きまぐれな日々

年末でアクセス数の減る祝日だが、ネットの言論においてもようやくあのうんざりする政権交代マンセーの流れが収まり、暫定税率の当面維持と「子ども手当」の所得制限の件で議論が生じてきたので、週2回更新のペースを久々に破って、エントリを上げることにした。

「子ども手当」に所得制限を設けないこと自体は、『kojitakenの日記』の12月17日付エントリ「「子ども手当の所得制限」に反対を表明する」に書いたように私は賛成であり、鳩山由紀夫首相の決断を支持する。そのエントリでも紹介したが、当ブログにいただいたぽむさんのコメントがとても素晴らしいと思うので、以下に再掲する。
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20091217/1261050204#20091217f1

小沢幹事長が、鳩山首相に「子ども手当」に「所得制限すべきだ」と要望したそうです。
社民党や国民新党も以前から所得制限を設けるよう求めていたようですが、私は絶対反対です。
「子ども手当」は親や世帯に与えるものにしてはだめです。「親の収入にかかわらず、子供を皆ひとりの国民として平等に扱う」ことこそがが最大の意義でしょう。
財源が問題というなら累進課税の強化こそやるべきことでしょう。お金持ちの親にはたくさん納税することで義務を果たしていただき子供たちは平等に手当をもらえる、それでいいではないですか。

長妻厚労相は昨日も所得制限はしないと明言されたそうですね。長妻さんには、心からエールを送ります。

2009.12.17 11:41 ぽむ


ここでは、前記『kojitakenの日記』とは異なる箇所を青字ボールドにした。そこが、当エントリの主張の核心だからだ。

そもそも、「子ども手当」に再分配の役割を持たせようとする発想が、単なる人気取りに過ぎない。そんなことをしても、余分な手間が発生し、年収860万円なんかで線引きしたら、国民の間で不必要な階級闘争が起きるだけだ。『Munchener Brucke』のエントリ「子ども手当ての所得制限についてマスコミはきちんとデータを提示した上で調査をしているのか?」の議論が興味深いので是非参照されたい。

リンク先の記事にも、

 自民党政権時代も消費を刺激する施策は何度か打たれたが、定率減税や累進課税の緩和と言った高額所得者有利の施策が多かった。定額給付金は低所得者にも恩恵のある施策であったが、1回限りであった。

 ちなみに最高税率は1986年まで70%であったが、1999年までの間に度々引き下げられている。

という指摘があるが、さらにさかのぼって累進税率の変遷を記述しているのが、麻生内閣発足直後の昨年(2008年)9月25日付JanJanの記事「消費増税は誤り 格差解消は所得税の累進性復活で実現できる」である。『kojitakenの日記』のエントリ「所得税の累進性を強化した時代、日本経済は高度成長を遂げた」にも紹介したので、詳しくはそちらを参照されたいが、1955年から1973年まで18年間も続いた日本経済の高度成長にもっとも貢献が大きかったとされる池田勇人は、最低税率を8%に引き下げ、最高税率を75%に引き上げ、税率の刻み幅を13階層から15階層に細かくした。つまり、所得税の累進性を強めた池田内閣の時代に、日本の高度成長が本格期に入っていったのである。

昨夜(22日)、テレビ朝日の「報道ステーション」を見ていたら、コメンテーターを務める朝日新聞編集委員の一色清が、「民主党政権は所得の再分配を目指すのか、経済成長を目指すのか」などと、あたかも両者が背反する概念であるかのようにコメントしていたが、私はこれに激怒し、それが休日早朝にこのエントリを書く動機になった。冗談じゃない。所得の再分配あっての経済成長である。一色清はいったい日本経済は誰が支えていると思っているのか。新自由主義に侵されて高給を食み、テレビで好き勝手しゃべっている大新聞社の幹部社員たちが経済を支えているわけではない。むしろ朝日新聞のごときは、いまだに竹中平蔵のネオリベ路線に親和的で、日本の経済成長を阻害している。

1979年の英サッチャー政権、1981年の米レーガン政権に続いて、1982年には日本にも中曽根康弘政権が成立し、政策がそれまでの修正資本主義路線から新自由主義路線に切り替えられた。そして、『Munchener Brucke』やJanJanの記事にもあるように、中曽根、竹下、小渕政権の時代に最高税率は引き下げられ、税率の刻み幅は粗くなった。JanJanの記事によると、

