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きまぐれな日々

今年に入り、特に東日本大震災が起きた3月以来、私が運営するブログの状況がすっかり変わってしまって、最近はこちらのブログのアクセス数が減る一方、『kojitakenの日記』の3月以降のトータルアクセス数が3か月連続で月あたり20万件を超えた。4月早々のFC2のサーバートラブルの影響が大きく、以後こちらのブログの活性が落ちてしまったかもしれない。

一昨年秋以来、こちらにはまとまった長文を毎週月曜日と金曜日に載せているが、更新間隔が空いているためか、もう一つのブログでコメントを「はてな」ユーザーに限定しているような措置をこちらではとっていないためか、コメント欄での議論はこちらのブログの方が活発だ。だから、こちらのブログは引き続き大事にしていきたいと思うが、今までよりもこちらのブログではテーマを絞る形にしようかと思っている。菅直人内閣が退陣したあと、おそらく登場するであろう民主・自民の「菅抜き・小沢抜き大連立政権」のことなど、週2回しか更新しないこちらのブログでメインテーマとして取り上げる気にはならない。もちろん私はそんなものは全く支持しないけれど。だって、原発維持・東電温存、消費税を増税しながらの社会保障切り捨て、改憲が三本柱の政権になるに決まっているからだ。与謝野馨の退場も、おそらく期待できない。これらについては、ニュースが報じられる都度、もう一つのブログで取り上げたいと思う。

で、現時点でのテーマは「電源三法」だ。これは不人気に属するテーマであり、こればかり取り上げていると、こちらのブログのアクセス数はますます減るかもしれないが、そうなっても仕方がない。再分配をテーマにした「鍋パーティー」の共同運営ブログ(編集長はTakky@UCさん)もあるが、こちらも震災のあとやたらと消費税増税ばかりに激しく傾斜した「社会保障と税の一体改革」の話が出ているのに、なかなか対抗言論が盛り上がらない。私自身もそうだけれども国民が原発の問題に気を取られているうちに、政治権力はやりたい放題を始め、朝日新聞や毎日新聞など、エネルギー政策では脱原発に路線を転換した新聞社も税制のスタンスは以前と変わらず、社説で政府に消費税増税をけしかけているのが現状だ。久しぶりに「鍋ブログ」への記事の応募があったが(掲載日時は未定)、こちらは「みんなで作るブログ」のつもりなので、読者の皆さまの活発な投稿を期待している。

例によって前振りが長くなったが、ここからが本題。もちろんテーマは「電源三法」だ。

まずブログ管理人からのお願いだが、どなたか「いる(ill)? 電源三法、きる(kill)! 電源三法」のバナーを作っていただけないだろうか。別に、かつて安倍晋三排斥のキャンペーンをやった時にバナーに血道を上げていた某ブログみたいに、そんなことばかりに熱中するつもりなど毛頭ないが、キャッチコピーの考案者である朱の盤さんから、

「電源三法」と「原発」が結びつかない人もまだまだ多いと思いますので、そのままで使う時は脱・反原発の主張をした流れで使った方がいいですね。
単発のメッセージとして使う時は、前段を『いる?原発』にすると、言葉が一人歩きした時に「電源三法」に明るくない人にも文脈が通じやすいかなと思います。

というコメントをいただいているので、それに対応したいと思うからだ。

朱の盤さんからは、前段を「いる?原発」にするという案をいただいているが、「いる」は「入れる」と似ているので、「電源三法」を知らない人に一瞬、電源を「入れる」「切る」という意味かと思わせておいて、実は原発立地地域を「シャブ漬け」にする法律の話なんだよ、とすぐにわからせる、つまり意外性によって印象を強める方がより効果的で、それには画像を併用するのが良いかと思った。だから、バナーを作るという発想になった。

たとえば私が思いついたものとしては、バックに放射線管理区域の標識の画像を用い、

いる(ill)? 電源三法
きる(kill)! 電源三法

と表示するとか、バックに事故を起こした東京電力の福島第一原発の画像を用いる、などの案がある。アニメーションなどは必要ない。なぜかというと、デモのプラカードに用いることを想定したバナーにしたいと思うからだ。残念ながら私にはデザインのセンスがないので、一目で原発と関係があることがわかるものが良いと思う。応募がなければないで全くかまわないが、もし作ってみたいと思われる奇特な方がおられたら、お知らせいただければ幸いだ。

