩に「国民の生活が第一」の政治など到底できるはずがない。こんな売名屋に釣られる議員など全く評価できない。昨年の総選挙で民主党を大勝させた国民の期待とは裏腹に、民主党議員にはかなり質の低い人間が多そうだ。自民党の「小泉チルドレン」もそうだったが、バブル的に大量に発生した議員の歩留まりはどうしても低くなる。それにしても、そんなに民主党には人材がいないのか。この分では、9月の代表選が思いやられる。とはいえ、菅直人の優勢は動かず、以下、当然ながら樽床の代表選当選などあり得ず、菅直人が次期民主党及び日本国総理大臣に就任するという前提で記事を書き進める。
そんなわけで、今日菅直人内閣が発足することになると思うが、前回のエントリにも書いたように、もはや私には菅直人政権も支持できない。なんというか、今の日本に見られる、マスコミが主導する一種異様な反動化の流れには、菅直人も抗しきれないように思うからだ。安全保障問題では菅直人はもともと結構なタカ派なのだが、経済政策においても、朝日新聞の星浩がテレビで公然と民主党政権に「改革への回帰」を求めたことに象徴される流れができてしまっている。星浩の言う「改革」とは小泉構造改革のことで、朝日新聞はマスコミの中でも特に熱心に「改革」の旗振り役を務めている。2005年にNHK番組改変問題で朝日新聞が安倍晋三と故中川昭一に屈して以来、朝日新聞は元気がなくなったと思っていたが、船橋洋一が主筆に就任して以来、それ以前から見られた新自由主義寄りの度合いがさらに強まってきた。自民党は消費税率の引き上げを参院選の公約に盛り込むそうだが、朝日新聞は間違いなく「民主党も財政再建の道筋を示せ」などと主張し、暗に菅直人に消費税率引き上げの公約を掲げることを迫るだろう。菅直人はそれに屈するような気がしてならない。
とはいえ菅直人は鳩山由紀夫よりはずっとマシだ。小沢・鳩山信者は「菅直人は新自由主義寄りだ」とか「菅直人は官僚に屈した」などと言うが、実際には、菅直人は転向後の小沢一郎との比較はともかく、かつて小泉純一郎に共闘を申し入れたことのある鳩山由紀夫よりは間違いなくマシである。財務大臣に藤井裕久、官房長官に平野博文を任命したのはいったい誰だったのか。次の衆院選まで消費税を上げないと言っておきながら、財政再建厨の藤井裕久を財務大臣に任命した鳩山由紀夫は、自らの言葉の意味を理解していなかったとしか言いようがない。
普天間基地問題にしても、『日本がアブナイ!』が書いたように、鳩山由紀夫は「職を賭して」沖縄より日米安保をとり、新たな「日米共同声明」まで出してしまったのである。ところが世間には、それでも鳩山由紀夫を弁護しようとする人たちがいる。ブログでは、去年の今頃、植草一秀の口車に乗って、当時小沢一郎と蜜月関係にあった鳩山由紀夫を絶賛していた連中だ。ブログではなく掲示板でだが、植草一秀、小沢一郎、鳩山由紀夫の3人を「政権交代の三種の神器」として崇め奉る人間まで出現した。まさしく宗教的な熱狂だった。もちろん、鳩山由紀夫が日米共同声明を出し、社民党が連立を離脱した以上、菅直人もそれを踏襲するだろうし、そのことで菅直人も責めを負わなければならないが、元凶が鳩山由紀夫であることは忘れてはならないだろう。
私は、小沢一郎が民主党代表を退いた時、鳩山由紀夫も一蓮托生で幹事長を辞めるというので喜んでいたら、なんとその鳩山由紀夫が代表選に出馬すると 聞いて大いに落胆したものだ。あの頃、「植草・小沢・鳩山信者」たちは、「鳩山由紀夫=正義、岡田克也=悪」という、単純な善悪二元論のレッテル貼りをして気勢を上げていた。確かに岡田克也がろくでもなかったことはその後証明されたが、言葉が軽い分だけ岡田克也よりもっと悪かったのが鳩山由紀夫だった。
昨年の鳩山由紀夫首相誕生で、何が嫌だったかといって、せっかく政権交代したのに、安倍晋三、福田康夫、麻生太郎と続いた世襲総理大臣の系譜がさらに続いてしまうことだった。その世襲の時代がようやく終わる。菅直人はサラリーマンの家の生まれだった。直近の非世襲総理大臣は森喜朗ということになっているが、森は地方政治家の息子であって、政治家一族の出でない総理大臣となると、村山富市以来14年ぶりとなる(蛇足だが、樽床も非世襲議員である)。
とはいえ、菅直人内閣に対しては、期待よりも懸念の方が多いのが正直なところだ。政権交代後最初の総理大臣は、鳩山由紀夫より菅直人の方がよほど良かったと思うのだが、鳩山が悪い流れを作ってしまったあとでの菅直人では、多くは期待できないように思う。普天間の問題は全く期待できないし、前述の税制の問題を含む経済政策も私は期待していない。一方、情報公開をはじめ、菅直人が得意とする分野ではそこそこアピールできる可能性がある。但し、苦戦と見られる参院選があるし、9月には代表選があるから、16年前の羽田孜内閣のような短命内閣になる可能性もある。
かつて期待した菅直人が首班となる内閣が発足することになりそうだが、全然気分が浮き立たないのが正直なところである。
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こんにちは
>かつて期待した菅直人が首班となる内閣が発足することになりそうだが、全然気分が浮き立たないのが正直なところである。
まったく同感です。ただし一度思いを寄せた相手には、何かしら気持ちが残るものです。社会民主主義は少数派とありましたが、生活体験的にはその言葉そのものでなくとも実感として定着しつつあるような気もします。
そのへんの救い上げ方として「生活が第一」は、新自由主義の暴走の結果への対語として支持があったと考えます。
出発点からは大きく変化した人たちではありますが、そしてそれほど期待してはいけませんが、菅首相 横路衆院議長 江田参院議長
このセットを眺めれば、ちょっとだけ社民主義の歩みに小さな満足で一杯やってもいいかと思います。
神野先生の提言を菅首相がどうするか。
花びら一枚ぐらいの薄さの期待がしょうこりもなく残っているわたしでありました。
2010.06.04 08:56 URL | 浮舟亭田中屋 #- [ 編集 ]
前回にも書かせてもらったように実感出来るような景気回復はないとしても、せめてこれ以上は破壊するのだけはやめてもらいたい
本家ネオリベ+グローバリゼーション推進政党でしかない自民党や次々に生まれた新党、そしてカルトよりは少しはましでしょう(=自民や経団連が異常なだけとも言える
