きまぐれな日々

 先週はやや忙しくて時間がとりづらかったのでお休みした。今週も土日に『kojitakenの日記』に何本も記事を書き、かつ珍しくもコメント欄にも駄文を書き続けたために、多忙のピークは過ぎたもののこのブログの記事を書く時間はほとんど取れずにきた。この記事は朝起きてからやけくそ気味に書いている。

 本当なら先週はアメリカでのトランプ・安倍会談について何か記事を書くべきところだったかもしれない。しかし、NHKが「強面のはずのトランプさんが、安倍総理には優しかった。よかったよかった」式の、実にくだらない報道をして、視聴者の多くを安堵させたらしい。しかも、TBSの『サンデーモーニング』までもが、尖閣を日米安保の対象にすることを確認した、こんなことは初めてだと喜ぶ岡本行夫のコメントを垂れ流すていたらくだった。そんなことはオバマ政権までと全く変わらない話であって、しかもアメリカは尖閣における日本の施政権は認めていても、領有権は認めておらず、トランプがその方針を変更したという事実もない、そのことはその前の週(2/5)の放送で寺島実郎が正確に指摘したばかりだったのに、その翌週に岡本行夫にデタラメをしゃべらせることによってTBSは掌を返した。先々週には「思いやり予算の駐留米軍経費負担が他国のお手本だなんて、そんなこと言われて喜んでちゃダメですよ」と歯切れの良かった岸井成格までもがトーンダウンしていたことには心底落胆させられた。やっぱり岸井は岸井だったな、と昔岸井を天敵視していた頃を思い出したくらいだ。

 こんな報道の状況で気になるのは、人事さえままならず、国際情勢にも悪影響を与える方言を繰り返しているトランプの意向をトランプに成り代わって欧州の首脳に説明する、などと意気込む安倍晋三(トランプに引き回されての暴走にしか私には見えない)のあり方は、日本にとってリスクが大きすぎないかということだ。NHKを筆頭とするメディアが安倍政権の翼賛に走ることは、安倍のトランプ盲従リスクを増幅することに他ならない。それを考えると憂鬱さは増す一方だ。

 ところで、昨日(19日)の『サンデーモーニング』は、テレビをつけてはいたもののまともに見てはいなかった。昨今話題の、「安倍晋三記念小学校」転じて「瑞穂の國記念小學院」に国有地が格安というか激安(事実上のロハともいわれる)で払い下げられた一件は、この番組に一瞬触れられたらしいが私は気づかなかった。少なくともまともには扱わなかった。極右の森友学園への利益供与に関するこの一件に関しては、大阪維新の会(国政政党としては日本維新の会)の松井一郎やらOB(?)の橋下徹やらパシリの足立康史やらの暗躍について、維新を脱北、もとい離脱した上西小百合がよく知っているらしいから、それを待つことにしようか。もちろん私は上西が言うような日本会議や安倍晋三の無罪説は信用しないが。

 もう一つ私が憂鬱でならないのは小池百合子人気だ。先週の『週刊現代』が小池百合子総理大臣待望論の特集を組んでいたことに先週末気づいたが、この週刊誌は今週も懲りずに「60人の政治部記者に聞いた『小池百合子はいつ総理になるのか』」という特集を組んでいるらしい。

 この週刊誌は講談社が堕して、もとい出しているが、他のポスト、文春、新潮がいずれも右翼誌であるのに対し(右翼度は長らく新潮>文春>ポストだったが、最近は新潮>ポスト>文春かもしれない)、現代は括弧付き「リベラル」層を主なターゲットにしていると言って良いだろう。それにふさわしく小池百合子を持ち上げるというわけだ。

 なぜ小池百合子が『広島瀬戸内新聞ニュース』のさとうしゅういちさんの言うところの「グローバル・インテリ」に受けるのか、不支持にとどまらず小池百合子が大嫌いな私にはさっぱりわからないのだが、2001〜06年の小泉純一郎人気と大いなる共通点がありそうだ。だが、小泉純一郎にせよ小池百合子にせよ、なぜか都市部の特に中産階級以上の人たちにウケる。

 安倍晋三は大嫌いだが小池百合子には期待するという読者の方がおられたら、なぜ安倍は不支持なのに小池を支持するのか、その理由を教えていただけないだろうか。

 こう書いても皆さん答えてくれないだろうなとは思うが。なぜならブログ主たる私は小池百合子が大嫌いだし、小池支持のコメントをいただいたら、おそらく私はそれをこのブログよりはアクセス数のずっと多い『kojitakenの日記』に転記して晒しものにする可能性が高い。

 しかし、原則として無記名にしないようにお願いしてきたブログのコメント欄だが、実際には無記名でも受け付けているので、是非教えていただけませんか。よろしくお願いします。
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 いやあ惨憺たる週末の政治報道だった。毎朝血圧を測っているのだが、今朝は特に高く、降圧剤だけでは抑えきれないようだから、血管が切れてもいけないから不本意ながら気持ちを抑えて書こうと思う。

