きまぐれな日々

その報道に接した時、「ああ、この人はもうダメだな」と思った。そればかりか、4年近くもブログで政治について書き続けてきた緊張の糸が切れそうになった。残っている気力でこうして記事を書いているが、どの程度力が入っているか、自分でも心許ない。

鳩山由紀夫首相が12日の参院予算委員会で、舛添要一(自民)の質問に対し、「世界との比較で日本は法人税が高くて消費税が極めて低いのは事実だ。法人税率を国際的な流れにふさわしく、減税の方向に導いていくのが筋だと考えている」と答弁した件だ(朝日新聞より引用。下記URL参照)。
http://www.asahi.com/politics/update/0312/TKY201003120175.html

これは、財界とマスコミが待望していた答弁だったから、各紙とも一斉にうれしそうにこの答弁を報じたが、私は、せっかく政権交代して、菅直人財務相や税調の専門家委員会(神野直彦委員長)が「高額所得への課税や法人税課税を含む税制全体の改革」(村野瀬玲奈さんによる)を打ち出しているのに、なぜ鳩山首相はちゃぶ台をひっくり返すような真似をするのかと呆れるとともに、肩の力が抜けていくのを感じた。法人税減税なんかしたら、消費税率を引き上げない限り、民主党が公約したマニフェストを実現することなどできないではないか。そんなことは小学生にだってわかることだ。ところが、鳩山首相は場の空気に流されてあっさり法人税減税を口にしてしまった。これには、菅財務相や神野直彦教授も頭痛がしただろう。

この件に限らず、普天間基地問題で迷走したり、原子力発電の推進を打ち出したり、高校無償化から朝鮮学校を対象外とするなど、最近の鳩山政権は、およそ支持できない動きばかりしていたが、この法人税減税発言は、私にとっては衝撃が大きかった。この一件で、私は鳩山由紀夫首相を見限った。この人には総理大臣は務まらない。本エントリ以降、当ブログは鳩山首相の辞任を求める立場に立って記事を公開する。

本エントリは当初、この税制の話をメインにするつもりだったが、後回しにして、原発の話と高校無償化の朝鮮学校除外の話をする。前者に関する興味深い記事を見つけたことと、後者は前回のエントリでも取り上げたが、その後騒ぎが拡大したからだ。

まず原発の話だが、鳩山政権が公約した温室効果ガス削減中期目標(2020年に90年比25%削減)が原発増設の話にすり替えられつつある件について、中期目標の設定値を評価していた飯田哲也氏はどう考えているのだろうと思ってネットで記事を探してみたら、元プロサッカー選手・中田英寿氏のオフィシャルホームページ "nakata.net" の中にコラムを見つけた(下記URL)。
http://nakata.net/jp/column/environment00007.htm

これは、地球温暖化対策の礎となるべき「温暖化対策基本法」が、官僚や産業界の巻き返しによって「マニフェスト違反」となる骨抜きがされようとしていることを警告した記事だ。その中で飯田氏は、原発による温暖化対策について、「原発推進という『むだ骨』」という見出しをつけて下記のように書いている。

 電力会社だけでなく政治家や官僚、御用学者の多くは「原発が温暖化対策の切り札」という「神話」を信じ込んでいるからですが、明らかに事実に反しています。これは、原発そのものが持つ本質的な問題点?安全性、核廃棄物、核拡散など?を無視しているだけではありません。この先、地球温暖化対策に間に合わせようと原発を作ろうにも、10?20年という時間がかかるため、とても間に合わないのです。しかも日本の原発の大半は古くなってきており、10年もすれば次々に閉鎖されてゆきます。
 これまでも日本の温暖化対策は、原発に過剰に頼った計画を作り、その原発が地震やトラブル隠しで止まり、足りない電気を石炭で補ってきた結果、 CO2削減どころか9%(2007年)も増やしてきたのです。このままでは、歴史と事実に学ばない愚か者です。

