鳩山邦夫が自民党に離党届を出した件は、鳩山が名前を挙げた与謝野馨や舛添要一らの反応も悪く、マスメディアからも冷ややかに扱われており、鳩山に好感触を示したのは平沼赳夫(笑)だけだった。私は昨年、『kojitakenの日記』に、「鳩山邦夫 裏切りの人生」と題したエントリを公開して、当たりをとった。今回の鳩山邦夫の離党で思い出したのはこのエントリのことだが、どうしても思い出せなかったのは、その時に鳩山邦夫が何をやったのかということだった。ネット検索をかけてみてようやく思い出したのだが、鳩山邦夫は「かんぽの宿」の件か何かで麻生首相(当時)と対立して、総務相の職を解かれたのだった。この時、鳩山由紀夫民主党代表(現首相)が実弟の鳩山邦夫について肯定的なコメントをしたか何かで、ネットの民主党支持者たちの多くが鳩山邦夫を歓迎する声を挙げたことに、私は強い不快感を持ち、徹底的な鳩山邦夫批判を行ったのだった。だいたい鳩山邦夫はタカ派の自民党議員(当時)であって、選挙区(福岡6区)には鳩山邦夫の対抗馬である民主党候補・古賀一成氏(衆議院議員)がいたにもかかわらず、鳩山邦夫に対して歓呼の声を挙げる民主党支持者たちをも私は批判した。なんだかんだ言って、民主党支持者の多くも世襲政治家が大好きなんだなと悟った苦い思いだけは今も忘れられないが、鳩山邦夫の空疎な「かんぽの宿」騒ぎなんかすっかり忘れていた。郵政民営化の是非論も、鳩山邦夫にとっては政治利用のための道具であることはあまりに明白だった。今も鳩山邦夫の離党騒動をはやし立てる民主党支持者は多いが、私は鳩山邦夫という人間は、自民党よりもむしろ民主党、特に民主党左派に大きなダメージをもたらす可能性のある政治家であると考えている。その理由については、書くのも面倒だからいちいち書かないけれど、鳩山邦夫がその「裏切りの人生」において何をやってきたかを思い起こしてみれば、私が上記の結論に達した理由は容易にご想像いただけるだろう。
一方、民主党でも小沢一郎幹事長を批判した生方幸夫副幹事長が更迭された。この件では、生方氏がこれまで小沢一郎と親密とされていた横路グループの議員であることに注目したい。前原・野田系の議員ではなく、横路グループの議員から小沢批判の声があがったことは、小沢一郎の幹事長職辞任はそう遠い未来ではないと予感させるものだ。
で、鳩山政権だが、これがもうしっちゃかめっちゃかの状態であり、このていたらくで支持率が30%台から40%台もあるのは、政権交代のご祝儀がまだ残っているからだとしか私には思えない。自民党政権でこれほど失政を重ねていたら、支持率は間違いなく一桁を記録していたことだろう。それほどまでにも鳩山政権のていたらくはひどく、鳩山首相が法人税は減税が筋だとほざくわ、原発推進を打ち出すわ、高校無償化の対象から朝鮮学校を除外するわ、普天間基地は結局沖縄の県内移設、しかも現行案以下のひどい案を提示する動きを見せるわ、などなど、「自公政権でさえやらなかった」と形容されてばかりいる悪政のオンパレードである。
ブログにおける「政治談義」の世界において気づくのは、「小沢・鳩山マンセー」の元有名エコノミスト・植草一秀の人気が急激に凋落していることである。植草ブログ自体はアクセス数を公開していないが、植草を支持しているブログを見てみると、かつてあれほど多かった植草ブログ経由のアクセスが激減していることが観察される。おそらく、全盛期(昨年3月の「西松事件」直後の頃がピークだった)のおよそ3分の1から4分の1くらいにまで減少しているのではないか。鳩山政権のあのていたらくでは、それを必死にマンセーする植草一秀が信用を失うのも止むを得ないだろう。植草は民主党と公明党の連立を肯定するような記事も書いたが、これも植草信者の半数を占める(と私は見ている)もともと社民党に近かった左派からは無視されている。植草信者の残り半数は、平沼赳夫や城内実を支持ないし容認するような極右またはそれに容認的な人たちだが、今後植草はこの人たちを主な拠り所にして、これまでのしがらみを断ち切れない左派を利用する形で生き残りを図るのではないか。そして、植草のニーズと鳩山邦夫のニーズが不気味にシンクロしていることも指摘しておきたい。
鳩山民社国政権の迷走の話題に戻ると、上記以外で私が注目しているのは、先月当ブログでキャンペーンを張った「取り調べの全面可視化」(この「全面」というところが特に重要)への動きである。
一昨日(17日)、民主党は今国会での「可視化法案の見送り」を決めたと一部で報道されたが、ネットでもほとんど注目されず、鳩山・小沢マンセーの「政治ブログ」はもちろん取り上げなかった。私が知ったのは、『kojitakenの日記』に書いた通り、「平成海援隊Discussion BBS政治議論室」という掲示板を通してだった。マスメディアの報道を見ると、時事通信が
などと書いている。「法務省が民主党に伝えた」ってそりゃ一体何事だ、「政治主導」のはずじゃなかったのかと思ったことはいうまでもない。法務省は17日、犯罪取り調べの録音・録画(可視化)のための刑事訴訟法改正案について、今国会への提出を見送る方針を民主党に伝えた。
この件は、asahi.netも報じているが、今朝の朝日新聞本紙には延与光貞、五十嵐透両記者の署名の入った、さらに詳しい記事が出ている。以下の当エントリの記述は、その朝日新聞記事からの引用を主に、一部私の主観を交えたものである。
