「Yahoo! JAPAN」のトピックスに出ていたから、ご存知の方も多いと思うが、それにもかかわらずこの記事を取り上げることにした。もしご存知でなければ、全文をお読みいただければ幸いである。
この記事に関する論評は不要かと思う。
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ところで、現在、野口英昭さん怪死問題、安晋会の件、統一協会祝電問題や今回の昭和天皇の件など、買い集めた新聞・雑誌等の資料があふれ返ってきたので、整理を始めている。
その過程で、「AERA」 2006年3月20日号の安倍晋三特集が、非常に興味深い記事であることを再発見した。
特集は、「安倍晋三 怪異な人脈」と題された、安晋会、ゴールネット社、杉山敏隆(びんりゅう)氏および慧光(えこう)塾を取り上げた、AERA編集部取材の記事(但し記事中では、安晋会は実名だが、他はG社、S氏、E塾などとイニシャル表記になっている)と、「昭和の妖怪継ぐ血と骨」と題された、ノンフィクション作家・吉田司氏の書いた記事の二本から成る。
前者も非常に面白い記事だが、今日取り上げるのは後者である。昨日、美爾依さんの「カナダde日本語」に、またしても非常に面白い記事 「昭和天皇が嫌っていた松岡洋右と安倍晋三は親戚だった!そして岸信介がA級戦犯不起訴になった本当の理由。」 が載り、AbEnd にもTBされているが、この吉田氏の記事は、その安倍の血脈に関するものだ。
以下引用する。
安倍一族のルーツはなんと平安時代の陸奥の国。源頼義・義家と戦って敗れた安倍宗任(あべのむねとう)が九州の大宰府に配流され、その子孫が海賊・松浦党の祖となる。源平合戦で平家についた松浦党は壇ノ浦に散り、その落人が長門国(山口県)に隠れ棲んだ?ここが晋太郎の故郷である。その父親は安倍寛(かん)といい、「大東亜戦争中、軍部に反抗して"反東条"を貫いた気骨ある政治家で、いわば当時の"平和主義"の立場だった。‥‥晋太郎はその寛の志を継いで生きた」と地元の関係者は語っている。
ところが岸はそれとまるっきり逆の立場で、中国侵略の「満州国」経営の経済的基礎を築いた男だ。
俗に満州を支配したのは「二キ三スケ」と言われ、政治的実権は「二キ」東条英機・星野直樹が握ったが、産業経済は「三スケ」の満鉄総裁・松岡洋右、満州重工業・鮎川義介、政府実業部・岸信介が支配した。
実はこの「三スケ」はみな山口・長州藩の名門士族・佐藤家と姻戚関係にある。例えば岸は佐藤家の分家の次男に生まれ、岸家に養子に出たのである。佐藤の三男が栄作(元首相)だから、考えてみれば満州と70年代までの戦後日本はある意味、長州の佐藤一族に牛耳られたとも言えるのである。
(「AERA」 2006年3月20日号 「昭和の妖怪継ぐ血と骨」より)
「きっこの日記」と同じ「さるさる日記」に、勝谷誠彦という自称「コラムニスト」が日記を書いていて、これが読みにくい上に内容が右翼的、しかも主張がぶれまくって二転三転するというどうしようもない代物なのだが、一応テレビによく出ている有名人の日記、ということで、日に数万のアクセスがあり、「さるさる日記」のランキングでは、常に「きっこの日記」に次ぐ第二位にいる。日記に表示されている累計アクセス数では、「きっこの日記」より多く、おそらく「さるさる」で一位なのだろうが、「きっこの日記」の急追を受けていて、累計アクセス数がいつ逆転するかをひそかに楽しみにしている今日この頃、皆さん、いかが...っていうのは止めておこう(笑)。ちなみに私は8月31日頃に逆転すると予想している。
まあ、おまえのとこは1日のアクセス数が勝谷の100分の1しかないじゃないか、と言われればそれまでなのだが(笑)。
その勝谷が、日記で今朝の朝日新聞の記事にかみついているのだが、あんなところにアクセスするのは止めてほしいので(と言いながらアクセスしたから書けるのだが)、勝谷の日記から引用する。
あまりに左に傾いての築地をどりが過ぎて靖国問題の本質からどんどん外れて暴走を続けているのが朝日新聞だ。今日の大阪での1面は<靖国合祀、国主導の原案>とトップで大きな活字が踊る。まだ時刻が早いせいかもしれないが奇妙な事にこの記事はasahi.comにはない。あるいはいつもの卑劣な使い分けなのだろう。1956年の段階で厚生省と靖国神社が緊密な連携をしつつ熱心に合祀の数を増やしていったと朝日は鬼の首をとったように書く。これを書いている記者はいくつなのだろう。恐らくその時代の空気に対する想像力など糞ほどもないんだろうね。独立を回復した当時の日本は誇りを取り戻すべく苦悶していた。そんな中で戦争犯罪受刑者の釈放を求める運動は国民的な盛り上がりを見せ何と4000万人の署名を集める。53年の衆議院での「戦争犯罪による受刑者の赦免に関する決議」は全会一致での可決である。時代の空気には狡猾に乗る朝日新聞のことだ。当時の紙面を少し探して見れば「合祀を急げ」なんて書いているんじゃないだろうね(笑)。靖国神社の存在そのものに手を突っ込み始めた勢力に注意しよう。
(「勝谷誠彦の××な日々」 2006年7月29日付より)
これが典型的な馬鹿右翼の主張なのか、それとも勝谷が右翼の中でも飛びぬけて馬鹿なのかは知らないが、とにかく呆れてものも言えないとはこのことだ。
ナベツネも言っているように、「明治以降に天皇を現人神(あらひとがみ)にしてしまった国家神道。廃仏毀釈をし、国教は神道だけだということをやってでき上がった国家神道の教学だ。そんなもののために日本の国民が真っ二つに割れて、さらにアジア外交がめちゃめちゃにされている。これはたまらない。そんな権力を靖国神社に与えておくこと自体が間違っている」のだ(渡辺恒雄vs.若宮啓文『「靖国」と小泉首相』=朝日新聞社、2006年=より)。そもそも、戦前・戦中の軍国主義日本の指導原理が「国家神道」であり、その具現が靖国神社なのだから、当然のごとく、GHQは1945年12月、神道への国の保護や学校での神道教育の中止を命じる「神道指令」を出している。靖国神社も、国の保護から切り離され、一宗教法人として存続することを余儀なくされたのだ。
