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きまぐれな日々

このところ、判決に疑義のある裁判に関する報道が多く、考えさせられる。

サイパンで逮捕された「ロス疑惑」の三浦和義氏のように、有罪を疑われながら、(日本では)無罪が確定した例もあるが、これは稀なケースで、無罪相当ではないかと思われるのに有罪判決が出るケースが目立つ。

昨年、当ブログ管理人の地元の放送局である瀬戸内海放送(本社・高松市)が報道し、「きっこの日記」が取り上げて話題になった、高知のスクールバスと白バイの衝突事件はその代表例だが、その他にも、沖縄返還をめぐる日米密約を暴いた新聞記者が国家公務員法違反(秘密漏えいの教唆)の罪に問われて有罪が確定した「西山事件」の再審請求が二審でも棄却された件や、佐藤優が「国策捜査」だとして批判した鈴木宗男氏の裁判で、やはり二審でも実刑判決が下された件など、納得しがたい判決が多い。

2000年に仙台の北陵クリニックにおいて、筋弛緩剤を点滴に混入して患者1人を殺害、4人を殺害しようとしたとして、殺人と殺人未遂の罪に問われた准看護師、守(もり)大助被告(36)の上告審で、最高裁第三小法廷(藤田宙靖裁判長)は、守被告の上告を棄却する決定をしたが、私にとってはこれも納得できない事例である(下記URLは朝日新聞記事)。
http://www.asahi.com/national/update/0227/TKY200802270281.html

この事件で、守被告が逮捕されたのは、21世紀の幕が開けた直後の2001年1月6日だった。当時マスコミはセンセーショナルに取り上げ、守被告は、「急変の守」(朝日新聞が命名したといわれる)と呼ばれ、極悪人として報じられた。

しかし、守被告が逮捕された2か月後から、「週刊朝日」、「週刊ポスト」、月刊「現代」に相次いで「冤罪」説を唱える報道が相次いだ。一方、「週刊文春」は守被告犯人説からこれらの報道を批判、報道合戦の様相を呈した。私は当時各誌の記事を読み比べ、「冤罪」説の方に圧倒的な説得力を感じたものだ。「週刊ポスト」の2001年4月27日号及び同5月4・11日合併号の記事は、ネットで読むことができる(下記URL)。
http://www.hh.iij4u.or.jp/~iwakami/sendai1.html
(「週刊ポスト」 2001.4.27号)

http://www.hh.iij4u.or.jp/~iwakami/sendai2.html
(「週刊ポスト」 2001.5.4・11号)

上記の朝日新聞記事でも、
裁判では「医療行為を装った殺人・殺人未遂」という極めて特異な事件の動機は十分解明できなかった。鑑定に使った試料を捜査段階で使い切り、弁護側に再鑑定の機会が与えられなかったことから、捜査上の問題点も指摘された。
と書かれている。疑念の多い裁判であり、今回の決定には納得できるものではない。

そもそも、日本の裁判では被告人無罪の判決が出るケースが極めて少ない。「ロス疑惑」の銃撃事件裁判は、例外中の例外であり、1974年に起きた「甲山事件」のように、一度も有罪判決が出なかった裁判でも、最終的に被告の無罪が確定したのは1999年であり、実に25年にわたって、検察側は被告を有罪にしようとし続けた。

高知のスクールバス・白バイ衝突事件のように、事件報道によって被告人の無罪が99.9%間違いないと思われるケースでさえ、高松高裁は控訴を事実上門前払いにした。「筋弛緩剤事件」は、高知スクールバスほど無罪が自明なケースではないかもしれないが、「守大助」を検索語にしたネット検索で引っかかるのは、守被告の無実を訴えるサイトばかりである。

私はこういう状態は改められなければならないと思うが、導入が図られている裁判員制度などにその効果を期待することはできないと思う。

[参考サイト]
「無実の守大助さんを支援する首都圏の会」
http://homepage2.nifty.com/daisuke_support/


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