きまぐれな日々

 週末から昨日(3/20)まで3連休だったので今回は火曜日のブログ更新になる。昨日は石原慎太郎が都議会に証人喚問されて醜態を晒したらしく、テレビは久々に「小池劇場」の話題をメインに取り上げていたが、昨今はそれよりも森友学園事件と南スーダンの陸上自衛隊「日報」の隠蔽問題で持ち切りで、両方に関わっている稲田朋美が集中砲火を浴びる会心の展開になっている。もっともこれも稲田が防衛相辞任に追い込まれない限り、「画竜点睛を欠く」どころか会心の展開転じて欲求不満ばかりが残る幕引きという最悪の結末を迎えかねないので、リベラル側も「籠池と稲田の尻尾切り」などと言わず、黒い服を着るのが大好きな、私にはゴキブリにしか見えない稲田朋美を容赦なく叩き潰す、つまり政治的に葬り去りたいものだ。安倍晋三は第1次内閣時代の「辞任ドミノ」や松岡利勝農水相の自殺などによって潰れた経験からか、どんなにひどい閣僚であってもしぶとく庇う。これまで辞任に追い込まれたのは小渕優子と松島みどりくらいしか記憶にない。しかも彼らの時には直後に衆院解散と総選挙があり、彼らは「みそぎ」を済ませたとしてでかい顔をしたことに腹を立てたものだ。なお、今も解散総選挙が近いとの観測がある。

 稲田については、南スーダンの陸自日報に関して言えば、何より文民統制を行う能力も、文民統制を行わなければならないという使命感も何もないことが最大の問題というか防衛大臣としての資質を全く欠く論外の人間としか言いようがない。もちろん安倍晋三の任命責任は極めて重い。しかも稲田は、森友学園事件に関しても虚偽答弁を連発している。即刻大臣罷免にとどまらず、本来なら議員辞職を求められるくらいの失態をえんじたといえる。だから私は「稲田をゴキブリのごとく叩き潰せ」と叫ぶのだ。

 その稲田朋美を防衛大臣に任命した安倍晋三は、大好きな「外遊」の最中。朝日新聞によると、第2次内閣発足後4年3か月で52回目(第1次内閣時代を合わせて通算60回目)の外遊で、5年5か月で51回外遊した小泉純一郎の記録を抜いたという。帰国は明日(22日)夕とのことだが、首相・安倍晋三が不在のまま、安倍内閣は共謀罪法案(読売や産経の表記では「テロ準備罪法案」)を閣議決定するという。政府・与党においては安倍晋三は「神聖ニシテ侵スヘカラス」だから、予定通り閣議決定されることは100%間違いない。

 一連の森友学園事件、それに今後大きな問題になるかも知れない加計学園の件などを通じて明らかになったのは、安倍晋三とその妻・安倍昭恵が国政を私物化しているという恐るべき実態だ。今の日本の政治においては、安倍夫妻との親疎が陳情の成否を決める最大の要因になっている。特に安倍昭恵の権力はこれまで誰も想像しなかったほど強い。

 それが端的に表れた事例としてわかりやすいのが、「もったいない学会」がケニアにエコトイレを設置しようとして外務省に働きかけたものの外務省が渋ってなかなか補助金をつけてくれなかったのが、学会に関わる京大名誉教授らが安倍昭恵に会って話をしたところ、すぐに8000万円の予算がついたという一件だ。ネットで話題沸騰だったこの件をリテラが記事にしているので詳しくはそちら(下記URL)をご覧いただきたい。
http://lite-ra.com/2017/03/post-3006.html

 その安倍昭恵は野党4党の議員が籠池泰典邸を訪れている最中に籠池諄子に携帯メールを送るという大胆な挙に出た。籠池諄子は野党議員たち(今井雅人、小池晃、福島瑞穂、森裕子)にこれを見せたとのことで、安倍晋三も籠池諄子と安倍昭恵とのメールのやりとりの事実を国会答弁で認めざるを得なかった。

 これらの事実から類推されるのは、森友学園事件で森友学園が多大な利益供与を受けたことにも、安倍昭恵の意向が強く働いているのではないかということだ。既に2015年9月3〜5日の首相動静から、安倍晋三の意を受けた当時の財務省理財局長・迫田英典(山口県出身)が動いた、つまり安倍晋三が口利きを行ったとの心証を少なからぬ国民は持っていると思うが、安倍昭恵に関してはつい先日まで私は安倍晋三の意を受けて森友学園の名誉校長に就任するなどの「お飾り」として動いたとばかり思い込んでいた。しかしどうやら事実はそうではなく、「水からの伝言」を信じるなど「トンデモに弱い」ことで定評のある安倍昭恵が森友学園の「教育方針」に心酔し、まず安倍晋三を動かし、安倍晋三を通じて迫田英典が下手人として動いた、どうやらそれが森友学園事件・財務省ルート(=安倍夫妻ルート)の真相だろうとの心証を持つに至った。「アッキード事件」との異名はダテではなかったどころか、事件の核心を突く命名だったと思わされる。

