fc2ブログ

きまぐれな日々

昨日はすごいアクセス数だった。FC2カウンタの数字は3753件を記録し、過去最多だった2737件(昨年10月24日の記事 『週刊ポストが取り上げていた「アパ壷三」の疑惑』)を、一気に1000件以上も上回った。

アクセス増は何も私のところだけではなかったようで、美爾依さんのブログ 『カナダde日本語』 に、以下のようにあった。同ブログは昨日、4404件のアクセスを記録している。

今日のアクセス、いやに多いんだけど、今回都知事選前にぐっとアクセスが減って、選挙が終わたとたん増えるって、やっぱり検索で規制されていたのだろうか。この現象は私だけではなくて、AbEnd仲間のブログほとんどに言える。そう言えば、ヘンリー・オーツさんが台東区で運営されている生涯学習センターのパソコンでAbEndのブログがアクセス規制されていて見られなかったって言ってたけど、誰かが台東区に指摘して規制を解いてくれたのかな?

(「カナダde日本語」の記事 『所詮、石原は裸の王様にすぎない』 より)

台東区の図書館のアクセス規制なんて、本当にひどい話で、単に安倍や石原の暴政に反対の声をあげている、ごく一般的な主張まで人々の目に触れないようにしようとするとは、ジョージ・オーウェルの「1984年」の世界そのものではなかろうか?

まあ、実際には、都知事選の結果にショックを受けた皆さんに、ネット検索などでアクセスしていただいた結果なのだろう。アクセスしていただくのはもちろんありがたいし感謝したいが、都知事選に敗北したあとアクセス数が増えるというのは、どこか空しいものがある。

もっとも、今回初めて来られた方も多いだろうから、「AbEndキャンペーン」について簡単に紹介しておくと、これは、昨年6月18日に、前記 『カナダde日本語』 の呼びかけでスタートした、『安倍を「the End!」させよう』 を合言葉とするブログ運動である。「AbEnd」についてご存知ない方は、キャンペーン創始時の 『カナダde日本語』 の記事(下記URL)を参照いただければ幸いである。
http://minnie111.blog40.fc2.com//blog-entry-170.html

当初は、当時官房長官だった安倍晋三の、自民党総裁選当選阻止を目標としていたが、腰抜け揃いの自民党が安倍の総理総裁就任を許してしまったため、自動的に目標が「安倍政権打倒」に切り替わった。また、東京都知事選期間中は、石原慎太郎批判キャンペーンも行ったが、力及ばず、石原の三選を阻止することはできなかったのは残念だ。

さて、今日は、私が運営しているもう一つのブログ 『kojitakenの日記』 で紹介した読売新聞(中部版・大阪版)の記事が、たいへんな反響を呼んでいるので、メインブログであるこちらでも紹介することにする。『kojitakenの日記』の記事には、27件もの「はてなブックマーク」をいただいているが、これはメインブログであるこちらでも、滅多に記録しない数字だ。

もしかしたら、この記事は、読売新聞でも中部版や大阪版には掲載されたものの、発行数の多い東京版には掲載されなかったのかもしれない。

記事は、「Yomiuri Online」で読める。
http://chubu.yomiuri.co.jp/news_top/070409_5.htm

「中部発」となっているが、大阪本社版にも掲載されていて、私は実際の紙面で読んだ。大阪本社版の記事は、「Yomiuri Online」の記事よりもう少し詳しくて、下記のようになっている。

「病原体の生体実験 毎日2?3人解剖」
731部隊元隊員証言

 戦時中に中国大陸で、捕虜などに人体実験を重ねた旧日本陸軍731部隊の衛生兵だった三重県尾鷲市の大川福松さん(88)が8日、大阪市で開かれた国際シンポジウム「戦争と医の倫理」に出席、「毎日2?3体、生きた人を解剖した」と証言した。当時の体験を人前で明かしたのは初めてで、「不正なことは、社会に、はっきり示さなあかんと思うようになったから」と語った。

 大川さんは早稲田大で細菌学を学び、1941年に召集。44年8月から旧満州(現中国東北部)にあった関東軍防疫給水部本部(通称731部隊)の「ロ号棟」で、衛生伍長をしていたという。所属した班は、ペストやコレラ、梅毒などの病原体を人体に注射して感染の状態を調べたり、人為的に凍傷を作ったりしていた。最初は「大変な所に来た」と思ったが、次第に感覚がまひし、「そのうち、毎日2?3体解剖しないと仕事が終わらん気になっていった。多い時は1日5体を解剖した。実験の対象は名前ではなく、番号で呼ばれていた」と証言した。
 子持ちの慰安婦を解剖したこともあった。「子どもが泣いている前で母親が死んでいった。子どもはどうするのかと思っていると、凍傷(の実験台になった)。それをざんごうに放り込んで埋める。本当に悲惨なことがたくさんあった」
 戦後は「国から口止めされていたから」と沈黙を続けていた。シンポの開催を新聞で知り、「当時の仲間に会えるかも」という思いもあって出席したという。

(2007年4月9日 読売新聞大阪本社版より)

現在、安倍晋三政権は、過去の日本の戦争責任を隠蔽しようとして、国際世論の激しい反発を招いているが、どの国でも過去の戦争では数々の残虐行為を行ってきた。日本もそれから目をそらすべきではない。これは、先週のフジテレビ「報道2001」で、ゴリゴリの右派評論家として知られている竹村健一でさえ言っていたことだ。「大東亜戦争」(右翼用語w)を美化しようとする安倍晋三らのたくらみは、危険きわまりない。同じく代表的な右派メディアである読売新聞に上記のような記事が載ったのも、ようやく安倍政権の極右路線にブレーキをかけようとする動きが、保守系メディアにも出始めたという表れではないかと思う。

ところが、いまNHKテレビのニュースを聴きながら記事を書いているのだが、憲法改定に関するNHKの世論調査で、下記のような結果が出たという。

  • 憲法を改正する必要がある  47%
  • 憲法を改正する必要はない  20%
  • どちらともいえない    27%


「憲法を改正すべきだ」は、昨年の調査と比較して5%増えたという。これは、先日発表された読売新聞の世論調査の結果と大きく異なる。

眠り猫さんのブログ 『平和のために小さな声を集めよう』 の記事 『読売の偏向世論調査でも、改憲支持は3年連続で減少』 によると、読売新聞の調査でも改憲支持はNHK調査と同じ47%らしいが、昨年から9ポイント減少したという。つまり、昨年はNHK調査で42%、読売新聞調査では56%が改憲賛成だったのに、今年は両者とも47%が改憲支持だという数字を出したということだ。

こんな結果を出されたのでは、マスコミの世論調査など何も信用できないことになる。今朝のNHKの報道は、おそらく国民投票法成立を正当化するための、意図的なものだろう。

眠り猫さんはNHKの世論調査をずいぶん信用されているようだが、私は全く信用していないことを明言しておく。なにしろ、政府が「命令放送」を行わせることができる放送局なのだ。

支持率の下がった安倍は、政権の命脈が尽きる前に、ありとあらゆる極右政策を実行に移そうとあがいているから、それと全面的に対決しなければならないと思う今日この頃である。


[追記] (2007年4月10日 7時19分)

同じNHKの世論調査では、憲法9条については下記の通りでした。
  • 憲法9条は改正すべきだ  25%
  • 憲法9条は改正すべきではない  44%
  • どちらともいえない  25%


↓ランキング参戦中です。クリックお願いします。
FC2ブログランキング

スポンサーサイト