きまぐれな日々

沖縄で米軍普天間飛行場の県内移設に反対する県民大会が開かれたが、参加者は9万人(主催者発表)に達し、県内移設反対の民意はいよいよ動かしがたいものになった。鳩山由紀夫首相の「腹案」はどうやら徳之島だったと思われるが、徳之島でも先週反対集会が開かれて大勢の人が集まった上、アメリカも乗り気ではなく、徳之島への移設の可能性はあり得ないだろう。

ようやく開き直った鳩山首相は、辺野古現行案を、「海が埋め立てられることの自然への冒涜を感じた。現行案の受け入れはあってはならない」と強い調子で発言した。沖縄県民大会を意識しての発言ではあろうが、国外・県外移設を訴えて総選挙で勝ったのだから、就任早々今のような強気で臨むべきだった。

鳩山政権発足当初、最初から敵対的な態度を取った産経は別として、日経や読売、それに朝日までもが「君子豹変」を鳩山首相に勧めた。それは、主に消費税増税を4年間凍結するとした公約を見直せという文脈で発せられたが、沖縄の米軍基地移設の件でも、保守系マスコミは現行案での決着を強く求めた。

その名を言及される時、必ず「無能な」という形容付きで呼ばれる官房長官の平野博文は、まんまとマスコミやその裏にいる官僚の誘いに乗ってしまった。平野は、辺野古移転に反対した稲嶺進氏が当選した名護市長選のあと、「民意を斟酌する必要はない」と言い放ち、池田信夫(ノビー)はその尻馬に乗って世迷い言を書き散らした。

ところが、民主党政権に反対しているノビーに対し、民主党政権を熱狂的に支持している植草一秀は、ノビーを強く批判するどころか、政権発足当初には、県外移設を決める時間的余裕など内、辺野古への移設を早く決めてしまえと主張していた。その後立場を変え、最近では「海外移設しかない」と言い出すに至った。植草の言説の変遷は、『大脇道場』のエントリ「普天間基地問題 植草一秀の『知られざる変節』」が検証している。

植草のように、一昨年以来ネットで人気を高め、特に民主党の小沢一郎・鳩山由紀夫ら主流派を応援するブロガーに影響力の強い人間が、普天間基地問題には全くの鈍感だったことが、小沢・鳩山命のブロガーたちに悪影響を与えた。この件に関して、ネットにおける「左」側からの鳩山政権への批判は弱く、批判しているのは共産党支持系ブログか、そうではなくても小沢一郎や鳩山由紀夫と距離を置くブログばかりだった。保守系のマスコミは、最初から鳩山内閣の支持率を落とそうという意図があったのだから、彼らにつけ込ませないためにも、公約のスピーディーな実現を鳩山政権に求めるべきだったと思うのだが、「できたばかりの新政権を温かく見守ろう」という論調ばかりが目立った。その結果、鳩山内閣の支持率は急落した。マスコミや官僚を甘く見た鳩山政権の失敗だ。

テニアン島を含むの島々からなる北マリアナ連邦の上院議会が、国防総省と日本国政府に対して、米軍普天間飛行場の移設先の最適地として北マリアナを検討するよう求める誘致決議を全会一致で可決したが、このニュースは琉球新報では読めるが、全国紙では読めないしテレビも取り上げない。そんなマスコミの神経を逆なでする公約を掲げて選挙に勝ったのだから、鳩山首相は最初から強気に出るべきだった。人の好意をあてにしてしまうあたり、鳩山首相の育ちの良さが災いした。

当ブログではこれまで取り上げてこなかったが、ワシントン・ポスト紙が書いた鳩山首相批判記事を嬉しそうに取り上げて囃し立てるのが日本のマスコミだ。谷垣禎一も先日の党首討論でこれを利用したが、攻撃している谷垣の方が馬鹿に見えた。あの党首討論で谷垣のイメージが上がったという人など誰もいないのではないか。

谷垣以上に滑稽なのは、「改革クラブ」と組むしか活路がなかった舛添要一だが、改革クラブの模様替えに過ぎない党の名前を「ますぞえ新党」にしようとして公職選挙法違反を指摘されて撤回するなどの醜態をさらした今になっても、テレビ朝日で小宮悦子が「総理大臣にしたい人ナンバーワン」などと舛添を持ち上げ、舛添はいい気になって好き勝手なことをしゃべっていた。しかし、例によって中身は何もなく、マスコミが喜びそうな新自由主義的政策を安易に列挙するだけだった。その新自由主義的政策にしてからが、前回のエントリでも書いたように舛添の本心から出たものではなく、単にメディアに迎合しているだけだ。正直言って舛添が何をしゃべったか、具体的な内容を思い出せないほど薄っぺらな言葉の羅列だったのだが、『ニコブログ』が記録している(下記URL)ので、興味のおありの方は参照されたい。
http://nikonikositaine.blog49.fc2.com/blog-entry-1336.html

そういえば、普天間基地移設問題についての見解は、前記小宮悦子(司会者としてあまりに無能だよねえ、このおばさん)の番組でも舛添は聞かれなかったし、新党騒ぎに精を出している人たちにもあまりコメントを求められない。

たとえば、反米的主張で一部「左」側ネット市民の「理解」(笑)を得ていた平沼赳夫や城内実も、普天間についてはほとんど発言していないのではないか。いくつもに分かれた新党は、それぞれに政策を問われることもなく、そもそも新党を作ってほしいなどと思っている人なんてほとんどいないのに、マスコミと政治家の都合で空疎な新党騒ぎが繰り広げられる。この馬鹿げた泡沫新党群について書きたいことは何もなくなってきた。

普天間基地問題で揺れ、税制や道路問題でも迷走する鳩山政権だが、自民党や「みんなの党」を含む自民系新党群はそれ以下なのだからお話にならない。「不安定の中の安定」ともいうべきか、妙な膠着状態になりかかっているように思える。


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結果論ですよね。
kojitakenさんも普天間がこんな大事になるとは思ってなかったのでしょう。
そんな記事も去年の時点で書かれてないようですし。
普天間問題がどうにもならなくなった今頃、鳩山はもっと早く強く出るべきだった。鳩山は馬鹿。他の奴らも全員馬鹿。と上から目線で言ってる時点で只の卑怯者でしかありません。
普天間問題を侮っていたのは鳩山総理だけでなくあなたもでしょう。
違いますか?


