きまぐれな日々

統一協会とか、勝共連合という単語は、80年代によく目にした記憶がある。
単行本とか、たぶん「噂の真相」などで。いずれも、本屋で立ち読みして仕入れた知識だから、そんなに深くは知らない。

だが、岸とか福田（赳夫）、中曽根らの名前が出ていたことはよく覚えている。

統一協会はキリスト教の僭称（せんしょう）者だから、まっとうなキリスト教関係者からは、もちろん厳しく批判されている。

その中で、神学者・浅見定雄氏の名前を覚えている。

このWikipediaの記述にあるように、浅見氏は山本七平がイザヤ・ベンダサンの名前を騙って出版した「日本人とユダヤ人」を徹底的に批判したことで知られ、山本七平と本多勝一の論争では、本多側の有力な論者となった。

Wikipediaから適当に引きながら書くと、浅見氏は、統一協会から訴えられたが、結局不起訴処分（刑事告訴）になり、同団体の批判キャンペーンに協力したジャーナリストを逆に名誉毀損で告訴し勝訴したそうだ。

そこまでは知らなかったのだが、それくらい統一協会側には理が全くなかったということなのだろう。

90年代に統一協会の合同結婚式だの霊感商法などがワイドショーレベルでも報道され、「極悪なカルト教団」という認識が国民に広く行き渡ったと思う。

しかし、統一協会と保守政治家との癒着はその後もずっと続いていたのだ。
カマヤンさんのサイトからたどって、安倍晋三だけではなく、大勢の政治家（現職や元議員など）が、今回の統一協会の大会に祝電を送ったり、中には大会に出席した政治家までいたのを知って、あきれ返った。自民党だけではなく、民主党の政治家もいた。
中曽根元首相、羽田元首相や山崎拓も祝電を送っているのである。

統一協会のイベントに関わる国賊議員たち（「カマヤンの虚業日記」より）

それにしても、ちょっと調べただけで、統一協会の悪行が次々と引っかかり、胸が悪くなる。
たとえば、これもカマヤンさんのサイトからたどったのだが、合同結婚式に出席した日本人女性が6500人も行方不明になっている件。

「合同結婚式、６５００人の行方を捜して」被害者家族が訴え（"Christian Today"より）

行方不明者が出ているというのは、おぼろげに認識があったが、まさか6500人も不明になっていたとは、言葉を失った。

さらには、民主党の石井紘基議員が2002年に殺害された事件でも、統一協会が関与している噂まであるという（この件の真偽は不明ではあるが）。

祖父・親父の代からの関係を引き継いでいるから、あるいは他に大勢の自民党および民主党の議員も祝電を送っているからといって、安倍晋三が免罪されることには決してならないだろう。

犯罪宗教であることが、もうずいぶん前から明らかになっている統一協会の合同結婚式に祝電を送っただけでも、安倍晋三は次期総理大臣になる資格を失ったと思う。

これまたカマヤンさんのサイトからたどって、問題の統一協会の大会のビデオファイルを見ることができる。

http://www.tongil.or.kr/main2/boarddata/boardcontent.html?&no=9018&code=WEBTV0411&listnum=15

これで確認したのだが、司会者は、「岸信介元総理のお孫様でいらっしゃり、現内閣官房長官、衆議院議員の安倍晋三様」という表現で、安倍を紹介した。

これは、大変なスキャンダルではないか。

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