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きまぐれな日々

今日で7月は終わりだが、今月当ブログへの来訪者で比較的目立ったのは、検索語「永田寿康」によるアクセスだった。「永田寿康 現在」や「永田寿康 その後」という複合語による検索が多かった。また、日付では7月18日に集中しており、この日だけで、「永田寿康 現在」で71件、「永田寿康」で48件、「永田寿康 その後」で34件、その他3件を合わせて、「永田寿康」を含む検索語で計156件のアクセスがあった。

永田元議員の「偽メール事件」当時はまだブログを開設していなかったが、昨年7月14日、永田について触れた記事「東大卒官僚あがり政治家の目を覆う劣化ぶり」を公開した。この記事に「永田寿康」というタグをつけたが、同じタグをつけた他の2つのエントリと一緒にネット検索で引っかかるようだ。
http://caprice.blog63.fc2.com/?tag=%b1%ca%c5%c4%bc%f7%b9%af

なぜ今月、それも特に7月18日に検索語「永田寿康」経由のアクセスが急増したかというと、この日、永田元議員が「国政報告会で創価学会の名誉を傷つけた」として千葉区検に略式起訴されたからだ。

以下、これを報じる毎日新聞記事より。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080719ddm041040167000c.html

名誉棄損:永田元衆院議員を略式起訴??千葉区検

 千葉区検は18日、民主党の永田寿康元衆院議員(38)が議員在職中の05年8月に開いた国政報告会で「創価学会が不正な選挙活動をした」などと虚偽の発言をしたとして名誉棄損罪で略式起訴し、罰金30万円を請求した。

 起訴状によると、永田元議員は05年8月28日、千葉県習志野市で開かれた自身の選挙区である党県第2区総支部の国政報告会で「過去3回の東京都議選で創価学会は都外の学会員の住民票を都内に不正に移し、公明党候補を当選させ、都から宗教団体の認可をもらおうとした」などと発言し、同学会の名誉を傷つけた。千葉県警が任意で事情聴取し、6月4日に書類送検していた。【寺田剛】

毎日新聞 2008年7月19日 東京朝刊


この起訴について、JanJanのさとうしゅういち記者は、

 誰であれ、どの団体であれ、公に政治活動をすればそのことに対して批判なり論評を、他勢力や有権者から受けるのは当然のことです。その程度の覚悟もなくて政治をやるなと申し上げたい。この程度のことで、永田さんが起訴されるような状況が、さらにエスカレートすれば、うかうか政治活動ができないではないですか?今度は政策論争すら難しくなりかねません。

と批判している(下記URL参照)。
http://www.news.janjan.jp/government/0807/0807192392/1.php

私は、これなど創価学会と公明党の強権的体質がむき出しになった象徴的な一件で、今後の新政権の枠組には断じて公明党を入れるべきではないと考える。以前にも書いたが、公明党と組むと必ず組織が腐る。社公合意(1980年)の社会党しかり、新進党しかり、そして現在の自民党しかり。

『サンデー毎日』(8月10日号)が、「公明党は総選挙で与党が敗北したら連立を解消して、民主党と組む」として自民党を脅していると報じている。消費税増税派の与謝野馨が急に消費税増税に不熱心になったのはそのせいだろうと同誌は読んでいる。

一方で、自公では過半数を取れるか怪しく、仮に過半数を確保できても参院の少数与党が続くことに頭を痛める自民党の中には、相変わらず民主党との大連立を模索する動きがあると読む人もいる。

これらはいずれもありうる話だ。公明党も自民党も、なんとしてでも権力にしがみつきたい。両者とも民主党に接近しようとするのは当然の成り行きだろう。

しかし、自民党と公明党には、コイズミ、安倍、福田と7年半も続いて、日本の社会をぶっ壊した新自由主義政治の責任をとってもらわなければならない。戦犯を政権に残して、日本の再建などできるはずがない。民主党は現与党の一部と組もうなどとせず、社民党や国民新党との連立の構想をあくまで守ってほしい。場合によっては、「民共合作」もありだろう。現在、格差や貧困の問題にもっとも熱心に取り組んでいるのは共産党であり、それと比較すると社民党は硬直した「9条命」の旧来左翼が多く、支持率急増がいわれる共産党と比較して党勢が伸び悩んでいる。

一番いけないのは、民主党が極右と組むことである。ここでは、当ブログがしつこくしつこく書く、平沼赳夫一派を念頭においている。

今後、アメリカは間違いなく極東から手を引く。極東に力を割く余裕はアメリカにはもはやないからだ。同じ「従米」といってもコイズミと安倍晋三には大きな違いがあって、コイズミはアメリカの望む「グローバリズム」を日本に導入しようとしたが、安倍はアメリカに寄生して日本を軍事大国にしたがった。アメリカにとってはコイズミは望ましかったが、安倍は疎ましかったのだ。だから安倍は、従軍慰安婦問題でアメリカに揚げ足をとられ、ブッシュに謝罪させられる羽目に陥ったあげく、参院選前に松岡元農水相の自殺と「消えた年金」問題のダブルパンチを食らって選挙に惨敗し、政権の座を追われた。

コイズミによって自民党をたたき出された平沼一派は、だから自民党を離れたあとは急速に反米色を強めている。そして、今後安倍晋三が政界の表舞台に復帰することがあるとしたら、安倍は「反米右翼」政治家に変貌しているのではないかと当ブログは予想している。

新自由主義への批判が、反米の風潮につながるのは当然ではある。中曽根康弘以来の新自由主義政策は、イギリスやアメリカのやりかたに倣ったものだったし、90年代以降、アメリカが日本にグローバリズムを押しつけ、経済戦争で優位に立ったことは確かだと私も思う。

しかし一面、コイズミを熱狂的に支持したのはほかならぬ日本人自身なのだ。日本人は、水から、いや自らの手で郵政選挙でコイズミ自民党を選び取り、自国をぶっ壊したのだ。アメリカ憎しに走るより、まず自らを省みなければならない。

「反米右翼」のもっとも危険な点は、彼らが同時に「反中」「反韓」「反北朝鮮」も唱えていることだ。「反米」とか「反中」などというより、「排外主義」なのだ。排外主義では国際政治でつま弾きにされるだけだ。それこそ、「いつか来た道」ではないか。

もう一つ、どういうわけか「反米右翼」は陰謀論や疑似科学との親和性がやたらと高い。極右ブログの中には、独立党やリチャード・コシミズのブログにリンクを張っているところもある。そして、これは別のブログだが、「右も左もない、オレは下や」と言いながら、平沼赳夫の一の子分である城内実を応援している。私の目には、これは欺瞞そのものの態度に映る。

とにかく、当ブログは新自由主義に反対でさえあればどんな勢力もウェルカム、という態度はとらず、「排外主義」勢力に対しては断固として批判的なスタンスをとることを宣言しておく。以前から当ブログ管理人を苛立たせていた「ねこ」なる人物のコメントも、一昨日のエントリにいただいたものから承認しないことにした。当ブログ管理人の権限によって、排外主義的な主張に対する言論弾圧を実施する次第なので、今後「ねこ」氏には当ブログにコメントをされないようお願いする。この警告にもかかわらずコメントした場合、アクセス制限をかけるのでご承知おき願いたい。

「反貧困」と「平和外交」の二本柱で一致した勢力によって次期政権が形成されるべきだと当ブログは考える。宗教政党や「排外主義」勢力は、次期政権から締め出されなければならない。


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