子供の頃から新聞を読むのが好きでしたが、最近、新聞を定期購読しているにもかかわらず、新聞を読む時間が短くなっています。
たとえば、Yahoo! Japanのページを開いていれば、「トピックス」にニュースのヘッドラインが表示されています。そこから記事を開き、特に関心のある項目については、新聞社のサイトにアクセスすれば、知りたいニュースの情報は大体得られるんじゃないか、などと思ってしまいます。
そんなことを日々考えていたら、「ITmedia News」に、「新聞の生き残りの道はあるか」という記事が出ていました。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0605/26/news104.html
(続きは↓をクリック)
たとえば、Yahoo! Japanのページを開いていれば、「トピックス」にニュースのヘッドラインが表示されています。そこから記事を開き、特に関心のある項目については、新聞社のサイトにアクセスすれば、知りたいニュースの情報は大体得られるんじゃないか、などと思ってしまいます。
そんなことを日々考えていたら、「ITmedia News」に、「新聞の生き残りの道はあるか」という記事が出ていました。
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今日、必要に迫られて、Acrobat Readerの繁体字(台湾で用いられている漢字)フォントセットをインストールしたのをきっかけに、漢字に思いを致しました。
(注:私自身は台湾や中国の言葉を解しません)
台湾の漢字は、上記のように「繁体字」と言って、戦前まで日本でも用いられていた旧字体の漢字とかなり共通性があります。そのため、日本人にとって、字面から意味を推測しやすくなっています。
中国本土では、「簡体字」と言って、大幅に簡略化された文字を用いますが、簡略化の度が過ぎて、意味がわからないことが多いです。
中国や台湾の人が日本の新字体の漢字を見る時も、同じように感じるのかも知れません。
(注:私自身は台湾や中国の言葉を解しません)
台湾の漢字は、上記のように「繁体字」と言って、戦前まで日本でも用いられていた旧字体の漢字とかなり共通性があります。そのため、日本人にとって、字面から意味を推測しやすくなっています。
中国本土では、「簡体字」と言って、大幅に簡略化された文字を用いますが、簡略化の度が過ぎて、意味がわからないことが多いです。
中国や台湾の人が日本の新字体の漢字を見る時も、同じように感じるのかも知れません。
一昨日の中日新聞より。
民事再生法による経営再建を断念したベンチャー系通信会社、平成電電の佐藤賢治・前社長は二十六日、同社の再建に絡み、村上世彰氏率いる投資ファンド(村上ファンド)が証券取引法に違反している疑いがあるとして、同氏らの刑事告発を検討していることを明らかにした。
平成電電に対しては、ソフト開発会社のドリームテクノロジーズがスポンサーに名乗り出たが、今年四月に支援中止を発表。佐藤氏は村上ファンドが一時ドリーム社の株式を保有した後、売却したことに触れ、支援中止の方針を事前に知って売り抜けたインサイダー取引の可能性があると指摘した。
(2006年5月27日付中日新聞より)
株取引で大儲けする方法はただ一つ、インサイダー取引を行うことだ、と5月2日に書きましたが、村上ファンドをめぐって、まさにその通りの疑惑が浮上しています。
これも以前書いた、小泉?竹中の関係の冷却化と関係があるのかどうか、このところ村上ファンドをめぐる状況が、風雲急を告げてきたようです。
民事再生法による経営再建を断念したベンチャー系通信会社、平成電電の佐藤賢治・前社長は二十六日、同社の再建に絡み、村上世彰氏率いる投資ファンド(村上ファンド)が証券取引法に違反している疑いがあるとして、同氏らの刑事告発を検討していることを明らかにした。
平成電電に対しては、ソフト開発会社のドリームテクノロジーズがスポンサーに名乗り出たが、今年四月に支援中止を発表。佐藤氏は村上ファンドが一時ドリーム社の株式を保有した後、売却したことに触れ、支援中止の方針を事前に知って売り抜けたインサイダー取引の可能性があると指摘した。
(2006年5月27日付中日新聞より)
株取引で大儲けする方法はただ一つ、インサイダー取引を行うことだ、と5月2日に書きましたが、村上ファンドをめぐって、まさにその通りの疑惑が浮上しています。
これも以前書いた、小泉?竹中の関係の冷却化と関係があるのかどうか、このところ村上ファンドをめぐる状況が、風雲急を告げてきたようです。
いよいよ村上ファンドと阪急ホールディングスとの交渉が煮詰まってきたようだ。今朝の全国紙が一面で報じている。
村上は、予想通り阪神を経営する気など全くなく、ただひたすら阪急に阪神株を高値で売りつけたいようだ。
見過ごせないのは、阪急が900円台で阪神株を買うことで妥協しようとしていることだ。
これだと、村上ファンドに相当の利益が出て、5月16日に書いた、出資者に(暗黙の)約束をした利回りを確保できてしまう。
つまり、今後ますます村上ファンドがハゲタカとして跋扈することに、阪急が手を貸すことになる。これは、断じて許されないことだ。
阪神株など数年前は300円程度、村上ファンドが買い始めた頃でも400?500円程度の株価だったのだ。「900円台」など、法外な高値だ。
今朝の読売新聞(大阪本社版)によると、大阪府内に住む阪急の個人株主が、村上ファンドからの阪神株の買取に異議を唱える申し入れ書を角和夫社長あてに提出することが分かった、とのことだ。
この株主は、株主代表訴訟も辞さない、と言っているそうだ。
当然だろう。このまま阪急が村上ファンドと妥協するようなことがあると、阪急は株主に損害を与え、社会悪としかいいようがないハゲタカ・村上ファンドに利益を供与することになる。
阪急は、伝統的には長らく、阪神間の文化の担い手であった。しかし、その阪急も日本の破壊者である村上世彰を増長させるような真似をするのかと、怒りが収まらない。
村上は、予想通り阪神を経営する気など全くなく、ただひたすら阪急に阪神株を高値で売りつけたいようだ。
見過ごせないのは、阪急が900円台で阪神株を買うことで妥協しようとしていることだ。
これだと、村上ファンドに相当の利益が出て、5月16日に書いた、出資者に(暗黙の)約束をした利回りを確保できてしまう。
つまり、今後ますます村上ファンドがハゲタカとして跋扈することに、阪急が手を貸すことになる。これは、断じて許されないことだ。
阪神株など数年前は300円程度、村上ファンドが買い始めた頃でも400?500円程度の株価だったのだ。「900円台」など、法外な高値だ。
今朝の読売新聞(大阪本社版)によると、大阪府内に住む阪急の個人株主が、村上ファンドからの阪神株の買取に異議を唱える申し入れ書を角和夫社長あてに提出することが分かった、とのことだ。
この株主は、株主代表訴訟も辞さない、と言っているそうだ。
当然だろう。このまま阪急が村上ファンドと妥協するようなことがあると、阪急は株主に損害を与え、社会悪としかいいようがないハゲタカ・村上ファンドに利益を供与することになる。
阪急は、伝統的には長らく、阪神間の文化の担い手であった。しかし、その阪急も日本の破壊者である村上世彰を増長させるような真似をするのかと、怒りが収まらない。
以前筒井康隆について書きましたが、筒井の前には星新一を読んでいました。
星作品の中で一番最初に知ったのは、ショート・ショートの「おーい、でてこーい」です。星の最初期、1950年代末頃の作品だと思います。
ショート・ショートのあらすじを書くのは野暮だし、手元に原作を持っていないので記憶があやふやなのですが、これを書かないとあとの文章が続かないので、ちょっとだけ書いてみます。
----------------
ある日、深い穴が見つかった。どこまで深いかわからないほど深く、「おーい、でてこーい」と呼びかけても何の反応もない。
人々は穴の中にゴミを捨てはじめたが、穴が埋まる気配は全くない。
工場の廃棄物など、あらゆるものを捨て、町は繁栄したが...
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星作品の中で一番最初に知ったのは、ショート・ショートの「おーい、でてこーい」です。星の最初期、1950年代末頃の作品だと思います。
ショート・ショートのあらすじを書くのは野暮だし、手元に原作を持っていないので記憶があやふやなのですが、これを書かないとあとの文章が続かないので、ちょっとだけ書いてみます。
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ある日、深い穴が見つかった。どこまで深いかわからないほど深く、「おーい、でてこーい」と呼びかけても何の反応もない。
人々は穴の中にゴミを捨てはじめたが、穴が埋まる気配は全くない。
工場の廃棄物など、あらゆるものを捨て、町は繁栄したが...