 もちろんこの事件にはこれと並んで大きな寄与をした「大阪維新(松井一郎)ルートがあり、これに関しても松井一郎が実にこまごまと動き回っていたことがあきらかになりつつあるが、最近一番よく見ているTBSの報道は、松井のコメントを政府の事件への関与を匂わせるものとして用いていることに大きな不満を持っている。松井一郎は善玉ではなく悪玉だという認識がTBSには欠けているように思う。

 いずれにせよ必要なのは、少なくとも安倍昭恵、迫田英典、松井一郎の3人を国会に呼んで証人喚問することだ。自民党はこれまで「民間人の国会招致には応じられない」としてきたが、籠池泰典の証人喚問にあっさり応じたのだから、たとえ安倍昭恵が「私人」だという政権が強弁を万歩譲って認めたとしても、それが安倍昭恵の国会招致を拒む理由にならないことは明白だろう。ましてや迫田英典や松井一郎にいたってはれっきとした「公人」だ。

 私は明後日(23日)国会で行われる籠池泰典の証人喚問にはほとんど何も期待していない。それよりも野党やメディアには、昭恵・迫田・松井の証人喚問を強く求めてもらいたいと思う。

 アッキード事件の安倍夫妻ルートなどから明らかになりつつあるのは、安倍夫妻による国政私物化というおそるべき実態だ。それはルイ16世とマリー・アントワネットを連想させずにはおかない。そして、このように国政を私物化する権力のもとで共謀罪法案が可決・成立したらどんなことが起きるか。想像するだにおぞましい。

 安倍晋三が不在の今日、閣議決定される共謀罪法案は、絶対に成立させてはならない。
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 先週末の土曜日が3.11と呼ばれる東日本大震災・東電原発事故からまる6年の日だったが、週末のテレビは毎週見ているTBSの『サンデーモーニング』でも震災報道の占める比率が高かった。ただ、まるでそれに合わせたかのように安倍晋三から南スーダンに派遣している陸上自衛隊の撤収を発表したこともあって、同番組に限らず、各局の番組はどこもニュースを詰め込もうと懸命になっていたに違いない。

 そんな中で注目すべきと思ったのは、格差社会を研究する早稲田大学の橋本健二氏が書いて震災記念日に『現代ビジネス』に公開された「大震災で『格差』を忘れた日本人~いったい何が起こったのか」だったが、この記事は『kojitakenの日記』で取り上げたのでここでは触れない。今週も森友学園(アッキード)事件を中心に扱う。

 11年前の2006年に私がブログを始めた動機は、2002年に小泉内閣官房副長官に就任して以来ずっと嫌い続けていて、その間一度もシンパシーを抱いたことのない安倍晋三の総理大臣就任を阻止することだったが、その頃から派遣労働の問題とそれがもたらした具体的な事柄にかかわったことがしばしばあったため、ある時期から反格差、反貧困を大きなテーマとして意識するようになった。だから今では、単に安倍政権を再び一刻も早く終わらせるだけではなく、その後の新政権を極悪な極右にして過激な新自由主義者である小池百合子が担わせないことを大きな目標としていることを明記しておく。

 さて、安倍晋三は当初、森友学園事件は3.11の震災報道にかき消されて一服できると考えていたのではないかと思われるが、安倍自身の拙劣な国会答弁が傷口を広げたり、新事実が次々と明るみに出るなどして、先月朝日新聞大阪本社社会部が事件をスクープした時には想像もつかなかったような大問題になった。

 南スーダンからの陸自撤収は、多くの自衛官にとっても「寝耳に水」の話だっただろうが、撤収の時期は5月であり、本来はもう少し後に発表されるはずだったのではないかと思われる。だから自衛隊内にも周知されていなかったのではないかと私は想像している。

 安倍晋三のあとを受けて、というより王位を簒奪しての「王朝交代」を目指す小池百合子はもともと、こんなに早く政権が揺らぐとは考えていなかったはずだ。それは私も同じであり、だから私は今年の年初には「安倍晋三は『小池新党』を育てにかかる」と見ていた。

 実際、小池百合子の手口は明らかに大阪維新の会を真似ている。公明党と手を組むというのはそのもっとも露骨な表れである。というのは大阪府議会では大阪維新の会は圧倒的な第一党であり、公明党と連立を組んでいるのだ。そして大阪維新と安倍晋三や菅義偉が親密な一方、大阪の自民党は党本部の執行部とぎくしゃくしているという捻れが生じている。

