私には小泉構造改革の再来としか思えないのだが、なぜか世評は高い。一昨日(22日)のテレビ朝日『サンデープロジェクト』で、司会の田原総一朗が、「民主党政権の『事業仕分け』は国民に支持されている」と言っていた。事実、産経新聞の世論調査では、内閣支持率はわずかながら上昇し、事業仕分けを「評価する」意見が9割近くに達している。一方、毎日新聞調査では、内閣支持率は、産経と全く同じ10月17, 18日調査との比較であるにもかかわらず、支持率を8ポイントも下げている。しかし、「事業仕分け」については、「評価する」意見が74%に達している。
現在の野党第一党は自民党だが、国会では自民党はくだらない質問しかできない体たらくで恥をさらすばかりであり、国会で与党をたじたじとさせているのは共産党である。同党の機関紙『しんぶん赤旗』は、政府の「事業仕分け」を、下記リンク先の記事で厳しく批判している。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-11-21/2009112102_01_1.html
診療報酬の議論で財務省は借入金の返済など経営経費を考慮に入れない年収だけを比較し、開業医の「高収入」を問題にしました。財務省は「勤務時間は病院のほうが長い」とも指摘しました。しかし日本医師会の調査では40歳代以上では開業医の勤務時間の方が長くなっています。事実に反する議論まで持ち出して財務省が求めたのは開業医の診療報酬引き下げです。結論も「開業医・勤務医の(診療報酬の)平準化」となりました。これは、民主党が掲げた「診療報酬を増額する」というマニフェストにさえ反します。
薬価見直しについては漢方薬、湿布など「市販品類似薬」を保険外にすることも検討対象に含めました。そんなことをすれば医療現場で欠かせない薬を使えなくなるとともに、低所得者はますます医薬品を利用しにくくなります。
入院時の食費を患者負担増の方向で見直し、パートの均衡待遇助成金も見直し、子どもの読書推進の事業は廃止など、生活関連の予算を無造作にカットしています。科学・スポーツなど採算や効率では評価できない事業も、「赤字だ」「民業圧迫だ」と切り捨てる議論は、あまりにも乱暴です。
(『しんぶん赤旗』 2009年11月21日付記事「主張/「事業仕分け」 これはあまりに乱暴すぎる」より)
さらに『しんぶん赤旗』は、「仕分け人」に経済財政諮問会議や規制改革会議の関係者ら、小泉構造改革の推進者が名を連ねていることを指摘し、これを批判している。
もともと「事業仕分け」を推進したのは小泉内閣です。事業ごとに採算・効率を取り上げ、公的な事業を減らして民営化を進めるテコにする狙いがありました。
それを引き継いだ鳩山内閣の「事業仕分け」にも、「仕分け人」として、経済財政諮問会議や規制改革会議の関係者ら小泉「改革」の推進者が名を連ねています。
「構造改革」路線に対する国民の厳しい審判を押し戻そうとする抵抗の動きが起きています。国民の世論と運動で打ち破っていこうではありませんか。
(『しんぶん赤旗』 2009年11月21日付記事「主張/「事業仕分け」 これはあまりに乱暴すぎる」より)
最近は、ちょっと共産党の意見に同調しただけで一部から過剰な反発を受けるが、総選挙で民主党が圧勝したのは、小泉構造改革を否定し、「国民の生活が第一」を掲げたためだと言って良いだろう。しかし、現実に鳩山政権が行っている政策は、財務省主導の緊縮財政路線に乗ったものである。
閣内で、共産党に近い主張をしているのが国民新党の亀井静香だと思う。日本会議に所属している亀井は、政治思想でいうと明らかな右翼で、つい先日も新党日本に加えて平沼グループ(当ブログでの呼称は「平沼一派」)を取り込もうとしたが、経済政策では一貫して積極財政政策を訴えている。現在のような厳しい不況下においては、財務相の藤井裕久の方向性よりも亀井の方向性の方が望ましいと思うのだが、こういう考えを持つ人間は残念ながら少数派だ。そして、その少数派として共産党のほかに右翼勢力があるというのが現実なのだ。
一つどうしても気になるのが、当ブログの天敵ともいえる城内実の存在だ。彼が昨年11月11日にブログで書いた「国籍法改正」に反対するブログ記事は実に醜悪であり、『日本がアブナイ!』経由でこれを知った私は、「はてなブックマーク」に、