2010.04.26 09:49 URL | m #- [ 編集 ]

検察審査会も不起訴相当を議決した。
今こそ強気になって、北マリアナ連邦にソフトランディングさせるべし。
それが出来ないようなら、出直されたほうがいいと思います。

2010.04.26 11:28 URL | 匿名 #sSHoJftA [ 編集 ]

>テニアン島を含むの島々からなる北マリアナ連邦の上院議会が、国防総省と日本国政府に対して、米軍普天間飛行場の移設先の最適地として北マリアナを検討するよう求める誘致決議を全会一致で可決したが、このニュースは琉球新報では読めるが、全国紙では読めないしテレビも取り上げない。

NHK総合は、4月16日の17:00のニュースで、社民党の重野安正幹事長と照屋寛徳国対委員長は15日、首相官邸で滝野欣弥官房副長官と会い、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で同党が提案している米領グアムと米自治領北マリアナ諸島テニアンへの移設を真剣に検討するよう申し入れたことを、結構な時間を割いて報道していた。その中で、北マリアナ連邦が普天間移設大歓迎であることも報じていた。しかし、その日、18:00のニュース、19:00のニュース、21:00のニュース9、またそれ以降では、手のひらを返したように、全く取り上げなくなった。同じニュースを繰り返しているNHKがなぜ・・・??このNHKの動きは、看過できない。
公共放送としての説明責任がとわれるのでは?

2010.04.26 12:01 URL | 匿名 #sSHoJftA [ 編集 ]

 まだ植草の悪口ですか?しつこいですね。
こちらのブログを愛読されている方は、「また始まったよ」と思っている方がほとんどだろうと思いますね。
 たぶん、kojitakenさんのブロガーとしてのプライドが、そうさせるんでしょうが、あまり論理的でも公平でもないですね。
 植草氏が中間派の日和見主義者であっても、それはそれでいいじゃないですか。過去はどういう主張していた、などとしつこく詮索するのは悪趣味です。学者でも政治家でも、数年前と主張が180度変化していたとしても、ただ今の現実をよくする方向に加わろうとしているなら、大歓迎です。逆に、頑固であっても、現実と乖離した行動しかとれなかったらかえって迷惑。「金権政治」を批判することは首尾一貫していても、現在の村井氏冤罪事件を見て見ぬふりするような「確かな野党」とか。
 普天間問題では、小沢はだんまりを決め込んでいるし、鳩山は「あまり遠方に移すのはよくない、海兵隊の重要性を就任後再認識した」みたいなことを発言し、国外というのは民主党内でも主流になっているわけではありません。そうした中で、植草氏はあえて「国外へ」と書いているわけです。むしろ褒めてやりましょうよ。

2010.04.26 12:20 URL | cube #- [ 編集 ]

中国の調査船とかが現れていて与那国島は自衛隊受け入れを望んでいるようですが、流石にアメリカ軍を受け入れるのは少し無理だと思います
アメリカもそれは乗り気ではないようです

2010.04.26 12:27 URL | マイケル #- [ 編集 ]

ごめんなさい。上記「村井氏冤罪」は「村木氏冤罪」の誤りです。

2010.04.26 12:31 URL | cube #- [ 編集 ]

あと情報網を整備して海上自衛隊で防衛をやることです
これからは中国は海上での活動が活発化することが予想されます
実際に少し前にも中国の艦隊が沖縄近海を通過して、沖ノ鳥島方向に進行したということもあったので

2010.04.26 12:38 URL | マイケル #- [ 編集 ]

「徳之島案」なんてのが平気で出てくること自体、
民主党はかなり現実から乖離しちゃっていませんか?
そんなの成立するわけないでしょうに・・。

せっかくこれだけの民意があるわけで、
鳩山民主はそれをバックにつけて、
ぜひ「現実に即した行動」をとってください。
(やってくれるんですよね?)

でも「確かな与党」にそれをさせるには、
この期に及んで「温かく見守る」なんてのじゃダメだろう、と。
全くもって同意です。

とにかくチャンス到来なわけですから、
みんなして迫力を持ってプレッシャーをかけないと。
特に民主支持の方々がそれをやってくれないとな・・。

今このときにすら出来なければ、
この先一生無理でしょう。

2010.04.26 19:23 URL | siroto #.3npnogc [ 編集 ]

ウィキ(これもどこまで正しいか分からないけど、間違っているわけでもない)で与那国島について調べて見ると、ここは複雑な地位に置かれているようです
あと誤解しないでほしいのはなにも与那国島にアメリカ軍を置くべきだとは言っているわけではないことです

他にも候補地はありますが、いずれもアメリカは乗り気ではないようで
少し調べて見ると、グアムや北マリアナに移転した方がかえってユーラシア方面やアジア諸国で有事が発生した時に動きやすいみたいです
距離は離れても、軍事技術が進んだというのもあって

2010.04.26 21:30 URL | マイケル #- [ 編集 ]

>普天間基地問題で最初から強気に出るべきだった鳩山首相

私は、こうも思います。あくまで邪推ですが・・・(笑)、

弱気・迷走はそれなりの戦略があったのかも。
鳩山政権は、敢えて移転先の混迷をマスコミにばら撒けば、愚かなマスコミが格好のネガティブキャンペーン材料として飛びついてくるというマスコミの習性を知り尽くしていて、逆手に利用したのかもしれません。
案の定、愚かなマスコミが連日連夜鳩山政権の迷走ぶりを発信しまくるので、沖縄県民は勿論のこと怒り心頭、他県民も基地問題は他人事ではない、自分達の問題だという意識を高めてこれまた怒り心頭。愚かなマスコミが報じれば報じるほど、基地反対の運動が高まりました。これこそが、鳩山政権が待ち望んでいた下からの国民の基地反対のムーブメントの高まりかもしれません。鳩山政権は、この国民運動的なムーブメントを、米との交渉に活用しようと思っていたのかもしれません。
1.北マリアナ連邦も大歓迎。
2.日本国内は、国民の反対運動でどこにも持っていけない。
3.愚かなマスコミは報じないが、国内にあろうが国外にあろうが、抑止力には影響ない。
かなり交渉条件をそろえてきました。ただ後は、いかにして移設費用負担を米の言いなりにならないようにするかでしょう・・・。

「敵を欺くにはまず味方から」・・・初めからそんな戦略を持っていたなら、そして米の言いなりにならず軽負担で北マリアナ連邦にソフトランディングさせたなら、なかなかやるじゃんです。「鳩山劇場」とネーミングされるかも!?

