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きまぐれな日々

鳩山由紀夫首相の強気は妥協の前触れというべきか、政府は普天間基地移設問題で、とうとう辺野古修正案の提示に踏み切る方向だとマスコミに報じられている。そんなことなら強気の発言などしないでほしいものだと思うが、いかんせん鳩山首相の言葉が軽いのは今に始まった話ではなく、2002年末に民主党の支持率を一桁にまで落とした後に民主党代表辞任に追い込まれたことを改めて思い出す。

少し前まで、私は鳩山首相には退いてもらって菅直人に後継首相をやってもらうしかないのではないかと考えていたが、野党・自民党の分裂というか崩壊も含めて混沌としてきた政局の現状では、菅直人も今このタイミングでは首相はやりたくないのではないか。

しっちゃかめっちゃかの連休直前(連休に入っている方も少なくないだろう)だが、混乱にさらに拍車をかけたのが、検察審査会が小沢一郎を「起訴相当」とする議決を下した件だ。やれやれ、また「検察 vs. 小沢一郎」の図式で、権力者である小沢一郎を「反権力」のヒーローでもあるかのように崇め奉る人たち、今ではすっかり人気が下火になってきた彼らの息を吹き返させてしまうのではないかと思った。

幸か不幸か、連休直前ということもあって、さほどネットで大騒ぎになっている様子はない。「検察 vs. 小沢一郎」については、権力と権力のぶつかり合いで、いまや民主党よりも自民党よりも大きな権力になっているかに見えるマスコミが検察側に立っている。

ここでは、憶測を交えて権力抗争の構図を陰謀論仕立てで描くつもりはない。ただ言いたいのは、この件に関して乱発された「市民の感覚」だの「市民感情」だのという言葉の胡散臭さである。事実に基づいて小沢一郎を批判することは、大いにやって良いと思うし、小沢一郎の顔色ばかりうかがって何もできない、何もやっていない民主党の政治家たちに対しては、私も頭にきている。しかし、「市民の感覚」だの、ましてや「市民『感情』」なるものを前面に押し立てて小沢一郎を論難しようとするその厚顔さが、私には我慢ならない。いったいこの国ではいつから「感情」なるものが大手を振って表通りをまかり歩くようになったのか。

ネットの世界にも、よく「庶民的感覚」を売り物にしているブログなどがあったが、彼らの大好きなものはトンデモと陰謀論だった。彼らは「専門性」が大嫌いで、アカデミズムを感覚的、感情的に否定するのが大好きだ。その典型例が「地球温暖化」をめぐる議論であって、たとえば極右の民族主義者・国家主義者たちが集まる『チャンネル桜』(城内実が常連であることでも知られる)には、「温暖化理論の虚妄」と題するスレッドがあって、そこでは地球温暖化懐疑論や、それをさらに敷衍(ふえん)した地球温暖化陰謀論が声高に語られている。こういう議論を好むのは、何も極右には限らず、池田信夫(ノビー)のごとき新自由主義者や、植草一秀のごとく、小沢一郎にコバンザメのようにくっつこうとする人間も地球温暖化懐疑論や同陰謀論が大好きだ。そこに共通するのは、専門性を否定して感覚や感情を優先させる姿勢であって、今回、「検察審査会」がしきりに市民感覚や市民感情を振りかざしたことと軌を一にしている。

民主党政権の事業仕分けにも、同じ心性の匂いがするが、要はポピュリズムなのである。ネット右翼にもノビーにも植草一秀にも民主党の事業仕分けにも、すべてその底流にポピュリズムがある。

そして、このポピュリズムは容易に排外主義に結びついてしまう。ネットが普及する以前にはどうだったのかはわからないが、ネット時代の拝外主義者にはポピュリズムとレイシズムを好む傾向があり、その代表格として無所属衆議院議員の城内実の名前を挙げることができる。議員が議員なら支持者も支持者で、城内実ブログの常連コメンテーターである「ピラリーちゃん」というハンドル名の人物は、リチャード・コシミズが主宰する「独立党」の党員であると同時に、ニセ科学系掲示板にも出入りしているようだ。

こういうポピュリストに限って、「上から目線」がどうのと、人に文句をつけたがるのだが、「検察審査会」は「市民の目線」を僭称していたようだ。一般にポピュリストたちは同様の僭称を好み、自分たちは「庶民の目線」で物事を見ていると主張する。どこからこういう態度が出てくるのかと考えてみると、これは新聞に代表されるジャーナリズムの視点に端を発しているのではないかと気づいた。

市民的感覚は、言葉本来の意味においてなら、社会にとって必要不可欠である。市民一人一人がそれなりの教養を身につけ、政治について発言し、権力をチェックすることは大事なことだ。そして、職業としてそれを行うのがジャーナリストだろう。

だが、権力のチェックも、事実に基づいて行わなければならないのが基本だろう。臆面もなく「感覚」や「感情」を前面に出す姿勢は、容易に権力に取り込まれる。「難しいことはわからないが小泉首相に親しみを感じる層」として支配者に見下された「B層」として、大衆操作の対象となる。

それに対して市民のなすべきことは、各人が自覚して事実に基づく思考を行って意見を発していくことであって、決して権力に対抗して権力側同様の「B層作戦」を行うことではない。かつて「反自公政権」を掲げたブログの中でも、「庶民の感覚」をウリにして「B層」は「いい層」だ、などと持ち上げ、小泉?竹中やその後継の安倍政権に「目には目を」ならぬ「B層作戦にはB層作戦」で対抗しようとした動きがあったが、ニセ科学などのトンデモに引っかかって自滅した。

今回やたらと「市民目線」だの「善良な市民の感情」だのを前面に押し立てた「検察審査会」の議決に、現政権という政治権力に対抗した今ひとつの権力、それは自民党が衰えた今となっては官僚と結託したマスコミとしかいいようがないのだが、それにいとも簡単に誘導されたことを私は見て取った。その手口には、マスコミのやり方の刻印が押されている。

小沢一郎の再捜査を余儀なくされる検察官としても気が重いだろう。検察上層部と小沢一郎の権力闘争のとばっちりを食って、強引な操作を行ったものの、結局証拠を挙げられずに嫌疑不十分で不起訴を余儀なくされたのに、また捜査しろと言われる。そして再度不起訴を決定しても、もう一度検察審査会に「起訴相当」の議決を出されると、強制的に起訴され、法廷闘争になるが、強引な捜査まで行いながら起訴できなかった件の裁判で検察側の不利は目に見えている。これでは検察官の士気も上がらないだろう。

断っておくが、私は「検察審査会」の意義を全否定するものではない。権力のチェックする機能は必要だ。だが、それは愚民による人民裁判であってはならないし、今回のように市民を愚民化しようと企むマスコミ権力に悪用されては(そのように私は今回の議決を位置づけている)ならないと強く思うものである。

小沢一郎への批判、権力に対する批判は、あくまでも事実に基づいて行われるべきであり、「感覚」や「感情」を臆面もなく前面に出す態度は、反知性ここにきわまれりとしか言いようがない。


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地方や中低所得者に対してまともに対処しない政府とか石原慎太郎やマスコミがなんやかんや条件があって面接にさえ進めない人が大勢いるのに「仕事は選ばないようにすれば見つかる」みたいなことを言うのは庶民の感覚や世間の冷たさや厳しさがわからないていうのがあったりします

でも例えば、小沢一郎のことに限らず感情に基づいて他者を裁いたり、平等であるべき捜査に市民感情を混同してしまうのはどうかと思います
感情よりもとにかく真相でしょう
ただその真相もまた個人の捉え方によって好きなように解釈されてしまいます
それ以前に検察審査会の面々も、ネットも一次情報を得られない、マスコミや捜査機関のフィルターを通した情報しか入手できないわけで

あと裁判員制度にしても真相や平等よりも市民感情ていうか服装がどうした、私生活がどうしたとかいうどうでもいい個人が持つ主観に基づいて進められていたりしないのか
せめて被告が一般の裁判員を参加させるかどうか、その選択だけでもできるようにするべきでは
裁判員制度自体も廃止するべきだと考えていますが