と書くとともに、『kojitakenの日記』で城内を非難するエントリを上げた。もちろん、当ブログでも繰り返し城内を叩いた。その結果、城内から煽りの反撃を受け、現在でも彼から「上から目線で重箱のすみをつつくことに自己満足を感じている絶滅危惧種の左翼全体主義ブロガー」という尊称をいただいている(名指しはしていないが、私を指しているとしか読み取れない)。同じ記事で城内は、別のブロガーを「一部のとんちんかんなネット右翼」と言って非難しているが、笑えるのは「全体主義」といい「ネット右翼」といい、城内実自身にこそぴったり当てはまる言葉であることだ。kojitaken 城内実, これはひどい, 国籍法, 右翼, 極右, レイシスト, 差別 こんなひどい文章を書く政治家は見たこともない。二度と当選しないで欲しい。いや、視界から消えて欲しい。 2008/11/19
とにかく、城内のレイシズムむき出しのエントリについた「はてなブックマーク」は、今なお増え続けて200件に迫っているし(もちろん、その大部分に城内実を非難するコメントがついている)、当ブログの昨年11月20日付エントリ「テロ行為と極右政治家・城内実だけは絶対に許せない」は、今年の7月末に城内実が「眞鍋かをりさん無断使用ポスター事件」を起こした時に、衆院選直前だったこともあって再び注目され、短期間に1万数千件のアクセスをいただいた。上記エントリでは、国籍法改正の是非には触れず、城内ブログに見られたレイシズム的言辞のみを徹底的に叩いたが、これが城内に言わせれば、「過去の私のブログの記事をろくに読みもしないで」ということになるのだろう。その後私は、過去に城内実がずいぶんご立派なことを書いているエントリも読んだが(これが『STOP THE KOIZUMI』への売り込みに功を奏したようだ)、衣の下から鎧を現したのが、「国籍法改正反対」のエントリであって、こちらにこそ城内の本音が表れていると思う。
例によって延々と城内実批判が続いたが、この城内実は、師匠の平沼赳夫と比較しても経済問題への関心が比較的高く、その小泉純一郎批判は、一部の共産党系論者からも肯定的な評価を受けていることを最近知った。その一方で、民主党などの国会議員らに、城内実の国籍法改正反対記事のURLを張って、城内への警戒を呼びかけるメールを送った人もいる。共産党系でも評価する人がいるくらいだから、政治思想も近い亀井静香が平沼一派を取り込もうとしたのは不思議ではない。私は、亀井静香の悪いところが出たと思ったが、亀井静香は彼なりに一貫している。国民新党を結成した頃、同党が提示する政策に「この指とまれ」をやって、自民党でも民主党でも、われわれの政策に賛同する人たちと組む、と亀井は言っていた。その結果が民主党、社民党と国民新党の連立政権になったのであり、社民党と国民新党は互いに大幅な譲歩をしながら、民主党が「小さな政府」路線に暴走しないよう歯止めをかけている「はず」である。現実には、社民党の歯止めの力があまり効いていないように見えるし、産経新聞などは社民党の連立離脱を期待しているようだが、事態は決して産経新聞が期待するようには進展しないだろう。最大の理由は、この三党連合が小沢一郎にとって利用価値があるからだと私はにらんでいるのだが、今回はそこには深入りしない。
で、当ブログのスタンスを改めて明確にしておかなければならないが、新自由主義に反対するためなら平沼赳夫や城内実とも組むというスタンスは、当ブログは決してとらない。国家社会主義はやはり誤りであり、それは歴史の教えるところであると考えている。城内実がむき出しにしたようなレイシズムや排外主義抜きの国家社会主義などあり得るだろうか? 自己矛盾に陥ってしまってそんなものは存在できないというのが、現在の私の意見である。
