きまぐれな日々

予想通り週末の政治番組は小沢一郎の「政治とカネ」問題一色に塗りつぶされた。今日召集される通常国会でも、この件をめぐる質疑応答に注目が集中するだろう。だが私は、はっきり言って、自民党議員の追及を聞いたところで、「お前が言うな」としか思えないから、今からうんざりしている。かつて、小泉純一郎が首相に就任した頃、「われわれこそが改革者だ」と自民党議員たちが口にするのを聞いた時に感じた白々しさを、再び感じるだけだ。

民主党における小沢支配は、確かに由々しき問題だし、いずれそう遠くないうちに民主党も国民も小沢一郎を乗り越えなければならないと私は考えている。それには、「政治とカネ」の問題ももちろん含まれるし、小沢一郎や鳩山由紀夫、菅直人をはじめとしてほとんどの民主党議員が主張している、衆議院の比例区定数80削減は、なんとしてでも止めなければならない。

だがそのことと、どう考えても無理筋の、今回の東京地検による石川知裕議員の逮捕劇は話が別だ。一言で言うと、小沢一郎は、今後、民主党にとっても国民にとっても乗り越えなければならない存在だが、乗り越えるべきは民主党員あるいは国民なのであって、東京地検特捜部というか検察権力では断じてない。ましてや、自らの既得権益を守ることに汲々としているマスコミなどでは絶対にない。

今回の件は、検察による政党政治への挑戦である。前回のエントリ「岸信介一派は追及されず、角栄系列ばかりが追及される怪」は、石川議員逮捕の前に書いたものだが、当ブログとしてはおそらく過去最多の、300件を超える「ブログ拍手」をいただいた。これは、記事中で前々回のエントリ「産経新聞と自民党は潰れてもらった方が世のため人のため」にいただいた「ブログ拍手」の数に言及した影響もあったのだろうけれども、今回の石川議員逮捕や、それに至るまでに東京地検特捜部の捜査、それに「検察リーク」を垂れ流すだけのマスコミ報道に納得しない読者の方々から、記事の内容にご賛同をいただいたものだと思っている。

前回のエントリでも書いたように、1989年に小沢一郎が自民党幹事長に就任した時以来、私は一貫してアンチ小沢だったし、1994年に反小沢の自社さ連立政権が成立した時にはこれを支持した。そして、昨年の西松事件の際には、早々に小沢一郎代表の辞任を求める記事を書いて、これに反発した「自エンド」主流の方々と袂を分かった。そのおかげで「裏切り者」と言われ、「自公の工作員」呼ばわりまでされたものである。しかし、そんな私でさえ、今回の石川代議士逮捕には抗議の声を上げるしかないし、16日に開かれた民主党大会で小沢一郎への批判の声が上がらなかったことを、異常とも何とも思わない。異常なのは東京地検特捜部の方である。

そもそも、石川議員が逮捕されるのなら、昨年の西松事件捜査の時に可能だったはずだし、それなのに、通常国会召集を翌週月曜日に控えた週末、金曜日の深夜になって、虚偽記載による政治資金規正法違反で国会議員を逮捕するとは、どう考えてもおかしい。現在は自民党政権から民主党政権に代わっているから、「国策逮捕」という表現は当たらないかもしれないが、思い出せば2006年のライブドア事件だって、前年の総選挙に自民党が候補に立てた堀江貴文が逮捕されたのであり、あの捜査は小泉純一郎、竹中平蔵、武部勤ら政権首脳の利益に反するものだった。あの当時私は、ライブドア事件を「旧保守による新保守への挑戦」という権力闘争だととらえ、大谷昭宏の「これは良い国策捜査だ」という言葉にうかつにも共感してしまった上、そのことを昨年にもブログに書いて批判を受けたが、これは批判者の方が正しくて私が間違っていた。そもそも、小泉政権にダメージを与えたライブドア事件の捜査を「国策捜査」だととらえること自体矛盾している。小泉純一郎や竹中平蔵とは異なるベクトルを持った勢力が政権に挑んだ権力闘争として、もっと突き放したとらえ方をしなければならなかった。あの時、東京地検特捜部に期待する発言をした大谷昭宏自身も、昨日放送のテレビ朝日『サンデープロジェクト』では検察を批判していた。