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相撲中継を見なくなって久しい。
子供の頃以来、相撲を見るのは結構好きで、特に北の湖や輪島の全盛期はテレビでよく見ていたが、その後の千代の富士や若貴兄弟らが大嫌いだったので、あまり見なくなった。
それでも、千代や若貴の頃は、彼らのアンチとしてたまに見ることがあったが、朝青龍を筆頭とする外国人力士全盛の現在は、全く関心を失っている。
だから、5月場所で朝青龍が休場していたのも、1週間も経ってからやっと知ったし、どうやら白鵬と雅山が優勝を争った結果、白鵬が賜杯を手にしたらしいのだが、この雅山というのも、四股名と実体が正反対で、大嫌いな力士なので、こんなやつに優勝されるくらいなら白鵬とかいう力士で構わないか、くらいの感想しか持たない。
そんな私でも、Yahoo!のスポーツニュースのヘッドラインくらいは覗くのだが、5月場所では、聞いたことも見たこともない力士の四股名に、しばしばお目にかかった。
その名は、「把瑠都」。
子供の頃以来、相撲を見るのは結構好きで、特に北の湖や輪島の全盛期はテレビでよく見ていたが、その後の千代の富士や若貴兄弟らが大嫌いだったので、あまり見なくなった。
それでも、千代や若貴の頃は、彼らのアンチとしてたまに見ることがあったが、朝青龍を筆頭とする外国人力士全盛の現在は、全く関心を失っている。
だから、5月場所で朝青龍が休場していたのも、1週間も経ってからやっと知ったし、どうやら白鵬と雅山が優勝を争った結果、白鵬が賜杯を手にしたらしいのだが、この雅山というのも、四股名と実体が正反対で、大嫌いな力士なので、こんなやつに優勝されるくらいなら白鵬とかいう力士で構わないか、くらいの感想しか持たない。
そんな私でも、Yahoo!のスポーツニュースのヘッドラインくらいは覗くのだが、5月場所では、聞いたことも見たこともない力士の四股名に、しばしばお目にかかった。
その名は、「把瑠都」。
私は、特定の宗教は信じていませんが、ある種超越的な何か、合理的思考だけでは到達し得ない何かがあり、しかもそれは人生でもっとも大事なものではないかと思っています。
それと対極にあるのが、独裁国家における国家元首への個人崇拝であり、ある種のカルト宗教における狂信的な教祖への崇拝でしょう。
日本にも韓国にもそのようなカルト宗教があり、日本では権力の一翼を担った教団があるし、韓国には、下部組織に反共的な政治団体を持っていながら、いつの間にか北の偉大なる首領様と手を組んだ教団があります。政権側にいる前者はもちろん、後者も、岸信介首相の時代以来、日本の保守政党と深く結びついています。
それと対極にあるのが、独裁国家における国家元首への個人崇拝であり、ある種のカルト宗教における狂信的な教祖への崇拝でしょう。
日本にも韓国にもそのようなカルト宗教があり、日本では権力の一翼を担った教団があるし、韓国には、下部組織に反共的な政治団体を持っていながら、いつの間にか北の偉大なる首領様と手を組んだ教団があります。政権側にいる前者はもちろん、後者も、岸信介首相の時代以来、日本の保守政党と深く結びついています。
今年は日本が世界に誇る作曲家、武満徹の没後10年に当たります。
1996年2月の寒い日、武満氏の訃報を知った時の衝撃は忘れられません。難解な音楽が多いため、熱心な聴き手というわけではありませんでしたが、神経を音楽に集中させて聴くと、必ず引き込まれる、そんな音楽を書いた人でした。
1996年は、司馬遼太郎(2月12日)、藤子・F・不二雄氏(9月23日)、遠藤周作(9月29日)と、わが国が立て続けに偉大な創作家を失った年でした。司馬氏と武満氏、藤子・F氏と遠藤氏は、それぞれ命日が近かったため、余計に立て続けに、という印象が強かったです。人間はいつかは必ず死ぬものだとは言え、四氏はいずれも日本人の平均寿命に達しない年齢での死でした。
創作活動には多大なエネルギーを必要とし、それが彼らの寿命を縮めたのかもしれません。
武満徹の話に戻りますが、私は彼の現代音楽作品のCDを何枚か持っていて、それを聴いていたのですが、2002年にドミニク・ヴィスというカウンターテナー歌手が、武満徹の「うた」を録音したCDを買いました。
武満の「うた」は、彼の書いた難解な現代音楽とは全く異なり、ポップス系の音楽です。武満は生前、流行歌に非常に詳しく、多くの歌をそらで歌えたそうですが、彼が作曲した「うた」も、そんな側面を表したものです。
1996年2月の寒い日、武満氏の訃報を知った時の衝撃は忘れられません。難解な音楽が多いため、熱心な聴き手というわけではありませんでしたが、神経を音楽に集中させて聴くと、必ず引き込まれる、そんな音楽を書いた人でした。
1996年は、司馬遼太郎(2月12日)、藤子・F・不二雄氏(9月23日)、遠藤周作(9月29日)と、わが国が立て続けに偉大な創作家を失った年でした。司馬氏と武満氏、藤子・F氏と遠藤氏は、それぞれ命日が近かったため、余計に立て続けに、という印象が強かったです。人間はいつかは必ず死ぬものだとは言え、四氏はいずれも日本人の平均寿命に達しない年齢での死でした。
創作活動には多大なエネルギーを必要とし、それが彼らの寿命を縮めたのかもしれません。
武満徹の話に戻りますが、私は彼の現代音楽作品のCDを何枚か持っていて、それを聴いていたのですが、2002年にドミニク・ヴィスというカウンターテナー歌手が、武満徹の「うた」を録音したCDを買いました。
武満の「うた」は、彼の書いた難解な現代音楽とは全く異なり、ポップス系の音楽です。武満は生前、流行歌に非常に詳しく、多くの歌をそらで歌えたそうですが、彼が作曲した「うた」も、そんな側面を表したものです。
先週は、ずいぶん変な天気が続きました。台風に刺激された梅雨前線が北上したせいで、梅雨みたいな天気が続き、昨日は晴れたものの、梅雨の中休みの頃みたいな蒸し暑さでした。
そのせいかどうか、すっかり体調を崩してしまい、晴天の日曜日の昼間というのに自宅でブログを書いています。
それにしても、このところ、毎年のように異常な気候が続いているように思います。2003年は、盆の頃まで異様な冷夏だったし、2004年は一転して熱帯かと思うような猛暑のあと、いくつもの台風の襲撃を受けました。香川県は渇水で有名な県なのに、この年はひどい水害を蒙りました。県の西部では大きな被害があったし、高松市でも海水や川の水があふれて市街が冠水しました。
かと思うと、昨年は渇水。早明浦(さめうら)ダム(香川県民の水がめですが、高知県にあります)の貯水率が0%となり、時間給水突入寸前のところで、台風の直撃を受けて、ダムの貯水率が一夜にして100%に回復したことがありました。
そして、今年は5月にして梅雨のような天気。なんか、年々春と秋が短くなってきている気がします。地球温暖化の影響でしょうか?
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そのせいかどうか、すっかり体調を崩してしまい、晴天の日曜日の昼間というのに自宅でブログを書いています。
それにしても、このところ、毎年のように異常な気候が続いているように思います。2003年は、盆の頃まで異様な冷夏だったし、2004年は一転して熱帯かと思うような猛暑のあと、いくつもの台風の襲撃を受けました。香川県は渇水で有名な県なのに、この年はひどい水害を蒙りました。県の西部では大きな被害があったし、高松市でも海水や川の水があふれて市街が冠水しました。
かと思うと、昨年は渇水。早明浦(さめうら)ダム(香川県民の水がめですが、高知県にあります)の貯水率が0%となり、時間給水突入寸前のところで、台風の直撃を受けて、ダムの貯水率が一夜にして100%に回復したことがありました。
そして、今年は5月にして梅雨のような天気。なんか、年々春と秋が短くなってきている気がします。地球温暖化の影響でしょうか?
