麻生太郎の「ナチスの手口を学んだらどうか」という発言が物議を醸している。この件に関して、昨日(4日)、『kojitakenの日記』に「麻生太郎の『ナチス発言』に見られる『建前』と『本音』」と題した記事を書いた。最初は今日の当ブログの記事にしようと考えていたが、気が変わって『日記』の方に出した。
要旨は建前としてはナチスを否認する立場に立っているはずの麻生太郎の本音が表れたというもので、同様の論考は記事からリンクして言及した2件のブログ記事をはじめとして多数あると思う。
今回、朝日や毎日などの新聞の初動が遅れ、海外(中韓や欧米)が騒ぎ始めてからやっと麻生太郎を追及する記事を書くようになったことが批判されている。新聞記者にしてみれば、「ナチスを否認している麻生さんが言い間違えただけだから」と考えて、発言の問題になった部分を省いた上で論評抜きの短い記事にしたり(朝日)、そもそも発言の翌日には報道しなかったり(毎日)したものであろう。記者たちの気持ちはわからないではないが、朝日・毎日とも後手に回った印象の悪さは否めない。
実際、麻生太郎は総理大臣時代の2008年に、民主党をナチスにたとえて批判する発言をしている(下記URL)。以下引用する。
http://www.afpbb.com/article/politics/2501065/3187903
改めてこの件を報じた記事を読み返して思うことは、「歴史を見れば政権与党から民心が離れた結果、ナチスのような政党が政権を取った例もある」という麻生の指摘にずばり当てはまるのが、安倍晋三を総裁に戴く自民党が圧勝した昨年の衆議院選挙にほかならないということだ。
かつての自民党政権は、岸信介が1960年に退陣して以降、2000年に森喜朗が密室の不明朗な選出過程を経て総理大臣になるまでの40年間で、保守傍流に政権を明け渡したことはわずかに福田赳夫(1976〜78年)と中曽根康弘(1982〜87年)の2度を数えるだけだった。しかし自民党は近年急速に右傾化し、小泉純一郎や安倍晋三など、本来絶対に総理大臣にしてはならなかった人間に長期政権を担わせた。2人の中でも特に論外な安倍晋三は、最初は1年で総理大臣の座を追われたが、しぶとく復活して2度目の今回は長期政権になる恐れが強い。
そんな中、「保守本流」の出である麻生太郎も極右の本音を抱いている。政敵をナチスにたとえたり、ナチスの「手口」などとネガティブな言葉遣いをするあたりが、「保守本流」の出である麻生の「建前」であろうが、『kojitakenの日記』で見たように、ナチスを容認し、そのやり方を学べというのが麻生の「本音」なのである。
さて、長くなるのでいったんブレイクを入れる。後半は小沢一郎とその支持者たちへの批判なので、「またか」と思われる方は読まない方が賢明かもしれない(笑)
要旨は建前としてはナチスを否認する立場に立っているはずの麻生太郎の本音が表れたというもので、同様の論考は記事からリンクして言及した2件のブログ記事をはじめとして多数あると思う。
今回、朝日や毎日などの新聞の初動が遅れ、海外(中韓や欧米)が騒ぎ始めてからやっと麻生太郎を追及する記事を書くようになったことが批判されている。新聞記者にしてみれば、「ナチスを否認している麻生さんが言い間違えただけだから」と考えて、発言の問題になった部分を省いた上で論評抜きの短い記事にしたり(朝日)、そもそも発言の翌日には報道しなかったり(毎日)したものであろう。記者たちの気持ちはわからないではないが、朝日・毎日とも後手に回った印象の悪さは否めない。
実際、麻生太郎は総理大臣時代の2008年に、民主党をナチスにたとえて批判する発言をしている(下記URL)。以下引用する。
http://www.afpbb.com/article/politics/2501065/3187903
麻生氏の民主党ナチス発言、鳩山氏「看過できない」
【8月5日 AFP】自民党の麻生太郎(Taro Aso)幹事長が4日、民主党をナチス(Nazis)に例えたと受け取れる発言をしたことに対し、同党の鳩山由紀夫(Yukio Hatoyama)幹事長は、党として麻生氏に謝罪を求める方針を明らかにした。
日本経済新聞によると、麻生氏は前日、民主党の江田五月(Satsuki Eda)参院議長に就任のあいさつをした際、「歴史を見れば政権与党から民心が離れた結果、ナチスのような政党が政権を取った例もある」と述べたという。
ときに舌禍で知られる麻生氏だが、ほかの報道によると「ドイツでもナチスにいっぺん(政権を)やらせてみようと選んで、ああなった」とも述べた。
5日、記者会見した麻生氏は「民主党をナチスに例えたわけではない」と述べ、民主党が第1党を占める参院で、審議が行き詰まる状況を批判したのだと釈明した。
しかし鳩山民主党幹事長は、「許し難い暴言。民主党と国民を冒涜(ぼうとく)している」と反発、「看過できる問題ではない。党として謝罪を求めたい」と述べた。(c)AFP
(AFP BBニュース 2008年08月05日 21:50)
改めてこの件を報じた記事を読み返して思うことは、「歴史を見れば政権与党から民心が離れた結果、ナチスのような政党が政権を取った例もある」という麻生の指摘にずばり当てはまるのが、安倍晋三を総裁に戴く自民党が圧勝した昨年の衆議院選挙にほかならないということだ。
かつての自民党政権は、岸信介が1960年に退陣して以降、2000年に森喜朗が密室の不明朗な選出過程を経て総理大臣になるまでの40年間で、保守傍流に政権を明け渡したことはわずかに福田赳夫(1976〜78年)と中曽根康弘(1982〜87年)の2度を数えるだけだった。しかし自民党は近年急速に右傾化し、小泉純一郎や安倍晋三など、本来絶対に総理大臣にしてはならなかった人間に長期政権を担わせた。2人の中でも特に論外な安倍晋三は、最初は1年で総理大臣の座を追われたが、しぶとく復活して2度目の今回は長期政権になる恐れが強い。
そんな中、「保守本流」の出である麻生太郎も極右の本音を抱いている。政敵をナチスにたとえたり、ナチスの「手口」などとネガティブな言葉遣いをするあたりが、「保守本流」の出である麻生の「建前」であろうが、『kojitakenの日記』で見たように、ナチスを容認し、そのやり方を学べというのが麻生の「本音」なのである。
さて、長くなるのでいったんブレイクを入れる。後半は小沢一郎とその支持者たちへの批判なので、「またか」と思われる方は読まない方が賢明かもしれない(笑)
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