取り調べの全面可視化実現をめぐっては、千葉景子法相が就任直後に早期の実現を表明し、一気に気運が高まったものの、同法相が昨年10月(政権発足の翌月)に「捜査に与える影響や問題点を議論する」と述べて党内勉強会を設置してからかげりが見えた。そして、高校無償化の対象から朝鮮学校を除外した件で悪名を高めた中井洽国家公安委員長が、賛否両論の論者を加えた研究会を今年2月から始めた。要するに、中井は「取り調べの全面可視化」にも急ブレーキをかけたのである。
朝日新聞の記事は、さらに「取り調べの全面可視化を実現する議員連盟」の辻恵事務局長(生方幸夫氏の後任として民主党副幹事長に就任すると伝えられた)が「官僚案丸のみだ」と憤っていることを紹介しながら、勉強会の立ち上げも法務省の筋書き通りであり、当初「人権派」大臣との対立を警戒していた官僚から、今では「できるだけ長く続けてほしい」との声が上がり始めていると、皮肉に書いている。
「小沢一郎 vs. 検察」の対立が盛り上がった頃には一時100人以上にメンバーが膨らんだという議連も、小沢一郎の不起訴が決まると会合に参加しなくなる議員が増え、今月上旬に開かれた会合には議員は30人弱しか集まらなかったとのことだ。記事は、「このまま、はいそうですかと言えるはずがない。次の手を考えないと」という議連幹部の言葉で締めくくられているが、民主党がマニフェストに掲げた「取り調べの全面可視化」に、本当に熱心に取り組んでいる議員の数は、せいぜい「30人弱」ということなのだろう。そういう人たちが、「必要な法案の国会提出は早くても2012年」という法務省が示したスケジュールに屈従しそうな千葉法相らに対して「マニフェスト違反だ」、「検討が必要というなら欠陥法案に賛成したことになる(注:2008年と09年の二度、参院で全面可視化法案が可決された)」、「検討するテーマが取り調べる側の理屈ばかりだ。冤罪防止策なのに、捜査側の意見ばかり聞いてどうするのか」などと声を上げている。その通りだと私も思う。なお、ネット右翼が大嫌いな韓国の状況についても、朝日新聞の記事は伝えていて、韓国では捜査当局が率先して可視化を進めているのだそうだ。
当初から難航が予想されていた普天間基地の問題とは異なり、取り調べの全面可視化には、党内の異論はほとんどなく(当ブログ2月5日付エントリ「『取り調べの全面可視化』に反対する衆院議員の名前を晒す」参照)、早期の実現が予想されたが、「人権派大臣」として期待された千葉法相があっさり法務官僚の軍門に下ってしまった。そして、党の取り組みが足踏みしている陰に、小沢一郎と検察の取り引きがあったのではないかと疑っているのは、私だけではないだろう。
前記の「平成海援隊Discussion BBS政治議論室」にも、下記のようなコメントが投稿されている。
(前略)野党時代2度議員立法で提出しました。
阻害要因は何なのでしょうか。菅家さん他冤罪や異様な捜査が明らかになった以上、むしろ加速すべきことです。
となるとわたしがここで再三疑念を言及した「幹事長と検察の手打ち」という儀式の結果、いよいよ疑いは高まるのであります。
まあ、民主党のマニフェストや三党連立合意など方向性や政策はおおむね支持するのですが、鳩山内閣はそれを実行する意欲に欠けるもしくは能力に欠けるのではないかと考えます。
トップ下の攻撃的MFがセンターバック付近でウロウロしているような感じです。
腹が減って動けないのか、下痢でもしているのか、風邪でも引いているのか、もう単にスタミナ切れでゲームに出る資格がないのか、それは不明でありますが。
(浮舟亭田中屋さんのコメントより)
「取り調べの可視化法案」さえも足踏みさせてしまう民主党に、存在価値など何もない。
↓ランキング参戦中です。クリックお願いします。

- 関連記事
-
- 存在価値なし! 「取り調べの可視化」にも足踏みする民主党 (2010/03/19)
- 「取り調べの可視化」をしないと日米地位協定も改定できない (2010/02/12)
- 「取り調べの全面可視化」に反対する衆院議員の名前を晒す (2010/02/05)
このブログは右傾化を止めようと全うな意見を述べている場合も多いが、一方で全てを右傾化のせいにするトンデモに類する内容も多い。
その一つが生方解任に関するものだろう。アレを右の勢力の力の増大だとするのがこのブログの主張だがここまで来るとあまりにあほらしい意見だ。アレは小沢を守るための強権発動に他ならない。もちろん生方がそのような意見を言ったことは事実だがその内容を見ても普通の国民が思うことを言ったまででたいした内容ではない。それを解任にまで持っていくのだから民主党が小沢独裁と言われても反論できないだろう。
このブログは植草氏のブログを小沢鳩山マンセーと批判しているが(植草氏のブログの内容自体にも問題があるが)、このブログが鳩山はともかく小沢マンセーであることは今回の件で小沢を擁護していることからも明らかだ。
こういうとそれは右の信者の論だと反論するかも知れない。だがこの種の小沢批判は右だけでなくリベラルといわれるような考えを持つ人たちの間にも広がっていることをこのブログでは無視している。あたかも小沢を批判することは左ではなく右の信者だといわんばかりだ。左の小沢批判を認めないところにこのブログの限界があるだろう。