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朝日新聞朝刊の記事からです。
「共謀罪 今国会困難に 首相意向で採決先送り」
自民、公明の与党は19日、同日予定していた「共謀罪」創設を盛り込んだ組織的犯罪処罰法改正案の衆院法務委員会での採決を、22日以降に先送りした。小泉首相の意向を受けた自民党の細田博之国会対策委員長が河野洋平衆院議長と調整。「与野党で修正協議を続けるべきだ」との河野氏の要請を受け入れる形をとったものだが、大幅な会期延長がない限り、同法案の今国会中の成立は困難な情勢となった。
(2006年5月20日付朝日新聞=大阪本社発行14版=より)
どうやら今国会での「共謀罪」創設は避けられそうな見通しになってきました。
記事では、「首相意向で」となっていますが、小泉は、この法案改正を強行した場合、小泉政権が一気に支持を失うと判断したのでしょう。久々に見せる、小泉の鋭い嗅覚だと思います。
一方、安倍晋三にとっては逆風となるニュースなのではないでしょうか。なぜなら、安倍の能力では、強権で反対意見を弾圧しない限り、日本を統治していけるとは思えないからです。
何はともあれ、ひとまず、ほっとさせられたニュースではあります。
「共謀罪 今国会困難に 首相意向で採決先送り」
自民、公明の与党は19日、同日予定していた「共謀罪」創設を盛り込んだ組織的犯罪処罰法改正案の衆院法務委員会での採決を、22日以降に先送りした。小泉首相の意向を受けた自民党の細田博之国会対策委員長が河野洋平衆院議長と調整。「与野党で修正協議を続けるべきだ」との河野氏の要請を受け入れる形をとったものだが、大幅な会期延長がない限り、同法案の今国会中の成立は困難な情勢となった。
(2006年5月20日付朝日新聞=大阪本社発行14版=より)
どうやら今国会での「共謀罪」創設は避けられそうな見通しになってきました。
記事では、「首相意向で」となっていますが、小泉は、この法案改正を強行した場合、小泉政権が一気に支持を失うと判断したのでしょう。久々に見せる、小泉の鋭い嗅覚だと思います。
一方、安倍晋三にとっては逆風となるニュースなのではないでしょうか。なぜなら、安倍の能力では、強権で反対意見を弾圧しない限り、日本を統治していけるとは思えないからです。
何はともあれ、ひとまず、ほっとさせられたニュースではあります。
またまた日経BPの立花隆氏のコラムからだが、「ポスト小泉を呪縛する靖国問題と竹中問題」と題された記事で、次期首相候補として福田康夫氏の支持率が急上昇し、先行する安倍晋三に肉薄していることを紹介したあと、次期自民党総裁選に影響を与える要因として、靖国神社参拝問題の他、竹中平蔵総務相をめぐる問題があると指摘されている。
立花氏によると、これまでずっと密接な関係だった小泉首相と竹中総務相の関係が、急に冷たくなったというのだ。これに伴い、竹中の政治力が失われ、自民党内でバッシングを受けているのだという。
実は、小泉と竹中の不仲について読んだのは、これが初めてではない。数日前には、某サイトで、竹中が小泉から安倍に軸足を移そうとしているのを察知した小泉が激怒し、竹中との仲が一気に冷えたという記事を読んだ。さらに言うと、ポスト小泉をめぐって、いずれ竹中は小泉より安倍に近づくようになり、それがもとで関係は冷却化するであろうという観測は、今年の1月頃には早くも流れていた。
立花氏によると、これまでずっと密接な関係だった小泉首相と竹中総務相の関係が、急に冷たくなったというのだ。これに伴い、竹中の政治力が失われ、自民党内でバッシングを受けているのだという。
実は、小泉と竹中の不仲について読んだのは、これが初めてではない。数日前には、某サイトで、竹中が小泉から安倍に軸足を移そうとしているのを察知した小泉が激怒し、竹中との仲が一気に冷えたという記事を読んだ。さらに言うと、ポスト小泉をめぐって、いずれ竹中は小泉より安倍に近づくようになり、それがもとで関係は冷却化するであろうという観測は、今年の1月頃には早くも流れていた。
先日、朝日新聞社長の息子が麻薬と大麻の所持で逮捕された事件が話題になったが、昨日は日本テレビのアナウンサーが女子高生のスカートの中を盗撮して逮捕されていたことが報道された。週刊文春が記事にすることがわかって報道されたようだ。昨日の新聞社のサイトでは、アナウンサーの実名は明らかにされていなかったが、夕刊フジや「きっこの日記」などで、該当のアナウンサーが炭谷宗佑アナであると暴露された。
もちろん、18日に発売された「週刊文春」では、炭谷アナの実名が明記されている。
テレビ局の隠蔽体質うんぬんは、「きっこの日記」に詳しく書かれているので、それに付け加えることはなかろうかと思う。
きっこ氏が、この事件に絡めて、例のスーフリの残党だった東大中退男の件を蒸し返している。以前、この男の実名がわかった、とブログに書いたこともあって、今日のブログのアクセス解析では「きっこ 東大中退」がダントツになっていた。果たしてこの男も逮捕されるのだろうか、というのが私の小さな関心事の一つになっている。
もちろん、18日に発売された「週刊文春」では、炭谷アナの実名が明記されている。
テレビ局の隠蔽体質うんぬんは、「きっこの日記」に詳しく書かれているので、それに付け加えることはなかろうかと思う。
きっこ氏が、この事件に絡めて、例のスーフリの残党だった東大中退男の件を蒸し返している。以前、この男の実名がわかった、とブログに書いたこともあって、今日のブログのアクセス解析では「きっこ 東大中退」がダントツになっていた。果たしてこの男も逮捕されるのだろうか、というのが私の小さな関心事の一つになっている。
5月12日の毎日新聞「記者の目」で、同紙政治部の伊藤智永記者が、小泉首相に対して、下記のような辛辣な批評をしています。
5年前、小泉純一郎首相が自民党総裁に選ばれることが確実になった前夜、山崎拓前副総裁から聞いた小泉評は忘れがたい(もう時効と考え、山崎氏にはオフレコ解禁をお許しいただこう)。
「いいか、君たちびっくりするぞ。30年も国会議員やっているのに、彼は政策のことをほとんど知らん。驚くべき無知ですよ」
すぐにそれは証明された。記者会見や国会審議で、小泉首相は集団的自衛権とは何か理解していないことが露見したのだ。憲法を変えるの変えないのと迷走し、陰で家庭教師役の山崎氏は四苦八苦していた。
(2006年5月12日付毎日新聞「記者の目」より)
また日経BPのコラムをソースにしますが(従ってリンクは張りませんが)、立花隆氏が最新のコラムでライブドア事件について触れています。
2月に、立花氏が外国人記者クラブの会見で、ライブドア事件は政権を揺るがす大事件になる可能性がある、野口英昭氏の怪死事件は「自殺」ではなく裏社会の人間による他殺であると断言し、話題になりました。
しかし、ライブドア事件はつまらない経済犯罪に矮小化されてしまい、大きな事件にはなりませんでした。
立花氏は、これを振り返って、キーマンであった野口氏の怪死事件(立花氏の以前の主張によると、殺害事件)によって事件の解明ができなくなってしまったと主張しています。
今回のコラムでは、ライブドア強制捜査の情報が事前に漏れていたことも書かれています。
2月に、立花氏が外国人記者クラブの会見で、ライブドア事件は政権を揺るがす大事件になる可能性がある、野口英昭氏の怪死事件は「自殺」ではなく裏社会の人間による他殺であると断言し、話題になりました。
しかし、ライブドア事件はつまらない経済犯罪に矮小化されてしまい、大きな事件にはなりませんでした。
立花氏は、これを振り返って、キーマンであった野口氏の怪死事件(立花氏の以前の主張によると、殺害事件)によって事件の解明ができなくなってしまったと主張しています。
今回のコラムでは、ライブドア強制捜査の情報が事前に漏れていたことも書かれています。
プロ野球の交流戦速報を見ていたら、広島対西武戦で、広島の先発がダグラス、西武の先発がグラマンとなっていました。
これを見て、航空機メーカーの名前、そしてかつての「ダグラス・グラマン事件」を思い出された方も多いかと思います。
米ダグラス社、グラマン社から航空機発注をめぐって、不正な金銭授受があったとされる事件。当時、ロッキード事件を上回る大疑獄事件になるのではと言われ、先日亡くなった松野頼三氏が5億円を受領したことを認めたものの、時効が成立していて罪に問えず、また、岸信介元首相の関与が「海部メモ」で明らかになりながら、岸氏の証人喚問さえなされず、結局日商岩井から逮捕者を出しただけで、政治家の逮捕には至りませんでした。
これを見て、航空機メーカーの名前、そしてかつての「ダグラス・グラマン事件」を思い出された方も多いかと思います。
米ダグラス社、グラマン社から航空機発注をめぐって、不正な金銭授受があったとされる事件。当時、ロッキード事件を上回る大疑獄事件になるのではと言われ、先日亡くなった松野頼三氏が5億円を受領したことを認めたものの、時効が成立していて罪に問えず、また、岸信介元首相の関与が「海部メモ」で明らかになりながら、岸氏の証人喚問さえなされず、結局日商岩井から逮捕者を出しただけで、政治家の逮捕には至りませんでした。