("nakata.net" 掲載 飯田哲也の「あしたの社会のつくり方」第4回 危うし「温暖化対策基本法」より)


しかも、そればかりか「温暖化対策基本法」には自民党政権時代の法律「環境基本法」にもなかった悪質な条項が書き込まれると飯田氏は指摘する。

(5) 経済優先主義という大公害時代の「亡霊」
 現段階の草案を見ると、すべての条文に渡って「経済との調和を図りつつ」という文言が入っています。一見もっともに見えますが、これを「霞ヶ関文学」として読み解くと「経済に影響しそうな規制はすべて禁止」となります。
 じつはこれは「経済調和条項」と呼ばれ、すべての環境規制を骨抜きにして大公害時代を招き寄せた悪名高いものです。自民党時代に作られた環境基本法でさえ入っていない「過去の亡霊」のような規定なのです。

(前掲コラムより)


2000年頃に、経済産業省の官僚と政治家の綱引きの結果、官僚が勝って「フィードインタリフ」が潰され、その結果日本の環境産業がドイツに大きく遅れをとることになった経緯については、飯田氏が『日経エコロミー』に書いていたと記憶するが、新政権になっても官僚と政治家との駆け引きにおいて官僚が勝利しつつあるようだ。各省庁の代弁者となっていく政治家を、飯田氏は、捕虜が犯人と過ごすうちに愛着を感じる「ストックホルム症候群」になぞらえている。そして、飯田氏自身、

政権発足直後に「25%削減」を実現するためのタスクフォース委員に任命されましたが、委員構成が各省益や旧政権の代弁者が入り交じっていたため、マニフェスト実現のための建設的な議論ができず、一字一句を巡るバトルの場となってしまいました。

とのことだ。

経済産業大臣の責任は重いと思うが、経産相はなんと旧民社系の直嶋正行氏。私は、経産相のポストに旧民社系の人物が就いた時から嫌な予感はしていたが、それが現実になったと感じる。鳩山由紀夫の最大の弱点は、歴史的経緯によって旧民社系労組に支えられた政治家であることで、「友愛」も民社党の故春日一幸氏が愛用していたフレーズだった。政権発足当初は小沢一郎の制御が利いていたが、政治とカネの問題で小沢一郎の影響力が弱まるや、鳩山由紀夫の取り巻きである旧民社系が幅を利かせて暴走を始めたのである。温室効果ガスの削減目標について、経団連だけではなく電力会社や電気会社の御用組合も、自民党でさえ言い出さなかった「90年比4%贈」という噴飯ものの目標値を主張していた。しばしば、エピゴーネン(追随者)は本家本元より過激になる傾向があるが、旧民社系労組と経団連の関係についてもそれはいえて、旧民社系労組の代弁者である旧民社系議員の言いなりになるから、鳩山政権が時に極右方向に暴走し、自公政権よりひどいタカ派的様相を見せるのである。

その最たる例が、高校無償化から朝鮮学校を除外した件であることはいうまでもない。高校無償化自体は評価されるべき政策だが、そこにおそるべきレイシズムを紛れ込ませようとした政治家が、やはり旧民社系の中井洽である。この件は、結局政府がとりあえず朝鮮学校を対象から除外し、第三者機関に朝鮮学校の教育内容を検証させるとという馬鹿げた決着のつけ方をしたが、案の定人種差別撤廃委員会から、高校無償化の対象から朝鮮学校を除外するのは、日本が1995年に締結した人種差別撤廃条約違反に当たるとして、15日にも日本政府に対し、改善を勧告する見通しになったと報じられた(下記URLの毎日新聞記事を参照)。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100313k0000m010140000c.html

国辱ものだと私は思うのだが、中井洽は鳩山首相が3月2日の国会での答弁で朝鮮学校の生徒との面会を検討する考えを示したことが不満らしく、「あの人は超のんきというか、人柄が良すぎるところがある」と首相批判の暴言を吐いた(下記URLの毎日新聞記事を参照)。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100314k0000m010056000c.html