ただそもそもこのブログは共産党マンセーのブログであることを考えるとやむを得ないのかも知れない。以前社民と共産が一緒になればいいとかそういう暴論言っていたことからも共産主義と社民主義を同じようなものと捉えているのではないだろうか。
共産党は一党独裁であり民主主義を否定する政党だ。それは歴史が証明している。そしてその権限は中央に集中するのも特徴だ。それによく似た組織がある。民主党の小沢体制だ。まさに共産党の中央集権体制を具現化したようなものだ。
なるほど共産党マンセーのこのブログが小沢マンセーになるのもうなずける。
2010.03.19 09:01 URL | 民主党を壊す小沢一郎という存在 #- [ 編集 ]
可視化を進めない政府、与党のていたらくはおっしゃる通りと思います。
ただ、この件と小沢不起訴と結びつけるのはどうかと思いますね。
やはり、千葉さんはじめ、閣内議員が官僚に籠絡されていると見るのが普通ではないでしょうか。
まして、選挙がらみで言うなら、世論は可視化に賛成でしょうから、参院選を迎える千葉さんにとってもその推進はいいアピール材料になる。彼女にはマスコミの反小沢キャンペーンに逆らってまで、小沢を守る必要があるでしょうか?それにそんなに忠誠なら、現職議員逮捕時も「口先介入」ぐらいしただろうと思います。
昨日のゲンダイで、舛添旗揚げを裏で操っているは安倍一派らしいと書かれていました。民主党への不満点は共通しますが、今この政権が壊れたら、どんでん返しでとんでもない反動右派政権が誕生する可能性が高いことをご注意願います。
ブロガー同士の批判も悪いとは言いませんが、攻撃の力点をお間違えのないように。
2010.03.19 10:36 URL | cube #- [ 編集 ]
衆院選挙の前、民主党信者たちはこういう言葉を好んで口にしていた。「よりましなほうを選ぶのが民主主義」。この言葉は二大政党制の危険性を抹却して、自民党より民主党がましだから民主党に入れるしかない!という誘導を行うものであって、まったくヘドが出るが、今民主党政権が倒れればとんでもない政権ができるという人たちにはこの言葉をそっくり返してやろう。「自民にもどったらやばいぞ~と人をおどして民主党の無能さがかき消せるとお考えですか?民主党がましな政治をできないならば、よりマシな自民のほうを選ぶしかありませんね。それでどうなろうとまともな政治ができない民主が悪いですよね?『よりマシなほうを選ぶのが民主主義』ですから」と。
2010.03.19 15:02 URL | 2ちゃんねらー #- [ 編集 ]
おっしゃるとおり、『よりマシなほうを選ぶのが民主主義』です。
実際、民主党政権が出来てから、景気も雇用状況も徐々に改善されてきています。
ハローワークなどでも、対応がずっときめ細かになったとのこと。
日本郵政では10万人を正社員雇用するとのことですが、仮にそこの社員が同じ所得水準にとどまったとしても、解雇にハードルがあるなしは大違い。10万の方々がより消費しやすくなれば、日本全体の景気にも影響するでしょう。
例え同じく資本主義、市場原理主義こそ、国を豊かにすると考えていたとしても、マクロ経済について信念を持って取り組む政治家と、「政治献金」という名の賄賂で、個々の企業家の近視眼的な望みを叶えることしか能のない利権政治家とは月とすっぽんです。
同じく基本的に対米従属であったとしても、自民党より民主党の方がはるかにマシですね。
2010.03.19 19:29 URL | cube #- [ 編集 ]
検察との手打ちなんてあるわけない。単にそれほどやる気がないだけ。政治的な得点にもならない。かといって全くやる気がないわけでもなく、政府には研究会とかが出来てるんで、こういうのをちゃんと評価すべきなのに。政治ブログをやってるくせに、政治の力を過小評価して官僚の謀略にすがっていればいいんだからお気楽な話だ。密約問題も普天間の「先送り」も官僚の反対の中で遂行されたんだから、本気でその気になれば出来ないことなんかない。要するに、何かこれをやりたいというのもなく首相になっちゃったのが鳩山だと思う。
もっとも、鳩山政権が倒れても右派反動政権なんて出来るわけがない。実際に普天間問題で県内移設を決断した場合、鳩山政権で沖縄とアメリカを相手に交渉するのは不可能だから、退陣は不可避。次が岡田なのか菅なのか知らんが、体制一身してゼロベースでというのが今のもくろみだろう。でも仮に今の自民党が政権復帰したところで、極右反動なんかになり得ない。そもそも安倍政権がその印象とは裏腹に、表に出てきた政策はそこまで右派色の強いものじゃなかったわけで。逆に今の民主党のやってることが、これまでの自民党と大きく違うとも思えない。要するに中道右派とでもひとくくりに出来る。極右反動政権の誕生、なんて反・反鳩山の理由にはならない。単に鳩山小沢ファンの心情の吐露にすぎない。
攻撃の力点、なんてブロガー同士で何か政治家ごっこ、仲間ごっこでもやってるつもりなんだろうか(これはブログ主にもいえることだけど)。現実に何の影響力もない世界なんだから、むしろ百家争鳴であることは歓迎すべきことだと思うし、ブロガー同士徒党を組むなんてみっともないことやめて、自分の言論だけで対峙すればいいと思う。
2010.03.19 19:38 URL | MITO #- [ 編集 ]
「民主党を壊す小沢一郎という存在」さんへ
