最初は、さとうしゅういちさんのブログ 『広島瀬戸内新聞ニュース』 から、「参院選「自民党KO負け」1周年---「自分はどうしたいか」押し出し、汗を流そう!」という長いタイトルの記事(下記URL)。
http://hiroseto.exblog.jp/8386125/
さとうさんは私よりはるかに若く、雨宮処凛や赤木智弘と同世代とのことだが、ブログのほかJanJanで健筆をふるわれる一方、リアルの政治にもかかわりを持たれている方で、その精力的な活動ぶりに対し、日ごろから尊敬の念を抱いている。
さとうさんは、野党の政治家に対して、
と訴え、野党の支持者に対しては、野党が政権をとるとして、何をしたいのか?そこをはっきりさせ、汗を流すことです。
と訴える。わたしたちは、自民批判だけでは済まされず、もはや新しい時代を切り開く旗を掲げなければいけない。
そして、大衆運動はいまこそ、正しい提言を政治家に行い、野党を励ましていかねばならないのです。
という主張には、日ごろから民主党と極右勢力の提携に否定的な当ブログは心から同意するし、世界情勢では、やはりアメリカの勢力の後退は覆いがたい。そういうなかで、アメリカへの従属からの脱却は当然です。しかし、勢い余って排外主義になってもいけないのです。
という主張には拍手喝采した。エネルギーと食料。これが人々の不安要因の一つです。
金融問題、外交政策、地域経済活性化とつながってきます。これらを統合的にしたビジョンを示さねばなりません。
例えばドイツのように地域の人々が生産したクリーンなエネルギーを電力会社が買取り、環境と地域経済活性化を両立させるような道を希望の光として示さねばなりません。道路や原発からクリーンエネルギーが地域活性化の目玉になるのです。
もう一つの重要な問題は、まさに貧困問題です。
これも労働政策と社会保障政策、地域経済政策が切り離せません。
社会全体でセーフティーネットを整備しなければ、大手企業正社員などとそれ以外で格差がひろがります。
そして、上記を満たすような政治改革・行財政改革を構想せねばなりません。これらは自民党には絶対できません。
本当の意味での国民主権にするための改革が必要です。
地域のお金が地域の人々に帰るような、財政システム、行政改革が必要です。
そのためにはどうすればよいか?
東京のコンサルタントやゼネコンが儲かる政治から、地元の人が教育や福祉へのサービスに従事するような政治にすればよいのです。
エネルギーと食糧の問題、それと貧困問題と取り組め、という主張は、以前から反新自由主義を掲げ、最近、遅まきながら環境・エネルギー問題を取り上げ始めた当ブログ管理人としては、わが意を得たり、の思いだ。特に、「道路や原発からクリーンエネルギーが地域活性化の目玉になるのです」というくだりは、スローガンに使えそうだ。
を野党連合のスローガンにすれば、サヨクブログの間で「地球温暖化陰謀論」のような妄論が流行することもなくなるだろう(笑)。クリーンエネルギーの技術開発や普及は、市場任せでは進まず、公的資金の投入が必要だ。いままで道路や原発の建設に使われてきた税金の使い道を、クリーンエネルギーに振り向ける。これは、確かに利権まみれの自民党には絶対にできない政治だ。道路・原発からクリーンエネルギーへ
さとうさんは、「?.政治改革???クリーンな政治で市民のための改革を 総選挙への政策提言(2)」と題したエントリ(下記URL)
http://hiroseto.exblog.jp/8320713/
で、選挙制度の改革も提言されている。
という主張だ。当ブログは昨年、小選挙区比例代表併用制に改めるべきだ、と主張したことがあるが、それよりさとうさんの言われる中選挙区比例代表制の方がなお良い。衆議院の 小選挙区比例代表並立制を改め、中選挙区比例代表併用制に改めることを提案します。 中選挙区は、都道府県か、旧藩程度の範囲に設定し地域代表を選び、比例代表で国全体の代表を選びます。
しかし、現在民主党は、さとうさんの提言とは逆に、小選挙区制の比重をさらに高める政策を打ち出している。私はこれには絶対反対で、民主党がこの政策を取り下げない限り民主党を支持しないし、選挙においては比例区では「民主党」とは書かない。昨年の参院選でも、選挙区では民主党候補に投票したが、比例区は民主党には入れなかった。
ともすれば新自由主義に引っ張られがちな民主党を暴走させないためには、社民党や国民新党の勢力が絶対に必要なのだ。小政党取り潰しの方向性を持つ比例区削減を民主党にさせない圧力を、野党支持者はかけ続ける必要がある。日本に二大政党制を根づかせる必要など何もない。
さて、環境・エネルギー問題については、多くの方から参考になるコメントいただいた。ご紹介いただいた資料の大部分は未読なので、参照させていただきたいと思う。コメントいただいた皆さまには心から感謝の意を表明したい。
ここでは、『フンニャロメ日記』に公開された、「日経新聞論説による温暖化懐疑論批判と安田至による検証」という力のこもったエントリ(下記URL)を紹介したい。
http://funnyarome.blog82.fc2.com/blog-entry-215.html
日経新聞に塩谷喜雄論説委員が書いた「反論まで周回遅れ 温暖化巡る日本社会の不思議」という記事と、これについて安井至・東京大学名誉教授が書いた「IPCCは温暖化を断言したのか」という記事を紹介した長文のエントリで、読み応えがある。池田信夫氏に対する批判も痛快だが、
というくだりには思わず手を叩いた。安井は現在のような温暖化懐疑論が勢いを得たのは武田邦彦の『偽善エコロジー』がバカ売れしたせいで、この手の本がどんどん出るようになったためだとしている。つまり、ひとつヒットが出ると二匹目、三匹目のドジョウを狙う軽薄なマスコミが今日の温暖懐疑論ないしは陰謀論を醸成したというわけだ。
とのことだが、これこそ産業界が大々的に「地球温暖化否定論」や「地球温暖化陰謀論」を広めたい動機だ。それを、よりにもよって「リベラル・左派」を標榜するブログが大々的に宣伝する愚かさ。なんたる喜劇だろうか。安井はさらに日本産業界の問題点も挙げている。現状で利益を上げているのだから、今さら温暖化対策などしたくないという心理。
‥‥そんなワケで、今後も当ブログは「地球温暖化陰謀論」と闘い続けるつもりの今日この頃なのである。
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