2010.04.26 21:39 URL | 匿名 #sSHoJftA [ 編集 ]

普天間問題が参議院選挙前に解決できない場合、鳩山内閣は野垂れ死にする可能性がある。ここは一人一人の日本人が鳩山に対し、アメリカに強く海兵隊を国外に移すよう働きかける必要がある。

それにしても、マスコミのひどさには呆れてしまう。普天間問題に関してまともなジャーナリストは、鳥越氏他わずかです。多くのジャーナリストのひどさは、自らの意見をのたまうことなく、鳩山を批判することです。沖縄問題はマスコミの責任が大きいことに対する自覚がまるでない。それどころか、波風を立てずに今までどおりにしろと考えてさえいるのではないか。鳩山より余程ひどいのがマスコミです。

鳥越氏は、日本人は米国基地を嫌っている、国外に行ってもらいたい、とはっきり言うべきだ、今、守るべきは国民であって、必要なのは米軍基地の事業仕分けである、と先週も先々週も明確に述べている。今朝はさらに、吉永みちこが、米軍の抑止力について触れたとき、アフガンなどの中東戦略が目的であって、「抑止力など、チャンチャラおかしい」と述べた。

沖縄の人々が可哀想だ、と述べて沖縄に同情しながら、ではどうすればいいのかを全く述べないほとんどのコメンテーターたち。ただ単に鳩山を非難するだけのジャーナリストはもう一度言うが、鳩山以下である。米国の奴隷ジャーナリストたちと言われても仕方ないような体たらくである。

テレ朝のお昼の番組(4月26日)で、川村晃司が沖縄から素晴らしい意見を述べていた。彼の言葉を一字一句ここで伝えられないが、この沖縄県民大会を契機にして、核兵器なき世界を目指すと述べたオバマに国外移設に向けて交渉すべきであると川村氏は述べた。さらに、この画期的な県民大会は鳩山首相を非難するための大会ではなく、鳩山の背中を押すための大会であるとも述べた。その発する言葉は、正に大会の雰囲気を肌で感じた生の声であった。私は、鳩山首相は沖縄県民のこの気持ちを自らの気持ちとしてオバマ大統領と交渉すべきであると考える。

2010.04.26 21:43 URL | 負け組みの矜持 #- [ 編集 ]

左側は、団結力に優れますが、
建設的な批判が出づらいのが弱点ですね。
また、首相の場合、頭の中の動きを逐一話す
傾向があるので、過去の言動と
一致しないことが多く、そこも国民の
不信を買ったのではないかと。

決まったことを、強く、一言で。

これだけで、大分印象は違ったと思います。

2010.04.27 10:42 URL | orsted #nHeIJZvg [ 編集 ]

野中広務が官房機密費の使途の一つとして「世論を操作するために複数の政治評論家にも付け届けとして金をばらまいた」と証言していますが、ミラーマンも民主党政権からもらってるんですかね。

「植草氏が中間派の日和見主義者であっても、それはそれでいいじゃないですか。過去はどういう主張していた、などとしつこく詮索するのは悪趣味です。学者でも政治家でも、数年前と主張が180度変化していたとしても、ただ今の現実をよくする方向に加わろうとしているなら、大歓迎です。」
私はcubeさんの方が論理的でも公平でもないと思いますが。中間派の日和見主義者でもいいというのは、「寄らば大樹の陰」「長いものには巻かれろ」の正当化に過ぎません。「今の現実をよくする方向に加わろう」と称しつつ自分の主張に責任持てないような人物は、信用できない口先だけのハッタリ野郎でしょう。主張を変えるのであれば「私は間違っていた」と正直に認めるべきです。それを頬被りしているから「知られざる変節」と揶揄されるのですよ。それで「詮索するのは悪趣味」などというのは逆ギレ以外の何物でもない。

「そうした中で、植草氏はあえて「国外へ」と書いているわけです。」
いやだから結局県内で決着したらどうせその時にまた180度変化するんでしょ。鳩山政権と一緒になってぶれているだけ、いわば狂信者の共振。

2010.04.27 17:21 URL | Black Joker #RtNpiJ3M [ 編集 ]

 小沢に対する検察審査会の「起訴相当」について、
「共産党の市田忠義書記局長も『国民の常識を反映した当然のものだ。小沢氏が幹事長を辞めて済む問題ではなく、政治的、道義的責任を明らかにすべきだ』」(asahi.com)

 だから、共産党にあまり票を入れないのも「国民の常識」だろうし、そんな共産党には「阿修羅」みたいな「信者」の集まる掲示板もできないわけです。あの党は所詮組織内部や自己陶酔しか関心のない団体でしょうね。

2010.04.27 22:51 URL | cube #- [ 編集 ]

black jokerさんへ

人の批判はどうでもいいです。あなた自身はどうなの。自分の考えを旗幟鮮明せずに批判する人が多すぎる。あなたは国外なの、現状維持なの。

野中広務の話を引用するのなら、それについてコメントするならともかく、それを植草の話にもっていくための手段にするなんざ、やることがせこすぎる。

2010.04.28 04:39 URL | 負け組みの矜持 #- [ 編集 ]

検察審査会の当然の様な結果を受けて、またしてもマスコミのプロパガンダが始まりましたね。

足掛け2年の地検特捜部捜査でも何も証拠を得られなかった体制側は、自分らが作り上げたイメージだけで、国民本位の政治実現を図ろうとする政治家を失脚させようとする。

この件でリベラル派ブログはどういう反応を示せるのかな。
真価が問われますね。

それにしても日本での世論操作など、じつに簡単なものなのですね。
ヨーロッパではこんなわけにはいかないでしょう。
嘆かわしい限りです。

2010.04.28 06:45 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]

鳩山はどうも、基地を国内移設したいようですね。
その辺を後押しする勢力が、検察審査会の鳩山シロ、小沢クロ判定をし向けてるのではないでしょうか。
「抽選」と称しつつ、検察側が「厳選」しているんでしょう。単なるB層市民というのだったら、鳩山もクロになるはずです。

2010.04.28 08:58 URL | cube #- [ 編集 ]

植草氏の影響力

昨年の5月ごろが頂点だったのでしょうか、いや総選挙のころまでだったでしょうか。

ブログやBBSでえらく似た内容の書き込みがあふれていまして、朝一番の植草氏のアジテーションをぱくったりまんまやそのようなもの多かったですね。

植草氏の主張を基にした書き込みは非常に攻撃的で、常に何者かを敵として創出するスタイルに辟易していました。

kojitaさんが記事で書かれたように、最近は植草バージョンの書き込みは激減し、影響力はなくなりつつあるようです。

政権中枢の擁護が第一
スタイルはアジテーション
そのためには自らの主張にこだわらない(柔軟思考と評してもいいか)

ええっとですね kojitaさんももうあまり気にしなくてもよいのではないかと思います。

普天間に関しては国外決定のための芝居ということに少しだけ希望をつないでいます。

2010.04.28 11:23 URL | 浮舟亭田中屋 #- [ 編集 ]

「自分の考えを旗幟鮮明せずに批判する人が多すぎる」
おかしいことをやっているから批判されるのです。やっていることに「異議あり」と。それがすなわち自分の考えですよ。
「国外、最低でも県外」という公約を守らないのはおかしい、公約を守るべし、ということ。負け組みの矜持さんの読解力もおかしいというか足りてないですね。

