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きまぐれな日々

当ブログのアクセス数は、同一IPからの重複アクセスをカウントする方法で、日に3千件(主に休日)から8千件(選挙の翌日や政局がらみのニュースがあった日)の間を数えるが、決して多くはないけれどブログとしては少なくもないらしく、いろいろなサイトからアクセスをいただくし、中には在京民放局のメールアドレスから熱狂的な民主党支持の立場で当ブログを批判するメールをいただいたりもする。それが、ネット右翼から「サヨク」呼ばわりされている放送局ではなく、どちらかというと与党びいきの局からきているから驚きだ。なんで放送局の職員が一介のブログ書き(「ブロガー」という言葉はあまり好きではない)に注文をつけるのかと訝るが、ひとくちに放送局の職員といっても時事関係の番組内容を左右できる人はごく一握りだろうから、おかしくもないかもしれない。

また、非公開コメントも頻繁にいただく。それらには有用なアドバイスも多いが、中には不愉快なクレームや、あつかましい注文もある。後者のうち一つを紹介したい。

小沢一郎は駄目、鳩山由紀夫は駄目、やっぱり小沢一郎とか言ってないで、具体的に最適な民主党代表候補を挙げてもらえませんか。


これは実にふざけたコメントだ。しかも、鍵コメ(非公開コメント)で注文をつけてきている。当ブログは、民主党の小沢一郎代表が辞意を表明し、代表選の実施が決まった翌日の5月12日付エントリ「小沢一郎代表辞任 ─ 今こそ世襲政治との訣別を」で、答えをはっきり書いている。以下再掲する。

結局、緊急避難的に菅直人を昇格させるか、さもなくば思い切って若手の長妻昭か馬淵澄夫を代表にするのが良いと思う。後者の二人については、その思想信条など必ずしも支持できない部分もあり、本当ならもっと社民主義寄りの人の台頭を期待したいのだが、それでは右派が納得するはずがないことも考慮すると、選挙に勝つためには、間違いなく有能な政治家である長妻昭や馬淵澄夫という選択も、大いにあって良いと思う。目的のためには手段を選ばないのかと言われれば、政治とはそういうものだとしか言いようがないし、権力の陰謀だか検察の暴走だか知らないが、西松事件での大久保秘書逮捕も、目的のために手段を選ばなかった結果だと私は考えている。政治は結果がすべてなのである。

(当ブログ 5月12日付エントリ 「小沢一郎代表辞任 ─ 今こそ世襲政治との訣別を」より)


非公開コメントであつかましい注文をブログ主につけてくるくらいなら、当ブログのエントリを全部読めとまでは言わないが、民主党代表選について書いたエントリくらいは読み返してからコメントをよこすべきだ。それさえもせず、自分が選択に迷っている時に、安易に他人(市井のブログ書き)に答えをおねだりする。そんな態度だから、4年前にコイズミに騙され、今は「政権交代」ムードに浮かれと流されっぱなしになるのだ。冗談じゃない。自分で考えろ。そう強く言いたい。

さて、今日のエントリ後半では、不本意ながらまたしても静岡県知事選について書かざるを得ない。

昨日のエントリで、川勝平太・静岡県知事を「右翼で新自由主義者」と批判したうえで、『dj19の日記』のエントリ「川勝平太・静岡県知事って、どう見ても右派で新自由主義者だよね。」にリンクを張って紹介したが、『dj19の日記』に不適切な誹謗コメントがついた。これを招いた責任は私にもあるので、改めて静岡県知事選について当ブログのスタンスを表明しておきたい。