市民感情や庶民の感覚なんて簡単そうに見えて難しい
そもそも、考えていることや物事の捉え方なんてそれこそ千差万別です
簡単に市民感情や庶民の感覚としてまとめてしまうのは無理なわけで

2010.04.30 09:23 URL | マイケル #- [ 編集 ]

どうやら、やはり「やらせ」のようですね。鈴木宗男によれば、石川議員は取り調べの時、小沢はたとえ不起訴になっても、検察審査会でいずれ強制起訴になるからな、と検事から脅迫されたと言っているようです。
ネットの噂では、そもそもその人選すら、決して単純な抽選ではないようですし。
それにそもそも、事案を説明するのが検察側だけなんだから、公平性など期待すべくもない「人民裁判」なのですが。
もはやテレビドラマに過ぎないのではないでしょうか。立派な背景セットも見えない部分はベニヤや発泡スチロール丸出しというやつ。

2010.04.30 09:56 URL | cube #- [ 編集 ]

菅直人が次期首相についたり、国民新党が政権を取りさえすれば、それでいいのかといえば、そういう問題でもない気がします
日本郵政で非正規社員を正規にしようという動きがありますが、希望者全員を正規社員にすれば良かったのに
面接や採用試験をやるそうですが、なんやかんや理由をつけて採用しなかったなんてことがないようにしてほしいものです
でも郵政民営化を放置しなかっただけ良かった

ただ、景気はまともには回復しないし、菅直人や国民新党がなにをやっても、今の経済システムは制御不能では
あの国際原子力開発なんていうことから考えても、日本はどういう道に進むつもりか分かった気がしないでもない

2010.04.30 10:07 URL | マイケル #- [ 編集 ]

1.中央のマスコミは一切報じませんが、小沢氏を検察審査会に訴えた謎の市民団体のことが徐々に明らかになってきています。
2.中央のマスコミは一切報じませんが、検察審査会のメンバーが「無作為抽出」の選出ではなく「任意公募」で決められたということ。

もしほんとうならメチャクチャです。
1.2.の真相が多くの国民に知れわたれば、国民のエモーションはどうなるか目に見えています。そのエモーションこそ大切にしたいものです。破壊がないと創造はありません。弁証法です。凄いインパクトです。カルチャーショックと云うかポリティカルショックを受けることは目に見えています。

とりあえず1.2.のはっきりした真相だけでも広く国民に伝わることを願いたいものです。日本の民主主義を守るためにも・・・。

2010.04.30 11:22 URL | 匿名 #sSHoJftA [ 編集 ]

それではあなたは「検審」の暴走を阻止するためのどのような方策をお持ちですか。満州事変以来今日まで日本という国は、感情によって流されて来たのではないですか。

2010.04.30 12:02 URL | 1930産 #- [ 編集 ]

 kojitakenさんは、相変わらず菅直人に期待しているようですが、もはや彼ではダメでしょう。今日も、小沢氏は説明責任があるとか言っています。彼も副総理なんだから、せめて無言を通すぐらいでないと。本物のバカでない限り、検察捜査と審査会の欺瞞性は十分分かっていると思いますし。
 おそらく菅の頭は総理の椅子しかないのだと思います。さすがに自民党などと組むのは気が引けるし、前原グループと旗揚げするだけでは数が足りないし、今はとりあえずマスコミと官僚にリップサービスを… ぐらいしか頭にない小者ですよ。
 

2010.04.30 12:44 URL | cube #- [ 編集 ]

議決文に「善良な市民」なんていう言葉が使われていなかったら印象もちがったんじゃないでしょうか。あの言語感覚はまずいと言っていいでしょうね。

ワイドショーではコメンテーターがそろって「市民感情」に迎合するのはよくないと発言した番組があったそうですね。また週刊誌の中には小沢秘書逮捕時から一貫して検察を批判する記事を載せ続けているものもあります。

ワイドショーのコメンテーターは、審査会に参加するような一般市民は、マスメディアからの影響で偏ったイメージを抱いているだろうからまともな判断ができないだろうとの推測を語った人があったそうですが、自分がワイドショーでずっとコメンテーターとして紋切り型のまとめ文句を吐き続けていることについてはどう考えているのでしょう。

一部テレビ番組や雑誌では、「検察の暴走」「メディアによる洗脳」が既にわかりやすい物語化の一様式にすらなっている。

自分たちの影響力がそれほど大きいと自認しているなら、マスメディア関係者は、逮捕されたからといって即罪人と決まるわけではない、裁判で有罪判決が出るまでは、有罪扱いしてはいけない、もっとそう啓蒙していけばいい。それが広く一般市民の間で常識とまではなっていないから、逮捕や起訴がそれだけで社会人としての息の根を止める場合がある、逮捕や起訴自体が大問題だとなってしまう、マスコミ文化人的認識はそうなっているみたいですから。

ただし、政治家の場合は、中村喜四郎や鈴木宗男を見ていると、支持する人たちがいれば、逮捕や起訴や実刑判決くらいではつぶれないのではないか。

2010.04.30 12:46 URL | nessko #aIcUnOeo [ 編集 ]

『でも善良な市民は、参加させてもらえず、また間違った人を選ぶ』と忌野清志郎が歌っていたのを思い出しました。
善良な市民は、GWにディズニーランドで遊ぶしかないないのだとしたら、悲しいことですね。

2010.04.30 13:30 URL | 緑虫 #0iaDgzFo [ 編集 ]

今日出た世調など『青い鳥症候群』の結果としかいいようがない。
青い鳥を求めてあっちこっちに世論がブレるなかでまともな国なんてできるはずがない。
この傾向は小泉以降特にひどくなったが、
その結果はどうだ。市民感情や市民感覚が招いたのがこの現状だ。
それらが絶対であるわけじゃない。それらは「間違いを起こす」前提で物事を伝えたり考えねばならない。






といったことを『多事総論』があって筑紫さんが生きていたら言ったと思うw

2010.04.30 13:43 URL | 観潮楼 #- [ 編集 ]

上から6段目の

>彼らは「専門性」が大嫌いで、アカデミズムを感覚的、感情的に否定するのが大嫌いだ

のふたつ目の「大嫌いだ」は「大好きだ」の間違いでは?

細かいことですが、ご指摘までに。
(このコメントは掲載して頂かなくてもいいです)

2010.04.30 15:47 URL | いつも拝見しております #- [ 編集 ]

検察審査会というのはもともと権力者が自身に都合の悪い事件を揉み消すことを防止することが大きな目的ではないでしょうか。国民が権力者の実態を知る上で検察が裁判に勝つ見込みが0.1%でもなければ起訴しないことにより、あるいは権力側による何らかの示唆、圧力により揉み消すことを防止することが大きな目的の一つではないでしょうか。起訴した理由のうち4と5の件だけをことさら取り上げて大げさに批判をするコメンテーターが多いのですが、一般の勤め人や自営で自身で税金を納める人にとって鳩山首相、小沢氏の経理操作はどう考えても納得のいかない話ではないかと思う。1.2.3についてやはり納得される方が大方ではないでしょうか。また、なぜそれをもって感情的などということができるのかも疑問です。ネットの情報云々としきりに言いつのる向きもありますが、はたしてそれが正しいものなのか、何らかの意図をもって発信されているものなのかを見分けるのも至難の技です。それよりもどうかんがえても検察の調査資料、弁護士、検察官の話を聞く方が信用があるのは事実ではないでしょうか。上杉隆氏も検察批判に余念がありませんが、結局、取材と一部の事象を見てのつごうのよい主観がほとんどではないかと疑ってかかるほうが賢明ではないでしょうか。また、郷原氏も何らかの理由で検察を辞めたOR辞めさせられたかたです。そこのところの事情がもう一つわからないので信用に足る方とは思えません。その上、審査会の審査員の選定過程に問題を投げかける向きもあるのですが、誰がどのようにそのようなことを発信したのか、単なる想像なのか、何らかの意図があるのか、そこのところがはっきりしません。明石の歩道橋事故、JRの件ではそのような話はいっこうにでてきませんしね。今回に限ってなぜ?疑問です。

2010.04.30 21:16 URL | minobe #- [ 編集 ]

minobeさん、
この議決書に書かれていることは、要するにこの土地購入にあたってのお金の回し方がやけに複雑だし、そのことを秘書だけが勝手にやったとはとても信じられないからおかしい、ということでしょう。
しかし、土地購入資金が不正なものだろうとか、そんなことは少しも書かれていません。

水谷建設からの賄賂があったとかなんとかが、リーク情報か何か知りませんがずいぶん報道されましたが、そんなことは何も書かれていません。こんなんで、「起訴相当」はおかしくありませんか?

