前回の記事はそのさらに前の記事から3週間、つまり21日ぶりの更新だったが、今回もまた3週間空いてしまい、しかも昨日(19日)は「敬老の日」の祝日だったため、3週間プラス1日、つまり22日ぶりになった。何が言いたいかというと、前回更新したと書いたブログ開設以来最長のブログ更新のインターバルを、さらに1日更新してしまったということだ。もちろんブログの更新頻度が少ないことを威張っているわけではなく、忙しかったり記事を書く気力が起きなかったりすることが増えてしまったとぼやく今日この頃だ。
今回は民進党代表選で当選した蓮舫が、幹事長に野田佳彦を選んだ言語道断の人事を批判する記事にするつもりだった。しかし、民進党が幹事長人事以前のどうしようもない政党であることがわかってしまい、せっかくの3連休が怒りで埋め尽くされてしまい、折からの悪天候も相俟って疲労の回復にも何にもならなかったので、この記事でそのまとめをすることにした。それは、蓮舫の「『二重国籍』問題」をめぐる民進党やそのシンパたちの反応の件だ。
この件の言い出しっぺは八幡和郎(やわた・かずお)という元官僚であって、それを池田信夫(ノビー)が取り上げて『アゴラ』で拡散した。さらにそれを『夕刊フジ』や『産経新聞』が取り上げ、フジテレビを筆頭とするテレビのワイドショーでも取り上げられた。但し、ワイドショーにおける政治の話題では、目下なんといっても築地市場の移転延期に絡む「盛り土がなかった」件に集中しており、メインの話題にはなっていなかったようだ。ただ、幸いにして首都圏では視聴できない読売テレビの某極右番組は大きく取り上げたらしい。活字メディアでは極右紙である産経以外の新聞は軽く触れる程度だったし、『週刊文春』や『週刊新潮』でさえ大騒ぎしなかった。国政政党では、先月日本維新の会に名前を戻したらしい極右新自由主義の「ゆ」党が騒ぎ立てたが、自民党は二階俊博や細田博之が問題視しないと明言するなど、取り合う姿勢を見せていない。
そんなこともあって、マスメディアの世論調査を見ても、共同通信は蓮舫が自身の日本と台湾の「二重国籍」問題で説明が変わったことに対して「問題ではない」が66.5%だったと報じた。また、日本テレビは、設問がやや込み入っているが、「日本国籍を持っており問題ない」の30.4%と「そもそもいわゆる二重国籍自体を問題にすることはない」の31.7%を足すと62.1%であり、一方「国会議員がいわゆる二重国籍であることは問題だ」が14.6%、「当初の発言と食い違っていたことが問題だ」が15.5%だった。つまり、蓮舫の発言がぶれたことはともかく、「『二重国籍』問題」自体を重く見る人間は7人に1人程度だったことがわかる。
ところが民進党内には、この件を代表選で独走が喧伝される蓮舫を引きずり下ろす材料にしようとした浅はかな人間が少なからずいた。ネット情報を参照する限り、それを首謀した人間は2人いる。極右政治家として悪名高い松原仁と、「小沢一派」の松木謙公である。
このうち松原仁は論外の人間であり、今さら何を言うこともないが、後述のように周囲を巻き込んだ松木謙公は大問題だ。この男は2011年の菅内閣不信任案に賛成票を投じて当時の民主党を除名されたあと、その後の国政選挙(2012年衆院選)で日本未来の党ではなく新党大地公認で出馬して落選し、2013年参院選でも新党大地から比例代表で出馬して落選した。ところが2014年衆院選で維新の党公認で北海道2区から出馬し、選挙区では負けたが比例で復活しやがった。そして昨年の民主党と維新の党との合併で民進党に所属することになった。
前身の民主党が除名したこんなやつは、民進党は合流の際に加入を拒否して然るべきだったのではないかと私は思うが、民進党入りした松木は、民進党内小沢グループを取り仕切っていたのではないかと想像する。そして、今回の騒動で松原仁とつるんで「蓮舫代表代行の国籍問題について」なる怪文書を作成したらしい。「らしい」というのは松原と松木の筆になるという確証がつかめていないからだが、ネトウヨの巣窟『2ちゃんねる』を覗いてみたら「松原と松木は漢(おとこ)だ」などとネトウヨに賞賛されていたから、松木が松原とともに首謀者格であろうとの心証を持っている。