「野中広務の話を引用するのなら」
ミラーマンも御用学者・御用評論家の一人ですから。それこそ信者にとっては「知られざる真実」ですけど。

2010.04.28 16:56 URL | Black Joker #RtNpiJ3M [ 編集 ]

週刊朝日の記事にも出てますが、莫大な基地維持費を負担してるんだから、もっと強気で行けよ!
「米側が疑念」とか「揺らぐ同盟関係」とか言うが、日本は市場解放や米国債や基地維持費で十分に貢献してるんだからね。

2010.04.28 18:10 URL | 与志 #- [ 編集 ]

世間が普天間問題や小沢問題で騒いでいる間に、刑法が改正され、殺人罪などの時効制度が撤廃されました。

仮に、私の家族や隣人が殺人事件の被害者となったとしたら、私もやはり“ 何十年経とうとも真犯人を捕まえて欲しい ”と切望するに違いありません。 その結果、すぐに真犯人が逮捕されれば何も問題ありません。 

しかし、30年以上経ったある日、突然警察がやって来て、お前を殺人容疑で逮捕するなどと言い出したとしたら、私はアリバイを立証できません。 検察が不起訴にしてくれても、検察審査会が“ 起訴相当 ”とするかも・・・。 裁判員は私の曖昧な供述を信じてくれるでしょうか? 

あるいは、真犯人が見つからない限り、誤認逮捕の恐怖と背中合わせに一生を過ごすことになるかもしれません。 時効制度があれば、時効完成後は誤認逮捕の心配をしなくてもいいということでもあります。

犯罪被害者の気持ちを考えると、確かに良い改正だったと思います。 反面、自分が冤罪被害者になったとしたら・・・。 この恐ろしい法案に共産党しか反対しなかったというのが残念です。 世論に配慮して時効制度を撤廃したといいますが、市民感覚というものにも一抹の不安を覚えます。 市民は時に集団ヒステリーを起こします。 郵政選挙や民主党の大勝もプチ・ヒステリーだったかもしれません。 現在も、プチ・ヒステリー状態かもしれません。 マスコミがヒステリーを煽って、ネットがそれを増幅しています。

友愛とは、ほど遠い政権だとは思いませんか? 家族会を除名された蓮池透さんも、現政権の対北強硬姿勢を危惧しておられました。 期待に反して政権交代後の社会も、ますます先鋭化し、超攻撃的になっているようでなんだか怖い・・・。

2010.04.28 20:43 URL | arammjuez #- [ 編集 ]

↓いよいよカイカクが始まったようです

市民感情なんていうけど、そういうものにもとづいて犯罪を裁いたり、捜査したりしてもいいのか
これからは散歩や買い物に出ただけで不審者呼ばわりされたり、かと言って室内にいれば、ひきこもりと罵られ、真面目に生きれば、そういう人ほど危険だと思われたり
そういう生きにくい時代が来たのか、ただの心配性なのか
コールドケースというアメリカ映画がありますが、あれみたいに真犯人を捕まえるのは無理では

2010.04.28 21:14 URL | マイケル #- [ 編集 ]

もうめちゃくちゃ。そもそも、小沢不起訴に対し再審査請求したのが桜井誠というコテコテ右翼をはじめとする「市民団体」であり、

http://ameblo.jp/doronpa01/entry-10451351357.html

それを「これこそが善良な市民としての感覚である」などと自称する市民11人全員が賛成するっていったいなんなんだ?
どう見ても検察の「やらせ」であり、コテコテ右翼と検察の共同作業という最悪最低の構図、それこそ、ブログ主さんが軽蔑するリチャードコシミズが書くことそのまんまじゃないか!

 それに、先にも書かせていただきましたが、鳩山がシロで小沢がクロというのも実に変ですね。国内の権力争いだけでは説明できない。やはり小沢の「第七艦隊以外は不要」発言が大きかったのかな、と怪しんでいます。

2010.04.28 21:55 URL | cube #- [ 編集 ]

残念ですね。正直もう、小沢問題は終わりにしてほしかった。
ただこれからはもう、小沢問題をこの国の政治ごとのメインイベントみたいに扱うのだけはやめましょうよ。

例えば、陰謀的なことなんていうのは世の中一杯あるわけです。
別に「ネットで学ばなくても」、普通に社会に出て生きてりゃね、そんなのわかるよ。
政治の舞台ならいわずもがなでしょ。
それを鬼の首取ったみたいに、小沢だけを持ち上げて騒ぐのってどうなんですか?
小沢は別にイイ事したわけじゃあるまいし。
ただ有罪に問うにはどうなんだ、ってだけでしょ。
自分の感想としては「せけえ」ことしてんな、で終わりです。

なのに、小沢側に立てない奴はB層だの何だのと・・。
その手の人たちは、小沢という政治家のバックボーンを、その手法を、こういう時は無視して考えるんですか?

どなたかもおっしゃっていましたが、
市民感覚って言うのは、時に感情的で恐ろしい方向にいくこともあります。
でもそれは「インターネットの世界丸かじり」の人たちにも言えることだと思います。
小沢問題では、検察の情報を丸かじりのマスコミに批判が集まるのも当然でしょう。
でもそれじゃ、小沢を応援する側の人間だってどこで裏を取ってるんだって話になる。

小沢問題を建設的な方向に向けましょうよ。
全面可視化を急ぐことでしょう。
小沢を守らないとこの国がヤバいとお考えの方は、ぜひ可視化法案の成立を民主党に急がせましょうよ。
なぜだかいまだその声が聞こえてきません。
ほんとこれ急務でしょ。
小沢さんを守れませんよ。でしょ?

2010.04.29 02:43 URL | siroto #9fog20Bw [ 編集 ]

よく知らないけど、米軍は別に北朝鮮から日本を守りたくて沖縄にいるわけではなくて、台湾海峡に睨みを聴かせるためにあそこにいるんですよネ? そう考えるとフィリピンか沖縄がベストなんだろうけど、先にフィリピンが米軍を追い出したから沖縄から追い出すのは至難の業。 

アメリカにしてみれば、中国の目と鼻の先にいること自体に意味があるのであって、いくら日本政府が 「 アメリカさん、あと3歩後ろに下がっても有事には間に合いますよ 」 とご丁寧にアドバイスしたところで聞き入れるハズもなく・・・。

議論から逃げるようではありますが、日本政府としては米中融和を促進することがマリアナ、あるいはグアムへの移転の近道じゃないですか?