だから、『時代の空気には狡猾に乗る朝日新聞のことだ。当時の紙面を少し探して見れば「合祀を急げ」なんて書いているんじゃないだろうね(笑)』などと書く勝谷には、本当にブッ飛んだ。勝谷には十分な検証を求めておこうか(笑)。
それにしても、『靖国神社の存在そのものに手を突っ込み始めた勢力に注意しよう』とは、笑止千万だ。「靖国神社の存在に手を突っ込む」ことこそ、靖国神社を論じるということではないか。勝谷の論理は、安倍晋三がやろうとしているであろう言論弾圧、言論封殺を支援するものにほかならない。
このところ AbEnd 一本槍の当ブログだが、当初は筒井康隆を何回か取り上げたことがある。筒井というと、1993年に自著が差別表現を含んでいると指摘されたことをきっかけに、「断筆宣言」をして話題になった。
「きっこの日記」に紹介されている、週刊文春編の『徹底追及「言葉狩り」と差別』(1994年、文藝春秋)は、私は持っていないし立ち読みしたこともないが、筒井が断筆中に出版された本であり、筒井も寄稿しているとのことだ。
そこで、筒井康隆の主張を引用しながら、この問題を論じるというやり方もあるが、これはそう簡単に割り切って論じられる問題ではないので、今日の記事では取り上げない。
その代わり、差別用語の問題に関して、日本のインターネット初期に起きた論争に、簡単に触れることにする。
まだwwwなどない時代から、インターネットにアクセスできる環境にいたのだが、当時の利用は、私の場合、主に電子メールとネットニュースであった。昼休みになると、毎日のように 「fj.」 のニュース記事を読みふけっていたものだ。私はあくまでROMであって、fj.には一度も投稿したことはなかった。
fj.のニュースを読み始めて間もなく、「差別用語」に関する白熱した議論が行われていることを知った。それは、何度も蒸し返されては罵倒合戦が繰り広げられる激しい論戦で、なにしろ投稿者はみな実名を出して「馬鹿」「アホ」などと罵り合っていたのだから、それと比較したら、その後の2ちゃんねるやYahoo!掲示板での論争などかわいいものだ。
この議論で、ある時、次のようなテーゼが出され、それに多数の投稿者が賛同した。
「差別用語なんて存在しません。存在するのは言葉を差別的に使う人たちです」
なるほどと思えるテーゼだった。しかし、ここに一つ大きな問題があった。
このテーゼを提出したのは、非常にエキセントリックな人物で、ネットニュースでしょっちゅう大喧嘩をしたり、そればかりか、ニュースシステムに対して、ある種のテロ攻撃さえ行っていたのである。
そして、彼の行くグループはことごとく議論や喧嘩で荒れに荒れた。「差別用語なんて存在しません」と主張する彼は、反対論を唱える者に対して、「差別用語派」とレッテルを貼り、口汚く罵っていた。
そのうち彼は、「テーゼは立派だけれど、やっていることは全然そのテーゼに見合っていないのではないか」という批判を受けるようになった(「罵倒用語派」などと逆レッテルを貼られていた)。まともな批判だといえるだろう。
さらに、「言葉が使われているコンテキスト(文脈、脈略。あるいは状況、環境)を無視して、差別用語があるとかないなどと議論しても意味がない」という指摘がなされた。これが、私にとって一番しっくりくる主張だった。
「きっこの日記」の締めでも、どんな言葉を使ったかよりも、そこに差別意識があったかどうかが重要だ、と書かれているが、まったくもってその通りだと思う。そして、放送コードを設けて表現の自由を制限するばかりか、「統一協会系の総会へ祝電を送る安倍晋三」 のニュースをほとんど取り上げず、自らの手で「言論の自由」を圧殺しているテレビ局こそ、差別してしかるべきだと思う今日この頃、ってあんまりきっこさんからパクってばかりいるのも気がひけるのだが、「差別用語」の議論にちょっと懐かしさを感じた週末の夕方だった。
(2006.07.28 20:39)
以上のことはあまりにも有名だが、このロッキード事件で、「編集高官」として疑惑が取り沙汰されたジャーナリストがいたことを知っている人は少ないだろう。そのジャーナリストとは、ナベツネこと渡邉恒雄その人である。ナベツネは、中曽根康弘や児玉誉士夫との関係で知られる、異色のジャーナリストだったのである。
フリージャーナリストの魚住昭氏は、こう書いている。
『ロッキード社の「秘密代理人」児玉誉士夫の周辺を調べていくと、あちこちから渡邉の名が出てきた。3月には、鉱山経営者の緒方克行が渡邉と児玉の癒着を暴露した「権力の陰謀」も出版された。疑惑の「政府高官」として中曽根の名が一部で取りざたされたこともあって、渡邉を「編集高官」と揶揄するも者まで現れた』
(魚住昭「渡邉恒雄 メディアと権力」=講談社、2000年=第9章「社会部帝国主義を打倒せよ」より)
今回、この記事を書くにあたって、私はこの「渡邉恒雄 メディアと権力」を6年ぶりに通読した。この本は稀に見るすぐれたノンフィクションだ。これほどエキサイティングな本は、そうそうはない。
この本をどう要約しようかと思っていたのだが、思いがけずウェブ検索で、魚住氏が自著を語ったインタビュー記事("TIMEBOOK TOWN" より 「知のゆくえ」第14回)を見つけた(下記URL)。
http://www.timebooktown.jp/Service/clubs/00000000/f04/f04_14_01.asp
これは、たいへん長いインタビュー記事だが、印象的な言葉が散りばめられているので、是非全文を読んで欲しい。そして、今では講談社文庫に収められている「渡邉恒雄 メディアと権力」を是非読んで欲しいと思う。