 それとのアナロジーでいえば、安倍晋三も真っ青な極右中の極右である野田数(かずさ)を代表に戴く「都民ファ□ストの会」が与党となって公明党と連立を組み、安倍や菅とは良好な関係を保とう、としばらく前までの小池が考えていたであろうことは想像に難くない。石原伸晃らが牛耳る東京の自民党が弱小化したって小池百合子ばかりか安倍晋三だって何も困らないのだ。

 ところが安倍が森友学園(アッキード)事件で躓いた。しかも小池自身は先般の千代田区長選虚結果に端的に見られたように、当初「4島ならぬ4党」の仲間として当てにしていた民進党や共産党(!)のアシストなど必要ないくらいに過熱した人気を得ている。そして森友学園事件の衝撃は、安倍晋三に早期の解散総選挙をためらわせる効果を持っている。

 こう考えると、いつになるかわからないが来年(2018年)12月までには必ず行われる衆院選で、小池は安倍と一戦交えざるを得ない情勢へと変化したといえるかもしれない。だから小池は「都民ファ□ストの会」が国政の勉強会を立ち上げることを「報道させた」のであろう。私はそう推測する。

 南スーダンからの陸自撤収の話に戻ると、この件は当初次の解散総選挙へ向けての「リベラル」層への機嫌取りを狙ってもう少し後に発表するつもりだったのが、森友学園事件が予想外に大きな問題になってしまったところにもってきて、籠池泰典がその件で記者会見をするというので日程を繰り上げ、それも最初は10日夜に発表するつもりだったのが、籠池の会見の時間帯が夕方だとわかったので、それにぶつけるべく発表時刻まで、もしかしたら当日になって突然繰り上げた。もちろん、9日にとんでもない動画をYouTubeに上げた籠池(その内容の一部は各社のニュースで報じられたが、籠池は稲田朋美や安倍晋三の実名こそあげなかったものの、2人に対する露骨な厭味を口にしていた)との手打ちも怠らなかった。しかし籠池との手打ちだけでは安心できなかった安倍は、念には念を入れて陸自撤収の発表を籠池の会見の時間帯にぶつけたものだろう。一連のドタバタ劇にはこんな経緯があったのではなかろうか。あまりにも露骨かつ恐るべき安倍晋三の「しつこさ」だが(安倍は籠池を評して「しつこい」と言ったが、本当にしつこいのは籠池よりもむしろ安倍である)、このしつこさこそ安倍の真骨頂であり、この性格があるからこそ執念で「改正教育基本法」(実際には大改悪)も安保法も成立させたのだ。絶対にこれを甘く見てはならない。

 しかも安倍晋三は今年から3.11の記者会見を「打ち切り」にした。報道各社は「打ち切り」という言葉でこれを報じたが、その語感からも明らかな通り、これは被災者に対する冷酷非情な仕打ち以外のなにものでもない。しかもその動機がまたぞろ「森友学園事件に関する質問封じ」だったことはあまりにもミエミエだ。ここまで露骨に国政を私物化する総理大臣を私は見たこともない。戦後最悪どころか、伊藤博文以来、自殺した近衛文麿や死刑になった東条英機や元A級戦犯容疑者の岸信介を含めた歴代の総理大臣の中でももっとも劣悪な最低最悪の人格の持ち主、それが安倍晋三だと私は確信している。

 現段階では内閣支持率が5,6ポイント程度下落したくらいではあるが、ここにきて安倍晋三批判の声がようやく聞こえてくるようになり、長かった安倍晋三の独裁政権にも(まだかなり遠いけれども)終わりの兆しが見えてきたように思う。

 しかしその後釜がまかり間違って小池百合子になるようなら、最低最悪の座は安倍晋三の単独ではなく、安倍と小池とが二人して分け合うことになるだろう。

 「崩壊の時代」はますます渾沌の度を増してきたと思う今日この頃なのである。
 この記事は5日(日)のTBSテレビ『サンデーモーニング』の冒頭で森友学園(アッキード)事件を扱い終わったあと、退屈な小池百合子vs.石原慎太郎の八百長バトルの話に移ったタイミングに書き始めている。6日朝は時間が取れないので、予約投稿したものだ。従って最新の情報は反映されていないことをおことわりしておく。

 先々週末の2月24日(金)、安倍昭恵の瑞穂の國記念小學院名誉校長「辞任」、安倍晋三の蓮池泰典(康博)に関する「しつこかった」発言を機に、政権・大阪府側が「全てを籠池のせいにする」方針を決めて以来、テレビ報道がまるで「解禁」されたかのように積極的になった。その結果、おぞましいまでの極右教育を幼稚園児に施していた異様さや、自分たちの子どもさえまともに育てることができなかった籠池夫妻の「人格破綻」ぶりは広く世に知られるようになった。