そうはいっても、民主党にも松下政経出身や一種の地球市民みたいな思想を持つ人がいて、自民党や経団連企業がやってきたことを、そのまま受け継ぐような感じですが
それから、左派(←この言い方自体もどうかと思いますが)の人というのはときには、過激な競争や新自由主義につながるような態度を取ります
ちなみに周りでは「誰がやっても変わらない」という意見がほとんどです
2010.06.04 09:46 URL | マイケル #- [ 編集 ]
最初の首相は前回の政権交代同様、色々と妨害を食らいそうなので、鳩山で露払いかなあとも思ったんですが。
むしろ戦況悪化が酷過ぎましたね。
脇の甘い鳩山をまず潰し、どうしようもなくなったとこでバトンタッチして管氏を潰すというプランのような気もしなくは・・・。
総辞職に伴う辞任会見で前原国交相、「野党と与党では見えるものが違う」とか抜かしていて頭に血が上りました。
保守派のイヤミで言われるようなことを、お前らが言ったらダメだろ、それだけは例え思ったとしても口に出しちゃダメだろ。
やっぱり松下政経塾出は使い物にならないと、改めて実感しましたよ。
メール事件対応のまずさといい、社会と相対するための政治的センスというものがずっぽり欠落している。
自他共に"現実派"と称される彼等ですが、どっちか言うと実際の言動は、私には理念しか持たない観念派に見えます。
2010.06.04 11:22 URL | Gl17 #HfMzn2gY [ 編集 ]
菅独自色を出すために組閣を遅らせようとか、せめぎ合いがあるようですが、たとえ今日中の居抜き人事でも、財務大臣は変わるわけで、野田氏昇格ですかねえ…。消費税増税を言った方が正義みたいな雰囲気があるので、最近その方向を強く打ち出している玄葉氏とかも副大臣なんかになるのか。樽床氏に続き、松下政経系の政治家がまたも次期リーダー候補になるのはいまいち憂鬱です。
2010.06.04 11:38 URL | こころ #- [ 編集 ]
樽床伸二は声がうるさい 血の気が多い
山際澄夫と同じ 最低だな
2010.06.04 11:39 URL | もういいよ #- [ 編集 ]
神野直彦氏の社民カラーを出せるかですが、内閣の人選、特に亀井静香氏をどう起用するかが気になります。
後任の財務相に引退予定の峰崎副大臣を民間人として起用するのも一案ですが、最悪なのは野田副大臣の昇格、逆に亀井氏が財務相か官房長官にでもなれば期待をもてるのでないでしょうか。
また菅-亀井ラインが中曽根-後藤田の左派版になればと思います。
2010.06.04 13:47 URL | RASEN #- [ 編集 ]
なんか本当に松下政経政権だなあ…
たびたび失礼しました
2010.06.04 15:00 URL | こころ #- [ 編集 ]
それが菅直人です。
なってしまったものは仕方ないので、1日も早い交代(おそらくは遠からず失脚することでしょう)を望みます。
政界再編は確実の情勢になりました。
2010.06.04 15:09 URL | 謎のカスパール・ハウザー #- [ 編集 ]
官房長官、幹事長、財務大臣・・・財務省が喜びそうだな。
思っていたとおりの国民とっては厳しい内閣になりそうですね。
小沢さんというつっかえ棒が外れて、これからはマスコミが望む方向へ走り出しそうです。
小沢さんがつぶやいたという「いまさら鳩菅でもないだろう」は、けだし名言です。
2010.06.04 17:23 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]
内閣認証が来週ってことは、
事実上『無政府状態』じゃないか。
おまえらアホか民主党。
2010.06.04 21:10 URL | 観潮楼 #- [ 編集 ]
このコメントは管理者の承認待ちです
2010.06.05 00:55 | # [ 編集 ]
色々と批判はあるでしょうが久しぶりの
平民総理ってとこだけは私にとってプラスです。
2010.06.05 01:05 URL | 有閑階級の理論 #SDSbdQP6 [ 編集 ]
観潮楼さんへ
>内閣認証が来週ってことは、
事実上『無政府状態』じゃないか。
『無政府状態』とは、とてもいえないと思います(憲法71条)。
2010.06.05 01:43 URL | ぜんまい侍 #- [ 編集 ]
これはもしかしてクーデターだったのかも知れませんね。
目的は小沢幹事長と社民党を外して、旧民主党勢力が党の実権を取り戻す為の。
普天間の問題はそのために利用された。
とにかく旧体制派からの妨害が止まらず閉口オしていたところへ、小沢幹事長さえ排除するならば認めてやるよとの甘言。
追い詰められた鳩山総理が小沢幹事長を道ずれにして辞任する。
そして間髪をおかずに菅財務相が立候補を表明し、直ちに旧民主党勢力が周りを固めて小沢幹事長外しを既成事実化する。
きわめて隠密裏に巧妙に進められた計画。
立候補を表明した菅さんを迎え入れる旧民主党の面々が集まる会合の場での彼らの発する言葉の数々は、一様に小沢幹事長へのあてつけで占められていて、醜い後味の悪さのみが残りました。
そこに集う彼らの頭の中には自らの権力奪取しか頭に無く、国民の事など何もないかのようでしたね。
日米関係の旧態依然とした関係に舞い戻る代わりに権力を手中にする。
なんとももはやの光景です。
以上あくまで私の妄想ですが。
2010.06.05 05:17 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]
樽床を推したのは、2ちゃんねるの噂なんかによらなくとも小沢グループ、それも新人議員が中心であることは周知で、小沢グループでも2期目以上の人はだいぶ菅直人に流れたようです。
私が問題視しているのは、「国民の生活が第一」という親分の掲げたスローガンに乗って当選したはずの小沢ガールズや小沢ボーイズたちが、ホイホイ喜んで、明らかに菅直人より数等ひどい新自由主義者に投票したことです。当然ながら小沢一郎自身も問題視しています。
菅直人を威嚇する小沢一郎の示威行動という以外の解釈は私にはできないのですが、いかに当て馬とはいえあそこまで露骨な自己責任論者、典型的な新自由主義者を担ぐなんて論外、「渇しても盗泉の水は飲まず」です。それのできない小沢一郎や民主党の1年生議員を信頼することは、私にはできません。
2010.06.05 08:30 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]