自民党の新自由主義勢力に敵対的と推察される検察権力だが、昨年の西松事件や今回の石川議員逮捕などを見ていると、民主党というか小沢一郎に対しても敵対的だとみなせる。そして、検察は過去、ロッキード事件で田中角栄を逮捕したが、田中よりはるかに薄汚れた、否、どす黒く汚れ切った岸信介を逮捕することはついになかった。そう考えると、彼らは岸信介系列の旧保守タカ派勢力と高い親和性を持っているといえるのではないか。私は彼らがアメリカの意を受けているとは思わないし、清和会の中にだってリクルート事件に関係したために総理大臣になり損ねた安倍晋太郎のような人物もいて、逆に経世会の野中広務が検察の網にかからなかった例があるから、全部が全部とはいえないけれども、少なくとも傾向としては、検察権力が清和会系の旧保守タカ派勢力と高い親和性を持っているとはいえると思う。

こう書くと、すぐに陰謀論だと言われるし、一昨日に『kojitakenの日記』に書いた記事「中西輝政に教えられる時代がくるとは」は一部からそのように評価されているが、政治に陰謀がつきものなのは当然である。実際、岸信介や佐藤栄作がCIAから資金援助を受けていたことは、アメリカにおける文書公開によって公知の事実となっているし、前記『kojitakenの日記』の記事で孫引きした右翼学者・中西輝政の論文(『文藝春秋』2009年5月号掲載の「子供の政治が国を滅ぼす」)が指摘しているように、1934年に検察がでっち上げた「帝人事件」によって斎藤実政権が総辞職に追い込まれ、その背後には司法官僚出身で当時枢密院副議長を務めていた平沼騏一郎(平沼赳夫の養父)がいたとされる歴史的事実もある。そもそも陰謀を仮定すること自体は陰謀論ではない。それを陰謀論だと言うなら、たとえば、デヴィッド・ハーヴェイは、新自由主義を「富裕層が格差を拡大して階級を固定するためのプロジェクト」だとする仮説を立てているのだが、それだって陰謀論になってしまう。いや、右側の論者はハーヴェイこそ陰謀論者だと言うに違いないけれども、陰謀を行うのは権力を持った者に限られるのである。もちろん力のない者も陰謀を企むけれども、そんなものは何の効果もないので論じるに値しないのだ。そして、岸信介や佐藤栄作がCIAから資金援助を受けていた件のように、証拠が現れれば陰謀の事実が確定するし、陰謀仮説を否定する材料が現れれば仮説を修正するか、または棄却するだけの話だ。それでは、何をもって「陰謀論」だとか「陰謀論者」などと批判するかというと、それは仮説がドグマと化してしまって批判を許さず、批判者を「裏切り者」とか「工作員」呼ばわりするような輩のことをいう。実際、私自身も「アメリカから金をもらっているに違いない」と書かれたことがある(笑)。

「陰謀論」論はこのくらいにしておいて、ここらで昨年の西松事件の公判について眺めてみよう。当ブログ管理人は大ざっぱな人間なので、いつも細かく政治のニュースを追いかけている『日本がアブナイ!』の記事に助けられているのだが(当ブログが大騒ぎしてネットで広めた城内実の国籍法反対に絡んだ差別エントリも、同ブログ経由で知ったものだった)、昨日(1月17日)付の「検察が焦ったのは、小沢&石川への不信と、大久保公判の失敗ゆえか?」も良い記事だ。エントリ後半で、昨年12月に始まった小沢一郎秘書・大久保隆規被告の後半について新聞報道がまとめられているのだが、これが全く検察の思うように進んでいないのだ。詳しくは同ブログをご参照いただきたいが、エントリ中で紹介されているのと同じ読売新聞記事について、当ブログにも「負け組みの矜持」さんからコメントをいただいているので、これを紹介する。

またまた、お邪魔します。以下の記事は全く面白いですね。
「2政治団体「ダミーと思わず」西松元幹部が証言」という見出しの記事です。読売の記事だから、皮肉を込めてですが、間違いないでしょう。

http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20100113-567-OYT1T01250.html

この記事によると、東京地検は窮地に立っているようです。だからこそ、またまた大久保元秘書を逮捕せざるを得なくなったようですね。実際、逃亡の恐れもないし、証拠書類も検察に取られてしまったわけだから、証拠隠滅の恐れもないし、本当に何故に今更再逮捕、と思っていたのですが、読売にさえこんな記事が出てしまうのだから、東京地検、地に落ちたと言えます。