次に、昨日(6/5)の朝日新聞(東京本社発行最終版)の「声」欄に掲載された投書を紹介する。新潟県田上町にお住まいの77歳無職の方による投稿だ。

原子力立地給付金は廃止を

 国は電源開発促進税から電力会社を通じ、原発に近い地域の住民らに「原子力立地給付金」を給付しています。
 例えば新潟県では、東京電力柏崎刈羽原発のある柏崎市と刈羽村の世帯には年間1万8912円が、隣接する長岡市の世帯には9412円が出ています。
 給付金の表向きの理由は「原子力発電立地地域の振興および地元福祉の向上を図る」とされていますが、本当の狙いは、お金を出すことで住民が原発を受け入れ、原発反対の声を押さえ込むことだと思います。今回の原発事故の後にあった地方選挙でも、地元で原発反対を唱えた候補がいい結果を得られなかったのも、こうした背景があると思います。
 また「万が一原発事故が起きた時はご迷惑をかけます」という迷惑料的な意味があると思います。お金の力の恐ろしさを強く感じました。今後原子力発電のあり方を素直な気持ちで考えるためにも、給付金制度の廃止が必要だと思います。

(朝日新聞 2011年6月5日付「声」欄掲載の投書)


これこそ、田中曽根(田中角栄首相と中曽根康弘通産相=1974年当時)が始めた「電源三法交付金」の使い道の一つだ。ここから、原発に反対する人を文字通り「村八分」にする、今はやりのエスタブリッシュメントたちによる「原子力村」とは違う、もう一つの、そして文字通りの「原子力村」の「文化」が生まれる。田舎だから「村八分」があるのではなく、中央の自民党政権が田舎に新しい「村八分」の風習を植え付けたのだ。この犯罪的行為をなしたのが「田中曽根」、田中角栄と中曽根康弘だった。

「電源三法」については、朝日・毎日・中日など「脱原発」系の新聞などがしばしば記事にしており、テレビでも取り上げられているが、それでも、日本の報道よりずっと詳しくて長い記事を報じているのがアメリカのニューヨークタイムズだ(下記URL)。
http://www.nytimes.com/2011/05/31/world/asia/31japan.html

これは、非常に長い英文の記事だが、「Tkpilgrim's Blog」が全文を日本語訳している。その中から、「電源三法」を記述した部分を引用する。

流入したお金の大半は、1974年に田中角栄によって創成された洗練された政府補助金のシステム、電源三法の産物である。強大な権力を誇った田中角栄は、日本の原子力業界を形成し、大規模公共工事によって強力な政治マシーンを構築した。この法律により、日本の電力消費者は電気代の一部として税金を払う必要があり、その税金の多くが原発近隣の自治体に支給された。日本の原子力業界を管轄し、補助金を管理している経産省はこれらの自治体がどれぐらい補助金に依存しているかを明らかにすることを拒絶した。「このお金は、原発を現地が受け入れることを推進するために使用されます」と、資源エネルギー庁のナカムラ・タツミは言った。東通原発を操業する東北電力の広報は、「東北電力は補助金には関わっておらず、福島以来、原発の安全性に関して住民に不安を与えないことに注力している」と、答えた。政治専門家によると、補助金は原発誘致だけでなく、時間の経過とともに原発の拡大を誘導しているという。その理由は補助金は原発または原子炉が稼働してからすぐに最大になり、以降減少するように設計されているからだ。「多くの場合、人口が減少し税収ベースが殆どない町が突然多額の金を受け取ることになります」と、この法律を研究しているPurdue大学のDaniel P. Aldrichは言った。Aldrichによると、原子炉の稼働期間が経つに連れ補助金が減少していき、自治体は新たな原子炉建設を受け入れなければならない圧力を受けるという。「地元は最初の原子炉で、貰ったお金を使うことに慣れます。そして二台目、三台目、四台目、五台目の原子炉が彼らの出費を補ってくれるのです」と、彼は付け加えた。

("The New York Times" 2011年5月31日掲載記事 "In Japan, a Culture That Promotes Nuclear Dependency", "Tkpilgrim's Blog" による日本語訳より)