 しかし、それが森友学園への利益供与に動いたと思われる総理大臣の安倍晋三や大阪府知事の松井一郎(松井は2012年、当時自民党内で不遇をかこっていた安倍晋三のスカウトに橋下徹との二人三脚で動いたが失敗した経緯がある)への批判につながるかといえば、そこまでの流れにはまだなっていないと思う。

 3月2日には、国会の質問で山本太郎が今回の件を「アッキード事件」と呼んで安倍晋三の激怒を買った一幕があった。しかし翌3日になると石原慎太郎が記者会見に現れ、小池百合子とのドンパチにまたテレビが騒ぎ始めた。『サンデーモーニング』もこの件に森友学園事件と同じ16分を費やして長々と報じた。森友学園事件もここままテレビが作る「森友学園気持ち悪い、安倍さんかわいそう」の印象操作の意図(TBSやテレビ朝日はさほどでもないが、NHKなんかは露骨にそれを狙っている)を伴った映像を視聴者が消費して終わりになるのか。これからが正念場だと思う。

 ところで今回の事件だが、「アッキード事件」とのあだ名とは裏腹に、ロッキード事件との性格の違いが際立っているように思う。この事件を贈収賄や利権の構造などの観点から見ると、利益供与を受けた森友学園の財務状況は火の車のようでもあるし、一体誰が得をするんだろうかと思ってしまう。物証こそ挙がっていないものの、状況証拠から言って安倍晋三が直接関与していたであろうことには疑いがないように思われるが、おそらく多くの人が思っていたであろうのと同様、私も正直言って、まさかこんな事件に安倍晋三が直接関与していようとは、と驚いた。

 それからしばらく経って、一昨日(4日)朝起きた時に突然気づいたのだが、この事件に安倍晋三やら松井一郎やらが関わった動機は、利権云々ではなく政治思想なのだ。そんな当たり前のことにやっと気づいた。そしてネット検索をかけ、そのことをずばり言い表したTwitterをみつけた(下記URL)。
https://twitter.com/etude_op25no1/status/837268328976543745

Fryderyk‏
@etude_op25no1

ロッキード事件はどんなに巨大でも所詮賄賂でしたが、アッキード事件は、国が国民の財産をゴロツキ極右学園にただで分け与えたうえ、首相周辺が率先して国ぐるみで日本の教育をおかしな方向に持っていこうとした点ではるかに悪質です。

Fryderykさんが追加

青木正雄 @ouendan10
@chidaisan @Jun_Sky_0610 ロッキード事件よりひどいです。


3:48 - 2017年3月2日


 そうなんだよな。本当にその通りだと思う。なお、上記のTweetは山本太郎の「アッキード事件」発言に言及した下記Tweet(下記URL)を受けて発信されたもの。
https://twitter.com/chidaisan/status/837129498038411265

ちだい
@chidaisan

今回の森友学園の問題は、安倍昭恵の関わりが深すぎて、巷ではロッキード事件をパロって「アッキード事件」と小さく呼ばれていたんだけど、とうとう山本太郎が安倍首相に向かって「アッキード事件と呼ばれていますよ!」と伝え、安倍晋三閣下が壮大に逆上してしまったため、メジャーワードになった。

18:36 - 2017年3月1日


 この事件に関する、毎日新聞3月3日付の社説(下記URL)の主張は正論そのものだ。もちろん、産経が出している雑誌名のような、文字通り括弧付きの『正論』ではない。
http://mainichi.jp/articles/20170303/ddm/005/070/098000c

 「森友学園 教育機関と言えるのか」と題されたこの社説を本当は全部引用したいくらいだが、ここでは特に注目すべき部分を抜粋する。

(前略)学園が運営する幼稚園の運動会で「安倍(晋三)首相がんばれ。安保法制、国会通過よかったです」などと園児に選手宣誓をさせていた。この映像を見て異様さを感じた人は少なくないはずだ。

 教育基本法は思想が偏らないよう教育の政治的中立を求めている。園児にこうした宣誓をさせることが法を逸脱しているのは明らかだ。

 政治について理解する力が身についていない幼児に、大人の思想を押しつけるのは教育ではなく、まさに洗脳である。

 子供の健全な成長に影響を及ぼしかねない深刻な事態だと受け止めなければならない。

(中略)

 強引に戦前回帰を進めようとする籠池(かごいけ)泰典理事長らの姿勢は時代錯誤と言わざるを得ない。


 教育以前の問題も相次いでいる。職員に「犬臭い」と非難されるなどの嫌がらせを受けたとして元園児の保護者が損害賠償訴訟を起こした。「よこしまな考え方を持った在日韓国人や支那人」という差別表現のある文書を保護者に配り、府が事情を聴いたことも明らかになっている。(後略)