 これで格差が生じなかったら、不思議である。これだけのことを実行した理由が、なんと、“税制の簡素化”である。他に何の理由も示されていない。

とのことだ。「税制の簡素化」によって、税金の計算の手間という「ムダを省き」、業務の効率化がなされたのだろうか。1982年から1999年というと、PC-8001からWindows98までPCが進化した時代である。お笑い種というほかない。

さて、昨日気づいたのだが、戦後日本経済の高度成長時代は、吉田茂首相が退陣した1954年の翌年、鳩山一郎内閣の時代に始まっている。世襲の総理大臣が何代も続くのはもちろん問題だが、鳩山由紀夫首相にとっては来年は縁起の良い年と言えるかもしれないし、好材料もある。たとえば、日本には優れた環境関連の技術力があり、多くの人を失望させたCOP15の混乱は、逆に日本が今後この分野でイニシアティブを握るチャンスをもたらしているともいえる。正直言って、私は鳩山由紀夫首相にほとんど何も期待していないが、唯一期待しているのが鳩山氏が博士号を持つ日本初の本格的な理系の首相だということだ(トンデモの趣味もお持ちらしいのが気になるが)。中国政府には大勢の理系の人間がいて、彼らはとてもしたたかだと聞く。日本にとってピンチをチャンスに変えられるのが今の時代だし、所得税の累進性を強化して高度成長を実現させた池田内閣に倣うことだって、今なら可能だ。単に最高税率の引き上げや税率の刻み幅を細かくするだけではなく、分離課税だらけで実質的にある所得水準以上では逆進課税になっているとされる税制を抜本的に改革することだ。

そもそも、お国の借金がどうだとうるさい限りだが、日本政府は誰から借金しているのか。外国からではない。国民から借金しているのだ。長年の新自由主義政策によって、富裕層の資産は積み上がり、法人税をいくら減税したところで、民間給与所得は1998年から2006年まで9年連続で減少し、やっと上向いたと思ったところで世界金融危機が発生した。つまり、「いざなみ景気」の間だって「好景気」は勤労者に恩恵をもたらさなかったし、世界金融危機では大打撃を受けた。一方、「好景気」の期間中、企業の役員報酬や株主配当は高騰し、それでも余剰な利益が内部留保として積み上げられた。富裕層の資産や内部留保が積み上がったら、政府の財政赤字は拡大するに決まっているのではないか。違うのか。だが、マスコミはこの疑問に答える報道をほとんどせず、彼らが財政再建策として決まって持ち出すのが消費税増税である。アホか。財政の主要な機能(三機能などといわれる)の一つが富の再分配である。その再分配を行う財源として、逆進性の強い消費税を用いても効果が薄いのは当たり前である。ところが、長年にわたって新自由主義者たちによって刷り込みが行われたため、この当たり前のことを言う論者は、マスコミにはほとんどいない。その結果、新聞社が世論調査を行うと、国民の半数前後が消費税増税を容認しているとの結果が出る。そりゃマスコミがあれだけ消費税を上げろと言い続ければそうなるだろう。特に、朝日、読売、日経の3紙は悪質だ。田中康夫が全国紙は毎日新聞と産経新聞だけになれば良いと言っていたのには一理ある(もちろん政治思想面での産経新聞の弊害は大きいが、それはまた別の話である)。

鳩山由紀夫内閣が経済成長を目指すのであれば、所得税を改革する、いやもっとはっきり言うと、「金持ち増税」を行う必要がある。もちろん、それだけでは財源は足りないだろうが、少なくとも「金持ち増税」は今後なすべき政策の必要条件だ。大部分の金持ちは増税しようがしまいが同じくらいしか消費しないから、金持ち増税のデメリットなどほとんどない。逆に、現在のように金持ちがどんどん金を死蔵することが日本経済に及ぼす悪影響は計り知れないものがある。いつまでも、既に誤りが結果によって証明されている竹中平蔵一派のトチ狂った主張に耳を傾けるのはやめるべきだ。再分配なくして経済成長はない。

長くなったので暫定税率の件は次回に回すが、結論を言うと私は環境税を導入すべきだと考えている。来年度の導入は見送られたものの、鳩山首相が環境税導入を考えていることは明らかだが、環境税導入には社民党、共産党、みんなの党などが賛成である一方、もっとも強硬に環境税に反対しているのが経団連であって、それが自民党が環境税導入に踏み切れなかった原因であることだけ指摘しておく。