阪神電鉄を乗っ取りか、と騒がれている村上ファンドですが、私は、5月2日にも書いたように、村上氏は阪急に阪神株を高く売りつけたいだけだろうと思っていました。
日経BPのサイトに、経済アナリストの森永卓郎氏がコラムを持っており、私はそれを愛読しているのですが、その最新の更新で、村上ファンドの狙いをわかりやすく解説しています。日経BPのサイトには、リンクや引用についてめんどくさいことが書いてあるので、リンクは張らないでおきますが、森永氏の論旨は明快で、納得できるものです。
要は、村上ファンドは、顧客に高利回りを約束しているために、阪急に阪神株を高く売りつけたいだけだ、実際に村上が阪神の経営権を握ったところで、実業で高利回りを得ることなどできはしない、だから阪急との取引を早く成立させようと焦っているのだ、阪急と阪神はそんな村上に簡単に妥協しちゃ駄目だ、徹底抗戦せよ、阪急は村上をじらして阪神株をできるだけ安く買い叩け、と、こんな感じの主張です。
阪神と阪急というと、阪神の株価が300円程度、阪急が400円程度が妥当という感覚を私などは持っていて、実際数年前はその程度の株価だったと思いますが、村上ファンドが阪神の株を買い占めたことで、阪神の株価が急騰しました。
当然吊り上がった阪神の株価は、不当な高値だと思いますが、それを阪急に高く売りつけようとは、なんという銭ゲバ野郎でしょうか。森永氏は、阪急は800円以下で合意しろと言っていますが、800円でも高過ぎるでしょう。
阪急には粘りに粘って、新自由主義時代の鬼っ子ともいえる村上世彰を締め上げてもらいたいものです。
日経BPのサイトに、経済アナリストの森永卓郎氏がコラムを持っており、私はそれを愛読しているのですが、その最新の更新で、村上ファンドの狙いをわかりやすく解説しています。日経BPのサイトには、リンクや引用についてめんどくさいことが書いてあるので、リンクは張らないでおきますが、森永氏の論旨は明快で、納得できるものです。
要は、村上ファンドは、顧客に高利回りを約束しているために、阪急に阪神株を高く売りつけたいだけだ、実際に村上が阪神の経営権を握ったところで、実業で高利回りを得ることなどできはしない、だから阪急との取引を早く成立させようと焦っているのだ、阪急と阪神はそんな村上に簡単に妥協しちゃ駄目だ、徹底抗戦せよ、阪急は村上をじらして阪神株をできるだけ安く買い叩け、と、こんな感じの主張です。
阪神と阪急というと、阪神の株価が300円程度、阪急が400円程度が妥当という感覚を私などは持っていて、実際数年前はその程度の株価だったと思いますが、村上ファンドが阪神の株を買い占めたことで、阪神の株価が急騰しました。
当然吊り上がった阪神の株価は、不当な高値だと思いますが、それを阪急に高く売りつけようとは、なんという銭ゲバ野郎でしょうか。森永氏は、阪急は800円以下で合意しろと言っていますが、800円でも高過ぎるでしょう。
阪急には粘りに粘って、新自由主義時代の鬼っ子ともいえる村上世彰を締め上げてもらいたいものです。
ブログの名前は、気まぐれで決めました。
良い名前が浮かばなかったので、適当に決めたところ、あとでネット検索をかけてみたら、同名のブログがたくさんありました。「気まぐれ」だったら多いだろうと思って、ひらがなの「きまぐれ」にしたのですが、それでも多かった。
おそろしく没個性的な名前、といえるでしょう。
クラシック音楽で「気まぐれ」な曲、特に定まった形式を持たない曲を「カプリッチオ」(capriccio, イタリア語)といいますが、capriccioは既にふさがっていたので、caprice(カプリース)というフランス語の表記にしました。とはいうものの、フランス語は全然できません。学生時代の第二外国語はドイツ語でしたが、だからといって、ドイツ語ができるわけでもありません。
ところで、パガニーニに「24のカプリース」という音楽があり、ヴァイオリンの超絶技巧を要することで知られていますが、上記のように適当に決めたブログ名なので、別にこの曲集を愛好しているわけではありません。
ただ、その第24番は、多くの作曲家にインスピレーションを与えた有名な曲で、これは良い作品だと思います。
この曲自体が変奏曲ですが、同じテーマを用いた変奏曲を、多くの作曲家が書いています。有名なのはラフマニノフの曲で、フィギュアスケートでよく用いられます。
しかし、実はこのラフマニノフの曲は、私の苦手な(つまり、あまり良いとは思えない)曲だったりします。
ま、書き手のいい加減さを表すブログ名だといわれても仕方ないところです。
良い名前が浮かばなかったので、適当に決めたところ、あとでネット検索をかけてみたら、同名のブログがたくさんありました。「気まぐれ」だったら多いだろうと思って、ひらがなの「きまぐれ」にしたのですが、それでも多かった。
おそろしく没個性的な名前、といえるでしょう。
クラシック音楽で「気まぐれ」な曲、特に定まった形式を持たない曲を「カプリッチオ」(capriccio, イタリア語)といいますが、capriccioは既にふさがっていたので、caprice(カプリース)というフランス語の表記にしました。とはいうものの、フランス語は全然できません。学生時代の第二外国語はドイツ語でしたが、だからといって、ドイツ語ができるわけでもありません。
ところで、パガニーニに「24のカプリース」という音楽があり、ヴァイオリンの超絶技巧を要することで知られていますが、上記のように適当に決めたブログ名なので、別にこの曲集を愛好しているわけではありません。
ただ、その第24番は、多くの作曲家にインスピレーションを与えた有名な曲で、これは良い作品だと思います。
この曲自体が変奏曲ですが、同じテーマを用いた変奏曲を、多くの作曲家が書いています。有名なのはラフマニノフの曲で、フィギュアスケートでよく用いられます。
しかし、実はこのラフマニノフの曲は、私の苦手な(つまり、あまり良いとは思えない)曲だったりします。
ま、書き手のいい加減さを表すブログ名だといわれても仕方ないところです。
今朝は寝坊したが、起きてすぐテレビをつけ、TBS(香川在住なので、正確には山陽放送)にチャンネルを合わせると、「サンデーモーニング」の冒頭で共謀罪のことを言っていた。
時事問題を扱うブログでは、連日共謀罪のことが大きく取り上げられている。
私は共謀罪には詳しくないのだが、治安維持法の再来ともいえる悪法、という指摘もあり、もしこれが事実なら決して見過ごせないのはもちろんのことだ。今まで私がやったことというと、いろんなサイトから情報を得たり、Yahoo!で反対投票を投じたりしているくらいのものだ。
情報集めには、下記サイトなどを参考にした。Yahoo!の検索で最初に引っかかるものだ。
http://kyobo.syuriken.jp/
これは、共謀罪反対の立場からまとめられたサイトだが、賛成、反対いずれの立場から提供されたにせよ、あらゆる情報にはバイアスがかかっていることを常に意識するようにはしている。要は、自分自身の考え方に、柔軟性とか、価値観の多様性を認める態度さえ失わなければ良いと考えている。
以上書いたように、共謀罪の問題に関しては、まだまだ知識不足の私であるが、事態はもう差し迫っていると思うので、とりあえずブログで意見を鮮明にしておくことにする。
時事問題を扱うブログでは、連日共謀罪のことが大きく取り上げられている。
私は共謀罪には詳しくないのだが、治安維持法の再来ともいえる悪法、という指摘もあり、もしこれが事実なら決して見過ごせないのはもちろんのことだ。今まで私がやったことというと、いろんなサイトから情報を得たり、Yahoo!で反対投票を投じたりしているくらいのものだ。
情報集めには、下記サイトなどを参考にした。Yahoo!の検索で最初に引っかかるものだ。
http://kyobo.syuriken.jp/
これは、共謀罪反対の立場からまとめられたサイトだが、賛成、反対いずれの立場から提供されたにせよ、あらゆる情報にはバイアスがかかっていることを常に意識するようにはしている。要は、自分自身の考え方に、柔軟性とか、価値観の多様性を認める態度さえ失わなければ良いと考えている。
以上書いたように、共謀罪の問題に関しては、まだまだ知識不足の私であるが、事態はもう差し迫っていると思うので、とりあえずブログで意見を鮮明にしておくことにする。
北朝鮮からの覚醒剤密輸事件は、各紙で続報が報じられている。
以下は朝日新聞の記事。
北朝鮮から大量の覚せい剤が密輸された事件で、覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕された韓国籍の禹時允(ウ・シユン)容疑者(59)の銀行口座に、複数の暴力団関係者から多額の振り込みがあることが警視庁などの合同捜査本部の調べでわかった。捜査本部は、禹容疑者が北朝鮮ルートで覚せい剤の密輸を繰り返し、こうした振り込みが覚せい剤取引にかかわる金だった疑いがあるとみて調べている。
調べでは、禹容疑者は都銀や地銀などに複数の口座を持っている。それらの口座には、福岡県に本拠を置く暴力団関係者から98年12月に800万円の振り込みがあったという。
03年8月には、埼玉県内の指定暴力団系の関係者から1000万円の振り込みがあったという。