当エントリのどこをどう読んだら、生方幸夫氏の民主党副幹事長解任を「右傾化」のせいにして、当ブログが小沢一郎を擁護しているなどというトンチンカンな読解になるのか。
また、どこから当ブログが「共産党マンセーのブログ」だなどという結論が導き出せるのか。
どうやら、年配の新左翼系で、共産党憎しに凝り固まっている方だろうと推測するが、ブログ管理人にとって迷惑きわまりないので、コメント禁止処分をとった。ご了承願う。
2010.03.19 20:42 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]
MITOさん、
ご高説は承りましたが、次回以降当ブログにコメントされる時にも同じ「MITO」を名乗ってくださいね。
もし、次にコメントした時に、名前を変えるようなら、コメント禁止措置をとりますので、ご了承くださいね。
2010.03.19 22:02 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]
小沢一郎は取り調べの可視化にはあまり関心がないんじゃないかな。検察が小沢に屈したような面があるとしたら、さらに怖い展開があるかもしれませんね。
小沢一郎が昔から一貫して主張してるのは、自衛隊の海外派兵くらいかな。
2010.03.19 23:04 URL | nessko #aIcUnOeo [ 編集 ]
半年前、
「民主党政権が誕生したら、今度はその動きをより厳しく監視していこうと思う」なんてことをおっしゃってたブロガーさんたちは少なくなかったはずです。
で、今どうでしょうか?
去年の8月に何を書いていたのか、有名ブロガーさんたちを見直してみたい気持ちになります。(そんな面倒しませんが)
いつまで、あのテイタラク極まりない自公政権なんかを「基準」にして「よりまし」なんてことを言うつもりなのか。
アレ基準で言ったら、どこがやっても「よりまし」は成立するでしょう。政治家を甘やかしすぎ。
「今、民主党政権がつぶれたら大変なことになる」もなんだか聞き覚えのあるフレーズです。
多くの有権者も何も現政権に潰れてほしいわけではないわけです。
でも、「そのうち徐々にマシになっていきますから」なんて程度のために民主党に投票したわけではないんですわ。
目に見える変化を望んだわけだし、その一つとしてブログ主さんが取り上げた全面可視化。この早期成立に何の障害があるのでしょう。
特に検察批判をしている方々は、なぜ全面可視化に向けてより大きな声をあげないんでしょうか。
ただやる気の問題ですか?
それこそ有権者なめんなよっていう話ですよ。手打ちなんかないっていう方は、もっと可視化に対する動きを後押しするべきです。このへん、ほんとよく分からない。
結局いつまでも前政権なんかを基準にして考えるから、おかしくなるわけです。
もう、そのへんは国民サイドがまず乗り越えるべき。簡単ですよ、政党ではなくて、各政策を応援すればいいじゃないですか。
そのうちよくなっていくから・・・なんてノンキなことを言っていられる世の中ですか? そうやって今まで散々政治家、特に「権力をもった連中を甘やかしてきたから」この有様なんじゃないのかな。
今、チカラも持っているのは「与党民主党」なんですよ。だからこそ厳しくみていくのは当たり前でしょうに。
それからもう一つ。
そろそろ「官僚のせい」にするのもやめてほしい。そんなことならコイズミでも言える。それを打破するというのが現政権の売りではなかったのか。頑張ってます、じゃなくて、やれよちゃんと。
2010.03.20 02:20 URL | siroto #j.e7vZsI [ 編集 ]
民主党、まずいですね。
せっかく自民の永久政権(=霞が関・財界の癒着政権)を倒したのに、このままでは元の木阿弥になりかねません。
小沢幹事長への検察とマスコミが手を組んだでっち上げが効いてきているのでしょうね。
でもそれよりも、やはり政権が国民の期待に応える政治をしていないのが一番の原因だと思います。
そしてその期待の筆頭は沖縄の基地移転問題でしょう。
これで少なくとも県外という決着を見なければ政権は崩壊します。
そしてこの問題を解決するには今の内閣の構成メンバーでは無理でしょう。
頼みの綱は来月の小沢幹事長訪米くらいでしょうね。
この訪米で何らかの進展がないと民主党政権は崩壊する可能性が高くなるでしょう。
結局最後は小沢頼みなんて事にならなければよいのですが。
2010.03.20 03:26 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]
「取り調べ可視化法案の提出を先送り」の記事を目にしたときは、ある程度覚悟していたとはいえ、脱力しました。
kojitakenさんは「「人権派大臣」として期待された千葉法相があっさり法務官僚の軍門に下ってしまった。」と嘆いておられますね。
私も責めを負うべき人間の筆頭はやはり千葉法務大臣だと思います。
kojitakenさんが紹介された朝日新聞の記事、私も今朝読みました。
>取り調べの全面可視化実現をめぐっては、千葉景子法相が就任直後に早期の実現を表明し、一気に気運が高まったものの、同法相が昨年10月(政権発足の翌月)に「捜査に与える影響や問題点を議論する」と述べて党内勉強会を設置してからかげりが見えた。
この部分を詳しく調べようと思って検索してみると、千葉法相の閣議後の記者会見がいくつかヒットしてきます。