これは、一昨年に中山成彬が麻生内閣の国交相就任早々にやらかした「成田反対はゴネ得」、「日本は単一民族」、「日教組を解体へ」などの一連の失言に匹敵する閣内不一致の問題発言であり、中井は自らを更迭するチャンスを鳩山首相に与えたようなものだと思うが、残念ながらそういう方向には事態は推移しないだろう。まずマスコミが動いていない。朝日新聞には中井の鳩山首相批判は全然掲載されておらず、橋下徹が朝鮮学校に大阪府独自の補助金を出す条件として、教室に掲げられた北朝鮮指導者の肖像画を外すことなどを求めたことに対し、中井が「あんな甘いこと言っていたら違うな」と述べたという記事(下記URL)を社会面に小さく掲載しただけだった。
http://www.asahi.com/politics/update/0313/NGY201003130007.html

そして、中井に関する続報は何も載せていない。この流れでは、鳩山首相が中井を罷免する展開は全く期待できない。そもそも、拉致問題担当大臣を中井にやらせていること自体、鳩山首相が拉致問題を進展させるつもりがないことを示している。そして何より、子どもに罪はないし、朝鮮学校が拉致の犯罪を犯したわけではないのである。中井ひとり制御できない鳩山首相は、やはり支持できない。

以下の追記の部分に、3月3日付エントリで紹介したメールを下さったShuueiさんからいただいた、「すべての高校を無償化に」と題した長文のコメントを紹介する。なお、同じ文章が、『反戦塾』にも紹介されているので、そちらもご参照いただきたい。

すべての高校を無償化に

 卒業する生徒から、「先生、これからも言葉の美しさを生徒に伝えていってください」というお礼の手紙をもらったことがあります。それは、在日三世の朝鮮の女子生徒からでした。私は彼女が朝鮮人だということを知りませんでした。在日朝鮮人であるという事実も、その手紙に書かれてあったのです。私は中学校で国語を教えていますので、彼女が「言葉の美しさ」に触れてくれたことはとてもうれしく感じました。しかしそれ以上に、彼女が朝鮮人であることを卒業の手紙で教えてくれたことがショックでした。そして朝鮮人であることを隠しながらこの日本に生きていて、日の丸や君が代を前に日本の学校を卒業することはどんな気持ちだったのだろうと、複雑な気持ちにさせられたものです。
 また、中国人の生徒も受け持ったこともあります。ある日の技術家庭科の授業で、その生徒はエプロンを忘れてきてしまいました。その日は調理実習の授業だったので、全員がエプロンと三角巾を持ってくることになっていたのですが、それを忘れたときのペナルティも決まっていました。五分間ほど正座をして、反省の言葉を言う、というのが技術家庭科の先生が決めたペナルティでした。エプロンと三角巾を忘れたものは数人いましたが、中国人のその生徒もふくめていつものようにそのペナルティを課せられました。ところが、その日の夜、その生徒の父親からクレームの電話が入りました。罰として「正座」をさせたことが問題だというのです。後日、技術家庭科の先生とも会っていただき理解を得ることができましたが、「正座させられた」ことが許せなかったのは、中国人としての憤りなのだろうと思いました。
 国際社会といわれる今、人と情報の行き来はかつてない速さです。二度の大戦を経た20世紀から、21世紀の社会を子どもたちはどう築いていくのでしょうか。
 子どもたちに罪はありません。どこの国籍であろうと、子どもたちが歴史や政治の隘路に陥っていくことは悲しいことです。世界の果実となる子どもたちに対して、国によって差別するような政策を日本が進めるならば、国際社会から支持されることはないと思います。