反骨のジャーナリストである魚住氏は、安倍晋三にも挑んでいる。月刊「現代」の2005年9月号に掲載された「『政治介入』の決定的証拠」という記事がそれである。いうまでもなく、安倍晋三らがNHKに圧力をかけて番組を改変させた一件に関する記事である。どういうわけか、雑誌の発行元・講談社のサイトには良い記録が残っていないので、天木直人「メディアを創る」の昨年8月2日の記事 「勝負がついたNHKの政治圧力問題」 をあげておく。
この月刊「現代」の記事に対して、安倍が実にふざけたリアクションを示したのだが、魚住氏は「ゲンダイネット」に、それを痛烈に批判した記事 「安倍晋三の噴飯反論と朝日の弱腰」 を掲載した。しかし、朝日新聞は安倍晋三の恫喝に屈服してしまったのである。この後、朝日新聞の紙面は死んだようになってしまった。
日経の次は朝日新聞とテレビ朝日だった。
東京や大阪は違うかもしれないが、香川県に配達された朝日新聞の一面トップの見出しは、こうだ。
『真珠湾「東条元首相の判断」 45年9月米紙向け 天皇回答文発見 宮内庁に控え資料』
(2006年7月26日付 朝日新聞大阪本社発行14版▲ 一面トップ)
以下は、朝日新聞のサイト asahi.comから。朝刊が出てから、ずいぶん時間が経過したのち、サイトに掲載された。
昭和天皇が海外記者と会見 宮内庁で文書控え見つかる
(asahi.com 2006年7月26日 11時05分)
そして、記事にも書かれているように、この件は今日のテレビ朝日「報道ステーション」で「スクープ」として取り上げられた。このニュースが報じられている間、テレビの画面右上には、
『スクープ!昭和天皇が"戦争放棄"最初に表明』
と表示されていた。
でも、この「スクープ」に引っかかりを感じたのは、私ばかりではないだろう。
この間の日経のスクープも、安倍晋三の著書「美しい国へ」の出版日と同日だったことから、いろいろと憶測がなされた。
実は、日経のスクープを知って私が最初に思ったのは、「これってあの人の差し金ではないか」ということだ。だが、報じたのがあの人の新聞ではなくて日経だったから、思い過ごしだろうと思い返した。
日経の記事については、ネットでは2ちゃんねるを中心に捏造説が根強くある(ブログでは こことかここなど)一方、既存メディアでは産経新聞でさえ偽造説に反応せず、ネットウヨを失望させている状態だ。
私は、「富田メモ」は本物だと思うが、この時期にこのスクープが出てきたことに対しては、正直言って政治的意図を感じていた。
それは、今日の朝日新聞とテレビ朝日の「スクープ」を知って、確信に変わった。これは、周到に用意されたメディア横断キャンペーンとでも称するべきものだ。
7月21日付の各紙社説の比較は、「森田実の時代を斬る」(7月24日付)でやっていて、二番煎じなのだが、22日以降の各紙社説も取り上げることで違いを出そうと思うので、それで勘弁して欲しい。
なお、取り上げる社説は、靖国および総裁選に関するものだけに限ることにする。
まず朝日新聞。
7月21日付 「A級戦犯合祀 昭和天皇の重い言葉」
7月22日付 「日経に火炎瓶 言論への暴力を許すな」
7月23日付 「自民総裁選 安倍氏独走でいいのか」
7月25日付 「靖国参拝 総裁候補は考えを語れ」
まあまあまともな社説が続いている。一時の、翼賛紙と化したかと思われた頃よりは、いくぶんましになった。特に日経新聞社への火炎瓶投げ込みを社説で取り上げて批判したのは、全国紙では朝日一紙だけであり、これは高く評価したい。
次に毎日新聞。
7月21日付 「昭和天皇メモ A級戦犯合祀は不適切だった」
7月23日付 「福田氏不出馬 ああ幕開け前に決着ムード」
7月24日付 「首相の靖国参拝 世論も反対が増えている」
この中では、24日付の社説における、下記の部分に注目したい。
『昭和天皇の考えが明らかになったからではない。私たちはかねて終戦記念日に限らず、首相の靖国参拝にさまざまな観点から反対してきた。』
(毎日新聞 2006年7月24日付社説)
これは特筆すべき社説だと思う。
「昭和天皇が不快感を持ったから」首相の靖国参拝に反対、という論理ではダメなのだ。この論理で批判してたら、いつか足元をすくわれると思う。
たぶん、仮に今年8月15日に小泉が靖国参拝を強行した場合でも、(あまり想像したくはないが)安倍が次期総理大臣になったなら、当初は靖国への参拝を見送るなど、羊の皮をかぶるだろうと私は予測している。そうなった時、「昭和天皇が不快感を持ったから」という論理では、安倍への攻め手を失ってしまうのだ。靖国問題の本質はそんなところにはない。毎日の社説にもあるように、A級戦犯合祀の他にも、政教分離の問題もあり、これらについて、今後議論を深めていかなければならないことだと考えている。
そういう意味でも、これは良い社説であると思う。
さて、もはや旧聞に属することだが、福田康夫が自民党総裁選の出馬を見送ると表明した。福田氏の不出馬の背景を分析した記事が毎日新聞に出ており、私はそれを日曜朝のTBS系の番組「サンデーモーニング」で、大嫌いな岸井成格が得々と語るのを聞いて知ったのだが、この毎日新聞の記事は、「カナダde日本語」の記事「福田不出馬の理由」に全文が引用されている。
美爾依さんの記事に私がつけ加えることはほとんどないのだが、一つだけどんなに強調してもし足りないことがある。それは、福田が不出馬の理由の一つとして、「自分が出ると、(靖国をめぐり)国論は二分されるだけでなく、対中関係にも悪影響を与える」と言っていることだ。
この論法っておかしくないだろうか?
福田は、靖国の問題が国論を二分するものだと認識しているようだが、そんなことでは、それほどにまで重大なこの問題について、極端に偏った片側の主張が、なんの議論も経ないでそのまま通ってしまうことになる。こんなことが、民主主義国家でまかり通って良いのだろうか? これでは、事実上の翼賛体制であり、言論封殺ではないだろうか?