実際、ネットで確認できる怪文書の画像を見ると、石関貴史、木内孝胤、小宮山泰子、鈴木克昌、初鹿明博、それに首謀者と疑われる松木謙公の6人の「小沢系」議員が名を連ねている。このうち木内と初鹿は「維新系」議員とされることもあるようだが、彼らは2014年の衆院選で、生活の党からの出馬では当選が覚束ないとして、小沢一郎の「親心」で維新に引き取ってもらった連中だから、私は「小沢系」とみなしている。つまり、「小沢一派」は極右政治家の松原仁と手を組んだということだ。
さらに嘆かわしいのは、この怪文書に元社民党の阿部知子が名を連ねたことだ。さらにいえば、「菅直人も小沢一郎も応援する」としていたさる「リベラル」のブログも、この言語道断のレイシズム的妄動の非を鳴らすことすらなく、蓮舫が野田佳彦を幹事長に選んだことのみを批判して「民進党の応援を止めたくなった」と書いたり、蓮舫の発言が二転三転することだけを批判するなどの態度をとった。さらに同ブログは、前原誠司が小沢グループの支援を受けて代表選に出馬したことに関して、前原誠司のみを強く批判して、前原を支援した小沢グループを批判することを避けた。
私は阿部知子や「リベラル」ブロガー氏自身がレイシストであるとは思わないが、レイシストに加担したも同然だと思った。というよりブロガー氏の場合は「同然」止まりで済むが、阿部知子ははっきりレイシストに加担したと断じ、これを強く非難せざるを得ない。「リベラル」の頽廃はここまできたかと、私は3連休の間中怒り狂っていたのだった。
それにしても「小沢信者」や彼らに迎合した小沢系国会議員らの罪もどうしようもなく重い。ようやくネットでも、少し前まで小沢一郎を応援していたとする人たち自身が、小沢やその取り巻きや「小沢信者」を批判するTwitterを発信するようになったのを目撃した。ああ、やっと「小沢信者」の「終わりの始まり」を見ることはできたな、と少し安堵したが、その時が来るのがあまりにも遅すぎた。
蓮舫が幹事長に起用した、私が「経済極右」の人士とみなしている野田佳彦らの問題点については、次回以降に機会があれば書こうと思う。
今回は民進党代表選で当選した蓮舫が、幹事長に野田佳彦を選んだ言語道断の人事を批判する記事にするつもりだった。しかし、民進党が幹事長人事以前のどうしようもない政党であることがわかってしまい、せっかくの3連休が怒りで埋め尽くされてしまい、折からの悪天候も相俟って疲労の回復にも何にもならなかったので、この記事でそのまとめをすることにした。それは、蓮舫の「『二重国籍』問題」をめぐる民進党やそのシンパたちの反応の件だ。
この件の言い出しっぺは八幡和郎(やわた・かずお)という元官僚であって、それを池田信夫(ノビー)が取り上げて『アゴラ』で拡散した。さらにそれを『夕刊フジ』や『産経新聞』が取り上げ、フジテレビを筆頭とするテレビのワイドショーでも取り上げられた。但し、ワイドショーにおける政治の話題では、目下なんといっても築地市場の移転延期に絡む「盛り土がなかった」件に集中しており、メインの話題にはなっていなかったようだ。ただ、幸いにして首都圏では視聴できない読売テレビの某極右番組は大きく取り上げたらしい。活字メディアでは極右紙である産経以外の新聞は軽く触れる程度だったし、『週刊文春』や『週刊新潮』でさえ大騒ぎしなかった。国政政党では、先月日本維新の会に名前を戻したらしい極右新自由主義の「ゆ」党が騒ぎ立てたが、自民党は二階俊博や細田博之が問題視しないと明言するなど、取り合う姿勢を見せていない。
そんなこともあって、マスメディアの世論調査を見ても、共同通信は蓮舫が自身の日本と台湾の「二重国籍」問題で説明が変わったことに対して「問題ではない」が66.5%だったと報じた。また、日本テレビは、設問がやや込み入っているが、「日本国籍を持っており問題ない」の30.4%と「そもそもいわゆる二重国籍自体を問題にすることはない」の31.7%を足すと62.1%であり、一方「国会議員がいわゆる二重国籍であることは問題だ」が14.6%、「当初の発言と食い違っていたことが問題だ」が15.5%だった。つまり、蓮舫の発言がぶれたことはともかく、「『二重国籍』問題」自体を重く見る人間は7人に1人程度だったことがわかる。