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財源が足りないのだから、子ども手当に年収300万円の所得制限を設ければよい。
橋下知事は7人の子供がいるので、毎月18.2万円、年間218万円の子ども手当がもらえる。
これから3人の子供を生むとすると、総額1千4百万円の他人が納めた税金がもらえる。
在日ももらえるのが最大のみそ。
注)2.6万円x12ヶ月x15年x3人=1.4千万円
政権交代という目的を達成するために、いかに他人の税金をばら撒いて集票するかというのが、出発点であるから理念が無い。
防衛費よりも多い毎年5.3兆円を使って高所得の家庭まで支給する必要は無い。
社会主義に偏向した民主党は何でも一律が公平だという偏見と誤解を持っている。
少子化対策という明確な理念があり、効果も証明すれば反対者は減るだろうが、少子化対策にはならない。

2009.12.23 09:24 URL | 子ども手当に所得制限を設けよ #- [ 編集 ]

一色清は少し前に「累進課税の強化をするべきではないか」と発言して古館を困らせていた場面がありましたが・・
本音と建前があるということでしょうか。

2009.12.23 09:25 URL | hdk #- [ 編集 ]

せっちー
「小泉の弊害といえば、守銭奴がデカい面をするようになったこともあるな。
貴様らの財が減ろうが知ったこっちゃねえんだよ。
これ以上国柄悪くしてどうすんだ。
商売人だけならまだしも『一般大衆』とやらにもその手合いが増えたから始末に終えん。
それにしても、ワンセットにせにゃならん待機児童の件はどうすんだ。
民主党の連中は苦手にしてるのが多いんじゃないか。
まさか、みずほに丸投げとかじゃないだろうな!
あんな仕分けやれんなら手伝ってやれよれんほう!」

2009.12.23 09:25 URL | 観潮楼 #- [ 編集 ]

派遣労働者を都合よく働かせて利益を出して、そこから、いろいろ理由を付けて抜いている派遣会社にメスを入れるとかもしていいんじゃないでしょうか
ああいうのは、結局は役員報酬や配当で金持ちだけが甘い汁を吸えるシステムで多くの人にとっては、いや社会にとっては何もいいことはありません
購買力低下や金回りを悪くしてしまいます
それに少子化問題については将来に対する不安を少しでも無くさない限りは何をやっても無駄です(もっとも、食糧や水、エネルギーには限りがあります、これ以上は人口を増やさない方がいいと思いますが
>外国から借金をしていない
ところが、外国から金を借りようとした動きはあるらしいです
>日本の技術力
教育関係者や大学関係者のサイトもいくつか見てきましたが、これからはそれも火が消えていきそうです
大学はもうすでに研究機関としては役割を果たしていない
営利企業は素晴らしい技術を持っていても、利益に反することはしません
経団連が取った行動は当たり前といえば当たり前です
利益を出すことしか考えていませんし、そういう組織です

そもそも、金持ち=努力した素晴らしい人たちという認識も改めるべきです
配当や役員報酬で金を手に入れている人たちのどこが努力をしていると言えるのでしょうか
努力の仕方が間違っているとか甘えとかそんなことを言う人たちを盲信するべきではありません

多くの人は勝ち組でもなんでもないんです

2009.12.23 09:56 URL | フスキー #- [ 編集 ]

 累進課税制度を、少なくとも中曽根政権前並みに戻すことと、利益の出ている法人への法人税課税強化に賛成します。
 私はこのほかに、不動産を中心とした、休眠資産課税の強化や、減価償却の方法を見直して、その財が生みだす利益に応じた資産課税を検討するべきだと思います。
 一方、相続税については、居宅については控除するとか、工夫は必要だと思いますが、やはり累進性は高めてよいと思います。

2009.12.23 11:42 URL | 眠り猫 #2eH89A.o [ 編集 ]

マスコミの政治部では、自民党幹部の番記者が社内的にも出世してきたのでしょう。それらの記者にとっては、国の政権交代は政治部内でも政権交代になり面白くない。いままで社内で肩で風を切ってきた、朝日の曽我豪などの記者たちにとっては、夢をもう一度と民主党叩きに励むのでしょう。私利私欲ですね。

2009.12.23 16:36 URL | KUMAGERA #- [ 編集 ]