 最後に中国人の生徒が中学三年生の時に、芭蕉の「夏草や兵どもが夢の跡」について、書いた感想文を載せます。(以下引用)
 例えば「夏草や」の「や」の切れ字。夏草をただ想いうかべると、ただの草だけど、その夏草の草原の上をサーと風が通りすぎてゆくと、草の白く反射した部分がきれいに横一列に移っていくのは誰でも見たことはあるはずです。最初に光っていた草もすぐに光を失い、次の草、次の草へと移っていきます。そして、その間の時間はほんの一瞬の出来事です。もしかしたら(本当にもしかしたら)夏草にはこんな意味があったのかもしれません。
 地球から見たら、こんなに小さい草原(夏草)、この長い歴史から見たらこんなに小さい藤原三代の出来事、だけどそのどちらもこんなにも感動を与え、人々を圧倒させる。ただ人の世のはかなさに涙を流したのではなく、この小さな物、事がこんなにも長く、大きく人を感動させていたことに感心し、この句を詠んだのではないだろうかと思います。

(Shuueiさんからいただいたコメント)


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ただ,教室に金父子の肖像を掲げ…などの報道がある朝鮮学校に税金投入は,このままで世論が納得するかな,と思いますね。
第三者機関に調査を委ねるとのことですが,お察しのように除外するのが鳩山さんの本音でしょう。
私にいわせれば,すべての高校課程の外国人学校を学費援助から除外する方針にすればよかったのだと思います。
もし,生徒個人が学費免除や補助を受けたいのなら,一般の高校に転校すればいいだけの話。
高校課程は,一応は国語(日本語)の基礎ができているという前提のはずですから。
もし,それでもどうしても必要というなら,日本人も受け入れ可能な,他の私立高校と同じものだということを,内外に示す必要があると思います。

2010.03.15 10:34 URL | cube #- [ 編集 ]

今年の1月29日の施政方針演説で、
鳩山首相は、以下のように述べています。

「いのちを守りたい。いのちを守りたいと願うのです。(中略)
未来を担う子供たちが、
自らの無限の可能性を自由に追求していける、
そんな社会を築いていかなければなりません。(中略)
差別や偏見とは無縁に、人権が守られ基礎的な教育が受けられる、
そんな暮らしを、国際社会の責任として、
すべての子供たちに保障していかなければなりません。』

この、

『差別や偏見とは無縁に、
 人権が守られ基礎的な教育が受けられる』

の部分を、(但し朝鮮人学校の生徒は除く)と
括弧つきに訂正しなければなりませんね。

2010.03.15 13:08 URL | フリスキー #iMBi6aSc [ 編集 ]

>Shuueiさん

あなたが受け持たれた中国人や
在日コリアンの生徒さんの瑞々しく鋭敏な感受性を
感じさせる言葉のご紹介を有難う御座います。

私は、偏見や民族蔑視に凝り固まった同胞よりも、
考え方や感受性において共感できる外国籍の人の
方がはるかにシンパシーを感じます。

同じ人間としてのシンパシーです。

2010.03.15 13:48 URL | フリスキー #X/aKJHDk [ 編集 ]

> このままで世論が納得するかな
> 他の私立高校と同じものだということを,内外に示す必要がある

少なくとも1934年の「朝鮮人移住対策の件」の頃から民族教育を弾圧し続け、現在でもそれを受ける権利を形式的にさえ保証していない、極端に言えば一億総レイシストな社会における「世論」を「納得」させるとは、果たしてどのような事を指すのでしょうか。
朝鮮学校はこれまでも、その姿を「内外に示す」という(そもそも筋違いな)要求に応えてきているのですが、それでも足りないとしたら今度は何をすれば人権を"恵んで"もらえるようになるのでしょうか。

2010.03.15 14:12 URL | unorthodox #Qpa/qnd. [ 編集 ]

朝鮮学校の場合は普通の外国人学校とちがってますからね・・・。
デノミに失敗し、外貨が極端に不足している北朝鮮は外貨獲得として高校無償化を狙っているようですし。総聯を通して朝鮮学校に指示が行っている話を聞くと税金を投入していいのか、という中井議員の主張も感情的には理解できます。子供を政治に巻き込むのは良くないですが、北朝鮮が子供を盾にしている以上これは仕方ないかなと。