2010.01.16 17:05 負け組みの矜持


以下、その読売新聞記事を引用する。これは、読売のサイトにも載っている。

2政治団体「ダミーと思わず」西松元幹部が証言

 準大手ゼネコン「西松建設」から小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」などへの違法献金事件で、政治資金規正法違反(虚偽記入など)に問われた小沢氏の公設第1秘書で同会の元会計責任者・大久保隆規被告(48)の第2回公判は13日午後も、岡崎彰文・元同社取締役総務部長(68)の証人尋問が行われた。

 岡崎元部長は、同社OBを代表とした二つの政治団体について、「西松建設のダミーだとは思っていなかった」と証言した。

 公判では、大久保被告が両団体を同社のダミーと認識していたかどうかが争点で、審理に影響が出そうだ。

 岡崎元部長は、裁判官の尋問に対し、「二つの団体については、対外的に『西松建設の友好団体』と言っていた。事務所も会社とは別で、家賃や職員への給料も団体側が支払っていた」と説明。前任者に引き継ぎを受けた際にも、「ちゃんとした団体で、問題はないと言われていた」と答えた。

 昨年12月の初公判で、検察側は、同社が信用できる社員を政治団体の会員に選び、会員から集めた会費を献金の原資にしていたと指摘したが、岡崎元部長は「入会は自分の意志だと思う。私自身は、社員に入会を強要したことはない」と述べた。

(2010年1月13日21時23分 読売新聞)


この公判の焦点は、大久保被告が2つの団体をダミーと認識していたかどうかの一点なのだが、検察側の証人がこんな証言をしたものだから、公判は一気に検察不利に傾いたようだ。

今回、石川議員らとともに、大久保隆規被告も逮捕されたが、前記『日本がアブナイ!』は、大久保被告の訴因変更を検察が裁判所に申し立てる可能性が報じる読売新聞の17日付記事を紹介しながら、

 まさか、西松事件だけでは無罪判決になるおそれがあるので、
それを避けるために、訴因変更(追加?)することも意図して、
逮捕をしたんじゃないでしょうね?。(ーー)

と皮肉っている。

あれほど大騒ぎした大久保隆規氏の公判は、こんな状況なのである。それでなくとも納得しがたい石川議員の逮捕劇なのに、検察のこのていたらくを知ると、今回の捜査を根拠にして小沢一郎を非難する気になどならないのは当然である。ことこの件に関しては、民主党の議員たちが小沢一郎を非難せず、逆に団結を強めているように見えるのも、異常でも何でもない。ただ、鳩山由紀夫首相が小沢一郎に「戦ってください」などと言っていることはおかしいと思うし、小沢一郎は十分に説明をしてこなかったとも思う。後者は、郷原信郎氏なども繰り返し指摘していることだ。

しかし、繰り返して書くが、今回もっとも異常なのは東京地検特捜部の無理筋の捜査であり、それを無批判で全面的に応援しているかのようなマスメディアの報道である。「検察リーク報道」の異様さは、昨年の西松事件当時以上にひどいもので、「ジャーナリズムは死んだ」と言いたくなる。

最後に、最初に書いたことを繰り返すが、小沢一郎はいずれは与野党の政治家たちや国民によって乗り越えられなければならない存在だ。だが、小沢一郎を乗り越えるべきは、あくまで政治家やわれわれ国民なのであって、検察権力などでは断じてない。検察の尻馬に乗って騒ぐだけの言論は、「検察が何とかしてくれそう」という発想に基づく無責任な態度の露呈以外のなにものでもない。そんな姿勢では、やすやすと全体主義につけ込まれてしまう。われわれのなすべきことは、今回の件を機に、企業・団体献金全面禁止の世論を盛り上げていくことであって、明らかに暴走している検察に加担して「悪玉」の捕り物に拍手喝采することなどではない。


[併読をおすすめしたいエントリ]
『広島瀬戸内新聞ニュース』より
「政党政治転覆の「帝人事件」の轍を踏んではいけない」(下記URL)
http://hiroseto.exblog.jp/11978030


↓ランキング参戦中です。クリックお願いします。
FC2ブログランキング

関連記事
スポンサーサイト

kojitakenさん、こんにちは。久しぶりにコメントします。

今回の小沢氏の件については、彼を好きか嫌いかにかかわらず全ての国民が検察はおかしいと感じなければならないと思います。
インターネットがなければ多面的な情報を得ることができない状況は相変わらずですから、参院選が終わってみなければ結果は分からないという感じでしょうか。

