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きまぐれな日々

衆議院山口2区補選は、民主党・平岡秀夫の圧勝だった。

各紙の記事は、いずれも後期高齢者医療制度の影響が大きかったと書いているが、例によって社説を読み比べてみると、朝日新聞"自民敗北―「再可決」への冷たい風" というタイトルで、ガソリンの暫定税率の影響ばかり書いていて、後期高齢者医療制度の話は刺身のツマみたいな扱いだ。一方、読売新聞"お年寄りの不安が響いた" というタイトルで、本文でも、
 敗因の一つに、後期高齢者医療制度をめぐる政府・与党の対応のまずさが挙げられる。不安を抱える高齢者に対し、十分な準備や説明を怠り、混乱を招いた。

 山口2区は、全国でも有権者に占める高齢者の割合が高い。読売新聞の出口調査で、有権者が最も重視すると答えた政策は「年金・医療」だった。自民党支持者の中でも、年金・医療がトップで、景気、道路財源、格差問題などを大きく上回った。

 ちょうど補選告示日の15日から始まった年金からの保険料天引きは、年金記録漏れ問題に続いて、お年寄りの不評を買った。逆風にあわてた与党は、選挙戦終盤になってようやく制度の利点などを訴えたが、泥縄式の対応では理解は得られまい。
と書いている。

これは、読売新聞がガソリンの暫定税率復活の再議決に積極的に賛成する一方、朝日新聞は社説のタイトルが端的に示すように懐疑的という社論の違いを反映したご都合主義と言えなくもないが、こと選挙の勝因・敗因の分析に関する限り、的を射ているのは読売新聞のほうだろう。

いや、朝日新聞だって、1面の見出しでは「高齢医療追い風」(大阪本社14版▲)と書き、社会面では65歳以上の有権者の声を取り上げ、後期高齢者医療制度への不信の声を報じている。

「4・15ショック」の直前には、自民党候補の山本繁太郎が優位に立ったとの見方もあった。選挙への影響がもっとも大きかったのは、間違いなく後期高齢者医療制度だった。

マスコミは、福田首相の求心力低下は必至などと書くが、後期高齢者医療制度はコイズミ内閣時代に自公が強行採決して成立させた制度で、コイズミ?竹中が推進した「構造カイカク」という名の新自由主義政策の最たるものだ。その元凶である小泉純一郎や竹中平蔵を追及する声を高めていかなければならない。「福田政権がカイカクを後退させたから支持率が下がった」などというデマはもう通用しない。敵の本丸は新自由主義そのものだ。

敗れた自民党候補・山本繁太郎は「タマが悪かった」ともいえる。ノーパンしゃぶしゃぶの話は、本エントリのタイトルにもしたが、武士の情けでこれ以上は書かないでおこう(笑)。ただ、耐震強度偽装事件でイーホームズ・藤田東吾社長に真の責任者として告発された人物であることは忘れてはならない。いずれ行われる解散・総選挙でまた立候補してくることが予想されるから、その時にはまた徹底的にこの男を叩きたいと思う。

衆院山口2区補選

 開票終了 
 有権者 308,017人  投票率 69.00% 

 平岡 秀夫   民前  116,348 (55.2%)
 山本繁太郎  自新    94,404 (44.8%)

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