(毎日新聞 2017年3月3日付社説「森友学園 教育機関と言えるのか」より)


 森友学園事件は、多くの方が指摘されている通り、本質的には「日本会議事件」であろう。その方が「アッキード事件」よりもずっと核心を突いている。しかし、「日本会議事件」の呼称を用いての追及では国民の共感は得られまいから、「森友学園事件、通称アッキード事件」で良かろうと思う。なお、当ブログなどが2006〜07年に用いていた「AbEnd(=abe + end、安倍晋三の終了と異常終了との掛詞)」の造語を、11年後の今年に独自に思いついて「アベンドスキャンダル」という言葉を使っているブログがある。私は個人的経緯もあって"AbEnd"の造語を使うつもりはもうないが、当該ブログには注目し応援もしている。当該ブログ名は『51%の真実』というが、その3月5日付エントリ「なぜアッキードではなくアベンドスキャンダルなのか? ~森友学園問題の本質~」は、この記事とほぼ同主旨の内容だ。当該記事に引用されている日刊ゲンダイの記事(当該ブログ主も私と同様、日刊ゲンダイはお好きでないらしいが)を受けての

 ”森友学園問題”は、これまでの事件とは異なり、単純な”贈収賄”で行われた問題では無いのだ。安倍首相を含む日本会議メンバーが絡み、自分達の目指す国造りの為と称し、信条という形のないものに基づく利害が一致して起こった事件なのだ。

という指摘は、まさにこのエントリの主旨そのものだ。"AbEnd"の造語といい、日刊ゲンダイを嫌っていることといい、ブログ記事の主旨といい、ここまで似た考え方の人がいるとはと驚いた。記事の主旨はともかくとして、日刊ゲンダイ嫌いのリベラルはそんなに多くないだろうし、ましてやかつてのブログキャンペーンをご存知ないのに"AbEnd"の造語をを思いつかれるとは、と感心した次第。

 本論に戻って、「日本会議」的な極右たちの中核をなす史観が「皇国史観」でさえないことは、昨年来、昭仁現天皇が示している「生前退位」の意向に対する彼らの反応から明らかだろう。ではどう表現すべきかと考え始めてすぐ思いついたのは、10年ほど前に話題になった『新自由主義』と題した本で著者のデヴィッド・ハーヴェイが新自由主義について表現した「支配階級の権力の回復とその固定のためのプロジェクト」だったか、正確には覚えていないがそんな言葉だった。もっと簡単に言えば、支配階級が日本国民に対して仕掛けた戦争ともいえようか。だからロッキード事件なんかとは比較にならないくらい悪質だと私も思う。もちろん彼らの狙いは、子どものうちから支配階級に従順な国民を作ることだ。彼らの「人間改造」の思想は醜悪極まりない。

 こんな構図だから、財務省の事務次官レースにおいて遅れ気味だと見られていた長州閥の迫田英典が安倍晋三の引きで昇進していくためには、安倍の言うことを聞いて森友学園に利益供与をしなければならなかったのだろう。迫田の動きが野党に漏れたのは、もしかしたら事務次官レースで引き離したと思っていた迫田が安倍の引きで競り合いに加わり、安倍政権が長引けば下手をしたら下手をしかねない状況を快く思わないライバルの財務官僚からのリークでもあったのではなかろうかと適当に想像している。

 なにしろイデオロギーにとらわれた人間は何をやらかすかわからない。櫻井よしこや中西輝政らを筆頭に、逮捕された田母神俊雄や20年前には『探偵!ナイトスクープ』のいじられ役に過ぎなかった「どこがエスタブリッシュメントやねん」の百田尚樹に至るまで、あまたの極右人士がこの「支配階級が国民に仕掛けた戦争」において支配階級側に味方し、自分たちの権力を保ち、さらに強めようと、あるいは百田あたりの場合は支配階級への仲間入りを果たそうとしている。その姿はおぞましいことこの上ない。私が不満なことの一つは、かつて塚本幼稚園の教育講演会で講師として講演した人たちの中でも、とりわけ知名度の高い櫻井よしこから、彼女と森友学園との関係についてのコメントが聞かれないことだ。マスコミの取材を櫻井が拒否しているのかも知れないが、櫻井をはじめとして中西輝政や渡部昇一その他の極右「文化人」たちがどうしてあんな人格破綻者みたいな籠池夫妻を絶賛したのか、そのあたりにマスコミがもっと突っ込みを入れれば、「森友学園気持ち悪い」を「安倍夫妻かわいそう」につなげる馬鹿げた反応を示す人々が減り、「森友学園気持ち悪い」を「関わってた昭恵さんも気持ち悪」、さらには「安倍さんが、あんな考え方だったって全然知らなかった。なんか怖~い。早く首相辞めて欲しいよ」という正常な思考ルートをたどる人々が増えるのではないか。