実は、このことは一昨日から腹に据えかねていたことだったので、ぶいっちゃん「らんきーブログ」の 「靖国問題 天皇メモで得するのは?」 や、S氏の時事問題 「福田康夫氏が総裁選出馬を断念」にもコメントをつけた。こうして、私がコメント魔であることを白状しているわけだが、やっぱり一番言いたいことはブログの本文に書いて、AbEndにTBしようと思い返して、改めて記事にする次第だ。
ブログのコメント欄には、いろいろ面白いコメントがあるのだが、中には、掲示板から流れてきて、ブログは未開設かと思われる方で、いろいろと親切なコメントをつけてブログの管理人にアドバイスするのを好む方もおられるし、おっ、と思うような鋭いコメントをつけられる方もおられる。
でも、最近よく思うのだが、コメント欄の読者数はごく限られている。せっかく興味深いコメントも、ほとんどの人の目に触れることなく埋もれてしまうのだ。それはあまりにももったいない。
土曜日の記事でもちらっと書いたのだが、できれば、ブログを開設していただいて、反安倍の記事だったら、AbEndにTBして欲しい。自己満足のコメントを書くにとどまっているのでは、いつまで経っても安倍をエンドになど追い込めないと思うのだ。
その中で、正論文化人で対米隷属主義者・岡崎久彦が電波発言を全開させていて、爆笑ものだ。
たとえば、岡崎は、1988年当時、昭和天皇には正常な判断能力がなかったかのように発言し、その裏づけとして、88年に千代の富士が53連勝した時、昭和天皇が感想を述べることのできる状態ではなかったと言っている。
しかし、千代の富士が連勝記録で大鵬を上回り、千秋楽で大乃国に敗れて53連勝でストップしたのは、1988年11月27日のことなのだ。昭和天皇は同年9月に倒れ、死の床にあって、11月には意識レベルも低下したと報じられていた。そりゃ、11月下旬には感想を述べるような状態ではなかっただろう。
しかし、昭和天皇は同年8月には全国戦没者追悼式に出席しているのだ。当然、4月29日の天皇誕生日に会見をしているし、問題の「富田メモ」はその前日の発言を記録したものだ。
「昭和天皇は老人ボケしていた」といわんばかりの発言を岡崎久彦がしたことは、この男がネット右翼並みの知性しか持っていないことを露呈したものとしか言いようがないだろう。
そういえば、この男は、「これから富田メモの信憑性を調査する」とかほざいていた。
2ちゃんねるでカキコやっとく程度が、この男にはお似合いなんじゃない?
特に、2ちゃんねるやYahoo!掲示板での、ネット右翼というか、小泉・安倍信者の狂態ぶりは信じられないものがある。彼らは、まず昭和天皇を誹謗・中傷した。そして、それをたしなめられると、今度は「富田メモ」を日経新聞の捏造だと決めつけ、日経新聞を罵倒した。このような小泉・安倍信者が日経新聞社に火炎瓶を投げつけたのだろう。アンシン会の手先のホニャララ団かもしれないけど(笑)。
挙句の果てには、発言が昭和天皇ではなく、徳川侍従長あるいは藤尾文相のものだという証拠を見つけたと叫び、ネットでわかったこの事実を産経新聞に通報してやる、そうすれば二、三日後には永田の偽メール事件みたいな騒ぎになると、既に勝ち誇ったかのような陶酔に浸っていた。
こういったバカ騒ぎを見て、心配になった方がおられたようで、弊ブログを含めていくつかの反小泉・反安倍系のブログにコメントを寄せられているが、心配ご無用、それより早くブログを開設してAbEndにトラックバックしてください、とお願いしたい。
案の定というか、一夜明けても、ネット右翼が期待したような「富田メモ捏造騒ぎ」になどならず、ネット右翼は尻尾を巻いて、「あんなメモに何の意味があるのか」などと、キャンキャン鳴き始めた。
ああいうのを見ていると、小泉・安倍支持のネット右翼というのは、しょせんはW杯でも見られたサッカーのフーリガンか、さもなくばカルト教団の信者にしかたとえようがないと思う。
それにしても、やつらに皇室に対する敬意が全く見られないのには本当に驚いた。昔のまともな右翼があんなのを見たら、怒り心頭だろう。
あまりのことに、ビックルを一気飲みすることも忘れてしまった。
昨日の深夜、何時間もかけて、「ナベツネと靖国と安倍晋三と(その2)」を書き上げた時、まさか日経新聞が靖国問題に関する大スクープをしていようとは、思いもよらなかった。
しかもその日経のスクープは、先日、美爾依さんの「カナダde日本語」(「安倍は靖国参拝を公私混同している」などの記事)と、いわばキャッチボールをしながら取り上げた、「A級戦犯の靖国神社への合祀に昭和天皇が激怒したのではないか」という件にかかわるものではないか。
私がブログを始めて以来、あっと驚くことの連続なのだが、それにまた新しい1ページが加わった形だ。7月20日の当ブログへのアクセスは、ブログ開設以来の最大値となった。それは、7月5日の記事「靖国神社と昭和天皇」のタイトルの効果か、Googleで「昭和天皇 靖国」のキーワード検索をすると、当ブログが5番目に引っかかったためだ。
以下、日経のスクープを「NIKKEI NET」から引用する。
『昭和天皇、A級戦犯靖国合祀に不快感・元宮内庁長官が発言メモ
昭和天皇が1988年、靖国神社のA級戦犯合祀(ごうし)に強い不快感を示し、「だから私はあれ以来参拝していない。それが私の心だ」と、当時の宮内庁長官、富田朝彦氏(故人)に語っていたことが19日、日本経済新聞が入手した富田氏のメモで分かった。昭和天皇は1978年のA級戦犯合祀以降、参拝しなかったが、理由は明らかにしていなかった。昭和天皇の闘病生活などに関する記述もあり、史料としての歴史的価値も高い。』
(NIKKEI NET 2006年7月20日 7時00分)
この富田元宮内庁長官のメモについて、「昭和天皇独白録」の出版に携わった作家・半藤一利氏は、次のようにコメントしている。
『メモや日記の一部を見ましたが、メモは手帳にびっしり張ってあった。天皇の目の前で書いたものかは分からないが、だいぶ時間がたってから書いたものではないことが分かる。昭和天皇の肉声に近いものだと思う。終戦直後の肉声として「独白録」があるが、最晩年の肉声として、本当に貴重な史料だ。後から勝手に作ったものではないと思う。
個人的な悪口などを言わない昭和天皇が、かなり強く、A級戦犯合祀(ごうし)に反対の意思を表明しているのに驚いた。昭和天皇が靖国神社に行かなくなったこととA級戦犯合祀が関係していることはこれまでも推測されてはいたが、それが裏付けられたということになる。私にとってはやっぱりという思いだが、「合祀とは関係ない」という主張をしてきた人にとってはショックだろう。』
(asahi.com 2006年7月20日 11時12分)
「韓国の政府機関「強制動員真相究明委員会」は10日、日本の植民地時代に強制連行された韓国人の生存者5人が、本人も知らない間に靖国神社に合祀(ごうし)されていることが確認されたと明らかにした」のだそうだ(ソウル10日共同)。