2009年10月13日
http://www.moj.go.jp/kaiken/point/sp091013-01.html
Q:勉強会をまずやって,報告書なりをまとめて,その後法制審議会への諮問も視野に入れていくとなると,スケジュール的に来年の通常国会に可視化の法案を出すというのは今のところ難しいという御認識ですか。
A:なかなか簡単ではないなと思います。
2010年1月29日
Q:可視化法案の国会への提出時期については,いつごろという目途はあるのでしょうか。
A:確定的なものはありません。
Q:昨日の「取調べの可視化の早期実現を求める議員連盟」の会合の件で,次回,法務省から勉強会の状況についてヒアリングをしたいという考えが出ていたのですが,法務省から担当者なりを出されて御説明をされるというお考えはあるのでしょうか。
A:そのようなお話は,特にまだ私も聞いていませんので,今,お答えできる状況ではありません。
Q:議員連盟の方では,法務省にすでにお願いをしているというような説明があったのですが。
A:そのような御要請は,まだ直接にはいただいてないのではないかと思います。
Q:要請があれば,説明をするのでしょうか。
A:今の段階では,どのような要請かも承知しておらず,それは,いろいろな状況を踏まえて考える必要があるのだろうと思います。
(中略)
Q:勉強会が今,進んでいると思うのですが,いつ法案を提出するのかということまではなかなか難しいにしても,少なくても,勉強会は最低でもこれくらいはやらないと,先が見えないというのはどれくらいの期間なのでしょうか。どんなに短くても,あとこのくらいは検討しないと,3か月はしないと,半年はしないと,1年はしないと,先に進めないというイメージはあるのでしょうか。
A:そんなに3年も4年もなどと言っている場合ではありませんので,それは,少なくともできるだけ早い時期に取りまとめ,あるいは,整理をしたいと思っています。その意味では,一定のところまでに精力的に論点を整理するということであろうと思います。例えば明日,明後日でまとまるということではありませんが,かといって,2年も3年もかけているかといえば,そういうことはできないと思っています。
Q:例えば,今年は参議院議員選挙があるわけですが,選挙の前までにある程度形ができて,示すようなことができるくらいのおつもりでやっていらっしゃるのでしょうか。
A:それは,またそのような段階までできれば一つの節目でお示しをするということはできるのではないかと思いますが,まだ,そこまで確たる状況にはありません。
ーーーー
引用が長くなりましたが、予備知識がない人が読めば、この法相は、可視化法案に非常に消極的だと感じることでしょう。
昨年9月の大臣就任会見では、
「これまでマニフェストで大変大きなテーマになっております、取調べ、取調べの可視化、これについても、あの、マニフェストの実現ということで、きちっと進めていく、まぁこういうことを是非あの皆さんにご理解いただきたいというふうに思っております。」
http://blog.livedoor.jp/aphros67/archives/51277050.html
と言い切った人がこうも変わってしまうとは、法務官僚の取り込み方がうまいのか、千葉氏がヘタレすぎるのか。おそらく後者でしょう。
2010.03.20 05:11 URL | sweden1901 #SVqLzQOU [ 編集 ]
>党の取り組みが足踏みしている陰に、小沢一郎と検察の取り引きがあったのではないかと疑っているのは、私だけではないだろう。
この見方にも賛同します。
1月20日に鳩山首相が「いまは提出を考えていない。こういう事件が起きたから反作用的に行動するというより、むしろ、こういうときこそ冷静にしていくべきだ」と言ったのは、輿石議員の「(可視化する法案を)提出すべきではないかという意見がある。ここは冷静な判断の上にきちんとした対応が必要だ」発言を受けてのものだったはずで、あのタイミングでは、こう言うしかなかったのかとは思います。
石川議員の取り調べと、取り調べ可視化をダイレクトに結びつけないように細心の注意を払いながら、「民主党は以前からマニフェストで取り調べ可視化を掲げてきたのです。」と言い続ければ、たとえマスコミの多くが「民主党は、小沢問題で検察に報復するために可視化法案をゴリ押ししようとしているんだ」と煽ったとしても、有権者の後押しは得られたのではないかと想像します。
でも民主党はそれをしなかった。そうなると、2月4日に小沢幹事長の不起訴が決まる前のタイミングで、「小沢幹事長と検察は、可視化法案を引っ込めることで手を打った」と勘繰られても仕方ありません。
>民主党がマニフェストに掲げた「取り調べの全面可視化」に、本当に熱心に取り組んでいる議員の数は、せいぜい「30人弱」ということなのだろう。
というkojitakenさんの分析にも同意します。しかしながら、熱心ははずの彼らも、この問題についてどれほどの思い入れというか、本気度があるのか、もっと言えば可視化に反対する(あるいは慎重な姿勢に終始する)勢力に対する理論武装がどれだけできているのかを考えてみると、少し疑問にも感じています。
取調べの全面可視化を実現する議員連盟会長の川内博史議員のHPには、可視化に関する記載は何もありません。