 先週末にはさっそく「小池百合子vs.石原慎太郎」の八百長バトルを前面に出すことによって話題そらしが図られている感があるし、今週末が東日本大震災6周年に当たることもあって、野党や非翼賛系報道陣の頑張りがどの程度続くかはわからないが(これまでの経験上、私はどうしても悲観論に傾きがちだ)、今後も事態の推移に注目し、適宜声をあげていきたいと思っている。
 朝日新聞大阪本社の記者たちのスクープで幕を開けた森友学園に対する利益供与疑惑の一件の第一報は同紙大阪本社版では大きく取り上げられたらしいが、当初は同じ朝日でも東京本社版では扱いが小さかったし、朝日をすぐ後追いした毎日も同様だった。しかし、今年4月開校予定だった同学園運営の「瑞穂の國記念小學院」が当初「安倍晋三記念小学校」という命名が予定されていたことが知られるようになった頃から人々の関心も強まり、朝日や毎日は東京本社版でも1面左上に、さらに長谷川幸洋に大甘の処分を降してミソをつけてはいるものの東京新聞は1面トップで報じるようになった。

 疑惑の本丸は2つあって、1つは安倍晋三、もう1つは橋下徹と松井一郎を頂点とする大阪(日本)維新の会だ。そのうち安倍晋三の口利き疑惑については、まさかそんなものが簡単に明らかになるはずはないだろうと諦め気味に思っていたのだが、なんと安倍晋三は一昨年の安保法成立直前の2015年9月4日に国会をサボって大阪を訪問(これは当時話題になり、当ブログでも「安倍晋三はもう勝利の雄叫びを上げている」と題した2015年9月7日公開の記事で少し触れている。

 安倍晋三はその1日前の2015年9月3日に、当時の財務省理財局長の迫田英典と面会している。これは首相の動向記録した産経新聞の「安倍日誌」で確認することができる(下記URL)。
http://www.sankei.com/smp/politics/news/150904/plt1509040010-s.html

 この迫田英典という財務官僚は、山口県立山口高校から東大法学部に進み、1982年に当時の大蔵省(現財務省)に入省した人物で、現在は国税局長官を務めている。安倍晋三と同郷であるばかりか、その学歴は岸信介とみごとに重なる。

 その翌日の9月4日、安倍は読売テレビのワイドショー「ミヤネ屋」に出演する名目で大阪入りした。当然妻の安倍昭恵も同行していたとみられる。同じ日の午前10時から12時まで、近畿財務局9階の会議室において、近畿財務局と森友学園との間で売買・価格交渉が行われたのではないかと疑われている。この件で国会で財務省を問い詰めたのが共産党の宮本岳志議員だ。

 これまた同じ9月4日に、安倍昭恵が塚本幼稚園を訪れて「教育講演会」を行った。安倍昭恵は当日の画像をフェイスブックに公開している。この日のフェイスブックは昨日からネットで注目され、この記事を書いている時点で261件の「はてなブックマーク」がついているが、安倍昭恵はまだ消していない(下記URL)。
https://www.facebook.com/akieabe/posts/10153589760261779

 なお、「ネットゲリラ」「きっこのブログ」及び後述の「Buzzap!」は、安倍昭恵の講演会を9月5日と書いているが、昭恵のフェイスブックの日付は9月4日となっている。

 「森友学園と政府が直接交渉を持ったあの日、安倍首相は国会をサボり大阪に飛んでいました」と題された「Buzzap!」の記事(下記URL)を参照すると、この9月4日には、読売テレビ出演(「ミヤネ屋」生出演のあと「そこまで言って委員会NP」のビデオ収録)を終えた安倍晋三が、

故冬柴鉄三元国土交通相の次男、大さん、秘書官らと大阪市北区の海鮮料理店「かき鉄」(同店は冬柴大さんが経営)にて食事

している。さらに同じ日、

国土交通省「平成27年度サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)の採択プロジェクトの決定について」にて、森友学園の安倍晋三記念小学校の校舎及び体育館が選出され6200万円の補助金交付が決定

した。
http://buzzap.jp/news/20170225-abe-osaka/

 国会の審議をさぼって安倍晋三が大阪を訪れた日とその前日、ここまで動きが重なっている。

 残念ながら、土地取引そのものはどこまでも適法であるようだ。国会で質問した民進党の福島伸享議員は下記のように述べた(下記引用文は前述「きっこのブログ」からの孫引き)。

 これは怪し過ぎますよ。森友学園の側に立って、国民の財産である国有地をどんどん安くしていってるとしか思えないんですよ。今回のこれらのスキームは、森友学園だけじゃできないと思ってます。その間に入ってる不動産や弁護士ではできないと思ってます。麻生大臣はいつも「手続きは適正だ」と言いますが、これがヒントです。確かに、法令にのっとった手続きを取っていて、今のところ違法な手続きは見られません。しかし、針の穴を通すように、それぞれの制度の例外を巧く活用して、この事業が進められてきました。これは、役人じゃなきゃできません。この貸付の鑑定を行なった時の理財局長はどなたでしょうか?