わざわざ裁判所で、これは政治活動運転資金のために現金を残したとか、秘書に任せているのは多くの議員の実態であるとか、証言させれば満足するのですか?
起訴されて、被告人は何を明らかにせよ、とこの審査員の方々は考えているのでしょうか?なんとなく怪しいから、白状せよ、ではとても裁判になりません。
それから、上杉氏がどうの、郷原氏がどうのと書かれていますが、彼らの発言の具体的批判でない限り、先入観だけの悪口はよしましょう。

2010.04.30 22:39 URL | cube #- [ 編集 ]

すみません、追加です。
minobeさん、
郷原氏は、JR事故の社長が「起訴相当」にされたのもおかしい、と発言されていましたよ。
たしかに、この検察審査会の昨年5月の法改正に民主党も賛成しているのだから、その点、民主党や小沢氏自身にも責任がありますが。

それから、「信用に足る方とは思えません」と書かれていますが、それでは、そもそも、この小沢氏不起訴を不服として審査申請した人物についてはどう思われますか。

http://ameblo.jp/doronpa01/entry-10455665539.html

桜井誠、在日特権を許さない市民の会会長
この方のウィキの説明読んでください。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A1%9C%E4%BA%95%E8%AA%A0_(%E4%BD%9C%E5%AE%B6)

本人がこうやって宣伝しているのに、マスコミはこのことを一切報じませんね。

2010.04.30 23:29 URL | cube #- [ 編集 ]

今回の検察審査会は 確かにおかしいと思います。

素朴な疑問なのが、 対象が自民党の政治家であった時に、同じく批判的な視点で反知性的と言えるかという疑問です。私には自信がありません。

福知山脱線事故の件と今回の小沢氏の起訴相当の判断も、『犯罪要件は満たしてないかもしれないけど、こんだけのことやらかして不起訴はおかしいでしょ?』
という市民目線の判断なんだと思います。


司法においての市民目線は下手をすると、無実の罪の人を刑務所に送る危険性を孕んでいるので、現実的ではないと思います。

2010.05.01 01:19 URL | 葉隠 #CRmGiUQU [ 編集 ]

>cubeさん

桜井誠の申し立ては却下されているそうです。
http://twitter.com/furukawatakuya/status/12996942054

2010.05.01 01:43 URL | nessko #aIcUnOeo [ 編集 ]

kojitakenさんこんばんは。いつも読んでます。全く同感です。
「小沢幹事長は辞めるべき80%」「検察審査会の結果は起訴相当」この頃の報道は経過がどうなのか説明もせず、結果だけで判断して、モノを述べているものばかりでうんざりしてます。いくらなんでも、そんなに頭が悪い人間ばかりが集まっているわけないと思うんですが……要するに検察も政治家もマスコミもポピュリズムが深く浸透してしまっているんですね。

2010.05.01 02:23 URL | EQ #f//KlVp2 [ 編集 ]


そもそも愚民って何なんでしょう?

去年の政権交代もマスコミに大きく踊らされたとも言えますし。
今回の件で気になるのは市民派を名乗る人たちが、去年の衆院選の判断を国民が目覚めた、と賛美しながら今回の検察審査会の判断を愚民がマスコミに騙されていると罵っていることです。
私から見ればどちらの判断も性質が違うものとは思えません。自民党にうんざりしたから民主党に入れた国民は小沢一郎が国会で全く説明しようとしない姿勢に反感を抱き、無作為に選ばれた市民が起訴相当の判断をしたのです。
裁判員制度と同様、国民の感覚を司法に持ち込む以上、判断の際に心証に依るところが大きくなるのは当然のことです。感情を排しすぎた司法の判断が世間の感覚から乖離しているという非難が裁判員制度などのもとになってますし。

自分たちの主張と合致する(政権交代など)場合は、多数の国民の意見を「民意」だと散々持て囃し振り回しておきながら、主張と相反する場合になると愚民達め、と蔑み罵倒する。

本当に検察審査会が反知性だと思うのなら何故、明石の事件やJR西日本社長達が強制起訴されたとき何も書かなかったのですか?

自民党が政権与党にいたときは東京地検特捜部を日本最強の組織と散々持ち上げておいて、民主党が与党になり特捜部の刃が民主党に向かった途端、検察の独走だ、検察ファッショだと言っていた人たちがたくさんいました。kojitekenさんも全く一緒ですね。民意が民主党に牙を向いた途端、B層だ、愚民だと罵しる。

司法のプロである裁判官でさえ、自分が下した判決に対して批判する記事が新聞や週刊誌に出ると動揺してしまう人が結構います。マスコミの影響を受けずにいることなどほぼ不可能なことです。一般市民なら何をかいわんやです。

もし、今回の検審がマスコミに影響された愚民の判断というなら、去年の政権交代も愚民の判断なのでしょうか?
そうではないでしょう。ダブルスタンダードを公言する姿は愚かで醜いので改めた方がいいですよ。



2010.05.01 08:41 URL | #- [ 編集 ]

鳩山の決定的な間違いは、平野博文を官房長官にしたことです。官房機密費の存在について問われた時、「そんなのあるんですか。承知しておりませんから、コメントはできません」と述べた時には、開いた口が塞がらなかった。与党になった途端に、この言い草。政権交代をしたのだから、過去の官房機密費の使途を明らかにしてくれると期待していたのですが。以前にもコメントさせていただきましたが、結局、当時の野党側にも毒饅頭を食らった人がいたと勘ぐられても仕方ないと思います。あの時、平野が「これから官房機密費について徹底的に追及します」と言っていたなら、事態は全く違った方向に向かっていたはずです。

野中広務が当時の野党側にも金が渡っていることを曝露しました(http://www.asahi.com/politics/update/0430/TKY201004300449.html)が、やはりな、と思いました。しかしながら、野中広務の言葉を全面的には信じていけないとも思いました。彼の平和主義には共感するものがありましたが、日歯連闇献金事件で村岡兼造に罪を擦り付けたとしか思えない野中広務を全面的に信じるのも馬鹿げている。さらに小泉に全面降伏したとしか思えない人物である。「私ももう年。いつあの世に行くか分からんから。やっぱり国民の税金だから、改めて議論して欲しいと思った」と述べて、善人ぶっているが、むしろ、官房機密費について追及したら、氏名もすべて曝露するぞという脅しと取ったほうがいい。「持って行って断られたのは、田原総一朗さん1人」と述べているのも、あやしい。1人だけ実名を使うのは、アンフェアであり意図的なものを感じる。

平野の対応は、戦略的にも最悪であった。仮に官房機密費についての「追及委員会」を国会に設置して、徹底的に究明したら、「自民党は完全に崩壊」していたでしょう。もちろん、民主などにも毒饅頭を食らった者がいたら、被弾する議員もいるだろうが、「肉を切って骨を絶つ」ことぐらいやらなかったら、旧体制を覆すことなどできない。

鳩山は人事で完全にしくじったとしか言いようがない。何故、菅直人を官房長官にしなかったのか。西山元記者が評価しているように、こういう問題への対応に長けた菅直人が官房長官に適任だったのです。これは結果論でもなんでもない。kojitakenさんも確か述べていたはずです。ただし、誰も予想しなかったのは、たぶん、平野のあまりの無能さぶりです。

検察を含む官僚、マスコミ、そしてその背後で蠢くおかしな連中に付け込まれたのも、平野を官房長官にしたことに尽きるような気がします。そこから、負の連鎖が始まったのではないでしょうか。

