洞爺湖サミットで、福田首相はまずまずの評価を得たようだが、支持率回復にはつながらなかった。
それもそうだろうな、と思う。ブログをやっていてさまざまな話題を取り上げていると、話題によってアクセス数やコメント・トラックバック、それに「拍手」や「はてなブックマーク」の数が変わる。
環境問題を取り上げたエントリは概ね反応が少なかった。読者の関心が低いことがうかがわれる。だから、福田内閣の支持率がサミット前後でほとんど変わらなかったことには、さもありなんという感じだ。
このように、「最後の自民党政権」ともいわれる福田内閣の支持率は低空飛行を続けているのだが、それにもかかわらず、「リベ平(リベラル・平和系)ブログに風が吹いていない」という声が聞かれる。多くのブログでは、アクセス数が減少傾向にあるようだ。
当ブログも例外ではない。5月と6月はいずれも前の月よりアクセス数が減少したが、2か月連続で前月よりアクセス数が減ったのはブログ開設以来初めてだ。しかも、7月に入ってもアクセス数減少傾向は続いており、3か月連続の減少になる可能性もある。
4月から5月にかけては、映画『靖国 YASUKUNI』に稲田朋美が圧力をかけた件があり、一般公開が憲法記念日にずれ込み、大きな話題となった。実は当ブログ管理人は連休を利用して上京し、一般公開初日にこの映画を見たのだった(映画評は5月19日付と5月20日付で公開)。
4月末には衆院の山口2区補選があり、当初民主党の平岡秀夫の苦戦がいわれていたが、4月15日から運用が開始された後期高齢者医療制度が自民党を直撃し、補選は平岡氏の圧勝に終わった。
この頃が、リベラル・左派系ブログに追い風が吹いていた時期だ。その後はむしろ逆風が吹いている。
アメリカが北朝鮮のテロ支援国家指定解除を打ち出すと、これに反発する右翼の声が目立つようになり、リベラル・左派系とされる人たちの中にもこれに同調する人たちが少なくない。加藤紘一の発言が袋叩きにされ、加藤が釈明を余儀なくされたりもした。
民主党の支持率も、じわじわと下がっている。暫定税率の問題も、ブログでは不人気な話題だった。もともと当ブログは民主党がこの問題にご執心だったことを好まず、あまりこの件を取り上げなかったが、たまに取り上げても反応は鈍かった。この問題を熱心に扱っていたブロガーも、この件はあまりアクセスを集めないと言っていた。
ブログにアクセスを集めたのは、先にも書いたが後期高齢者医療制度であり、映画『靖国』問題だった。国民は、経済政策においては社会保障の充実を求め、政治思想的にも平和を求める傾向が強まってきているように思う。つまり、本来なら「リベラル・左派」にもっと風が吹いてもおかしくない状況なのだ。
しかし、現状は必ずしもそうではない。それは、野党第一党である民主党が徐々に右を向き始めていることと関係はないのか。そんな疑念が頭をもたげる。
たとえば、『日本がアブナイ!』は、加藤紘一が民主党の政策を批判するコメントを発したことを残念がっているが、民主党は自民党のリベラル勢力よりも、極右の平沼赳夫一派の方に色よい反応を示したりしている。
これは、小沢一郎の指向性と関係すると思われ、私にとっては面白くない話だが、どういうわけかリベラル・平和系とされるブログで、もちろん共産党系や社民党系は別だが、これを問題視するブログは驚くほど少ない。前記『日本がアブナイ!』が平沼赳夫を「安倍っち仲間」と揶揄しているのが目立つほか、『「猫の教室」 平和のために小さな声を集めよう』 や 『フンニャロメ日記』 が平沼一派に対してネガティブなスタンスをとるが、「左右共闘」を是とするブログの方が主流だ。
そして、「左右共闘」を容認するブログに共通する傾向として、陰謀論や疑似科学に親和性が高いことがあげられる。特にひどいのがそういった左派系ブログと提携している右派民族主義系ブログで、そのうちの代表的なものを見ると、陰謀論で有名なベンジャミン・フルフォードや、「ユダヤ陰謀論」を公言するレイシストであるリチャード・コシミズ、それに城内実のオフィシャルページへのリンクが張られている。
リチャード・コシミズというと「ユダヤ陰謀論」を教義、もとい党是とする「独立党」の党首だが、現在同党はひどい内紛を起こしており、当ブログにTBいただいた『たんぽぽのなみだ?運営日誌』がこれを取り上げている。この記事を読むと、コシミズなる人間がまともな神経を持っているとは思えず、こんなカルト集団のブログにリンクを張るようでは、かつて統一協会系の大会に祝電を送った安倍晋三を笑えない、というより安倍と親密な平沼赳夫一派と親和性が高いのもわかろうというものだ。
私には、『日本がアブナイ!』のような感覚が健全で、某『神○の○』のような感覚は異常としか思えないのだが、著名な学者や元外交官がそちらになびけば、それに簡単につき従ってしまうブログ言論は、それこそ「アブナイ!」としか言いようがない。
頭が痛いことに、これから国政にかかわろうという人たちや、これまで国政について報道してきたジャーナリストまで、そんな傾向に流されているように見える。彼らに影響力を持っている人たちには、何とかしてよ、とお願いしたいところなのだが、なかなかそうもいかないのだろうか。
頭痛の種が尽きない今日この頃だ。