樽床を小沢グループが推したのは、海部俊樹を首相にさせた小沢手法と全く同じではないですか。自らの権力を誇示するには、全く知名度のない樽床がいいに決まっている。細野あたりを推したら、小沢は自らの影響力を誇示できませんから。細野であったら、150票以上を取っていたでしょう。
2010.06.05 08:51 URL | 負け組みの矜持 #- [ 編集 ]
負け組みの矜持 さん、
> 樽床を小沢グループが推したのは、海部俊樹を首相にさせた小沢手法と全く同じではないですか。自らの権力を誇示するには、全く知名度のない樽床がいいに決まっている。
そう、小沢一郎による権力の誇示であることは明らかなんですが、なぜ民主党中間派である菅直人よりも、より「国民の生活が第一」の理念に沿った候補を立てるのではなく、野田佳彦に近いゴリゴリのネオリベにして松下政経塾出身の樽床だったのか。
なんか、書いているうちに答えが見えてきたような気がしますが、そんなことをしたら民主党分裂に至ってしまいかねないので、小沢一郎は党分裂を避けつつ自らの権力を誇示する意味で、あえてゴリゴリの新自由主義者を立てて使い捨てにしたとも考えられますね。つまり、こんなどうしようもない候補を立てたって、1年生議員たちには俺についてくるほど、俺の力は強いんだぞってね。樽床の方も、自らの売名につながるので、喜んで乗ったのでしょう。
参院選が終わったら当分国政選挙はないわけで、菅直人が衆参同日選挙でもしない限り、小沢系議員はそのまま残ります。9月の代表選で小沢グループが担ぐ候補は、おそらく樽床伸二ではないでしょうね。樽床では、小沢一郎に近い旧社会党系の人たちは絶対に乗ってきませんからね。
でも、どんな意図があったにせよ、あの新自由主義者を担いだ小沢一郎の行為は、私には許せません。
2010.06.05 09:12 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]
しかし、各報道によると小沢はまず田中真紀子、次に海江田、最後に原口に出馬を持ちかけていずれも断られたというのだが(同時並行とも)。とくに原口にはこだわったらしい。これについても、これら3人に政策的な統一性があるわけでもない。
2010.06.05 09:33 URL | こころ #- [ 編集 ]
こころ さん、
するとまあ、小沢一郎は単に自らの権力を誇示するためになら何だってやるってことなんでしょうかね。小沢一郎に理念なんかを期待する方が間違っているのかもしれません。
2010.06.05 09:41 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]
かつて自ENDのリーダーだった、あるネットユーザーはツイッターで、いまだに小沢をマンセーしていますが、単純に小沢という政治家はそんなに凄い人なんですか
ネットではアメリカがどうこう言われていますが、アメリカには他国にちょっかいを出している余裕がないし、もはや民主党自体の問題にしか見えない
樽床伸二にしても、調べてみたら、やはり松下政経出身でした
民主党にも松下政経出身がいて、そういう人を推薦するというのは、経団連企業にとっては、ありがたいのでは
だからこそ、樽床伸二だったのか
松下政経については自衛隊への体験入隊なんていうカリキュラムも存在していたりするようですが、いかにもナショナリズムが付きでDQN丸出しのネオリベ養成所という感じがしました
そもそも、自衛隊への体験入隊で人間が変わるなんていう発想自体がどうなのか
人間なんかそうそう簡単には変わりませんって
2010.06.05 11:27 URL | マイケル #- [ 編集 ]
ちなみに今朝の新聞を見たら、我が方のおざわチルも樽床なんかに入れたとさ(呆)
>ぜんまい侍さん
いくら憲法の規定があろうと、国の在り方をナメるようなマネは許されない。
このことが「一事が万事」とも言われかねない。
かつて大平総理が亡くなった時は伊東正義が一ヵ月以上代理をしたらしいが、
やはり異常事態に違いはない。
2010.06.05 12:23 URL | 観潮楼 #- [ 編集 ]
アメリカは変わりつつあるようですね。
あのカルフォルニア州など、以前はリッチホワイトで潤う州だったのが、いまでは中国人やインド人などのアジア系の目立つ州になりつつあります。
全体的に見ても南米からの移民が目立ち、そこいらじゅうでスペイン語が飛び交っています。
あと何年かすればアメリカは大きく変貌を遂げているのでしょう。
戦後現在に至るまでのアメリカは成功した白人国家でしたが、これからはまさに真の意味でのアメリカ合衆国になるのでしょう。
製造業を日本に任せ、安価な消費財を受け取る代わりにドルを渡す。
ドルを受け取った日本はそれで世界中から足りないものを買い付け生計を立てる。
ところが生産設備や製造技術をより賃金の安い中国へ移転させられ、賃金の上昇した日本は見切りをつけられた。
さらにアメリカは南米と合流して中国にも見切りをつけようとしている。
いずれ遠く無い時期にアメリカではブラジルなどの南米製の製品が主流になるのでしょうか。
中国もそれを見越してアメリカに圧力をかけながら貿易相手としてアフリカにまで食指をのばしている。
こちらも遠く無い時期にアフリカに中国製品が溢れることになるのでしょう。
となると日本はどうなるのか。
私には普天間の件ですらもアメリカに何も言えないで言いなりの日本では、独自の戦略など何も無いのではと思えてしまう。
アメリカの顔色を伺うだけの霞が関と、それにくっついて良い子ちゃんぶっている連中になど、何も期待はできないでしょう。
ちなみにイギリスのメディアなどが盛んに日本に注目していたのは、イラク戦争などを通じて自らもアメリカ離れをおこしてきているからだと思います。
イギリスは日本がアメリカとどういう新しい関係を築いていくのかを見守っていますね。
思うに日本がうまくやれればそれに続いてなどと考えているのだと、これは穿った見方かもしれませんが私はそう見ています。
それで彼らは、この流れの原動力になっている小沢という政治家に注目しているのでしょう。
(もうじきイギリスでBBCの記者による小沢研究本が出版されるようです)
いままで注目されなかった日本の政治がここまで注目されたのは、日本の中にそれまでの国の仕組みを変え、またアメリカとの関係をも変えようとする政治家が台頭してきているからでしょう。
この流れを止めてしまって果たして日本に未来があるのでしょうか?