 まず、来日したトランプ新政権の国防大臣ジェームズ・マティスに安倍政権がすり寄ることは予想通りだったが、それを報じるマスコミの報道に怒った。

 朝日新聞(2/4)でさえ「尖閣に安保 ひとまず安堵」などという見出しを掲げるていたらくだったが、NHKの報道など(私は一切見ていないが)推して知るべしだったようだ。下記のTwitterを挙げておく。
https://twitter.com/TrinityNYC/status/827398011399528448

TrinityNYC
@TrinityNYC

昨夜のNHKでは「トランプさんも、こうして満面の笑顔になることがあるんですねぇ~、意外な一面をお持ちの方ですね!」、そして今朝は「狂犬と呼ばれるマチスさんですが、意外にフレンドリーな面もお持ちだとのことですよ!」、ともかくそれでコメント締めくくればいいと思ってるんでは。

22:07 - 2017年2月2日


 ひどいものだ。

 そのマティスの発言。下記は2月5日付朝日新聞に掲載された記事。
http://www.asahi.com/articles/ASK245CVLK24UTFK00K.html

駐留費「日本はお手本」 マティス氏、中国には批判
佐藤武嗣、相原亮
2017年2月5日00時24分

 来日中のマティス米国防長官は4日、稲田朋美防衛相との会談後の記者会見で、中国による南シナ海での活動について「挑戦的な行動を高めている」と批判した。日米は懸念を共有し、南シナ海への関与を強化することでも一致した。日本の在日米軍駐留経費の負担については「見習うべきお手本」と述べ、適切であるとの認識を示した。(後略)

(朝日新聞デジタルより)


 朝日はいわゆる「客観的報道」にとどめているが、NHKや読売や産経などはこのマティス発言に大喜びしたであろうことは確認していないが間違いあるまい。

 昨日(2/5)のTBS『サンデーモーニング』では、保守の寺島実郎が、マティスはオバマ政権時代にも確認したことを改めて確認しただけであり、これがもし「尖閣は日米安保の対象外」なら大きな変化だが「対象」なら現状維持であって何のニュースバリューもないこと、またアメリカは尖閣諸島における日本の施政権は認めているが日本の領有権は認めておらず、もちろん中国の領有権も認めておらず、日中間で解決明日べき事柄であると考えており、それもオバマ政権までと変わっていないことを指摘した。

 また、岸井成格は米軍の駐留費負担について日本がお手本になるべきとのマティス発言に大喜びする保守メディアの報道に呆れてか、「思いやり予算」のことだろ、そんなのは本来金を出してはならないのであって、そんなことで褒められて喜んでたらダメだ、と苦笑いしながら一喝した。

 寺島実郎や岸井成格の発言は、70年代や80年代頃なら常識的な保守派論客の発言として受け入れられた程度の穏健かつ当たり前のものだが、『サンデーモーニング』程度の番組でさえ今の日本ではネトウヨによる「極左番組」扱いが一般の人々にも行き渡りつつあって、「左寄りの番組だなあ」と思う視聴者は少なくないのではないか。

 だが、私の血圧を激しく上昇させたのは、「狂犬」マティスにすり寄る「忠犬」安倍晋三と一億人の不愉快ななかまたちの一件より、むしろ昨日投開票された東京都千代田区知事選をめぐるマスコミ報道だった。

 こんなニュースバリューが高いとは到底思えない地方選の選挙戦を、TBSは先週半ばの『NEWS23』の番組冒頭で長々と時間を費やして報じた、否、「小池百合子対自民党都連」の「小池劇場」の映像を垂れ流した。また、昨日(5日)夜8時ジャストに毎日新聞は号外を発行して小池が推した現職の当選を伝えた。

 この千代田区長選は小池百合子が推した老区長が自公が推した与謝野馨の甥っ子ら対立候補2人にそれぞれ3倍を超える大差をつけて圧勝したが、多選首長が立候補した選挙において必ずなされなければならないはずの、これまでの4期16年の区政の検証など毎日新聞などのマスメディアはほとんど何も報じず、ただひたすら「東京大改革」とやらの是非を問うという「小池百合子目線」で報じて、否、垂れ流していたから、もはや「ジャーナリズムという名前に値しない何か」としかいいようがない。

 少し前には、現在長谷川幸洋の一件で私が批判の矛先を向けている東京新聞が、名物コラムの「こちら特報部」に、小池百合子に対する期待一色かつ小池への批判色が皆無の記事を載せたと聞いた。また、先週号の『週刊金曜日』も、「小池対自民党」の観点で区長選を報じていたとの話も聞いた(東京新聞も週刊金曜日もいずれも実物は目にしていない)。

