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きまぐれな日々

話題の「週刊朝日」は当地ではまだ読めない。

自分が獲得した議席でもないくせに、数の力にものを言わせて強行採決を繰り返す、一種のクーデターとでも評すべき民主主義無視の政治手法をとる安倍晋三首相が、週刊誌報道を批判するとは笑止千万である。

『首相、週刊朝日に猛反発 暴力団との関係報じられ』 (共同通信)
http://news1.fresheye.com/article/fenwnews2/1000000/20070424221039_ky_tp865/index.html

「週刊朝日」をはじめ、普段から「安晋会」をめぐる疑惑の追及に熱心な「週刊ポスト」、安晋会の名前こそ出さないものの安倍晋三や石原慎太郎批判に熱心な「週刊現代」、「サンデー毎日」などには、今後も果敢な言論を展開し続けることを求めたい(追記参照)。

さて、このところ多忙で、ブログにもあまり時間を取れないので、今日は簡単な記事でお茶を濁す。

3月24日付のエントリ 『閑話休題?「くびちょう」って?』 で、最近のニュースでキャスターやコメンテーターが「首長」を「くびちょう」と読むことへの違和感を表明した。これは、もともとお役所用語で、「首相」や「酋長」との混同を避けるためとのことらしいのだが、いかにも下品だし、何より石原慎太郎が好む発音なので、私は大嫌いである。石原は、都知事選で三選を決めた直後の8日の記者会見で、阪神大震災(1995年)について「(自衛隊に派遣要請する)首長の判断が遅くて2000人が死んだ」と発言した(下記URL参照)が、この時も「くびちょう」と発音した。
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20070409/1176124194

先週、毎日新聞の携帯サイトが、「日本のスイッチ」以前のエントリでも紹介した)で、この「くびちょう」の読みに違和感があるかどうかを読者に質問した。質問とその結果を下記に紹介する。

「首長」を「くびちょう」と選挙報道では読んでます。
  • 変な呼び方 90%
  • 違和感ない 10%

毎日新聞(携帯サイト) 「日本のスイッチ」より
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/etc/switch.html

このアンケートの参加者は35793人で、「どちらでもない」や白票は認められていない。

やはり、「くびちょう」という読みは変。これが国民の総意だだろう。石原慎太郎あたりは、さしずめ「美しい日本語を破壊する者」といったところだろうか(笑)。


[追記]

うっかり見逃したのだが、この記事を書いた時点で既に、安倍の抗議を受けた週刊朝日の編集長はあっさり謝罪していた。私も雑誌の記事を読んだが、トラックバックいただいた 「とむ丸の夢」の記事 にあるように、見出しが刺激的なだけで、安倍を非難するような「告発」にあたる記事でさえなく、見出しもごく目立たないものだった。過去には、「週刊ポスト」を中心として、もっと過激な「安倍スキャンダル」の暴露記事はいくらでもあった。

おそらく、とむ丸さんも指摘しているように、安倍のメディア(やネット言論?)に対する示威行為なのだろうと思う。「噂の真相」編集長の岡留安則氏は、安倍を 「マスコミ工作とマスコミへのドーカツだけは巧妙だしタカ派的なので、その点だけは要注意である」 と評している(当ブログの昨年5月3日付の記事=下記URL参照)。
http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-9.html

それにしても、朝日新聞社の弱腰は、メディアの恥であるとしか言いようがない。


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22日に統一地方選の前半戦に当たる13都道県の知事選が告示された。

ところで、統一地方選を報じるテレビ報道で気になるのが、「首長」を「くびちょう」と発音する人が急増したことだ。
「首長」は、「行政組織における独任制の長官。内閣総理大臣や、地方公共団体の長」のことだが、読みは「しゅちょう」だとばかりずっと思ってきた。でも、有名な評論家やテレビキャスター、たとえば北川正恭前三重県知事や筑紫哲也氏までもが「くびちょう、くびちょう」と連呼するので、不安になってネット検索してみたところ、読みはやはり「しゅちょう」が正しいということがわかった。

(参考) Wikipedia 『首長』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A6%96%E9%95%B7

それにしても、「くびちょう」というのは、いささか下品で耳障りな発音だと思う。少なくとも私は全く好まない。そう思いながら、さらにネット検索を続けていると、下記リンク先に行き当たった。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1211084262

これを見ると、どうやら石原慎太郎も「くびちょう」という読み方を使っているらしい。下品なこの男にふさわしいと思った(笑)。これで、ますます「くびちょう」という呼び方が嫌いになりそうだ。

こんなユーモラスな解説もある。

首長(くびちょう) 町なら町長、市なら市長、暖かい地域では酋長のこと。「首長(しゅちょう)」が「市長」や「主張」と音が似ているのを嫌って使われているらしい。首長の上にテンノウのいるお役所もあるらしい。
 ⇒ 首長(しゅちょう)

首長(しゅちょう) 原語は「酋長」とも言われるが定かでない。市町村長、(特別区の)区長、知事のこと。お役所では「くびちょう」と読む。
 ⇒ 首長(くびちょう)

「行政用語の基礎知識 役に立つお役所言葉」より)


今年に入って、「くびちょう」という呼び方が急に広まったのは、こんな本の影響もあるかもしれない。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4062138263.html

それにしても、なぜ「くびちょう」という読みが気になるかというと、「クビにする」という、「馘首(かくしゅ)」を意味する言葉や、「くみちょう」(組長)という、ホニャララ団の頭目を意味する言葉を連想しやすいからだ。「しゅしょう」(首相)や「しゅうちょう」(酋長)を連想させるという理由で、「くびちょう」という言葉を使うのだとのことだが、この記事を書くに先立って、「暖かい地域」にお住まいの、「ミクロネシアの小さな島・ヤップより」の管理人・suyapさんに教えていただいたところによると、「酋長」という言葉はテレビ局では「差別用語」とされていて使えないのだそうだ(笑)。

それなら、「くびちょう」なる読みを使う意味はなおさらなさそうだが、かつて秘書が次々「自殺」を遂げたことで知られる故竹下登元総理大臣や、現在でも非公式後援会の理事をつとめていた人が謎の「自殺」を遂げた総理大臣など、「しゅちょう」より「くびちょう」、いや「くみちょう」の呼び方がふさわしい人たちが結構いる。

今回はまだ前面に出てきていないと聞くが、「ナントカ軍団」なる芸能人集団を、過去の選挙戦で利用してきた現職の「くびちょう」さんもいらっしゃるようだ。
芸能プロダクションの多くにホニャララ団が関係していることは周知の事実だし、こういう人も、自称もされているようだが、「くびちょう」という呼び方がしっくりくるだろう。

そして、今回の統一地方選は、このような輩を「クビにする」選挙にしたいものだと思う今日この頃である(笑)。


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今日、必要に迫られて、Acrobat Readerの繁体字(台湾で用いられている漢字)フォントセットをインストールしたのをきっかけに、漢字に思いを致しました。
(注:私自身は台湾や中国の言葉を解しません)

台湾の漢字は、上記のように「繁体字」と言って、戦前まで日本でも用いられていた旧字体の漢字とかなり共通性があります。そのため、日本人にとって、字面から意味を推測しやすくなっています。

中国本土では、「簡体字」と言って、大幅に簡略化された文字を用いますが、簡略化の度が過ぎて、意味がわからないことが多いです。

中国や台湾の人が日本の新字体の漢字を見る時も、同じように感じるのかも知れません。
2006.05.30 23:53 | 日本語 | トラックバック(-) | コメント(-) | このエントリーを含むはてなブックマーク