#この記事は、「トラックバックピープル・自民党」 および 「トラックバックピープル・安倍晋三」 にトラックバックしています。ここにTBされている他の自民党および安倍晋三関係の記事も、どうかご覧下さい。
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環境問題を取り上げたエントリは概ね反応が少なかった。読者の関心が低いことがうかがわれる。だから、福田内閣の支持率がサミット前後でほとんど変わらなかったことには、さもありなんという感じだ。
このように、「最後の自民党政権」ともいわれる福田内閣の支持率は低空飛行を続けているのだが、それにもかかわらず、「リベ平(リベラル・平和系)ブログに風が吹いていない」という声が聞かれる。多くのブログでは、アクセス数が減少傾向にあるようだ。
当ブログも例外ではない。5月と6月はいずれも前の月よりアクセス数が減少したが、2か月連続で前月よりアクセス数が減ったのはブログ開設以来初めてだ。しかも、7月に入ってもアクセス数減少傾向は続いており、3か月連続の減少になる可能性もある。
4月から5月にかけては、映画『靖国 YASUKUNI』に稲田朋美が圧力をかけた件があり、一般公開が憲法記念日にずれ込み、大きな話題となった。実は当ブログ管理人は連休を利用して上京し、一般公開初日にこの映画を見たのだった(映画評は5月19日付と5月20日付で公開)。
4月末には衆院の山口2区補選があり、当初民主党の平岡秀夫の苦戦がいわれていたが、4月15日から運用が開始された後期高齢者医療制度が自民党を直撃し、補選は平岡氏の圧勝に終わった。
この頃が、リベラル・左派系ブログに追い風が吹いていた時期だ。その後はむしろ逆風が吹いている。
アメリカが北朝鮮のテロ支援国家指定解除を打ち出すと、これに反発する右翼の声が目立つようになり、リベラル・左派系とされる人たちの中にもこれに同調する人たちが少なくない。加藤紘一の発言が袋叩きにされ、加藤が釈明を余儀なくされたりもした。
民主党の支持率も、じわじわと下がっている。暫定税率の問題も、ブログでは不人気な話題だった。もともと当ブログは民主党がこの問題にご執心だったことを好まず、あまりこの件を取り上げなかったが、たまに取り上げても反応は鈍かった。この問題を熱心に扱っていたブロガーも、この件はあまりアクセスを集めないと言っていた。
ブログにアクセスを集めたのは、先にも書いたが後期高齢者医療制度であり、映画『靖国』問題だった。国民は、経済政策においては社会保障の充実を求め、政治思想的にも平和を求める傾向が強まってきているように思う。つまり、本来なら「リベラル・左派」にもっと風が吹いてもおかしくない状況なのだ。
しかし、現状は必ずしもそうではない。それは、野党第一党である民主党が徐々に右を向き始めていることと関係はないのか。そんな疑念が頭をもたげる。
たとえば、『日本がアブナイ!』は、加藤紘一が民主党の政策を批判するコメントを発したことを残念がっているが、民主党は自民党のリベラル勢力よりも、極右の平沼赳夫一派の方に色よい反応を示したりしている。
これは、小沢一郎の指向性と関係すると思われ、私にとっては面白くない話だが、どういうわけかリベラル・平和系とされるブログで、もちろん共産党系や社民党系は別だが、これを問題視するブログは驚くほど少ない。前記『日本がアブナイ!』が平沼赳夫を「安倍っち仲間」と揶揄しているのが目立つほか、『「猫の教室」 平和のために小さな声を集めよう』 や 『フンニャロメ日記』 が平沼一派に対してネガティブなスタンスをとるが、「左右共闘」を是とするブログの方が主流だ。
そして、「左右共闘」を容認するブログに共通する傾向として、陰謀論や疑似科学に親和性が高いことがあげられる。特にひどいのがそういった左派系ブログと提携している右派民族主義系ブログで、そのうちの代表的なものを見ると、陰謀論で有名なベンジャミン・フルフォードや、「ユダヤ陰謀論」を公言するレイシストであるリチャード・コシミズ、それに城内実のオフィシャルページへのリンクが張られている。
リチャード・コシミズというと「ユダヤ陰謀論」を教義、もとい党是とする「独立党」の党首だが、現在同党はひどい内紛を起こしており、当ブログにTBいただいた『たんぽぽのなみだ?運営日誌』がこれを取り上げている。この記事を読むと、コシミズなる人間がまともな神経を持っているとは思えず、こんなカルト集団のブログにリンクを張るようでは、かつて統一協会系の大会に祝電を送った安倍晋三を笑えない、というより安倍と親密な平沼赳夫一派と親和性が高いのもわかろうというものだ。
私には、『日本がアブナイ!』のような感覚が健全で、某『神○の○』のような感覚は異常としか思えないのだが、著名な学者や元外交官がそちらになびけば、それに簡単につき従ってしまうブログ言論は、それこそ「アブナイ!」としか言いようがない。
頭が痛いことに、これから国政にかかわろうという人たちや、これまで国政について報道してきたジャーナリストまで、そんな傾向に流されているように見える。彼らに影響力を持っている人たちには、何とかしてよ、とお願いしたいところなのだが、なかなかそうもいかないのだろうか。
頭痛の種が尽きない今日この頃だ。
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