最初、静岡県知事選の対立構造についてネット検索で調べた時には、何を争っているのかさっぱりわからなかった。ただ、民主党の小沢一郎前代表の意に反して、鳩山由紀夫代表が川勝平太氏の党推薦を強行し、小沢氏がへそを曲げているらしいことと、川勝氏がかなりの右派だということがわかった。但し、この時点では川勝氏が「つくる会」会員だとの報道は知らなかった。当時得られた情報は、『kojitakenの日記』の6月21日付エントリ「静岡県知事選の結果によっては、静岡7区で斉木武志浮上の目もあるか?(追記あり)」の「追記」に書いた通りである。さらに、掲示板の投稿などを見ていると、民主党支持者の間にさえ、自公推薦の坂本由紀子氏の政策が、川勝氏や海野氏よりもむしろすぐれているという声がかなり見られた。坂本氏は厚生労働省の官僚だったから、福祉政策に優れているということだ。このことも、静岡県知事選翌日の7月6日付当ブログエントリに書いた。「静岡県知事選の結果に複雑な思い 手放しで喜べない」に書いた。以下再掲する。

また、自公推薦の坂本由紀子氏も、いくつかの問題点はあるものの、政策では川勝氏や海野氏よりもむしろすぐれているという声が、民主党支持者の間にもかなり強く(ネットでもリアルでも見聞きした)、一部の反自公ブログに見られた強い非難は、必ずしも当たらないのではないかと思う。

(当ブログ 7月6日付エントリ 「静岡県知事選の結果に複雑な思い 手放しで喜べない」より)


タイトルに「手放しで喜べない」と書いたように、川勝氏の勝利を留保つきで受け入れるというのが、当ブログ管理人のスタンスである。その後、テレビ朝日『サンデープロジェクト』の特集や、静岡県在住の方のブログを拝見して、海野徹氏に対する私の評価が上がったが、懸念点は渡辺喜美が海野氏を応援していたことで、渡辺氏といえば「官僚叩き、公務員叩き」をウリにしている新自由主義者である。どのような懸念があるかについて書いたのが、6月18日付エントリ「単純な「官僚叩き」は「小さな政府」志向の新自由主義の道だ」で、要は市場の暴走を招きかねないということだ。このほか、サービスの縮小を招く懸念があり、県知事選ではこちらの方が問題だろう。そんなわけで、海野徹氏であっても手放しで称賛する立場には立たない。だが、いろいろな情報を吟味した結果、静岡空港建設反対の立場を明確にして行動してきた海野氏は、上記懸念点を差し引いても十分高評価に値するという結論に達した。私の考察から欠けているとさとうしゅういちさんから指摘された「土豪政治」との対決という観点からも、海野氏が最適任だろう。もう過ぎた選挙ではあるが、坂本、川勝、海野の3氏の選択であれば、迷わず海野氏を取るというのが当ブログの結論である。

ところが、そういう選択まで「自公を助ける」などと批判されたのではたまったものではない。世の中が善玉と悪玉に二分されるような単純なものではないことくらい、誰にだってわかるだろうと思うのだが、4年前の郵政総選挙では「カイカク派対抵抗勢力」、今回は「政権交代派対自公政権派」の善悪二元論に還元する単純な考え方が幅を利かせている。

これは、多大な危険をはらんでいる。というのは、9月に成立するであろう民主党を軸とした新政権は、はやばやと国民の失望を招いて支持が低下することは火を見るより明らかで、その時になったら、現在民主党への支持を押し上げている「にわか民主党サポーター」がどういう動きをするかというと、おそらく自民党支持には戻らず、第三極を求めるだろうが、そこにポピュリストがつけ込むことは絶対に間違いないからだ。仮に総選挙で民主党が過半数を制したって、新政権は決して安定しない。一部に、自民党は今からでも選挙前に総裁選を実施するとの観測もあるが、総裁選を行うのであれば、解散前でなければならない。なぜなら解散と同時に衆議院議員は失職し、総裁選への投票資格を失うからだ。だから自民党は麻生総理・総裁のまま衆院選に突入する。橋下徹は今回自民党についたりはしないだろうから、選挙は民主党が勝つ。だが、つかの間の新政権祝賀ムードに続いて、新たな混乱が始まる可能性が高い。


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総選挙は来週解散、8月18日公示、8月30日投票との日程が固まった。政局については、朝日新聞などの大新聞やテレビが面白おかしく報じている。朝日新聞の記事は、読み物としては面白いが、果たしてこんな政局記事ばかり書き連ねるのがジャーナリズムの本来の姿なのかと疑問も感じる。朝日って昔からこんな新聞だっただろうか?