菅さんの周りに集まっている連中は異口同音に消費税を上げて財政再建を主張しているようですね。
そして日本の未来にとり大事な普天間の問題は、一方的にアメリカに譲歩しても当たり前のようにしている。
また格差社会の象徴のような労働者派遣法の改正などにはまったく消極的のように映ります。
霞ヶ関だけではなく財界もこれで大喜びでしょう、情けない話ですね。
2010.06.05 12:24 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]
昨日の報道ステーションで、ゲストの同志社大学浜教授が「消費税増税、法人税減税」
の両方に反対していました。うろ覚えだったので発言をネットより。
>言ってたこと
>消費税あげるより富裕層からの累進課税率あげたほうがみんなのためにはよい
>日本の経済は成長していないのではなく、成長しているのに貧しくなっているのが問題
>減税、法人税減らすって方針はどうなの?
>だから経済を成長させるって連呼してる管はわかってないんじゃない?
古館と星浩の両名は、頷きながら聞いていました。特に消費税増税については、星浩が
「逆進性ね。」と合いの手を入れるなど、とても朝日新聞の人とは思えませんでした。
また、今週の「カンブリア宮殿」に河野太郎、渡辺善美、枝野幸男の御三方が出ていましたが、
河野、渡辺の両名は明確に「消費税増税、法人税減税」を唱えており、非常にがっかり。
別撮りの枝野幸男は「法人税減税」には反対、「消費税増税」については濁していました。
2010.06.05 13:53 URL | 竹 #- [ 編集 ]
竹 さん、
昨夜の報ステは私も見てました。浜教授が言っていたことは、もちろん正論だと私も思います。
でも、浜教授の発言をメモしながら「逆進性ね」と言ったからと言って、星浩に騙されちゃダメですよ。星は、一昨日だったかその前の日だったか、民主党政権は改革に立ち戻れと言っていましたし、財政再建にしょっちゅう言及しています。古舘に至っては「財政再建」という言葉を口にしない日はないと言っても過言ではありません。
河野太郎は自民党だから、消費税増税と法人税減税を唱えるのは党のスタンスに合っていると思いますが、これまであまり消費税増税を言ってこなかった「みんなの党」の渡辺喜美も、やはり消費税増税派なんですね。
彼らと比較したら、そりゃ枝野幸男がマシに見えるというものでしょう。
でも、今や消費税増税反対派は、共産・社民両党と亀井静香・小沢一郎の保守政治家2人だけなんでしょうかね。今回の政局で私が唯一小沢を見直したのは、ハトを撃ち落としたことのほかに、小沢が消費税増税に反対していると報じられたことがありますが、新自由主義者の樽床伸二を担いだことで、またもや小沢一郎に対する不信感が強まりました。
2010.06.05 14:11 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]
観潮楼さんへ
もうこの件でコメントをするのをやめようかと思いましたが、『無政府状態』というデマゴーグが一部で流行っているので敢えて書かせていただきます。
憲法では、総辞職の後、間髪を入れずに天皇の任命行為が行なわれるものとは考えていません。その間に何らかの事情でタイムラグが生じることを想定しているので71条が置かれています。この期間が長ければ問題ですが、天皇の静養の関係で4日程度伸びることが異常事態とは思えません。
大平首相急逝の時は、既に衆院が解散されており、首班指名ができず、71条の内閣に首相が欠けていました。今回とは事情が違います。
2010.06.05 14:33 URL | ぜんまい侍 #- [ 編集 ]
すみません。訂正させてください。
×「71条の内閣に首相が欠けていました」
〇「70条の内閣に首相が欠けていました」
2010.06.05 14:48 URL | ぜんまい侍 #- [ 編集 ]
結局上げ潮派はペテン集団だった、と言う事みたいですね。与謝野のことをさんざんレッテル張りしていた当の本人が、結局は与謝野とまったく同じことを言っている訳です。以前、与謝野の方が正直な分だけマシだと言っていた人もいましたが、理解できる面もありますね。
2010.06.05 14:49 URL | puyonyan #- [ 編集 ]
管理人よりお知らせ
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よろしければ、コメント編集機能のご活用をお願いいたします。
2010.06.05 15:05 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]
小沢氏は次の検察審査会でも多分、「 起訴相当 」。
与党・野党・マスコミ、口をそろえて「 議員辞職せよ! 」の大合唱。
9月の代表選前に小沢一郎完全失脚、小沢グループ解体。 国民新党連立内閣から追放。
そうなれば、たとえ菅政権が短命に終わっても、次のリーダーはさらに露骨な新自由主義者?