なお、取調べの全面可視化と検察・警察の裏金問題究明に向け、なぜ、民主党は国会に関係者を参考人招致しないのか。検察の裏金を明らかにした三井環元検事、元枚方市の副市長小堀隆恒氏、佐藤栄佐久前福島県知事(おかしな判決で有罪とされたが、実質無罪)など参考人招致を受ける人は多いはずだ。市民感覚とか市民感情を打破できるとしたら、これしかないでしょう。

2010.05.01 10:03 URL | 負け組みの矜持 #- [ 編集 ]

管理人より感謝とお願いです。

まず、コメントを下さる皆さまにお礼申し上げます。同種のブログと比較して、当ブログはコメント欄での議論が活発だという特徴があると思います。

管理人は雑誌の編集者のようなものだと思っているので、意味のある議論にならないと考えるコメントは削除していますが(単なる罵倒語を書いたものなど)、そうでないコメントは、たとえブログの論調に反対のものでも原則として掲載します。ただ、禁止ワードを設定してますので、これに抵触すると投稿できません。その際には言葉を少し変えてみて下さい。

以下はお願いですが、当ブログのコメント欄では、無記名や「匿名」というハンドル名はできるだけ使わないで下さい。同等の意味を持った単語を、いくつか禁止ワードに設定していますが、当ブログの方針をご存じない方も多いと思うので、真面目なコメントであればできるだけ掲載するようにしています。しかし、基本的には投稿者を特定できるような名前が好ましいと考えていますので、ご協力をお願いします。

なお、その他にも私の嫌いな投稿名があって、それは、適当な姓を名乗って投稿し、毎回、あるいはしばしば名乗った姓を変えるという、少し前からはやっているやり方で、これは名を名乗らないのと同じことですので、止めて下さい。

あと、時々ブログに明らかな誤表記があります。今回も、「大好きだ」と書くべきところを、誤って「大嫌いだ」と書いた箇所があって、コメント欄のご指摘で初めて気づきました。こういうのは遠慮なくどんどん指摘して下さい。そうでなければ、いつまでも管理人が恥をさらし続けることになります。今回ご指摘いただいた方には、お礼を申し上げます。

2010.05.01 10:09 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]

 鳩山は、結局自分の政権維持しか考えていないのではないでしょうか。小沢をかばっていますが、小沢を切ったら当然、小沢派は造反するでしょう。それを恐れているだけだと思いますね。
 では、小沢と自分を攻撃する相手を、一緒になって徹底的に攻撃するか、というとそうでもない。
 官房機密費なんて、それこそ守旧勢力攻撃の格好の材料なのに、それもやらない。自分の政権では公開すると言う。それ自体は結構なのですが、旧勢力攻撃に積極的に関わろうとしない。
 平野も千葉も前原も、切らないまでも鳩山が説得すればなんとかなるでしょう。これは基地問題みたいな米国という相手がいる話でもない。
 すべて鳩山の責任です。
 「きっこのブログ」などでも書いてますが、検察審査会が鳩山はシロとしたのも、同じ「市民感覚」としては随分アンバランスですしね。

2010.05.01 11:18 URL | cube #- [ 編集 ]

私は政治家にはそれぞれの与えられた役割みたいなものがあると思います。
小沢一郎という政治家は間違いなく日本というシステムを変えるために現れた政治家だと思います。
その役割を果たすだけで、私は彼の存在価値は充分あると思います。
そしていま彼が叩かれているのは、どう考えても無理があり、そこに彼に役割を果たされては困る勢力の思惑を感じます。

この国の多くのマスメディアには主体性は感じません。
主体性があれば報じ方もあのような画一的なものにはならないはずだからです。
だからやはりマスメディアは操られているのだと思います。
彼らを操る存在はやはり霞が関でしょう(なんたって検察と国税の力は大きいですよ)。
明治以来の官僚国家の根は果てしなく深いものです。

今彼らは枝野らを使い自らの再構築をしています。
(小泉も渡辺も、そういう意味では彼らの使用人だったわけかな)
それはどこかの国より与えられた役割が終わり、縮小を始めた日本に自らのサイズを合わせる為です。
いらない出先機関は廃止して、そこに置いてあった資産は回収する。
必要な人材も回収し、一時的に膨らんだ本体は時間を掛けてさらに縮小をはかる。
その過程で彼らは小沢の背後にいる一般の公務員を切り捨てる算段でしょうね。
そのために小沢の様な存在は、対米関係も含めてあらゆる意味で邪魔な存在なのでしょう。

小沢一郎について好き嫌いは無意味だと思います。
というか政治家(公人)はみんなそうですが、個人的に知っているわけでもない彼らを好き嫌いで判断するのはあまり意味を感じません。
問題はそこではなくて、いまその政治家が世の中に何をもたらそう(役割)としているかです。
小沢一郎の議員定数削減案など、私にはとんでもない国民不在の考え方と思っていますよ。
しかしまずは霞ヶ関の力を抑えて、政権交代を意味づける事の方が先決です。
その為には、しばらくは民主党連立政権を維持して、再び過去に戻らないようにしないとなりません。
明治以来の霞ヶ関の力(しかも途中で変なDNAを植えつけられている)を政治権力の世界から完全に断たないと先に進まないからです。

2010.05.01 12:17 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]

kojitakenさんが「kojitakenの日記」で引用されている部分については、異議がありますので、コメントさせていただきます。
「申し立てた「市民団体」はどうやら在特会の桜井氏らしいとか、そういう憶測に基づいた陰謀論で捕らえるべきではないと思います。」とありますが、これは本末転倒ではないかと思います。代表は誰か、どのような団体かを明らかにしないことが陰謀論を生むのであって、陰謀論を持つほうが悪いというのはどう考えてもおかしい。例えば、千葉県知事を告発した「森田健作氏を告発する会」はその主宰者もどのような団体が主体となっているかも明らかにしています。それが開かれた社会の最低原則ではないでしょうか。さらに、今回の検察審査会の議決書の作成を補助した審査補助員は米澤敏雄弁護士であると、ネットでは流布されています。この弁護士の経歴を見ると、検事から裁判官に転官とあり、麻生総合法律事務所に入社したのは、2009年4月とあります。実際に、彼が審査補助員であるのか、私の調べた範囲ではわかりませんが、その程度のこともわからないのでは、公平な議決がされたとは思えません。闇の中で「起訴相当」が決められたと断定せざるをえません。米澤氏が仮に審査補助員とすれば、どう考えても中立的とはいえないでしょう。我々は暗黒社会で暮らしているわけではありません。「検察審査会」の必要性を私も否定しませんが、闇の中で決められていることはどうあっても肯定できません。

2010.05.01 18:11 URL | 負け組みの矜持 #- [ 編集 ]

>小沢氏不起訴を不服として審査申請した人物についてはどう思われますか。<
実はどうも思わないのですよ。それを言ってしまうと、たとえば、左派思考の人は信用がない、危ない奴とかってイメージづけして忌避した方々と変わらなくなります。‘アカ‘
と罵り、ことごとく軽蔑した方々と同じ轍を踏むことになります。さらに言うと、告発した方が何者であろうと、関係ありません。それと、先入観だけで物を言う~というのはいかがなものでしょうか。彼らをテレビで見るたび、言動を聞くたびそれを怪しく思う、胡散臭げに思う、???と疑問を抱く、そして言動の矛盾を感じるこればかりは、どうしようもありません。いうなれば私自身はテレビのコメンテーターに対し常にまず怪しいという先入観でもってその言動を注視しております。そしてその言動に納得できれば怪しさはなくなっていきその反対もあります。そしてその代表がご両人および、植草氏です。

