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きまぐれな日々

日本列島にこの冬もっとも強い寒波が襲来しているが、日本の政治も、ここ数年でもっとも寒々とした風景が広がっている。

総理大臣・菅直人のふがいなさには私も匙を投げているけれど、アメリカの民間格付け会社が日本国債を格下げした件について菅直人が「疎いもので」と口にした失言で、鬼の首をとったようにはしゃぐ風潮はみっともないの一語だ。私が思い出すのは一昨年繰り返し笑いものにされた元首相・麻生太郎の漢字の読み違いの件である。

確かに菅直人の答弁は失言だが、そもそも外国の一民間格付け会社が勝手につけている格付けの引き下げなんかで騒ぐ方がおかしい。世界金融危機の時、あれほど格付け会社が批判されたことは、いかに忘れっぽい日本国民といえどみんなよく覚えているのではないかと思っていたのだが、全然そんなことはないらしいことを知って愕然とした。たとえば、日頃は「悪徳ペンタゴン」がどうのといって反米的主張を声高に叫んでいる小沢信者たちまでもが、格付け引き下げに対する菅直人の失言に喜んではしゃいでいるあさはかさには開いた口がふさがらない。これについては、『kojitakenの日記』でぶっ叩いておいた。

上記『kojitakenの日記』にも書いたように、この格付け引き下げをもっとも喜んでいるのは、これで財政再建への圧力が強まり、念願の消費税増税への追い風が強まるとほくそ笑んでいるであろう与謝野馨だろうと想像していたが、案の定だった。下記URLの時事通信報道より引用する。
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2011012800004

国債格下げ「消費増税の催促」=与謝野経財相

 与謝野馨経済財政担当相は27日夜、BSフジの報道番組に出演、米国の格付け会社が日本国債の長期格付けを引き下げたことについて、「(消費増税を)早くやれという催促だ」と語った。同相は「日本の消費税はたった5%。スウェーデン25%、ドイツも20%。(日本には)まだ消費税という使ってない武器があると(世界の人は)今まで思っていた」と指摘、財政再建に向け消費税率引き上げが必要との考えを示した。

(時事通信 2011年1月28日 00:06)


この与謝野発言と見事に歩調を合わせているのが、前記『kojitakenの日記』でも批判した朝日新聞の1月28日付社説である。
http://www.asahi.com/paper/editorial20110129.html#Edit1

 とりわけ深刻なのは、S&Pの格下げ理由に日本の政治状況があげられたことだ。ねじれ国会のもとで野党が対決色を強め、税と社会保障の一体改革は協議入りもかなり難しい。新年度予算案の関連法案が成立しない可能性さえある。その懸念が国債の格付けに響いているのである。

 日本の消費税率は先進国で最も低く、まだ引き上げ余地がある。日本政府はいずれ増税に踏み切るだろう。市場にはそういう期待と確信があった。だが日本の政治は重い腰を上げられないでいる。いまや市場から不信感が突きつけられたのだ。

 一体改革に「政治生命をかける」と言った菅直人首相が格下げについて聞かれ、「そういうことに疎い」と答えたのは情けない。「改革で、財政再建も経済成長も必ず成し遂げます」と、力強く言うべきだった。

(朝日新聞 2011年1月29日付社説「『疎い政治』への重い警告」より)


本当に批判のターゲットにすべきは、こうした与謝野馨や朝日新聞の主張だろう。菅直人の失言に喜んではしゃぐだけの物言いは、与謝野馨や朝日新聞を勢いづけるだけだということを知るべきである。菅直人自身も与謝野馨や朝日新聞と同じ側にいる。

