「きっこの日記」を数日分まとめ読みしたが、8月15日の「終戦の日」のメール特集は、6日の広島、9日の長崎の原爆記念日の記事と三部作をなす反戦・平和特集ともいえるもので、きっこさんの日記は日本を代表する反戦・平和のブログになったと言っても過言ではないと思う。
その9日の記事できっこさんに紹介された「カナダde日本語」の美爾依さんは、「小泉や安倍にもぜひ読ませたい文章だった」と書かれているけれど、私はいまさら「きっこの日記」を読んで改心するような小泉や安倍ではあるまい、と突き放してしまいそうだ(笑)。
ところで、その「終戦の日」の記事の終わりの方で、きっこさんは、安倍晋三が「日本も小型であれば原子爆弾を保有することに何も問題はない」と発言したといって驚き呆れているのだが、これは私が知っている情報とは異なる。
と言っても、安倍を擁護するわけではない。その逆だ。このバカは、なんと「戦術核を使うということは、昭和35年(1960年)の岸総理答弁で『違憲ではない』という答弁がされています。日本人はちょっとそこを誤解しているんです」と言っていたのだ(「サンデー毎日」 2002年6月2日号より)。
なお、これは、「サンデー毎日」を直接参照したのではなく、8月4日付の当ブログの記事でも紹介した、月刊『現代』2006年9月号掲載の、吉田司氏による「『岸信介』を受け継ぐ安倍晋三の危うい知性」からの孫引きである。吉田氏は、この安倍発言をとらえて、「岸より物騒な安倍」というサブタイトルを記事につけている。
ちなみに、吉田氏も書いているように、昭和35年に岸は「核保有」と発言したのであって、「核使用」ではない。
これは、「きっこの日記」にも書かれているように、早稲田大学の「非公開」の講演会において安倍がしゃべった内容なのだが、「サンデー毎日」はこれを記録しており、スクープとして、雑誌の記事にしたものである。安倍は直ちに「サンデー毎日」を恫喝したが、「サンデー毎日」は果敢にこれに反論し、合計三度にわたって安倍批判の記事を載せた。ここらへんのいきさつについては、下記URLの記事に詳しい。
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/Our_actions/accuse_cabinet.htm
この記事からわかるように、きっこさんが安倍の発言として引用したのは、福田康夫に質問した記者団が「安倍の発言」とした内容であって、安倍自身はそれよりもっと過激な好戦的発言をしていたのである。
なお、この記事に書かれているように、早稲田大学で安倍がこの問題発言をしたのは、2002年5月13日である。4年後の2006年5月13日、安倍は統一協会系の大会に祝電を送った。この二つの件は、本来ならそれだけでも安倍晋三にとって大きなダメージになってしかるべきなのだが、のうのうと生き延びているばかりか、次期総理大臣確実になっているとは、正気の沙汰とはとても思えない。
日本が核兵器を使用することを「問題なし」と考えているような基地外が、この国の次期総理大臣にふさわしいかどうかって?
言うまでもあるまい。
その9日の記事できっこさんに紹介された「カナダde日本語」の美爾依さんは、「小泉や安倍にもぜひ読ませたい文章だった」と書かれているけれど、私はいまさら「きっこの日記」を読んで改心するような小泉や安倍ではあるまい、と突き放してしまいそうだ(笑)。
ところで、その「終戦の日」の記事の終わりの方で、きっこさんは、安倍晋三が「日本も小型であれば原子爆弾を保有することに何も問題はない」と発言したといって驚き呆れているのだが、これは私が知っている情報とは異なる。
と言っても、安倍を擁護するわけではない。その逆だ。このバカは、なんと「戦術核を使うということは、昭和35年(1960年)の岸総理答弁で『違憲ではない』という答弁がされています。日本人はちょっとそこを誤解しているんです」と言っていたのだ(「サンデー毎日」 2002年6月2日号より)。
なお、これは、「サンデー毎日」を直接参照したのではなく、8月4日付の当ブログの記事でも紹介した、月刊『現代』2006年9月号掲載の、吉田司氏による「『岸信介』を受け継ぐ安倍晋三の危うい知性」からの孫引きである。吉田氏は、この安倍発言をとらえて、「岸より物騒な安倍」というサブタイトルを記事につけている。
ちなみに、吉田氏も書いているように、昭和35年に岸は「核保有」と発言したのであって、「核使用」ではない。
これは、「きっこの日記」にも書かれているように、早稲田大学の「非公開」の講演会において安倍がしゃべった内容なのだが、「サンデー毎日」はこれを記録しており、スクープとして、雑誌の記事にしたものである。安倍は直ちに「サンデー毎日」を恫喝したが、「サンデー毎日」は果敢にこれに反論し、合計三度にわたって安倍批判の記事を載せた。ここらへんのいきさつについては、下記URLの記事に詳しい。
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/Our_actions/accuse_cabinet.htm
この記事からわかるように、きっこさんが安倍の発言として引用したのは、福田康夫に質問した記者団が「安倍の発言」とした内容であって、安倍自身はそれよりもっと過激な好戦的発言をしていたのである。
なお、この記事に書かれているように、早稲田大学で安倍がこの問題発言をしたのは、2002年5月13日である。4年後の2006年5月13日、安倍は統一協会系の大会に祝電を送った。この二つの件は、本来ならそれだけでも安倍晋三にとって大きなダメージになってしかるべきなのだが、のうのうと生き延びているばかりか、次期総理大臣確実になっているとは、正気の沙汰とはとても思えない。
日本が核兵器を使用することを「問題なし」と考えているような基地外が、この国の次期総理大臣にふさわしいかどうかって?
言うまでもあるまい。
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