2010.03.15 16:03 URL | かー #- [ 編集 ]

>緊張の糸が切れそうになった

このかんじ、わかります。
鳩山首相ですが、既に「すぐ言うことが変わる」というのが属性としてあることになってしまっていて、だから発言に対して反発感じてもそもそも反発する意味がないんじゃないかという気がして、なんだかわからなくなる。

内閣支持率が低下していると報道されていますが、鳩山首相の言動を見ていると、支持していいのかどうかわからなくなっちゃった人が増えているのかもしれないですよね。

2010.03.15 17:05 URL | nessko #aIcUnOeo [ 編集 ]

「すべての高校課程の外国人学校を学費援助から除外する方針にすればよかった」
それでも国際法違反になると思います。人種差別撤廃条約の他にも、国際人権B規約や子供の権利条約等に抵触するのでは。

「一般の高校に転校すればいい」
それでは言語教育が国語(=日本語)と英語だけで他の民族言語の教科がありません。それから例えば拉致被害者が北朝鮮で産んだ子と一緒に日本に戻る場合でも、一般の高校や学校に転校するのはまず無理でしょう。

2010.03.15 17:11 URL | Black Joker #RtNpiJ3M [ 編集 ]

はじめまして、SPIRITです。
いつもkojitakenさんの文章を興味深く読ませてもらっています。
そういえば、先の衆院選で入れた党も同じみたいですし。

kojitakenさんの鳩山総理に対する批判はわかります。
ただ、今ここで総理が辞めたら、安倍内閣以降の政権たらいまわしの二の舞になってしまうんではないでしょうか。
僕も政策に不満がないわけではないのですが、やはりここは指をくわえてでも見守って、2年は持たせた方がいいと思います。

『歌手1年 総理2年の 使い捨て(竹下登)』

確かに鳩山総理は、言っていることがころころ変わるとか、八方美人とか言われていますよね。
でもこれは裏を返せば、『敵を作りたくない』という思いであると思います。
まあ、『数は力』が真実である以上、敵はなるべく減らしたほうがいいですけど、それでもここぞというときは、敵を多少増やしてでも自分の主張と政策は貫き通してほしいですよね。
今の総理にそれがなさそうに見えるのがもどかしい。

P.S.幕末の話になるが、坂本龍馬はこの逆で、敵がものすごい多かった。
幕府方とはもちろん、薩長とも意見が異なっていたし。
(でなければ暗殺されるはずもないし、容疑者も数知れない。)
海援隊も構成員50人程度の小さな組織なんですよね。
だから、仮に今、龍馬が政界に入っても、敵を数多く作って中枢からはじかれ、最悪の場合は暗殺というのがオチかと。

2010.03.15 21:21 URL | SPIRIT(スピリット) #kFq.b5lY [ 編集 ]

そもそも「朝鮮学校に税金を投入する」という表現自体に違和感をおぼえます。税金が投入される対象は実質的には生徒の親であって、システムを簡素化するために高校への間接給付にしただけですから。当初、民主党は家庭への直接給付のシステムを考えていたわけですし。

間接給付のシステムをとったことで「朝鮮学校が税金を掠め取って懐に入れる」みたいな誤解をする人間が続出した面があるでしょう。しかし問題はその政策を打ち出して遂行する立場の人間が混乱していることです。これがあくまで「親への給付」であることがわかっていない、自分達のやっている政策が何であるかを政権の中枢の人間がわかってないのです。

家庭への直接給付のシステムをとっていたらこの話はおそらく出てこなかったでしょう。いくら鳩山といえ、「高校生の親に公立高の授業料相当額(年約12万円)を支給します。ですが朝鮮学校に子どもを通わせている親にはあげません」という話がいかに無茶苦茶かは理解できるはずです。ですが、間接給付のシステムをとった今も政策の中身は等価であって、中井らが言ってることはこれと同じわけです。

