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きまぐれな日々

 衆院選から3週間が経った。

 選挙直後には小選挙区制に対する批判の声が挙がりながら、それはすぐに沈静してしまい、相変わらず無為無策のまま時間が過ぎるパターンに、今回もはまろうとしている。

 たとえば、市民連合は衆院選翌日の10月23日に、「10.23【第48回衆議院議員選挙に関する見解】」を発表した(下記URL)。
http://shiminrengo.com/archives/1954

 この見解に、

与党の巨大な議席は、勝者にボーナスを与える小選挙区制度がもたらした、民意からの乖離といわなければなりません。

と書かれている。

 また、「野党共闘」の指導的立場にいる学者とされる中野晃一は、衆院選の直後に下記のツイートを発信した。
https://twitter.com/knakano1970/status/922258719907311616

改めて小選挙区制が極めて非民主的な選挙制度であることと、メディアがそのことを問題視しないで「野党分裂で自民漁夫の利」とか報じてことにうんざりするな。 野党側が共産党から希望の党まで一緒にならないと、創価学会と日本会議が一緒になってる与党に勝てない選挙のあり方っておかしいだろ。


 同じ中野晃一は、衆院選総括のインタビュー(上下2回に分けて公開)で下記のように述べている。
https://thepage.jp/detail/20171026-00000005-wordleaf?page=2

穏健な多党制で2つ程度のブロックに

 今回の選挙と希望の党との合流による一連の騒動によって、「二大政党制を追い求めていくことの不毛さが見えた」と言います。前原代表は希望の党への合流の理由を「二大政党の一翼を担うような大きな政党をつくらなければならない」としましたが、「純粋にリベラルだけでいく、純粋に保守だけでいくとなれば大きな政党は作れない」「無茶な企て」と断じました。

 中野教授は「二大政党制に選択肢を狭めることが出来るほど、今は単純な社会に生きていない」といいます。「大きな政党をつくるとなれば政策が焦点ボケする。ペプシコーラとコカコーラのどちらがいいですかと言われても、どちらもちょっと、という人はたくさんいるはず。第2政党をつくるためだけに永田町だけで離合集散を繰り返すというのはもうやめた方がいい」(後略)

(「THE PAGE」 2017年10月27日)


https://thepage.jp/detail/20171026-00000006-wordleaf?page=2

選挙制度見直し「せめて議論を」

 中野教授は、今回の選挙での民進党の分裂騒動が、政治家の政策的な立ち位置をはっきりさせた役割もあったとみます。一方で課題がたくさん明らかになった選挙ともいいます。

「立憲民主党はリベラル色をはっきりさせたことで、躍進したが、戦後の最大野党としては一番少ない議席数であることには間違いない」。現行の選挙制度が、96年の導入から20年以上経過し、「自民党支持者を含め、多くの人が、政治が劣化したといっている。小選挙区制のひずみが明らかになってきたので、広く国民の中でこの制度でいいのか議論するべき」と提起します。

「個人的には、比例の結果で全体の議席を配分する中で、小選挙区で選ばれた議員が優先的に当選するドイツやニュージーランドの『小選挙区比例代表併用制』の仕組みがいいと思うが、中選挙区に戻す方がいい、現行のままでいいのかなど、せめて議論を始めないといけない。過度に小選挙区に依存し、比例的配分が無視されているままでは、混乱は続いていくと思う」(後略)

(「THE PAGE」 2017年10月28日)


 だが、現実に「野党共闘」を推進する政治家や運動家や論客らの間からは、なかなか商戦区制廃止を目指して選挙制度を議論しようとの議論は上がってこない。

 なにしろ、「小選挙区制廃止 野党共闘」を検索語にしてネット検索すると、「kojitakenの日記」の記事「『小選挙区制廃止』を野党共闘の統一綱領に!」とこの日記の前回のエントリ「立憲民主と野党共闘は『小選挙区制を改める』方向に舵を切れ」及びそれにリンクを張っただけの「kojitakenの日記」の記事の計3件が最上位でヒットするのだからお話にならない。

 この日記にも、選挙制度から論点を逸らせようと必死になるコメンテーターの執拗なコメント(今朝も前回のエントリに3件いただいたのでそのまま承認した)が投稿されているが、彼らの同志たちは各所で同様の意見を発し続けている。

 たとえば、「こたつぬこ 選挙制度」を検索語にしたネット検索経由で引っかかったのは、こたつぬこ(木下ちがや)氏のツイートに反応した下記URLのツイートだった。
https://twitter.com/yocibou/status/928268383576924160

よしぼ~
@yocibou
返信先: @Eminenkoさん、@sangituyamaさん

今の選挙制度は、野党が纏まりさえすれば、国民の生活を第一に考えない政権は簡単に取っ換えることができる、というのが売りでしょう。みんな欲が出てきますから、今の選挙制度では、巨大与党体制のメリットはないのではないですか。ギッタンバッコンをするようになっていますよ。

6:30 - 2017年11月8日


https://twitter.com/yocibou/status/928271461478838272

よしぼ~
@yocibou
返信先: @Eminenkoさん、@sangituyamaさん

そうですね、小沢一郎が唱えていた、民進+社民+自由による3党合流或は”オリーブの木”とそれに並行する共産との密接選挙協力が実現すれば良かったですね。そうした合流に、枝野幸男や菅直人が反対したのではないでしょうか。民進の大半が合流してしまえば、小池の手足をもぐことができたと思います。

6:42 - 2017年11月8日


 これらは、民主党・国民の生活が第一の元衆院議員で、現在では自由党を離党したものの今でも小沢一郎を支持しているという三宅雪子氏のTwitterなどで「極オ」(極端な「小沢信者」)とも「極マ」(極端な「前原信者」)などと馬鹿にされている人間のツイートだ。小選挙区制が巨大与党にとってなんのメリットもないとは噴飯ものだが、そんな馬鹿げた意見が目立ってしまうくらい議論は低調なのだ。

 こんなことでどうする。このざまでは、何度国政選挙をやっても自民党の圧勝を許し続けるばかりだぞ。

 「小選挙区制廃止」を野党共闘の統一綱領に!

 そのための議論をもっと活発に!!
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