2010.05.01 19:36 URL | minobe #- [ 編集 ]

minobeさん、そんなことをおっしゃったのでは、もはやまともな議論になりませんね。
「私は小泉は怪しいと思わないが、小沢や小沢に味方する奴は怪しいと思う、ただそれだけだ」みたいなのは、お互いの認識を埋め合わせる余地がありません。2chやJ-CASTあたりでつぶやいていただけたら、気持ちよい議論が出来るのではないでしょうか。

 kojitakenさんが引用された、上脇教授の文章は、小沢問題を考える基本的立場としては正しいと思います。ただし、不満なのは、ではなぜ小沢がこうまでして、検察とマスコミから叩かれるのか、という所まで議論が進んでいないことです。
 客観的で不偏不党な法学者、上脇教授すら、人権侵害、無理筋と認めざるを得ないこの成り行きは、攻撃する側にも多大なリスクを伴っているでしょう。そう考えていくと、どうしてもその背後関係、利害関係、政治力学を考える意見が出てくる。もちろん、その多くにゴミも混じっているでしょうが、秘密にすればするほど、いろいろな「陰謀論」が当然出てくるでしょうね。「負け組の矜恃」さんのおっしゃるとおりです。
 桜井誠の申請は、受理はされても、直接の申立者としては採用されなかったらしいと、EQさんが書かれていましたが、ではなぜ申立者は匿名なのか、なぜ「森田氏を告発する会」のような代表する団体が出来ないのか、それからそもそもこの申立者はだれなのか、といろんな憶測が出てくるのはやはり、自然なことでしょう。玉石混淆を仕分けするのは大切ですが、「憶測に基づいた陰謀論でとらえるべきではない」と、一蹴してしまうのは誤りでしょうね。

2010.05.01 20:32 URL | cube #- [ 編集 ]

Afternoon Cafe の秋原葉月さんが書き、kojitakenの日記でkojitakenさんが引用された
>「・・・そういう憶測に基づいた陰謀論でとらえるべきではない」
という部分に負け組みの矜持さんとcubeさんから異論コメントが寄せられているようですが、秋原葉月さんががイイタイのは、それに続いて書かれている、
「裁判員制度にも共通しますが、これはあ くまで司 法手続に一般市民が参加することによっておきる「司法のポピュリズム」の問題として捉えるべきだと思うのです。
もし仮にそのような陰 謀(?)が働いていたのだとしても、審議官に参加した11人の 市民がポ ピュリズムでなく「社会的良識」を発揮できればそんなものははねかえせるのです。
私がこの議決を不当ではないかと取り上げたのは、あくまで政権交代を守るため、ではなく、無辜の民を罰しないため、です。」
という部分であろうと思います。kojitakenさんもだからこそ、赤字、青字で強調していらっしゃるのだと想像します。

陰謀論がらみのことに深入りすることは避けます。

負け組みの矜持さんのコメントに関連して。

>今回の検察審査会の議決書の作成を補助した審査補助員は米澤敏雄弁護士であると、ネットで は流布されています。
>実際に、彼が審査補助員であるのか、私の調べた範囲ではわかりませんが、
とのことですが、
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100427-OYT1T01024.htm
【小沢民主党幹事長「起訴相当」議決の要旨】
の記事に、
「議決書の作成を補助した審査補助員 弁護士 米沢敏雄」(画像には、米澤敏雄 となっています)と書かれていますので間違いないですね。

kojitakenの日記でkojitakenさんが引用された憲法研究者、上脇博之氏のブログ
http://blog.livedoor.jp/nihonkokukenpou/archives/51385979.html
の記事の続編ともいうべき、4月30日の記事
http://blog.livedoor.jp/nihonkokukenpou/archives/51386760.html
には、「審査補助員の弁護士」についての解説が書かれており、検察審査会法において「審査補助員」がどのように定められているかも紹介しています。
第39条の2(から抜粋)
「検察審査会は、審査を行うに当たり、法律に関する専門的な知見を補う必要があると認めるときは、弁護士の中から事 件ごとに審査補助員を委嘱することができる。」
「審査補助員の数は、1人とする。」
「当該事件の審査に関して法的見地から必要な助言を行う」

などがポイントであると感じました。

つまり、法律には素人の11人に対し、法律的な知識を有する人間1人が助言を行った上で、最終的に11人が議決する、という流れです。
そうなると、「誰から見ても公平」な結論を導くというのは、最初から期待されていないのかもしれません。今後、この制度の見直しが進む可能性はあるでしょうね。
それはともかく、上脇氏は、議決書を一読して、
「『審査補助員』となって議決書の作成を補助した弁護士は、新米の弁護士か、さもなければ刑事事件を得意としな い弁護士だろうと思い込んでいた。」そうです。なぜなら、「状況証拠しか挙げられていないのに小沢氏の共謀共同正犯を結論づけているから」というものだったからです。

そもそも、2月4日に、検察が起訴を断念した際の記者会見で佐久間達哉特捜部長は、
「公判廷で立証し、有罪判決を得るための証拠が足りなかった」「(石川容疑者らとの)共同正犯に問うだけの証拠がなかった」と述べています。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100204-OYT1T01199.htm
今回の検察審査会は同じ証拠に基づいて、「被疑者(小沢一郎氏)の共謀共同正犯の成立が強く推認」される、として「起訴相当」と議決しているわけですが、今後検察が3ヶ月間かけて再捜査しても、新たな証拠が出てこない限り、不起訴になる可能性が高いでしょう。
ここで思い出されるのは、2月に小沢氏が不起訴となった理由として、「水谷建設からの裏金5000万円授受」に関する事実関係を立証できなかったことが挙げられているということです。
「検察上層は起訴のハードルを上げた。土地購入代金として、ゼネコン(sweden1901注:前後の文脈から、=水谷建設)からの裏献金である5千万円が充てられたことを裏付ける供述を、起訴の条件とした。」(週刊文春2月18日号の記事)
結局、水谷建設がらみの新証拠が今後の検察の捜査で出てくるかどうかだけがポイントになるのでしょう。
産経は「関係者への取材」を元に、早速とばし記事を出しているみたいですが・・・
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100428/crm1004280201006-n1.htm

ただし、次のような場合、
「検察、2回目の不起訴」

「検察審査会、2回目の起訴相当議決」

「強制起訴」

「公判」
となるわけですが、強制起訴および公判では、検察ではなく「検察役」の指定弁護士が担当する、という制度ですから、水谷建設がらみの新証拠がなくても公判は行われることになる可能性はあるようです。
その場合、公判維持ができるのかどうか。そして、裁判所がどういう判決を出すのか。その結果によって、この制度(検察審査会および強制起訴)の意義が問われることになるのでしょう。

2010.05.01 22:12 URL | sweden1901 #SVqLzQOU [ 編集 ]

私も暇です。金がないから、ゴールデンウィークでもどこにもいけないので、またまたお邪魔します。

Cubeさんへ

minobeさんをあまり意識しないほうがいいと思いますよ。論理矛盾がはっきりしていますから。

「郷原氏も何らかの理由で検察を辞めたOR辞めさせられたかたです。そこのところの事情がもう一つわからないので信用に足る方とは思えません。」とminobeさんは述べています。これって、変ではないですか。完全に決め付けています。

「いうなれば私自身はテレビのコメンテーターに対し常にまず怪しいという先入観でもってその言動を注視しております。そしてその言動に納得できれば怪しさはなくなっていきその反対もあります。そしてその代表がご両人および、植草氏です。」

憶測以外の何物でもないでしょう。人間なんて、客観的になろうと努力することはできますが、客観的になることなどできません。不偏不党などありえません。minobeさんはただ単に、小沢一郎とその支持者と思しき人たちがきらいなだけではないかと推察されます。

なお、私は小沢一郎がきらいですし、高く評価しているわけでもありません。特に最近の言説はいやになります。ただ前原や仙谷などよりはましであり、政界のバランスから、前原や仙谷などが民主党を主導するくらいなら、まだ小沢の方がいいと思います。

2010.05.01 22:13 URL | 負け組みの矜持 #- [ 編集 ]

陰謀論にあえて乗る形で、小沢起訴相当の判断が出た検察審査会の申立者が匿名である部分を考えるなら、そこは囮というか“罠”である可能性が高いと思います。

申立者や検察審査会を煽動した人間のことについてもっともらしいガセネタを掴まされて、公の場で口汚く追及していた矢先に、ネタ元からしてインチキだったことを晒されて大打撃を受ける、などというかの『偽メール事件』の二の舞があってはならないと思います。
最初に情報が流布された桜井誠に関する部分さえ、獲物を狙った方向に誘導させるためにわざと流した“罠”の情報である可能性を疑うべきでしょう。(陰謀論にあえて乗るならですよ?)