そもそも朝鮮学校は無償化になったからといって儲からないのです。国から年間(約12万円)×(生徒数)の額が支給されるかわりに、それと同額の授業料収入が減るわけですから。いったいこれでどうやって朝鮮学校が、北朝鮮が儲けることができるというのでしょう。生徒の親が払う年間(約12万円)×(生徒数)が、国から支給される年間(約12万円)×(生徒数)に変わった途端に北朝鮮が大儲けする魔法の打ち出の小槌でもあるのでしょうかね。

なので、私は「朝鮮学校の無償化除外」という表現もあまりいいとは思いません。「朝鮮学校の生徒の保護者への(公立高授業料相当額)給付除外」とでも言うべきです。そうすれば現在のこの議論の異様さに気付く人も出るでしょう。

2010.03.16 04:25 URL | 毛 #pYvi7Xj2 [ 編集 ]

第三者機関というのは普通は役人お得意の責任をすべてそこに押しつけて結論ありきで始める常套手段ですよね。でも役人にメリットの無い法案だから政治主導のように感じます。既にシナリオはできあがっていてこれを北に対するメッセージにしたいのでしょうか?そんな雄大な絵を描けるける策士ブレーンって側近にいましたっけ?

2010.03.17 10:09 URL | ほととぎす #1n9Tsjm2 [ 編集 ]

報道を注意深く見れば、たとえば古川元久や仙石大臣なんかも特別措置や課税ベースを見直して広げたうえで税率自体は下げるという方向性を打ち出していた。中小企業についてはもともと下げると言っていたんだから、それとの整合性もある。そうなると、社民党が言っているように法人税率自体を10年前の水準に上げるような方向には、到底行きようもなかった気がします。

菅大臣も、民主党新人の(竹中平蔵氏の仲間の)岸本周平氏の法人税が高すぎるという質問に答えて、

>租税特別措置の抜本的な見直しを進め、これにより課税ベースが拡大した際には、成長戦略との整合性や企業の国際的な競争力の維持向上、国際的な協調などを勘案しつつ法人税率を見直していく

のが昨年の税調の方針で、それに従うといってるわけです。菅氏は今日も、消費税は景気に影響しないという考え方もある、とかいってますし。

菅氏の「真意」というのを持ち出して、神野氏の起用などをあげて一所懸命擁護する意見が一部であるのですが、私は菅氏はあまりそういう方向性には向いていないような気がします。それに、専門家委員会なんて以前の政府税調と同じかそれ以下の存在ですよね。湯浅氏を参与にしたからといって何かが抜本的にかわったわけではないように、一種のガス抜きじゃないでしょうか。

松井、古川といった経済官僚が実務部隊なのですから、方向性については予想できたことだと思われます。

朝鮮学校については、もう何も言いようがありません。こんなものは自民党でも、拉致問題が過熱していた時期でもない限り出てこなかった考え方でしょう。朝鮮学校への公的助成をやめろなんて誰も言わなかったのですから。要するに大臣が焚きつけ、問題視していなかった右翼が騒ぎ始め、総理や一部の知事が人気取りに利用しているだけです。財政的にも微々たる額をケチるだけで、在日なんかの反日感情を高めたり、海外での評判を低めるだけです。

2010.03.17 19:13 URL | 賀屋 #- [ 編集 ]

消費税率引き上げに向けていよいよ動き出した!
http://blog.goo.ne.jp/yamazaki_hajime/e/4de2cae191a4ef3f7beb21e7648c5e94

山崎元氏のブログですが、このあたりが、多くの人の見立てじゃないですかね。
少なくとも専門家の間で、あまり神野氏のラインや方向を重視するとらえ方はないように思えます。やっぱり消費税への一里塚、という感じでは。

2010.03.18 00:29 URL | 賀屋 #- [ 編集 ]

賀屋さん、何かうれしそうですね。

気のせい?(笑)

2010.03.18 00:32 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]