私はといえば、最近の「民主党=善、自民党=悪」だとか、「小沢一郎・鳩山由紀夫=善、岡田克也・前原誠司=悪」、あるいは「共産党は自公の補完勢力」などなど、一部の左派系ブログに蔓延するステレオタイプ的な論調にうんざりしている。4年前の悪夢のような郵政総選挙以来、待ちに待った総選挙なのに、こんなに気持ちが萎えてしまおうとは思いもしなかった。

とはいえ、だからといって「自民も民主も一緒」だと片づけてしまうと、そこには諦めが生じてしまう。それは良くない。いったいどうすれば日本の政治や社会を良くすることができるかを考えていきたい。最近思うのは、日本の政治をゆがめている元凶として、経団連のほかに連合という存在を見逃せないということだ。たとえば温室効果ガス削減の2020年中期目標について、経団連は1990年比プラス4%を主張し、麻生首相は8%削減、民主党は25%削減を主張する。そして、連合に加盟している電力総連は、経団連と同じプラス4%を主張している。完全に使用者側と一体となった主張である。電力総連は強力な原子力発電推進勢力でもある。そして、連合の意向が民主党や社民党を強く束縛する(但し、社民党はエネルギー政策に関しては日本の政党の中でももっとも先進的で、原子力発電にも反対している)。民主党が保守政党というべきかどうかは議論の分かれるところで、右翼は「左翼政党」、左翼は「保守政党」の一語で片づけてしまって議論は平行線となるのだが、連合に逆らえないというファクターを考えれば、民主党の「鵺(ぬえ)」的性格もある程度理解できる。また、社民党と共産党が、非常に似た思想信条を持ちながら極めて仲が悪いのも、連合というファクター抜きには考えられない。社民党は、秋田県知事選では自公推薦の佐竹敬久氏を推薦し、寺田典城(てらた すけしろ)前知事や民主党が推薦した川口博氏を破ったが、この社民党の選択も、連合が佐竹氏を推薦したからだった。そして、最近の連合最大の愚挙は、横須賀市長選でコイズミが応援した蒲谷亮一市長を推薦したことだろう(蒲谷氏は落選)。

当ブログ及び『kojitakenの日記』でしばしば取り上げてきた静岡県知事選も、「連合」というファクターを入れれば対立構造を鮮やかに説明できることを知った。これを教えてくれたのが一昨日(12日)にテレビ朝日の『サンデープロジェクト』の後半に放送された静岡空港建設問題特集であり、『kojitakenの日記』に、「好企画だったサンプロの静岡空港問題特集」と題したエントリでレビューした。このエントリについた「はてなブックマーク」で知ったのが、静岡県民のRRDさんのブログ『NOW HERE』の7月6日付エントリ「静岡県知事選を簡単にまとめてみる」だった。サンプロの特集と『NOW HERE』のエントリによって、静岡県外在住者の目には何を争っているのかさっぱりわからなかった静岡県知事選の対立構図が理解できた。