「電源三法」による「シャブ漬け」のメカニズムのわかりやすい解説だ。

ところで、さくらさんからこんなコメントをいただいている。

http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-1186.html#comment12116

キャッチコピーを考えてくださる皆さんの熱意に水を差すつもりはないのですが、霞ヶ関の官僚が特別会計とその利権を死守しようとする時のしたたかさとずる賢さを考えると、そんな事している場合ではない、と焦る気持ちが強くなる今日この頃です。注水中断がガセネタとわかっても、菅政権へのかなりのダメージになったし、今頃原発推進派の経産官僚達は笑いが止まらない状況でしょう。経産省が恣意的に出してくる情報を記者クラブを通じてマスコミが垂れ流す状況が変わらない限り、一般の人たちに問題の本質を伝えるのはとても難しいです。
経産官僚といっても全員が原発推進派というわけではない。官僚に対抗するためには、個人名を明記した記事を書いていくのが大切だと思う。最近では、東電への甘い賠償スキームを作成した北川慎介総括審議官の名前を出して批判する記事もあるけど、まだまだ少数派です。こうした記事がもっと出てきて欲しい。

2011.06.02 00:29 さくら


http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-1187.html#comment12138

キャッチコピーも決まったところで、脱・反原発の流れを止めないためにも次のステップを考えないと。まずは、原発事故からの復興用資金を電源開発促進勘定の見直し、剰余金と再処理費用積立金でまかなう、という事を実現させたい。(文科省の研修開発費は速やかに大幅カットしてもらいたいし、新規原発建設を見込んだ電源三法交付金分も今年度予算分から復興用資金に回してもらいたい) 安全性や廃棄物処理などいろいろな意味で破綻しているとしか思えない日本の原発推進政策が、今まで暴走を続けられたのは、潤沢な資金があったからです。これ以上無駄に浪費する余裕はないのだから、再処理計画はあきらめて、積立金は補償金として使って欲しい。積立金がなくなれば、原発政策は抜本的な見直しせざるをえなくなる。

河野太郎さんが、「デモに参加するより、地元選出の国会議員事務所に行ったり、電話したりして、直接議員に要望を伝える方が具体的な政策実現に結びつく」と言うような事を言っております。確かに、最後は政治の場で決まる事なので、こういうアナログな手法もバカにできないです。「エネルギー特別会計と再処理積立金を福島の復興資金と補償金に回して!」と地元選出国会議員に電話で要望してみませんか? 地元選出議員が安倍とか森とかだと、電話する気にもなれないかもだけど。
官僚(特に経産省)は抵抗するだろうけど、官僚が恣意的に使う傾向大だった特別会計を表の議論に引きずり出す良いチャンスです。

2011.06.04 17:13 さくら


私は、「デモをするより地元の国会議員に訴えよ」という河野太郎の意見にはあまり賛成でなくて、まずデモの規模を拡大することが何よりも大事じゃないかと思うけれども、もちろん議員への働きかけにも意味はあるだろう。

何より、これは特別会計の問題なのだ。昔、塩川正十郎が「親が母屋(一般会計)でお粥をすすっている時に、子供が離れ(特別会計)ですっきゃき(すき焼き)食っとる」というたとえ話(小泉政権時代の国会答弁)をしていたが、政府やマスコミが財政赤字解消のための消費税増税を叫んでいる一方で、新規原発の立地候補地がないために、電源三法交付金がだぶついていることは公然の秘密になっている。それなのに、「政治主導」だのなんだのと普段から勇ましいことを言っている民主党の人たちが、「電源三法」について誰も何も言わないとは、いったいどういうことなのか。「電源三法 民主党」の検索語でGoogle検索をかけても、私が書いたブログ記事やそれを引用した陰謀論系掲示板の投稿などばかりが上位にずらりと並ぶだけとは、いったいどういうことなのか。

ひとたび、与党の政治家の誰かが「電源三法」について発言し、それをマスコミが取り上げれば、上記のような検索エンジンの検索結果になることはあり得ない。個人ブログの記事など、あっという間に検索順位の下位に下がってしまう。菅直人や小沢一郎も含めて、政治家が誰も「電源三法」に言及しないから現在の惨状になっている。

私は、菅直人が脱原発指向だとか小沢一郎が脱原発指向だなどとは全然思っていない。彼らが本当に「脱原発」を目指しているのであれば、「電源三法」について何も語らないはずがない。

幸か不幸か、菅直人政権はもうすぐ終わるし、後継の政権に小沢一郎の影響が及ぶこともおそらくない。「原発利権」に関していえば、新たな地域における利権はもはや生まれるとは思えないから、あとは現在原発を抱えている地域だとか、山口県上関町のように建設予定の地域における闘争が鍵を握る。「電源三法」が温存されているうちは、地域においては原発推進の力が働く。だからこそ、「電源三法」を廃止しなければならないのだ。