カマヤンは、「新興宗教「靖国神社」の奇怪な教義によると、いったん祀られた祭神は相互不可分だそうだから、この生きながら祀られている5名の方の言葉は、二百四十六万柱の御祭神のお告げである」と皮肉っているが(腹の皮がよじれるほど笑った)、ナベツネこと読売新聞主筆の渡邉恒雄も、朝日新聞論説主幹の若宮啓文との対談で、こう語っている。
分祀というのは、本当によくわからない話なんだ。合祀というのは「座」というけれども、いわば座布団の上に名簿を持ってきて、祝詞かなにかをやると、その霊が全部その中に入ってしまう。いったん入った霊を、A級戦犯の分だけ取り戻すということはできないんだという。それは、瓶にある水をちょっとだけ杯に入れて、それでその水をもし瓶に戻したら、その杯分の水だけを瓶から取り出すことはできないんじゃないかというような理屈で、今の宮司の南部利昭さん(筆者注:元電通、2004年9月より現職)が言っている。
これは、神道の教学上の理由だそうだ。世界の宗教には、コーラン、聖書、仏教のお経のように経典がある。神道というのは、経典がなくて、古事記、日本書紀などの神話を自由に解釈して八百万(やおよろず)の神様をつくった。しかし、南部さんの言っている神道の教学というのは、明治以降に天皇を現人神(あらひとがみ)にしてしまった国家神道。廃仏毀釈をし、国教は神道だけだということをやってでき上がった国家神道の教学だ。そんなもののために日本の国民が真っ二つに割れて、さらにアジア外交がめちゃめちゃにされている。これはたまらない。そんな権力を靖国神社に与えておくこと自体が間違っている。これを否定するには、やっぱり首相が行かないことですよ。公式参拝は一切やらないことです。それしかない。
(渡辺恒雄vs.若宮啓文 『「靖国」と小泉首相』=2006年、朝日新聞社=より)
これがあのナベツネか、と思うほど痛快な、首相の靖国神社参拝反対論だ。
とにかく何よりも、AbEndの手ごたえだが、これは結構ある。安倍晋三の統一協会への祝電の件は、結構知られてきているようだ。当ブログからリンクを張っている、2ちゃんねるの★★反日ブログ監視所をウォッチするスレ★★からも、SOBAさんの記事やAbEndなどへのリンクが張られている(302番の投稿)。
一方で、妙な動きもある。Yahoo!掲示板では、ナント美爾依さんの「カナダde日本語」のURLが投稿禁止ワードになっているとのことだ(「Yahoo掲示板にも安倍の圧力が?」?「カナダde日本語」)。Yahoo!が安倍に圧力をかけられたのか、あるいは自己規制しているのかはわからないが、あまりにもひどい言論統制ぶりに、怒りが収まらない。公序良俗に反するどころか、その対極にあって、国賊安倍晋三を倒す運動の旗振りをしている、一人でも多くの人に読んでもらいたい愛国的ブログだというのに。
(注:この件は、美爾依さんの「カナダde日本語」の検証記事「Yahoo!掲示板に投稿できない理由」により、FC2ブログのURLすべてに対するリンクが投稿検証になることが判明しました。記事をなかったことにするのもアンフェアかと思うので、この件に関しては、安倍やYahoo!の圧力などではなかった、と訂正しておきます=2006年7月19日追記)
不肖当ブログにも、先週金曜日の夕方、某省庁から妙なアクセスがあった。(おそらく)省庁の勤務時間中から残業時間にかけて、結構な長時間にわたって、当ブログのエントリーに片っ端からアクセスしていたのだ。何らかの政治的意図があるのか、それとも職員が上司の目を盗んで、こっそりネットで遊んでいただけなのかは知らない(後者であってほしいものだ)。
ただ、どの省庁からのアクセスか、どういうキーワード検索をして当ブログにたどり着いたかを、当方は把握しているとだけ申し述べておく。
『北九州市に本拠がある指定暴力団工藤会が、福岡県警が制作中の青少年向け「暴力追放啓発ビデオ」について、組員の子供らへのいじめを誘発する可能性があるとして中学校や高校での上映中止を市教育委員会に申し入れていたことが13日、分かった。異例の「請願」に、市教委では「学校で上映するかはまだ決めていない」と当惑気味。県警では「いじめを誘発するものとは全く考えていない」と話している。
北九州市教委によると、工藤会からの文書は「請願申し入れ書」というタイトルで、6月29日に郵送で届いた。
文章は同会最高顧問名で書かれ、A4判の紙に3枚。福岡県警が制作中の青少年向け「暴力追放啓発ビデオ」について、中学校や高校などでの「上映計画に抗議する」「上映することに懸念と異議を唱えざるを得ない」という趣旨が書かれていた。理由として組員らの子供が「父親がやくざだろ」などと言われるいじめを受けることを誘発しかねないとしている。脅迫的文言はなかったという。
ビデオは暴力団の悪質な実態を訴える約25分のドラマ仕立ての内容で、今月下旬か8月上旬に完成の予定。市教委では工藤会からの請願について「対応は協議中だが、ビデオについてはまだ県警で制作中であり、中高で上映するかどうかも決めていない」と当惑している。』
(2006年7月14日付日刊スポーツより)
いやはや、腹の皮がよじれるほど笑った。よりにもよって、あの「工藤会」である。
以下のくだりなんて、もう言葉にならないほど可笑しい。
『ビデオは現職の警察官や警察職員が出演。組長命令で殺人未遂事件を起こした組員が、取り調べを受けつつ、暴力団組織の裏切りや矛盾などに気付いていく内容だ。実在しない組織名が登場するが、藪氏は「ビデオは工藤会を念頭に置いている。工藤会らが起こした実在の事件、犯罪に基づいて作った。実際工藤会は青少年に加入を強要したり、クラブに爆弾を投げたり、市民向けの暴力をしている。『いい暴力団』なんていない、ということを青少年に伝えたかった」と話している。』
(2006年7月14日付日刊スポーツより)
何が可笑しいって、「工藤会らが起こした実在の事件」って、AbEndに参加されている方々なら、報道されたばかりのあの事件を思い出すに決まっているからだ。
「安倍晋三と指定暴力団工藤会の癒着」(反戦な家づくり」)
しかも、Yahoo!トピックスでこの「暴力団が追放ビデオやめて」を開くと、その2,3行下にこの件を報じる毎日新聞の記事へのリンクが張られていた。こうして、「サワヤカな安倍晋三」にもうたわれているこの事件のことを知った人は、劇的に増えたことだろう。
「サワヤカな安倍晋三は下関署とつるんで選挙潰ししたりしないし、対立候補へ暴力団工藤会を送って攻撃したりしないし、まして工作費不払いで工藤会から事務所に火炎瓶を投げ込まれたりしない。」
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オナジミの安倍、麻生はともかく、額賀なんて何で偉そうな発言をしてられるんだろうか?