それにしても、西松事件のときは自民が仕掛けた国策捜査という見方もあったわけですが、現内閣が検察を全く制御できていない以上、霞ヶ関の暴挙というのが真相に近いのでしょうか。

霞ヶ関の望む結果となれば、日本は更に住みにくい国になりそうですね。

2010.01.18 09:51 URL | パム #- [ 編集 ]

私も小沢一郎幹事長は、いずれ国民が乗り越えていくべき存在だと思っています。
ただし、この国の国体(国の体制をかつてこの様に表現して絶対視していたので)は、明治以来のもので、あの敗戦でも壊されずに、逆に米統治の装置として温存された位頑強なものです。
そしてこの体制があるうちは日本の民主主義政治は期待しようもありません。
それを変えようとする以前に、それが空気みたいに日常を支配していますから、これがおかしいと考える人すら、この国では稀有な存在なのです。
それを変えようとしたのがかつての田中角栄であり、今の小沢一郎なのでしょう。
だから小沢幹事長は検察により狙われるのです。
マスコミはそれをわかっていても怖いから検察への同調を決め込みます。
私の友人の知り合いの大手新聞のベテラン政治部記者は、まともな記事を書こうとして地方の小さな支局に飛ばされました。
骨のあるジャーナリストは新聞経営にとりやっかいな存在でしかなくなったのですね。
今やマスコミで、この小沢幹事長への検察攻撃問題で、まともな言論を発信できるメディアは殆ど存在していません。
みんな怖いのです。
ところでホリエモンですが、彼は体制に逆らおうとしたので逮捕起訴されたのだと思いますが。
彼は何よりも体制派メディアだったフジサンケイGを乗っ取ろうとしました。
それで彼は当時、送り手と受けての間に、互関係を樹立させ、受けての欲するものを供給する受けて主体のメディアを作れば政権交代など簡単だと述べています。
そして民主党政権に変わるのが必然だと主張したのです。
その後当局に目を付けられた事で危機感を感じたのか小泉に接近して、自民党から選挙に出ましたが、検察は見逃すはずもありませんでしたね。
もっともその頃は小泉一派の掲げたアメリカの威光とやらも、そのインチキがばれていましたが。
小泉はアメリカの意向だということで霞が関を押さえつけていたのでしょうが、ブッシュ政権の崩壊と共に嘘がばれて神通力を失ったのです。
ホリエモンはその過渡期に戦略を誤ったのでしょうね。
もっともその他にもホリエモンは東大を蹴って企業家になった人物です。
苦労して東大を出て官僚になった連中からは、後に続くはずのエリートをたぶらかすトンでも野郎と頭にきていたのかもしれませんが。(笑)
話は大分それましたが、小沢幹事長にはなんとしても明治以来つづく体制を打ち壊してもらいたいですね。
その後に作るものは小沢幹事長ではなく、国民が自ら考えて作っていけばよいのです。
その時点で小沢幹事長が邪魔ならば排除するだけです。
でも今は彼に頑張ってもらわないとこの国は変わりません。
変わらなければ滅びるだけです。

2010.01.18 11:12 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]

私も、今回の東京地検の暴走は異常だと思います。大久保裁判が失敗しそうだからといって、それを覆い隠すために強制捜査したり、証拠が見つからないから、3人も突然逮捕したり。しかも、一人は現職国会議員、国会開催最後の平日の深夜!残る二人も、大久保さんは裁判中、池田さん千葉の何かの(詳しく知りません)選挙に出馬の為準備中、そんな3人に逃亡の恐れがあるはずも無い。何の目的の逮捕なのか?東京地検の狂った企みに疑いを禁じえません。こんな東京地検特捜部は即刻解体すべきです。ホリエモンの逮捕もあの当時、逮捕も報道もおかしいと思って見ていた一人です。

2010.01.18 12:07 URL | はじめまして #- [ 編集 ]

なぜ、ホリエモンを持ち上げる人(それも左派とかが多い)がネット上に出てきているのか分かりません
あの人が政界進出なんてことが起きれば、間違いなく自公政権以上に暴走していたでしょう
ああいう人をバンザイしても、多くの人にはいいことなどないのに
東京地検の暴走を批判しようとホリエモンとか村上の肩を持つ人はなにか違うと思います