もちろん、こんな与謝野や朝日の主張に納得する人は多くない。そんな人たちが熱狂するのが、たとえば名古屋市の場合、河村たかしと大村秀章である。名古屋市長選と愛知県知事選の情勢についても、衝撃的(?)な報道が出てきた。私が「(?)」と書いたのは、私にとっては予想通りだったからだが、少し前に知人と話をした時、「愛知県は民主党王国だし、選挙では民主党候補も立つから、河村たかしなんてそんなにうまくいかないよ」などと言っていたのを聞いて驚いたものだ。政権交代選挙で民主党が圧勝した愛知県だからこそ、風に流される有権者が多くて河村や大村は圧倒的に有利だと私は思っていたからだ。事実、その通りの情勢になっている。

たとえば、朝日新聞の情勢調査によると、大村秀章は自民党支持層の5割近く、民主党支持層の6割をまとめたという。自民党県連が推薦する重徳和彦氏が自民支持層の半数近くを固めたのに対し、民主、社民、国民新が推薦する御園慎一郎氏は民主支持層からの支持が3割にとどまるとのことだ。風任せの選挙をしている民主党が逆風にさらされるさまは、2005年の「郵政総選挙」を思い出させる。

愛知県では「みんなの党」も不振だ。同党公認の薬師寺道代氏は党支持層をまとめたものの、無党派層には支持が広がっていない。全体の6割を占める無党派層の半数を大村が固め、残りを重徳氏が2割、御園氏と薬師寺氏がそれぞれ1割程度と分け合う展開となっているとのことだ。前回のエントリで、みんなの党シンパ経済学者・飯田泰之氏が再分配を重視し、「年収1000万円以下はみんな『貧乏人』だ」と言って、リフレ政策とともに再分配の強化を求めていることを紹介したが、当ブログへのコメント欄に、飯田氏を「精神病患者」呼ばわりし、氏の主張を偉そうに取り上げるから闇ナベ党への支持が広がらないのだ、などと書いてきた人間もいた(承認せず削除する予定)。つまり、ある人々にとっては、「みんなの党」の主張程度では全く満足できず、より過激でわかりやすい「減税真理教」の河村たかしや大村秀章に期待を託すのだろう。

朝日新聞の記事には名古屋市長選の情勢調査も載っているが、こちらはさらに極端で、河村たかしがなんと民主党支持層の9割のほか、自民党支持層の6割、無党派層の8割の支持を集めているという。民主、社民、国民新三党と自民党県連が推薦する石田芳弘氏は民主支持層で1割、自民支持層で3割の支持にとどまるとのことで、民主党国会議員から転じた石田氏を推すのは、もっぱら自民党支持者という皮肉な情勢になっている。名古屋市長選はおそらく想像を絶する河村たかしの圧勝になり、トリプルスコアどころかクアドラプルスコアになるのではないか。

あの「郵政総選挙」からこのかた、こんな選挙ばかりだが、「郵政総選挙」が、そして「政権交代選挙」がそうであったように、暴風雨は長続きしない。前回のエントリで書いたように、現実には「金持ちの、金持ちによる、金持ちのための政党」に過ぎない「減税日本」が長続きするはずがない。与謝野馨が金持ちを優遇して貧乏人から消費税を絞り取ろうとする政治家であるとすると、河村たかしは十分すぎるほど優遇してきた金持ちをさらに優遇しようとする政治家であって、二人は同じ穴のむじなに過ぎない。主に財政政策によるべきか、金融政策の強い助けを借りるべきかは別として、今後の日本は「大きくて効率的な政府」による再分配の強化なくしてはやっていけない。

そう主張するブログ「Nabe Party ~ 再分配を重視する市民の会」が更新され、新着エントリ「法人税(1) 日本の法人税はそんなに高いのか?」が公開された(下記URL)。
http://nabeparty744.blog111.fc2.com/blog-entry-5.html

今回から3回連続で、Takky@UCさんの「法人税」シリーズ掲載の予定なので、当エントリをお読みいただいた皆さまには、上記リンク先の「Nabe Party」の記事も是非ご覧いただきたいと思う。