ところが民進党内には、この件を代表選で独走が喧伝される蓮舫を引きずり下ろす材料にしようとした浅はかな人間が少なからずいた。ネット情報を参照する限り、それを首謀した人間は2人いる。極右政治家として悪名高い松原仁と、「小沢一派」の松木謙公である。
このうち松原仁は論外の人間であり、今さら何を言うこともないが、後述のように周囲を巻き込んだ松木謙公は大問題だ。この男は2011年の菅内閣不信任案に賛成票を投じて当時の民主党を除名されたあと、その後の国政選挙(2012年衆院選)で日本未来の党ではなく新党大地公認で出馬して落選し、2013年参院選でも新党大地から比例代表で出馬して落選した。ところが2014年衆院選で維新の党公認で北海道2区から出馬し、選挙区では負けたが比例で復活しやがった。そして昨年の民主党と維新の党との合併で民進党に所属することになった。
前身の民主党が除名したこんなやつは、民進党は合流の際に加入を拒否して然るべきだったのではないかと私は思うが、民進党入りした松木は、民進党内小沢グループを取り仕切っていたのではないかと想像する。そして、今回の騒動で松原仁とつるんで「蓮舫代表代行の国籍問題について」なる怪文書を作成したらしい。「らしい」というのは松原と松木の筆になるという確証がつかめていないからだが、ネトウヨの巣窟『2ちゃんねる』を覗いてみたら「松原と松木は漢(おとこ)だ」などとネトウヨに賞賛されていたから、松木が松原とともに首謀者格であろうとの心証を持っている。
実際、ネットで確認できる怪文書の画像を見ると、石関貴史、木内孝胤、小宮山泰子、鈴木克昌、初鹿明博、それに首謀者と疑われる松木謙公の6人の「小沢系」議員が名を連ねている。このうち木内と初鹿は「維新系」議員とされることもあるようだが、彼らは2014年の衆院選で、生活の党からの出馬では当選が覚束ないとして、小沢一郎の「親心」で維新に引き取ってもらった連中だから、私は「小沢系」とみなしている。つまり、「小沢一派」は極右政治家の松原仁と手を組んだということだ。
さらに嘆かわしいのは、この怪文書に元社民党の阿部知子が名を連ねたことだ。さらにいえば、「菅直人も小沢一郎も応援する」としていたさる「リベラル」のブログも、この言語道断のレイシズム的妄動の非を鳴らすことすらなく、蓮舫が野田佳彦を幹事長に選んだことのみを批判して「民進党の応援を止めたくなった」と書いたり、蓮舫の発言が二転三転することだけを批判するなどの態度をとった。さらに同ブログは、前原誠司が小沢グループの支援を受けて代表選に出馬したことに関して、前原誠司のみを強く批判して、前原を支援した小沢グループを批判することを避けた。
私は阿部知子や「リベラル」ブロガー氏自身がレイシストであるとは思わないが、レイシストに加担したも同然だと思った。というよりブロガー氏の場合は「同然」止まりで済むが、阿部知子ははっきりレイシストに加担したと断じ、これを強く非難せざるを得ない。「リベラル」の頽廃はここまできたかと、私は3連休の間中怒り狂っていたのだった。
それにしても「小沢信者」や彼らに迎合した小沢系国会議員らの罪もどうしようもなく重い。ようやくネットでも、少し前まで小沢一郎を応援していたとする人たち自身が、小沢やその取り巻きや「小沢信者」を批判するTwitterを発信するようになったのを目撃した。ああ、やっと「小沢信者」の「終わりの始まり」を見ることはできたな、と少し安堵したが、その時が来るのがあまりにも遅すぎた。
蓮舫が幹事長に起用した、私が「経済極右」の人士とみなしている野田佳彦らの問題点については、次回以降に機会があれば書こうと思う。
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