最近、米中関係の進展に反比例して日本の地位が急速に低下しています。 これを懸念して、米中の緊張を煽ることで日本の地位回復を図ろうとする人もいることでしょう。 けど、たとえ日本の地位が低下しようとも米中融和を促進させるべきです。 それが実現すれば、アメリカの方から勝手に安保を破棄して日本からでていくでしょ?

すでに、経済的には米中はきっても切り離せない関係となりました。 あとは、もう少し中国が民主化する必要があります。 米中融和は日本政府の努力次第ではそう遠くない気がします。 そのためには、親中政治家も必要となると思うのですが・・・。

ちと、理想論過ぎましたか?

2010.04.29 08:00 URL | aranjuez #- [ 編集 ]

sirotoさんの全面可視化急務というご意見はその通りだと思います。
 ただ、この審査会の結果を含め一連の小沢事件は、小沢政治への評価以前の問題だと思いますね。手続きも内容もめちゃくちゃな憲法違反でしょう。こんなことを当然のように扱うマスコミ、野党政治家や与党内反小沢議員の良識は本当に疑ぐるべきと思います。

「B層」というのも、検察審査会の議決文の主観中心の浅薄さ、郷原氏が指摘していましたが、いつの間にか「水谷建設云々」が抜けている点など、「B層」とののしられても仕方ない面があると思います。

 たぶん、sirotoさんは、元来の小沢政治への不信感・不足感と、小沢を擁護するネット記事が憶測を交えたヨタ話が多いことに違和感を感じられているんでしょうけれど、それは頭で整理されて、ネット記事に臨まれるべきだと思いますね。
 私が「やらせ」とか、アメリカとの関連を疑うことを書いたのも、もちろん憶測の域を出ませんよ。

2010.04.29 08:45 URL | cube #- [ 編集 ]

テーマからそれていますが、声が拡がっていますので、わたしも一言。

起訴したくて起訴したくて暴走までしまくった検察が、証拠不十分で起訴できなかったものを、何で素人集団の検察審査会のメンバーが、3ヶ月と云う短期間で起訴相当の根拠を掴んで「起訴相当」の結論を出すことが出来るのか!? 科学的には考えられないことである。
検察審査会のメンバー一人ひとりに、責任を負わさない限り、現状のシステムでは、やりたい放題できるのではないか。また、逆に考えれば、選ばれた11人のメンバーが、仮にもし小沢氏を支援する人たちだったら、「不起訴相当」と云う結論が出てくるのも濃厚だ。と云うことは、選ばれたメンバー如何によって、一人の人間の人権がどうにでもなるようなでたらめの制度だ。つまり、現状、メンバーには、何の責任もないことから、結論を下すにあたっては歯止めは全くないのやりたい放題である。
「あなたの場合は、選ばれたメンバーの方々がこういう方々だったので、起訴相当になりまして、大変お気の毒でした。」とでも言うのか!!!!!こんなデタラメな制度、人権を踏みにじる制度でもあることは明らかではないか!!!!国民政権の法務大臣としては何もしない同然の法務大臣、この制度について、国民に納得できるように説明責任をとっていただきたい。
選挙のたびに住民票を移しかえる宗教団体の存在も在ると聞く。こういう宗教団体がどんどん勢力を拡大しているので、検察審査会のメンバーに複数紛れ込む可能性が高い。極端に言えば規定の8人を紛れ込ますことだって可能ではないか!!!
国民政権の法務大臣としては何もしない同然の法務大臣、しっかりせい!!!!!!
日本を人民裁判の国でもしようとしているのか!!!!
日本は、法治国家だ。
まさに違憲とでも言い切れるこのような制度は、早急に抜本的に見直すべきだ。

2010.04.29 09:05 URL | 匿名 #sSHoJftA [ 編集 ]

またテーマから外れてしまいますが、重要なニュースなので
なんでも、仮称 国際原子力開発とかいうものを設立して、世界中に原発を設置するような計画があるようです
世界進出ていうか他国の市場に割り込んで、一種の侵略行為をやっている時点で痛いですが
ましてや、原発まで世界進出とは

2010.04.29 10:54 URL | マイケル #- [ 編集 ]

Black jokerさんへ

「ミラーマンも御用学者・御用評論家の一人ですから。」というのであれば、証拠を示してください。私自身、植草一秀の信者でないですから、彼が受け取っていたのなら、多くの信者(彼が影響力実は少ないと思いますが)も目が冷めるのではないですか。

2010.04.29 21:20 URL | 負け組みの矜持 #- [ 編集 ]

もう一度、書かせてもらいます。鳩山首相、最悪の選択をしたようですね。国外しかないというのに、全く信じがたい。全面可視化はできない、情報公開は駄目(やや古い話ですが、岡田外相は「日米密約文書の開示命令」に控訴しましたね)。

論ずるのも馬鹿らしい自民に、情けない民主、自民別働隊のみんなの党を始めとする弱肉強食を旨とする少数政党の群れ。マスコミもこの体たらく。官僚もだめ。来るところまできてしまった気がします。次に来るのは何か。想像するのもおぞましい世界が待っているような気がします。

徳田虎男さんが久しぶりにテレビに出ていました。政治家になってからの彼にはあまり興味はなかったが、それまでの彼には惹かれるものがありました。

2010.04.30 00:05 URL | 負け組みの矜持 #- [ 編集 ]

私も普天間の移設先は、社民党同様、グアム・テニアンしかないと考えています。

鳩山首相は、徳之島および沖縄で開催された大規模な反対集会にもかかわらず、「辺野古の桟橋案と徳之島への訓練の一部移転案」を強引に進めようとしているようですが、もし本当にそれしかないと認識しているのなら、衆院選から今までの8ヶ月間、アメリカと「国外移設の実現」に向けて真剣に交渉た上で【国外移設はどうしても実現不可能だから国内で、そして海兵隊はヘリ部隊と陸上部隊の一体運用が必要だから沖縄でお願いしたい】と沖縄県民に説明できるようにすべきでした。
しかし鳩山首相はアメリカとの交渉など全くして来ませんでした。つまり、普天間問題に関する鳩山政権の最大の不手際は、「『最低でも県外』の方向で積極的に行動したい」と総選挙前の沖縄での集会で約束
(参考URL:http://www.47news.jp/CN/200907/CN2009071901000487.html)しておきながら、国外移設の実現に向けて、アメリカと交渉した形跡がまったくないことだと私は認識しています。
鳩山首相は、「抑止力の観点から、国外は難しい」と去年の12月26日に述べています
(参考URL: http://www.asahi.com/politics/update/1226/TKY200912260330.html
から、その時点までに、誰に丸め込まれたのかはわかりませんが、アメリカと交渉する気は失せてしまっていたのでしょう。情けないことこの上ありません。