もう一つ頭が痛いのは、リベラル勢力に根強い、不況期の財政再建政策を容認というか支持する意見が根強いことであって、これは「サンデープロジェクト」(来年3月いっぱいで終了するらしい)で星浩がしばしば力説することから想像がつくように、朝日新聞などが強力にこの主張を繰り返している影響もあるだろう。なにしろ朝日は消費税増税まで強硬に唱えているが、財政のあり方からいって、金持ち増税をやったあと、それでも足りない分を消費税増税で補うという手順を踏まなければ成らない。ただでさえ借金の返済のために財政の本来あるべき機能である再分配ができなくなっているのに、財政再建のためと称して逆進性の強い消費税増税に走ると、ますます格差が拡大する。ところが、リベラル派の人たちがなかなかそれを認識できないから、城内実のような輩に付け入る隙を与えるのである。朝日新聞の記者たちは、みな高給取りであって、むしろ格差の拡大を歓迎しかねない人たちだということを頭に入れておく必要がある。
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共産党と国民新党が近いのは両者ともネオケインズ主義の勉強会に熱心に参加しているからです。
その勉強会には自民党(中川女とか...)も参加していました。ネオリベのはずの中川(女)とか高橋洋はその勉強会の内容を剽窃して、微妙な軌道修正をして政治経済の主導権を守ろうとしましたが、ついに失敗しました。
自民党の剽窃組と異なり、亀井静香はこの勉強会にかなりのめり込んでいるようです。私がもらった勉強会のペーパーそのまんまに喋っていますから。
一方、平沼や城内は来ていません。たぶん経済は分からないか興味が無いのだと思います。
ハーヴェイの指摘どおり、実際の新自由主義者は理論上の新自由主義に拘らず、自身の権力を維持・強化出来るなら、理論的な整合性を無視してご都合主義的に何でも取り込もうとします。
実際の新自由主義者の目的は階級権力の固定にあると言うハーヴェイの指摘は正しいと思います。
2009.11.24 08:41 URL | sonic #GCA3nAmE [ 編集 ]
せっちー
「まあ仕分け人から小泉シンパを追放すんのは絶対条件だな。
それとこんな猿芝居みたいなやり方なんて小泉の焼き直しじゃねーか。
カットしたらどっかに振り分けにゃならんわな。
まあ、俺様の言動も猿芝居と言えなくもないが、そこはまあ小泉よりマシということにしてくれ」
2009.11.24 12:17 URL | 観潮楼 #- [ 編集 ]
はたして、民主党の政策運営や、事業仕分けのような「仕掛け」と言うのは、場当たり的に出てきたものなのでしょうか?
民主党には、小沢、鳩山、藤井をはじめ、元自民党がたくさんいますので、実は政策運営についての知識を持っているのでしょう。
結局、コイズミ以前の、財政健全化路線をとるために、事業仕分けと言う、パフォーマンスを思いついたのだろうと。
ただ、彼らが、自民党と全く同じ体質、考え方だとすれば、予算の削れるところは削っても、自分に関する聖域は残すはず。それを分析すれば、今後の民主党の動きも読めるのではと思います。
あと、実際に予算が成立し、その数兆円規模の補正をするとすれば、結局麻生政権での予算規模に近付き、その際、「マニフェストで約束したから」と、直接給付を(私は直接給付に賛成ですが)すれば、世論は一気に民主党寄りに傾き、参院選で、民主圧勝になるのではと考えています。
自民党は何もできないし。
2009.11.24 15:11 URL | 眠り猫 #2eH89A.o [ 編集 ]
>閣内で、共産党に近い主張をしているのが国民新党の亀井静香だと思う。<
そりゃ、そうでしょう
共産党と亀井さんだけが、21世紀の日本国において、「資本主義より、社会主義が正しいという前提」で発言や政治行動をしている数少ない人たちですので。
その他の政党は、少なくとも日本国は資本主義国家であるべきという前提に立っていますので、両者とその他の政党では、根本的に政治的スタンスが違いますよね。
2009.11.24 15:26 URL | しっくい #TY.N/4k. [ 編集 ]
こんばんは
読売世論調査で消費税上げ「容認」が61%だそうです。やっぱり、といいましょうか、ため息ですねぇ。
2009.11.24 21:59 URL | 秋原葉月 #449pMq2M [ 編集 ]
>コイズミ以前の、財政健全化路線
それって橋本さんが「大蔵省に騙された!」って言ってた奴ですか?
橋本さん、総理大臣になってからも特別会計の内訳知らなかったみたいなんですよねー。
あの頃の日本の純債務って100兆円前後でしょ?