 所得税の累進課税強化と相続税増税に賛成です。消費税増税には反対です。
 ブログ主様と経済政策でも共通点ができて良かったです。真性呆衆をからかうことだけが共通では寂しいですから。
 私が国債増発に反対で、この点でブログ主様とは意見が異なることは今回は余所へ置いて、
民主党の税制改正大綱では、将来は社会保障と一体化した納税者番号を導入して給付と課税を一体化することに、賛成です。行政コストの低下と公平化透明化に役立ちます。
 欲を言えば、現在は産業ごとにあるような租税特別措置の原則全廃を入れて欲しかったです。ブログ主様が別ブログで書いておられるように、企業は簡単には海外移転できません。カントリー・リスクも参入コストも高いですから。法人税を下げないと出ていくというのは脅しです。本当に出ていく気なら、四の五の言わずに黙って出ていきます。

2009.12.23 16:38 URL | トホホ #/Amn5WiM [ 編集 ]

こんにちは。
私も累進課税強化には賛成ですね☆
ただ、累進課税を強化しても金持ち増税になるかは、大いなる疑問があります。
わたしが企業オーナーなら、会社名義で、資産を買い、代金を会社に納めますね。

本当の金持ちなら抜け道する手段がいくらでもあるのではないでしょうか・・・
私が財務賞の役人なら、企業の収益ではなく、資産規模で法人税を決めますね。
むかしの外形標準課税に似ている考えかた
です。

あと、相続税を高くする代わりに固定資産税や贈与税を大幅に減税します。これで、現役世代への所得移転が容易になるでしょう。

環境税の創設には、少数派でですが、絶対反対です。理由は明確で、環境税が環境目的税なら、道路と同じように利権になることと、
日本の命というべき物流産業に大打撃を与える構造が変化しないからです。一時的に、暫定税率が撤廃された時のあの感動は忘れることはできません。

現在、車に依存して生活をしなければいけない人々への過酷な増税への批判が少ないことは非常に残念です。
私としては、暫定税率を維持することこそ、徹底的に批判されなければならないと考えます。地方に住んでいる人間の率直な感想です。


2009.12.23 17:07 URL | 葉隠 #CRmGiUQU [ 編集 ]

気っぷのいい,歯切れのいいブログでいつも興味深く読ませて頂いています.累進課税の強化というとお金持ちだけでなく,良識ある一般人(金持ちでない人)も不快さあるいはやましさを感じることがあります.それは何故か.貧乏で生活に困っている人がいる.であれば金持ちから金を奪ってしまえばよいと考えて,金持ちから金を出させる法律を作る.これは,法律になっただけで内実は強盗と映るからです.例え生活が苦しくても,だからといって強盗してよい筈がありません.例えそれが法律であっても,人のもつ素朴な道徳,良識に照らして多くの人がおかしいと感じるのです.だから累進課税の強化は自分にさえ金が入るなら,誰からでもどこからでも良い,正当かどうかなど関係ないという人しか賛成できないのです.税の配分には社会を住み易くし平和に導く機能がありますが,その機能と徴収の正当性とは別の問題です.金持ちを含む様々の人が集まった場所で累進課税の議論をするとこの問題が出てきます.累進課税を否定する経済学者や哲学者,評論家らもこういった点を根拠にします.
以下に,累進課税が正当である理由を考えてみます.
社会が平和であり治安が良いことによって,その社会に暮らす人々の総てが平和による利益を享受します.そのような社会において,享受する利益は誰にも公平で同じだと考えるところに盲点があります.確かに人間は誰でも身体は一つであるし命も一つです.だから暴力によって危害を受けない,命を奪われない利益はお金持ちも貧乏な人も皆同じであり,公平に利益を享受していると言えます.しかし,財産については違います.これは公平ではありません.全く財産を持たない人と,1000万円持っている人と10億円持っている金持ちとは社会の平和によって得ている利益に差があります.社会が平和なことによって財産が守られている利益は無財産の人は0です.その人はなんらの利益も得ていないし,一方10億円持っている人は10億円の利益を得ています.従って,平和による利益を皆が公平に享受しているのだから原理的には同じ負担をするのが正しいという理論は,金持ちが皆で作っている平和にただ乗りをしていることになります.

2009.12.23 18:04 URL | #- [ 編集 ]

以前、とある回転寿司店で親子連れのお客さんを見かけました。 小学校低学年位の子供を二人連れていました。 子供たちが喜んで食べている姿を、お父さんが満足げに、あるいは誇らしげに見ていたのが印象的でした。

自分が苦労して働いたお金で、子供に好きな物を好きなだけ食べさせる。 親としての最大の喜びではありませんか? 子供手当で回転寿司に連れていっても、あそこまで誇らしげな顔はできないでしょう?