いずれの暴力団も過去に、覚せい剤の密売に関与したとして摘発されたことがあり、捜査本部は、禹容疑者が複数の暴力団の覚せい剤取引を仲介していたとみている。
(以上、朝日新聞より)
北朝鮮と暴力団が覚醒剤の密輸に関してどっぷり癒着していることが、ますますはっきりしてきた。
以下は朝日新聞の記事。
北朝鮮から大量の覚せい剤が密輸された事件で、覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕された韓国籍の禹時允(ウ・シユン)容疑者(59)の銀行口座に、複数の暴力団関係者から多額の振り込みがあることが警視庁などの合同捜査本部の調べでわかった。捜査本部は、禹容疑者が北朝鮮ルートで覚せい剤の密輸を繰り返し、こうした振り込みが覚せい剤取引にかかわる金だった疑いがあるとみて調べている。
調べでは、禹容疑者は都銀や地銀などに複数の口座を持っている。それらの口座には、福岡県に本拠を置く暴力団関係者から98年12月に800万円の振り込みがあったという。
03年8月には、埼玉県内の指定暴力団系の関係者から1000万円の振り込みがあったという。
いずれの暴力団も過去に、覚せい剤の密売に関与したとして摘発されたことがあり、捜査本部は、禹容疑者が複数の暴力団の覚せい剤取引を仲介していたとみている。
(以上、朝日新聞より)
北朝鮮と暴力団が覚醒剤の密輸に関してどっぷり癒着していることが、ますますはっきりしてきた。
昨夜、創価学会について書いたあと、今朝いつものように「きっこの日記」と「勝谷誠彦の××な日々」を覗いてみたら、ともにサザンオールスターズの元メンバーで創価学会信者の大森隆志が覚醒剤と大麻の所持で逮捕された件を扱っていた。
そこで覚醒剤に話を飛ばすが、毎日新聞によると、
01年12月に鹿児島・奄美大島沖で沈没した北朝鮮工作船から回収された携帯電話の通話先とされる韓国籍の禹時允(ウーシユン)容疑者(59)=盗品等有償譲り受けなどの罪で実刑判決=が北朝鮮からの覚せい密輸にかかわっていたとして警視庁は12日、禹容疑者と暴力団組員を覚せい剤取締法違反容疑(営利目的密輸)で逮捕した。禹容疑者は北朝鮮への盗難車不正輸出事件に関与して実刑判決を受けており、警視庁は覚せい剤が北朝鮮ルートを通じて密輸された可能性があるとみて追及する。(毎日新聞)
とのことだ。
そこで覚醒剤に話を飛ばすが、毎日新聞によると、
01年12月に鹿児島・奄美大島沖で沈没した北朝鮮工作船から回収された携帯電話の通話先とされる韓国籍の禹時允(ウーシユン)容疑者(59)=盗品等有償譲り受けなどの罪で実刑判決=が北朝鮮からの覚せい密輸にかかわっていたとして警視庁は12日、禹容疑者と暴力団組員を覚せい剤取締法違反容疑(営利目的密輸)で逮捕した。禹容疑者は北朝鮮への盗難車不正輸出事件に関与して実刑判決を受けており、警視庁は覚せい剤が北朝鮮ルートを通じて密輸された可能性があるとみて追及する。(毎日新聞)
とのことだ。
一昨日の記事で、60年代に創価学会の批判をした故藤原弘達氏に賛辞を呈した。
藤原氏は、70年代に「時事放談」で故細川隆元氏と二人して毒舌を撒き散らしていたことで知られる。当時は右派評論家として色眼鏡で氏を見ていたが、まさか自民党と公明党の連立のファッショ的性格まで見抜いていた慧眼の士だとは思いもよらなかった。
その藤原氏が世を去ったのは1999年のことだが、Wikipediaによると、「藤原の葬儀の際、創価学会員からの大量の祝電が殺到したことは広く知られている」そうだ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E5%8E%9F%E5%BC%98%E9%81%94
藤原氏は、70年代に「時事放談」で故細川隆元氏と二人して毒舌を撒き散らしていたことで知られる。当時は右派評論家として色眼鏡で氏を見ていたが、まさか自民党と公明党の連立のファッショ的性格まで見抜いていた慧眼の士だとは思いもよらなかった。
その藤原氏が世を去ったのは1999年のことだが、Wikipediaによると、「藤原の葬儀の際、創価学会員からの大量の祝電が殺到したことは広く知られている」そうだ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E5%8E%9F%E5%BC%98%E9%81%94
「きっこの日記」が、4月28日付「ニポンイチのタイコモチ」で告発した東大中退の人物だが、ネット検索をかけてみて、その実名をほぼ特定することができた。
証拠をつかんでいると主張しているきっこ氏自身でさえ伏せ字にしているので、何の証拠も握っていない私がここで実名を挙げるわけにはいかないが、ニヤリとさせられるのは、きっこ氏が28日の日記の中でヒントを潜ませていることだ。
8日の読者からのメールで、彼の所属を表す伏せ字が5文字というのは「?」だが、ここには「ライブドア」が入るのかもしれない。
まあこの男の実名を知り、その名前を元に改めてネット検索をしてみると、いかがわしい記事が次々と引っかかること。これが「勝ち組」の実態かと思うと、鼻白む思いだ。
証拠をつかんでいると主張しているきっこ氏自身でさえ伏せ字にしているので、何の証拠も握っていない私がここで実名を挙げるわけにはいかないが、ニヤリとさせられるのは、きっこ氏が28日の日記の中でヒントを潜ませていることだ。
8日の読者からのメールで、彼の所属を表す伏せ字が5文字というのは「?」だが、ここには「ライブドア」が入るのかもしれない。
まあこの男の実名を知り、その名前を元に改めてネット検索をしてみると、いかがわしい記事が次々と引っかかること。これが「勝ち組」の実態かと思うと、鼻白む思いだ。
昨日も書いたように、「菱和ライフクリエイト」という社名は、一見三菱系であるかに錯覚しますが、三菱の「菱」ではなく、「山菱」の「菱」じゃないか、などという声も聞かれます。
菱和ライフクリエイトの社長と一緒に、山口組系後藤組の組長が逮捕されましたが、後藤組といえば、創価学会との癒着でも有名です。
また、菱和ライフクリエイト社長の愛人として、タレントの菊川怜の名前が挙がっていますが、菊川怜は、熱心な創価学会信者としても知られています。
昨日書いた、「安晋会」とのつながりの他、創価学会ともつながりがあるとすると、ますます耐震強度偽装事件を連想させる構図です。
なお、私が愛好する筒井康隆は、昔、創価学会を皮肉った作品を書いています。
「末世法華経」がそれで、現代にタイムスリップしてきた日蓮上人が、創価学会の教えが自らが説いた教えと全く異なるので、怒って演説をしたところ、創価学会員によってつまみ出されてしまうというストーリーです。
また、評論家の故藤原弘達氏は、著書「創価学会を斬る」(1969年)で、以下のように書かれています。
「もし自由民主党が過半数の議席を失うことになった場合、公明党に手をさしのべてこれとの連立によって圧倒的多数の政権を構成するならば、そのときは、日本の保守独裁体制が明らかにファシズムへのワンステップを踏み出すときではないかと思う」
先人による、驚くべき慧眼と評するほかありません。
菱和ライフクリエイトの社長と一緒に、山口組系後藤組の組長が逮捕されましたが、後藤組といえば、創価学会との癒着でも有名です。
また、菱和ライフクリエイト社長の愛人として、タレントの菊川怜の名前が挙がっていますが、菊川怜は、熱心な創価学会信者としても知られています。
昨日書いた、「安晋会」とのつながりの他、創価学会ともつながりがあるとすると、ますます耐震強度偽装事件を連想させる構図です。
なお、私が愛好する筒井康隆は、昔、創価学会を皮肉った作品を書いています。
「末世法華経」がそれで、現代にタイムスリップしてきた日蓮上人が、創価学会の教えが自らが説いた教えと全く異なるので、怒って演説をしたところ、創価学会員によってつまみ出されてしまうというストーリーです。
また、評論家の故藤原弘達氏は、著書「創価学会を斬る」(1969年)で、以下のように書かれています。
「もし自由民主党が過半数の議席を失うことになった場合、公明党に手をさしのべてこれとの連立によって圧倒的多数の政権を構成するならば、そのときは、日本の保守独裁体制が明らかにファシズムへのワンステップを踏み出すときではないかと思う」
先人による、驚くべき慧眼と評するほかありません。
共同通信によると、
東京都渋谷区のビルをめぐり不正な登記をしたとして、警視庁組織犯罪対策4課は8日、電磁的公正証書原本不実記録・同供用容疑で指定暴力団山口組系後藤組組長の後藤忠正容疑者(63)=静岡県富士宮市=と、東証2部上場のマンション販売「菱和ライフクリエイト」社長西岡進容疑者(52)=東京都港区六本木=ら10人を逮捕した。
同ビルをめぐっては暴力団が関与するトラブルが相次ぎ、今年3月にはこのビルの不法占拠者対策を担当していた不動産会社顧問の野崎和興さん=当時(58)=が殺害される事件が起きており、同課が関連を調べる。
後藤容疑者は容疑を否認。西岡容疑者は「よく分かりません」と供述しているという。
(共同通信)
また不動産業と暴力団とのかかわりか、しかし後藤組の組長と一緒に東証2部上場の社長が逮捕され、しかも殺人事件がらみとはな、それにしたって「菱和ライフクリエイト」なんて社名からしたら、まさか三菱系?