海野徹(うんの とおる)氏は、民主党の参院議員だったが、2001年の静岡県知事選で静岡空港建設反対派の水野誠一氏を擁立したことから連合に嫌われた。これがすべての始まりであり、2004年の参院選では連合の意を受けた民主党静岡県連に刺客を立てられて落選した(静岡選挙区は定数2で、表向きは民主党の2議席独占を狙った形。自民党も当選した坂本由紀子氏の他に山下善彦氏を擁立していた)。この時当選したのが今回の県知事選で川勝平太氏の選対本部長を務めた藤本祐司氏である。静岡空港は先日開港したが、空港の立ち木問題で地権者ともめたことを理由に、石川嘉延知事が任期をわずか残して辞意を表明したところから民主党の迷走が始まった。海野氏は早くから立候補の意思を表明していたが、もちろん連合は海野氏を阻むべく動き、結局土壇場で川勝平太氏の立候補が決まった。ここで注目すべきは民主党の小沢一郎前代表の動きで、前記『NOW HERE』によると、「川勝・海野の一本化調整を、独自の世論調査を元に、海野を軸に行っていた」とのことだ。これが事実だとすると、小沢一郎は民主党静岡県連の連合依存体質を改めようとしたと解釈できる。これに対し、川勝平太氏の民主党推薦を(小沢氏に逆らって)決定した鳩山由紀夫代表は、連合の意に沿った動きをしたことになる。伝え聞くところによると、小沢一郎は鳩山由紀夫の決定を不服としてへそを曲げていたそうだ。小沢一郎は、衆議院静岡7区の民主党候補決定に関しても、前自民党衆院議員の城内実を推す一部の県連の動きを受け容れず、斉木武志氏の擁立を決めたとされている。極右の城内を受け容れなかったこの判断といい、(単なる票読み上の理由だったかもしれないが)海野徹氏を擁立しようとした動きといい、鳩山由紀夫と比較すれば小沢一郎の方がずっとマシだったと言わざるを得ない。まさか、常日頃から小沢一郎に批判的だった私が、このように小沢一郎を見直さざるを得なくなるとは想像もしなかった。

小沢一郎は、本質的には右派で新自由主義指向の政治家だと思うが、左派との政策協定にはずっと配慮してきて、それが「国民の生活が第一」をスローガンとする疑似社民主義路線を打ち出しての2007年参院選での民主党大勝につながった。鳩山由紀夫は、「国民の生活が第一」のスローガンはそのまま用いているが、軽々しく橋下徹との「連携」を口にしたり、静岡県知事選でも右翼で新自由主義者、かつ実質的に「オール与党体制」の継承者ともいえる川勝平太氏(川勝氏は「つくる会」会員ではなかったようだが、『文藝春秋』4月号掲載の「日本最強内閣」特集のアンケートに答えて内閣総理大臣に櫻井よしこ氏、外務大臣に曽野綾子氏を挙げていることから、右翼であることは間違いない)推薦を強行するなど、明らかに小沢一郎の路線から新自由主義寄り、右派寄りの路線へと方向転換しようとしている。そういえば鳩山は幹事長時代にもしばしば平沼赳夫に連携を呼びかけていた。もし鳩山がずっと代表の座にいたら、静岡7区の民主党候補も城内実になってしまったのではないかと思えるほどだ。

総選挙で政権交代が実現すれば鳩山由紀夫が総理大臣になるのだろうし、もし自公が奇跡的に過半数を確保すれば、麻生太郎がそのまま続投するだろう(この逆風下で自公が過半数を守ったら、「麻生降ろし」は不可能である)。どちらの結果でも、右派の政治家が総理大臣になる(または続投する)。「リベラル・市民派」を標榜するブログであれば、批判的スタンスを保ち続けるのは当然だと思う。

[追記]
川勝平太・静岡県新知事の思想信条については、下記ブログ記事が参考になります。
「川勝平太・静岡県知事って、どう見ても右派で新自由主義者だよね。」(『dj19の日記』)


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昨日の当ブログには、一昨年に二度『きっこの日記』からリンクを張っていただいた時を除いて最多となる8323件のアクセスをいただいた。政権交代前夜に、大接戦となった静岡県知事選の結果が全国的な関心を集めた現れだと思うが、地元・静岡県在住のtamukoさんからコメントをいただいたので紹介する。

こんにちは。静岡県民です。
今回の知事選は、あまりにもあからさまなマスコミによる誘導にあきれつつ苦笑しながら眺めていました。
ほかの都道府県でどのような報道をされていたのかは知りませんが、こと県内に限っては、坂本と川勝しか候補者がいないかのような扱いに終始し、海野、平野両氏の名前は、報道のいちばん最後に
「なお、知事選にはこのほか海野徹氏、平野定義氏も出馬を表明しています」
と付け足すのみ。
海野なんて石川が辞める前から出ることを決めていたのにね。

