きまぐれな日々

あの老害にして憎むべき極右マッチョ・石原慎太郎が東京都知事選不出馬の意向を自民党に伝えたと報じられた。せいせいした、というのが正直な感想だ。都民になって何が嫌かって、あの男が都知事をやっているほどいやなことはなかったからだ。

以前にも書いたかもしれないが、2003年の都知事選に石原が出馬するかどうかが注目を集めたことがあった。当時石原は、小泉純一郎に代わって総理大臣になる可能性を探るべく、都知事選に出馬せず、同年に予想されていた(現に行われた)解散総選挙で国政に復帰するのではないかと取り沙汰されていたからだ。私はもちろん当時から小泉は大嫌いだったが、石原は小泉よりもっと嫌いだったので、「踏ん張れ小泉。石原を国政に復帰させるな」と念じていた。結局石原は2003年の都知事選に出馬して、民主党と社民党が推した樋口恵子氏の4倍近い票を獲得して圧勝したが、当時四国の住人だった私は、石原が国政に害毒を撒き散らすよりはましだと思ったものだ。

これで自民党と公明党は都知事選に松沢成文を推すことになるだろう。民主党はというと、今朝の朝日新聞(4面)を見ると、党主流派が期待する蓮舫は気乗り薄で、党内極右の長島昭久は松沢支持を表明したものの、党都連が松沢を推す可能性は10%以下とのことで、渡辺美樹との共闘を唱える向きもあるという。松沢は、4年前の都知事選で民主党が実質支援した浅野史郎氏を応援せずに石原を応援したいきさつがあるから、そりゃ民主党の都連はおいそれと松沢は推せないだろう。そういえば、石原も神奈川県知事選で松沢を応援して自民党神奈川県連が推した杉野正氏(但し自民党本部は推薦しなかった)を惨敗に追い込んだから、自民党からも河野太郎あたりの松沢批判の弁も聞きたいところだ。

それにしても、渡辺美樹との共闘論が出るあたりが民主党の情けないところだ。東京都を「経営」するとかほざいている時点で渡辺美樹など論外だが、そんな渡辺も民主党には「すり寄ってくるな」と思っているのではないか。今の民主党は、まるで一昨年の自民党のような政党に成り下がってしまった。

とはいえ、河村たかしの「減税日本」(私は「強者への逆再分配日本」と呼んでいる)などもっと論外、最低最悪だ。今日、名古屋市議会選挙が告示されるが、「減税日本」は自民党よりも民主党よりも多くの候補者が立候補予定だそうだ。一次公認候補には会社役員や自営業者が多かったとのことだが、最終的にはどうなったのか。「減税日本」のブームにのぼせた市民派あがりの候補者も結構いるのではないか。

ところで、あからさまな新自由主義勢力である「減税日本」に対して、社民主義を標榜する側からの批判が極めて弱いことに、私は多大なストレスを感じている。当ブログには、「金持ち増税なんかしたら景気を冷やすだろ」という主旨の、竹中平蔵や中川秀直ばりの「トリクルダウン」論むき出しのコメントを多くいただくようになったが、そんな言説がまかり通っている現在、社会民主主義を標榜している社民党から積極的に「減税日本」を批判するコメントが聞かれないことは、全く理解できない。

昨日(3日)、河村たかしの元秘書だったという衆院議員・佐藤夕子が民主党に離党届を出して「減税日本」入りを表明したが、民主党は離党届を受理せず、佐藤を除名する方針だという。当然の処置だと私は思う。ところが、名古屋市長選や愛知県知事選で民主党や国民新党とともに「減税日本」と戦ったはずの社民党党首・福島瑞穂のコメントはというと、「(佐藤氏は)減税日本の方が民主党で戦うより得だと判断したのではないか」(時事通信)というものであり、社民党と180度政策が違うはずの「減税日本」に対する批判は、ニュアンスさえ感じられない。

現在、社民党は「小沢一郎の別働隊」と見られており、過去の国政選挙において、4年前までは比例区で「社民党」と書いた頻度が他のどの党よりも高かった私は、いまや社民党から完全に心が離反している。それでも、小沢一郎に遠慮してかどうかは知らないが、「減税日本」に対する批判さえ全然伝わってこない社民党とはいったい何なのかと思い、腹が立つ。今みたいな社民党だったら、完全に消滅してしまった方が良い。そう言いたくなるくらい、社民党は社民主義勢力の台頭を待望する人間を裏切り続けている。

当ブログが都知事選で小池晃氏を推すと言明したことに対し、「なんだ、やっぱり共産党支持者か」というコメントもきているが、私は昔も今も無党派の人間だ。だが、河村たかし一派に次々となびく「民主党A」、財界や自公になびく「民主党B」はもちろん、小沢別働隊にしか見えず、河村一派さえろくに批判できない社民党なんかをどうやったら支持できるというのか。たとえば今年解散総選挙があっても、消去法によって小選挙区も比例区も共産党に投票するしかないと私は考えている。

たとえば「自由と生存のメーデー」に社民党の福島瑞穂が来ることはあっても共産党の政治家が姿を見せることはないことなどについて、私は共産党にも疑問を持っており、決して手放しで共産党を支持するものではない。しかし、現時点で投票行動をとる時には、新自由主義系の候補を国政なり地方自治なりの場に送り出す選択肢は決して選べない、それだけの話である。

それに、小池晃で勝てるのか、共産党候補ではダメだというのならいったい誰なら良いというのか。そもそも小池晃氏は無所属で立候補するのだが、なぜ小池氏に乗れないのか、小池氏の立候補を批判する「左」側の人たちは、「勝てない」以外の理由を示すことができない。彼らは、自公の候補に勝てるのであれば、「減税日本」の候補さえ担ぎかねないが、はっきりいって「減税日本」と比較したら自公の政治家の方がまだマシだ。

「反共」に凝り固まっている「左」側の人間につける薬はない。そう半ば諦め気味につぶやく今日この頃なのである。
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2011.03.04 08:26 | 社民党 | トラックバック(-) | コメント(25) | このエントリーを含むはてなブックマーク