なんて思いながら、「菱和ライフクリエイト」社についてネット検索をかけてみた。
そしたら、いかにも三菱系であるかのような社名を掲げながら、三菱グループとは何の関係もないことがわかった。
そして、そのかわりに引っかかったのが...
東京都渋谷区のビルをめぐり不正な登記をしたとして、警視庁組織犯罪対策4課は8日、電磁的公正証書原本不実記録・同供用容疑で指定暴力団山口組系後藤組組長の後藤忠正容疑者(63)=静岡県富士宮市=と、東証2部上場のマンション販売「菱和ライフクリエイト」社長西岡進容疑者(52)=東京都港区六本木=ら10人を逮捕した。
同ビルをめぐっては暴力団が関与するトラブルが相次ぎ、今年3月にはこのビルの不法占拠者対策を担当していた不動産会社顧問の野崎和興さん=当時(58)=が殺害される事件が起きており、同課が関連を調べる。
後藤容疑者は容疑を否認。西岡容疑者は「よく分かりません」と供述しているという。
(共同通信)
また不動産業と暴力団とのかかわりか、しかし後藤組の組長と一緒に東証2部上場の社長が逮捕され、しかも殺人事件がらみとはな、それにしたって「菱和ライフクリエイト」なんて社名からしたら、まさか三菱系?
なんて思いながら、「菱和ライフクリエイト」社についてネット検索をかけてみた。
そしたら、いかにも三菱系であるかのような社名を掲げながら、三菱グループとは何の関係もないことがわかった。
そして、そのかわりに引っかかったのが...
あたらしい憲法のはなし。
昭和22年に文部省から出されたこの小冊子のことを知ったのは、たしか昭和46年版の「少年朝日年鑑」だったと思う。
昨年死去した私の父は、晩年は思想が極端に右に偏ってしまった上(「つくる会」にも加入していた)、頑固になっていたので、父と政治的な話題について会話をすることはなくなっていた。
だが、私は小学校低学年の頃、上記の「少年朝日年鑑」を買い与えられ、以後中学1年生の時まで、毎年「少年朝日年鑑」を読んでいたのである。家の購読紙は、「朝日新聞」だったのを、父が「朝日は『アカイ』から」と「毎日新聞」に変えたのだったが、その頃父は新聞社発行の週刊誌を買う習慣があり、家で「朝日新聞」をとっていた頃は「サンデー毎日」を、「毎日新聞」をとっていた頃は「週刊朝日」を買っていた。
なんのことはない、父は若い頃は「新聞といえば朝日か毎日」という人間であり、70年代は朝日新聞も毎日新聞も護憲を主張する新聞だったので、私は子供の頃、護憲を金科玉条として育ったのだった。また、そういう時代でもあった。
「1945年、昭和20年」を境に、日本国民は解放され、新しい憲法の理念の下に生まれ変わったという歴史観を私は植え付けられたし、「昭和22年」というと、新憲法が施行され、終戦後の物資難に苦しみながらも、新しい時代の到来の光が感じられる年というイメージを持っていたものだ。「少年朝日年鑑」に紹介された「あたらしい憲法のはなし」には、まぶしいばかりの平和主義の理想があった。
昭和22年に文部省から出されたこの小冊子のことを知ったのは、たしか昭和46年版の「少年朝日年鑑」だったと思う。
昨年死去した私の父は、晩年は思想が極端に右に偏ってしまった上(「つくる会」にも加入していた)、頑固になっていたので、父と政治的な話題について会話をすることはなくなっていた。
だが、私は小学校低学年の頃、上記の「少年朝日年鑑」を買い与えられ、以後中学1年生の時まで、毎年「少年朝日年鑑」を読んでいたのである。家の購読紙は、「朝日新聞」だったのを、父が「朝日は『アカイ』から」と「毎日新聞」に変えたのだったが、その頃父は新聞社発行の週刊誌を買う習慣があり、家で「朝日新聞」をとっていた頃は「サンデー毎日」を、「毎日新聞」をとっていた頃は「週刊朝日」を買っていた。
なんのことはない、父は若い頃は「新聞といえば朝日か毎日」という人間であり、70年代は朝日新聞も毎日新聞も護憲を主張する新聞だったので、私は子供の頃、護憲を金科玉条として育ったのだった。また、そういう時代でもあった。
「1945年、昭和20年」を境に、日本国民は解放され、新しい憲法の理念の下に生まれ変わったという歴史観を私は植え付けられたし、「昭和22年」というと、新憲法が施行され、終戦後の物資難に苦しみながらも、新しい時代の到来の光が感じられる年というイメージを持っていたものだ。「少年朝日年鑑」に紹介された「あたらしい憲法のはなし」には、まぶしいばかりの平和主義の理想があった。
今年のゴールデンウィークは、風邪で寝込んでしまい、最低でした。
やりたいことはほとんど何もできず。
下記2冊の本を読んだくらいかな。
高千穂遙「自転車で痩せた人」(NHK出版・生活人新書)
筒井康隆「大いなる助走」(文春文庫)
前者は、50歳を過ぎて自転車に乗り始め、わずか2年で24キロの減量を成し遂げ、体脂肪率を24%から10%以下にしたという著者の快著。自転車については、よく使うにもかかわらず、私は今までほとんど機種にも手入れにも無頓着だった。昨年頃から考えを改めなければと思いながらも、何もせず今に至っている。これではいかん、本格的に動き始めないとという気にさせられた。
後者「大いなる助走」は、1979年の作品で、20年ほど前に読んだことがあるが、文春文庫で字を大きくした新装版が出ていたので、しばらく前に再読しようと買っていたもの。
文壇の内幕を暴露し、かつて直木賞候補になりながら落選の憂き目を見た筒井氏が、私怨を晴らした小説として、発表当時話題になった作品。
やりたいことはほとんど何もできず。
下記2冊の本を読んだくらいかな。
高千穂遙「自転車で痩せた人」(NHK出版・生活人新書)
筒井康隆「大いなる助走」(文春文庫)
前者は、50歳を過ぎて自転車に乗り始め、わずか2年で24キロの減量を成し遂げ、体脂肪率を24%から10%以下にしたという著者の快著。自転車については、よく使うにもかかわらず、私は今までほとんど機種にも手入れにも無頓着だった。昨年頃から考えを改めなければと思いながらも、何もせず今に至っている。これではいかん、本格的に動き始めないとという気にさせられた。
後者「大いなる助走」は、1979年の作品で、20年ほど前に読んだことがあるが、文春文庫で字を大きくした新装版が出ていたので、しばらく前に再読しようと買っていたもの。
文壇の内幕を暴露し、かつて直木賞候補になりながら落選の憂き目を見た筒井氏が、私怨を晴らした小説として、発表当時話題になった作品。
いつも見に行くサイト「きっこの日記」の5月2日付で、この日が八十八夜であったことから話を始めて、そこから「88」つながりで四国八十八箇所に話題を飛躍させていました。
東京在住のきっこさんは、スクーターかなんかで、単なる旅行として四国八十八箇所の1450キロを回ってみたいけど、現実にはなかなかできないと書かれています。
私は、3年前に本州から讃岐の地に移住してきた人間です。この地に来た時、同じように「単なる旅行として回ってみたい」と思いました。白装束を着て、納経帳にお寺のサインとスタンプをもらうのは、メンドクサイうえ、まるでスタンプラリー、って感じで抵抗があるし、四国に住んでいてさえも、八十八箇所を全部回る時間なんてなかなかとれるものではないので、最初から「香川県内の札所だけ、自転車プラス徒歩で回る、本堂と大師堂でお賽銭を納めて、デジカメで証拠写真を撮るだけにする」と決めて、香川県内の66番から88番までの札所を回りました。
東京在住のきっこさんは、スクーターかなんかで、単なる旅行として四国八十八箇所の1450キロを回ってみたいけど、現実にはなかなかできないと書かれています。