たしかに、政界には普通の人には分からない駆け引きや人間関係や思惑は存在するでしょう
しかし、このことをきっかけに多くのサイトが質を低下させないといいがなと思います(もともと政治について書いているサイトのほとんどにそれほど期待はしていませんが
ましてや、満月と新月の日に記事を出そうみたいなカルトみたいなことに走ることがないようにして欲しいものです

2010.01.18 12:42 URL | マケイン #- [ 編集 ]

人間関係→人間関係を巡るいざこざ

2010.01.18 12:45 URL | マケイン #- [ 編集 ]

「そもそも、石川議員が逮捕されるのなら、昨年の西松事件捜査の時に可能だったはずだし」
おそらく最近の石川知裕の元秘書の内部告発(西松事件で昨年3月に証拠隠したという話)で、隠されていたものがバレて事態が一気に動いたのでしょう。

「検察による政党政治への挑戦」「帝人事件」
ちょっと穿ち過ぎなのでは。
「帝人事件」を引き合いに出すのは非常に違和感があるというか、少なくとも問題の政治資金報告書の虚偽記載は「でっち上げ」ではありませんし、その点は小沢自身も否定していませんし。
そもそも今の小沢は、閣僚等の政府のポストに就いていない一与党議員に過ぎないので、「任命者である首相の責任」や「政府の責任」が連帯して問われる訳ではありませんから。この件で民主党内部で適切に自浄能力が発揮されるのであれば、連立政権にも民主党にも大したダメージは及ばないはず、むしろ民主のイメージアップさえ期待できるのでは。
民主党内部で適切に自浄能力が発揮されずにイメージダウンに繋がるのであれば、それは民主の体質に自民と全く同様の問題があるということであって、それを棚に上げて「検察の横暴」云々と叫ぶのは信者の逆ギレ以外の何物でもないでしょう。

それから枝葉末節ですが、斎藤実内閣は「帝人事件」をきっかけに「検察による政党政治への挑戦」を受け、その結果として政党政治が転覆された、というのは史実に反します。
犬養毅内閣(政党内閣)→「5.15事件」→「軍部による政党政治の拒否」→斎藤実内閣(非政党内閣)成立、が史実です。

2010.01.18 17:03 URL | Black Joker #RtNpiJ3M [ 編集 ]

こんばんは。初めて投稿します。
管理人さんの渾身の記事ですね。いずれ小沢一郎を乗り越えるべきだが、それは国民であり、断じて東京地検ではない。強く共感します。
全国民に読んでもらいたい記事です。

2010.01.18 20:03 URL | hatakejin #LkZag.iM [ 編集 ]

>企業・団体献金の全面禁止

企業献金の禁止ももちろんですが、
この件を機に、現政権が捜査の可視化についても大きく前進してくれることを期待します。


2010.01.18 20:05 URL | #- [ 編集 ]

 何なんでしょうね~、この前の天皇政治利用事件にしても、中曽根さんが出てから急激にトーンダウン。日本の代弁者だ~って言わんばかりの勢いだったのに…。天皇の権威を外せば、宮内省の官僚(元○○省)と民主党との喧嘩です。今回も逮捕権を持つ検察庁という権力を外せば、検察官僚と民主党の喧嘩。ウィキペディアで調べてみると検察庁の上級官僚がどこに天下りしているか、良くわかります。ウィキペディアの記事がすべて正しいとは思いませんが、世の中実にうまく(巧妙に)できているかよくわかりますね。

2010.01.18 20:44 URL | #- [ 編集 ]

捜査可視化、取調べ透明化で検察を乗り越え、
企業団体献金の完全禁止で小沢氏を乗り越え、
民主主義をより国民主体のものにできたら良いと思います。

2010.01.18 23:37 URL | じゅん #NkOZRVVI [ 編集 ]

