予想通り、光市母子殺害事件の差し戻し控訴審(広島高裁)は死刑判決だった。
昨日のテレビのニュース番組はこの話題で持ち切りだった。当ブログはこの判決を歓迎しないが、今日は多くを語る気にはならない。ただ、被害者や親族の気持ちに思いをいたすことはもちろん大事だが、ジャーナリズムがそれに流されてはならないと思う。
朝日・毎日・読売3紙の社説を読んだ。厳罰化の流れに対しては、毎日がもっとも慎重だ。
上告は早晩棄却されるとの見方をとる人もいるが、毎日の社説は最高裁に丁寧な審理を求めている。
また、同社説はマスコミ報道の自戒を求めている。毎日は、今までも他紙や他の媒体と比較すると冷静な報道をしていたとされているが、それでも自社の報道はどうだったかを検証してほしいと思う。
朝日も同様の主張だが、毎日より腰が引けているような印象だ。
読売は、メディアの報道の問題には全く触れていない。読売自身が過熱報道に加担しているも同然というべきだろう。
ところで、今回、救いを感じたことが一つあった。それは、被害者親族の本村洋さんが、死刑判決について、
厳罰論を主張する「きっこのブログ」(4月23日)も、
当ブログも、この事件の犯人には、一生生きて罪を償わせる刑罰を科すべきではないかと思うのである。「拘置され、もはや社会に危害を与えない者を殺すのは、国家による殺人にほかならない」という国民新党・亀井静香氏の主張に、当ブログも賛成である。
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昨日のテレビのニュース番組はこの話題で持ち切りだった。当ブログはこの判決を歓迎しないが、今日は多くを語る気にはならない。ただ、被害者や親族の気持ちに思いをいたすことはもちろん大事だが、ジャーナリズムがそれに流されてはならないと思う。
朝日・毎日・読売3紙の社説を読んだ。厳罰化の流れに対しては、毎日がもっとも慎重だ。
死刑は究極の刑罰で、執行されれば取り返しがつかない。「その適用は慎重に行われなければならない」という永山判決の指摘は重い。しかし、死刑判決は増えているのが実情だ。
遺族は法廷の内外で、事件への憤り、無念さ、被害者・遺族の思いが直接、伝わらない理不尽さを訴えてきた。被害感情を和らげるためにも、国が総合的な視点に立った被害者対策を進めるのは当然だ。
差し戻し裁判を扱ったテレビ番組について、NHKと民放で作る放送倫理・番組向上機構の放送倫理検証委員会が「一方的で、感情的に制作された。公平性、正確性を欠く」とする意見書を出した。真実を発見する法廷が報復の場になってはならない。バランスのとれた冷静な報道こそが国民の利益につながる。メディアは自戒が求められている。
来年5月に裁判員制度が始まる。市民が感情に流されない環境作りが急務だ。死刑か無期かの判断を迫られる以上、市民は裁判員になったつもりで今回の事件を考えてみる必要があるのではないか。
被告は上告した。最高裁には裁判員制度を控えて、国民が納得できる丁寧な審理を求めたい。
(毎日新聞 2008年4月23日付社説より)
上告は早晩棄却されるとの見方をとる人もいるが、毎日の社説は最高裁に丁寧な審理を求めている。
また、同社説はマスコミ報道の自戒を求めている。毎日は、今までも他紙や他の媒体と比較すると冷静な報道をしていたとされているが、それでも自社の報道はどうだったかを検証してほしいと思う。
朝日も同様の主張だが、毎日より腰が引けているような印象だ。
見逃せないのは、被告や弁護団を一方的に非難するテレビ番組が相次いだことだ。最高裁の審理の途中で弁護団が代わり、殺意や強姦目的だったことを否定したのがきっかけだった。こんな裁判の仕組みを軽視した番組づくりは、今回限りにしてもらいたい。と書くが、テレビ番組の中には朝日新聞の編集委員が出演している番組も含まれているのではないだろうか。
読売は、メディアの報道の問題には全く触れていない。読売自身が過熱報道に加担しているも同然というべきだろう。
ところで、今回、救いを感じたことが一つあった。それは、被害者親族の本村洋さんが、死刑判決について、
厳粛な気持ちで判決を受け止めている。遺族にとっては報われる思いがあるが、被告と妻と娘の3人の命が奪われることになった。これは社会にとって不利益なことと話したことだ(4月23日付朝日新聞より)。
厳罰論を主張する「きっこのブログ」(4月23日)も、
「死刑」と「無期懲役」との間に、一生、刑務所から出て来られない「終身刑」があれば、これほどまでに極刑を望む声は上がらないと思う。今回の事件のご遺族の本村さんは、今日の会見で、死刑の判決を「正しい判決」として納得した反面、「私の妻と子供、そして、加害者の3人の命を失うことになってしまった」と言っていた。だから、もしも「終身刑」があったのなら、本村さんも、「加害者の命をも奪うこと」よりも、「一生を刑務所の中で反省しながら暮らすこと」を望んだんじゃないかって思った。と書いている。
当ブログも、この事件の犯人には、一生生きて罪を償わせる刑罰を科すべきではないかと思うのである。「拘置され、もはや社会に危害を与えない者を殺すのは、国家による殺人にほかならない」という国民新党・亀井静香氏の主張に、当ブログも賛成である。
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