私は、3年前に本州から讃岐の地に移住してきた人間です。この地に来た時、同じように「単なる旅行として回ってみたい」と思いました。白装束を着て、納経帳にお寺のサインとスタンプをもらうのは、メンドクサイうえ、まるでスタンプラリー、って感じで抵抗があるし、四国に住んでいてさえも、八十八箇所を全部回る時間なんてなかなかとれるものではないので、最初から「香川県内の札所だけ、自転車プラス徒歩で回る、本堂と大師堂でお賽銭を納めて、デジカメで証拠写真を撮るだけにする」と決めて、香川県内の66番から88番までの札所を回りました。
先日、標記の本を読んだ。著者は雑誌「噂の真相」元編集長の岡留安則氏で、ソフトバンク新書の創刊シリーズの一冊。
雑誌「噂の真相」は、創刊号から読んできた。それどころか、前身「マスコミひょうろん」の頃から知っている。「噂の真相」が創刊された頃、私はまだ高校生だった。
一度も買ったことはない。すべて立ち読みですませてきた。創刊の頃は、まさかこの雑誌が多大な発行部数を誇り、25年も続くとは思わなかった。
この雑誌が休刊したのは2004年のことである。編集長の岡留安則氏は、セミリタイア生活に入ろうとしながらも、しばしば表舞台にも出てきている。
この雑誌は、筒井康隆、本多勝一といった、私が愛読していたライターの連載が載っていた。しかし、本多勝一と「噂の真相」はその後喧嘩することになり、本多氏の独善的な体質が世に知られることになった。ちなみに、私がもっとも高く評価する本多氏の仕事は「子供たちの復讐」(1979年)である。読みながら、あれほど動揺を感じた本はそうそうない。しかし、思想的なバイアスが強くかかった氏の雑文まで支持しているわけではない。そして、氏に独善的、独裁者的な性格があることは、氏の著作から読み取れることであると思う。しかし、それはそれとして、氏の業績は多面的に評価されるべきであると考えている。
そんな本多氏との確執も、この本には書かれている。また、猪瀬直樹氏がエラくなるにつれて変質し、「朝日ジャーナル」誌上で、田中康夫氏に批判記事を書かれた時、朝日新聞社の上層部を通じて、「朝ジャ」の編集部に圧力をかけたことも紹介している。現在テレビなどにしきりに出演し、傲慢な物言いの彼が、三宅久之氏や塩川正十郎氏、櫻井よしこ氏らにやり込められるのは、テレビにおける恰好の見世物になっているが、ジャーナリスト、ライターとしての本分を忘れた猪瀬氏の末路といいたいところだ。だが、現実にはこの男が小泉内閣のブレーンだというのだから、呆れてしまう。
雑誌「噂の真相」は、創刊号から読んできた。それどころか、前身「マスコミひょうろん」の頃から知っている。「噂の真相」が創刊された頃、私はまだ高校生だった。
一度も買ったことはない。すべて立ち読みですませてきた。創刊の頃は、まさかこの雑誌が多大な発行部数を誇り、25年も続くとは思わなかった。
この雑誌が休刊したのは2004年のことである。編集長の岡留安則氏は、セミリタイア生活に入ろうとしながらも、しばしば表舞台にも出てきている。
この雑誌は、筒井康隆、本多勝一といった、私が愛読していたライターの連載が載っていた。しかし、本多勝一と「噂の真相」はその後喧嘩することになり、本多氏の独善的な体質が世に知られることになった。ちなみに、私がもっとも高く評価する本多氏の仕事は「子供たちの復讐」(1979年)である。読みながら、あれほど動揺を感じた本はそうそうない。しかし、思想的なバイアスが強くかかった氏の雑文まで支持しているわけではない。そして、氏に独善的、独裁者的な性格があることは、氏の著作から読み取れることであると思う。しかし、それはそれとして、氏の業績は多面的に評価されるべきであると考えている。
そんな本多氏との確執も、この本には書かれている。また、猪瀬直樹氏がエラくなるにつれて変質し、「朝日ジャーナル」誌上で、田中康夫氏に批判記事を書かれた時、朝日新聞社の上層部を通じて、「朝ジャ」の編集部に圧力をかけたことも紹介している。現在テレビなどにしきりに出演し、傲慢な物言いの彼が、三宅久之氏や塩川正十郎氏、櫻井よしこ氏らにやり込められるのは、テレビにおける恰好の見世物になっているが、ジャーナリスト、ライターとしての本分を忘れた猪瀬氏の末路といいたいところだ。だが、現実にはこの男が小泉内閣のブレーンだというのだから、呆れてしまう。
またぞろ、村上ファンドがニュースを賑わせている。
毎日新聞によると、
今年1月に、ホリエモンが逮捕された時、TBSテレビなどでは、コメンテーターが「検察はMHKを狙っている」などと言っていた。Mは村上世彰、Hは堀江貴文、Kは木村剛のことである。
ところが、検察の腰は簡単に砕け、ホリエモンはたいした罪に問われそうにないし、MやKに捜査の手が及ぶ気配は全くなかった。
バブル崩壊後、日本の株式市場は2000年に一時日経平均株価が2万円を超えたことがあったが(いわゆる「ITバブル」の頃)、この当時、「金融工学」なる言葉がもてはやされたことがあった。だが、専門家でも何でもない私の理解では、金融工学とは単なる確率論の応用問題でしかないのだ。理論的には、株価にはその時点までの情報がすべて反映されて決まっており、次の時点で株価がどういう動きをするかは、ランダム・ウォークの問題だ。つまり、ランダムな動きをするのであって、金融工学の理論からは、リスクを低減することはできても、大儲けすることなど決してできないという結論しか導かれない。
株で大儲けする方法はただ一つ、インサイダー取引を行うことだ。もちろん、違法行為だ。超人気サイト「きっこの日記」が、4月27日付の記事で、堀江貴文が自民党を利用してインサイダー取引をやっていた噂があると書いているが、それは事実に違いないと私は思う。堀江貴文にせよ村上世彰にせよ、自らは何の価値も生み出さず、他人から金を巻き上げることでのし上がった人間だといえるだろう。彼らを「成功者」と呼ぶのが、小泉純一郎であり、竹中平蔵であるが、このこと一つをとっても、私は小泉や竹中を信用することができない。
だから、村上ファンドがニュースに出てくるだけで、不快感を抱いてしまう。マスコミはすぐに「阪急タイガース」がどうとか「村上タイガース」がどうとかくだらないことを言って、本質から視聴者の目をそらさせてしまうが、その低俗な報道ぶりには呆れ返るばかりである。
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毎日新聞によると、
とのことだ。要は、少しでも高く阪急ホールディングスに阪神電鉄株を売りつけて儲けたい、ということなのだろう。阪神電気鉄道の筆頭株主(保有比率約46%)で村上世彰氏率いる投資ファンド(通称・村上ファンド)は2日、阪神電鉄に対し、同ファンドが推薦する9人を取締役に選任するよう求める議案を提案したと公表した。
今年1月に、ホリエモンが逮捕された時、TBSテレビなどでは、コメンテーターが「検察はMHKを狙っている」などと言っていた。Mは村上世彰、Hは堀江貴文、Kは木村剛のことである。
ところが、検察の腰は簡単に砕け、ホリエモンはたいした罪に問われそうにないし、MやKに捜査の手が及ぶ気配は全くなかった。