結局、密室で行われたことです。
どうとでも言い逃れは出来るし、情報の操作はできる(ガセネタが作りやすい)でしょう。
情報操作で後手に回っている人達が先方の尻尾を掴もうと焦れば焦るほど、かえって情報の“罠”に引っ掛かって、先方の望む通りのスキャンダルを誘発することにもなりかねません。

だからこそ、あからさまに伏せられ、めくられることを待っているようなカードにはあえて触れず、検察審査会に加わった“かもしれない”政治力学的背景の部分は排除して、小沢起訴相当の判断が出た検察審査会の問題は考えた方がいいと思います。民主党のことを考えるなら。
娯楽のためのゴシップとしてならいざ知らず、政治議論としては検察審査会の透明性(申立者が匿名であること自体は政治力学云々差っ引いてもやはりおかしい)とか運用のされ方とかぐらいにしておいた方が無難かと。

仮に陰謀として、権謀術数に長けた小沢一郎ならこの程度の誘導には引っ掛からんでしょうし、あまり大事にして騒ぐより、検察の出方を粛々と待つだけのような気がします。

2010.05.01 23:37 URL | 朱の盤 #XQYq98OQ [ 編集 ]

Sweden1901さん、お知らせありがとうございました。私の説明不足です。麻生総合法律事務所の「米澤敏雄」かどうかがはっきりしないという意味です。もしかしたら、同姓同名の可能性があるので断定しませんでした。

それから、「無辜の民を罰しないため」とありますが、それが信じられません。今のように肝心な情報が全く開示されないままに行われる検察審査会はポピュリズムうんぬんを論じる以前の問題ではないかと感じています。

2010.05.01 23:59 URL | 負け組みの矜持 #- [ 編集 ]

検察審査会については、詳しく中身を調べていくと色々と問題点が多々のようですね。
でもそれはそれとして、より問題なのは日本では逮捕されることですら市民社会がクロとみなしてしまうという事です。
まして起訴されて被告になればその時点で終わりです。
小沢さんの様にマスメディアにより国民の敵のように、物凄い権力者のごとくイメージを埋め込まれていればなおさらです。
きっと起訴された段階で一般国民は拍手喝采でしょう。
問題はここの参加者の方々の様な知的レベルには到底達していないということです。
この国では裁判より前に事実上の市民権剥奪になるという事を忘れてはいけません。
だから今小沢さんに関して、小沢さんが起訴されるような問題を起こしていないことをわかっていても責任を取るべきと騒いでいる自民や公明や共産は勿論のこと、前原や枝野や仙石には政治家としての資質が問われるのです。
そしてこれはまた、マスコミ報道と検察の意図的な動きだけで左右される国民のせきにんでもあるのでしょう。
結局日本国民は民主主義社会の一員としての資質をいまだ満たしていないということでしょう。

2010.05.02 08:41 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]

検察審査会とは少しずれますが、この知性もありすぎたりして、それが間違った方向に向いていくと、ただの主観的エリートとかしてしまうことがあってそれはそれで困ったものです
自分の考えや捉え方こそが正しいとか、メディアが伝えない真実みたいな感じで書いている人々にはそういう人が多い

農業や仕事でもそうです
そういうインテリやエリート気取りな人々は、実際に作業はしてないくせに、やれ計画を立てたとか投資したとか言って、いつもエラソーです(例えばホリエモンみたいに農業は稼げるとほざいているような連中です
当然ですが、収穫のときに出てきて人参を一本だけ取って記念撮影なんていうのは作業をしたとは言えない
実際に口だけでなにもしないのが多い

2010.05.02 12:05 URL | マイケル #- [ 編集 ]

小沢一郎の不起訴を検察審査会に、
告発したのは、在特会の桜井誠です。
ソースは本人の公式ブログ。
http://s.ameblo.jp/doronpa01/entry-10509547114.html

この事実はあまり知られていないので、
周知して、改めてこの件を冷静に考えてください。

2010.05.02 12:35 URL | ジロー #- [ 編集 ]

ジローさん、

桜井誠の告発は却下された可能性が高いという話ですけど。

上脇博之先生がいろいろ調べていて、ブログに記事を書いて下さっているから、新しい記事を刮目して待ちたいと思います。いまのところの最新が、sweden1901さんも挙げられていた下記エントリです。
http://blog.livedoor.jp/nihonkokukenpou/archives/51386760.html

2010.05.02 12:57 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]

kojitakenさん、こんにちは。
熱気球大会が行われる地に在住しておりますballonと申します。3度目くらいの投稿になります。前2回は挨拶もなく、失礼いたしました。
さて、エントリと直接関係ない話題で申し訳ありませんが、民主党が今度の参院選マニフェストに、参院の定数を40減らす案を盛り込むということです。
前回投稿も確か衆院の定数削減の話で、同じような話ばかりで恐縮ですが…。
40減について、選挙区か比例区かを明らかにしない方針のようですが、選挙区を削れば“一票の格差”の是正がさらに困難になることから、ターゲットは比例区ではないかと思います。
風太さんも小沢氏の削減案に少し触れておられますが、特に比例区を減らすとなれば、民意をゆがめ小政党に大打撃を与えることになりかねません。絶対に阻止しなければならないと思います。

2010.05.02 18:07 URL | ballon #wLMIWoss [ 編集 ]

連続投稿失礼します。

読売の電子版によれば、民主の参院選マニフェストには
「40議席削減と1票の格差是正のための選挙制度改革を同時に実現して、2013年参院選は新選挙制度で実施」
と掲げるとのこと。
比例区廃止、とか悪い方の抜本カイカクにならなければ良いのですが。
私は、一票の格差を言うなら、比例中心の選挙制度にすべきだと思います。

今回は2013年、と時期を明記しているあたりが気になります。
最高裁判決も参院について「選挙制度の仕組み自体の見直しが必要」と指摘していることですし、参院の方が選挙制度カイカクへの動きは早いかもしれません。

選挙制度変更には相当なエネルギーを必要とするので、比例区削減でお茶を濁し、結局40議席削減の方だけ公約達成、という可能性も捨てきれません。

2010.05.02 23:02 URL | ballon #wLMIWoss [ 編集 ]


kojitakenさん

いいえ、
今回は上脇博之先生が検証不足でしょう。
桜井の可能性が高いでしょう。
検索すれば、告発者しか知らない情報、
符合する情報がでてきます。

2010.05.03 02:12 URL | ジロー #- [ 編集 ]

ジローさん、

> 検索すれば、告発者しか知らない情報、
> 符合する情報がでてきます。

論拠を示して下さい。

2010.05.03 07:17 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]

上脇先生の疑念は、ブログのコメントで答えております。

では、
桜井のブログでアップされている
受理証は偽物と思われてるんでしょうか?

2010.05.03 09:35 URL | ジロー #- [ 編集 ]

ジローさん、

上脇先生のブログのコメント欄では「nety」さんと名乗られているようですが、検察審査会が採用した申立書の番号は「(申立)第10号」なのに、桜井の申立書は「(申立)第2号」じゃん。違ってますよ。事務局は出された申立書は、記載不備がない限り受理するでしょうけど、最終的に採用されたのは1件だけで、それは桜井の申立ではなかったと考えるのが自然だと思いますが、違いますか?

上脇先生からも、疑問のコメントをもらっているようですよ。先生のブログで回答された方が良いんじゃないですか?