同議員連盟の事務局長の辻恵議員のHPには、「取調べの全面可視化を実現する議員連盟」に関する記載は少しはあるのですが、可視化慎重派が、可視化とセットで実現すべきとしている「捜査手法の向上(囮捜査、司法取引など)」に関する記載はありません。
それどころか、横峯良郎参議院議員のHPによると、
http://www.yokomine-yoshiro.com/works/index.cgi?cmd=v&id=1266308005
2月16日に行われた同議員連盟の第三回勉強会では出席議員が「「犯罪捜査の在り方に関する調査研究~捜査手法、取り調べの高度化を図るための研究会」(←中井国家公安委員長の私的研究会)と、警察庁の内部で行われている「取り調べの可視化に関する研究会」についての説明を、法務官僚から受けたようです。
この際に配付されたと思われる資料を横峯議員が掲載しているのはポイントが高いと思いますが、彼は感想は何も述べていません。
同じ会合については、以前の民主党案の発案者の一人でもあり可視化を熱心に推進していると思われる松岡徹議員も自身のHPで触れてはいますが単に「意見交換が行われた」と記述しているのみ。反論のはの字も出ていません。
http://www.matsuoka-toru.jp/2010/02/post-81f5.html
千葉法相だけではなく民主党議員の多くも、既に法務官僚のペースに乗せられているのではないでしょうか。
2010.03.20 05:18 URL | sweden1901 #SVqLzQOU [ 編集 ]
(もうひとつ続きます)
kojitakenさんが紹介された例の朝日の記事には、捜査当局が可視化を積極的に進めている韓国の事情についても触れていますが、私が一番注目したのは次の部分です。
【韓国で可視化が進んだきっかけは、「2004年に最高裁が捜査段階よりも公判段階での供述を優先する判決を出した」ことだった】
裁判官が、自分の目の前でなされた証言よりも密室で作られた調書を信用する、というのは摩訶不思議な現象ですが、以前の韓国のみならず、現在の日本でも至極当然に行われていることが次の文章から分かります。
『取り調べの「全面可視化」をめざして』P.60から引用
ーーーーー
裁判での審理が、このようなこと(供述調書の任意性や信用性を争う)に長い時間を費やしているのに、結局は当事者の法廷証言よりも、供述調書の内容が正しいとされる傾向があるところに、我が国の刑事裁判の病理があるといえよう。
その根本的原因は何か。
裁判官が供述調書に頼りすぎている。法廷証言よりも、供述調書の内容を圧倒的に信用する。だから、捜査官は、どんなことをしてでも、調書を作成しようとする。その悪循環が、この病理を生んでいる。
自分の目の前で証言した内容よりも、警察官や検察官が密室で作り上げた調書の内容を信用するという、裁判官の奇妙な習性がこれを支えているのである。
この病理を取り除くためにはどのような方法があるか。
戦後、我が国では、この問題について、様々な議論がなされてきた。むしろ、議論し尽くされた課題と言っていいかもしれない。
捜査側にくみする意見は、密室でなければ、被疑者から真実は聞き出せないという。「自白は証拠の王」と言われるゆえんである。
しかし、自白に頼ることなく、客観的証拠や状況証拠を積み上げて事実を認定するというのが、現代の刑事裁判のあり方である。
(引用は以上。この部分は石田省三郎弁護士による)
このように極めて特異な日本の司法の場における悪習を改めていくことは、一筋縄ではいかないと覚悟しないといけないのかもしれません。
だからこそ、我々は民主党議員の尻をたたいて頑張ってもらわねばならないと考えます。
長くなりましたが、最後に、
・「可視化を実現するのであれば、囮捜査や司法取引などの新たな捜査手法を捜査機関に与えるべきである」という主張に対しては、
→これまでの取り調べは、取り調べが可視化されていなかったからこそ自白が得られていた、ということになります。つまり拷問・脅迫まがいの違法な取り調べが日常的に行われていたことを警察・検察が認めているようなもの。(さもなければ、捜査段階での供述調書の内容を法廷で否認する事例が、そうそう出てくるはずがない)自白偏重を改めることをまず行うべきです。一方で囮捜査などの捜査法を安易に導入することは捜査権の濫用につながります。
また、取り調べ可視化を行ったら起訴率、有罪率が低下した、という外国の例は今のところないようですから、まず、ある種類またはある地域の犯罪に限定して、取り調べの全面可視化を実践してみてはどうでしょう。その結果、予想よりも有罪率が低くなってしまったときに初めて、新たな捜査手法の導入も考慮すればよいと考えます。
・
「暴力団などの組織犯罪においては、供述内容が録音・録画されている環境では、被疑者や参考人に真実のことを言ってもらうことは難しい。被疑者や参考人が組織上層部からの報復を恐れるからである」
という主張に対しては、「 証人保護プログラム」の整備などで対応することになるでしょう。これは諸外国のやり方が参考になるはずです。
日弁連が出している、「取調べの可視化の実現に向けてー可視化反対論を批判するー」(2008年3月1日)」
www.nichibenren.or.jp/ja/special.../torishirabe_kashika.pdf