さらに、鍋パーティーのTwitterもできた(下記URL)。
http://twitter.com/@nabeparty_avenu

私自身はTwitterユーザーではないため全然知らなかったのだが、鍋党会員でブログ「憧れの風」管理人・星影里沙さんの骨折りでスタートすることができた。感謝したい。

現在は、与謝野馨に代表される「財政再建至上主義」と、河村たかしに代表される「減税真理教」という、いずれ劣らぬ過激な新自由主義の二大潮流を前にして、それこそ極少数派でしかない「再分配重視派」だが、出発点において勢力が小さい分だけ、成長した時の喜びが大きいというプラス思考で、めげずに歩を進めていきたい。
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2011.01.31 08:46 | 河村たかし批判 | トラックバック(-) | コメント(16) | このエントリーを含むはてなブックマーク

kojitakenさん、こんにちは。

私も、国債の格下げに対する菅首相の「疎いもので」発言には、がっかりさせられた一人です。私個人としては、「海外の一民間企業の格付けの動向に、一喜一憂いたしません」くらいのことを言ってほしかったです。

与謝野氏の、消費税増税へのこじ付けにも、大変失望しました。各国の消費税に比べて、日本の消費税がまだまだ低い水準にあると、朝日新聞も述べておりますが、これらの理論はおかしいと思います。本来は、高税率の背景にある、社会情勢、経済政策、各種税制、社会保障、所得再分配状況など、様々なことを考慮に入れたうえで、論じられるべきものじゃないでしょうか。消費税だけを取り上げて、他国より低いとか高いとかいう議論ができるような次元の話ではないと思います。そういえば、法人税の減税の話が出た時も同じ理論でしたね・・・。

どうせ消費税を増税する気なのなら、社会保障や所得再分配などの政策も、高税率の国々を参考にするのが筋ってもんじゃないでしょうか。でも、きっとお財界様やお政府様は、そういう議論に限って、アメリカを例に持ち出してくるんでしょうね・・・。税金は「社会民主主義的高負担」で社会保障や各種給付サービスは「アメリカ的自己責任低福祉」。これが日本が目指している未来の姿なんでしょうか・・・。

2011.01.31 14:02 URL | blackearthenemy #i8uynsyc [ 編集 ]

blackearthenemyさん

日本の消費税率は西欧諸国に比べて一見極端に低いのですが、見かけにごまかされませんように。

まずは、財務省のデータをごらんください。
所得・消費・資産等の税収構成比の国際比較(国税+地方税)
http://www.mof.go.jp/jouhou/syuzei/siryou/016.htm

現在の日本の消費税は5%、スウェーデンは一般的に25%ですが、消費税が税収に占める割合は日本28.3%、スウェーデン36.5%で消費税率ほど大差がないことがおわかりいただけると思います。これで消費税率が10%以上になったら、日本は、「消費税が税収に占める割合」世界一の国になりかねません。

また、Kojitakenさんの別ブログの以下の記事も是非お読みください。

日本の所得税制が超高所得者に有利な逆進課税になっている動かぬ証拠
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20100619/1276918374

先進諸国の中で日本は個人所得課税負担率が最低であることなど、いかに金持ち優遇財政になっているかが納得できます。

こんな不公正税制を是正もせず、しかもこのデフレスパイラル下で消費税増税など正気の沙汰ではありません。

2011.01.31 15:33 URL | ぽむ #mQop/nM. [ 編集 ]

名古屋人は見栄にさとく、目先の金にケチで、マスコミにからっきし弱い、とは昔からの評判。
そんなばかりじゃないよ、と言ってきたのが私ですが、残念ながらこの評判通りの市民性を持っているようです。

“あの”阿久根市ですら見限ったポピュリズム独走市長を、名古屋市民は間違いなく大差で選出します。
そして自ら奈落の底に沈んでいきます。所得税負担者の6%しかいないとされる「減税恩恵派」ならまだしも、大半の「減税で損をする層」がマスコミ報道にのぼせ上がって河村氏を推します。