エントリからずれたコメントで申し訳ないのですが、1月16日のKojitakenさんの日記を読んで、私もBlack Jokerさんが書かれたように「帝人事件」による斎藤実内閣の倒閣が政党政治の終焉となったというのは史実に反する上に中西輝政氏は斎藤内閣を過大評価しているように思いました。
斎藤実は、海軍大将で、もと朝鮮総督、当時は枢密顧問官だった軍人です。五・一五事件で事実上政党内閣が終焉した後成立した斎藤実内閣はいわゆる「挙国一致内閣」でした。
表向きは鳩山一郎文相などの政党出身者や官僚出身者で組閣されていましたが、陸軍大臣であった荒木貞夫の主張を入れて首相・外務大臣・陸軍大臣・海軍大臣・大蔵大臣の五相から成るインナー・キャビネットを作り、これがたいていのことは決定する方式をとったため政党出身大臣の発言力はすっかり弱められていました。
確かに広田弘毅外相が陸軍作成の「皇国国策基本要綱」を骨抜きにするなど、多少軍部の独走を抑えたという面もありましたが、良い意味の保守主義をなんとかして守り抜こうという力量はなく、事なかれ主義ですすめていくうち、次々と事態の進展におしまくられ、日本を非常時に追い込んだというのが、この内閣の「業績」であったと言われています。なんと言ってもこの内閣のもとで日満議定書を締結して満州国を公式に承認(1932)し、翌年国際連盟を脱退したわけですから。
更に付け加えれば、小林多喜二の虐殺や滝川事件も斎藤実内閣時代におきた事です。帝人事件でこの内閣が瓦解したことによって軍部の暴走に拍車がかかったことは確かですが、その前に既に日本は完全にファシズムにのめりこんでいたわけです。

遅ればせながらですが、エントリの主旨には全く共感です。

2010.01.19 00:33 URL | ぽむ #mQop/nM. [ 編集 ]

やはり、ネット上の言論というのは違和感(エリート意識も強い)を感じるようなものが多いようです

相手がアメリカだろうが中国だろうがフランスだろうが民主党だろうが旧自公政権だろうが悪いものは悪いんだと批判する精神に欠けている人が多いです

「カナダde日本語」や「晴天とら日和」(旧自ENDとは全く関係がないものも見ていますが)などの有力サイトを通して、仲良しサークルと化しています

たしかに知識も豊富で、推察する力もあるのかもしれませんが、なにか違和感を感じてしまいます
ネットウヨと主張や支持政党が違うだけで本質は変わらないような気がします

まあ、政界とか霞ヶ関とかには普通の人たちには分からないような事情があったりするのはたしかですが
それでもネット上の言論は「知性や考える力があって、すごいな でも何か違うなーー」というのが印象です

2010.01.19 01:57 URL | マケイン #- [ 編集 ]

もう一回ごめんなさい
もし、今の政権(=民主、社民、国民新党)がコケたり、低迷したりすれば、やはり政治不信が出てくるでしょう
ましてや、(はっきり言って、多くの人が実感出来るような景気回復はないと見ていますが)不況で沈没しかかっている状態です
そういう状況で橋下や石原、ホリエモンのようなのが「これではいけない 俺が日本が変えてやる」とか言って台頭してこないといいがなと思います
まあ、橋下はしたたかなので今は登場しないでしょう
調子のいいことを言うのが出てきても「そうだ よく言った」なんていう感じで載せられないことです

前のコメントでカルトという単語を持ち出したのに、こんなことを言うのもアレですが今の政権(=民主、社民、国民新党)が破綻した時のことを考えると寒気がします
もしかすると橋下はその時を狙っていたりしてーー

気づけば、よそ様をどうこう言っていたのに、自分自身も陰謀みたいなことを書いています

でも、本当に不安だというのは間違いないです

2010.01.19 02:21 URL | マケイン #- [ 編集 ]

>中西輝政氏は斎藤内閣を過大評価しているように思いました。

と、書きましたが、実は私、中西氏についてはKojitakenさんの日記で漠然と「右翼学者」と知っただけで詳しい知識は何もありませんでした。それで、ちょっとウィキペディア等で情報を収集してみたのですが、いやはやかなりのウルトラ右翼な方なのですね。なにしろ、あの田母神論文を全面的に擁護しているそうですから。
こういう方でしたら斎藤内閣を評価するのも納得です。

私には、斎藤内閣はどう考えても「終わりの始まり」のイメージしかないのです。
斎藤実は後に2・26事件で殺害されたことでもわかるように親米派でリベラルな面もあり、国内の経済政策では一定の成果もあげたようです。しかし、満州国承認・国際連盟脱退・日華事変につながる華北侵略の開始など外交に関しては軍部の言いなりでした。
また、内政でこの内閣のファッショ性を象徴するのが滝川事件です。共産主義者でも社会主義者でもなく多少自由主義者だったにすぎない京大の刑法担当教授が政府の介入で大学を追われたことは思想弾圧が最終段階に入ったことを意味したと言えるでしょう。(ちなみにこのとき滝川教授の罷免を要求したのが鳩山一郎文相でした)