小沢氏の復権は困るけど、今のところ、いなくなられても困る政治家。 ニューリーダーを早く見つけないと・・・。 世代交代は、前原氏の世代を一つ飛びこさないといけないですネ。
2010.06.05 19:38 URL | aranjuez #- [ 編集 ]
今日は日本の命日となりました。
民主党は新自由主義者にのっとられ、再び小泉・竹中路線の政治がはじまります。
だから小沢さんが「国民の生活第一」っつってる間に民主党内の粛清をしておくべきだったんですよ。
小沢独裁で良かったの。
それを小沢さんも遠慮して前原をかばったり、枝野なんかに仕事をさせたりして生かしておいたから悪い。
新自由主義者は社会的に抹殺すべきだったのに。
小沢さんは病気を抱えています。
9月以降、再び先頭にたつと言うメッセージを選挙区に出しましたが、それ以前には自身の言葉で「もう私は長くなく。次は無い」とも言っているのです。
小沢さんの転向は選挙目当てだった疑いもありますが、明らかに「国民の生活第一」路線は正しかった。
しかし(マスコミや検察の不当な攻撃も悪かったとは思いますが)有権者は小沢さんが与えてくれた時間をつかって新自由主義者狩りをやらないでしまった。
これは日本人の歴史的な大失策だ。
前原は笑っているでしょう。
竹中なんか笑いが止まらないに違いない。
安倍晋三も復権が近いものと期待して笑っていそう。
今日は日本の更なる暗黒時代の始まりの日となる。
我々は今日大きな間違いを犯しました。
取り返しのつかない大間違いです。
今日からは、民主党内の新自由主義者が来年度予算に口を出せないよう、彼らの足を引っ張ることが正義と言うことになるでしょう。
それから亀井さんですね。亀井さんを守らなければ。彼らの次のターゲットは亀井さんです。
亀井さんをはずせば、来年度予算は国賊どもの思うがままです。政府はふたたび緊縮財政路線にもどり、国民経済はさらに疲弊して自殺者が増えるでしょう。
これを読んでいるあなたも首をつる羽目になるかもしれません。
新内閣に食い込んだ新自由主義者の足をひっぱり、亀井静香を守り、来年度の予算縮小を阻止しなければなりません。
もはや議論をしている余裕はない。
隣人を死なせたくなかったら、とにかく新自由主義者のやることなすことの全てに反対し、妨害すること。
どんなに矮小で卑劣なことでも良い。
徹底的に彼らの邪魔をしなければなりません。
2010.06.05 20:54 URL | sonic #- [ 編集 ]
我々は今日大きな間違いを犯しました。
取り返しのつかない大間違いです。
今日からは、民主党内の新自由主義者が来年度予算に口を出せないよう、彼らの足を引っ張ることが正義と言うことになるでしょう。
それから亀井さんですね。亀井さんを守らなければ。彼らの次のターゲットは亀井さんです。
亀井さんをはずせば、来年度予算は国賊どもの思うがままです。政府はふたたび緊縮財政路線にもどり、国民経済はさらに疲弊して自殺者が増えるでしょう。
これを読んでいるあなたも首をつる羽目になるかもしれません。
新内閣に食い込んだ新自由主義者の足をひっぱり、亀井静香を守り、来年度の予算縮小を阻止しなければなりません。
もはや議論をしている余裕はない。
隣人を死なせたくなかったら、とにかく新自由主義者のやることなすことの全てに反対し、妨害すること。
どんなに矮小で卑劣なことでも良い。
徹底的に彼らの邪魔をしなければなりません。
2010.06.05 20:57 URL | sonic #- [ 編集 ]
鳩山政権の閣僚の大部分がそのまま留任だそうですが、今回の鳩山辞任の原因は普天間問題の失敗が原因のはずですよね。だとしたら直接の担当である岡田・前原・北沢の三人は鳩山と一緒にやめて責任を取るのが筋だし、管新首相も指名すべきではないでしょう。
2010.06.06 02:10 URL | 2割しかいない少数派の府民 #rZFRC36c [ 編集 ]
樽床氏について。
擁立したのは、親小沢でも反小沢でもない
中間派という話もありますよね。
BS11のInsideOutという番組(6月4日放送)では、
樽床氏の推薦人が、推薦人リストを公開して、
「我々は親小沢ではありません」とやっていましたよ。
名前を見ただけでは、どんなスタンスの方なのかは、
私には分かりませんでしたが。
小沢グループの動向について。
まずは、菅氏で挙党一致体制と作ろうと模索。そのために日程も短く設定。
しかし、菅氏の挑発発言で支持が不可能になる。
そこで、独自候補擁立へ動くも失敗。
(大物には断わられ、泡沫候補を自ら擁立するのは、プライドが許さなかった?)
仕方なく、すでに立候補表明していた樽床氏を消極支持するしか無くなった。
という見立てが一番説得力があると思うのですが、いかがですか?
投票先の無い小沢グループに対して、
中間派が支持を要求する事で助け船を出した、とも言えます。
菅氏について。
各党への挨拶回りの際、「みんなの党」渡辺代表に対して、
「連立の要請に来ましたー」と挨拶していましたね。
渡辺代表は、「それなら小沢を証人喚問に差し出せ」
と言った内容で切り返していました。
単なる冗談と笑い飛ばせない状況になっていると思います。
2010.06.06 04:03 URL | うめ吉jp #gYPbBcL. [ 編集 ]
新しい国家戦略担当大臣はネオリベとは言えないようですが・・・
http://www.arai21.net/0908_seisaku13.htm
社会保障費の自然増2200億円削減は直ちに中止する
4年間は消費税率を上げません
郵政についても亀井さんと同じく見直し派のようです
2010.06.06 11:14 URL | すももなりしろ #- [ 編集 ]
久々にコメントいたしますが・・・
社交辞令だと信じたい。
>「みんなの党」渡辺代表に対して、「連立の要請に来ましたー」
断固反対します。
何故ならみんなの党、渡辺党首は・・・
このHPにあるように、
http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20100605
決定的に人を見る目がないからです。
2010.06.06 17:53 URL | 新内閣の行方を見守る者 #- [ 編集 ]
検察審査会の決議と同時に小沢氏を除名するための特命幹事長として枝野氏を指名して、もはやチェックメイト。 小沢政治も終焉のときが近づいているようです。
軍団を引き連れて国民新党に合流したとしても、菅氏が解散に打って出れば民主が優勢。
小沢氏が民主党に残って、なおかつ、不起訴になったとしても、解散をすれば菅氏がやや優勢。 衆議院の議席は激減するけど、ダメージが一番大きいのは小沢グループの1年生議員。 逆に参議院は争点が「 政権選択 」にすり替わって単独過半数の可能性も・・・。
どう転んでも、菅氏の圧倒的優位は揺るぎない。 9月の代表選で挽回など絶対あり得ない。 小沢氏が劣勢を承知で民主を割って出る展開か、菅氏が小泉劇場を再現しながら政権を維持する展開か。
日本の政治は、まだまだずっと先まで不安定だ。
2010.06.06 18:05 URL | aranjuez #e0brQ/jo [ 編集 ]
aranjuezさん、
その展開はあり得ませんよ。数の力を恃む小沢一郎が割って出ようにも、組む相手がない。勝ち目のない戦は、小沢一郎はやりません。菅直人だって党内政局より参院選の方が大事で、この結果によっては短期内閣に終わってしまいます。枝野幸男主導の小沢一郎除名なんて絶対ないって。
解散権は総理大臣にあるから、小沢一郎が本当に菅直人と正面衝突したら、衆参同日選挙をやられて小沢チルドレンは軒並み落選し、小沢一郎はそれこそ本当に失脚します。
小沢一郎には、参院選が終わるまでじっと我慢しているしか手はないのです。
もっとも、この政局では小沢一郎が過大評価されていると私は思いますよ。
小沢グループが、菅直人よりずっとひどい新自由主義者である樽床伸二を担いだことを、aranjuezさんはどう評価されますか?
