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きまぐれな日々

福田首相の辞任に伴って行われる自民党総裁選では、本命・麻生太郎の対抗馬に注目が集まっているが、その報道ぶりに各紙の思惑が見え隠れする。読売新聞あたりは、旧保守の思惑に従って紙面作りをしているように見える。

一方、信じられないまでに新自由主義(ネオリベ)の機関紙と化しているのが朝日新聞だ。

今朝の紙面(大阪本社発行統合版)を見ると、1面トップが「小池氏 出馬へ意欲」であり、第2社会面には「「急浮上 小池氏どう見る」と題された記事が掲載されている。2面の「時時刻刻 麻生氏の対抗 探せ」では、「改革派から誰か立てなきゃ」、「中川秀氏 候補選び奔走」、「小池氏 チルドレンに足場」などと、ネオリベ陣営から見た見出しのオンパレードだ。「上げ潮派」という俗称ではなく、「改革派」という呼称を用いるのは、暗にカイカクを唱えないものは「守旧派」(あるいは「抵抗勢力」)とみなすという、コイズミの論理の復活のようにも見える。実に気分の悪い紙面である。

ところが、共同通信の報じるところによると、その小池百合子は推薦人集めが難航しているようだ。
http://www.47news.jp/CN/200809/CN2008090301000555.html

「総裁選、小池氏の推薦人集め難航 石原氏らも模索」と題されたこの記事は、石原伸晃の擁立の可能性にも言及しているが、

待望論のある小池百合子元防衛相、石原伸晃元政調会長とも現時点で立候補に必要な20人の推薦人を確保できていないもようだ。

と指摘しており、ネオリベ陣営が推薦人の確保さえもままならず、戦いの土俵にも上がれず惨敗する可能性も出てきた。

昨夜のテレビ朝日「報道ステーション」は、石原伸晃擁立の可能性について報じていて、古賀誠、山崎拓、加藤紘一の三氏の会談では、石原擁立について話し合われたのではないか、と推測し、一部自民党関係者の声として、古賀が石原支持に踏み切れば、麻生に勝てるという見方を紹介した。

朝日本紙は小池百合子、テレビ朝日は石原伸晃というわけか、朝日はどこまでもネオリベが大好きなのだなあと呆れ返ってしまったが、古賀や山崎(石原伸晃は山崎派所属)はどうかわからないが、加藤紘一が石原伸晃を支持するとはとても思えない。

加藤は、昨年8月末の安倍改造内閣発足に伴って、石原伸晃が自民党政調会長に就任した際、石原を厳しく批判するコメントをした。
http://www.sankei.co.jp/seiji/seikyoku/070827/skk070827008.htm

上記URLの産経新聞記事は、リンクが切れているが、下記のような内容だった。

 自民党の加藤紘一元幹事長は27日午前、石原伸晃氏の政調会長起用に対し
「的確な人事だったか疑問が残るし、石原氏にも酷な仕事になっていく気がする」
との見方を示した。党本部で記者団に語った。
 加藤氏は石原氏について「極めて都会的、市場原理(至上主義)的に見られている。そこをどう克服するかということだ」と、地方や弱者に配慮した政策実行が課題になるとの認識を強調。その上で「ほかのポジションで働いてもらった方が、伸び伸びできたと思う」と述べた。

 新三役人事などに関しては「まだまだ(安倍晋三首相に)非常に近い人たちでやっているというイメージはぬぐい去られていない」と指摘した。

(産経新聞 2007年8月27日)


リベラルに近い旧保守の加藤と、小泉内閣や安倍内閣で重用された新自由主義者の石原が合うはずもない。毎日新聞は、

 石原氏は「高いハードルがある。私はグループのリーダーではなく、推薦人を集めて政策を作るまでにはきていない」と、属する山崎派の壁を口にする。

 同派会長の山崎拓前副総裁は、古賀誠選対委員長、加藤紘一元幹事長と会談した。「新YKK」と呼ばれる3人で、昨年の総裁選では福田総裁誕生に一役買った。麻生嫌いといわれた3人だが、今回は思惑が複雑に交差する。古賀派は総裁選に立候補経験のある谷垣禎一国土交通相も抱えており、3人で容易に方向性を出すことはできない。

と報じている。これを読むと、古賀誠も、石原支持を打ち出す可能性は低いように思われる。いま放送中のNHKテレビのニュースも、石原を推しているが、石原は旧保守の壁に阻まれるのではないかと当ブログでは予想している。

小池百合子も石原伸晃もダメだとなると、新自由主義陣営は土俵に上がることもできない惨敗ということになる。ネオリベ陣営を束ねるリーダーである中川秀直が立つという見方をする人もいるが、中川が麻生に惨敗すれば(出馬すればそうなるだろう)、ネオリベ陣営は再起不能の大ダメージを受ける。そうでなくても、次の総選挙ではコイズミチルドレンは枕を並べて討ち死にだ。そんな人たちに担がれて、万一自民党の総裁になったところで、総選挙を終えると、担いだ人たちがきれいさっぱり消え失せるという喜劇が起きる。森喜朗が、中川秀直の動きに「苦言」を呈して、動きを抑えようとするのも当然だろう。

結局、ネオリベ陣営は打つ手なしの惨敗に追い込まれ、「偽装CHANGE」勢力の脅威などどこにもなかったことが証明されるのではなかろうか。

一部から出馬を待望する声もあった野田聖子は不出馬を表明し、どうやら麻生太郎を支持するつもりらしい。与謝野馨の出馬も取り沙汰されているが、仮に出馬しても、「増税派」から一定の支持を得るものの麻生太郎に惨敗することは避けられない。これは、与謝野馨ではなく谷垣禎一が出馬した場合も同じだ。

民主党など野党から見ても、本当に手強いのは麻生太郎ら積極財政派だ。うっかり、「バラマキ」なるキーワードを用いて、新自由主義的スタンスから麻生を攻めようものなら、コイズミ?安倍の頃とは自民党と民主党の立場が入れ替わることになり、「結局自民党も民主党も同じじゃないか」と有権者に思われ、自公政権が存続する可能性が浮上する。

そうではなくて、同じ財政出動をするにしても、麻生のように大企業が潤う方向ではなく、多くの国民の生活に資するような方向性を打ち出すとか、社会保障を充実させるとか、「地球温暖化陰謀論」を論拠とするCO2排出削減の努力放棄でも、原子力発電推進でもない、再生可能エネルギー技術の開発推進を強く打ち出すなどの、自公政権にはできない政策をアピールする必要がある。

当ブログとしては、特に最後の「再生可能エネルギー技術の開発推進」を強く訴えたい。政局ニュースさえ続いていなければ、「毎日新聞叩きに反対する」キャンペーンとともに、ブログの目玉にしたいとさえ思っているのだが、なかなかそれがままらない状態であるのが残念だ。

願わくば、新総裁に就任するであろう麻生太郎が、臨時国会冒頭での解散などという挙に出ず、早くとも解散を年末くらいまで遅らせてくれればよいのだが、果たしてどうなることやら。


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