いままでも政治報道の不公平はひどかったですが、ここ数年は輪をかけてひどくなっています。
真に公平な選挙なんて不可能なのはわかっていますが、それでもできるだけそこに近づくような仕組みを作っていかないと。
もう僕は、候補者の氏名性別年齢以外はニュースで報道してはならない、それ以外のことは選挙公報のみで公表すること、というくらい極端にしないとダメなような気がしています。
それ以外で候補者について知りたいことがあるなら有権者が自分で調べろ、と。

すいません。あんまりひどい報道が続いたんで、つい不満を吐き出してしまいました。
それでは失礼します。

2009.07.06 19:49 tamuko


tamukoさんお尋ねの、静岡県外での報道だが、他地方在住者が全国紙で読んだ記事から判断する限り、坂本由紀子氏と川勝平太氏しか候補者がいないかのような報道は、全国的なものだったと思う。7月6日付の毎日新聞社説が典型だろう。この社説は、

「自民・公明対民主」という次期衆院選の対決構図を念頭におきながら投票した有権者が多かったのではなかろうか。

などと書いているが、マスコミがそうなるように誘導したというべきだと思う。

この選挙が、オール与党対共産党という構図だったなら、共産党候補(今回の場合は平野定義氏)の得票が、当選圏に迫るとまではいかなくとも、かなり伸びただろうと思う。「自民党(自公)でなければ誰でも良い」というのが現在の民意なのだ。今回は、無党派層のかなりの部分が、坂本、川勝両候補をよしとせず、海野徹氏に投票したほか、共産党支持層の一部も海野氏に流れたとの分析もどこかで見たが、川勝氏の思想信条に対する警戒感が海野氏の得票を押し上げたとも解釈できる。

当ブログに寄せられたコメントにも、川勝氏の思想信条をよしとせず、「地獄の始まりになるかもしれません」(謎のカスパール・ハウザーさん)、「民主党が勝っても実質的に政権交代は行われません」(sonicさん)などの「暗い」(by Black Jokerさん)コメントが多い。当ブログ管理人も、キーボードを打つ指の動きがどうしても鈍ってしまう。だが、指の力を振り絞って(?)sweden1901さんからいただいたコメントを最後に紹介したいと思う。

川勝氏の思想信条はとても受け入れられるものではありません。
民主党系候補として、川勝氏のような思想信条を持つ候補者が例外的存在であることを願いますが、実際はどうなのでしょうか?
次期総選挙に向けて公認が決まっている民主党新人は公募で選ばれているはずですが、実際問題としては小沢・前代表のお眼鏡にかなった人間に限られているのではないかと思います。

新人のことはほとんど調べようがありませんが、現職の議員については、思想信条はいくつかのソースから推測するとして、経済政策へのスタンスについては、日経ビジネスオンラインに掲載されている2回(昨年6月と今年1-2月)にわたるアンケート調査で、ある程度は把握することができます。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20080627/163910/
(グラフの対立軸は、規制緩和vs格差是正、大きな政府vs小さな政府)

http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090309/188533/
(グラフの対立軸は、民間競争vsセーフティーネット、公共投資vs官の無駄排除)

記事全体の主張には首をかしげるものもあるのですが、ここではそれはおいておいて、次期総選挙で一気に増えることが予想される民主党新人議員がどのような傾向を示すのか。
(政権交代したとして、)民主党が掲げるマニフェストの個々の政策が実現されるか否かは、新人議員の、上記のような経済政策へのスタンスの内訳にかなり左右されるのではないかと思います。

おそらく、反貧困・反自由主義を全面的に推し進めようとする議員は残念ながら相対的に少ないでしょう。
そうだとしても、現在の自民党政権が続くよりはbetterとは思いますが、自民党と、そのような民主党との間で政権交代が続いていく限り、財界の顔ばかりを向いた政治が延々と続くことになってしまいます。