も参考になります。
(おしまいです。長々と失礼しました)
2010.03.20 05:19 URL | sweden1901 #SVqLzQOU [ 編集 ]
2012年に先送りとは?潰しに等しい。なぜこう云う事が起こるのか?。私は鈴木宗男議員の質問主意書の政府言答弁をみて完全につながっていると思った。三井環氏の指摘する「検察裏金問題」に関する質問主意書の答弁で「なかったこと」「調査の必要はない」と平然と答えている。自公政権と何ら変わらない対応だ。更に昨年11月17日の衆議院法務委員会の質疑を見ればよりはっきりするはずだ。http://xcls.net
言いたくないが「けもの道」に踏み込んだのではないか?権力を悪い方向に乱用する気配さえ見えてきた。要警戒である。
2010.03.20 10:02 URL | itoyo #- [ 編集 ]
itoyoさんの貼り付けられた記事、ごもっともと思います。
やっぱりというか、昨年11月の時点で、すでに内部から腐らされている。
一番の問題は、鳩山の政治家としての器の小ささだと思います。
しかし、だからこそ依然としてマスコミや反乱分子の苛烈な攻撃にさらされる小沢氏に、期待する向きは多いでしょうね。
それがはずれなら、またまたリベラル「新党」に期待するしかないか。
2010.03.20 13:51 URL | cube #- [ 編集 ]
生方問題は普通に考えると厳重注意あたりで収まる話で、この早い対応にはいろいろと想像の翼が広がりますね。
生方議員がICレコーダーの録音を全メディアにリークしていたとしたら表向きにはできない反党行為なのではないかとも推測もできますが・・。
あと生方議員は読売新聞記者出身です。読売出身の渡辺周副大臣や、NHK出身の安住議員、小宮山洋子議員など反小沢にはマスコミ出身議員が多い。
陰謀論的解釈だと、ナベツネ読売筆頭とする記者クラブマスコミ軍団VS小沢鳩山民主党の対決ともいえるかもしれません。
そうならば当然世論誘導が起きて支持率が落ちるのでしょうが。予算成立後の4月5月で辞任含めてどう反撃するかが見ものです。
2010.03.20 19:46 URL | lc #- [ 編集 ]
もう民主党はダメですね。
ダメだろうとは思いつつも多少は期待もしていたのに、まさかここまでダメだとは…
原発を14基も造るとか言い出しているようです。
2010.03.21 01:45 URL | #- [ 編集 ]
自民党は古い政治体制そのものだったと思います。
何とかペンタゴンでも何でも呼び方はどうでもいいのですが、
霞ヶ関と地方のボスと財界が操れる都合のよい存在としての自民党という装置です。
ですから地方に行けば政党といえば自民党であり、
それに補完勢力としての社会党と共産党がわずかに存在を許されていたのです。
その後自民党が分裂をはじめて少数政党が生まれては消え、
やっと政治体制そのものを否定する政党である民主党が生まれたのですね。
しかしその中枢はじつはまだ民主党生え抜きというわけではなく、
やはり古い政治体制の生き残りがリードしているのが現状です。
でもこれから民主党生え抜きの若い政治家達の中から未来のリーダーが生まれてくるはずです。
私は彼らに期待しています。
今民主党に欠けているものは、今までの体制を破壊して新たなものを作り出す気概です。
例えば千葉大臣が、取り調べの可視化という課題を前にして後退を続けているのを見て、
この人は捜査方法の根本変革を遂げられない警察・検察に追従したのだなと思いました。
今の捜査当局には自力で犯人を検挙できる力は殆ど無いのだろうと思います。
そこへ可視化などしたら、ますます捜査当局の無能ぶりが露呈して大変な事になる。
そうなったらどうするのだと恫喝されて怯んだということではないかな。
今までの体制・やり方を変えることは一時的な混乱をともないます。
しかしそれをしないと変革など不可能です。
そして変革を一日一日と先延ばしするだけ変革の壁は高くなるのです。
しかし自民党は当たり前としても、今の民主のリーダー達にもその力はなさそうです。
唯一小沢一郎はどうかなと思っているのですが、彼は旧勢力の策動で動きを封じ込められています。
(逆に言えばだからこそ期待できる存在なのですが 苦笑)
事態は確かにとても厳しいですが、しかし諦めたらその時点で日本は転げ落ちます。
民主党、歯がゆいし、いらいらするかもしれないですが、見捨てるのは自殺行為です。
いまは民主党を、そこにいる若手中堅を育てて自分達のために動く政党を育てる事しかないと思います。
政党を自分達のものとみて育て上げる事こそが長年日本人がしてこなかった事です。
いますよ民主党には多くの有望な若手中堅な政治家が。 きっと
2010.03.21 10:15 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]
この辺でいっぺん『是々非々』の意義を見直す必要がある。
是々是々の民主シンパ、非々非々の共産シンパを見るにつけそう思う。
シンパだから全肯定、アンチだから全否定じゃ知恵が無さ過ぎる。
シンパであっても方向が危うかったら変える必要があるし、
進度が足りなかったら鞭を入れる必要がある。
温暖化対策に原発増設なんてのには前者、取り調べ可視化の停滞には後者の態度が求められる。
自民シンパ?何それおいしいの?