現実には自分の学費を稼ぐために高校生がアルバイトをしていて、勉強する暇もないということもあるようですから、今、子供手当が必要であることは疑う余地もありません。 しかし、将来的にはそんなものが無くてもそれぞれが自立できる社会であって欲しいと望みます。

累進課税強化等、格差是正に賛成です。

私には、子供手当は少子化対策として有効とは思えません。 結婚するとかしないとか、子供を生むとか生まないとかを収入だけで判断しているとは思えません。本当は子供が欲しいのにできない親に対して不妊治療を助成した方がよっぽど効果的だと思います。

ところで、これ以上人口を増やさない方がいいとフリスキーさんが言っておられますが、私もそう思います。 私自身は4児の親ですが・・・。

2009.12.24 02:24 URL | Aranjuez #- [ 編集 ]

>ところで、これ以上人口を増やさない方がいいと
>フリスキーさんが言っておられますが、
>私もそう思います。 

私はフリスキーですが、フスキーさんは私とは違う方ですので。(笑)

2009.12.24 13:23 URL | フリスキー #iMBi6aSc [ 編集 ]

今だに、子ども手当に所得制限を設けないことを「バラマキ」とか「必要としない富裕層にも与えては格差緩和にならない」と言っている人がいるようですが、これは逆です。
子ども手当を所得制限してしまうと、富裕層増税への議論がスルーされてしまうことになりかねません。金持ちには子供ひとりあたり月2万6千円を遠慮させたから…とアリバイを作って金持ち優遇の税制に目を向けさせないというわけです。
今回の子ども手当は、今まで共産党ぐらいしかまともに主張していない累進課税の強化をめぐる議論が活発になる可能性を開いたという点でも大きな意義があるのではないでしょうか。

でも、その財源のために15歳までの子供のいる家庭を対象にした一般扶養控除の廃止及び高校の授業料無償化策の代償として16~18歳の子供らが対象の「特定扶養控除」の控除額を圧縮(所得税だけでなく住民税も)したことには、やはり不満を感じます。ただ、マニフェストでは年少部分と同じに廃止や制度縮小も検討された23~69歳の扶養親族を対象にした一般扶養控除が、社民党のがんばりで、現行制度を維持できたことは良かったです。成人しても障害や病気で働くことが困難な人もいるわけですから。社民党GJ!ですね。

とは言っても、減税より手当支給のほうが、低所得者への恩恵が断然大きいことは明白です。
なのに、大手メディアは妙に「増税」を強調しているように思えてなりません。その一方で、あのThe Fact河村たかし名古屋市長の「住民税一律10%減税」なんかを持ち上げるんですね。累進性いっさいなしの一律10%減税では、低所得者にはほとんどメリットないのに。一昨日のNHK7時のニュースでかなりの時間をさいてこれを肯定的に報道していたのにはあきれてしまいました。

>Aranjuezさん。
>現実には自分の学費を稼ぐために高校生がアルバイトをしていて、勉強する暇もないということもあるようですから、今、子供手当が必要であることは疑う余地もありません。

ここ数年問題にされ始めた子供の貧困ですが、本当に深刻です。10月に放映されたNHK特集「セーフティネット・クライシス」を見て衝撃を受けた人は多いだろうと思います。
最近も東京新聞が記事にしています。

「給食ない夏休み怖い 保健室で衣服洗濯も 養護教諭の見た子の貧困」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20091222/CK2009122202000078.html?ref=rank

70年代に小中学生時代を送った私には考えられない事態です。ひどい国になったものです。

2009.12.24 15:46 URL | ぽむ #mQop/nM. [ 編集 ]

所得税の累進課税強化と相続税増税をやって景気が回復した実例を挙げてくださいよ。

アメリカをはじめ、所得税の累進課税強化と相続税増税を行った国はすべて経済が減速しています。
一方、累進課税を無くし、減税を行った国はすべて経済が上向いています。

増税を行うと、投資に向かう金が減り、金を他人より多く稼ぐ人の働く意欲が減退するために、雇用も減るし税収も減るし所得も減る。
これで一番負担が来るのは、貧乏人ですよ。

雇用を確保し、税収を増やし、所得を増やすことができるのは減税だけです。

2009.12.24 21:11 URL | ほる #mQop/nM. [ 編集 ]