「帝人事件」が平沼騏一郎による彼の主催していた右翼団体の一員であった検察の大物を使ってでっちあげた斎藤内閣倒閣のための陰謀だったこと、それが更なる軍国主義化への流れを促進させたことは確かです。しかし、この事件がなければ壊滅的な戦争への道が避けられたかは大いに疑問です。

2度にわたって、エントリのテーマからずれたコメントを長々と述べて失礼だとは承知していますが、中西輝政氏のような極めて偏った歴史観の持ち主の意見を引用する場合、慎重に検討する必要があるように思います。
私にとっては、斎藤内閣が戦争への道を阻む可能性があったとする説は「城内実議員がリベラル」と同じくらい「ありえない」ことに思えるのです。

2010.01.19 15:00 URL | ぽむ #mQop/nM. [ 編集 ]

 国民から選挙で選ばれて国会議員となり、選挙で選ばれた政権で大臣の職を引き受けるからには、
選挙で選ばれたわけでもない官僚の恣意的な権力行使を制御する義務と責任があります。
 高齢の母上を人質にとられているような鳩山首相にはつらいことでしょうが、ここは腹をくくっていただきたいところです。多くの国民は、官僚の恣意的権力行使と戦う政府を、支持するでしょう。
 それにしても、手前勝手な人事案を政府に呑ませるために逮捕を乱用している検察のやり口は、勲章欲しさに外地で勝手に戦争を起こしたり国内でクーデターを起こしたりした陸軍と同じです。マスコミが尻馬に乗っているのも戦前と同じです。あの悪夢の再現だけは絶対に嫌です。

2010.01.19 21:12 URL | トホホ #/Amn5WiM [ 編集 ]

>black joker氏

>この件で民主党内部で適切に自浄作用が発揮されるのであれば

貴殿は「推定無罪の原則」を知らないのでしょうか?そうでなければ、いかにして小沢氏を「クロ」と断じれるのかぜひお教えいただきたい。

2010.01.19 22:04 URL | mash #- [ 編集 ]

自浄作用が必要なのは情報操作に加担しているマスコミだね。
また盛んに情報リークして世論を誘導している検察もより強い自浄作用が必要だと思う。
いまの段階では何ら具体的な犯罪事実が無いのに小沢さんは極悪人として攻撃され、政界からの排除を求められている。
(それに嬉々として加担するようなアホもいるが)
こんな事が許されるならば日本は民主国家の看板を降ろさないといけないね。

小沢さんがゼネコンから巻き上げた金で土地を購入したという検察シナリオを補強するための重要証言だと言われている水谷建設側の証言。
以前大騒ぎになった福島県知事の汚職事件も今度と同じ水谷建設がらみだと言う事をお忘れなく。
あの事件は最近判決が出て殆ど無罪同様の判決だったのだからね。
こういうケースでのゼネコン側の証言は信用できないよ。
特に下請けのゼネコンは自分がいかに地元利権に食い込んでいるのかを元請にアピールする為に、ありもしない架空の話をでっち上げる事もするからね。

それにしても検察の強引さと、それに追従するマスコミの異様さはなんなんだろうね。
戦後体制がずーと固定化してきたことの弊害が出ている気がする。

2010.01.20 06:36 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]

「推定無罪の原則」
政治資金報告書の虚偽記載は事実として判明しています。少なくとも逮捕された小沢秘書は、この虚偽記載だけでも十分クロ、具体的な犯罪事実、政治資金規正法違反ですよ。だから逮捕されても文句は言えない。もっとも、別の者が報告書を記載していたというのなら話は別ですが。

http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/hatoyama_donations/wiki_header/?hn=5

こういうダブルスタンダードを使うから自浄能力がないと批判されるのです。

2010.01.20 17:10 URL | Black Joker #RtNpiJ3M [ 編集 ]

去年の3月ごろから時々このブログを覗いている者です。
熱心なファンというわけではない。検察の捜査に疑問を持ちながらも小沢嫌いの感情から
この件による小沢失脚を心のどこかで望んでいるのが透けて見えて、それが不満でした。