河村氏を支持するのはほとんどが無党派層、言い方を変えれば無責任層、上から目線と言われようがもっと辛辣な言葉を使えば無知層です。彼らはコアな河村支持者がどのような行動をしているのかさえ知ろうともしません。

1月25日の朝日新聞に、公開討論会の様子が掲載されています。
市議会側が発言をするたびに「ウソつき」「帰れ」と妨害の罵声を浴びせ続けます。驚いたことにこの支援団体の世話人が先頭を切って、この言論の場で妨害のヤジを飛ばしているのです。そんな行為を新聞で誇らしげに語る厚顔無恥さ!
独善的な市長ばかりか、話し合いの場では相手の意見も聞け、という常識すら知らない馬鹿者が支援団体の長をつとめ、そうした行為も「人気があれば」批判もしないマスコミ。
3者の腐ったトライアングルの中で何も考えない市民がもろ手を挙げて支持するのは冷静な目から見ると異様にしかうつりません。

「相手をナチに喩えるのは議論に負けたこと」という投稿がありましたが、目指す政治の方向性はともかく、ポピュリズムを煽ってやりたい放題を狙うのはまさしく初期のナチの手法とそっくりではないですかね。

私は名古屋人に絶望しつつあり、名古屋人である自分を呪いたくあります。

2011.01.31 19:49 URL | 飛び入りの凡人 #mQop/nM. [ 編集 ]

首長新党系は国政ではまだ力を持ち得ず、当面与謝野的な財政再建路線が続くでしょう。とにかく消費税で目処をつけて、全てはそれからというのがコンセンサスになった。一番悪いのは、大きな政府型のマニフェストを掲げながら、それにみあう財源ビジョンを描かなかった民主党、とくに小沢だと思います。与謝野など 、子供手当も消費税でといい始めましたし、マニフェストがまんまと利用されてるわけです。しかしまあ、世紀が変わった後の小沢は本当に何もやってない。90年代にやったのも政治改革くらいです。今回の起訴を潮時に、さっさと第一線を退いてほしい。

2011.02.01 11:59 URL | サンボレ #- [ 編集 ]

金持ち優遇と取れるのはこれだけではないですね。

河村氏は私学助成を打ち切るそうです。私学は金持ちが行けばいいと思っているようです。

はたしてそうでしょうか?
私立がすべて進学校なら、公立に比べ多少のプレミアムを払うのは理解できますが、自身の能力を考えて自身の将来を考えて、進学校ではない私立高校に通う子供もいるはずです。貧乏人は教育の選択肢すら削られるわけです。

さらに、追い打ち民主党の高校無償化によってますます公立高校優遇となり、公立との格差が10万とかとても“庶民”とかけ離れた額になれば、私立には金持ちしか集まりません。市場原理により、偏った子供しか集まらなくなり、進学校の質が落ちるでしょう。となれば、私立の設立者、校長等の「子供たちにこういう教育をしたい」という考えそのものを否定することであり、これは明らかに違憲でしょう。(※朝鮮学校を無償化するかの議論する暇があるなら問答無用で私立も無償がするべきである)また、私学の質が落ちなければ、金持ちだけが質のいい教育を受けられるというまた、不平等な違憲政策ですね。

減税精神で浮いた金があるのなら、それで荒れた公立高校の質を私学レベルまで高めればいいじゃないですか。それこそ、“庶民感覚”ですよ。

2011.02.01 22:50 URL | なっくす #- [ 編集 ]

イギリスでは今年からVAT(日本でいう消費税)を17.5%から20%に引き上げました。昨年度の選挙で保守党が勝利し自由民主党(LibDem)と連立政権を組んで、恐ろしい緊縮財政をやっています。公務員数の削減やその他の公共投資をカットしています。