コイツってたしか二度ばかり大臣を辞職に追い込まれたんじゃなかったっけ、と思ったら、やっぱりそうだった。
額賀福志郎 ? Wikipedia
平成10年(1998年)小渕内閣の防衛庁長官に就任するが、防衛庁調達実施本部における不祥事を理由として当時与党が少数であった参議院で問責決議案が可決され11月に辞任を余儀なくされる。
平成13年(2001年)1月の中央省庁再編で経済財政担当大臣となる。経世会、平成研究会では、橋本龍太郎、小渕恵三の次を担うとして、鈴木宗男、藤井孝男とともに名が上がる。しかし、KSD事件に絡み、KSDから1500万円の献金を受けていたため、責任を取り経済財政相を辞任した。
(以上、Wikipedia「額賀福志郎」より)
こんなやつに暴走されたのではたまったものではない。
ここで、敵基地攻撃論に関する5大紙の社説のタイトルをあげておく。
中日新聞(東京新聞)「専守防衛の信を損なう・敵基地攻撃論」(7月12日)
朝日新聞 「先制攻撃論 短兵急に反応するな」(7月12日)
毎日新聞 「敵地攻撃論 冷静かつ丁寧な論議が必要だ」(7月12日)
読売新聞 [敵基地攻撃能力]「脅威を直視した論議が必要だ」(7月11日)
産経新聞 「【主張】防衛庁長官発言 「攻撃力」の是非の論議を」(7月11日)
順番は、恣意的に並べてある。一応反対論が中日、朝日、毎日の3紙で、賛成論が読売と産経だ。但し、中日、朝日、毎日の3紙も、掲載が読売・産経より1日遅く、毎日新聞などは賛成論にも配慮した社説で、歯切れが悪い。これら3紙が、安倍が目指そうとしている極右路線にどこまで歯止めをかけられるか、はなはだ心許ない。
注目すべきは、読売・産経でさえ、イケイケドンドン的な、センセーショナルな表現を用いてはいないということだ。安倍・額賀・麻生は、右派ジャーナリズム以上に、先頭に立って国民を戦争に導こうと煽る国賊政治家どもだとしか言いようがない。
さて、朝日新聞のサイトを見たら、こんな記事があった(既にカマヤンによってAbEndにもTBされているが、尻馬に乗る)。
「安倍氏秘書が見返り金」、放火事件公判で検察指摘(朝日新聞2006年7月12日23時01分)
朝日新聞をはじめとするジャーナリズムは、じゃんじゃん安倍のスキャンダルを書き立てて行ってほしい。なにしろ安倍は、「疑惑の巨大ショッピングセンター」(by ヘンリー・オーツさん作成のバナー)なのだ。追及の材料には事欠かないはずだ。
「サワヤカな安倍晋三は下関署とつるんで選挙潰ししたりしないし、対立候補へ暴力団工藤会を送って攻撃したりしないし、まして工作費不払いで工藤会から事務所に火炎瓶を投げ込まれたりしない。」
燃え広がれ、AbEndの炎!
(馬鹿なタイトルでTBしてしまった。まことにお恥ずかしい。燃え広がる「嵐」っていったいなんだ?)
先週末に読んだ、読売新聞会長・主筆の渡邉恒雄と、朝日新聞論説主幹の若宮啓文の対談をまとめた『「靖国」と小泉首相』という本(朝日新聞社、2006年)は、読売新聞と朝日新聞という日本の二大紙の論説の責任者が、靖国神社の問題をどう考えているかを示すと同時に、豊富な傍注や巻末につけられた資料によって、靖国の問題を論じる時に参照することのできる、なかなか良い本だと思う。
もともとこの対談は、朝日新聞社発行の月刊誌「論座」2006年2月号に掲載されたもので、本は、雑誌に掲載されなかった部分も収録して、今年3月に出版されたものだ。
「論座」のこの号は、発行部数の少ないこの雑誌としては異例によく売れ、当時私も買うことができなかった。
ジャーナリストの立花隆氏が、外国人記者クラブに招待されて行った講演で、この渡邉・若宮両誌の対談を取り上げたビデオファイルのURLを下記に示す。
http://www.videonews.com/asx/fccj/020306_tachibana_300.asx
余談だが、この講演会で立花氏は、ライブドアに絡んで変死した野口英昭氏の怪死事件を、「ブラック勢力のプロによる殺し」だと断言している(31分30秒あたりから)。今でもこの問題を執拗に追いかけているのは「きっこの日記」くらいになってしまったが、まだまだ忘れ去られるには早い問題だ。なにしろ、野口氏は安晋会のパーティーに「理事」として紹介されて登壇したという報道もされているのだ(「週刊ポスト」2006年2月10日号)。
話を靖国問題に戻す。読売新聞が社論を転換し、靖国神社への総理大臣の参拝を否定するようになったのは、昨年(2005年)の6月4日の社説からである。昨年の総選挙前も、読売は小泉内閣と若干距離を置くような報道で、むしろ小泉支持を煽っていたのは朝日新聞であった。
さいきん、森田実氏の記事からの引用がAbEndに投稿するブロガーの間で一種のブームになっている(もちろん私もその一人だ)が、保守派ながら反戦、反新自由主義を唱える森田氏の主張には、共感できる部分が多い。下記は今年の元旦に発表された森田氏による朝日新聞批判だ。
2006.1.1(その2)
2006年森田実政治日誌[2]
(前略)
2005年9月11日の総選挙投票日の朝日新聞の社説は、ジャーナリズムの政治権力への屈服の歴史に記録されるほどの政治権力への隷従の見本として記憶されるだろう。その恥ずべき朝日新聞社説で「小泉首相はこれまで見たこともない型の指導者だ。……単純だが響きのいいフレーズの繰り返しは、音楽のように、聴く人の気分を高揚させる」と称賛したのだ。
(2006年1月1日「森田実の時代を斬る」より)
