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きまぐれな日々

やはり福田康夫と小沢一郎の党首会談の狙いは「大連立」にあった。

マスコミ報道によると、2日の福田康夫首相と小沢一郎・民主党代表との会談で、福田首相が小沢代表に連立政権樹立に向けた協議を提案し、小沢代表は回答を留保し持ち帰ったが、民主党の役員会で、国民の理解が得られないとしてこれを拒否する方針を決定し、小沢代表が電話でこれを福田首相に伝えた。

マスコミは、昨日(11月2日)に福田首相が提案したように報じているが、いうまでもなくこれは昨日今日に始まった話ではない。一昨日のエントリで当ブログが指摘したように、前回10月30日の会談でも、この件がメインの話題だったと考えるのが自然である。

さらに、昨夜の「報道ステーション」に出演した時事通信解説委員の田崎史郎氏は、福田首相と小沢代表は公になった2度の党首会談の前にも一度秘密裏に会っており、それには、「マスコミ界のドン」と呼ばれる人物が間に入っていたと言われている、と暴露した。この人物が、読売新聞会長の渡邉恒雄(ナベツネ)であることはいうまでもない。これも一昨日のエントリで予想していた通りだ。

そこでも触れたように、「大連立」はナベツネのかねてからの持論で、TBSテレビ日曜早朝の「時事放談」にナベツネの盟友・中曽根康弘と一緒に出演した時に、滔々と持論をぶっていたのを見たことがある。また、かつて自公連立や自自公連立の際、料亭から出てくるナベツネは何度となく写真週刊誌に写真を掲載され、フィクサーぶりを批判されていた。これらのことを知っていれば、福田首相と小沢代表がナベツネにそそのかされて「大連立」について話し合っていたことなど、誰にだって想像できる。

おそらく、福田首相は政策で大幅な譲歩案を小沢代表に示したのだろう。それで、小沢代表は回答を保留し、党に持ち帰ったのだが、民主党からは小沢代表が持ち帰ったことに対して厳しい批判の声が相次いだ。また、福田首相に対しても自民党内から「政策はどうでも良いのか」と責任を問う声が出て、両党首とも党内及び国民の信用を損ねた形となり、政局は一気に解散・総選挙に向けて流動化することになりそうだ。

政権の枠組みを決定するために民意を問う、というのは論理的にも正しい流れだ。その上での政界再編成なら大いになされるべきだろう。特に、新自由主義志向か福祉国家志向かという経済政策面および国家主義志向かリベラル志向かの政治思想面の2つの対立軸に沿って主張がわかりやすい形に再編成されることが望ましいと思う。

それにしても、「大連立」構想は、歴史的役割を既に終えている古い自民党をさらに延命させようとする最悪の試みであって、こんなものを推し進めようとしているナベツネの影響力など、政界人は排除しなければならない。

読売新聞は11月3日付の紙面に "党首会談 政策実現へ「大連立」に踏み出せ" と題した社説を掲載した。これは、ナベツネの主張そのもので、ナベツネ自身が執筆した可能性さえあると思う。もはや、今回の「大連立」の仕掛人がナベツネであることを隠そうとしていないかのようだ。

だが、テレビなどが報じる街の声は、「とんでもない、最低だ」と大連立に否定の大合唱だった。民主党の鳩山由紀夫幹事長は記者団に「大連立は大政翼賛会的で(国民の)批判を受ける」と提案拒否の理由を説明したが、当然だろう。

この「大連立」構想は前述のようにナベツネの持論であるが、ナベツネの盟友・中曽根も、テレビ出演を見る限り、同意見のようだった。だが、この中曽根康弘こそ日本で新自由主義政策を始めた人物で、その後の小渕・コイズミ・安倍らの悪政のさきがけとなる「カイカク」を行った張本人だ。バブル経済の崩壊について、新自由主義者は「失われた10年」などとしてその責任を宮沢喜一、細川護熙、村山富市、橋本龍太郎の4人に押し付けているが、バブル経済の生成と崩壊に一番重い責任を負うべきは中曽根康弘である。このことは過去にも何度か書いた。そんな中曽根がナベツネともどもいまだに「老害」を撒き散らしている。

噴飯ものの「大連立」を仕掛けようとする老害・ナベツネと中曽根の影響力を排除しなければ日本の政治は良くならないと思う今日この頃だ。


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