財政危機どころか累積債務はGDPの1/3くらいしか無かったんですよねぇ。
それを緊縮財政で悪化させちゃったんですよ。
「小さな政府は財政を悪化させる」
この原則は、財務省や竹中たちに騙されないよう肝に銘じておこう。
>その数兆円規模の補正をするとすれば、結局麻生政権での予算規模に近付き
数兆円じゃなくて、20兆円ですね。
でも、まー、麻生政権の予算規模に近づけないとデフレ悪化ですから。
92兆円なんてしょぼい予算はすぐに加算して補正してもらわないと、真面目な話、いまこのブログを見ている人の何人かは酷い目に遭いますよ。
首吊る人がいてもおかしくない。
死にたく無ければ「すぐに大型補正予算を組めー!」と叫びましょう。
(予算成立前に補正予算を求めるのか、いやー、凄いな)
2009.11.24 22:44 URL | sonic #GCA3nAmE [ 編集 ]
マイカーからバスへの利用転換を図る「バス利用等総合対策事業」(国交省、13億円)も廃止、路線バスの維持に取り組む自治体を支援する「地域公共交通活性化・再生総合事業」(国交省、41億円)は「自治体や民間などに移管」と判断だそうです。
どう考えても小泉改革の延長にしか見えないのですが。
2009.11.24 23:09 URL | ぽむ #mQop/nM. [ 編集 ]
>sonicさん
そういうニュアンスを含めて言っています。私は、事業仕分け自体には反対では無いですが、根底に、藤井財務相と財務省の、緊縮財政論があるのなら、景気にはマイナスだと考えています。
ただ、緊急性のある景気対策は必要ですが、民主党マニフェストによる、直接給付を支持しており、それが行われれば、時間は公共事業ほどの即効性は無くとも、幅広い分野での景気刺激になりうると思っています。
2009.11.25 17:20 URL | 眠り猫 #2eH89A.o [ 編集 ]
どう考えても社会主義志向なのにそれを隠そうとする政治家が多い中で、「小泉以前の日本に戻そう」と堂々という政治家は珍しいという意味でのほめ言葉だったのですが・・・。
社会主義とは、現在の日本では否定的な用語だったのですね^^;
日本型社会主義
日本型社会主義(にほんがたしゃかいしゅぎ)とは、第二次世界大戦後の日本経済が「社会主義的である」「社会主義的な要素を持つ」という評価による呼称である。経済学者の竹内靖雄などによって使われた。
この呼称が使われる場合は「ソ連型社会主義とは異なり自由と民主主義を保ちながらも社会的格差の少ない集団的な社会を築いた」という肯定的な評価や、「国家や政府が経済に過剰な規制・介入を行っており、非効率で停滞している」という新自由主義者からの否定的な評価が込められる事がある。
もちろんこれは単なる呼称であり、日本政府は公式な社会体制として社会主義を標榜したことはない。また、社会主義勢力やマルクス経済学の立場では戦後の日本経済は国家独占資本主義の一形態であり、社会主義とは呼ばない。
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%9E%8B%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E4%B8%BB%E7%BE%A9
2009.11.25 17:52 URL | しっくい #TY.N/4k. [ 編集 ]
眠り猫さん
>根底に(略)緊縮財政論があるのなら、景気にはマイナス
>直接給付を支持しており
今の日本のデフレは需要不足が原因なので、直接給付で需要を刺激するのは正解のような気がしますが、給付された資金が本当に消費されるかどうかを確認出来ず、富裕層によって海外投資に回されれば全く無意味になってしまいます。この場合、菅直人に怒鳴られた官僚たちの言うとおり乗数効果は1を切ってしまい、公共事業は効果がないと言うことが有り得ます。
だから、やはり、労働と引き換えに資金がバラマかれる公共事業のほうが良いと思います。経費として必ず消費され、乗数効果を発揮するからです。
>公共事業ほどの即効性は無くとも、
そこなんですが、公共事業は即効性があると言うのは新自由主義者が公共事業の効果を削ぐために言い出したことではなかったでしょうか?