このようにぶざまな紙面を作る朝日新聞だが、それでも、選挙後は何食わぬ顔をして小泉批判の記事を書いたりしている。産経新聞の「アリバイ作り」が一時話題になったが、朝日新聞だってアリバイ作りに関しては負けてはいない。
これからの1ヶ月余りの期間は、北朝鮮と靖国が最大の論点になり、これがポスト小泉の決め手になろうかと思う。折しも、「文藝春秋」の8月号の特集が、「大論戦 8・15小泉靖国参拝」となっていたので、早速これを買い求めた。今日の記事を書き終えたら読もうと思っている。
昨日の朝、あるブログのコメント欄で「テポドンを撃つなら、もっと遅い時期(8月中旬とか(笑))が安倍にとっては一番都合が良いはずですしね」と書いたのだが、もし万一小泉が8月15日に靖国に参拝し、同じ日に北朝鮮がテポドンを発射するようなことがあったら、ヤラセ以外の何物でもないとしか言いようがないだろう。
靖国の件については、明日以降改めて論じることにするが、今日は、以前にも紹介した藤原肇著「小泉純一郎と日本の病理」(光文社、2005年)から、安倍晋三と統一協会の関係および北朝鮮のミサイルに関する記述を紹介したいと思う。
(引用始まり)
[単なる遊学生だった安倍晋三の学歴詐称]
(前略)特筆すべきは幹事長代理に抜擢された安倍晋三が演じた、北朝鮮に向けた感情的な対応であろう。
安倍もアメリカに留学した経験を持つ2世議員だが、世界で通用する常識を学んでいないのであり、彼の留学経歴が小泉純一郎以上に怪しいと言われていて、日本の政治家の人材枯渇は救いがたい状況を呈している。
[対北朝鮮強硬路線の裏側に見えるものは何か?]
(前略)ロスでも金持ちの子弟が行く、南カリフォルニア大学(USC)に安倍晋三が登録し、日本の有力政治家の岸信介の身内だと知られれば、コリアゲートで知られた朴東宣のほかにも、いろんな人間が近づくだろうことは想像に難くない。
(中略)もちろん、こうした中に、統一教会(世界基督教統一神霊教会)関係者も多く、活発な布教活動を行っていた。
当ブログでも、書きっ放しだったり、ソースの明確でない情報を載せていたりしましたが、それらを順次見直して必要に応じて過去の記事を修正し、ソースを明示するなど記事には十分注意し、今後予想される言論封殺に対して自衛することにしたいと思います。
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売国奴・篠原静流が極右売国ブログリストも作ってくれてるみたいです。みなさん活用しましょう。
http://i-know.jp/shinohara/
"Irregular Expression"のゴリとかいうやつなんて、どこに行っちゃったんでしょうね。
まず、あのふざけた「反日Blog監視アンテナ」を逆に監視するスレを2ちゃんねるで見つけた。
「反日Blog監視アンテナ」の管理人は、篠原静流というやつらしい。
★★反日ブログ監視所★★をウォッチするスレ (右下の欄にもリンクを張っておきました)
(以下、篠原のサイト)
反日、売国、非国民ブログを監視するブログ
反日blog監視アンテナ
反日blog監視アンテナ Vol.2 (私が監視されているのはここ)
それから、安倍晋三と靖国、それに韓国利権を論じるのに、読売新聞の渡邉恒雄(ナベツネ)を避けて通れないと思うし、昔から渡邉には興味を持っていた。今現在、渡邉に関する手持ちの資料を、ざっと下記に示す。
魚住昭 「渡邉恒雄・メディアと権力」(講談社、2000年)
渡邉恒雄 「ポピュリズム批判」(博文館新社、1999年)
渡邉恒雄 「わが人生記」(中公新書ラクレ、2005年)
渡邉恒雄 vs. 若宮啓文 「「靖国」と小泉首相」(朝日新聞社、2006年)=未読
それに、2006年2月の立花隆の外国人記者クラブでの講演会や、「中国新聞」2006年2月19日付社説(この社説のURLを探る検索をしてたら、ハムニダ薫さんの記事に行き当たり、そこからURLの情報をいただきました)、その他ネット情報多数。
渡邉恒雄が安倍晋三と対決姿勢をとるか、手打ちをするかで次期総理大臣争いの行方は、大きく変わってくるだろう。昨年から今年初めにかけて渡邉が打ち出した、「反靖国」の姿勢は、果たしてどこまで貫かれるのだろうか。
最後に、ソフトバンクホークスの王監督が、胃がんの手術を受けるそうだが、ナベツネは8年前に前立腺がん手術を受け、それを乗り越えている。
王監督も、ナベツネ同様、快癒されることを祈念する。
これを、当時の「朝日新聞」は、「連盟よさらば! 遂に協力の方途尽く。総会、勧告書を採択し、我が代表堂々退場す」という見出しで報じ、松岡洋右を称賛した。そのホンの少し前まで、政府に批判的な新聞と見られていた朝日新聞の転向を決定的にした報道だった。
2006年7月6日、北朝鮮のミサイル発射を報じる朝日新聞(大阪本社発行14版▲)の一面には、「厳しい表情で会見に臨む安倍官房長官」の、大写しの写真が出ていた(東京本社版や、大阪本社でも締切時間の異なる版では、他の写真が採用されている可能性がある)。
この日、朝日、読売、中日(東京)、日経、そしてもちろん産経の大手五紙は、いずれも社説を北朝鮮のミサイル発射一本に絞った。中でも、産経新聞の社説は、軍艦マーチが鳴り響いているかのようだ。
唯一、毎日新聞だけが、北朝鮮のミサイル発射のほかに、民主党の小沢代表訪中を「久々に冷静な対話ができた」というタイトルの社説として取り上げ、いつもと同じ二本立てにしていた。翼賛体制に狂った朝日以下五紙に対し、辛うじてマスメディアの良心を保った紙面として評価したい。北朝鮮への非難は当然としても、ジャーナリズムには、裏で北朝鮮とつながっている勢力(誰とかどこのこととは言わないが)を暴こうとする努力や、小泉政権によって険悪化した日中関係の改善へ道を開こうとする小沢氏の訪中などを取り上げる姿勢が求められると思う。
