きまぐれな日々

いつも見に行くサイト「きっこの日記」の5月2日付で、この日が八十八夜であったことから話を始めて、そこから「88」つながりで四国八十八箇所に話題を飛躍させていました。

東京在住のきっこさんは、スクーターかなんかで、単なる旅行として四国八十八箇所の1450キロを回ってみたいけど、現実にはなかなかできないと書かれています。

私は、3年前に本州から讃岐の地に移住してきた人間です。この地に来た時、同じように「単なる旅行として回ってみたい」と思いました。白装束を着て、納経帳にお寺のサインとスタンプをもらうのは、メンドクサイうえ、まるでスタンプラリー、って感じで抵抗があるし、四国に住んでいてさえも、八十八箇所を全部回る時間なんてなかなかとれるものではないので、最初から「香川県内の札所だけ、自転車プラス徒歩で回る、本堂と大師堂でお賽銭を納めて、デジカメで証拠写真を撮るだけにする」と決めて、香川県内の66番から88番までの札所を回りました。
(註) 66番札所の雲辺寺(うんぺんじ)の所在地は、厳密には徳島県ですが、香川県の札所として扱われます。理由は、香川県との県境近辺にあることと、遍路ルートが徳島県?高知県?愛媛県?香川県と回るので、愛媛県と香川県の間に一度だけ徳島県を再登場させるより、香川県扱いしてしまった方が分類上面倒が少ないためでしょう。

とは言ってもいっぺんに回ったのではなく、週末ごとなどに回っていました。順番もいい加減で、最初は3年前の春に、80番の国分寺から東に向かって88番までを徒歩で回り、次いで一昨年の春から初夏にかけて79番から72番までと68番・69番、そして同じ年の秋に71番、70番、66番、67番という順番で、自転車と歩きで回りました。

私は山歩きが好きなので、低山歩きのできるお寺めぐりを、特に楽しむことができました。歩いた順番に書きますが、81番白峯寺(しろみねじ)、82番根香寺(ねごろじ)は五色台の山の中にあるし、84番屋島寺(やしまじ)への登りは舗装道だけれど、85番八栗寺(やくりじ)に向かう下り道は、狭くて滑りやすい山道です。八栗寺のバックにそびえる五剣山は、昔は刃(というかコブ)が5つあったそうですが、江戸時代の地震でそのうちの一つが吹っ飛んでしまい、現在は実質的には四剣山といった恰好です。昔は五剣山にも登れたそうですが、30年前、昭和51年の台風以来、立ち入り禁止になっているとのことです。

屋島からの下りと五剣山
屋島から下る遍路道と五剣山 (2003.3.2撮影)

八栗寺と五剣山
八栗寺と五剣山 (2003.3.2撮影)

88番大窪寺(おおくぼじ)には、正規の遍路道ではなく、女体山(標高774m)の山頂を経由する道を使いました。この道は、屋島や五剣山(八栗寺)、高松市街などの眺望が楽しめます。山頂直下は、結構急峻です。

88番札所・大窪寺
88番札所・大窪寺 (2003.3.21撮影)

女体山登山道より高松・屋島・五剣山
女体山登山道より高松・屋島・五剣山 (2003.3.21撮影)

75番善通寺(ぜんつうじ)は、弘法大師生誕の地として知られており、近距離にいくつかの札所が集中しています。そのうちの一つ、73番出釈迦寺(しゅっしゃかじ)の奥の院の裏手から鎖の設けられた岩場を登っていくと、7歳の弘法大師が「仏門に入り多くの人を救えるなら、釈迦如来よ、現れてください」と言って身を投げたという「捨身ヶ嶽禅定」(しゃしんがたけぜんじょう)の聖地があり、さらに登っていくと、我拝師山(標高481m)の頂上に出ます。

捨身ヶ嶽解説板
捨身ヶ嶽解説板 (2004.6.5撮影)

捨身ヶ嶽遥拝所
捨身ヶ嶽遥拝所 (2004.6.5撮影)

我拝師山登山道入口
奥の院の裏手から登っていくと...(2004.6.5撮影)

捨身ヶ嶽禅定の聖地
捨身ヶ嶽禅定の聖地 (2004.6.5撮影)

71番弥谷寺(いやだにじ)は、それ自体霊気の漂う印象的な札所ですが、足を伸ばして天霧山の天霧城跡まで行ってきました。我拝師山、捨身ヶ嶽も展望することができます。
最後に行った66番雲辺寺は、標高927mの雲辺寺山の山頂近くにあります。観音寺(かんおんじ)駅から自転車で登山口まで行き、そこから登山道で登りました。一昨年秋に大きな被害をもたらした台風の影響で、車道は陥没していて通行止めの箇所があり、そこでは自転車を担いで何とか先に行くなど苦戦しましたが、登山道は、ところどころ倒木が道をふさいでいたものの、概ねよく整備されていました。台風のあと、急ピッチの作業がなされたんだろうな、と思います。下山後67番大興寺を訪ねて、讃岐にある札所23箇所を全て制覇しました。

雲辺寺山遠望
雲辺寺山 (2004.11.3撮影)

2004年の台風に寸断された車道
台風に寸断された車道 (2004.11.3撮影)

雲辺寺登山口
雲辺寺登山口 (2004.11.3撮影)

雲辺寺への登山道
雲辺寺への登山道 (2004.11.3撮影)

天保2年(1831)製の石仏
登山道にて ?
天保2年(1831)製の石仏 (2004.11.3撮影)

雲辺寺
山の中にある雲辺寺 (2004.11.3撮影)

その後、愛媛県の札所のうち9箇所(54番以降、但し58番、60番、65番を除く)も回りましたが、愛媛県の札所と比較すると、香川県の札所には変化があるし、移動の距離も短いので(なにしろ香川県は全都道府県の中でも面積がもっとも狭い)、札所めぐりの中でも特に楽しめる、と思うのは、私が香川県在住であるための身びいきでしょうか...?
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2006.05.07 02:10 | アウトドア | トラックバック(-) | コメント(-) | このエントリーを含むはてなブックマーク