そして、これまで原発推進に使われてきた金を、地産地消の再生可能エネルギーを振興するために付け替えなければならない。それには、「電源三法」をいったん廃止した上で、新たな政策を実行する必要があるのだろうと思う。

いずれにしても、デモに参加するにせよ、政治家に陳情するにせよ、ブログに記事を書くにせよ、各人がそれぞれ思うことをやっていくしかないだろう。

最後にお願いをしたい。人間の人一人の知恵などたいしたことはなく、私のブログ記事の中身などたかがしれている。そもそも私は政治や経済には専門的知識を持たない素人であり、記事のレベルの低さは十分自覚している。だからこそ、当ブログにどしどしコメントをお寄せいただければ幸いだ。別にコメント欄の常連になる必要など何もない。普段はROMでも、何かあった時に気楽に投稿していただけるとありがたい。多くの人の知恵を集めれば、それだけ大きな力になり得ると思うからである。今後の当ブログは、極力読者の皆さまのコメントを記事本文に反映させる形で運用していきたいと考えている。
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【電源三法】=電源開発促進税法、特別会計に関する法律(旧 電源開発促進対策特別会計法)、発電用施設周辺地域整備法、について、私は【悠長】にも、まず「条文」を読んで、法理的(法哲学的)な問題を整理し、制定時の国会での議論を「国会図書館のHPで議事録」を参照して、それから現在の「弊害」へと【総合】しようとしてましたが、まず【国民感情】として反対の声を上げる方が(理論強化より)も先ですね。

理論強化は順次進めていけば良いと思います。昨日も私は所属政党の支部会議で、それを発言しましたが、もっともっと広げて、政治に圧力を掛けていきましょう。

2011.06.06 08:45 URL | 伊賀篤=勉強不足のJCP党員 #Xk9Ues7M [ 編集 ]

前回のコメントで書いた『プラバッグ』という手法を、先週の金曜日から実践中です。
松戸、秋葉原、六本木、日本橋と回っていますが、今のところは職務質問などもありません。
つまらない軽犯罪とかで警察検察様にご厄介になるまいと、ズボンのチャックと気を引き締めて、電車待ちの駅や乗車中の車両移動(座るなどもってのほか)、ちょっとの距離はアピールのために歩く、などするために、体重が2キロ落ちました。
反応としては近所の知り合いのおじさんが『がんばれよ』とサムズアップしてくれたり、六本木の呑み屋の館長が『社会にアピールしてるね』と言ってくれたりもしますが、「電源三法って、何?」という問いかけはあまりありません。
声をかけてくれるまでしてくれる一般人は、秋葉原・六本木を一緒に回った友人と、日本橋高島屋6階で画展のギャラリートーク後に「江東区で『ミツバチの羽音と地球の回転』をやるのよ」とチラシをくれたご婦人も含めて、4人くらいですね。
(なんじゃこりゃ)という目をしてくれたり、明らかに胡乱な者を見たという風に電車の席を移動してくれる女性がいたり、成果はそれなりにあります。

台風接近で延期になった『暗い日曜日』の打ち上げ会(予定では)にもプラバッグ持って行ってきましたが、電源三法を知っている人がほぼいないことに驚きました。
どころか、私はTwitterしてないので知りもしない200人規模のデモを「Twitterで05/07の渋谷デモより反応がよかった!」と喜んでいる様にもびっくりしました(感動屋さんなんですね!)
「自分でこのようなプラバッグ作って街中を回るのはどうか」と勧めてみましたが、「Tシャツなら!」というお答えでした。
03/11以来、ほとんどのデモに出ているとおっしゃる方がその有り様(プラバッグはともかく、電源三法や「原発問題は結局、地方経済を如何にするかという問題である」などは把握してて欲しかった…)だったので、あまりデモにも期待しません。(デモはデモで出れるものは参加しますけど)
やはり個人で日常の日常たるケガレ部分に情報を仕込んでいくのが、私に合っているようです。
非日常であるハレという意味では、デモもマスコミも同じ土俵であり、マスコミの情報操作に勝るためには日常的にデモをする=ケガレに近づく必要があり、それをするなら、最初から日常部分での頻繁な情報混入を出来る限り個人で普段から努める。
これに限る気が私はします。

