今日のテレビ朝日「サンデープロジェクト」に、魚住昭氏が出演され、耐震強度偽装事件について述べておられました。
コメントは月刊『現代』の記事に沿ったものでした。
コメントは月刊『現代』の記事に沿ったものでした。
スポンサーサイト
溝口敦著 『パチンコ「30兆円の闇」』 (小学館, 2005年)を読みました。
小生、パチンコはやりません。
パチンコの換金システムや、在日韓国・朝鮮人とのかかわりは、野村進著「コリアン世界の旅」(1996年、講談社)で初めて知ったくらいのものです。
パチンコ業界と警察の癒着については、以前から聞き及んでいますが、よくやるなあと呆れるばかりです。
事実上ギャンブルでありながら、警察が「3店方式」(パチンコ店、景品交換所、景品問屋を組み合わせた仕組)を黙認することによる脱法行為がまかり通る。
1992年の暴対法改正で、パチンコから暴力団を締め出したと思ったら、その代わりに警察がパチンコ業界と深く癒着するのだから、どうしようもありません。
裏ROM、遠隔操作などによるホールのインチキ、攻略法情報を提供すると騙った詐欺、高周波の電波を発振してマシンを誤動作させ、違法に金を稼ぐ「ゴト師」(巨万の金を稼いで本国に送金している中国人が紹介されていた)、北朝鮮への金の流れ、政治家との癒着。政治家では、平沢勝栄氏、亀井静香氏、額賀福志郎氏の実名があげられていますが、私など「パチンコ」というと、前期の平沢勝栄氏とともに、本には実名の挙がってなかった安倍晋三氏を反射的に想起します。
とにかくパチンコというのはぼろ儲けのできる業界のようです。「海物語」のメガヒットを当てた三洋販売の出張所長氏の思い上がった言動が、この本に紹介されていますが(なんでも、「俺を誰だと思ってるんだ、俺の冬のボーナスは2000万円だぞ、俺を怒らせたらホールに「海物語」を入れさせてやらないぞ」などと吠えていたそうです)、三洋グループというのは金沢一族の同族会社のようです(もちろん、当然ながら三洋電機とは無関係です)。三洋物産の社長さんの名前は、金沢要求氏というのだそうですが、同社の常務取締役に金沢全求氏、金沢信求氏の名前があります。容易に想像がつくように、「金沢」は通名で、本名を調べてみたら、社長さんの名前は「金要求」氏でした。
金要求社長の名前に象徴されるように、金を巻き上げられて、業者や犯罪者、中国や南北朝鮮、それに日本の国家権力に食いものにされているのは、一般のパチンコファンです。そして、日本の国富が理不尽にむしり取られていく。
私自身は最初に書いたようにパチンコはやりません。もう17年も前に一度パチンコ屋に入ったことがありますが、数千円をすっただけで、全く面白くなかったため、二度とやる気が起こらず、今に至っています。そのため、パチンコの問題にはこれまで興味がなかったのですが、今後はパチンコをめぐる諸問題にも注意していこう、この本を読んで、そんな気になりました。
↓ランキング参戦中です。クリックお願いします。