それでもパンなど生活に必要でかつぜいたく品ではないものについては消費税はかかりません。ミネラルウォーターにはVATはかかります。

そのような0利率を無視して、欧米では消費税が高いから日本もそれに倣うべきだなどという安易な考えには賛同できません。

2011.02.02 06:07 URL | 情報の信頼性 #yOkMZJi6 [ 編集 ]

地方議員はボランティアで、という河村ですが・・・
河村には公職を退いて(追われて)も、実家の家業で収入を得られる、という大きな保険があります。
「広島瀬戸内新聞ニュース」のさとうしゅういちさんが広島県議選立候補のために辞表を提出しました。県職員を退職したさとうさんには河村のような「保険」はないでしょう。
「庶民革命」といいますが、多くの庶民は政治の場に打って出ようとしても、河村のように確固とした経済的な後ろ盾がありません。経済的な心配をすることなく被参政権を行使できるような「庶民」の政治参加なくして「庶民革命」などありえないのです。
その意味でも河村は間違っていると思います。

2011.02.02 13:15 URL | ウサギの耳アカ #- [ 編集 ]

河村も大村も、橋下も頭痛の種は確かなことです。他にもそうなるのがいますから余計にカチンときます。

阿久根の竹原は都知事選か鹿児島県知事選に出馬という線があります。阿久根で西平市長に嫌がらせをしていますが、これも頭に入れていいと思います。

中田宏は、橋下の傀儡になりたがるありさまです。辛坊次郎もその気でいることは繰り返します。

新手のポピュリズムなら、さいたま市の清水も加えておきます。「改援隊」と称して民主党のさいたま市議会議員をバックに市議会で過半数を狙う気です。共産党だけでなく(何とかの一つ覚えで定数削減を言っていることは評価に値しませんが)自公も異議を唱えて取り消したようですが気を抜く気はありません。彼は同県の高畑(ふじみ野市長)ともう一人の首長(失念しました)とやらかす気があることも報告します。
県知事の上田も巻き込むことも懸念材料です。


なっくす様
同感です。親不孝の極みと担任に嫌われた故に公立高校ではなく、私立高校に進学したので痛感します。
制服も詰襟ではありませんでしたし、なんだかんだで授業料だ、寄付金だで金をかけさせてしまいましたので。
助成金がなければ、生きてないとさえ思います。

私立に関してはご指摘通りになることは想像に難くないです。
私学も、公教育を担う責任がある以上は集金マシンに堕してはいけない面がありますので、河村的手法に手を貸すべきではありません。
皮肉で言うなら「ドラゴン桜」をリアルにやろうとする学校は尚更です。裕福でなくても身を立てたい生徒に手を差し出す、やり方を教えられる教師も実際に必要ですから。

河村の言動は、ただのパフォーマンスにしか過ぎないことは、わかる人にしかわからない。
議員活動に「ただ働きに等しいことを求める連中」こそ衆愚政治に餌をやっていることに気づくべきである。
また、「政党ビラをどこだろうが関係なく読むべき」なのは言うまでもない。それだけに「ビラ裁判」が痛いと思うことがままあります。
それでも「タダ働き」を求めるなら救いようがないでしょう。

2011.02.02 22:14 URL | 不肖の弟子 #hgGo7H3Q [ 編集 ]

与謝野馨氏が入閣し、そしてマニフェストを否定し消費税増税で、いままた年金改革も見直そうとし、さらにはアメリカ追従のTPP推進の先頭に立つのが菅政権なのですね。
そして一番重要なことは、菅さんは本来去年の参議院選挙を、自らの消費税増税発言で大敗北に導いた責任(国民の不信任)を取って辞職=引退しなければならないのを、マスコミなどの悪魔の囁きで開き直って政権に居座り続けているということです。
菅対小沢政局などというものは、実はすべてはマスコミが作り上げた虚構にしかすぎず、小沢さんはただ愚直に自ら信じる国民本位の政治実現の為に民主党マニフェストを守ろうとしているだけです。
つまり小沢を排除したいマスコミが勝手にそれを小沢中心の政局に仕立て上げているというだけなのです。
だってそうでないと菅さんが政権に固執する醜い姿だけが国民に晒されるだけですからね。
そうなれば菅さんを利用しての国民本位の政治という政策の勝手な変更は出来ませんから。