2010.06.06 18:19 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]
kojitakenさん
菅氏が周囲の反対を押し切って枝野氏を起用したからには、完全失脚まで追い込む覚悟だろうと思っていました。“ 仕掛けたからには、中途半端ではこっちがやられる ”みたいな。 党内抗争に菅氏が解散権を利用する展開と、それに対する小沢氏の防戦。 さすがに、そこまではないですかネ? どのみち、二人の関係は修復不能です。
ところで、私は樽床氏の件はさほど気にしてません。 むしろ、議会制の根幹に関わる部分、たとえば、議員立法の禁止とか国会法とかの問題が気になります。 彼が与党の権力を掌握し続けると、民主主義が破壊されるのではないかと・・・。 コンセンサスなく独善で制度変更を強行していいはずがありません。 だから、彼には野党が似合ってる。 やはり、鳩山氏と一緒に歴史的使命を終えるべきでした。 (でも、今回の一件で彼の闘争心にまた火を着けてしまったんじゃないでしょうか?)
実は、地元選出なので小沢氏の動向には強い関心を持ってます。 ついつい、贔屓目で見てしまうこともあります。
2010.06.06 19:08 URL | aranjuez #e0brQ/jo [ 編集 ]
私の小沢評は以前にもコメントさせてもらいましたが、私は今回の普天間問題で全く評価できないというか、完全に見限ってしまった。もう小沢はどうでもいいとさえ思いましたね。
彼は「第7艦隊で米国の極東におけるプレゼンスは十分だ」と発言したことがありました。「カナダde日本語」などの小沢信者はこの発言に賛同していたし、逆に自民党などは猛烈に非難していました。
どのような思惑で彼がその発言をしたのかは別にして、米国との軍事関係において一家言を持っていることは確かでしょう。だから今回の普天間問題については積極的に発言するだろうと思っていた。自らの考え方を実践に移す絶好の機会であり、これで彼は高い評価を得られるはずだと思ったものです。ところが、見事なまでに何もいわない。何もしない。鳩山と力をあわせて海兵隊の国外移転に尽力していたら、私は小沢を評価しても良いと思った。ところが、何もしない。何もいわない。
この人は口下手な自らの短所を逆に畏怖させるための道具に用いているのだと思います。弁のたたない彼は数の力と相手に植えつける恐怖心に頼らざるをえないのではないか。昨年の民主党大勝の功労者は自分だと彼は勘違いしていると思います。本当は自民党のひどさに有権者がうんざりしたからです。それから、政権交代という国民の熱。実際、政権交代で不十分ながら日米密約の公開や一部記者クラブの開放などがなされています。ところが、彼は自分の功績としか考えないため、幹事長室に権力を集中し、議員立法を禁止するような処置をとる。私は民主主義の根幹は情報公開にあるという立場ですから、1人が政党助成金を勝手に差配して、気に入らない候補には資金を提供しないなどというようなやり方を取る彼を認めるわけにいかない。
私は前原や岡田、仙谷などを抑えるために小沢が必要だと考えていたが、普天間問題からわかるように、小沢という人がいることで問題がややこしいことになってしまうと思うようになりました。ただ、小泉が郵政民営化の反対派を「反改革派」とレッテルを張って人気を高めましたが、今度は菅直人が小沢に「汚い政治家」というレッテルを張って人気を高めるという構図が出来上がりつつあります。
小沢氏には鳩山政権時代に次の言葉を送りたかった。
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ
なお、民主党には投票しないという考えは変わらない。もちろん、自民党やその亜流に入れるわけもないですが。
2010.06.06 22:49 URL | 負け組みの矜持 #- [ 編集 ]
なんか2hかけなくなっちゃったなんか今言わないと自分が壊れてしまいそうで。明日この国でとどんなことが起こってるかクーデターなんて本当にないよね。
2010.06.07 00:13 URL | chii #- [ 編集 ]
私の小沢氏に対する見方は、負け組の矜持さんとほぼ同じなので割愛します。
それよりも、菅直人政権の閣僚・党執行部を見て、絶望しています。
ここまでひどい新自由主義政権が、民主党から、しかも前原首班ではなく、菅首班で作られるとは、全くもって想像できませんでした。
政治は、理想だけで成り立つものではなく、権力を握らないと何もできないわけですから、菅氏が、「自分のやりたいことを実現するためには安定政権を作らねばならない。」←「そのためには参院選で勝利することが必要条件だ。」←「マスコミバッシングのひどい小沢一郎に、自分は操られている、とか、裏で結託している、などとマスコミに書かれたら敗北は必至」
と考えるのはわからなくはありませんが、その実現のために仙石氏、前原氏、岡田氏、枝野氏、野田氏ら(最新情報では、樽床氏が、国対委員長だそうです・・・)の新自由主義者ばかりをここまで連ねる内閣・党執行部人事を行うとは・・・
そもそも、鳩山内閣が倒れたのは、ベースに政治とカネの問題があって、その上に、普天間移設問題での、『公約違反』が重なったからです。後者についての責任は、普天間問題に関与した大臣、岡田外相、北沢防衛相、そして前原沖縄担当相の責任も当然糾弾されるべきなのです。その彼らを全員留任させるとは、開いた口がふさがりません。
マスコミがこれらの人事を報じ始めたとき、私は相当な危機感をもって、菅氏のweb siteにある「ご意見箱」のメールアドレス宛に「消費税増税と普天間県内移設は断固として反対します」というタイトルのメール(1. 消費税増税を至上命題とする勢力に媚びないでください。2. 普天間問題を解決するために、アメリカ政府と粘り強く交渉してください)を送りました。これまでも、高速道路無料化のことや外環建設反対などの意見をメールで送ったことがあり、一度も返信があった試しはなく、今回も読んでもらえるかどうかもわかりませんが、いてもたってもいられず送信しました。
kojitakenの日記にもコメントしましたように、岡田氏、前原氏が首相になるよりはマシかもしれませんが、この何とも言えないやりきれなさは、言葉にできません。