そういう未来が予想されるとしても、よりマシな方向へ引っ張るために、何をどうしたらよいのか。
簡単には答えは見つからないでしょうが、諦めてはならないと思います。

2009.07.07 00:56 sweden1901


sweden1901さんご紹介の日経ビジネスオンラインの記事は、これから読もうと思うが、ぱっと見て気づいたのは、鳩山由紀夫氏が民主党内でも特に「小さな政府」推進派に属するのに、「格差是正」にはもっとも積極的だということだ。いったいどうやって格差を是正するの?と思うのだが、「友愛」の力をもってしてだろうか。また、一部の人たちから「反党分子」呼ばわりされている前原・枝野・野田系列の人たちに、むしろさほど「小さな政府」には傾斜していない人が多いように見えた。グラフを一瞥しただけなので、そういう印象を受けたというだけにとどめておくが。

マスコミ報道にせよ、ネットの一部のグループで主流になる論調にせよ、あまりそれらに流されないようにすることが求められると思う。何より大事なのは、sweden1901さんも書かれるように、「諦めてはならない」ことだ。


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昨日深夜には静岡県知事選の結果を喜ぶ民主党支持ブログのエントリがずいぶんたくさん立った。

とはいえ、当選した川勝平太氏が、政治思想では右翼、経済政策では新自由主義の、ネオコン・ネオリベ色の強い人物であるところから、さすがに手放しでは喜べないとするブログが多かったようだ。当ブログも同様である。

当ブログ管理人は、このところブログ運営に考えるところが増えてきている。単純化していえば、民主党寄りのメディアとして、一方の極に朝日新聞があり、もう一方の極に小沢一郎や鳩山由紀夫を絶対視するかのような民主党応援ブログや掲示板がある。後者は前者を「マスゴミ」として非難するが、前者も後者もともに民意からは離れており、現実に派遣切りに苦しみ、自殺に追い込まれている人たちの世界からは隔絶したところにいる。そして、当ブログも上記の両極をいくら批判したところで、やはりリアルの世界から隔絶したところにいることには変わりがなく、厳しい現実に対抗するために何の役にも立っていない。

そうは言っても、自公政権を引きずり下ろさないことには何も始まらないし、何人かのいやらしい政治家の名前を検索語にしてネット検索すると、当ブログが上位に表示されたりするところまではきている。だから、当面はこのまま更新を続けるが、しかるべきタイミングで、決してブログを閉じはしないけれども、運営を見直したいと思う。

静岡県知事選の話題に戻ると、「つくる会」賛同人であり、経済学者としても新自由主義的とされる川勝平太氏の民主党推薦を小沢一郎が渋り、それを押し切って鳩山由紀夫が党推薦を決定したとされている。小沢一郎が民主党左派と政策協定を結んだとされていることと、鳩山由紀夫はそれに縛られてはいないだろうことが頭に浮かぶ。理解できないのは、およそ社民党の理念や政策とはかけ離れているであろう川勝氏を社民党が推薦したことだ。

この選挙は民主党の分裂選挙となったが、民主党を割った形の海野徹氏は、静岡空港建設反対派であったために連合に嫌われたとされている。川勝氏よりリベラルと思われるが、海野氏には渡辺喜美の応援がついていて、そのために某掲示板では海野氏は「自公の工作員」呼ばわりされていた。ちょっと立場が違ったらすぐ「工作員」呼ばわりするのは悪しき傾向だが、それを煽る著名人もいるから困ったものだ。

また、自公推薦の坂本由紀子氏も、いくつかの問題点はあるものの、政策では川勝氏や海野氏よりもむしろすぐれているという声が、民主党支持者の間にもかなり強く(ネットでもリアルでも見聞きした)、一部の反自公ブログに見られた強い非難は、必ずしも当たらないのではないかと思う。