税制そのものについては別ブログでいっぱいコメントしてしまったので、こちらにはちょっと違うことを。

北海道ではネットでしか読めない産経新聞ですが(小笑)、警察の不祥事追及など社会記事の中は朝毎読にはないきらりと光るものが時々あります。

それだけに非常に偏った政治記事をとても残念に思います。

以前関西の人になぜ関西では産経新聞が売れているのかを聞いてみるとこういう返事が返ってきました。

「安いからちゃう。安いほうがええやん。」

「正論」を掲げる産経新聞ですが(中笑)、それなら再販制度のメリットを最大限に利用して他の新聞と購読料を横並びにし、全国展開して夕刊も復活すればいいと思います。

そうすれば「正論」を求める読者がこぞって産経新聞を買い求めること請け合いだと思いますが(大笑)。

朝日・読売・日経については『あらたにす』が始まってから論調が似てきた(朝日が右傾化した)ような気がします。

話は変わりますが、最近盛り上がっている税制改革の話ですが、私は歳入改革という言葉を使っているのですがどうでしょうか(ちなみに毎日新聞が使っています)。

税制改革というと消費税増税という悪いイメージが付き過ぎてしまったからです。

プライマリーバランスと言う言葉も新自由主義者と誤解されるので、私は財政均衡と言っています。

単なる言い換えだと突っ込まれそうですが、
後期高齢者医療制度も最初から長寿医療制度と言っていればあれほど反発を受けなかったと思いますので、言葉は大事だと思います。

最近は「真正保守」「健全な保守」と誤解されるので、自分のことを「保守」ということもはばかられるようになっています。

2009.12.24 21:40 URL | nohohonn68 #- [ 編集 ]

ネットにはウヰスキーさんやフリスキーさんという人がいますが違う人です
このフスキーはチャイコフスキーからフスキーをもらったにすぎませんが

それはそれとして、いろいろな見聞きして、わかったのは、もう普通の人が実感できるような景気回復はないのでないかという見方が多いです

ぽむさんが書かれたような事例はこれから増えそうです

いくら雇用が増えても、派遣労働をはじめとした待遇とかを見直さない限りは意味ないと思います

そもそも、営利企業や経団連とはどういう目的で存在しているのかを考えると何を言っても無駄なわけですが
社会貢献や人を救うためにあるわけではありません

それでは

2009.12.25 01:03 URL | フスキー #- [ 編集 ]

TBが通りません…記事と無関係の内容で申し訳ありませんが

 記事タイトルは以下の通りです。

「野党・自民党は『政治とカネ』の問題で鳩山首相に辞任要求したいだろうけど…その前に考えてほしい事」

2009.12.25 01:07 URL | いくの ともうみ@ブログ記事リンク #ctOCoymo [ 編集 ]

もう一つのサイトも見せてもらいました
>中国
>脅威
ああいう膨張しすぎた、資源や水がない、且つ、民族問題や人口過多など様々な課題を抱えている国は更に行き詰まると世界からの孤立などお構いなしにエラーを起こしかねません
おそらく、国内問題を外に向かうことで解決しようとしてしまうのでは(日本だって満州に進出した
ダルフール問題なんかやチベット問題もありました

2009.12.25 01:18 URL | フスキー #- [ 編集 ]

フリスキー様

大変な誤解をしてしまい、申し訳ございません。

コメントをよく拝見しておりましたもので、てっきり、いつものフリスキーさんだと・・・。

失礼いたしました。

2009.12.25 01:19 URL | Aranjuez #- [ 編集 ]

>環境技術
いつもは、他国とは距離を置くべきと書いていますが、環境に関しては、他国と協調するしかありません
なぜかーー環境破壊には国境など関係ないからです
いくら日本やEUがやっても、アメリカと中国が参加しないことには意味がありません

そういえばカナダではタールサンドが開発されていますが、あれも中止した方がいいと思います
採掘から精製までに膨大な水を使って、環境負荷も大きいようです
そのタールサンドから得たものはカナダで消費するわけではなくてアメリカに渡っています

それでは
今度こそ本当に終わります

2009.12.25 01:39 URL | フスキー #- [ 編集 ]