バブル崩壊後、日本の株式市場は2000年に一時日経平均株価が2万円を超えたことがあったが(いわゆる「ITバブル」の頃)、この当時、「金融工学」なる言葉がもてはやされたことがあった。だが、専門家でも何でもない私の理解では、金融工学とは単なる確率論の応用問題でしかないのだ。理論的には、株価にはその時点までの情報がすべて反映されて決まっており、次の時点で株価がどういう動きをするかは、ランダム・ウォークの問題だ。つまり、ランダムな動きをするのであって、金融工学の理論からは、リスクを低減することはできても、大儲けすることなど決してできないという結論しか導かれない。
株で大儲けする方法はただ一つ、インサイダー取引を行うことだ。もちろん、違法行為だ。超人気サイト「きっこの日記」が、4月27日付の記事で、堀江貴文が自民党を利用してインサイダー取引をやっていた噂があると書いているが、それは事実に違いないと私は思う。堀江貴文にせよ村上世彰にせよ、自らは何の価値も生み出さず、他人から金を巻き上げることでのし上がった人間だといえるだろう。彼らを「成功者」と呼ぶのが、小泉純一郎であり、竹中平蔵であるが、このこと一つをとっても、私は小泉や竹中を信用することができない。
だから、村上ファンドがニュースに出てくるだけで、不快感を抱いてしまう。マスコミはすぐに「阪急タイガース」がどうとか「村上タイガース」がどうとかくだらないことを言って、本質から視聴者の目をそらさせてしまうが、その低俗な報道ぶりには呆れ返るばかりである。
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長年にわたって多くの作品を読んできたというと、筒井康隆にとどめを刺します。
「家族八景」を読んで筒井作品にはまってから、もう20年以上が経ちますが、その最初の10年間には、筒井の作品世界にどっぷりはまりこんでいました。
私が筒井にはまる以前からのファンの多くは、70年代までのスラップスティック全盛期の筒井作品を愛する人たちが多いようですが、私は、筒井が実験的作品を多く書くようになってからの作品の方が好きです。早くは、71年の「脱走と追跡のサンバ」に萌芽が見られますが、「虚人たち」「虚航船団」「残像に口紅を」など、70年代末から80年代にかけて多くの傑作が生まれるようになります。
一方、精神分析にも造詣が深い筒井氏の心理小説も面白く、有名なのは「七瀬三部作」ですが、のちの「パプリカ」に至るまで、傑作が書き連ねられています。
60年代の昔からマスコミ、特にテレビの本質を見抜き、これを皮肉った「48億の妄想」(大変な慧眼だと思います)以下の「擬似イベントもの」も面白いです。一昔前のパソコン通信時代に書かれた「朝のガスパール」では、筒井は、執筆と並行して開かれていた、作品関係の掲示板でのフレーム(掲示板上での論争。多くは「論争」というより「喧嘩」と表現する方が適切)を作品に取り込み、それを吊し上げて嘲笑するという挙に出て、読者としても大いに溜飲を下げた記憶があります。
もちろん、70年代に筒井作品の中心であった抱腹絶倒のスラップスティックも面白いし、「旅のラゴス」みたいなカッコイイ作品もある。要するに、筒井作品であれば何でもはまってしまうという読者でした。
そんな私が、筒井作品の中でも最高傑作と考えているのが、1987年の「夢の木坂分岐点」です。主人公の固有名詞が少しずつ変化させるという奇抜な手法を用い、夢や虚構の世界に入り込みながら、人間心理の深層にどんどん沈潜していきます。そして、究極的には死と向き合う。故・遠藤周作氏が激賞した作品だそうです。
ところで、筒井が1993年に「断筆宣言」をした時、私は二ヶ月間の米国出張の真っ最中で、全然このことを知りませんでした。インターネット全盛の現在だったら、たとえアメリカにいたって、日本の情報なんてすぐ入手できるんでしょうけど、当時は出張先がIT関連企業(当時は「IT」なんて言葉はありませんでしたが)だったにもかかわらず、インターネットは使えない環境でした。今調べてみると、Webブラウザ「Mosaic」に画像が表示できるようになったのが1993年6月のことだそうですが、当時はインターネットといっても、扱われるのは主に文字情報で、私は日本では電子メール及びニュースシステム(ROMでしたが)を利用していました。しかし、出張先にはその環境がなかったのです。アメリカはサッカーなど全然盛んではありませんから、「ドーハの悲劇」も知らず、あとで知ってショックを受けたものです。
話はずいぶん脱線しましたが、1993年の「断筆宣言」を境に、筒井作品に接する機会が減り、今では新作も読まなくなってしまいました。こういう文章を書いたことをきっかけに、また筒井作品を読んでみようかなと思います。
「家族八景」を読んで筒井作品にはまってから、もう20年以上が経ちますが、その最初の10年間には、筒井の作品世界にどっぷりはまりこんでいました。
私が筒井にはまる以前からのファンの多くは、70年代までのスラップスティック全盛期の筒井作品を愛する人たちが多いようですが、私は、筒井が実験的作品を多く書くようになってからの作品の方が好きです。早くは、71年の「脱走と追跡のサンバ」に萌芽が見られますが、「虚人たち」「虚航船団」「残像に口紅を」など、70年代末から80年代にかけて多くの傑作が生まれるようになります。
一方、精神分析にも造詣が深い筒井氏の心理小説も面白く、有名なのは「七瀬三部作」ですが、のちの「パプリカ」に至るまで、傑作が書き連ねられています。
60年代の昔からマスコミ、特にテレビの本質を見抜き、これを皮肉った「48億の妄想」(大変な慧眼だと思います)以下の「擬似イベントもの」も面白いです。一昔前のパソコン通信時代に書かれた「朝のガスパール」では、筒井は、執筆と並行して開かれていた、作品関係の掲示板でのフレーム(掲示板上での論争。多くは「論争」というより「喧嘩」と表現する方が適切)を作品に取り込み、それを吊し上げて嘲笑するという挙に出て、読者としても大いに溜飲を下げた記憶があります。
もちろん、70年代に筒井作品の中心であった抱腹絶倒のスラップスティックも面白いし、「旅のラゴス」みたいなカッコイイ作品もある。要するに、筒井作品であれば何でもはまってしまうという読者でした。
そんな私が、筒井作品の中でも最高傑作と考えているのが、1987年の「夢の木坂分岐点」です。主人公の固有名詞が少しずつ変化させるという奇抜な手法を用い、夢や虚構の世界に入り込みながら、人間心理の深層にどんどん沈潜していきます。そして、究極的には死と向き合う。故・遠藤周作氏が激賞した作品だそうです。
ところで、筒井が1993年に「断筆宣言」をした時、私は二ヶ月間の米国出張の真っ最中で、全然このことを知りませんでした。インターネット全盛の現在だったら、たとえアメリカにいたって、日本の情報なんてすぐ入手できるんでしょうけど、当時は出張先がIT関連企業(当時は「IT」なんて言葉はありませんでしたが)だったにもかかわらず、インターネットは使えない環境でした。今調べてみると、Webブラウザ「Mosaic」に画像が表示できるようになったのが1993年6月のことだそうですが、当時はインターネットといっても、扱われるのは主に文字情報で、私は日本では電子メール及びニュースシステム(ROMでしたが)を利用していました。しかし、出張先にはその環境がなかったのです。アメリカはサッカーなど全然盛んではありませんから、「ドーハの悲劇」も知らず、あとで知ってショックを受けたものです。
話はずいぶん脱線しましたが、1993年の「断筆宣言」を境に、筒井作品に接する機会が減り、今では新作も読まなくなってしまいました。こういう文章を書いたことをきっかけに、また筒井作品を読んでみようかなと思います。