新聞各紙の紙面をみれば、いかにマスコミが小沢さんを引退させたがっているかがよくわかります。
例えば日経などは「時代が、小沢一郎元代表の前を過ぎ去った感がある・ここでまた権力ゲームに興じてみても国の衰退を加速させるだけのコップの中の嵐でしかない」などと、まさに小沢さんが政局を作り出しているかのごとく決め付け、そのイメージを国民に定着させようというプロパガンダを流しまくっているのです。
しかし現実は小沢さんは一歩も動いているわけではなく、ただ愚直なまでに国民本位の政治をと言い続けているだけなのですね。
小沢さんは代表である菅さんに「(マスコミに目をつけられたあなたは政権運営に邪魔だから)しばらく引っこんでいてください」と言われて引っこんでいただけです。
それが菅さんが裏切ってマニフェストを軽視して、旧体制派に媚びへつらって消費税増税で財務省の言いなりになり、さらにはアメリカの戦略であるTPPをも無条件で受け入れようとまでしているのをみて、それは違うだろうと異議を唱えているだけです。

いいですか、つまり小沢さんが総理だったならば国民本位の政治を推進していたはずであり、そうであるならばマスコミによって作られた国民世論ではない、本当の国民の本音の声である国民世論を最重要視する政権が出来ていたということなのですよ。
だから小沢さんのインタビューをみてもわかるとおり、デフレで経済が縮こまり市場が収縮する日本で消費税をすぐに上げるような愚策は取らないし、オバマがアメリカに雇用を創出する公約を果たす為に日本に物を売り込みたい戦略(FTAでは日米双方の言い分があるから一方的にはならない)である、FTAに化粧を施したような偽装FTAであるTPPには、小沢さんは慎重な立場なのです。
それはそこには日本の国益の為の戦略外交がそこにはまったく存在していないからです。

私にはどこをどうとっても小沢さんの主張には無理むら無駄矛盾を感じないし、むしろ否定する方にこそ国民への裏切りという悪意を感じるのですね。
フリージャーナリストの人たちが、会社組織に拘束されない自由な立場で思考し現状に危機感を持ち小沢さんを支持するとしたら、それが当たり前の事だからだと思いますよ。
マスコミも霞が関も財界も、ようは小沢さんという邪魔な存在を引退させておいて、自分たちの都合のよい事=国民への裏切り行為をしたいだけでしょう。
そう思わないと、この2年間に渡る異様な出来事は説明ができません。
霞が関は自分たちの権益を守りたいだけで、財界は一日も早く日本を見捨てたいだけ(これが重要!)で、そしてマスコミはそんな霞が関や財界に媚びているだけです。

2011.02.03 08:05 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]

フェイスブックなんてのは
まあ見るまでもなくアメリカ支配者層にとって都合のいい映画で、
こんなものを礼賛するのは自分がユダポチと認めるようなものだろう。

エジプト紛争もこのフェイスブックがセットで語られ、
もうまゆつば臭がぷんぷん

お猿さんたちがバカ面さらして
わざわざプライバシーを公表しているわけで、

プライバシーの全くない全体主義お猿さん国家の日本と
好対照をなす表向きプライバシー保護重視国家アメリカにとっては、
盗聴法で集めた情報を「フェイスブックから集めました~」なんちゃって~と言い訳するための臭い仕組みを官民共同で作って自画自賛するあたり、
アメリカも日本同様 実質全体主義国家へまっしぐらということか。

2011.02.03 21:04 URL | 井の中の蛙の日本人 #a2H6GHBU [ 編集 ]