公共事業は、民間経済が回転し始めるまで継続して行われなければ負の乗数効果を起こして景気を減速してしまいます。
公共事業は数年にまたぐ中長期的なものでなければなりません。
90年代に失敗したのは、公共事業を即効性のある短期的な政策であると勘違いして、ちょっと資金を投下して僅かに効果があるとすぐに中断してしまい、直後に負の乗数効果が発生して相殺されてしまったからです。
今行うべき公共事業は中長期的な国の大普請を始めるものと考え、永続的に財政規模を拡大する機会にするべきだと思います。
我が国のGDPに占める政府部門の割合は、先進国としては小さい方なので、思い切って政府の経済的役割を拡大してしまいましょう。
一般会計の拡大だけではなく、特別会計の相当部分を一般会計に合流させ、政府の財政規模を80兆円台から一気に200兆円近くまで大きくするのが良いだろうと考えています。
でも、そう考えたているだけで、世の中に何の影響力も有りません。ははは(自嘲)
2009.11.25 20:57 URL | sonic #GCA3nAmE [ 編集 ]
しっくいさん、
> どう考えても社会主義志向なのにそれを隠そうとする政治家が多い中で、「小泉以前の日本に戻そう」と堂々という政治家は珍しいという意味でのほめ言葉だったのですが・・・。
> 社会主義とは、現在の日本では否定的な用語だったのですね^^;
しっくいさんは、現在の日本で「社会主義」という言葉がどういう文脈で用いられているか、まさかご存じないはずないでしょう?
しっくいさんの最初のコメントから、「社会主義」をネガティブな意味で用いる論者と同じ意味合いでこの言葉を用いていると解釈しなかった読者は、おそらく誰もいないでしょう。
それに私は、かつてしっくいさんが、新自由主義にきわめて親和的な朝日新聞の星浩を肯定的に評価したことをよく覚えています。だからなおさら、新自由主義的な立場からのコメントとしか読めませんでした。
カメレオンのように、場合場合に応じて言を左右にして詭弁を弄されるのは、止めた方が良いと思います。
2009.11.25 23:39 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]
kojitakenさん
いや、言いたいのは、明らかに社会主義志向なのに、当選するために資本主義(自由競争主義)を目指しているふりをしている政治家が民主党にも自民党にも多数いるので、この人たちが政治を判らなくしているということを言いたいだけです。
資本主義にも、社会主義にも、それぞれ良いところも悪いところもあるのに、ソ連型社会主義が崩壊して以来、そのあたりが変にタブーになり、社会主義でなくケインズ主義だという形で大きな政府を目指すのは、社会主義の良い点悪い点と、資本主義(自由競争主義)の良い点悪い点とをぶつけ合い最適解を導き出しているイギリスやヨーロッパの議会のような有権者にとって芳しい議会の形にならないのではないかと思っております。
そのような意味で亀井さんが「この指とまれ」と小泉以前の日本型社会主義志向の自民党の政治家に誘いをかけているのは良いことだと思います。
また、共産党はそもそも社会主義政党(その一段階先の共産主義政党?)でしょうし、これも主義をはっきりさせて有権者に選択肢を与えている点では私は評価しております。
ですので、少なくとも私は、社会主義を極端に否定的に考えてはいません。スウェーデンなどの北欧は明らかに社会主義で現在も成功しておりますし、ただその前に官民格差をなくすことに成功しているという重要な前提がありますが。
追申、
カメレオンとは酷いレッテル張りですし、詭弁を弄しているとは侮辱的ですねえ。荒らしでない人間が議論しているだけなのに、どうしてそんなに酷い言葉使いができるのですか?
2009.11.26 10:55 URL | しっくい #TY.N/4k. [ 編集 ]
北欧における政治体制は、いうまでもなく『社会民主主義』です。単純な社会主義ではありません。大きな政府であっても透明性を確保し、議会ですら、日本の国会議員みたいに高給ではありません。
社会保障予算を確保するために様々な努力と
長い時間をかけた議論の末に今のシステムを作っています。
社会主義が支持されない理由は、冷戦崩壊過程を見ればわかるように、国家が国民の生活を守れないほど、中央集権化していくことと幹部による既得権益が際限なく拡大することを国民は理解しているからだと考えます。
少なくても私は、国家による配給によって生活はしたくありません。自分の能力に合わせた生活や仕事ができるように安心できる仕組みを政府に提示して欲しいのです。
それが、先の総選挙における切実な民意ではないかと感じます。
2009.11.26 21:43 URL | 葉隠 #CRmGiUQU [ 編集 ]
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