fc2ブログ

きまぐれな日々

昨日(日本時間2月23日)、突如としてサイパンで三浦和義氏がロサンジェルス市警察に逮捕された。「なんで今頃」というのが日本人の普通の感覚だろう。あるいは、若い方は三浦和義氏のことをよくご存じないかもしれない。

三浦和義氏の犯行との疑いが持たれたロス銃撃事件については、「週刊文春」が、1984年1月に、「疑惑の銃弾」と銘打った大キャンペーンを展開し、他誌、特に女性週刊誌やテレビのワイドショーが大騒ぎしたが、翌1985年9月11日に逮捕される直前まで、朝日・毎日・読売新聞などの新聞紙面を飾ることはほとんどなかった。唯一、産経新聞(当時の名称は「サンケイ新聞」)だけは、積極的な報道を行っていたようだ。

当時から、こんな事件どうでもいいよなあ、と思っていたのだが、唯一23年前に三浦氏が逮捕された日のことはよく覚えている。当時私は学生で、夕食をとりながら毎日新聞の夕刊を開いて、女優の夏目雅子さん死去の知らせに衝撃を受けた。夜、横浜スタジアムで行われたプロ野球・大洋?阪神戦に阪神タイガースが勝ち、21年ぶりのリーグ優勝に向けてのマジックナンバーが点灯した。それらのニュースが報じられるはずの夜のニュースの時間帯に、突如臨時ニュースが入って、どの民放テレビ局も特別体制で大々的に報じたのが「三浦和義逮捕」のニュースだった。夏目雅子さん死去も、阪神のマジック点灯も、どこかに行ってしまった。

なんなんだ、これは、と思いながらテレビを見ていたが、この日以降は三浦和義氏の殺人疑惑のニュースが、一般紙にも載るようになった。それでもそんなにこの事件に関心は沸かなかった。だから、三浦氏の疑惑の深さがどの程度のものなのか、私には判断はつかない。事実として、81年8月の殴打事件では有罪、同年11月の、三浦氏の妻・一美さんの死を招いた銃撃事件では無罪の判決を受けたということを認識しているだけだ。

それより、三浦氏の逮捕が9月11日だったことが、今にして思うと興味深い。この9月11日はテロやクーデターの「特異日」ともいえる日で、1973年のチリの軍事クーデターでアジェンデ大統領が銃弾に倒れた日であり、「9.11」の代名詞ともなっている2001年のニューヨークのテロの日であり、日本国首相だった小泉純一郎による「上からのクーデター」ともいうべき2005年の衆議院選挙が行われた日だ。特に73年のチリの軍事クーデターによって成立したピノチェト政権が、世界で初めてといわれる新自由主義政策をとったことは、広く記憶されるべきだろう。

その日に逮捕された三浦氏が、今になってロス市警に逮捕された。折しも、沖縄米軍による女子中学生暴行事件や、海上自衛隊のイージス艦「あたご」が漁船に衝突してこれを沈め、乗組員2人を行方不明にしてしまった事件が日本の世論を騒がせている時期だ。ついついそこに、これらの事件から日本国民の目をそらさせたいであろうアメリカによる「陰謀」を疑いたくなってしまう。もちろん、これは「陰謀論」には違いないのだが、陰謀があったのではないか、という仮説を立てることまでは非難されるべきではないだろう。それが「ドグマ」と化してしまって、仮設を疑うことが許されなくなった時、陰謀論の弊害が出始めるのだ。

だが、この仮説の検証は例によってきわめて困難だ。そういう時にどういう態度をとるべきかというと、三浦氏の事件などに振り回されず、女子中学生事件やイージス艦事件について声を発し続けることだろう。

沖縄米軍については、「なごなぐ雑記」「9条を改正せよ!(追記あり)」 を紹介したい(下記URL)。
http://miyagi.no-blog.jp/nago/2008/02/post_ea17.html

特に、この記事の追記として、
在日米軍が20日に出した「無期限外出禁止令」は、25日にも解除されることが20日未明にわかったらしい。在日米軍の無期限≒5日間である
と書かれているのには驚いた。上に、三浦和義氏の逮捕が、阪神タイガースの優勝マジック点灯と同日だったと書いたが、無期限イコール5日間という外出禁止令解除のニュースは、1982年にやはり横浜スタジアムで行われた大洋?阪神戦で、ジャッジに怒って、審判に殴る蹴るの暴行を加えてコミッショナーから「永久追放」の処分を受けた阪神の2人のコーチが、翌年早々と球界復帰を果たした件を思い出した(そのうちの1人である島野育夫・元阪神コーチは昨年暮に死去した)。だが、在日米軍の場合は、翌年はおろか翌月でさえなくて、たったの5日後に解除されてしまうのである。

イージス艦事件衝突事件については、あの田原総一郎までもが怒って、「サンプロ」で責任を追及していた。ここでは、最初の社説で腰が引けているとして当ブログが批判した朝日新聞が、一昨日(2月22日)にこの件に関して2度目の社説を掲載しているので、これを紹介しておく。
http://www.asahi.com/paper/editorial20080222.html#syasetu1

朝日新聞は、最初の社説を掲載したあとの積極的な報道ぶりによって、名誉挽回を果たした格好だが、情報を小出しにして結局信用を失っていく自衛隊および防衛省の責任逃れの体質には、呆れて言葉もない。

ネット右翼は、自衛艦を免罪して、漁船の自己責任を問うているらしいが、彼らは、「右翼」でありながら、危機管理能力の欠如の甚だしい自衛隊や防衛省をなぜ批判しないのだろうか。不思議でならない。


[その他の参考記事]
「カナダde日本語」 より
"三浦和義は、なぜ今頃サイパンで再逮捕されたのか" (2月24日)
http://minnie111.blog40.fc2.com/blog-entry-792.html

「晴天とら日和」 より
"何故?今頃三浦元被告の「疑惑の銃弾」なのか?⇔イージス艦(あたご)事件・毒餃子事件・沖縄米兵事件は忘れナイゾ!!!" (2月24日)
http://blog.livedoor.jp/hanatora53bann/archives/51167472.html


#この記事は、「トラックバックピープル・自民党」 にトラックバックしています。ここにTBされている他の自民党関係の記事も、どうかご覧下さい。

↓ランキング参戦中です。クリックお願いします。
FC2ブログランキング

スポンサーサイト