 こうしたTBS・毎日新聞・東京新聞・週刊金曜日の醜態を見ると、今朝(2/6)の一面から千代田区長選の記事を排除して社会面に掲載した朝日新聞は、最近はリベラル派の間でも評判は最悪だし、私も日々大いに不満を持ってはいるのだが、もしかしたら千代田区長選の号外を出した毎日新聞や、ましてや長谷川幸洋とMXテレビの「ニュース女子」の一件にろくな対応ができない東京新聞などと比較すればまだマシな部類なのではないかと思ってしまう。毎日の東京本社版や東京新聞は、確認していないが千代田区長選の記事を1麺に載せたのではなかろうか。もっとも、朝日も区長選の記事は1面から排除した代わりに、「小池新党 60人超擁立検討」と題した都議選の記事を1面の中ほどに載せているから(1面トップは「トランプ氏 司法に矛先」)五十歩百歩ではある。

 マスコミよりもっと深刻なのは野党であって、民進党都連の松原仁(昨夏の都知事選では一時自公と相乗りして増田寛也に乗ろうとした人間)は小池百合子への全面協力を申し出たが、小池百合子にすげなく拒絶された。

 小池は少し前には、「4島ならぬ4党」として、公明、民進、「かがやけ」(旧みんなの党系。過激な新自由主義者・音喜多駿が中心)、共産の各党の応援を当てにするような軽口を飛ばしていたが、「民進と手を組めば、小池改革は失速する」と指摘した東京新聞論説室の忠告を受け入れてか、民進党への態度を一変させた。まあ小池百合子ならずとも誰だって、民進党にすり寄られては票を減らすだけの逆効果しかないと計算するのは当然だ。

 しかし民進党の醜態は今に始まったものでもない。今回私がもっとも腹を立てたのは、区長選で現職の5選が決まった直後に共産党・小池晃が発した下記のTwitterだった。
https://twitter.com/koike_akira/status/828200072227598337

小池晃
@koike_akira

歴代の自公都政に対する、都民の深い怒りが示されました。
都議選本番へ。
石原、猪瀬、舛添都知事と正面から対決してきた17名の共産党都議団をもっと大きくしなければ!

3:14 - 2017年2月5日


 「石原、猪瀬、舛添都知事と正面から対決してきた17名の共産党都議団」って、「小池都知事」とは正面から対決してないのかよ、と突っ込みたくなった人間は私だけではあるまい。

 東京の共産党は小池晃ならぬ小池百合子一派の「補完勢力」かよ。そう思った。

 なお、東京の共産党に関しては、2003年から2009年までの3度の衆院選で東京11区(板橋区)から立候補したことのある現東京都議・徳留道信が、「いたばし区民タイムス」に寄せた年頭の挨拶で小池百合子を持ち上げまくっていたことも知った。板橋といえば、ナノ純銀除染のトンデモを批判した共産党区議が昨年11月に共産党を除籍された一件があった。当時除籍された松崎参(いたる)区議は小池百合子にすり寄るのではないか、筆坂秀世みたいに「右転落」するのではないか、等の「下衆の勘繰り」を共産党支持者から受けたことがあったが、何のことはない。「右転落」していたのは共産党そのものの方だった。松崎区議は、Twitterで福留道信の挨拶文を批判したことからもわかる通り、小池百合子に対して批判的であり続けている。

 今回の区議選で朝日新聞NHKの出口調査が報じられた。朝日によると、

 小池氏が、政党と関係なく幅広く支持されている状況も浮き彫りとなった。自民支持層の83%、民進支持層の86%、無党派層の85%などが「支持する」と回答。都議選で小池氏の地域政党に勝ってほしいかを聞いたところ、72%が「勝ってほしい」と答えた。

とのこと。またNHKによるとNHKの出口調査によりますと、

石川さんは自民党支持層の60%あまり、民進党支持層の60%あまり、公明党支持層の70%台後半、共産党支持層のおよそ70%の支持を得ています。

とのことだ。

 だから蓮舫や長島昭久や松原仁といった民進党右派(右派以外もだろうが)のみならず、共産党都議の徳留道信や、それどころか小池晃までもが小池百合子にすり寄るのかもしれないが、こんなにはっきりと彼らの末路が見えているのに、小池百合子にすり寄るという最悪の自滅の選択肢をなぜ彼らが自分から選ぶのかさっぱりわからない。

 このままでは、「野党共闘」も「新・新進党」に呑み込まれて(回収されて)一巻の終わりになりかねない。というより現状の延長線上には「一巻の終わり」以外の結果はあり得ない。「新・新進党」は間違いなく改憲政党になるから、安倍晋三最大の野望である改憲は実現してしまうに違いない。

 またぞろ「崩壊の時代」というフレーズを思い浮かべずにはいられない。「崩壊の時代」の大きな特徴として、個人には正気を保っている者もいるが、組織全体がおかしくなることが挙げられると思う。先の戦争中の日本ではあらゆる組織がそうなった。

 民進党はもちろん、共産党までもがそれに当てはまろうとしている。