今回の静岡県知事選は結局、民主党の分裂選挙であっても、民主党推薦の看板さえ掲げていれば、安倍晋三を思わせるようなネオコン・ネオリベの候補者であっても当選する、それほど民主党への期待感が強い、というより自公与党への忌避が強いことの現れだったと思う。民主党から立候補すれば、馬でも鹿でも当選し、たとえ安倍晋三でも民主党に移籍すれば総理大臣に返り咲くことができるのではないかと思わせるほどだ。空気を読んだ橋下徹は、民主党を自らにすり寄らせる作戦に変更し(あるいは最初からそのつもりだったのかもしれない)、それは早くも効果をあげつつある。

結局、民主党を中心として国民新党や社民党と連立を組む政権が誕生しても、新政権がネオコンやネオリベと無縁ではあり得ないし、地方分権が進めば、地方自治の問題点が噴出することにもなろう。この最後の点は、率直に反省して日本のあちこちに移り住んだ当ブログ管理人の関心がこれまで薄かった分野に関わるもので(意識の低さですね)、地方自治およびその問題点に詳しいブログの活躍に期待したいと思う。

いずれにせよ、今後しばらく日本は、政治も経済も社会も、混乱期を経験しなければならないと思う。地位を失う危機にあって醜く権力にしがみつこうとしている自民党議員の諸氏にとっても、実力さえあれば再チャレンジはいつでも可能な世界が今度広がると思うので、是非とも自己責任で頑張ってほしいと強く願う今日この頃である(笑)。


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東国原騒動を取り上げた昨日のエントリは、ユニークアクセス数で鳩山由紀夫が民主党代表に選ばれた直後(5月18日)以来、トータルアクセス数では小沢一郎が民主党代表を辞任した翌日(5月12日)以来のアクセス数を記録した。ワイドショーも大騒ぎした東国原騒動に興味をひかれた方が多かったようだ。

なんでも、騒動勃発の翌日にテレビ局が街頭で「総理大臣にふさわしいのは誰か」と聞いたところ、東国原は、2位の鳩山由紀夫や3位の麻生太郎を大きく引き離して1位だったそうだ。なぜ東国原を支持するかというと、「何かやってくれそうだから」と、選挙民が有名人を選ぶ時の典型的な回答が返ってきた。鳩山由紀夫や麻生太郎は何もやってくれそうにないらしい(笑)。

だが、そんな鳩山由紀夫や民主党でも、麻生太郎や自民党と比較すると「何かやってくれそうだ」と思われているようだ。今週号(7月5日号)の「サンデー毎日」は、電話調査の結果、民主党の分裂選挙になった静岡県知事選で、民主党推薦の川勝平太氏が、自民党推薦の坂本由紀子氏をわずかに抑えてリードしていると伝えている。この選挙では、民主党の元参院議員・海野徹氏と共産党推薦の平野定義氏も立候補しているが、川勝・坂本両氏に遠く及ばない情勢だ。

さらに同誌は、東京都議選でも与党の過半数割れを予想している。当ブログは、2か月前に同誌に載った予想を、間の悪いことに月曜日(22日)付エントリ「東京都議選と大型補正予算と麻生太郎と」で紹介したが、2か月前には民主党が議席を伸ばすものの自民党が第一党確保という予想だったのに、最新号では自民党39議席(5月3日号では45議席)、民主党48議席(同42議席)、公明党23議席(同23議席)、共産党12議席(同12議席)、生活者ネット2議席(同3議席)、諸派・無所属3議席(同2議席)となっており、微妙な情勢ながら自公が過半数割れするとの予想に変わった。麻生太郎首相が必死に都議選の応援に駆け回る気持ちもわかろうというものだが、応援先でも得意の言い間違いをするありさまで、逆効果かもしれない。なんでも、「惜敗を期して」と言ったそうだが、まさにその「惜敗」の予想が出ているというわけだ。