2011.06.06 18:09 URL | 朱の盤 #XQYq98OQ [ 編集 ]

昨年末、私の住んでいるところの大家さんが太陽光発電業者を一度は呼んだものの…業者が出した見積もりを元に設置費用÷浮く電気代の推定値を計算したら元が取れるまで約30年と出たとやらで結局導入しませんでした…(他の業者だったならもっと安い見積もりが出たかもしれませんがそれでもたぶん大家さんの満足する数字にはならなかったでしょう)
私は大家さんがそうである様に補助金とか無しに短期で元が取れるソーラーパネルが将来開発されれば言われずともみんな導入し原発は淘汰されると思いますが、その後の世でも「政府が大きくなっても放漫経済にならないシステム」は必要と考えます。
もし我々の活動が実を結び反ネオリベが一旦は多数派になったとしても後にネオリベ勢力の巻き返しを受けたら?と考えると電源三法交付金ならずとも期間限定の再分配強化の害を防ぐ方法は必要なんじゃないでしょうか?

2011.06.06 20:06 URL | A #AtAD9fD6 [ 編集 ]

ツィッターでも展開していきますか。

賛同者の中にdisらなければならない「一人一票運動」に足を突っ込んでいます。
どこかで「対象となる裁判官を全員不信任にするべき」と考えています。

2011.06.06 23:03 URL | 不肖の弟子 #hgGo7H3Q [ 編集 ]

今日付けの読売政治面。
企画「復興を問う」で復興構想会議委員の赤坂憲雄氏が
「今全部ある原発を止めるのは空論だが、10年から20年かけて自然エネルギー転換を認めて欲しい」と。
ところが同じインタビューが福島面にも。
「原発の再開は難しい。地震がいつまた来るかわからないし。
第一廃炉にするそばで第二が再開とはならない」、
「東北の海岸は不安定だ。防波堤は無意味だし、それを越える安全策がないと再開は難しい」と。
紙面しか見て無いと「どっちが正しいのか」となる。

2011.06.07 22:51 URL | 観潮楼 #- [ 編集 ]

(極めて一方的な)お化け仲間だからというわけではありませんが、赤坂憲雄教授は荒蝦夷発行『仙台学VOL.11 東日本大震災』において、寄稿『フクシマはわたしの故郷である』において

〈…避難所で働いている友人から、携帯メールが届いた。

  ところで、国の「復興」気運は災害真っ只中の原発周辺国民にとって、あまり感じのいいものではありません。復興なんてありえないのですから。私たちはひこ生えとなり、復(また)同じ過ちを繰り返さず、「再生」しなければなりません。復興を合言葉にして、元の大バカな世界に戻そうとすることには、何の意味もありません。

 復興ではない、再生だ、という。ひとたび死んだ、ということか。肝に銘じておく。こうした東北の声なき声に励まされ、背中を押される。
 原発がどれほど未熟な、制御しがたいテクノロジーであるかを、だれもが目撃した。あまりに甚大な犠牲が強いられた。福島県は県土の何分の一かを奪われ、数十万人の人々の暮らしと生業の場が長期間にわたって閉ざされ、損なわれることになった。もはや、東北には原発はいらない、原発に将来を委ねることはできない。福島から、東北から、原子力に代わる自然エネルギー(水力、太陽光、風力、バイオマス、地熱発電 etc.)への転換を大がかりに進めなければならない。(以下略)〉

ということを書いていますから、(現状をかなりシビアに観ている)脱・反原発ということで、信用はしていいように思います。千葉県の私から見る限り。

〈汚れた大地を囲い込んで、逃げることは許されない。〉

とある種、怨念めいたことも同寄稿に書いていますので、相応の覚悟もおありなのだと思います。

2011.06.08 22:06 URL | 朱の盤 #XQYq98OQ [ 編集 ]

「電源三法」とは直接関係がないのですが・・・
今日「100,000年後の安全」という映画を見てきました。
印象に残ったのは、インタビューを受ける関係者が「絶対安全」なんて言わないんですね。ここが日本の「原子力ムラ」の人間との絶対的な「差」なんだと改めて思いました。

(でも、この映画、震災前(2月だったか?)にNHK-BSで放送されてたんですよね。放送用に編集で短縮はされてるんですが内容は同じだと思います)

2011.06.08 23:47 URL | ウサギの耳アカ #- [ 編集 ]