2010.05.03 10:23 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]

エントリの主旨から外れたコメントで申し訳ないのですが。(最近、こんなことが多くてごめんなさい)

私が今話題の上脇博之氏のブログを初めて知ったのが、昨年秋、小沢幹事長が主張する憲法解釈における内閣法制局長官の答弁禁止に危機感を感じ検索していたときです。

内閣法制局長官よりも恐ろしい改憲政治家の憲法「解釈」
http://blog.livedoor.jp/nihonkokukenpou/archives/51257494.html

内閣法制局の憲法解釈答弁禁止における小沢幹事長の思惑
http://blog.livedoor.jp/nihonkokukenpou/archives/51268375.html


尚、この内閣法制局長官の答弁禁止は氏の著書「日本改造計画」にも明記されている氏の年来の主張であること、湾岸戦争時、小沢氏が希望した自衛隊の戦地派遣が当時の法制局長官が下した違憲という判断で止められたことを忘れてはなりません。

自民党が提案すれば、反対の声ももっと盛り上がったかもしれません。しかし、小沢氏&民主党現執行部の信者的支持者のみならず「護憲派」を自認しつつも現政権を支持すという人たちからも賛同の声があがる一方、護憲派団体・ブログもろくに話題にもしないという有様です。「護憲派」を自認する現政権支持者の中には最初反対を表明した社民党を「大人げない」と批判した人さえいました。(結局、社民党は受け入れてしまいましたが)

確かに、上脇氏も述べているように、内閣法制局の憲法解釈は功罪あって、実は9条の空洞化に果たした責任も重いのですが、それでもぎりぎりのところで集団的自衛権の行使や自衛隊の武力行使を防いできたのです。

上脇氏は「前衛」などにも投稿しているようですし、基本的主張は共産党に近く共産シンパと見なす人もいるかと思いますが、今回の検察審査会に関するブログ記事に示されたようにポジショントークをしない信頼できる学者と言えるでしょう。
そういう人が言うだけに内閣法制局長官の答弁禁止がもつ危険性は充分に説得力があります。憲法記念日の今日、あらためてこの件に関する氏のエントリを読んでみるのもいいのではと思います。

2010.05.03 11:46 URL | ぽむ #mQop/nM. [ 編集 ]

 検察審査会に申請し、受理採用された匿名氏は、たぶん桜井やその仲間たちなのでしょう。他に、「博士の独り言」の島津が申請したとブログに自ら書いているそうです。
http://megalodon.jp/2010-0208-1718-10/research.news.livedoor.com/r/40195
 桜井にせよ、仲間内でなければ、あたかも自分一人で行動したかのようにブログには書けないでしょう。メンバーは名前を出したくないが、さりとてその意志はそれとなく示しておきたい。だから代表して桜井や島津に記述させているということではないでしょうか。
 またいくら小沢嫌いな右派でも、大学教員などそれなり地位のある「文化人」は、その名前を出してまで、小沢や民主党ときわどい法廷闘争などしたくないので、代わってこれら「右翼団体」の頭目たちが「虎穴に入る」ような行動をしているのでしょう。
 マスコミがちゃんと桜井などの名前を出して「市民団体」の特徴を報じていれば、さすがにB層ご主人、奥様も、事の怪しさがわかるのですがね…

2010.05.04 06:36 URL | cube #- [ 編集 ]

鳩山総理、ついに限界を露呈ですね。
普天間の海兵隊は一部沖縄残留やむなしだそうです。
しかしなぜ沖縄にいなければならないかの説明責任は無しです。
またマスコミもその点についての追求はしません。
検察審査会で鳩山総理はセーフで小沢幹事長はアウトの本当の理由がよくわかりますね。

鳩山総理、歴史に名を残すチャンスを逸しました。
日本の真の独立はいつになるのでしょうか。

2010.05.04 12:24 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]

改憲(特に九条)はする必要はないです

自衛隊が海外に頻繁に出るような状態に向かえば、アメリカは大喜びでは
どこを攻撃しても、日本がどうにかしてくれると勘違いしてますますアフガニスタンに対して攻撃したり、しまいにはグルジアやウクライナをトロイの木馬にしてロシアに向かっていきます
オランダの天然ガスが涸れてきていて、フランスは微妙としても、これからドイツとかイタリアが本格的にロシアに天然資源を依存しだせば、アメリカとイギリスがそれを大人しく見ているとは考えられない

そもそも、前にも書きましたが、改憲がどうこう言う前に東アジアとはレベルが違うアフガニスタンやイラクのような危険地域に派遣されるかもしれないと分かれば、いくら経済システムが崩壊に向かっているとはいえ志願者も減少します

そもそも、改憲してどうするつもりなのか
これ以上、社会を破壊しないでほしいです

あと戦争やテロを無くすためには、他国に干渉しないことが一番です
国連にしても、常任理事国からしてアレなので
フランスとロシア以外は資格ない

2010.05.04 15:05 URL | マイケル #- [ 編集 ]

あと困っている地域にはもちろん、日本がカバーすることは必要です
農業を早く復帰させて、とにかく最低でも衣食住が整ったような形にもっていくべきですが、そのためにもアメリカは攻撃を、タリバンはテロを止めてもらわないとどうにもできないわけです
それで、農業といっても、アメリカ型の大規模営農ではなくて、現地で調達できるようなものを利用するべきです
大規模営農をするためには肥料や機材そしてそれを動かすエネルギーを買わないといけないわけですが、アフガニスタンにいる人々にそういう資金が用意出来るとは思えません
日本の農家でさえ、悲惨なのに


ただアメリカもいずれは戦争を出来ないような状態に向かっていきます
アメリカになんやかんや依存してきたイギリスやカナダもアメリカ離れに向かっているのは間違いないようだし、アメリカ本体も明るい兆しはないです
いきさつはどうであれ、とにかく攻撃を止めないと話しははじまることはない

2010.05.04 16:28 URL | マイケル #- [ 編集 ]

もう一度、コメントさせていただきます。

以下のような意見を民主党(http://www.dpj.or.jp/header/form/index.html)、菅直人、細野豪志宛に送りました。

取調べ全面可視化、検察審査会、および民主党のマスコミ対応について

1) 千葉法相が「取調べ全面可視化」へ向け積極的な発言をされたようです(http://www.47news.jp/CN/201005/CN2010050201000222.html)。明確な道筋を示して頂きたい。
「取調べ全面可視化」へ向けた民主党のマスコミ対応および国会対応はあまりにも生ぬるいのではないですか。
無実の罪で、または無実である可能性の高い罪で苦しんでいる人たちがいるのに、何故、それらの人々を参考人招致して、何故、冤罪が発生するのか徹底的に論議しないのですか。志布志事件、富山連続婦女暴行冤罪事件、高知県の白バイとスクールバスの交通事故(有罪判決が出されている)などの関係者を参考人招致し、国会の場で検察・警察のあり方を徹底的に論議してもらいたい。それが国会の務めではないですか。

また、マスコミ対応ですが、全面可視化に向けて、無実が確定した人々を語らせるような広告を作成して、新聞各社やテレビ局各社に強く働きかけていただきたい。

2) 次に、今回の小沢一郎「起訴相当」議決に関して、「司法のあり方を検証・提言する議員連盟」(滝実会長)が4月28日設立(
http://www.dpj.or.jp/header/form/index.html)されたようですが、私は稚拙なやり方であると思います。私が今回の検察審査会で最も承服しかねるのは、その手続きです。匿名の申立人の告発が受理され、補助弁護士はどうも中立とは言えそうもない弁護士です。よく「明石歩道橋」および「JR福知山線脱線」を比較する人がいますが、小沢一郎「起訴相当」議決とこの点が決定的に違います。後者2つの申立人は遺族であり、誰が申立てを行ったかが誰の目にもわかります。また、千葉県知事を告発した団体(「森田健作氏を告発する会」(井村弘子代表))にしても、官房機密費持ち出しで河村前長官を告発した団体(大阪市の市民団体「公金の違法な使用をただす会」(小林君夫代表))にしても、どのような人が、団体が検察審査会に告発したのかわかります。ところが、小沢一郎を告発した申立人は誰なのか皆目わかりません。推測だけが一人歩きしています。全くこんな馬鹿げた話はありません。検察審査会そのものの存在を議論する以前の問題ではないでしょうか。これほどアンフェアな話はない。告発人の人物さえ明確でない今回の検察審査会の場合、その決定が正しいとか間違っているとかを論じること自体が馬鹿げているのではないでしょうか。司法に民意を反映させる制度改革の一環として権限強化された検察審査会は、「明石歩道橋」事件や「JR福知山線脱線」事件などの犠牲者を救済するための、人間を善意の人と見立てての制度ではないかと思われます。それが悪用されたのが今回の検察審査会ではないか。恐らくこのような形で、制度改革が悪用されるとは法律の専門家も想像していなかったと思います。