2010.06.07 00:33 URL | sweden1901 #SVqLzQOU [ 編集 ]
そもそも、理想通りの人間などいないというのもありますが、財務官僚や経団連企業からのお達しだけではなくて、民主党自体が消費税増税やネオリベを推進しようとしているのは明らかでは
どうして、民主党自体と向き合う人が少ないのかが分かりません
いくらどうでも、ひどすぎでしょう
2010.06.07 07:03 URL | マイケル #- [ 編集 ]
ちなみに、自分はすでに菅直人を入れた民主党本体も攻撃対象に変わっています
いまは、経済危機やカイカクによってはじまった破壊に対抗するのが優先課題であって、多少は思想の違いがあっても使える政治家は使った方がいいとは思いますが、ましだとは書いてきましたが、民主党にはその期待さえできないような状態です
2010.06.07 07:17 URL | マイケル #- [ 編集 ]
そうですね。親小沢対反小沢なんてどうでも良い話です。小沢一郎には確かに「国民の生活が第一」というスローガンを掲げた功績はありますが、中身は前原誠司と何も変わりません。そうでなかったら樽床伸二なんかを担ぐはずがない。私が今回の政局で一番ショックを受けたのは、枝野幸男らが入閣することなんかじゃなく、「国民の生活が第一」を掲げて昨年の選挙で当選した連中が樽床伸二に投票したことです。民主党にはリベラルな国会議員なんて誰一人いないんだなと思いましたよ。
2010.06.07 07:23 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]
私は横路さんが菅さんを支持したのに、新自由主義者で主要ポストを固めてしまったことに絶望しています。
横道さん、菅さん支持を撤回すべきでした。
それから、小沢さんが民主党に合流後、新自由主義を放棄して「国民の生活第一」を唱えだすのは横路グループとの関係強化がきっかけになります。
小沢さんが民主党にはいって最初にやったことが、「小さな政府研究会」にはいらず「東北議員団連盟」をたちあげて横路さんと政策とすり合わせをしたことを思い出しましょう。
ところが、すでに「東北議員団連盟」は派閥として機能しておらず、横路さんと歩調を合わせることもないことがわかりましたから、小沢さんの影響力は直接抱えている100人強の小沢チルドレンたちだけだということになります。
小沢さんの影響力は突然低下したと評価するのは正しいのだと思います。
民主党は第二自民党になりました。最低です。
2010.06.07 09:06 URL | sonic@左派民主党に近い #GCA3nAmE [ 編集 ]
菅直人は本質的にポピュリストですからね。
世間の風を読む人間だから、世間で新自由主義支持の風潮が強いと判断したら、それになびくでしょう。今回の人事なんかまさにそれですよ。
久々に首都圏に出てきて思うのは、都会では新自由主義への支持が予想以上に根強いことです。
正直、日本の将来に明るい展望など持てませんが、そんなことを言ってたらブログの記事は書けませんから、ブログの主張ではあくまで為政者に公約の実現を求めていくだけです。
2010.06.07 09:14 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]
>小沢一郎には確かに「国民の生活が第一」というスローガンを掲げた功績はありますが、中身は前原誠司と何も変わりません。そうでなかったら樽床伸二なんかを担ぐはずがない。
小沢氏の政策については、信念を通すというよりは、相手の主張や経済状況に応じて自分の掲げる政策を変化させると評されてきていると思います。
「国民の生活は第一」のスローガンだって、小泉・竹中構造改革によって痛めつけられた有権者の声を民主党の票として集めるのに一番適していると考えたからでしょう。目の付けどころは良かったのだと思います。
衆院の絶対安定多数を占めてしまえば、あとは、その政策の遂行はどうでもよい。「国会議員は、次の選挙で勝つことが最重要だ」ということを初当選組みに口を酸っぱくして言っていましたよね。有権者からみれば、次の選挙で再選されるためには、公約した政策を着実に実行してくれることなんですが、小沢氏にとってはどうもそうではなかった。
参院選に向けては、自民党を支援していた様々な団体の支持を民主党に変えることに執念を燃やしていたようですから。それはどう考えても、大多数を占めていた無党派層のための政策とは両立しない、旧来の既得権益を守って欲しい勢力に媚びる政策になっていくのも当然なのかもしれません。
そういうわけで、新自由主義の樽床氏を小沢氏が推したことにはさほど驚きはありませんでした。
そして、
>私が今回の政局で一番ショックを受けたのは、枝野幸男らが入閣することなんかじゃなく、「国民の生活が第一」を掲げて昨年の選挙で当選した連中が樽床伸二に投票したことです。
とkojitakenさんは書かれていますが、私はこれについても、「やっぱりそうだったか」と感じました。小沢氏とその秘書軍団が授けた選挙戦術によって当選した彼らが、そう簡単に小沢氏を裏切れるはずがありません。彼らの多くの出自が、元・社会党というのなら話は別ですが、そうではありません。
であれば、掲げている政策が、前原氏、仙谷氏らともたいして変わらない新自由主義である樽床氏に対して、少なくとも政策でのアレルギーはなかったのではないでしょうか。単に、小沢対反小沢の対決に自分たちが乗せられていった、ということでしょう。
>民主党にはリベラルな国会議員なんて誰一人いないんだなと思いましたよ。
これは深刻な問題ですね。強いていえば、sonicさんが書かれているように、横路グループくらいでしょう。
反小沢も新小沢も、みんな新自由主義だったということ。
であればこそ、社民党が連立政権にとどまって、民主党が右に振れていくのを何とかかんとか防いでいて欲しかった。
逆に言うと、前原氏らは、社民党を何とかして政権離脱させたかったわけです。そして思惑通り、自ら離脱させることに成功した。前原氏にとってみれば、社民離脱、反小沢で固めた新政権樹立で、まさにしてやったりの心境でしょう。
しかし、このまま指をくわえているわけにはいきません。