小生、パチンコはやりません。
パチンコの換金システムや、在日韓国・朝鮮人とのかかわりは、野村進著「コリアン世界の旅」(1996年、講談社)で初めて知ったくらいのものです。
パチンコ業界と警察の癒着については、以前から聞き及んでいますが、よくやるなあと呆れるばかりです。
事実上ギャンブルでありながら、警察が「3店方式」(パチンコ店、景品交換所、景品問屋を組み合わせた仕組)を黙認することによる脱法行為がまかり通る。
1992年の暴対法改正で、パチンコから暴力団を締め出したと思ったら、その代わりに警察がパチンコ業界と深く癒着するのだから、どうしようもありません。
裏ROM、遠隔操作などによるホールのインチキ、攻略法情報を提供すると騙った詐欺、高周波の電波を発振してマシンを誤動作させ、違法に金を稼ぐ「ゴト師」(巨万の金を稼いで本国に送金している中国人が紹介されていた)、北朝鮮への金の流れ、政治家との癒着。政治家では、平沢勝栄氏、亀井静香氏、額賀福志郎氏の実名があげられていますが、私など「パチンコ」というと、前期の平沢勝栄氏とともに、本には実名の挙がってなかった安倍晋三氏を反射的に想起します。
とにかくパチンコというのはぼろ儲けのできる業界のようです。「海物語」のメガヒットを当てた三洋販売の出張所長氏の思い上がった言動が、この本に紹介されていますが(なんでも、「俺を誰だと思ってるんだ、俺の冬のボーナスは2000万円だぞ、俺を怒らせたらホールに「海物語」を入れさせてやらないぞ」などと吠えていたそうです)、三洋グループというのは金沢一族の同族会社のようです(もちろん、当然ながら三洋電機とは無関係です)。三洋物産の社長さんの名前は、金沢要求氏というのだそうですが、同社の常務取締役に金沢全求氏、金沢信求氏の名前があります。容易に想像がつくように、「金沢」は通名で、本名を調べてみたら、社長さんの名前は「金要求」氏でした。
金要求社長の名前に象徴されるように、金を巻き上げられて、業者や犯罪者、中国や南北朝鮮、それに日本の国家権力に食いものにされているのは、一般のパチンコファンです。そして、日本の国富が理不尽にむしり取られていく。
私自身は最初に書いたようにパチンコはやりません。もう17年も前に一度パチンコ屋に入ったことがありますが、数千円をすっただけで、全く面白くなかったため、二度とやる気が起こらず、今に至っています。そのため、パチンコの問題にはこれまで興味がなかったのですが、今後はパチンコをめぐる諸問題にも注意していこう、この本を読んで、そんな気になりました。
↓ランキング参戦中です。クリックお願いします。