国外移設の可否を考えるとき、「抑止力」についてきちんと評価しておく必要があるのは当然です。さもないと、アメリカと交渉すらできませんから。ただし、アメリカ側が頑なに「在沖海兵隊は、今後も沖縄にいなければならない」という認識でずっときているかというと、実はそうではないことがわかります。

『転換期の安保2010:沖縄米海兵隊の意義 測り難い「抑止力」』
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100401ddm003010104000c.html
---以下引用---
 「沖縄の海兵隊の役割は何か。はっきりした説明がほしい」。非公開の夕食会。田中均元外務審議官はスタインバーグ氏ら米側の現職高官に迫り、同席者を驚かせた。だが2日間を通じ、「海兵隊は沖縄になぜ必要か」との問いを数多く発したのは、むしろベテラン政治ジャーナリスト、クリス・ネルソン氏ら米側だった。在沖縄海兵隊の必要論と不要論の両方から質問が相次いだ。

 「日米の政府以外の人の多くは『沖縄の海兵隊の意義』を『抑止力』という言葉で片づけず、より明確にしなければ、もう日米同盟が持たないと考えている」。パネリストの一人はセミナーを振り返り、「15年前」に似た危機感を感じていた。

 95年9月に起きた沖縄駐留米海兵隊員3人による少女暴行事件をきっかけに、日米両国は議論を重ね、海兵隊が持つ普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の返還で合意した。日本ではあまり知られていないが、米国内では沖縄の海兵隊の撤退論や海外移転論の研究が盛んになった。

 「沖縄の海兵隊基地をオーストラリアへ移した場合の影響は」。冨沢暉(ひかる)元陸上幕僚長は、米海軍系研究機関からたずねられた場面を鮮明に覚えている。96年7月、都内での昼食会に呼ばれた時のことだ。

 冨沢氏が衝撃を受けたのは、日本では話題にすらなっていなかった「沖縄海兵隊の撤退シナリオ」を、一つの研究機関であれ、米軍関係者が真剣に検討していたという事実だった。
---引用は以上---

また、「抑止力」については様々な立場の人がいろいろなことを述べていますが、「台湾海峡」「北朝鮮」に事が起こったときに備えて、在沖海兵隊が必要である、とする論をあちこちでみます。また、尖閣諸島をめぐって日中間で論争があることを念頭に、中国が尖閣諸島に攻めこんでくる可能性があり、その抑止力として在沖海兵隊が必要なのだ、とする論も散見します。
私は専門家ではないので、そのような主張に筋道だった反論はできませんが、リベラル21に6回にわたって書かれた、【普天間移設をめぐる嘘と虚構】というタイトルの記事には得心がいきました。
kojitakenさんは昨年12月8日のkojitakenの日記
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20091208/1260272809
で坂井定雄氏のリベラル21の記事を取り上げていると思いますが、その坂井氏の論考です。その中に、上に挙げた「台湾有事」「北朝鮮」「尖閣・先島諸島」それぞれについて、「在沖海兵隊が抑止力として必要」とはとても言えない理由を明快に論じています。

【普天間移設をめぐる嘘と虚構】
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-1058.html
連載の2回目は、[1058] の部分を[1063]に変えてください。
以下、同様に、[1069]、[1084]、[1091]、[1095]に変えてください。

長くなりますので分けます。

長くなりますので分けます。

2010.04.30 02:46 URL | sweden1901 #SVqLzQOU [ 編集 ]

「台湾」「北朝鮮」「尖閣・先島諸島」それぞれについて、「在沖海兵隊が抑止力として必要」とはとても言えない理由は、
前のコメントで紹介した連載記事の2回目と3回目に詳しく書かれています。一部引用します。

----以下、連載の2回目から引用---
(朝日新聞は)防衛研修所出身の川上高司・拓殖大学教授を1月13日のオピニオンページに登場させて、「沖縄海兵隊の抑止力」を主張させている。その冒頭、川上氏はいうー「在日米海兵隊は、日本周辺に軍事的な脅威がある限り必要だ。台湾海峡有事など中国への対処、北朝鮮が韓国に攻め入る朝鮮半島有事に対する抑止、尖閣諸島や先島諸島などの離島防衛のために駐留している」

川上氏は台湾有事について、「中国軍が台湾に上陸しようとすれば、米軍は海兵隊を台湾に投入」するのだという。なかなかの想像力だ。中国と台湾の関係が最悪だった李登輝総統時代の96年3月、選挙への圧力のために中国軍が台湾海峡付近で大規模な演習を実施、米国が空母2隻を急派して“にらみ”をきかせた “台湾海峡危機”が発生したし、その後の陳水扁総統時代にもやはり総統選挙のさいに中国軍が周辺で軍事演習をしたこともあった。しかしこれらの最悪の“危機”もここまでで、中国軍が台湾上陸、それに対して米国が海兵隊を投入して「相対」するなどという想定は、まともな議論にもならなかった。そんな事態を想定し、沖縄海兵隊の「抑止力」の根拠とする、米国防総省、米軍の公的な文書や発言は、どこかにあるのだろうか。ここでは、対立や警戒感があっても、政治的、経済的相互依存関係がますます深まる米中関係全体には触れないが、台湾への海兵隊投入能力を「抑止力」の根拠の一部とすることなど、滑稽な、というより意図的な作文としか言いようがない。

朝鮮半島有事への抑止力も虚構だ。北朝鮮にたいする抑止力は、米軍の巨大な核戦力、第5空軍の攻撃力、第7艦隊、在韓米陸軍、韓国軍そして中国軍だ。北朝鮮がもし暴発して、「韓国に攻め入る」とすれば、北朝鮮を包囲しているこの圧倒的な軍事力が数時間もしないうちに、侵攻軍を、そして北朝鮮そのものを壊滅してしまうことができる。とりわけ、中国軍は北朝鮮指導部と軍の暴発を絶対に許さない態勢と決意を持っており、事前に侵攻を阻止する可能性も十分ある。朝鮮有事を沖縄海兵隊の「抑止力」の根拠に主張するのは一見もっともらしいが、対北朝鮮抑止力に沖縄海兵隊は必要ない。沖縄海兵隊が真っ先に上陸するなどという軍事シナリオによる「抑止力」で国民をだますのは、政治家がやっても、まじめな「専門家」や研究者はやらないはずだ。