原発推進首長を当選させる原発推進の構図は、じつは戦後の富の再分配のあり方への問いかけでもあると思います。
結局各種補助金でも救われなかった、高度経済成長から外れた貧しい地域が、原発という、そう、アスリートでいえばステロイドで筋肉マンになるようなやり方で、都会的な生活を手に入れられたという構図です。
ですから福島であれほど悲惨な目に遭っても、それでもなお他の地域では原発受け入れなのです。
そこにはステロイド無くしてはそのポジションを保てない、哀れなアスリートを連想させます。
見かけは健康的で立派な体格でも、中身はボロボロでいずれ死に向かう人々です。
電源三法は、だからそこの構図を変えない限り廃止は無理でしょう。
そういえば福島原発のある地域も、江戸時代までさかのぼれば飢饉で多くの住民を失った地域です。
そして当時の藩が幕府に隠れて遠く山陰地域などから食えない農民を移民させたと聞いています。
だから同じ福島でも周囲からはよそ者扱いを受けていた地域なのですね。
そして戦後はその第一原発のあった場所は堤康次郎の経営する塩田だったとか。
なにやら臭いますが、でもそんな地域に原発派出来ているのですね。

原発依存を助長する日本の文化
http://gendai.ismedia.jp/articles/print/7514

2011.06.09 10:38 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]

電力会社の在り方に不満で、ずっとネットサーフィンをしてやっとここに辿り着きました。
そうか「電源三法」!
これか。
三法の原文はどこにあるのですか?
原発の再稼動を止めさせたいのです。
「電源三法」の中には、停止中原子力発電の再稼動の手続きが示してあるのでしょうか。
いったい誰の印鑑が何という書類に押されてしまうと、原発が再稼動してしまうのですか?

教えて下さい。

デモはしませんが、今はツイッターで皆さんに問い掛けて呼びかけてみます。

教えて下さい。

2011.06.23 06:19 URL | とも #- [ 編集 ]

電源三法知っています。

どうしたら止められるのか?

2013.03.03 13:00 URL | えりこ #d13JL4Hw [ 編集 ]













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早急に「電源三法」の廃止を
住民出資、共同で太陽光発電所 東近江モデル、拡大構想 2011年6月5日  東日本大震災で大規模停電を招いた原発事故を受け、住民が出資する「市民共同発電所」が注目を集めている。地域に根ざした「小...

2011.06.06 11:02 | Dendrodium

さとうしゅういちは、『電源三法廃止』を訴え続けます
いわゆる電源三法。 電力料金に上乗せして徴収した税金を、電源開発に充てる仕組みです。実際には、地方自治体の頬をひっぱたき、原発を作らせる仕組みとして機能してきました。田中角栄内閣のとき、中曽根通産大臣(当時)がつくりました。中曽根さんは、若き日からず...

2011.06.06 11:45 | 広島瀬戸内新聞ニュース(社主:さとうしゅういち)

今こそ【脱原発】か?【原発存続】か?の国民投票を!(含:電源三法)
菅内閣への「内閣不信任案」が否決されてから、国会では毎日の様に、国民不在で、菅首相が何時辞めるか?とかいう問題ばかりで、震災被災地の問題も、原発事故の今後についても、殆ど「そっちのけ」で、【全く国民不在】の「議論」とは名ばかりの馬鹿げた罵り合いが続いて...

2011.06.07 06:10 | 勉強不足のJCP党員(本名:伊賀篤)のブログ

それ見たことか「大連立」
<民主党の右傾化と政界再編を予言する> http://takashichan.seesaa.net/article/123780743.html 約2年前、日本の有権者たちが、民主党に政権を与えたその直後から私は、いずれ民主党と自民党が「大連立」をするだろうと予言してきた。政権交代が起きたその瞬間から、私…

2011.06.08 16:51 | たかしズム「ネトウヨ、バカウヨ、ネット右翼、恥さらし、売国奴、日本の恥」を語るための、たかしのブログ

小沢は岩手を見捨てた。岩手も小沢を見捨てた
先週、週刊文春と東京新聞により小沢一郎氏と東京電力とのズブズブの関係が暴露されましたが、それでもめげないのが小沢翼賛の日刊ゲンダイであります。 ■「小沢待望論」再燃/「次の首相」ヤフー調査で1位(8日付ゲンダイネット) ●若造では不安だらけ  菅首相が不気味

2011.06.09 23:51 | vanacoralの日記