2010.03.21 12:40 URL | 観潮楼 #- [ 編集 ]
風太さん、観潮楼さんの考え方に私も近いです。
千葉法相が、就任記者会見で明言した取り調べの可視化の実現を明言しながら、実現のためのスケジュールをまったく明確にできなかったばかりか、法務副大臣(実質的には法務官僚)から「法制化できるとしても2年後」と発表されるという、悲惨な状況に陥りました。
こうなってしまった原因の一つに、民主党議員らの勉強不足もある、ということを見逃せないと思います。
検察・警察、そして法務省が可視化に全力で反対してくることは明らかだったわけです。千葉法相をはじめ、「可視化に賛成」する態度を表明していた民主党議員らには、彼らとどうやって議論を戦わせて実現への道筋をつけるのか。明確なビジョンがあったとはとても思えません。この点は厳しく糾弾したい。
だからといって民主党はもうダメだ、ということを言うつもりはありません。
鳩山政権がたとえば総辞職した場合、次の内閣が民主党になるのか、自民党になるのか、それともグジャグジャの政界再編が起こるのかわかりませんが、少なくとも可視化について、今より積極的な内閣ができあがる可能性は極めて小さいと考えるから、というのが理由の一つです。
可視化とセットで捜査手法を「高度化」するための警察庁内の勉強会、国家公安委員会の研究会などは月1回というゆっくりしたペースで開かれることになっているわけですが、その結論を待たないと取り調べの可視化は法制化ができない、という雰囲気を法務官僚らは形成しようと腐心しているようです。
民主党議員の尻を叩いてそれに対抗する流れを作らねばなりません。
観潮楼さんがおっしゃるところの、「進度が足りなかったら鞭を入れる必要がある。」に該当するわけですね。
少し脱線しますが、硬直化した日本の司法制度を改革する一環として、裁判員制度の導入が行われたばかりです。これは実質的な審議が始まってから法制化まで約2年でした。早いとも言えると私は感じています。
それと同列に論じることにはあまり意味はないかもしれませんが、可視化に対して、検察・警察という強大な権力をもつ反対勢力がある以上、きっちり周到に準備を進めることが不可欠ではないでしょうか。可視化実現を求めている我々の側も、すぐにダメ出しをするのではなく、自分が可視化実現のためにどう行動すべきなのかをも考えてみる必要があるのではないでしょうか。
風太さん
>いますよ民主党には多くの有望な若手中堅な政治家が。 きっと
そう思いたいです。
でもそう思いたくても思えない事例がまた一つ増えました。
http://www.asahi.com/politics/update/0322/TKY201003210282.html
大塚耕平金融副大臣は21日、テレビ朝日の番組で、法人税減税について「参院選のマニフェストに方向感を出した方がいい」と述べた。「法人税率引き下げと財政改革をやり、有権者の信頼が得られれば次の総選挙で消費税率引き上げへの理解を求める」とした。
法人税は実効税率が約40%と海外より高い。経済界などに減税を求める声が強く鳩山由紀夫首相も減税に前向きな発言をした。大塚氏は具体的な水準として「少なくとも(実効税率が)30%を切るところまで持っていくべきだ」との考えを示した。
ーーー引用は以上ーーー
大塚耕平議員は若手ですが、マニフェスト作成の中心人物の一人ともされています。
そういう人間が「法人税率引き下げをやり、有権者の信頼が得られれば次の総選挙で消費税率引き上げへ」と平然と述べるとは、本当に呆れます。
こちらは、観潮楼さんがおっしゃるところの、「方向が危うかったら変える必要がある」ですね。
2010.03.22 01:54 URL | sweden1901 #SVqLzQOU [ 編集 ]
天木直人氏が「鳩山首相への決別宣言」
以下その一部を引用させていただく。
(「沖縄県民の意思を無視」を批判、そのあと---)それにしても鳩山政権の対米外交は、ここにきて急激に対米迎合政策に傾斜しつつある。
鳩山内閣は19日の閣議で、「イラク復興支援特措法は違憲であったとは考えていない」という政府答弁書を決定したという(3月20日朝日)。
鳩山首相は17日の国際問題研究所主催のシンポジウムで次のように挨拶したという(3月18日朝日)
「(東アジア共同体構想について)日米同盟が軸になる。日米安保があるからアジアの国々も安心して経済的発展を遂げることができた。日米同盟をこれからも大切にしていく・・・」
なんという豹変であろうか。なんという対米迎合ぶりであろうか。
全文はこちら
http://www.amakiblog.com/archives/2010/03/21
トラックバックURL↓
http://caprice.blog63.fc2.com/tb.php/1055-efcfecbe