鳩山首相の、参院予算委員会での発言(3月12日)には、私も心底がっかりしました。

kojitakenさんが紹介された朝日の記事の、時系列的には半日あとに書かれた記事
http://www.asahi.com/politics/update/0313/TKY201003120517.html
のこの部分には愕然としました。

【法人税について首相は「官僚の作文では『社会保険料の事業主拠出をあわせれば(日本は)突出していないとの指摘もある』だが、やはり高い」】

消費税増税に対して反対の立場を表明している人間でなくても、『日本の企業は、社会保険料の事業主負担が少ない』ことは周知の事実です。参考URL↓(財務省のweb site)
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2002/04/s0419-3c6.html

それをあろうことか、「官僚の作文では云々」と揶揄するとは・・・

このような発言の背景には、鳩山首相の頭の中は、「法人税は欧米に比べて高すぎる」という、財界寄りの認識が満ちていることがはっきりしました。単なる「財界向け八方美人発言」であって欲しいですが、本心からそう思っているのかもしれません。十二分に警戒すべき発言です。

菅直人財務相が、2月25日にスタートさせた政府税制調査会の専門家委員会での税制改革作業を、「所得税の累進性強化」を皮切りに着実に行おうとしているのが救いです。が安心してはいられません。

賀屋さんが指摘するように、実動部隊が松井、古川氏ら、そしてバックには仙石氏の後押しがあるのでしょうから、彼らは財務官僚と一体となって、何としても「法人税減税・消費税増税」の方向へ進めようとすることでしょう。
私はこれまでも何度か、菅直人氏にメールを送ってきました。微力とは思いつつも何もしないでこのまま「法人税減税・消費税増税」へ進んでいくことは絶対に受容できませんから、近日中に菅氏や民主党にメールで意見を伝えようと思っています。諦めたらおしまいです。

2010.03.18 00:37 URL | sweden1901 #SVqLzQOU [ 編集 ]

勝手に期待して勝手に失望してるだけのような気がする。この答弁でショックを受けた人なんて他に誰もいないでしょうし、こんな問題が退陣を求める第一の理由なんかにならないと思いますけど。

2010.03.18 03:21 URL | 鷲田 #- [ 編集 ]

鷲田さん、

> この答弁でショックを受けた人なんて他に誰もいないでしょうし

あんたの直前にコメントしてくださったsweden1901さんがいるよ(笑)。

だいたい、賀屋さんにせよ鷲田さんにせよ偽名だろ。最近、適当な姓だけ名乗り、毎回違った名を名乗るコメントが目立つけど、そんなのは無記名と一緒だよ。

次回からはその手の名を名乗ったコメントは原則として承認せずに削除するよ。それと、鷲田さんのコメントは無内容な荒らしと認定して、既にコメント禁止処分をとったからね。悪しからず(笑)。

2010.03.18 06:43 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]

最近は、鳩山政権誕生半年を総括する内容がよく掲載されていますね…

総理のリーダーシップの欠如には、私も失望した人間の一人です。

ただ、管理人さんが主張されている退陣 論まではいきませんが…

鳩山政権が退陣後により強権的な政権が誕生するが怖いのです。

小沢幹事長が地方自治体からの陳情を党に一元化する方向性を打ち出しているためです。


個人的には選挙対策に専念する方が幹事長のボロが出にくいとは思うのですが…

党内の護憲派の皆さんの活動が活発になると、より三党連立がより強固になると思います。

2010.03.18 19:13 URL | 葉隠 #5iFjgEJk [ 編集 ]

突然のコメント失礼します。

朝鮮学校のくだりを読んで感じたのですが、
日本人は他の国籍を受け入れるキャパに乏しいのかな、と。

移民や外国人参政権などについても議論されていますが、
日本人が島国気質で排他的な国民性を持ちながら
今のまま突き進んでいくのは、
いろいろな意味で限界かな、と感じた次第であります。

2010.08.27 21:46 URL | masi #- [ 編集 ]













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