kojitakenさんは、すでに社民党へ愛想を尽かしているようです(社民党が昨年9月から普天間問題について実質的には何もしてこなかったのだから、社民党も結果責任を持つべきだ、というkojitakenさんの考え方は理解します)が、私は社民党に賭けたいと思っています。
普天間問題に関しては、辺野古移設については、国民、とりわけ沖縄県民の理解を得ているとはとても言えません。
グアム・テニアンに移設するべきとした社民党が参院選で躍進することは、社民党の戦い方次第では夢物語ではないと私は考えています。そしてもしそれが現実のものとなれば、その国民の意志をバックに、菅政権がオバマ政権と、国外移設を目指した交渉を開始する、という方向へ持っていくべきだと思います。
そう考えるのは、そもそも菅直人氏自身の普天間移設に関する考え方は、アメリカ追従ではないからです。
菅直人の公式ブログに「今日の一言」というコーナーがあります。
http://www.n-kan.jp/2001/08/post-1553.php
一部、引用します。
----以下、引用---
実際に民主党の中で海兵隊の米国内への移転は有力な意見として何度も議論されてきた。私の参院選挙中の沖縄での発言はそうした背景のもと行われたもので、その場の思いつきでもリップサービスでもなく、民主党の基本政策と矛盾してはいない。基本政策より多少踏み込んだ表現があるとしても、それは政治家としての私の責任で述べたものである。
私自身3年程前民主党の代表として訪米した折にも、アメリカの当時の国防次官にこの主張をぶつけたことがある。国防次官は厳しい顔でメモを見ながら『北朝鮮に対する誤ったシグナルになるから沖縄から海兵隊は撤退はするべきでない』と反論してきた。その理屈も一部理解はできるが絶対ではない。実際には海兵隊基地を米国に戻すより日本に置いていたほうが米側の財政負担が小さくてすむという背景もある。北朝鮮の状況や日米の財政状況が変わってきている中で、沖縄にとって重い負担になっている沖縄海兵隊の日本国外移転について真剣な検討が必要。
----引用は以上----
2001年の文章ではありますが、「その場の思いつきでもリップサービスでも」ない、と明言しているくらいですから、菅直人の信念と読みかえてもよいと思います。
菅首相の信念がそうであるならば、社民党を参院選で躍進させることができれば、アメリカ追従の移設案しか出せなかった、無能な、岡田外相・北沢防衛相・前原沖縄担当相をまとめて罷免した上で、菅首相は覚悟をもってオバマ政権と交渉を開始することができるはずです。
そう持っていけるくらい社民党が躍進するならば、参院選後の民主党は再び社民党と連立を組み、経済政策についても新自由主義から方向転換することになるでしょう。
誇大な妄想かもしれませんが、今の私には、それくらいしか、日本の未来に光明を見出すことはできません。
2010.06.07 13:43 URL | sweden1901 #SVqLzQOU [ 編集 ]
6/7発売の6/14号AERAの表紙に『総力特集「民主の挫折」』とありますが、そのなかの記事がniftyから配信されてます。
http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/aera-20100610-01/1.htm
---以下引用---
麻生政権末期、民主党への政権交代が確実視されていた。鳩山と菅直人は、政権掌握時、官邸の采配が重要になると予期していた。2人は昨年6月、東京・芝の料理屋に、その1カ月半後にみんなの党を結成することになる江田憲司と渡辺喜美を招き、
「お二人は政権を担った経験があるので、ぜひ民主党に入っていただきたい」
と執拗に勧誘した。江田は故・橋本龍太郎の総理秘書官として、省庁再編や旧大蔵省の財金分離に辣腕を振るった元通産官僚だ。菅は江田を高く買い、彼に官邸を差配してほしかったようだ。
---引用は以上---
これは初耳の話です。
そういえば、昨年の総選挙直前、渡辺喜美氏が唐突に、こんなことを言ってました。
↓
みんなの党の渡辺喜美代表は25日午前、都内で街頭演説し、衆院選で民主党が政権を獲得した場合の対応に関し、
「民主党から要請があれば政権入りを考えないこともない。『政権協議をやろう』と言われれば、いつでも応じる」と述べ、
連立政権参加に前向きな考えを示した。 (2009/08/25-10:52)
↑ソースはリンク切れですが、
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009082500263
実は、鳩山・菅の側から近寄っていたんですね。 AERAの記事が真実を伝えているならば。
その後、民主党とみんなの党がくっつきそうな気配はありませんでしたが、前原氏の思惑通り社民党が政権離脱しましたし、郵政改革法案の取り扱い次第では国民新党も離脱の可能性はあるでしょう。
そうなると上のコメントでうめ吉さんが書いていた、
>各党への挨拶回りの際、「みんなの党」渡辺代表に対して、
>「連立の要請に来ましたー」と挨拶していましたね。
の記事と写真↓
http://www.yomiuri.co.jp/politics/kan/garticle.htm?ge=782&gr=2783&id=72798
みんなの党へあいさつに訪れ、「連立を要請に来ました」と冗談を言いながら渡辺代表(右)と握手する菅新首相
(6月4日午後、国会で)
も、参院選の状況次第ではあながち冗談ではないのかもしれません。
いまのところ渡辺氏は、6/9付の朝日新聞オピニオン欄のインビュー記事で、
「繰り返しますが、我々がアジェンダの違う党と一緒になることはありえない。民主党が通そうとする『郵政改革法案』も『国家公務員法改悪案』も我々の考えとはまったく違う。無理ですよと言うしかありません」
と答えていますが、玄葉氏のように小泉改革を信奉する人間が民主党にはいますから、参院選前後に民主党はますますみんなの党寄りに政策が変わっていくことでしょう。
しかも現時点ですでに、「国会議員定数削減」では両党の政策は一致しています。最低限、これだけは絶対に阻止しなければなりません。
2010.06.11 01:54 URL | sweden1901 #SVqLzQOU [ 編集 ]
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