気づかれつつあるように、今進行しているのは戦後初めて顕在化した議会制民主主義の根幹を脅かす危機であり、親小沢か反小沢かなどという問題ではないのです。
過去「自社さ連立」を支持したことをカミングアウトされていましたが、議会制民主主義の何たるかを理解していないからこういう錯誤を起こす。
あんなものが認められるなら選挙など何の意味も持たない。
私は「自社さ連立」を些かなりとも認める人間に民主主義を語る資格など無いと思ってる。

選挙で選ばれたわけでもない木っ端役人の集団が国民の選挙による政権交代を妨害すべく政権交代が有力視されていた野党党首の失脚を図り、政権交代阻止に失敗した後も政権を取った与党(旧野党)を潰すないしは屈服させる為にいまだ党内最大の実力者である前党首を失脚させようと恣意的な捜査権力を行使しているというのが去年の春以来行われてきたことです。
容疑内容は悉く言いがかりレベルのものばかり。検察の行動には一片の理もない。
今、検察がやろうとしているのは議会制民主主義の根本からの破壊です。
例え小沢が大嫌いであろうとも、民主主義を守るためには検察の横暴に断固NO!を突きつけねばならない。結果的にそれが小沢を助けることになろうともだ。
仮定の話として、もし検察の不当捜査のターゲットが小沢一郎ではなく、貴方が小沢より更に何倍も嫌いであろう安倍晋三であったとしても、貴方は検察のやり方にNO!を突きつけねばならない。
大嫌いな安倍晋三を潰せるなら結果オーライなどとそれを容認しようものなら、次に奴らの牙が向けられるのは自分達かもしれないのだから。
民主主義を守るとはそういうことだと思います。

2010.02.06 12:04 URL | #fJWGzukU [ 編集 ]

TBが通りません

記事タイトルは以下の通りです。

「民主党・小沢一郎氏の元秘書は起訴なのに、小沢氏自身は不起訴!創価学会と検察との間に何かが…を疑います」

~日米安保条約をやめて 日米友好条約をむすぼう~
~軍事同盟のもとにある国の人口は 世界人口の67%から16%に~
~日本の米軍駐留経費は 2位以下26ヵ国の合計を上回る~

2010.02.07 01:55 URL | いくの ともうみ@ブログ記事リンク #ctOCoymo [ 編集 ]

内輪で「わたしはとんでもないことにきづいてしまった」
「お気づきのようですね」ってやり取りされても失笑するしかないんだが

検察叩いて小沢も叩けばいいだけ

おまえら自民党憎しで周りみえてないよ

2010.02.08 07:56 URL | #- [ 編集 ]

小沢の子分達に一審判決が出たのに今回はブログ主の記事がアップされないようなので一言。

>小沢一郎を乗り越えるべきは東京地検特捜部ではなく国民だ

このタイトルは立派ですね。
含意の如何を問わず的確なタイトルで表現されたと思います。オレ流にも解釈して敬意を表させて頂きます。

それにしても、多くの書き込み子や小沢擁護者の言い分の惨めなことw
小沢は、トンチンカンなアナロジーや粗雑な人権論、法律論まで動員して弁護してやらなければならないほどの人間じゃないでしょうよ。ホント、そこらへん、どうなんでしょ?w
むしろ、今回の件は、遅きに失したというべきでしょうよ。本線で検察審査会の手まで煩わせなけりゃならなかったんですからね。

それにしても、こんな人物をアテにしなけりゃならないほど日本の左翼やリベラル派は落ちぶれちゃっているということなんでしょうかね?w
やれ推定無罪だ、やれ職務権限の有無が問題だ、やれ状況証拠依存だ、と小沢弁護論をこね上げてみても、論者の知性の貧困や粗雑な思考が晒されるだけだと思いますよ。そういうのを法学的幻想の虜とか、地べたを這う実証主義というんですよねw

ま、80年代の社会党右転落やソ連・東欧崩壊以来、島国ニッポンの知性や左派・リベラル派の思想水準は惨めな水準にまで落ちぶれちゃっているということなんでしょうね。本当に残念です。
今後は、なまじワケ知りの政治通や「プロ市民」なんかにじゃなく、小沢退場に賛成する囚われ無き多数派国民に依拠していかなけりゃいけない、ということなんでしょうね。

2011.09.29 17:09 URL | バッジ@ネオ・トロツキスト #CrLMSZ1k [ 編集 ]













管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://caprice.blog63.fc2.com/tb.php/1035-0945b305