標記の記事が、「週刊現代」2006年4月29日号に出ている。
東京都八王子市に建っている、剥落やヒビ割れだらけのマンション。住民は、1989?90年の入居当時から不具合を訴えていたが、10年目の大規模修繕をきっかけに、コンクリのヒビ割れ、鉄筋の本数不足などが発覚した。
このマンション群は、89?92年に「住都公団」によって分譲された。住都公団は、1981年発足の、運輸省(当時)所管の特殊法人で、その後、1999年に「都市基盤整備公団」と改称、2004年7月には「地域振興整備公団」と統合して、国土交通省所管の独立行政法人「都市再生機構」となった。
この都市再生機構が、国交省の有力な天下り先の一つになっていて、この10年で20人のキャリア官僚が天下っているという。
そして、都市再生機構の小川忠男副理事長は、1998年の建築基準法改正当時、住宅局長を務めていた人物で、耐震偽装事件の遠因となった「建築確認・検査の民間開放」を推奨した当事者である。都市再生機構には、この10年間で1兆4千億円もの血税が投入されているというのだ。
これらをまとめて、「週刊現代」は、「20人の天下りに1兆円の血税使って欠陥マンションを分譲」という惹句(キャッチコピー)を載せている。
しかも、呆れたことに、八王子のマンションで欠陥が見つかって以来、住民が求めていた「構造計算書」の一部を、都市再生機構が紛失していたことも判明したという。
そんな都市再生機構が、「姉歯物件」に対して、マンションの「建て替え支援策」に乗り出していた。
「週刊現代」の記事の最後の部分にこそ、現在騒がれている耐震強度偽装事件の本質があると思うので、ここに引用することにする。
「機構は旧公団時代から、公団=国のお墨付きがあるとの理由から建築確認検査を免除されるなど、民間業者より優遇されてきた。にもかかわらず、欠陥住宅を供給したうえ、その補填のために血税がムダ遣いされている。そして、その機構に国交省の官僚が天下る。
耐震偽装は国交省、ひいては国が生み出した"膿"そのものだ。」
耐震強度偽装事件を、姉歯氏、小嶋氏、木村氏らといった小物のつるし上げに終わらせてはなるまい。
東京都八王子市に建っている、剥落やヒビ割れだらけのマンション。住民は、1989?90年の入居当時から不具合を訴えていたが、10年目の大規模修繕をきっかけに、コンクリのヒビ割れ、鉄筋の本数不足などが発覚した。
このマンション群は、89?92年に「住都公団」によって分譲された。住都公団は、1981年発足の、運輸省(当時)所管の特殊法人で、その後、1999年に「都市基盤整備公団」と改称、2004年7月には「地域振興整備公団」と統合して、国土交通省所管の独立行政法人「都市再生機構」となった。
この都市再生機構が、国交省の有力な天下り先の一つになっていて、この10年で20人のキャリア官僚が天下っているという。
そして、都市再生機構の小川忠男副理事長は、1998年の建築基準法改正当時、住宅局長を務めていた人物で、耐震偽装事件の遠因となった「建築確認・検査の民間開放」を推奨した当事者である。都市再生機構には、この10年間で1兆4千億円もの血税が投入されているというのだ。
これらをまとめて、「週刊現代」は、「20人の天下りに1兆円の血税使って欠陥マンションを分譲」という惹句(キャッチコピー)を載せている。
しかも、呆れたことに、八王子のマンションで欠陥が見つかって以来、住民が求めていた「構造計算書」の一部を、都市再生機構が紛失していたことも判明したという。
そんな都市再生機構が、「姉歯物件」に対して、マンションの「建て替え支援策」に乗り出していた。
「週刊現代」の記事の最後の部分にこそ、現在騒がれている耐震強度偽装事件の本質があると思うので、ここに引用することにする。
「機構は旧公団時代から、公団=国のお墨付きがあるとの理由から建築確認検査を免除されるなど、民間業者より優遇されてきた。にもかかわらず、欠陥住宅を供給したうえ、その補填のために血税がムダ遣いされている。そして、その機構に国交省の官僚が天下る。
耐震偽装は国交省、ひいては国が生み出した"膿"そのものだ。」
耐震強度偽装事件を、姉歯氏、小嶋氏、木村氏らといった小物のつるし上げに終わらせてはなるまい。
月刊『現代』2006年5月号に掲載された、魚住昭氏の「追及!耐震偽装問題 "悪人"をでっち上げた霞が関の迷走と悪知恵」というレポートを読みました。19ページに及ぶ長い記事です。
筆者の魚住昭氏は、1951年生まれ、元共同通信記者のフリージャーナリストで、私は、6年前に『渡邉恒雄 メディアと権力』(2000年、講談社)を読んで以来のファンです。これまでに読んだ魚住氏の著書は、前記のナベツネの評伝以外に、『特捜検察』(1997年、岩波新書)、『特捜検察の闇』(2001年、文藝春秋)、『野中広務 差別と権力』(2004年、講談社)です。どちらかというとリベラルな立場から、鋭く対象に切り込む文章が魅力です。