「尖閣列島や先島諸島の離島防衛」は、「沖縄海兵隊の抑止力」の根拠が余りにも薄弱なので考え出した、苦しい虚構だ。困った時は、安っぽいナショナリズムを煽る、例の手口。誰が尖閣列島を軍事占領するのか。香港や台湾の怪しげな連中が船で来て短時間上陸したことがあったが、海上保安庁の巡視船が追っ払った。では、中国軍が占領するのか。ますます世界における存在を大きくしている中国が、何のために小さな島を占領し、日本との関係を破壊、アジア諸国はじめ世界から非難され、孤立することをやるのか。中国政府は国民のナショナリズムを用心しながらも煽っているとはいえ、日本の離島を占領する戦略はあり得ないし、仮に占領した場合に米海兵隊が離島で中国軍と戦うなどというシナリオは、海兵隊もまったく想定していないだろう。米海兵隊は、日本領の離島防衛を任務として挙げたことがあるのか。
----以上、連載の2回目から引用---

----以下、連載の3回目から引用---
▽だましの言説と地図
米海兵隊は、世界的に、どこで発生する戦争・紛争にも介入できるよう、必要規模の部隊とヘリはじめ装備を輸送し、上陸作戦を支援する、艦船と航空機の態勢を備えている。海から遠いアフガニスタンでさえ、このように介入した。
現在は朝鮮戦争の時代とは違う。朝鮮半島でも、台湾海峡とその両岸でも、米軍は詳細な宇宙と高空からの偵察情報、地上での電子情報と人的情報を持っている。
前回書いたように、現実にはあり得ないことだが、もし中国が台湾を、あるいは北朝鮮が韓国を攻撃するとした場合、その事態を米軍がまったく予測できないはずはない。予測した場合、事前に海兵隊を派遣することはあり得るが、1日、2日の違いを争うことではない。その部隊は沖縄からである必要もない。グアムからでもハワイからでも、米本土からでも充分間に合あう。もし、仮に中国軍や北朝鮮軍の奇襲攻撃が行われたのだとすれば、米軍は核攻撃の可能性も除外していないし、在韓・在日の米第5空軍、第7艦隊空母からの航空部隊が、中国軍あるいは北朝鮮軍を激しく爆撃して大きな打撃を与える態勢にある。地上作戦では、台湾では台湾軍が、朝鮮半島では韓国軍と在韓米軍が、航空支援の下で反撃を開始する。海兵隊の出番はあってもその後だろう。
どのようなシナリオも想定することはできるだろうが、台湾や朝鮮半島に米海兵隊が沖縄から緊急投入されるので、中国や北朝鮮はそれを恐れて侵攻を思いとどまるだろうという想定を、沖縄海兵隊の「抑止力」の根拠とする言説は、お粗末なだましの手口だ。

よく新聞に掲載される地図も、国民をだます常套手段だ。沖縄とグアムから同心円を描き、中国本土や台湾、朝鮮半島に沖縄がどれほど近いかを図示する。そして海兵隊が台湾や朝鮮半島に(さすがに中国本土にとは書かないが)投入される場合、沖縄からならグアムよりも何時間早いかを「解説」する。だが、海兵隊投入の実例はすべて、何キロ離れているか、到達するのに何日早いか、遅いかなどが大きな問題ではなく、海兵隊自体がどこにでも介入できる態勢を備えており、沖縄に海兵隊が常駐していなくても、米軍全体の作戦調整で解決できることを示している。地図にもだまされないようにしよう。
----以上、連載の3回目から引用---

同じような内容のことを、元防衛省官房長、元内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)の柳沢協二氏がかねてから主張していて(一次ソースではありませんが、参考URL: http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2010/01/post_478.html)、
しんぶん赤旗
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2010-04-23/2010042303_01_0.html
によれば、つい先日、4月20日に与党議員相手の懇談会で、
「『抑止力』というのは有事に実際に使うことが基本だ。例えば、台湾海峡の紛争でオバマ米大統領は海兵隊を投入する意思決定をするのか。その時、沖縄の海兵隊が出動するとなれば、安保条約6条に基づく事前協議で鳩山総理は『分かりました。OKです』と言えるのか」と提起。「海兵隊という陸上兵力が台湾に上陸して中国軍と直接たたかうことになれば事態をコントロールできなくなる恐れがあると、まともな政治指導者なら思うはずで、そうならないようにするはずだ」と述べました。
----引用は以上----
とのことです。
この人が与党議員相手に懇談会を開いたということは、与党内でも、海兵隊の抑止力について疑問視する人がいる証左ではないでしょうか。
鳩山首相は、岡田外相、北沢防衛相、そして無能な平野官房長官などには任せず、自らが主導して国外移設に向けて舵を切り直すべきです。

2010.04.30 02:50 URL | sweden1901 #SVqLzQOU [ 編集 ]

いよいよ小沢さん追放のカウントダウンが始まりました。
思うに鳩山さんが執拗に攻撃されるのも、小沢さんと一体化しているからでしょう。

すべての鍵は小沢さんなのだということがはっきりとしてきましたね。

鳩山さんに残された道は海兵隊を国外へ移転させると宣言することしかありません。

鳩山さんをここまで追い込んだのは外務大臣と防衛大臣のサボタージュです。
彼らはどこからかの圧力のせいか、国外移転に向けての交渉は多分何もしていないのでしょう。
鳩山さんは彼らが仕事をしてくれていると思っていたのでしょうが、彼らは役人に取り込まれていたわけです。

マスコミは例によって総力をあげて小沢さんを悪者にしようと必死ですね。
なぜマスコミはここまで小沢さん攻撃をするのでしょうか?
誰も言わないので言わせてもらいます。
それは国税の税務調査が効いているのですよ。
少し前にマスコミ各社に一律に税務調査が入りましたよね。
どこも脛に傷持つ身、国税=財務省を敵に回したらひとたまりもありませんからね。

日本の霞が関で一番の力を持つのは検察を持つ法務省と、国税をもつ財務省なのです。
この二つが手を組んで本格的に始動しているのですからマスコミはひとたまりもありません。
テレビコメンテーターも同様です。
彼らとて本当の権力には怖くて逆らえませんからね。

いま次期総理候補として舛添を脅かす存在として前原の名前が浮上してきています。
世論調査でも舛添に続いて2番手に出てきています。
そして渡辺のみんなの党の支持率がついに二桁になりました。

テレビで仕分けが報じられていますが、これとて小さな政府にダウンサイジングを計る霞が関自体の意向が働いているパフォーマンスと私は考えています。
枝野たちは財務官僚と手を組んで彼らの生き残りの為に頑張っているだけです。
だから小沢さんはそんなところに新人議員を加えるのを反対したのです。

どうやら小沢さんが失脚したあとの、霞が関の中央官僚が描く日本の姿が見えてきたような気がしますね。

2010.04.30 07:52 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]

いつも感じていましたが
左派やリベラルを自称する人々はなぜ中国や北朝鮮が軍事行動を活発化させていることは批判しないのか
本当に左派であれば、相手がどこでもあらゆる軍事行動に対して反対するべきでは
中国というのはナショナリズムが強い国で、ここ最近は日本近海で活発に動いているのにそれにはスルーを決め込むつもりなのか
与那国島にしても中国が脅威を与えているのはどうも確かなようです