[2006年7月6日付の6紙の社説タイトル]
毎日新聞 「ミサイル発射・国際社会は北の挑発許すな」
同 「小沢氏訪中・久々に冷静な対話ができた」
朝日新聞 「無謀な行動に抗議する・北朝鮮ミサイル発射」
読売新聞 「「北」ミサイル発射・国際社会への重大な挑戦だ」
中日新聞 「「脅し」は孤立を深める・北朝鮮がミサイル連続発射」
日本経済新聞 「北朝鮮のミサイル発射に強く抗議する」
産経新聞 「貧窮国家の「花火」嗤(わら)う・愚かな国の脅威にどう対応」
(毎日新聞のみ二本立て、他は一本立て)
これは、正直言って、どっかで読んだ話を、記憶をもとに一気に書き飛ばしたものだった。それが「カナダde日本語」の記事になったので、Google検索をかけて調べなおしてみたら、出所がわかった。
藤原肇著「小泉純一郎と日本の病理」(光文社、2005年)である。その239ページから242ページにかけて、靖国神社に関する記述がある。以下に一部を引用する。
『靖国神社はもともと薩長を中心とした兵隊の慰霊のために、明治の初めに建てられた慰霊用の神社である。そして、戦前は軍国主義 militarism と愛国主義 nationalism の象徴として、陸軍と海軍が管理した軍人用の神社であった。
(中略)
靖国神社は、「延喜式」にある由緒ある産土(うぶすな)神社ではなく 一種の軍人の新興宗教 new religion for soldiers といえる存在であり、日本の伝統的な神道 traditional Shinto の系譜からさえも逸脱している。
(中略)
靖国神社を政治的に使った人物としては、1978年に第6代宮司になった松平永芳(1915-2005)がいる。彼は松平恒雄駐英大使(1877-1949)の長男であり、海軍機関学校を出て海軍に任官し、戦後になって自衛隊を一佐で退官して、宮司になるとA級戦犯 class-A war criminal の合祀 honor collectively を独断で密かに実行した。この実行を知って激怒 get mad した昭和天皇 Emperor Hirohito (1901-1989) は、それ以降は大祭への参拝を中止してしまい、皇室と靖国神社の関係は険悪になっている。 事実、天皇家は靖国神社について一切口をつぐんで keep their lips buttoned いる。』
(藤原肇著「小泉純一郎と日本の病理」より)
安倍晋三の統一協会祝電問題が明らかになる前は、当ブログは村上世彰批判と、それに絡んで、『「きっこの日記」の「ニポンイチのタイコモチ」の実名がわかったよ』という話題をウリにしていた(但し、当ブログは実名は出していません)。アクセスカウントは一日60?80件くらいだったが、アクセス解析でキーワードを見たら、5月度は「きっこ 東大中退」と「ニポンイチのタイコモチ」が1位と2位を占めている。村上逮捕直前の6月2日、全国紙が村上が立件されると報じ、「きっこの日記」が「ニポンイチのタイコモチ」を蒸し返すと、いきなり当ブログのアクセス数がはね上がった。「きっこの日記」の破壊力は本当にすさまじい。
今朝、Yahoo!トピックスに出ていた某女優との交際が発覚した●●●&●●●●●の社長というのも、5月8日の「きっこの日記」の中の、読者からのメールに書かれている人物にほぼ間違いなく、この社長はチンピラだの、叩けば埃だらけなどと、散々に書かれている。
こういうネタは「風に吹かれて」さんの得意とするところだから、先に記事にされているかなと思って覗いてみたら、投稿はされていないようだった。でも、たぶん気付かれてますよね?
たとえば、テレビ朝日の「サンデープロジェクト」。昨日、「言論は大丈夫か」と題したシリーズの第3回をやっていたが、テレビで何を言っていても私の心は上の空だった。
いったいどの面を下げて、安倍晋三の統一協会祝電問題をほぼ完全に黙殺しているテレビ局が「言論は大丈夫か」などと言えるんだろうか。このコーナーの最後で、田原総一朗の口から「言論」という単語が発せられた時、私はテレビのスイッチを切った。
(注)私の知る限り、テレビ朝日が安倍の祝電問題を報じたのはただ一回で、それも朝の「やじうまプラス」で「朝日新聞」の報道を紹介する形だった(これは、ピリカラ納豆・甘納豆さんの記事で知りました)。テレビ朝日が自前のニュースとしてこの件を報じたことは、私には確認できていない。
北朝鮮の拉致家族の問題もそうだ。北朝鮮の犯罪行為が許されないものであることは論を待たないが、安倍晋三に、『北朝鮮の「拉致被害者母子再会シーン」を見て、北朝鮮は情報統制下にあり自由な発言の出来ない国だから…、母子再会劇は北朝鮮のヤラセだ…なんて、馬鹿でもわかるような「正論」を、いつものようにペラペラと馬鹿の一つ覚えのようにまくし立て』られ(山崎行太郎の政治ブログ「毒蛇日記」2006年7月1日)、それに岸井成格あたりがしたり顔で同調しているのを見ると、なんともいえない嫌な気分になる。
しかも、私が「AbEnd」を命名したって宣伝してくれてる。
「AbEnd」提唱者の美爾依さんも、私のブログの恩人・ぶいっちゃんも入ってるよ!
http://i-know.jp/hannichi2/
あれ、でもおかしいなあ。
何で安倍の統一協会祝電問題を暴いたカマヤンやハムニダ薫さんが入ってないんだろ?(Part1にも入ってません)
もしかして、やつらの調査能力って、その程度ってこと?