(2月24日の民進党・福島伸享議員の国会質問。『きっこのブログ』より孫引き)


 この質問に対し、答弁していた財務省・佐川宣寿理財局長は迫田英典の名前を出し渋った。なにしろ、聞かれてもいない前の前の理財局長の名前を口にして、福島議員に「前の前の理財局長など聞いてませんよ。あなたの前の理財局長が誰かと聞いているんです」と言われてしぶしぶ答えた。

 こう書けば、誰だって迫田英典が怪しいと思うだろうし、その迫田が、事がバタバタと進んだ2015年9月4日の前日、9月3日に安倍晋三と面会していた事実が産経のサイトで確認できるのだから、安倍晋三が口利きしたのではないかと思うのが当たり前だ。

 なお、今回の件について、メジャーな出版社のサイトから名の知られた保守系ライターがまとめた記事がある。安積明子氏が『東洋オンライン』に公開した記事「『森友学園問題』は、まだ何も解決していない 土地取引に政治家の関与はあったのか」(下記URL)である。この記事の途中に「否定できない安倍首相の関与」とある。正直に告白すると、この件で安倍晋三を追い込むなんて無理だよなあ」と思っていた私の目を覚ましてくれたのはこの安積氏の記事だった。
http://toyokeizai.net/articles/-/160328

 状況証拠はすべて安倍晋三が「真っ黒」であることを指し示している。

 だから、安倍昭恵が慌てて森友学園のホームページから自らの画像と推薦文を消させ、前の週には森友学園を絶賛していた安倍晋三が突如として「しつこかった」と言い出し、それまでこの件をほとんど報じなかったNHKや読売新聞や産経新聞が、安倍晋三の弁明を中心に報じるようになったのだ。つまり、共産党や民進党に安倍晋三の口利き疑惑や迫田英典の動きをつかまれたことを察知して、安倍晋三を守りに出たといえる。

 安倍昭恵と安倍晋三が森友学園と籠池泰典(康博)を切り捨てる挙に出たのは、もちろん彼らの冷酷非情さを表すものでもあるが、それよりも何よりも保身のためだった。

 私は昨日(26日)の一日で、やっとそこまで理解した。それで朝の『サンデーモーニング』で岸井成格が「見ていると異常。政治家や官僚が動かないと普通はここまで出来ない」と言ったのか、やっとわかった。

 もうこの件は「森友学園事件」と呼ばれるべきものになった。ネットでは「アッキード事件」とのあだ名もついた。だが、その認識に到達している人はまだまだ少ないだろう。

 何しろテレビは安倍晋三の恫喝にすっかり萎縮してしまっている。昨日のサンデーモーニングだってこの件はメインではなく、メインは金正男暗殺だった。司会の関口宏が「もういいと仰る方もおられるかもしれないですが」と断りながら延々と金正男暗殺を扱ったあと、2番目の話題として取り上げられた(2番目にしてはやや長かったけれども)。当然ながら「安倍晋三記念小学校」も「迫田英典」も出てこず、従って安倍晋三の口利き疑惑にも言及されず、ただ安倍晋三がしどろもどろになっている映像と岸井成格のほのめかしだけのコメントでおしまいだった。その時間帯には私はまだ安積明子氏の記事を読んでいなかったから、「ん? 何で岸井は『政治家』なんて言うんだろうか」と少し引っかかりを感じただけでスルーしていた。それが昨日1日かけて、やっと「岸井成格は安倍晋三と迫田英典のことを念頭に置いて発言したんだろうな」と理解した次第だ。

 長年ブログで政治について書いてきた私でもこのざまなのだから、この件で今のところ安倍内閣の支持率は有意の低下さえ見せていないだろう。

 今後の野党および非翼賛系メディアの奮起が求められるし、私たちも自らがデマゴーグであることを棚に上げて「官邸記者クラブに席を置く知人のジャーナリストによると、マスコミ各社は自粛ムードになっているそうだ」などとつぶやく田中龍作なんかになびくことなく、頑張ったマスコミや野党議員を惜しみなく応援しつつ、事態の推移を見守りたいと思う。