大村と河村のせいで、ますます中京圏が嫌いになります。
親戚に出身者がいるし、セ・リーグは中日を
応援しているだけに反動が大きくなりそうです。

自民党支持層も民主党支持層も目が覚めないとダメだろうに。

2011.02.04 23:38 URL | 不肖の弟子 #hgGo7H3Q [ 編集 ]

名古屋市民です。
「河村 危険」でググったらここにたどり着きました。

河村の胡散臭さから河村を始めから疑ってましたが、やはり有害な政治家でしたね。
河村は本当に不思議な政治家です。
長期にわたって大規模な署名活動等のPRを行っており、選挙活動の規模でも他を圧倒していました。
一体、どこから金が出ているのか不思議でなりません。

2011.02.06 19:49 URL | 酒が不味い #- [ 編集 ]

河村と大村は当選確実になった。
THE JOURNALあたりでは河村の勝利が日本を変える第一歩とか言っている人が多いようだが果たしてそうだろうか?
彼らは日本国民の8割が愚民であると思っているようだが実はそう言っている本人も実は8割の方に属していたという後悔をしなければよいがと思っている。

2011.02.06 21:17 URL | ゴードン #- [ 編集 ]

河村・大村とも2位に2倍以上の差を付けて圧勝の様相です。
批判票のつもりで他候補に投票しましたが、芥ほどの影響もなさそうです。無力感でいっぱいです。
議会という仮想敵と、減税という「バラマキ」のポピュリズムの前にはどんな議論も意味を持ちません。
要は感情なのです。論理的な議論ではありません。河村勢力はそれを存分に利用したということでしょう。「勝てば官軍」その言葉に尽きます。
「地方議会は民主主義の学校」とも言いますが、愛知県・名古屋市は底辺校でした。

それと今回、投票所が激減しました。
地元では過去の3ヶ所の投票所が1ヶ所にまとめられたとかです。
そのため途方もなく投票所が遠くなった人たちが多数出ています。
私は散々歩かされて投票所に着きましたが、これで「棄権を減らしましょう」などとはお笑いです。

なんでも経費削減のためだとか。
この方針をそのまま過激にしようとしているのが河村政策です。
散々、歩かされやっとたどり着いた投票所で自分をいじめる河村に投票する市民を見ていると、愚かとしか言いようがありません。

2011.02.06 23:12 URL | 飛び入りの凡人 #mQop/nM. [ 編集 ]

もはやB層からは参政権を奪った方がいいのではないか
有権者がここまでバカばかりだから、
日本の政治はアフリカの部族政治のままだ

ネットも行き届いているのに
見栄えだけいい右よりのサイトばかり見ているのだろうか
左よりのサイトはみな赤軍やらテロリストと思って信用しないのか
日本の国民はよくここまでバカになれるなと
あきれかえる

この国民にしてこの政府この知事市長ありということだ

2011.02.07 00:11 URL | よもすえ #a2H6GHBU [ 編集 ]

保坂展人には失望しました。

最新エントリ

「名古屋・愛知の乱」と政権交代の残像を重ねて考える

http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/7b4a0e9f64eeb7452dccc78bb0c8ea58

名古屋市長選挙の河村氏、愛知県知事選挙の大村氏の勝利を受けて、明日からの永田町にも動きがありそうだ。愛知県は民主党の牙城とも言われてきたが、今回の選挙結果は4月の統一自治体選挙の「前兆」とも言える。河村氏の「議員を家業にさせない。本来はボランティアだろう」という主張は、彼が国会にいた頃からの持論。今の永田町の政府・与党と多数派の議論が「増税の仕方」に傾いていることを考えると、影響は予想以上に大きいかもしれない。

あからさまな賞賛ではないとはいえ、「河村現象」の危険性に気づいていないようですね。
今や「リベラル・左派」の意識はこんなものなのかもしれません。

2011.02.07 00:19 URL | ぽむ #mQop/nM. [ 編集 ]













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