その魚住氏が、耐震強度偽装問題を取り上げました。ブログがマスコミに大きな影響を与えたことでも知られる事件ですが、姉歯元建築士、イーホームズ、木村建設、総合経営研究所などを悪玉にして大騒ぎされながら、結局大山鳴動ねずみ一匹で終わりそうな気配です。
しかし、この問題が最初に報道された頃を思い出してみると、これは規制緩和の悪しき面が現れた問題だ、とされていたはずです。事件が最初に報道された昨年(2005年)11月中旬に、関岡英之著『拒否できない日本』(2004年、文春新書)を読み始めたところだったのですが、その第2章に、1998年の建築基準法改正によって、建物の安全性の審査基準が大幅に緩和されたこと(建築検査機関の民営化も含む)が指摘されていて、それが明るみになったばかりの耐震強度偽装問題の本質を言い当てていることに感嘆したものです。
その後、姉歯元建築士の風貌や、ヒューザー小嶋社長の特異なキャラクター、そして「黒幕」とされた総合経営研究所の内河健氏らが、次々とマスコミの報道を賑わす一方で、なぜか「民営化の落とし穴」を突いた論評は影を潜めていきましたが、今回の魚住氏のレポートは、この問題の原点を改めて想起させるものだったように思います。
一般誌への寄稿にもかかわらず、きっちり欄外に「主な参考資料」を掲載しているあたりが、原理原則に忠実な魚住氏らしいと思いますが、当然ながら関岡英之氏の『拒否できない日本』が挙げられています。
筆者の魚住昭氏は、1951年生まれ、元共同通信記者のフリージャーナリストで、私は、6年前に『渡邉恒雄 メディアと権力』(2000年、講談社)を読んで以来のファンです。これまでに読んだ魚住氏の著書は、前記のナベツネの評伝以外に、『特捜検察』(1997年、岩波新書)、『特捜検察の闇』(2001年、文藝春秋)、『野中広務 差別と権力』(2004年、講談社)です。どちらかというとリベラルな立場から、鋭く対象に切り込む文章が魅力です。
その魚住氏が、耐震強度偽装問題を取り上げました。ブログがマスコミに大きな影響を与えたことでも知られる事件ですが、姉歯元建築士、イーホームズ、木村建設、総合経営研究所などを悪玉にして大騒ぎされながら、結局大山鳴動ねずみ一匹で終わりそうな気配です。
しかし、この問題が最初に報道された頃を思い出してみると、これは規制緩和の悪しき面が現れた問題だ、とされていたはずです。事件が最初に報道された昨年(2005年)11月中旬に、関岡英之著『拒否できない日本』(2004年、文春新書)を読み始めたところだったのですが、その第2章に、1998年の建築基準法改正によって、建物の安全性の審査基準が大幅に緩和されたこと(建築検査機関の民営化も含む)が指摘されていて、それが明るみになったばかりの耐震強度偽装問題の本質を言い当てていることに感嘆したものです。
その後、姉歯元建築士の風貌や、ヒューザー小嶋社長の特異なキャラクター、そして「黒幕」とされた総合経営研究所の内河健氏らが、次々とマスコミの報道を賑わす一方で、なぜか「民営化の落とし穴」を突いた論評は影を潜めていきましたが、今回の魚住氏のレポートは、この問題の原点を改めて想起させるものだったように思います。
一般誌への寄稿にもかかわらず、きっちり欄外に「主な参考資料」を掲載しているあたりが、原理原則に忠実な魚住氏らしいと思いますが、当然ながら関岡英之氏の『拒否できない日本』が挙げられています。
4月8,9日と、青春18きっぷの残り2日分を使って、関西に行ってきました。
9日に、4年ぶりに六甲山に登ってきました。
阪急芦屋川駅からロックガーデン経由で登り、有馬温泉に下りて、バスで芦屋まで戻るという行程です。
最近、運動不足でオーバーウェイト気味だったので、ずいぶんきつかったです。
コースタイムは、ざっと以下の通りです。
阪急芦屋川(10:26)?高座の滝(10:57)?風吹岩跡(11:51, 約7分休憩)?雨が峠(12:45)?一軒茶屋(13:43)?六甲山最高峰(13:49, 約25分休憩)?有馬温泉(15:14)
ちなみに、2001年3月3日に登った時は、阪急芦屋川から風吹岩が53分、3分の休憩後、雨が峠まで37分、一軒茶屋まで45分というタイムでした。この時は、スタートが午後1時22分と遅かったので、焦って飛ばしてたんですけど。

芦屋川の桜

高座の滝

風吹岩跡より
9日に、4年ぶりに六甲山に登ってきました。
阪急芦屋川駅からロックガーデン経由で登り、有馬温泉に下りて、バスで芦屋まで戻るという行程です。
最近、運動不足でオーバーウェイト気味だったので、ずいぶんきつかったです。
コースタイムは、ざっと以下の通りです。
阪急芦屋川(10:26)?高座の滝(10:57)?風吹岩跡(11:51, 約7分休憩)?雨が峠(12:45)?一軒茶屋(13:43)?六甲山最高峰(13:49, 約25分休憩)?有馬温泉(15:14)
ちなみに、2001年3月3日に登った時は、阪急芦屋川から風吹岩が53分、3分の休憩後、雨が峠まで37分、一軒茶屋まで45分というタイムでした。この時は、スタートが午後1時22分と遅かったので、焦って飛ばしてたんですけど。

芦屋川の桜

高座の滝

風吹岩跡より