2010.04.30 08:23 URL | マイケル #- [ 編集 ]

「第七艦隊以外いらない」とぶら下がり記者に突然言った小沢は、もちろん本音なんでしょう。もし小沢が総理だったら、プライドが高い彼のこと、これで突き進んだ可能性が高いと思いますね。
しかし残念ながら、小沢は生来のこわい顔と口数の少なさで、もう一つパッとしない。
その上、もうマスコミすら話題に上らせない西松事件のでっち上げで代表を降ろされ、政権トップにはなれなかった。
かわりに登ったのが、あくまで「次善」だった鳩山。しかし、彼の「県外へ、国外へ」などというのはリップサービスに過ぎないし、党内融和と政権維持が関心の中心で、アメリカや保守勢力と闘争など、もとより期待できないようです。
人ごとみたいな言い方ですが、人生甘くないですね。社民党は政権離脱も、ためらうべきではないと思います。

2010.04.30 08:31 URL | cube #- [ 編集 ]

あの中国というのは存在感を示しているように見えて、実は先進国(特に日本やアメリカ)やグローバル企業に利用されているだけにすぎないわけです
そういうことに気づいた中国が大人しくしているのかどうか
習近平がメキシコで西側諸国は中国に干渉するべきではない、貧困の輸出や外国には悪さはしないみたいな発言をしましたが(=確かにもっとも)、あの人がもし次期国家主席につけば日本にはやっかいな存在でしょう

これは難しいですが、基本的に距離を取りつつ平等に付き合うべきです
でもやはり、これが難しい

2010.04.30 08:38 URL | マイケル #- [ 編集 ]

中国人というのは、ビジネスの相手としてはやりにくいのかもしれませんが、基本的に、いい意味で保守的な農耕民族で、「景気が悪いから戦争だ」などとはとても考えられない国だと思います。
歴史的にも漢民族が主体となって、他国を大規模に侵攻したことがあったか?今も自国民を食わせ、政権と治安を安定させること以外、考える余裕はないと思いますね。
私は、日本は中国とのパートナーシップを深め、アメリカとは徐々に離れていく、という民主党的外交戦略は、まったく正しいと思います。さらに食料やエネルギー保障のために南米やロシアとも緊密にしていくこと。
対米従属に縛り付けることしか頭にない、特に防衛利権に群がる官僚や、マスコミなど右派は本当に日本の癌だと思いますね。

2010.04.30 11:13 URL | cube #- [ 編集 ]

いまの霞が関の中央官僚の動きは、アメリカが占領時代に埋め込んだ時限爆弾が破裂しているせいだとも考えています。
そのために一番に攻撃の対象にされるのは小沢さんです。
彼はアメリカとの関係を従属的なものから徐々に変えようと考えています。
そのために同じ考えの鳩山さんと組んでいるのでしょう。
しかし前原達はアメリカとの関係を殊更重要視する立場の人間です。
彼らのモデルは常にアングロサクソンなのでしょう。
しかし今の日本にとり中国との関係は、後戻りできないくらいのものになっています。
日本の産業技術は通産省の後押しでおおかた中国に移転しました。
勿論その陰には安く消費財を入手したいアメリカなどの思惑が働いていることは間違いないでしょう。
このままアメリカ従属派の思い通りにしていたら日本はいらない国として最後はポイ捨てにされる運命です。
だからこそ小沢さんは大型議員団を形成し直接中国とのパイプ作りに乗り出したのでしょう。
(考えてみれば同じくマスコミに攻撃されて失脚した鈴木さんも、ロシアとの太いパイプをもっていましたね、邪魔だったのでしょう)
それが面白くない連中はますます小沢さんを危険人物視して潰そうとしています。
それに国民が無知から来ることとはいえ賛同しているのですから、なんとももはやです。
小沢さんが政治の舞台から追放された時、日本の未来は限りなく暗いものになるでしょう。

2010.04.30 12:33 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]

これからは水の汚染や枯渇ていう致命傷があってアメリカや中国はちょっと前途多難です
アメリカはまだカナダとの国境付近を除いた西側の州だけで済みますが、中国はほぼ全土です
水があっても汚染されていて利用できなかったり
ロシアやカナダ、ヨーロッパは水や豊富な資源に支えられて生き残りそうですが

ちなみに自分はアメリカにも中国にも支配されたくないし、したくもないです
少しモンロー主義みたいな形でやっていった方がいいような気がします
他国の政策になんやかんや言うのもどうかと思いますが、これからは中国(どこもそうです)は覇権主義に走ったり、国際社会の仲間入りをしようというのではなくて、国内の水問題や格差社会にいかに真剣に向き合うかだと思います
きっこの日記でも中国について出ていましたが、パジャマのまま外出したっていいわけで、無理に国際社会とかマナーを意識することはないです
ましてや、このままグローバル経済がもっと進んで、海外権益や資源獲得で対立がはじまって戦争が起きないという保障もないです

2010.04.30 12:39 URL | マイケル #- [ 編集 ]

アメリカが中国と戦争を始めることなどあり得ない。 沖縄のアメリカ軍が中国と戦うつもりなどないのは承知しています。 抑止力というのが嘘だということもわかります。

でも、アメリカはどうしても、中国のすぐ目の前でデモンストレーションをしたいんだろうと思います。 例えは悪いが、“ ペ○ス自慢 ”。 「 俺はこんなに凄いんだぞっ!」って。 いかにアメリカといえども常に合理的に判断し、行動するとは限りません。 おそらくこの問題には非合理的・非論理的な部分が少なからずあるのでしょう。 だから“ ペ○ス自慢 ”。 議論から逃げるようで、大変申し訳ありませんが・・・。

どうも正攻法は通じそうもないから、もっともっとアメリカと中国を近づけてしまえと思うのです。 似た者同士で、相容れない可能性もありますが・・・。 こちらがブチ切れてアメリカと喧嘩ってことになったら不幸です。 弱腰で申し訳ありません。

もちろん、地位協定の改定は急務です。 

2010.04.30 19:18 URL | aranjuez #- [ 編集 ]

これで最後です
尖閣諸島そのものは小さな島にすぎませんが、近海にはイラク並みに原油が埋蔵されている可能性があるようです
でもEPRや品質まで考えれば、利用価値はどうなのか
それに石油メジャーとかが本格的に動かない様子を見るとやはり資源としては不合格なのでは
ナショナリズムに基づいて動いているだけの活動家はそういうことは考えないし

2010.04.30 23:27 URL | マイケル #- [ 編集 ]













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