日本人は金に後ろめたさを感じてしまう国民です。
長い間の封建制社会が、身分制で物事を納得させる弊害がしみこんでいるのでしょうね。

それで戦後はせっかく税の累進課税で資産の平準化を進めたのに、その恩恵を被った連中が今度は国民の無知を良い事に逆累進性を進め、国民の間に格差を増大させたわけです。
それで彼らの主張どおりに経済が発展すればまだしも、実際は悲惨なまでの沈滞衰退ぶりですからどうしょうもない。

今鳩山総理とそれを支える小沢幹事長が昔ながらの金権追求で攻撃されていますが、鳩山総理は金権攻撃を逆手に取り、税の累進性強化で反撃すればよい。
この世論の流れでは鳩山総理の反撃に逆らえるものはいないでしょう。
まさに一石二鳥です。

鳩山・小沢体制を今潰したら日本の抜本的変革は不可能になります。
岡田や菅がいるという声もありますが無理ですね。
彼らが総理になれば小沢を疎ましく思い、旧勢力の策略通り民主党は分裂します。

そうなればくだらない連中の集まりでしかない自民と、それにぶら下がる霞が関がまたぞろ復権をねらうでしょう。
自民党・霞が関体制では日本は滅びるだけです。
私の今一番の懸念はそれです。
日本には回り道をしている余裕などないのですから、無駄な事は極力避けないとなりません。

2009.12.25 06:09 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]

中国に対する見方は、私はkojitakenさんよりもフスキーさんに近いです(長くなるので詳しくはまた今度)。

風太さんの見解も私は近いのですが、政権交代の原動力になった鳩山・小沢・菅のトロイカ体制の再構築が政権の建て直しには必須だと考えています。

小沢幹事長が官房長官として政府にも入るのがいいのではないかと思っています(平野は首にすべきだと思います)。

本当は小沢首相・菅国家戦略相・鳩山官房長官兼民主党幹事長が良かったと思うのですが、西松事件が悔やまれます。

2009.12.26 01:39 URL | nohohonn68 #- [ 編集 ]

追加コメントです。

派遣労働については'99年改正前に戻して、専門職で搾取される心配がない職種・業種に限定すべきですね。

本田宗一郎や松下幸之助は企業は社会貢献を通じて利益をいただくものだと説いていましたが、奥田碩や御手洗冨士夫、井手正敬には残念ながら受け継がれなかったようです。

日本的経営を絶賛していた経営学者ドラッカーも日本の経営者の劣化を天国で嘆いていることと思います。

2009.12.26 03:03 URL | nohohonn68 #- [ 編集 ]

>ほるさん

ただでさえ税収が落ち込んでいるのに
これ以上減税をしたところで
ますます税収が減って
ダイナミックな政策を行えなくなりますけど、
それでもよろしいんですか?

>累進課税を無くし、減税を行った国はすべて経済が上向いています。

こういう国はただなくして減税しているわけではなく、諸法の整備を一緒にやっております。
管理人さんはそれを承知で言っているのだと思いますけど。

2010.01.01 12:23 URL | 民間も公務員も同じじゃねーか #Os2lFHp2 [ 編集 ]

>累進課税を無くし、減税を行った国はすべて経済が上向いています。

どこにそんな国がある?
脳内妄想か?

それは「上向く」の意味が真逆なんでないの?
累進課税制度は国民経済の効率を最大化する。
それを無くせば上向き?
笑える、心底笑える。
それは誰が言ってるのかな?
竹中か? 奥田か?
かれらは自分が儲かることを「効率化」とか「上向き」と言う。実際にはその正反対の現象が起きる。
現実の新自由主義の目的が階級格差の拡大と固定であることを忘れるな。

そんなものを支持して損するのはあなただ。

2010.01.02 18:04 URL | sonic@田舎から #GCA3nAmE [ 編集 ]

これは、本当に良い考え。政府提出法案よりはるかに優れた長妻厚労相の発言。

子ども手当:両親いない子にも支給 約5000人、「安心基金」から支出
http://mainichi.jp/select/seiji/archive/news/2010/02/04/20100204ddm002010042000c.html

>長妻昭厚生労働相は3日の参院本会議での各党代表質問で、児童養護施設などに入っている子供にも「子ども手当」を支給する方針を明らかにした。政府提出法案は支給対象を親などに限定しており、親がいないなどの理由で施設に入所している子には支給されない。長妻氏は代替措置として、子育て支援のための「安心子ども基金」を活用して10年度分を賄う考えを示した。松岡徹氏(民主)への答弁。

2010.02.05 01:36 URL | ぽむ #- [ 編集 ]













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