8月2日か9日の衆院選投票にするためには、天皇の外遊日程を考慮すると、7月2日までに衆議院を解散しなければならないそうで、優柔不断の麻生が静岡県知事選や東京都議選を前に決断を下せるとはとても思えない。だが、ここで決断しないと麻生は実質的に解散権を失う。東国原英夫は、自民党が窮地に陥っているのを見て、売名の絶好のチャンスだと思って攻勢に出ているが、果たしてどうなるか。4年前の「郵政総選挙」の時にコイズミを応援していた伊藤洋一は、「東国原さんはなぜ自民党にすり寄るのか。東国原さんも自民党もみっともない」とコメントしていた。テレビに応援されない東国原で「コイズミ劇場」の再来を起こすのは難しいだろう。ただ、警戒すべきは橋下徹であって、橋下が自民党を応援すれば情勢は一変する。とはいえ橋下が自民党を応援する大義名分が思い浮かばない。自民党が東国原の言う、「全国知事会がまとめた地方分権のマニフェストを一言一句、自民党のマニフェストに盛り込む」という条件を呑んで、自民党がカイカク者づらするのだろうか?

東国原にしても、自民党総裁選には国会議員でなければ立候補できないから、自らの野心のためには、まず衆院選に立候補しなければならない。しかし、衆院選で与党が過半数を確保すれば、これほど「政権交代」が必至といわれている状態で踏みとどまることになるから、普通に考えれば総裁選は麻生太郎の再選となる。そうなれば地方分権のマニフェストなど反故にされ、東国原は使い捨てだ。そう考えたら、知事会が自民党支持を打ち出すとは思えないのだが。

一方、民主党の対応も感心しない。東国原を牽制する記者会見を行った鳩山由紀夫代表は、東国原の考えは民主党に近いが、知事の職を全うすべきだと考えるから民主党から東国原に働きかけはしないと言っていた。東国原の考えというのは地方分権を指すのだろうが、東国原の思想はそれだけではない。東国原は、「徴兵制があってしかるべきだ」とか、「徴農制が必要だ」(同様の発言は稲田朋美も行った)などと発言した極右(極左とも紙一重かもしれない)である。そんな東国原と民主党の「考えが近い」などと言うのは、いくら鳩山が民主党の中でももっとも「右」に位置する政治家の一人だとはいっても、ちょっと軽率に過ぎる。世襲議員でもある鳩山に長く代表を務めさせるのは考えものであり、民主党は来年(2010年)の代表選を国会議員だけではなく党員、サポーターを入れた投票で行い、世襲政治を一掃してほしいものだと思う。しかし、実際にそうなるとはあまり思えない。権力者は、そうそう簡単に引き下がってはくれない。

テレビ朝日の「やじうまプラス」では、東国原騒動に延々と時間を割き、与謝野馨と渡辺喜美の迂回献金問題も少ししか取り上げなかった。まさに西松事件における小沢一郎と同じ手口で献金を受けていた与謝野や渡辺を易々と逃げ切らせてはならないだろう。番組では、東京・池袋で59歳の会社員が「介護に疲れた」と、73歳の妻を絞殺した事件を取り上げていて、江川紹子が「こういう事件が起きても、ベタ記事だったり載せない新聞社もある。10年前だったらもっと大きく取り上げられていたのに、こういう事件が増えて、それが当たり前になってしまったから新聞の扱いも小さくなった」と言っていた。画面には毎日新聞に掲載された記事が映し出されていたが、社会面の漫画のすぐ下に載った2段か3段の記事で、確かに扱いは大きくなかった。しかし、この番組自体に占めるこの事件の扱いも、新聞同様ごく小さなものだった。

東国原が延命させようとしている自民党、なかんずく「コイズミカイカク」が何をしてきたか。きたる総選挙は、その審判を下す選挙にしなければならない。自民党は東国原を利用して争点隠しを図り、東国原は自民党の窮状につけ込んで野心を達成しようと動く。東国原や自民党に騙されるようではどうしようもないと思うが、またまた国民は騙されてしまうのだろうか。


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