 そうそう、中日新聞系のCBC(中部日本放送=本社・名古屋市)よ、いつまでも「小池劇場」なんかにかまけてる場合じゃないぞ(テレビ欄を見ると小池劇場、金正男暗殺に次ぐ3番手のニュースとして「国有地8億円引き売却」を扱うようだ)、と最後っ屁をかまして長文の記事を締めくくる今日この頃なのだった。
 先週はやや忙しくて時間がとりづらかったのでお休みした。今週も土日に『kojitakenの日記』に何本も記事を書き、かつ珍しくもコメント欄にも駄文を書き続けたために、多忙のピークは過ぎたもののこのブログの記事を書く時間はほとんど取れずにきた。この記事は朝起きてからやけくそ気味に書いている。

 本当なら先週はアメリカでのトランプ・安倍会談について何か記事を書くべきところだったかもしれない。しかし、NHKが「強面のはずのトランプさんが、安倍総理には優しかった。よかったよかった」式の、実にくだらない報道をして、視聴者の多くを安堵させたらしい。しかも、TBSの『サンデーモーニング』までもが、尖閣を日米安保の対象にすることを確認した、こんなことは初めてだと喜ぶ岡本行夫のコメントを垂れ流すていたらくだった。そんなことはオバマ政権までと全く変わらない話であって、しかもアメリカは尖閣における日本の施政権は認めていても、領有権は認めておらず、トランプがその方針を変更したという事実もない、そのことはその前の週(2/5)の放送で寺島実郎が正確に指摘したばかりだったのに、その翌週に岡本行夫にデタラメをしゃべらせることによってTBSは掌を返した。先々週には「思いやり予算の駐留米軍経費負担が他国のお手本だなんて、そんなこと言われて喜んでちゃダメですよ」と歯切れの良かった岸井成格までもがトーンダウンしていたことには心底落胆させられた。やっぱり岸井は岸井だったな、と昔岸井を天敵視していた頃を思い出したくらいだ。

 こんな報道の状況で気になるのは、人事さえままならず、国際情勢にも悪影響を与える方言を繰り返しているトランプの意向をトランプに成り代わって欧州の首脳に説明する、などと意気込む安倍晋三(トランプに引き回されての暴走にしか私には見えない)のあり方は、日本にとってリスクが大きすぎないかということだ。NHKを筆頭とするメディアが安倍政権の翼賛に走ることは、安倍のトランプ盲従リスクを増幅することに他ならない。それを考えると憂鬱さは増す一方だ。

 ところで、昨日(19日)の『サンデーモーニング』は、テレビをつけてはいたもののまともに見てはいなかった。昨今話題の、「安倍晋三記念小学校」転じて「瑞穂の國記念小學院」に国有地が格安というか激安(事実上のロハともいわれる)で払い下げられた一件は、この番組に一瞬触れられたらしいが私は気づかなかった。少なくともまともには扱わなかった。極右の森友学園への利益供与に関するこの一件に関しては、大阪維新の会(国政政党としては日本維新の会)の松井一郎やらOB(?)の橋下徹やらパシリの足立康史やらの暗躍について、維新を脱北、もとい離脱した上西小百合がよく知っているらしいから、それを待つことにしようか。もちろん私は上西が言うような日本会議や安倍晋三の無罪説は信用しないが。

 もう一つ私が憂鬱でならないのは小池百合子人気だ。先週の『週刊現代』が小池百合子総理大臣待望論の特集を組んでいたことに先週末気づいたが、この週刊誌は今週も懲りずに「60人の政治部記者に聞いた『小池百合子はいつ総理になるのか』」という特集を組んでいるらしい。

 この週刊誌は講談社が堕して、もとい出しているが、他のポスト、文春、新潮がいずれも右翼誌であるのに対し(右翼度は長らく新潮>文春>ポストだったが、最近は新潮>ポスト>文春かもしれない)、現代は括弧付き「リベラル」層を主なターゲットにしていると言って良いだろう。それにふさわしく小池百合子を持ち上げるというわけだ。

 なぜ小池百合子が『広島瀬戸内新聞ニュース』のさとうしゅういちさんの言うところの「グローバル・インテリ」に受けるのか、不支持にとどまらず小池百合子が大嫌いな私にはさっぱりわからないのだが、2001〜06年の小泉純一郎人気と大いなる共通点がありそうだ。だが、小泉純一郎にせよ小池百合子にせよ、なぜか都市部の特に中産階級以上の人たちにウケる。

 安倍晋三は大嫌いだが小池百合子には期待するという読者の方がおられたら、なぜ安倍は不支持なのに小池を支持するのか、その理由を教えていただけないだろうか。

 こう書いても皆さん答えてくれないだろうなとは思うが。なぜならブログ主たる私は小池百合子が大嫌いだし、小池支持のコメントをいただいたら、おそらく私はそれをこのブログよりはアクセス数のずっと多い『kojitakenの日記』に転記して晒しものにする可能性が高い。

 しかし、原則として無記名にしないようにお願いしてきたブログのコメント欄だが、実際には無記名でも受け付けているので、是非教えていただけませんか。よろしくお願いします。