今回の小沢一郎「起訴相当」議決に関わった補助弁護士は、同姓同名の別人でない限り、麻生総合法律事務所(http://www.aso-law.jp/)の米澤敏雄弁護士です。この方の経歴は、次のとおり。
958年 3月 早稲田大学第一法学部卒業・司法試験合格
1961年 4月 検事任官(大阪・小樽・水戸・東京)
1966年10月 検事から裁判官に転官(東京・岡山・横浜・宮崎・浦和・東京地裁判事)
      その間、油絵同好会にて美術にも親しむ
1982年 4月 司法研修所刑事裁判教官
      司法試験委員(憲法)3年
1992年12月 岐阜地裁・家裁所長
1996年 8月 静岡地裁所長
1997年 9月 東京高等裁判所部総括判事
2001年 4月 早稲田大学法学部客員教授
2004年 4月 大東文化大学法科大学院教授(法曹倫理・刑事訴訟実務・模擬裁判等担当)
2009年 4月 麻生総合法律事務所勤務

麻生総合法律事務所創立40周年祝賀会が2010年3月25日に開かれていますが、その来賓には、以下の人が含まれています。
谷垣禎一(衆議院議員、自由民主党総裁)
野田毅(自由民主党所属の衆議院議員)
中井洽(民主党所属の衆議院議員、国家公安委員長)
御法川法男(株式会社ニッコク代表取締役、タレント名みのもんた)

中井洽を除き、谷垣を始め、皆アンチ小沢です。このような組織の元検事に中立を期待するほうが無理があります。

民主党は何故、この点をマスコミに主張しないのですか。マスコミに対しこれを明確に伝えることのほうが「司法のあり方を検証・提言する議員連盟」などを発足することより重要です。新聞に全面広告を出すぐらいの姿勢を見せてほしい。

私は民主党や小沢の進める政策をすべて支持しているわけではありません。自民党よりもまし、という立場で「支持」しています。選挙制度は多様な意見が反映される比例代表制を支持します。民主党の進める議員定数削減や小選挙区制強化には反対です。しかし、取調べの全面可視化、情報公開を進める政策には賛同しています。今回の検察審査会の匿名性は、開かれた社会を完全に否定するものであり、気に入らない者はすべて匿名性の下で罰せられる可能性があり、このような恐ろしい社会は絶対に承服できません。

2010.05.04 16:55 URL | 負け組みの矜持 #- [ 編集 ]

これも記事とは関係ないですが、前に尖閣諸島の石油について書かれたものです
http://ameblo.jp/syamo0001/entry-10006530423.html

機材の調子が悪いのでまた見れない可能性が
あと石井吉徳という学者や晴耕雨読を見てみるとエネルギー問題について理解出来るかもしれないです
特に後者についてはユダヤ陰謀論につながっている記事もありますが、世の中を基礎から考える機会を与えてくれます

2010.05.04 17:41 URL | マイケル #- [ 編集 ]

たびたびコメントをさせてもらいます。

昨日の鳩山首相には呆れてしまった。

鳩山は「大変厳しい一日だった」など、「厳しい」や「厳しさ」という言葉を何回か使った。沖縄県民大集会を取材したテレ朝の河村氏が述べた鳩山首相に対する「県民の希望と期待」を彼自身は「厳しさ」ととらえていたとは。

記者を前にした談話で「党の公約」と「代表の公約」は別だと述べた点も信じがたい。日本は曲がりなりにも政党政治である。代表として述べた公約であれば、党の公約でしょう。私はマニフェストの言葉をすべて実行できるとは思っていない。むしろ、政治家の口からどのような発言がなされたかを重視している。そこには、政治家の本心が読み取れる場合があるからだ。
鳩山は総理を辞めろ、といいたい。それ以外、言う言葉が見つからない。

私は、沖縄の海兵隊をどうするかについてのみをテーマとして総選挙を実施してもいいのではないかとさえ思っている。郵政選挙と異なり、沖縄に米軍基地を60年以上を押し付けてきた責任を日本人(沖縄県民を除く)は負っているのだから、それぐらいしてもいいと思う。

もちろん、小泉以外、1つのテーマに絞り込んで総選挙をやる常識はずれな奴はいないだろう。しかし、何らかの形で日本人の一人一人が意思表示する必要があるのではないか。政府自体が国勢調査のような調査を全国民に行うのも1つの方法かもしれない。

2010.05.05 08:15 URL | 負け組みの矜持 #- [ 編集 ]

地検次席検事(ナンバー2)に、前地検特捜部長の大鶴基成検事が就任したみたいです。
その強引な捜査手法で検察内部でも評判のよくなかった人物で、しかも小沢幹事長を目の敵にしていると言われています。
彼が就任したのが異例の3月1日付け。
今度の検察審査会の決定と言い、再び何か異例の事態が起こりそうな予感がします。

2010.05.05 12:10 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]

普天間基地問題で鳩山政権の迷走が非難され鳩山総理の指導力不足、責任論が高まっていますが昨年9月の政権交代後も霞ヶ関の官僚機構が従来通りの実務権限を維持し、経験の浅い閣僚、政務三役が既得権益を維持しようとする官僚機構に翻弄されて問題の本質を見誤り、官僚が提示する誤った情報を基に判断せざるを得ない状況では迷走を繰り返すのも必然です。
普天間問題での対米交渉でも自民党政権での対米従属と利権絡みで米軍再編計画に関与して来た官僚に頼っていては政権交代に伴う新たな日米関係を構築する事は不可能であり米国側の意向に阿る結論に至る事も必然です。

2010.05.05 22:39 URL | isao-pw大城 勲 #eyeH7ohU [ 編集 ]

中国やアフリカでの水問題といい、ギリシャ(デモで死者まで出たとか)やスペインをはじめとした経済危機といい、世界で広がっている格差社会といい、なんだか生きにくい世の中に変わったきました

日本では、農村から都会や工業地帯に移住する人がいますが今後はそういう人々は危険な気がします
民主にもネオリベやグローバリゼーションを推進したい議員がいるのは事実だし、政界以外でも日本を凋落させている自己責任信者もウヨウヨいます

やはり政権交代しても安心は出来ないようです

2010.05.06 00:45 URL | マイケル #- [ 編集 ]

>以下はお願いですが、当ブログのコメント欄では、無記名や「匿名」というハンドル名はできるだけ使わないで下さい。同等の意味を持った単語を、いくつか禁止ワードに設定していますが、当ブログの方針をご存じない方も多いと思うので、真面目なコメントであればできるだけ掲載するようにしています。しかし、基本的には投稿者を特定できるような名前が好ましいと考えていますので、ご協力をお願いします。

ちょっと残念です。
限りなく透明に近い匿名と云う形で意見を述べさせてもらいたいとおもっている者にとっては、厳しい規制と思いました。

「kozita」と云うハンドル名にしても、「匿名」にしても、本質的には特定個人を抽象化しているわけですから、同じことです。
「匿名」にしたところで、<#seuEorwg>とかのコード記号がついているわけですから、特定化できるのではないでしょうか。
検索エンジンは便利ですが、人権上、又おそろしい面もあると私は思っています。検索エンジンがあるために、ハンドル名は使いたくありませんし、匿名を使いたいわけです。

まあ、ブログ主さんが自らのプロフィールをはっきりと明示され、さらには自らの名前も実名で名乗っておられ、「匿名は使用しないでください」とおっしゃるなら、私は当然それに従うべきだと思いますが・・・・。

2010.05.13 09:13 URL | 匿名 #sSHoJftA [ 編集 ]













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